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落語の演目数は数えきれないほど。そんな落語をいざ聴こうと思っても何を聴いたらいいかわからない・・・そんなあなたに好みにピッタリと合った落語演目をご紹介!落語を聴く上で知っておくといい知識も大公開!読めば落語にハマる事間違い無し!!
『読んで楽しい落語の演目と知識 ~人気の演目から泣ける演目まで~』はこちらから!
著者:なかむら治彦
本業は4コマ漫画家兼イラストレーター。学生時代から筋金入りの落語ファン。1998年「第1回新作落語大賞」に落語脚本を投稿し、大賞を受賞。その後は「尾張家はじめ」のペンネームで落語作家兼ライターを副業に。現在、隔月パズル雑誌『漢字道』(イード)で落語4コマを連載中。著書は『落語まんが寄席』(新星出版社)他。
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『落語の演目と知識』目次へ (全10ページ)
たとえ落語を聴いた経験が無い人でも、好きなドラマの1本や2本は必ずあることでしょう。
そんな人は落語を「耳で感じて、頭の中で映像を想像するドラマ」と捉えてみてください。グッと親近感が出てくるはずです。
落語にもドラマと同様、いろいろなストーリーが存在します。
このページでは、男女の「恋愛」を扱った落語の数々を、いくつかの項目に分けて紹介してまいりましょう。
若い二人の恋模様が描かれた演目
古典落語の舞台となる江戸や明治の頃、男女の恋愛は今ほどオープンでなくて、恋する異性のことを考えて一人思い悩む若者も多かったようです。
その結果、ノイローゼ状態から鬱に陥り寝込んでしまうことを、昔は「恋わずらい」と呼びました。
落語で恋わずらいがストーリーの発端となる代表的なお話が『崇徳院』(すとくいん)です。
大店の若旦那が花見の名所で出会った娘に一目惚れして、その娘が短冊に百人一首の崇徳院の歌の上の句だけ書いて若旦那に渡すことから始まる、ドラマチックな内容です。
1.崇徳院
~概要~
元々は上方(関西)の落語。後に東京でも演じられるようになった。
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audible・・・プロナレーターの朗読配信サービス。落語も豊富。1冊無料お試しあり。
spotify・・・音楽ストリーミングサービス。無料。(有料版有)
落語のすゝめ・・・落語専門ストリーミングサービス。月額648円。
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この他、恋わずらいが出てくる落語に『紺屋高尾』(こうやたかお)『幾代餅』(いくよもち)『胆潰し』『宇治の柴舟』などがあります。
2.紺屋高尾
~あらすじ~
とある紺屋(染物屋)の職人。26歳になっても遊び一つ知らず真面目に仕事をする好青年。しかしある日寝込んでしまう。親方が調べたところ「恋わずらい」だということがわかる。しかも相手は高尾太夫(遊廓の最高位の女性)だと言う・・・
~概要~
浪曲(三味線とともに語られる芸)でも演じられる演目。
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3.幾代餅
~あらすじと概要~
『紺屋高尾』との違いは、主人公の久蔵の勤め先とラストに開店する店の業種だけで、基本的には同じ内容の落語。『紺屋高尾』を演じる一門と『幾代餅』を演じる一門という具合に、落語家の系統によって分かれる。
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4.胆潰し
~あらすじ~
とある男が病気で伏せっている友人の家に見舞いに行く。聞けば「恋わずらい」だと言う。相手は呉服屋の娘・・・
~概要~
「肝をつぶす」とは大きく驚く、という意味。
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5.宇治の柴舟
~あらすじ~
とある男が病に伏せっている。薬も効かず、医者が言うには「胸に何かが詰まっている」と。気心知れた仲の友人が聞き出すとやはり「恋わずらい」。その相手は掛け軸に描かれている女だと言う・・・
~概要~
上方(関西)でよく演じられる演目。
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その他にこうした若い男女の恋愛がテーマの落語を探すと以下の3つの演目が有名です。
6.宮戸川
~あらすじ~
ある日、半七が将棋を友人と指していて遅くなってしまい家から閉め出しをくらう。そこへカルタを友人と遊んでいて同様に家から閉め出しをくらったお花とばったり出会う・・・
~概要~
宮戸川は現在の隅田川の浅草周辺の流域と言われる。別題『お花半七馴れ初め』『お花半七』。
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7.花見小僧
~あらすじ~
とある店の娘が年頃になったので店の主人が婿を迎えようとするが娘は一向に応じない。そんな時、店の者と娘ができている、という噂を聞く・・・
~概要~
『おせつ徳三郎』という噺の前半部分。
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8.お若伊之助
~あらすじ~
とあるおかみさんの美人な1人娘が一中節(いっちゅうぶし:浄瑠璃の一つ)を習いたいと言い出す。習う事になったのはいいが教えにくる者が伊之助という26歳の男。まだ18歳の娘がおかみさんは心配になる・・・
~概要~
別題『因果塚由来』。
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一方では、奉公に入ったばかりの娘めがけて商家の男連中が夜這いをたくらむ『引っ越しの夢』(別題『口入屋』)や、村一番のマドンナに男が夜這いを仕掛ける『お玉牛』(おたまうし)なんて落語演目もありますが、いずれも失敗に終わるのが落語らしい所です。
9.引っ越しの夢
~あらすじ~
とあるお店に口入屋(職業紹介所)から美女が女中として訪れる。今までお店は間違いがあってはいけないと美女を断っていたのだが番頭の差し金で美女が来るようにしておいたのだった・・・
~概要~
上方(関西)では『口入屋』(くちいれや)という演目名で呼ばれる。
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10.お玉牛
~あらすじ~
堀越村の男たちが集まって美女の女中、お玉のことを話している。そこへ乱暴者の源太がやってきて、今お玉に会って来たと言う・・・
~概要~
別題『堀越村のお玉牛(ほりこしむらのおたまうし)』『堀越村(ほりこしむら)』。
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夫婦を描いた落語
落語では若者の恋愛ドラマだけでなく、幅広い年代の恋愛模様が描かれています。
既に紹介した『宮戸川』が10代の若い恋愛ならば、
20代の婚礼の夜を描いたのが『たらちね』、
蜜月の空気感漂う若夫婦を描いたのが『目薬』、
臨月(妊娠後期)の女房が出てくるのが『町内の若い衆』、
倦怠期の夫婦が出てくるのが『堪忍袋』、
女房が亭主を尻に敷く熟年夫婦を描いたのが『鮑のし』…と続きます。
そしてさらに、お互い年を重ねた老夫婦が登場するのも、最初に紹介した『宮戸川』なのです。
若い二人を見ながら自分たちの若き日を思い出す場面では、笑いの中に人生の深さを感じられると思います。
11.たらちね
~あらすじ~
独り身の八五郎の元へ大家さんが縁談を持ちかける。聞けば器量良しの若い女だがいかんせん話し方が丁寧すぎて何を言っているか分からないらしい。いざ八五郎が会ってみて、挨拶をされたがちんぷんかんぷんで・・・
~概要~
『垂乳女』と書いて『たらちね』と読む。『たらちめ』とも。上方では『延陽伯』というタイトルで呼ばれる。
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12.目薬
~あらすじ~
ある職人が目の病になって仕事ができず食うに困る事に。そんなある日妻が薬屋に行って目薬を買ってくる。しかし説明書の字が読めず・・・
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13.町内の若い衆
~あらすじ~
とある職人の男が親方の家に行ったが親方はおらず、親方の妻だけがいる。親方の妻と話すがとても良い女性。職人は自分の妻と比べて情けなく感じてしまう・・・
~概要~
元々は1690年の笑話本にあった噺だが噺が原話から変わっていない珍しい落語演目とされている。
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14.堪忍袋
~あらすじ~
ある喧嘩の絶えない夫婦を見かねた大家さんが中国に伝わる故事を言い聞かせる。その故事では喧嘩をしそうになった男が「水がめ」に向かって叫びたい事を叫ぶ、というもの。そこで夫婦は嫌な事があると「袋」に向かって相手の悪いところを叫んだ。すると気持ちが爽快になる・・・
~概要~
喜劇脚本家の益田太郎冠者氏が作った新作落語。
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15.鮑のし
~あらすじ~
おめでたい男、甚兵衛(関西では喜六)がお腹を空かして帰り嫁さんに言うと「ご飯が食べたければお金を50銭借りてこい」と言われる。何とか借りて帰ると、その金で鯛を買い大家さんにプレゼントをして1円をお返しでもらってこい、と嫁さんに言われる。しかし甚兵衛が50銭で買えたのは鮑(アワビ)だけだった・・・
~概要~
別題『鮑貝(あわびがい)』『祝いのし』。オチ(サゲ)にはいくつかのバリエーションがある。
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年代だけではありません。
酒に溺れる亭主を女房の尽力で更生させる『芝浜』
江戸時代、生活に困った夫婦が「蹴転(けころ)」という最下級の女郎屋を始める『お直し』
一度別れた夫婦が子供をキッカケによりを戻す『子別れ』(別題『子は鎹』)
など、様々なシチュエーションの夫婦愛を、落語では扱っているのです。
これらもおすすめですので一度聴いていただければと思います。
16.芝浜
~あらすじ~
とある魚屋、腕はいいが酒飲み。酒が原因で仕事で失敗ばかりしていた。そんなある時大金の入った財布を拾う。あろうことかその金で飲み明かしてしまう。泥酔して帰り夜が明けると妻が「金も無いのにそんなに飲んで」と言う。そこで拾った財布のことを言うと「どこにそんな財布あるんだい?」と言われる。あったはずの財布がなくなっている・・・
~概要~
人情噺(感動する落語演目)の定番中の定番。
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17.お直し
~あらすじ~
年をとった花魁と若い客引きが恋に落ちる。しかし遊郭で同業者の恋はご法度。そこで花魁は引退し二人は無事に夫婦生活を始める・・・
~概要~
元々あまり誰もやっていなかった演目だが五代目 古今亭志ん生(ここんてい しんしょう)が復活させた演目。
▼五代目 古今亭志ん生
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18.子別れ
~あらすじ~
あるところに仕事の腕はいいが酒と女が好きな夫がいた。ある日我慢できなくなった妻は子供を連れて家を出ていってしまう・・・
~概要~
別題『子は鎹』『強飯の女郎買い』など。よく知られる落語演目。
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傾城(けいせい)の恋を描いた落語
※傾城(けいせい)・・・かつては美人のことをこう呼んだ。落語では花魁(おいらん)・遊女のこと。
落語で男女の関係がテーマとなるもう一つの舞台が、遊廓やお茶屋が並ぶ色街(いろまち)。今風に言うと歓楽街(かんらくがい)です。
呼び方は廓(くるわ)・遊里・遊び場・岡場所など演目によっていろいろです。
「傾城の恋はまことの恋ならで 金持ってこいが本の恋なり」
(訳:遊廓の”恋”は本当の”恋”ではなく、お金を持って”来い”が本当の意味である)
と狂歌にもあるように、本来は大人が疑似恋愛を楽しむ場所なのですが、色欲と金銭欲が渦巻く世界だけに、これまた様々な人間ドラマの溜まり場になっています。
こうした場が舞台の落語は「廓噺(くるわばなし)」と呼ばれ、名作も目白押しなのですが、その中から現代にも通じるドラマ性を含んだ演目ということで、先ほども名前の出た『紺屋高尾』を筆頭に、『たちきり』(別題『立ち切れ線香』)、『三枚起請』(さんまいきしょう)、『文違い』、『品川心中』の5作品をおすすめしておきましょう。
いずれも比較的演者の多いポピュラーな演目ですので、どんな恋愛が繰り広げられているか、試しに聴いてみてください。
19.たちきり
~あらすじ~
とある真面目な男が花街へ行く。そこにいた芸者に惚れてしまい、働いていたお店のお金にまで手を付けてしまう。困った親族や番頭たちがその芸者に会わせなくするよう企てる・・・
~概要~
別題『立ち切れ線香』『たちぎれ』など。元々上方(関西)の落語。
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20.三枚起請
~あらすじ~
とある遊び人の男が友人に、ある花魁(おいらん)から「遊女を辞めたら貴方と結婚する」という起請文(きしょうもん=誓約書)をもらったと自慢する。しかしその自慢された友人も、同じ花魁から同様の起請文をもらっていた・・・
~概要~
元々は上方(関西)の落語演目が江戸に持ち込まれた。
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21.文違い
~あらすじ~
とある女郎が「父親に20両貸してくれとせがまれて困っている」と客に金をねだる。しかしその客は20両も持ち合わせていない。すると他の客に「母親に20両貸してくれとせがまれて困っている」と金をねだる・・・
~概要~
江戸(東京)で多く演じられる演目。
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22.品川心中
~あらすじ~
品川で働くある女郎が金が無くて馬鹿にされるのを嫌がり死ぬことを決意する。しかし一人で死ぬのは嫌なのでなじみ客のうちのぼーっとしているある男を選び死のうとする・・・
~概要~
品川の遊廓が舞台の噺。オチ(サゲ)にはいくつかのバリエーションがある。
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こんな恋愛シチュエーションも…
恋愛をテーマにした落語は、まだまだあります。とはいえ全部挙げていくといつまでたっても終わりませんので、ここではジャンルと演目名だけ列挙します。
名前だけでも覚えて、何かの折に聴いてみてください。
・【伴侶の死】がテーマの落語
『三年目』『短命』『樟脳玉』『反魂香』(別題『高尾』)など
・【愛人・妾】がテーマの落語
『三軒長屋』『星野屋』『権助提灯』『権助魚』など
・【ジェラシー】がテーマの落語
『夢の酒』『悋気の独楽』『悋気の火の玉』『汲み立て』など
・【浮気・間男】がテーマの落語
『庖丁』『紙入れ』『風呂敷』『つづら』『駒長』など
名作恋愛落語【新作】
ここまでにご紹介したのは、すべて江戸や明治が舞台の古典落語です。
現代が舞台の新作落語の場合、感動ドラマよりもコメディ色が強くなる傾向が強いため、昭和期に生まれた落語で恋愛ドラマ仕立ての作品はほとんど存在しませんでした。
しかし平成期に入り、落語界全体で新作の創作が盛んになりだしてからは、恋愛ドラマばりに叙情的で感動を招く落語が何本も生まれたのです。
平成期の新作落語創作
三遊亭円丈・春風亭昇太・柳家喬太郎・三遊亭白鳥・林家彦いち・立川志の輔・桂三枝(六代目桂文枝)・笑福亭仁智などにより新作落語が平成で多く作られ、ブームになった。現在もその下の世代も含めて新作落語の創作は盛んに行われている。
中でも柳家喬太郎師匠が作った『純情日記横浜篇』は、同じバイト先で働く女性をデートに誘えない男性の切ない恋愛模様が描かれた傑作です。
▼柳家喬太郎(やなぎや きょうたろう)
23.純情日記横浜篇
~あらすじ~
同じバイト先で働く女性をデートに誘えない男性の切ない恋愛模様・・・
~概要~
既に作者の喬太郎師匠から何人もの後輩落語家に口伝され、早くも古典化しつつある。
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同じく喬太郎師匠の、年老いた男が昔好きだったハワイ在住の女性に会いに行く『ハワイの雪』も、名作の誉れ高い感動ストーリーです。
24.ハワイの雪
~あらすじ~
年老いた男が昔好きだったハワイ在住の女性に会いに行く・・・
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ベストシチュエーション
最後に、恋愛ドラマの落語を聴くにあたって、ベストのシチュエーションをお教えしましょう。
恋愛にまつわる落語は、できれば等身大のストーリー楽しみたいものです。自分の年齢と近い登場人物が出てくる落語なら、より一層共感できるはずですから。
特に夫婦の落語の場合、ご自身の年代とリンクする落語から聴くことをお勧めします。もし結婚間もない二人がうっかり倦怠期夫婦の落語など聴いたりしたら、どんよりした気分になりかねません。
そしてもう一点。ドラマ性のあるしっとりとした内容の落語は、なるべく音響の整った会場でじっくり腰を据えて聴きたいものです。
具体的には東京で言えば有楽町の「よみうりホール」、池袋の「東京芸術劇場」、虎ノ門の「ニッショーホール」、小さい所では中野の「なかの芸能小劇場」とか、要は演劇舞台をやる会場ですね。他にも都内および近郊では、数多くのホールが落語公演に使用されています。
逆に音響が整っていない会場というのは、地方の体育館とか、文化会館の和室とか、飲食店など、本来演劇をやる場ではない場所のことです。
東京のおすすめ寄席スポットは別Webon『落語初心者入門』で紹介しています!
ホールでの落語会は事前に演目のタイトルが発表されることが多いので、チケット販売サイトなどを検索すれば見つかる可能性が高いでしょう。できれば2枚購入して、落語デートに使ってみるとよいかもしれません。
▼チケット販売サイトの例
若い二人のデートならば演者さんは達者なベテラン落語家さんよりも、若手~中堅の落語家さんの若々しい声で聴いた方が、より共感できて強く印象に残る気がします。
もちろんベテラン落語家さんの話芸にもベテランならではの技術と妙味がありますけどね。
以上、恋愛が題材になっている落語を紹介しました。
次のページでは聴いているだけでハラハラドキドキする落語を紹介していきます。
『落語の演目と知識』目次へ (全10ページ)
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目次著者
著者:なかむら治彦
本業は4コマ漫画家兼イラストレーター。学生時代から筋金入りの落語ファン。1998年「第1回新作落語大賞」に落語脚本を投稿し、大賞を受賞。その後は「尾張家はじめ」のペンネームで落語作家兼ライターを副業に。現在、隔月パズル雑誌『漢字道』(イード)で落語4コマを連載中。著書は『落語まんが寄席』(新星出版社)他。
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