広島カープの打者の魅力⑤ 【西川龍馬】

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広島カープは日本のプロ野球チーム。近年「神ってる」「カープ女子」などで話題の球団でチケットが取れない程人気です。このWebonでは「選手」にスポットライトを当てて魅力をお伝えします!

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広島カープの若手選手の中に「天才的なバッティングセンスを持つ男」と称される西川龍馬選手がいます。

多くのプロ野球選手や解説者から天才と呼ばれる理由と一時期の不調を抜け出したきっかけなど、西川選手の魅力についてお伝えします。

 

基本情報

名前 西川 龍馬(にしかわ りょうま)
出身 島根県出雲市
身長/体重 176cm/72kg
生年月日 1994年12月10日
投球/打席 右投左打
ポジション 内野手
ドラフト 2015年ドラフト5位
年俸 2000万円(2018年)
試合/本塁打/打率/出塁率(2018) 107/6/.309/.364
試合/本塁打/打率/出塁率(通算) 264/11/.296/.343

 

 

天才と呼ばれる理由

 

西川選手を語るうえで必ずと言っていいほど出てくるのが「天才」というワードです。

4番の鈴木誠也選手が「あいつは天才だから、参考にならない」というほど他の選手にはまねできない独特のセンスを持っているのが魅力の選手です。

西川選手は「どんな球でもバットに当てることができる」と言われボールのミート率(ボールをバットの芯に当てる確率)の高さが圧倒的です。さらにそれを「感覚でやっている」というのには驚きです。

ミート率が高い事などから、難しい球も空振りしにくく粘り強く球をカットすることができます。その結果、甘い球が来るまで待ってヒットを打ちやすくすることができるのです。

 

▼チームメイトが語る西川龍馬選手

 

 

西川龍馬選手の3つの魅力

①出世番号を受け継ぐ

 

プロ野球には各球団ごとに「出世番号」と呼ばれる今後の成長が期待される選手に受け継がれる特別な背番号があります。

広島カープの出世番号のひとつに「63」という背番号があります。これが現在、西川選手が受け継いでいる番号になります。

この出世番号は過去に丸選手や田中広輔選手もつけていたもので、まさに未来のエースだけがつけることが許された背番号なのです。

▼丸佳浩選手の解説は後ページにて

▼田中広輔選手の解説は前ページにて

 

②バッティング力

 

また、西川選手は打席での立ち姿やフォームがあのイチロー選手に似ているとも言われ話題になっています。

 

▼イチロー選手


photo by Mori Chan  CC 表示 2.0

 

イチロー選手も野球選手の中では小柄で華奢な体型ですが、西川選手も同じように華奢な体型をしています。西川選手はその姿からは想像できない強いバッティング力が魅力のひとつです。

また、西川選手は俊足を活かした走塁も得意とし普通の選手ならシングルヒットの打球でも瞬時に最適な判断をし、2塁を狙った攻めの走塁で長打を作り出すことができる選手です。

 

また、チャンスにも非常に強いバッターでどんな相手にも物怖じせずのびのびと自分のバッティングができるというのも西川選手が天才と呼ばれる理由のひとつです。

緊張する場面でものびのびと自分らしさを発揮できるというのは大物の予感がしますね。

 

▼西川選手のバッティングシーン

③不調からの脱却

 

2018年シーズン開幕当初の西川選手は天才的なバッティングセンスとは裏腹に明らかな三振が目立ち、誰が見てもわかるほど不調の時期がありました。

次第にベンチを温める機会が増えだし、ついには一軍から登録を抹消されてしまったのです。

その当時の状態を西川選手本人も「自分でもなぜ打席に立っているのかわからない。」「三振ばかりして、役に立ててなさすぎて悔しい」といった発言をしていました。

 

しかし2軍に落ちてから西川選手は徹底的に実践練習を積み、欠点を修正していくことで順調に復調してきました。

ちょうどその頃、同じポジションを守るライバルでもある安部選手の打率も下がり続けてきました。その結果、西川選手にチャンスが再来したのです。

一軍に復帰すると西川選手は安部選手と交代でスタメンに名前を連ねるようになりました。

そして一打逆転のチャンスで、西川選手の打席が回って来たのです。

正直、開幕当初の不調を知っているファンたちの間ではあまり期待できない声が多かったです。

しかしそんな中、西川選手は初球を力強く振り抜き見事3ランホームランを放ってくれたのです!

 

これにはファンだけでなくチームの仲間や監督も驚くとともに大喜びし、その日一番の大歓声があがりました。

ファンもチームの仲間も西川選手が不調にあえいでいた姿を見ていたからこそ、この復活ホームランは本当にうれしいものになりました。

その後、西川選手は順調にスタメンの座をキープし持ち前の天才的なバッティングセンスでチームを勝利に導き続けてくれています。

 

今回は天才バッター西川龍馬選手の魅力についてお伝えしました。

ここぞというチャンスで天才的なバッティングでチームを盛り上げてくれる西川選手の姿を見て、日頃の疲れを癒してみてはいかがでしょうか。

次のページは2018年に覚醒し「最強説」が唱えられる野間選手についてお伝えします。

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ショパン「バラード1番」 初心者にもわかりやすく解説

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「クラシック音楽」と聞くとなんだか難しそうで敷居も高い。でもクラシック音楽を作っている作曲家だって人間です。面白いエピソードもたくさんあるんです。有名曲と作曲家を知りクラシック音楽を楽しみましょう!

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著者:めーぷる

国立大学医学部で大学生活を楽しみつつ、プログラマーとライターの仕事も手掛けています。幼少期からピアノとヴァイオリンを習っており、クラシック音楽、ジャズ、洋楽と幅広いジャンルの音楽に親しんでいます。趣味は幅広く、音楽の他にもバドミントン、スキー、スポーツ観戦、海外ドラマ、料理、カフェ巡りなど多岐にわたります。お問い合わせはこちらから

 

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<まずは聴いてみよう!>

クラシックの名曲を通じてクラシック音楽の魅力を学んでいきましょう!今回はショパンの「バラード1番」です。最初に音楽を聴いてから、記事を読むことでクラシックへの理解が増すことでしょう。

平昌オリンピックで、フィギュアスケートの羽生結弦選手が使用していたので、聴いたことがある人も多いのではないでしょうか。

▼羽生結弦選手

photo by David W. Carmichael CC 表示 3.0

 

 

さて、ピアノの名曲紹介もこのページでいよいよ最後です。

ラストを飾るのにふさわしい曲として、今回はショパンの「バラード1番」という曲を紹介します。

今や、日本人なら多くの方が知っているであろう曲ということが出来るでしょう。

なぜなら、この曲は平昌オリンピックで羽生結弦選手が見事に2連覇を成し遂げた時のショートプログラムの曲であるからです。

オリンピックでの羽生選手の流れるような演技というのはいまだに多くの人の記憶に残っていることでしょう。

 

今回はその余韻に浸りつつ、ショパンの「バラード1番」について掘り下げてみていきましょう。

 

ショパン

▲フレデリック・フランソワ・ショパン

 

ショパンは挙げればきりが無いほどの名曲を生み出したロマン派(※後述)の作曲家です。

彼の曲というのは現在でもテレビでBGMとして流れることがよくあるので、無意識のうちに耳にしているかもしれません。

ショパンはポーランドの作曲家です。

 

 

ショパンは8歳の時に既にコンサートを開くなど、演奏家としての才能も豊かでした。実際にピアノの名手として各地でコンサートを開いていたと言われています。

 

編集部コラム

前のページに出てきたフランツ・リストは10歳でコンサートを開き「スゴイなぁ」と思っていましたがショパンはなんと8歳でコンサートを開いていました!スポーツ選手は若い時に目立つ事が多いですが音楽家というのはさらに若い時から活躍するのですね!

 

しかし、彼のピアニストとしてのキャリアは生まれつき病弱な体の影響もあり、次第に陰りを見せることになります。

 

その一方で、彼がより豊かな才能を発揮したのは作曲面においてでした。

ショパンは自然と触れ合うことを好みました。

 

 

そのため、小さい頃から豊かな感性が育まれたのです。豊かな感性を活かして、響きの美しさというものを追求した作曲家こそがショパンなのです。

 

 

ロマン派音楽とは
ロマン派音楽は「ロマン主義」という感性の解放の欲求などに重きを置いた思想によって発展していった音楽のこと。

ショパンとリスト

▲フランツ・リスト

 

前のページではフランツ・リストについてご紹介しましたが、実は彼はショパンと同時代に活躍した作曲家です。

「ピアノの魔術師」と称されるリストに対して、ショパンは「ピアノの詩人」と言われるほど二人の対比というのは有名です。

 

 

実際に彼らは親交があったようです。

ショパンが書いた曲をリストがショパンの目の前で初見で弾いた際、リストは一つのミスもせず完璧に弾ききったという伝説も残っています。

その一方で、技巧的な曲を好むリストと情緒的な曲を好むショパンというのは正反対の存在でもありました。

そのため、お互いに自身の評論の中で相手のことを批判していたこともあります。

 

 

しかし、晩年になるとリストは『ショパン論』という自著の中でショパンの作品を絶賛しています。

ライバルでありましたが、やはりお互いに実力を認め合っていた中であるというのが伺えます。

 

 

バラード1番

バラードとは

 

「バラード」は私たちに馴染みのある歌などでも耳にする言葉です。

「バラード」という言葉の由来は中世の詩の形式の一つ「バラッド」にあります。

これを初めて器楽曲の名前として取り入れたのはショパンです。

※器楽曲=器楽の為のの曲。対義語の声楽曲。一般的な言葉で言えば「インストゥルメンタル」

ショパンは曲の題名に「バラード」という言葉を用いることで、古い歴史物語に基づいている曲であることを示唆しようとしたのだと考えられています。

 

「バラード1番」の物語

 

ショパンの「バラード」という曲集は4曲から構成されています。これら4曲は、それぞれ文学的な(物語のある)側面を持っています。

この物語性こそがショパンの「バラード」の最大の魅力であると言ってよいでしょう。

今回ご紹介している「バラード第1番」の物語は次の通りです。

 

 

『昔、リトアニアの深い森の湖にまつわる神秘的な謎を解こうと決心した勇敢な騎士がいて、湖に大きな網を投げて引き揚げてみると、なかに美しい姫君が入っていた。姫の話によれば、その昔この湖畔も立派な町であった。

あるときロシアとの戦争が起き、女たちは捕らわれの身になるよりは死を、と神に祈った。たちまち大地震が起きて城も町もみんな湖中に没した。女たちは水蓮に化身して、手をふれる者たちを呪った。

その水の国の姫君は、同族の出である騎士に危害を加えようとはせず、これ以上湖の神秘をあばくでないと言って、水のなかにすがたを消した』

(全音社「バラードとアンプロンプチュ」の楽曲解説より引用)

 

▼物語のイメージ

 

このような物語を思い浮かべながら聴くことで、より一層ショパンのバラード1番のドラスティックな展開を楽しむことができるでしょう。

 

▼バラード1番

 

さて、今回はショパンの「バラード1番」について見てきましたがいかがでしたでしょうか。

単なる音楽として聴くだけでなく、その物語にも注目すると非常に興味深い曲です。

ぜひ、リトアニアの騎士になった気分でドラマティックな曲調の変化を楽しんでください。

 

▼amazon MP3で購入できます

 

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著者:めーぷる

国立大学医学部で大学生活を楽しみつつ、プログラマーとライターの仕事も手掛けています。幼少期からピアノとヴァイオリンを習っており、クラシック音楽、ジャズ、洋楽と幅広いジャンルの音楽に親しんでいます。趣味は幅広く、音楽の他にもバドミントン、スキー、スポーツ観戦、海外ドラマ、料理、カフェ巡りなど多岐にわたります。お問い合わせはこちらから

フランツ・リスト「パガニーニ大練習曲第6番」 初心者にもわかりやすく解説

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<まずは聴いてみよう!>

クラシックの名曲を通じてクラシック音楽の魅力を学んでいきましょう!

今回はフランツ・リスト「パガニーニ大練習曲第6番」です。最初に音楽を聴いてから、記事を読むことでクラシックへの理解が増すことでしょう。また、聴きながら読むことでさらに理解が増すかと思います。

 

 

このページではフランツ・リストの作曲した「パガニーニ大練習曲第6番」についてご紹介します。

今までご紹介してきた「きらきら星変奏曲」「ピアノ協奏曲第2番」の2曲とは違い、メジャーな曲というわけではありませんが、非常に興味深い要素がたくさん詰まった曲です!

 

フランツ・リスト

▲フランツ・リスト

 

フランツ・リストは、クラシック音楽を語る上では欠かせない作曲家の一人だと言えます。

リストはオーストリア出身の音楽家・作曲家です。

リストは10歳の頃にはすでに自分でコンサートを開くなど、幼い時からピアノの演奏において神童ぶりを発揮していました。

10代の時点であのベートーヴェンからもその実力を絶賛されるなど、演奏家としては一流の域に既に達していました。

 

 

その後も順調に演奏家としてのキャリアを歩んでいき、次第に各地にリストの女性ファンが出現するようになります。

当時のファンというのは恐ろしいほどに熱狂的で、なんと「リストの入った浴槽に入っていた水ですら欲しがった」など、たくさんの伝説が残されています。

 

 

また、リストは演奏面においてのみならず、作曲面でも数々の名曲をこの世に残しています。

作曲した曲には自らの卓越した技巧を披露するための難曲が多く、今回ご紹介する「パガニーニ大練習曲」に収められている曲はどれもリストが残した難曲です。

また、リストは晩年になるとキリスト教に没頭するようになり、宗教的な側面が見られる曲を主に作曲するようになります。

当時の代表的な曲としては「エステ荘の噴水」という曲も挙げられます。興味のある方は「パガニーニ大練習曲第6番」と合わせて聴いてみる事で、その性格の違いというのを感じることが出来ることでしょう。

 

▼パガニーニ大練習曲第6番

▼エステ荘の噴水

エステ荘の噴水
「巡礼の年」というリストの曲集に収められた曲。この曲の半ばにはキリスト教新約聖書の一書であるヨハネ福音書から引用した「私が差し出した水は人の中で湧き出でる泉となり、永遠の生命となるであろう」言葉が掲げられている。

 

パガニーニとの出会い

▲ニコロ・パガニーニ

 

リストの人生を語る上で「パガニーニとの出会い」というのは欠かせません。

パガニーニはリストと同時期に活躍していたヴァイオリニストで、リストと同じくその卓越した演奏技術によって、一斉を風靡していました。

リストと同じく熱狂的なファンも多かったと言われています。

また、パガニーニは自身の超人的な技巧を披露するために数々の難曲を残しています。

このようにパガニーニは、あらゆる点でリストと非常によく似た人生を送っていたのです。

 

そんなある日リストはパガニーニの演奏会に赴き、彼の異次元の演奏技術に大きな影響を受けます。

リスト自身、すでにピアニストとしての名声を確立していたのですが、彼にとっても衝撃的な存在だったのです。

リストはパガニーニの演奏を聴いて、猛練習を始めます。その際に自分のための練習曲として作った曲集こそ、「パガニーニ大練習曲」なのです。

 

 

「パガニーニ」について詳しくは第2章バイオリン編で(このページは第1章ピアノ編)

 

パガニーニ大練習曲第6番

「パガニーニ大練習曲第6番」の構成

 

モーツァルトの「きらきら星変奏曲」をご紹介した際に「変奏曲」の構成についてご紹介したのを覚えていらっしゃるでしょうか。

今回ご紹介しているリストの「パガニーニ大練習曲第6番」もこの変奏曲という形式を取っています。

この曲は第2章で紹介するパガニーニの「24の奇想曲第24番」という曲をピアノ用に編曲した曲であり、その曲も変奏曲の形式を取っているのです。

 

「変奏(変奏曲)」とは
テーマ(主題)の部分をもとにその旋律(メロディー)は変化させずに、リズムや拍子を変化させたり、装飾音を付けたりすることを変奏と言います。

モーツァルトの「きらきら星変奏曲」では、きらきら星の「き~ら~き~ら~ぼ~し~よ~♪」という馴染みのあるメロディはそのままですが、アレンジが加えられおり急に早くなったりする箇所があったりします。実際に聴いてみると理解しやすいと思います。

▼きらきら星変奏曲

ちなみに変奏曲は今回の「パガニーニ大練習曲」のように当時「練習曲」としての意味合いが強かったので技術的に難しい曲が多くあります。

 

「パガニーニ大練習曲」の魅力

 

「パガニーニ大練習曲第6番」は技術的に非常に難しい箇所が沢山あり、それを軽々と弾きこなす演奏者の姿というのは大変見応えがあります。

また、リストがこの「パガニーニ大練習曲第6番」を作曲するにおいて元となった(編曲した)パガニーニの「24の奇想曲第24番」と聴き比べてみることで、その魅力というのはより引き立つはずです。

リストの編曲における才能というものをより深く味わうことが出来るに違いありません。

 

▼リストの「パガニーニ大練習曲第6番」

▼パガニーニ「24の奇想曲第24番」

 

さて、今回はリスト「パガニーニ大練習曲第6番」についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。ぜひ、リストとパガニーニという同時代に生まれた稀代の音楽家の姿を思い浮かべつつ聞いてみてください。

 

Amazon music Unlimitedでも聴けます

 

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モーツァルト「きらきら星変奏曲」 初心者にもわかりやすく解説

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<まずは聴いてみよう!>

クラシックの名曲を通じてクラシック音楽の魅力を学んでいきましょう!

今回は「きらきら星変奏曲」です。最初に音楽を聴いてから、記事を読むことでクラシックへの理解が増すことでしょう。

 

 

今回はモーツァルトの作品「きらきら星変奏曲」について紹介いたします。「きらきら星」と言えば、誰もがそのメロディーを聴いたことがあることでしょう。

この曲はあの有名なメロディーが「モーツァルトの自由奔放な感性によって次々と変幻自在なアレンジが繰り出されていく」という非常に親しみやすく、面白味のある曲です。

それではモーツァルトの魔法が繰り出す世界に足を踏み入れてみましょう♪

 

モーツァルト

▲ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト

 

モーツァルトは18世紀半ばにオーストリアのウィーンで生まれました。

 

ウィーン
クラシック音楽が盛んなオーストラリアの首都。ベートーヴェン・シューベルト・モーツァルトなど多くの作曲家が活躍し「音楽の都」とも呼ばれる。

 

3歳から現在のピアノの原型であるチェンバロという楽器に初めて触れます。

▼チェンバロ

 

モーツァルトは幼いころから音楽の才能を如何なく発揮し、国王の前で演奏会を行うなど早くからその名声を手にしました。

 

しかし、彼が秀でていたのはその演奏技術だけではありません。彼は5歳の時に初めての作品を制作し、その後は作曲の面でも大きな活躍を遂げます。

彼が制作する曲の一番の特徴は、彼の感性の豊かさが存分に発揮されている事です。

まるで幼い子供の視点に立っているかのような穢れのないクリアーな楽曲を数多く生み出しました。

 

今回の「きらきら星変奏曲」も彼の感性が遺憾なく生かされた作品です。

 

 

きらきら星

 

「きらきら星」というのは、もともと「きらきら星」という名前ではありませんでした。もともとの曲はフランスで流行していた恋のシャンソン(歌)で、特に題名はありませんでした。

 

きらきら星にはいくつもの歌詞が作られていき、その中の一つが

「ああ、お母さん、あなたに申しましょう (“Ah! vous dirai-je, maman”) 」

です。

これこそ正式な「きらきら星」なのです。

それをモーツァルトがピアノ用に編曲したのが、「きらきら星変奏曲」です。

 

きらきら星変奏曲

「変奏曲」とは

 

多くの方は「変奏曲」というワードを耳にしてもあまりピンと来ないのではないでしょうか。

「変奏」とはテーマ(主題)の部分をもとにその旋律(メロディー)は変化させずに、リズムや拍子を変化させたり、装飾音を付けたりすることです。

 

「変奏」をさらに噛み砕いて説明!
モーツァルトバージョンの「きらきら星変奏曲」だとアレンジが加えられており、きらきら星の「き~ら~き~ら~ほ~し~よ~♪」という馴染みのあるメロディはそのままに、急にテンポが早くなる部分があったりすると思います。これが「変奏」です。実際に聴いてみれば「変奏とは何か」が理解しやすいかと思います。

 

「変奏曲」とはそのような変奏を繰り返して進行して成り立っている楽曲のことです。

どの変奏でも必ずテーマの旋律が保たれたまま進行していくことが特徴です。

この変奏曲という形態はモーツァルトの他にもハイドンやシューマン、リストなどといった多くの偉大な作曲家が採用しています。

 

 

変奏曲というのは当時、練習曲としての意味合いが強かったので、技術的にも難しいものが多くなっています。

練習曲というと、つまらないものとして敬遠されがちですが、多くの人が練習曲として楽しく弾くことができるように、当時の作曲家たちは変奏曲のテーマとしてきらきら星のような簡単なメロディーを用いることが多かったようです。

 

「きらきら星変奏曲」の構成

 

きらきら星変奏曲の冒頭はまず、テーマ(みなさんがよく耳にするあの有名な箇所)から始まります。

そしてその後変奏の部分が始まり、全部で12の変奏が次々と繰り出されていきます。

また、この曲の変奏で重要な特徴として、長調(明るい曲調)の変奏だけでなく、短調(暗い曲調)の変奏も含まれているということが挙げられます。

 

変奏曲では基本的に同じ旋律を基調とした変奏が続くため、必然的に明るい曲調のみ、もしくは暗い曲調のみが続くことが多いです。

どの変奏もきらきら星の旋律(メロディー)だと「今は明るい曲調」「今は暗い曲調」と簡単にわかるようになっているので、聞いている人も楽しみやすい構成となっています。

 

きらきら星変奏曲の魅力

 

きらきら星変奏曲の魅力というのはなんといっても、あの有名な「きらきら星」の旋律を変幻自在に姿を変えながら進行していく面白さにあるでしょう。

次々と繰り出される変奏に思わず、モーツァルトの感性・発想力の豊かさに唸ってしまうことでしょう。

また、演奏する側にとっても、きらきら星変奏曲は練習曲として有用な曲です。楽しみながらピアノを上達させることができるという点でも非常に価値のある曲なのです。

 

 

このように「きらきら星変奏曲」を少し掘ってみてから聴くと今までとは違う聴き方ができると思います。是非もう一度聴いてみていただければと思います。

 

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5つの興味・関心から理解するブラジル人の性格

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ブラジルに行ったことはありますか?ブラジルと言えばサッカー・サンバ・カーニバル…でもそれだけじゃもちろんありません!

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著者:パパガイオ

ブラジルの酸いも甘いも知り尽くしている在住歴17年の女性。日本で知り合った日系ブラジル人の主人と子供3人で、ブラジルライフを満喫中です!特にトロピカルフルーツや自由な感じがお気に入り。どんなかな?とちょっとでも気になったらぜひ覗いてみてください。面白い発見があるかもしれませんよ?

 

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5つの興味・関心から理解するブラジル人の性格

 

ブラジル人が興味のあること、関心事に焦点を当ててもブラジル人の性格が見えてきます。

ここでは、サッカー・ファッション・買い物・雪・音楽について紹介します。

 

1 サッカー

 

ブラジル人にとって一番の関心事はサッカー、これは間違いありません!

世界で唯一ワールドカップ5回も優勝しているブラジルでは、サッカーは生活の一部になっています。

好きで日常的にプレーする人もいれば、ストレス発散の手段としてたまにプレーしている人もいます。

 

ブラジルのワールドカップ
優勝回数は世界最多の5回(2018年現在)。優勝年は58,62,70,94,02年。2018年ロシア大会はベスト8。

 

『サッカー場があればあるほど犯罪が減る』というデータもあるようで、サッカーグラウンドは至る所で見られます。

野球のように道具が必要なスポーツと違って、ボールひとつさえあればよいというシンプルさも国民に受け入れられているのでしょう。

 

ゲーム機やおもちゃを買えない貧しい少年ほど熱心に練習するので上手ですね。雨が降っても暑くても寒くても、サッカー場ではいつでも必ずサッカーしている人がいます。

 

▼サッカーブラジル代表のサポーター

photo by Marcello Casal Jr/ABrAgテェncia Brasil CC BY 3.0 br

 

もちろん男子ほどではありませんが、女子サッカーも人気です。

女の子でも家族全員でサッカーを見ることは多いので、普通に生活の一部になりますね。

 

そして日本では考えられないですが、ブラジル代表のサッカーの試合時間は学校も仕事も休みになります。(日本ではもちろん休みになりませんよね)

 

予約しておいた診察も、当然のようにキャンセルになります。

テレビ付きのレストランや軽食屋はお客さんが増えるのでさすがに休みにはなりませんが、それ以外のお店にはお客さんが来なくなってしまうため従業員もサッカー観戦です。

町は黄色と緑のブラジル色でいっぱいになります。

車のボンネットにブラジルの国旗をつけたり、お店の制服をブラジル代表のユニフォームに替えたり、国民一丸となって応援します。

 

2 ファッション

 

日本人にも人気のサッカーブラジル代表のネイマール選手はピアス・ネックレス、どれをとってもおしゃれなので、ブラジル人男性はおしゃれなのでは?

と思うかもしれませんが、来てみるとびっくり、おしゃれの「お」の字もありません。

 

▼ネイマール選手

photo by Granada CC 表示-継承 4.0

 

一般男性は普通のポロシャツにジーンズそして運動靴です。

 

あれは有名なネイマールだからこそ許される格好で、普通の男性があれをするとゲイだと言ってからかわれるため誰も挑戦しないようです。

そもそもブランド店に行かないとあまりおしゃれな服も見つかりません。そのかわり肉体美にはこだわりがあり、ジムに通って筋肉をつけるため努力します。

 

▼ブラジルの男性

photo by Gerardo Lazzari

 

女性もジャストフィットのジーンズにピッタリしたタンクトップやシャツを合わせるのが基本ですが、スカートやワンピースもあり、女性はそれぞれ自分らしさを出しています。

 

▼ブラジルの女性

photo by Gerardo Lazzari

 

ブラジル女性の美意識は高く、毎週行きつけのサロンに行って髪を整えたり、手足のネイルをしたり、脱毛したりします。

サロンでのおしゃべりも楽しいみたいですね。

髪は女性というより男性が女性のロングヘアを好む傾向があるようで、若い女性がショートヘアにするとまたレズビアンなどとからかわれます。

 

ボディラインはとても重要で、特にお尻が大きく形がきれいな女性が人気です。

町で美女とすれ違うと、男性は必ず振り返ってお尻をチェックします。また意外に、筋肉質な太い足も人気です。

 

私は女なので、きれいな女性より鼻の下を伸ばしただらしない男性の顔をチェックするのが楽しいです。

 

3 買い物

 

何でも現金払いが主流の日本人と違って、買い物は分割払いにする人が多いのがブラジルです。

食品やガソリン代まで分割払いするのにはびっくりします。

 

また、テレビが189レアル(約6000円)でなんて安い!と思ったら、それは一回の支払い額で、横に細かく10回などと書かれています。

それでは「実際の値段がわかりにくいことこの上ない」と思いますが、どこに行ってもこの調子なので、ブラジル人には毎月いくら払うのかの方が重要という事なのでしょう。

 

ブラジルはインフレ率が高い国なので利子さえつかなければ後払いした方が得、という考えが常にあるみたいです。

でもやはりお金持ちは一括払いでのさらなる割引を交渉しますから、富める者はどんどん富み、貧しきものはますます貧しくという構図はここでも顕在です。

 

インフレ率が高いとは?
インフレが進むと物価が高くなるのでお金の価値は相対的に下がります。つまりお金を現金で持っていると損をする事になります(価値が下がってしまう為)。

分割ができるのであれば(さらに利子も無ければ)その時の物価で買えるので購入した方が得をできるという考え方が生まれます。

これが『インフレ率が高い』という国です。

対して日本はデフレが続いていたので物価がどんどん安くなり「価値が相対的に見て高くなっていく現金を持っていた方が(貯金をしていた方が)得」という事になっていたので貯金する人が増えました。

 

まとめ買いが基本

 

また、食料品や生活用品の買い物は、月に一回まとめてするのがブラジル流です。

もちろん野菜やパンなどは日もちしませんから家の近くの野菜屋さんやパン屋さんで何度か買い足す必要がありますが、それ以外のものについては大きなスーパーで巨大なカートを山盛りにして買い占めます。

 

肉や魚も新鮮なものを食べたいなら近くで買いますが、冷凍してしまう人も多いです。

大きなスーパーの方がそれぞれの値段は安く大量割引もありますし、少し家から遠いというのがまとめ買いの理由です。

何度も行くより手間も時間も省けていいという考え方です。

 

ブラジル人の食事・料理については前のページでも解説しておりますのでご覧いただければと思います。

 

4 雪に対する憧れ

 

ブラジル南部のごく一部では雪が降ることもあるとは聞きますが、一般のブラジル人にとって雪は永遠の憧れです。

ましてやクリスマスが夏というブラジルでは絶対にクリスマスに雪を見ることはありません(ブラジル人のほとんどはキリスト教なのでクリスマスは一般的な行事です)。

 

ショッピングモールでは毎年クリスマスの時期に日本と同じように「もみの木」や「トナカイ」「サンタクロース」「雪だるま」といった飾りつけが行われます。

そして、決まった時間に人工雪を降らすという演出があり、ブラジル人は感嘆しながら写真を撮ります。

日本に住む日本人にはありがたさがわからないだろうなあと思う瞬間です。

 

5 音楽

 

ブラジルのバー(日本人が考えるおしゃれなバーとはイメージが違います。大衆居酒屋といった感じでしょうか)やレストランでは、よくライブが聞けます。

 

ギターの弾き語りで、音楽は有名なもののカバーばかりです。

音楽文化が発展しているブラジルではジャンルも

サンバ

ボサノヴァ

ショーロ

MPB

ノルデスチ

アシェー

セルタネージョ

といろいろです。

 

とは言ってもおしゃべり好きなブラジル人ですから、バックミュージックとして流れているだけで聞き入ってるのは私ぐらいでしょうか。

歌手は無名の人ばかりですが上手な人が多く、さすがは音楽の国という感じがします。

 

生演奏のあるお店ではお会計の時に100~200円ほど余分にとられますが、こちらはブラジルのありがたさを感じる瞬間です。

ちなみに、意外ですがラテン系ミュージック(レゲエなどの音楽ジャンル)はブラジルにはなく、これには私はがっかりしました。

 

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著者:パパガイオ

ブラジルの酸いも甘いも知り尽くしている在住歴17年の女性。日本で知り合った日系ブラジル人の主人と子供3人で、ブラジルライフを満喫中です!特にトロピカルフルーツや自由な感じがお気に入り。どんなかな?とちょっとでも気になったらぜひ覗いてみてください。面白い発見があるかもしれませんよ?

ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」 初心者にもわかりやすく解説

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著者:めーぷる

国立大学医学部で大学生活を楽しみつつ、プログラマーとライターの仕事も手掛けています。幼少期からピアノとヴァイオリンを習っており、クラシック音楽、ジャズ、洋楽と幅広いジャンルの音楽に親しんでいます。趣味は幅広く、音楽の他にもバドミントン、スキー、スポーツ観戦、海外ドラマ、料理、カフェ巡りなど多岐にわたります。お問い合わせはこちらから

 

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<まずは聴いてみよう!>

クラシックの名曲を通じてクラシック音楽の魅力を学んでいきましょう!

今回はラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」です。最初に音楽を聴いてから、記事を読むことでクラシックへの理解が増すことでしょう。また、聴きながら読むことでさらに理解が増すのでおすすめです。

【第1楽章】

【第2楽章】

【第3楽章】

 

 

このページでは作曲家ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」についてご紹介していきます。

ラフマニノフの協奏曲第2番は聞いたことがあるという人と言うのは多いはずです。

なぜなら4年前のソチオリンピック。フィギュアスケート・女子フリーで浅田真央選手がショートプログラムの失敗をものともしないような迫真の演技を見せたのを覚えているという方も少なくないでしょう。

その時浅田真央選手がフリースケーティングのプログラムとして用いた曲こそ、「ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番」だったのです。

▼ソチ五輪の浅田真央選手

photo by David W. Carmichael CC 表示-継承 3.0

 

そのほかにも、テレビのBGMやCMとして用いられている場合も多いので、意識せずとも聞いたことがあると言う方も少なくないでしょう。

 

セルゲイ・ラフマニノフ

 

ラフマニノフは19世紀後半から20世紀にかけて活躍したロシアの作曲家です。

ラフマニノフはピアニストとしても活躍しており、彼の手は大きいうえ柔軟性も極めて高かったためおよそ12度、つまりドからソまで届いたという伝説の持ち主としても有名です。

 


※ドから1オクターブ上のソまでは約37センチ

 

ラフマニノフはその類稀な才能と自らの恵まれた手を武器にピアニストとして大きな成功をおさめ、あの「フランツ・リストに匹敵する」という声すら上がるほどのピアノの名手でした。

 

フランツ・リストとは
フランツ・リストはオーストリア出身の音楽家・作曲家。10歳の頃にはすでに自分でコンサートを開くなど、幼い時からピアノの演奏において神童ぶりを発揮していた。

10代でベートーヴェンからもその実力を絶賛。リストの入った浴槽の水を欲しがる程の熱狂的なファンも出現したという逸話も。

▼フランツ・リスト

 

そんな彼は非常に有名な曲を残していますが、彼の残している曲というのは彼が生きている時代には評価が大きく二分されてしまっていたというのもまた事実です。

彼の残した名曲の数々は彼の死後になって再評価されたものというのも少なくないのです。

そのような死後再評価された彼の作品の中の一つが今回ご紹介している「ピアノ協奏曲第2番」なのです。

 

 

ピアノ協奏曲第2番

「ピアノ協奏曲」とは

 

クラシック音楽の曲にはさまざまな形態がありますが、その中の一つに「ピアノ協奏曲」というものがあります。

ピアノ協奏曲とは簡単に言えば「1人で演奏するピアノが他の楽器と協力して奏でる」曲になります。

ピアノ協奏曲の場合、ソリスト(1人で演奏する人)用のピアノがオーケストラの前に設置されており、オーケストラの伴奏(補助的な演奏)に合わせて、ソリストが旋律(メロディー)を奏でていくという形態が基本になります。

 

▼ピアノ協奏曲の様子(一番前にいるピアノの奏者が「ソリスト」)

photo by Justin Ruckman from Charlotte, NC, USA – Rachmaninov Piano Concerto No. 2, Mvt. I CC 表示 2.0

 

ピアノ協奏曲の中にはオーケストラがメロディーを、ソリストがピアノで伴奏をするという場合もあるのですが、基本的にはソリストの奏でる旋律(メロディー)がメインで楽曲が進行していくと考えて差し支えないでしょう。

 

 

ピアノ協奏曲の魅力はなんといってもピアノとオーケストラの抜群のコンピネーションが織りなす「掛け合い」にあるということができます。

この「掛け合い」について説明すると少し長くなってしまうので初心者の方はとりあえずここま理解しておけば十分でしょう。

 

「ピアノ協奏曲第2番」の構成と魅力

 

ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番は第1楽章、第2楽章、第3楽章の3つから構成されています。

 

第1楽章は荘厳な雰囲気のなかで進行していきます。

▼「ピアノ協奏曲第2番」第1楽章

 

重厚感のあるメロディーはロシア正教(ロシアのキリスト教の一つ)の鐘の音をモチーフにしています。

第2楽章では第1楽章とは打って変わって、甘美なメロディーで情感たっぷりに進行していきます。

▼「ピアノ協奏曲第2番」第2楽章

 

第3楽章では自由奔放な性格と叙情的(じょじょうてき:情緒溢れるものを感じること)な性格が入り乱れながら早いテンポで小気味良く進んでいきます。

▼「ピアノ協奏曲第2番」第3楽章

 

 

この曲は伝統的な3楽章構成をとっています。

ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番は極めて技巧的な箇所が多く、演奏家としても一流であったラフマニノフの技巧に匹敵するテクニックが要求され、ピアノ曲の中でも屈指の難曲です。

 

また、ラフマニノフのピアノ協奏曲というのはラフマニノフが20代前半の時に作曲されました。

ラフマニノフがピアノ協奏曲第2番を制作した時はラフマニノフはまだ作曲家として駆け出しの時期でした。

そのため、ピアノ協奏曲第2番というのはラフマニノフにとっては処女作と位置付けることのできる作品なのです。

当時は批評家たちの酷評に晒されることも多くありましたが、その後その魅力が再認識され、今日では名曲として親しまれています。

 

 

さて、このページではラフマニノフのピアノ協奏曲第2番について見てきましたが、いかがでしたでしょうか。

今までこの曲のことを知っていた人も、そうでなかった人も、今回の内容を踏まえて聴くことで新しい世界が開けてくることでしょう。

是非、多くのクラシック音楽に触れていただければと思います。

 

 

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麻雀が強くなる考え方の超基本 ~効率的な上達方法~

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近年、インターネットの登場により麻雀の新たなブームが到来し麻雀を楽しみやすい環境が整ってきています。麻雀プロの筆者が、近年の麻雀ブームを解説すると共に麻雀の魅力をお伝えします。きっと麻雀を打ちたくなることでしょう!
「『麻雀の魅力』入門 ~インターネットが変えた現代の麻雀~」はこちらから

著者:平澤元気

1990年6月15日生まれ。CSモンド「ZOO麻雀道学生選手権」、オンライン麻雀天鳳公式ニコ生「天鳳解体新書」などの解説で好評を博す。
著書に「絶対にラスを引かない麻雀 ~ラス回避35の技術~ (マイナビ麻雀BOOKS)」「デジタルに読む麻雀 (マイナビ麻雀BOOKS)」等多数。お問い合わせはこちらから
twitter(平澤)twitter:@hira_ajmja

 

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初心者のうちはシンプルに考えた方が強くなれる

 

今回は初心者がつまづきがちなポイント、麻雀を覚える上での注意点をご紹介したいと思います。

麻雀は非常に多くの技術がある奥の深いゲームですが、それだけに初心者のうちは余計なことは覚えず、シンプルに考えたほうが強くなれますし楽しめます。

例えばあなたが野球を楽しみたい、と考えたとき、普通ならばまずキャッチボールをしたりバッティングセンターに行きますよね。

 

キャッチボールが満足にできないうちに変化球を投げる練習をしてもうまく行くはずがありません。

もしくは数学の勉強をしようと思ったら、まずは四則演算からはじめます。九九を覚えていない小学生に連立方程式を解かせようというのは無茶な話です。

 

こんな風に物事には順序というものがありますが、よく目にする麻雀漫画(アニメ)やプロの対局は、よく曲がる変化球や、微分積分のような高レベルな技の応酬です。

これらを見て麻雀を始めると、つい最初に覚えるべき技術や麻雀のゲーム性を勘違いしてしまい、その結果「10年以上麻雀をしていてもちっとも強くならない」という人もいます。

 

もちろん強くなることだけが麻雀をする目的ではありませんが、やはりゲームである以上は強くなればなるほど面白く感じられるものです。

できれば正しい順序でスキルを身につけていただきたいと思います。

 

覚えなくて良い技術1 点数計算

 

麻雀の点数計算、すなわち和了(あが)ったときにその手が何点かの計算は非常に複雑です。

これをいきなり覚えようというのは少し無茶な話で「麻雀って難しいしわけがわからないな」と思ってしまうきっかけになりうるので、はじめのうちは無視してください。

いくつかの役だけ覚えて、役がたくさんついたら高くなる、くらいの認識でOKです。

 

 

そういう意味でも、点数を自動で計算してくれるゲームの麻雀というのは素晴らしいですね。

ただしある程度のレベルになると、自分の手の点数を計算しながら捨てる牌を決めるというのが必須技術になります。中級者になったら是非覚えて欲しいものですが、はじめのうちは全く考えなくて構いません。

 

覚えなくて良い技術2 読み

 

麻雀と言えば「読みあいのゲーム」そんな風に思う人もいるかもしれません。

麻雀漫画やアニメだと相手の手牌を正確に読んで、待ちをピタッと言い当てる、そんなシーンもよくありますね。

 

「読み」とは
麻雀は、牌を引いて牌を捨てて4メンツ1雀頭を作って上がりを目指すゲームです。

麻雀は、引いた牌だけでなく誰かが捨てた牌でもアガることができます。その場合、点数は牌を捨てた人からもらうことになります。

そのため、自分の点数を減らさないないためには、相手の捨てた牌などを手がかりに、相手は「どんな役を狙っていて」「どうやってアガとうとしているか」を予想する必要があります。その予想のことを「読み」と言います。

▼下記画像で赤い丸で囲われているのが捨てられた牌。これを見て、相手がどんな役を狙っているかなどを予想する

 

しかし麻雀において、相手の手牌、特に「待ち(相手が欲しい牌)」というのは完璧に読むのは不可能です。

そもそも麻雀は次に何を引いてくるか全くわからないゲームですよね。

自分の手牌でさえどうなるかわからないのですから、他人の手牌を当てることなど物理的に不可能なのです。

 

もちろん上級者になればある程度使える読みもありますが、それは相手の待ちを言い当てたりするものではなく「こっちの牌はこっちに比べると危険だな」と言ったパーセンテージで考えるものです。

「これは100%あたりだ」などと読めることは、トッププロでもあり得ません。

 

ですから相手の手牌を読むのではなくまずは自分の手牌を効率的にあがりに向かわせることが重要です。

私自身は読みの技術についての戦術書を書いたことがあるくらい読みについて研究もしていますし、やはり少しでも相手の手牌を読めると楽しいものですが、労力の割に効果が薄く「初心者にはまず必要のない技術である」というのが正直なところです。

 

▼筆者(平澤元気)の戦術書

 

覚えてなく良い技術3 迷彩

 

「迷彩」という言葉をご存知でしょうか。

これは自分の手牌が相手に読まれないように、本来捨てたい牌と違う牌を切ったりしてフェイクの情報を出す技術です。

 

これも麻雀漫画なんかだと良く出てくる技術で、鮮やかに決まるといかにも「心理戦を制した」という感じでカッコよく見えます。

 

しかし既に述べた通り、そもそも読みが必要ないのですから、その「読みを欺く技術」というのはもっと必要ありません。

あくまでも麻雀は「確率」をベースに考える「パズルゲーム」であり、相手との読み合いや心理戦というのは上級者同士の戦いの際にほんの数パーセントだけ勝負を左右する小さな要素でしか無いのです。

 

覚えてなくて良い技術4 無理な手役作り

 

昔の麻雀の格言に「配牌(最初に配られた牌)を見たら三色を探せ」というものがあります。

三色というのは麻雀の役で、まず初めにどんな役ができるか考えて、その役ができるように手を進めなさい、という意味です。

 

三色とは
「2・3・4」「5・6・7」のように、連続した牌の並びが3つ揃った組み合わせを順子(シュンツ)と言う。マンズ・ピンズ・ソーズともに同じ数字の並びの順子を揃える役を「三色」という。三色があると得点が増える。

三色の例:二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国 二筒:麻雀王国三筒:麻雀王国四筒:麻雀王国 二索:麻雀王国三索:麻雀王国四索:麻雀王国

 

これはかつての麻雀は高い役をバンバン作れる人が強い人、と思われていたため生まれた格言で、今でもそのように思っている人はたくさんいます。

しかし麻雀は4人のうち最初に4メンツ1雀頭ができた人だけがアガれるゲーム。役をたくさん作ることよりもスピードが重要です。

 

私はよくこの問題をパン食い競争に例えます。

役というのはぶら下がっているパンで、たくさん食べれば高得点になります。しかし基本は徒競走ですから先にゴールしなければいけません。パンばかり食べていて走れなくなっている人は勝てないのです。

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

簡単に言えば麻雀というのは効率よく最速でアガリを目指すのが重要なゲームである、ということです。

もちろん、麻雀の楽しみ方は勝つことだけではありません。相手の手を読めたり、高い役を作れたら楽しいという気持ちは私ももちろんわかります。

 

けれど対戦型ゲームである以上、「勝てるようになる」ことが楽しくないと感じる人はいないでしょう。

 

それに上手に読みをしたり、役を作ったりするためにも、まずは効率的な攻撃を身につけなければなりません。

効率的に役を作っていく技術は「牌効率」と呼ばれ、ネット上にもたくさん戦術論が書かれていますので、ある程度麻雀をプレイすることに慣れてきた方はぜひ検索して見てください。

 

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4つの楽しみから理解するブラジル人の性格

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著者:パパガイオ

ブラジルの酸いも甘いも知り尽くしている在住歴17年の女性。日本で知り合った日系ブラジル人の主人と子供3人で、ブラジルライフを満喫中です!特にトロピカルフルーツや自由な感じがお気に入り。どんなかな?とちょっとでも気になったらぜひ覗いてみてください。面白い発見があるかもしれませんよ?

 

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4の楽しみから理解するブラジル人の事

 

ブラジル人は日本人ほど働くことを美徳だとは思っていません。

「できれば責任の軽い仕事をして時間が来たら帰りたい」

そう思っている人が多いようです。

定職について最低給料をもらうより、より少ないが日雇いの仕事を数回して生活保護を受けていたいという人もたくさんいます。

もちろん中には仕事熱心な人もいて、そういう人はやはり出世もするし給料もたくさんもらいますが休暇を主張することだけは忘れません。

残業も極力しないよう、効率的に仕事を進める事を重視します。ブラジル人にとって、やはり楽しみは仕事の他にあります。

ここでは、その「楽しみ」について紹介する事でブラジル人を理解していただきます。

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12のポイントで理解するブラジル人の性格

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12のポイントで分かるブラジル人の性格

 

ブラジルに住むなら、ブラジル人についても知っておくといろいろイライラせずに生活できるでしょう。

ここでは、ブラジル人の性格や考え方を12のポイントに分けて紹介していきます!

 

1 とても明るい

 

ブラジルの空はいつもびっくりするほど真っ青できれいだからでしょうか?

とにかく明るい人が多い印象です。

街中でも仕事中でも歌を歌っていたりして、特にあんまり裕福でない人の方が幸せそうなオーラを出しています。私はホームシック中これにどれだけ助けられたかしれません。

 

2 フレンドリー

 

どこでも全然知らない人に平気で話しかけます。

あっけらかんとしているので、はじめての人でもまるで長年の友達のように話しやすい人が多いです。

ブラジルでは銀行・病院・役所など、どこでもすごい列ができ待ち時間が長いのですが、話が盛り上がって早く済んだと感じてしまうこともあるぐらいです。

 

3 困っている人を放っておけない

 

銃を持った強盗に襲われている時は別でしょうが、何かあるといつも誰かが助けてくれます。

車の故障やエンジンがかからないトラブルなどブラジルではよくありますが、一人で困っている人はいなくて、必ず誰かが助けに走っています。

また、レディーファーストが徹底しているこの国では特に妊婦や子連れにとても優しく、喜んで席を譲ってくれたり、バスの中で荷物を持ってくれたりします。

子連れで帰国した成田空港では日本に幻滅した記憶もありますよ。

 

4 のんびりで時間にはルーズ

 

街中でも歩くのはゆっくりで、時間よりも会話重視のようです。

これだけはいまだにわからないのですが、田舎の小さな町など、昼間から家の前のイスに腰かけてぼーっと人の行き来を眺めている人がたくさんいます。

時間については仕事や診察の予約時間は比較的守られますが、多少遅れても何とも言われません。

パーティーや遊びの待ち合わせは予定時間の1時間後に着くとちょうど良い感じです。ただし、日系人の集まりでは予定時間が日本時間かブラジル時間か確認する必要がありますよ。

 

5 家族を大事にする

 

ブラジル人は家族をとても大切にし、週末は毎週のように親族が集まりお昼ご飯を一緒に食べるという人も多いです。(ブラジル人の食事については前のページで)

貧しい家庭出身でお金持ちになると、一番にお母さんに豪邸を建てるという話は数多くあります。

また、日本のように成人すると一人暮らしするという習慣はないので、結婚するまで実家暮らしがほとんどです。

会社の飲み会でも配偶者を連れていくのは当然で、逆に連れて行かないと大切にしていないように思われてしまいます。

 

6 パーティー好き

 

何かと理由をつけてパーティーするのが大好きです。

大人も子供もいろいろ誘われるので、週末も何かと忙しいです。

家でシュラスコパーティーというのが一番多いですが、リゾートクラブのような場所のバーベキュースペースを借りたり(プールや公園などの施設もある)、パーティー会場を借りることもあります。

もちろんそれぞれが食材を持ち寄ってのパーティーもありますよ。

 

▼シュラスコ

photo by Leonardo Sakaki CC BY-SA 4.0

 

7 きれい好き

 

ブラジル人のお家はいつでもきれいに片付いていることが多いです。

大きなお家を持っている人は家政婦さんや週1,2回お掃除してくれる人を雇っているのでわかりますが、雇う余裕のない人でも小ぎれいにしています。

シャツにはきちんとアイロンをかけますし、シャワーは1日に何度も浴びるのが常識です。

 

8 おおまか

 

細かなことにはこだわらない人が多いです。特にお釣りなど用意していないお店も多く、得したり損したりします。

また会う約束をして場所まで決めているのに日時は決めなかったり、どうなったんだろう?と思うこともよくあります。

仕事でも完了予定日はどちらかというと目標なので、どうしてもその日にしてほしい場合はしつこく要求する必要があります。

 

9 マイペース

 

人の言うことはあんまり気にしないマイペースな人が多いです。

それぞれがマイペースなのも知っているので個性を重んじるという事にもつながっているかもしれません。

思ったことは何でも口にするので子供同士の場合クラスメートをからかったりもしますが、言われた方もそれほど気にせずまた別のことで言い返すなどして、結局いじめになるようなことも少ないようです。

 

10 情熱的で嫉妬深い

 

家族を大切にすることからもわかるように、恋愛でもこの人と決めたら一直線でパートナーに尽くしますが、その反面男女ともかなり嫉妬深い傾向にあります。

それぞれ別々の友達と遊びに行くということはありえず、相手の友達は自分の友達になるので、今までと同じ生活はできないと考えた方がいいです。

 

11 感情の表現がストレート

 

思っていることは何でもストレートに言うし、そのままを行動で示すので喜怒哀楽が激しいですがとってもわかりやすい人が多いです。

ブラジルのドラマも沈黙からいろんな気持ちを読み取るような日本のドラマとは違って、わかりやすい白黒つけるようなものが多い気がします。

そのかわり、ブラジル人には言わないと何にも伝わりません。察して欲しいと求めるのはやめた方がいいですよ。

 

12 信仰心が強い

 

ブラジルではカトリック信者がとても多く、宗教は普通に生活の一部になっています。

無宗教者は人口の7.3%ということからも明らかですね。

テレビでは宗教チャンネルがあり、いつも牧師さんが話していますし、日曜に礼拝に行く人も多いです。

ポルトガル語の端々に神様(Deus)という言葉が使われます。

 

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麻雀ルールの超基本② ~役とは~

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引き続き麻雀のルールについてざっくりとした説明をしながら、麻雀がどんなゲームなのかお伝えしていければと思います。

 

役とは

 

初心者が麻雀を覚えるときに最初につまづくのが「役」を覚えることです。

前のページでは、麻雀は4つのメンツを作るゲームだ、という話をしました。

 

メンツとは
一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国とか五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国七萬:麻雀王国のように、同じマークの牌で数字が3つ連続しているセットか、もしくは三索:麻雀王国三索:麻雀王国三索:麻雀王国のような全く同じ牌3枚のセットのことを「メンツ」と言います。メンツについてよくわからない場合は前のページを読めばスッキリするはずです!

 

厳密には4つのメンツの他に、同じ牌が2枚揃った「雀頭(じゃんとう)」というものを1つ作るとアガリとなって点数が貰えます。

 

つまり例えば「一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国 一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国 一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国 一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国」という4つのメンツの他に同じ牌が2つ(例えば三索:麻雀王国三索:麻雀王国)が揃った

三索:麻雀王国三索:麻雀王国 一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国 一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国 一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国 一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国(これは例です)

という計14枚(3枚のメンツ×4つ + 2枚の雀頭×1つ)が揃うと「アガリ」となるのです。

 

このときの4つのメンツと1つの雀頭の組み合わせによって「役」がつきます。

 

(例)三索:麻雀王国三索:麻雀王国 一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国 一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国 一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国 一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国←14枚の組み合わせで「役」が決まる。

 

役がたくさんつけばそれだけ高得点となる他、最低でも1つの役が無ければ4メンツ1雀頭を作ってもアガリにならないというルールがあるので、麻雀をする上で「役」というものは絶対に覚えなければならないものです。

 

ここまでのまとめ「役」とは
・麻雀は4つのメンツと、同じ牌2つ(雀頭)を一番早くに揃えれば点数をもらうことができる。

・メンツとは一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国とか五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国七萬:麻雀王国のように、同じマークの牌で数字が3つ連続しているセットか、もしくは三索:麻雀王国三索:麻雀王国三索:麻雀王国のような全く同じ牌3枚のセットのこと。

・4メンツ1雀頭を作っても「役」がないとあがれない。

・役とは、得点が増えたりする特定のパターンのこと。

 

しかし麻雀の役は何十個もあり、それを全て覚えるのは非常に大変。

 

ということで今回は、初心者がまず覚えるべき

「簡単に作れて便利な役」

と、逆に麻雀プロの私でさえ和了(あが)ったことのない(揃った事のない)

「実戦ではほぼお目にかかれないので覚えてなくても全く問題ないレア役」

をご紹介したいと思います。

 

便利な役その1「リーチ」

 

リーチ、という言葉はみなさん耳にしたことがあると思います。

ビンゴゲームで残り1つでビンゴ完成、というときに「リーチ」と言いますよね。

これ、英語のreachから来てるかと思いきや実はそうではなく、麻雀の役が語源です。

 

ビンゴゲームのリーチと同じように、

「あと1枚で和了れる(4メンツ1雀頭があと1枚で完成する)」というときに「リーチ」と宣言することで成立する

という簡単な役です。

 

「リーチを宣言した次の番からは手牌を入れ替えることができない」などいくつかの条件はありますが、ただ「リーチ」と言えば完成するお手軽な役で非常に強力です。

私はこのリーチが麻雀において最も強い役だと思っています。

たくさんリーチと言うために、効率的に4メンツ1雀頭を作れるようパズル能力を養うのが麻雀で勝つためのコツですね。

 

リーチ成立の主な条件

<条件1>

あと1枚で4メンツ1雀頭が成立する!という時に「リーチ」と宣言する。

(例)三索:麻雀王国三索:麻雀王国 一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国 一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国 一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国 一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国←これにあと1枚三萬:麻雀王国が来れば4メンツ1雀頭が達成…「リーチ」と宣言する。

<条件2>

「リーチ」宣言と共に千点をテーブルに置く(上がった人がもらえる)。

<条件3>

「リーチ」宣言以降は手牌を変更する事はできず引いた牌が欲しい牌でなければ捨てるのみに行動が制限されてしまう

(例)三索:麻雀王国三索:麻雀王国 一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国 一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国 一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国 一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国これにあと1枚三萬:麻雀王国が来れば4メンツ1雀頭が達成・・・三萬:麻雀王国以外(例えば五萬:麻雀王国)を引いたとしてもすぐに捨てるしかない。つまりこの場合はリーチをかけたら三萬:麻雀王国以外では和了る事ができなくなる。

など

 

 

便利な役その2 「タンヤオ」

 

リーチと同じくらいよく使う便利役がタンヤオです。

タンヤオは漢字で書くと断幺九と書き、正式には「タンヤオチュー」と読みます。タンヤオチューの略が「タンヤオ」です。

 

ヤオチューというのは数字の1と9、それから字牌のことでこれらを断つ(タン)、すなわち使わずに数字の2〜8だけで4メンツ1雀頭作るとタンヤオとなります。

 

字牌とは
牌の種類で「東・南・西・北・白・發・中」の牌の事を指す。字牌⇒東:麻雀王国南:麻雀王国西:麻雀王国北:麻雀王国白:麻雀王国發:麻雀王国中:麻雀王国

 

三索:麻雀王国三索:麻雀王国 二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国 三筒:麻雀王国四筒:麻雀王国五筒:麻雀王国 八筒:麻雀王国八筒:麻雀王国八筒:麻雀王国 六索:麻雀王国七索:麻雀王国八索:麻雀王国

こんな風に数字の1も9も字牌も含まずに4メンツ1雀頭があればタンヤオという役になります。

 

これは少し難しいテクニックの話になりますが、例えば数字の1が手牌にあったとして、メンツにするためには2と3(もしくはもう1を2枚)引かなければなりません。

一方で5が手牌にあったら、3と4を引いてもメンツになりますし、6と7でも、4と6でもメンツになります。

 

例)一萬:麻雀王国からメンツを作るには二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国が必要。五萬:麻雀王国からメンツを作るには三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国六萬:麻雀王国七萬:麻雀王国四萬:麻雀王国六萬:麻雀王国でもメンツになる(四萬:麻雀王国六萬:麻雀王国が来たら四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国になる)。つまりメンツを作れる可能性が高い五萬:麻雀王国は残り一萬:麻雀王国は捨てられやすい。

 

つまり真ん中の牌のほうがメンツを作りやすい、という性質があるんですね。

それに従うと自然と手牌は2〜8の牌が増えていくので、タンヤオは4メンツ1雀頭狙っていくと非常にできやすい役、というわけです。

 

便利な役その3 「ホンイツ」

 

ホンイツというのは漢字で書くと「混一色」。

「一色」とある通りマンズ(例二萬:麻雀王国)かピンズ(例三筒:麻雀王国)かソーズ(例三索:麻雀王国)どれか1つの色(マーク)だけで4メンツ1雀頭を作る役です。

 

「混」というのは「字牌は混ざっていても良いよ」という意味で字牌と1つの色だけで作る役になります。(字牌東:麻雀王国南:麻雀王国西:麻雀王国北:麻雀王国白:麻雀王国發:麻雀王国中:麻雀王国

 

字牌すらない純粋な一色だけの手牌は「清一色(チンイツ)」というさらに難しい役になります。

 

例 ホンイツ(混一色)
一萬:麻雀王国一萬:麻雀王国一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国七萬:麻雀王国九萬:麻雀王国九萬:麻雀王国西:麻雀王国西:麻雀王国西:麻雀王国

例 チンイツ(清一色)
一萬:麻雀王国一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国三萬:麻雀王国五萬:麻雀王国五萬:麻雀王国五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国六萬:麻雀王国七萬:麻雀王国八萬:麻雀王国九萬:麻雀王国

 

麻雀の役にはそれぞれ点数が決められていて、基本的には作るのが難しい役ほど高得点になっています。

ただ、ホンイツはリーチやタンヤオに比べて3倍もの点数になるのですが、そのわりに簡単に作れるため初心者には強力な必殺技となります。

 

 

他にも強力な役はいくつかありますが、まずはこの3つの役(リーチ・タンヤオ・ホンイツ)を狙って作れるようになると、初心者脱出は目前と言えるでしょう。

 

役満

 

次に滅多にお目にかかれないレア役をご紹介します。

麻雀における最高得点の役を「役満(やくまん)」と言います。

 

関係ありませんが、漫画家・コメンテーターとしてテレビでご活躍されている「やくみつる」さんの芸名はこの役満が由来だそうです。

 

そして今回ご紹介するのはその役満の中でも特に完成するのが難しい役で、麻雀プロの私でも和了ったことがない役たちです!

滅多にできないので覚える必要はほぼありませんが、もしもできたらぜひ麻雀を知っているお友達に自慢しましょう!

 

超レア役1 天和(てんほー)/地和(ちーほー)

 

麻雀は初めに13枚の手牌が配られ、そこから1枚引いて1枚捨ててを繰り返すゲームですが、その「最初の13枚」+「初めて引いた1枚」で4メンツ1雀頭が完成しているという奇跡がこの天和(てんほー)/地和(ちーほー)です。

 

麻雀は1人の親と3人の子に分かれていて、親は子よりも和了った時の得点が増えるのですが、親が最初の14枚でアガっていると天和、子だと地和となります。

 

 

確率的に天和(てんほー)/地和(ちーほー)はだいたい33万分の1、つまり33万回最初の手牌をもらって1回できる役ということです。

天文学的な数字ですよね。

実は私、昨年の大晦日に天和はアガったんですよ。

麻雀を初めてちょうど10年目の出来事でした。しかし地和はいまだにないのでいつかアガりたいものですね。

 

超レア役2 九蓮宝燈(ちゅうれんぽうとう)

 

同じマークの1112345678999という形にもう1枚どれかを追加した形で完成するチンイツのパワーアップ番です。

 

<九蓮宝燈の例>
一萬:麻雀王国一萬:麻雀王国一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国七萬:麻雀王国八萬:麻雀王国九萬:麻雀王国九萬:麻雀王国九萬:麻雀王国←この状態なら、マンズのどの牌が来てもアガれる

 

 

これはパズルのようで非常に面白いんですが、上の形に1〜9どれを1枚加えても4メンツ1雀頭ができるんですよ。

 

例えば2を加えると11122345678999となるので111、22(雀頭)、345、678、999と分けられますし、

一萬:麻雀王国一萬:麻雀王国一萬:麻雀王国 二萬:麻雀王国二萬:麻雀王国 三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国 六萬:麻雀王国七萬:麻雀王国八萬:麻雀王国 九萬:麻雀王国九萬:麻雀王国九萬:麻雀王国

 

4を引けば111、234、456、789、99(雀頭)となります。なんとも美しいと思いませんか?

一萬:麻雀王国一萬:麻雀王国一萬:麻雀王国 二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国 四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国 七萬:麻雀王国八萬:麻雀王国九萬:麻雀王国 九萬:麻雀王国九萬:麻雀王国

 

これは珍しすぎて「アガったら死ぬ」という迷信があるほどのレア役です。

ちなみに私は対戦相手にこれをアガられたことが3回ありますがみんなピンピンしています。

 

 

いかがでしたでしょうか。

麻雀打ちの中には、作りやすい役だけを狙ってひたすら効率的に役を作って行くリアリスト雀士もいれば、レア役を追い続けるロマンチスト雀士もいます。

打ち手の性格が手牌に反映されるのも麻雀の面白いところです。

 

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目次著者

著者:平澤元気

1990年6月15日生まれ。CSモンド「ZOO麻雀道学生選手権」、オンライン麻雀天鳳公式ニコ生「天鳳解体新書」などの解説で好評を博す。
著書に「絶対にラスを引かない麻雀 ~ラス回避35の技術~ (マイナビ麻雀BOOKS)」「デジタルに読む麻雀 (マイナビ麻雀BOOKS)」等多数。お問い合わせはこちらから
twitter(平澤)twitter:@hira_ajmja