ニュルブルクリンク24時間耐久レースとは

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モータースポーツを観たことがありますか?F1もモータースポーツの一つですがF1以外にも面白いレースはいくつもあります。ルールはもちろん、走る場所・スピード・マシンも違うのです!

「モータースポーツ観戦初心者入門2 ~有名レース編~」はこちらから!

著者:河村大志

関西在住のフリーランスライター。モータースポーツ関係の記事作成、企画立案、取材などを中心に活動しています。幼少期に実家にあるF1のVHSを見てモータースポーツに心を奪われる。出版社での経験もなく、いきなりフリーランスになるという暴挙に出るも、モータースポーツに対する情熱は誰にも負けない自信がある24歳。趣味はモータースポーツ観戦と音楽鑑賞とギター(下手くそ)。モータースポーツの魅力を様々な側面からお伝え出来ればと思っています!

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普通車の開発にも貢献しているモータースポーツ。

このページでは「車輌開発の聖地(スポーツカー開発の聖地)」と呼ばれている4輪耐久レースをご紹介致します!

その名もニュルブルクリンク24時間耐久レースです。名前の通りなんと24時間走り続けます。

しかし凄いのはそれだけではありません。

なぜこのレースが「車輌開発の聖地」と呼ばれるのかについてご紹介しましょう!

 

▼モータースポーツの種類

 

ニュルブルクリンクとは

 

ニュルブルクリンクとは、ドイツの空の玄関口「フランクフルト空港」から北西に約150kmにあるラインラント=プファルツ州のニュルブルクにあるサーキットです。

 

▼ニュルブルクリンクの様子

photo by Maicon Some rights reserved

 

24時間レースで走るニュルブルクリンクの1周はなんと約25km!

有名なレースが行われる一般的なサーキットはだいたい一周6kmくらいなので比較するとかなりの距離ですよね!

実はニュルブルクリンクは2つのサーキットで出来ています。

F1などが行われるサーキッが「グランプリサーキット」と呼ばれる一周約5kmのいわゆる普通のサーキットと「北コース」と呼ばれる全長20kmの長いサーキットで出来ています。

 

▼ニュルブルクリンクのコース(黒色がグランプリサーキットで灰色が北コース)

 

このニュルブルクリンク24時間耐久レースはこのグランプリサーキットと北コースと呼ばれるサーキットを合わせたコースで走行が行われます。

 

北コースは圧倒的な難コース!

▲北コースの「峠道」 photo by Mariamonete CC 表示-継承 3.0

 

北コースこそが世界屈指の難コース、ドイツ語で「ノルドシュライフェ」です。

全長約20kmのこのコースの高低差は驚異の300m!

道幅も狭く、170以上のコーナーが点在する難コースです。

サーキットというよりもはや「峠道」ですよね!

そんな北コースは「グリーン・ヘル=緑の地獄」と呼ばれ、ドライバーやクルマにこれでもかというくらい負担をかけます。

 

 

▼ニュルブルクリンクのコース(黒色がグランプリサーキットで灰色が北コース)

 

こんな1周するだけでも難しい過酷なコースを24時間走るのです。道幅が狭く高低差があるサーキットですから、一つのミスでクラッシュしてしまいます。

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20万人が感動を共有!

 

過酷なサーキットな上に24時間なので夜間走行もあり、天候も刻々と変化します。この状況下では車両トラブルも多く、24時間を完走すること自体が難しいレースなのです。

この24時間レースを走りきったチームやドライバーはもちろん賞賛に値しますが、ニュルブルクリンクに参加した全ての人が賞賛されるほどこのレースは過酷なのです!

 

ゴールの瞬間はレースに参加した全ての人に20万人以上のお客さんから拍手が贈られ、その光景は言葉に表せないほどの感動を与えてくれます。

 

▼ニュルブルリンクを観に来たファン

photo by Jordan LAB Some rights reserved

 

もはやフェス!

 

世界中で知れ渡っている有名なレースで毎年20万人以上のお客さんが来場し、テレビ中継は世界中で5億世帯以上で観戦されています。

近年トヨタやスバルといった日本メーカーも良い車作りのためレースに参加しており、日本のレースファンも注目するようになりました。

今では日本でも中継され、年に一度の24時間レースを楽しむことができます!

(Jスポーツで放映されています。公式サイト:https://www.jsports.co.jp/

 

現地ではテントを張ってバーベキューしたり、ビールを飲んだり(ドイツらしい)、焚き火をしたりと各々自由な楽しみ方でレースを観戦します。ドライバーさん曰く、走っているとバーベキューの匂いがするそうですよ(笑)

 

他にもサーキットに落書きがあるなど普通ではありえないこともこのニュルブルクリンクならでは。

 

▼落書きのあるコース

photo by Mark van Seeters

 

レースが文化になっていることはこういった場面で感じることができます。

 

自動車のテストも行われる!

▲自動車テストの様子 photo by Jaeger-Meister

 

ニュルブルクリンクはこの24時間耐久レースだけではなく、自動車(メーカー)の開発に使われることでも有名です。

自動車のテスト走行というのは通常各自動車メーカーが所有しているテストコースで行われたり、一般のサーキットで行われます。

でも世界中の自動車メーカーがわざわざドイツのニュルブルクリンクにクルマを持ち込むのです。

 

理由はもうお分かりですよね?

 

一周走るだけでもクルマに大きな負担をかけるこのコースで一定の距離やタイムを記録することは、その車の性能の良さを証明することになるのです。

ニュルブルクリンクで納得の走りができればを世界中の道に対応出来ると言われるほどです。

性能の良さを測る場所でもありますからこのコースでは主にスポーツカーの開発が多い印象を受けます。

そのほかにも自動車の部品メーカーもここで耐久テストを行なっています。

 

このニュルブルクリンクは24時間はレースの楽しさや厳しさ、文化を味わえるレースだと思います。

車開発の聖地とも呼ばれ、過酷だからこそ安全で安心を保証してくれるサーキットでもあります。

レースを通してサーキットを通して、私たちのクルマ社会を支えてくれていることも知っていただければ幸いです。

 

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著者:河村大志

関西在住のフリーランスライター。モータースポーツ関係の記事作成、企画立案、取材などを中心に活動しています。幼少期に実家にあるF1のVHSを見てモータースポーツに心を奪われる。出版社での経験もなく、いきなりフリーランスになるという暴挙に出るも、モータースポーツに対する情熱は誰にも負けない自信がある24歳。趣味はモータースポーツ観戦と音楽鑑賞とギター(下手くそ)。モータースポーツの魅力を様々な側面からお伝え出来ればと思っています!

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