ハラハラする落語!おすすめ演目25選

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落語の演目数は数えきれないほど。そんな落語をいざ聴こうと思っても何を聴いたらいいかわからない・・・そんなあなたに好みにピッタリと合った落語演目をご紹介!落語を聴く上で知っておくといい知識も大公開!読めば落語にハマる事間違い無し!!

『読んで楽しい落語の演目と知識 ~人気の演目から泣ける演目まで~』はこちらから!

著者:なかむら治彦

本業は4コマ漫画家兼イラストレーター。学生時代から筋金入りの落語ファン。1998年「第1回新作落語大賞」に落語脚本を投稿し、大賞を受賞。その後は「尾張家はじめ」のペンネームで落語作家兼ライターを副業に。現在、隔月パズル雑誌『漢字道』(イード)で落語4コマを連載中。著書は『落語まんが寄席』(新星出版社)他。

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落語の味わい方の一つに、純粋にストーリーの展開だけを楽しむ方法があります。

形式は読み聞かせや朗読と似ていますが、落語では、しゃべりながら顔を左右に振ってキャラクターを演じ分けたり(この動作を「上下(かみしも)を振る」と言います)、少しだけ仕草を加えたりして、ちょっとだけ演技も加えます。

朗読と一人芝居の中間といった所でしょうか。

 

 

演者の口から大量に発し続けられる言葉と、ほんの少しの演技をもとに情景を思い浮かべて、ストーリー展開に一喜一憂するというスタイルは、エンタテインメントの少なかった江戸時代に庶民が娯楽を求めて寄席に集った頃から続く、落語本来の楽しみ方なのでしょう。

このページでは数ある落語の中から、短編小説のような卓越したストーリーを持つ、ハラハラドキドキ系の落語をいくつかの項目に分けて紹介してまいりましょう。

 

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おすすめ怪談噺

 

ハラハラドキドキ系落語の中で最もお馴染みなのは、怪談噺(かいだんばなし)です。

最近はテレビや市民ホールなどで一年中「怖い話」を聴けるようになりましたが、昔はもっぱら夏の寄席の風物詩でした。また歌舞伎や講談の方でも怪談は不動の人気ジャンルです。

「近代落語の始祖」と呼ばれた三遊亭円朝(さんゆうてい えんちょう)が、江戸末期から明治初期にかけて『牡丹燈籠(ぼたんどうろう)』を始めとする数々の長編怪談噺を発表したのが、落語における怪談噺のスタートです。

この時誕生した円朝の怪談は、現代でも多くの落語家さんに語り継がれています。

 

「近代落語の始祖」三遊亭円朝

円朝は三味線や太鼓などを使う歌舞伎を真似た「芝居噺(しばいばなし)」で人気となりましたが、明治時代になると政府により寄席での演劇などの行為は禁止になりました。

そこで円朝は道具を使う噺を弟子に譲り、現在のような「扇子1本を使う喋り」を中心とした「素噺(すばなし)」というスタイルを確立しそれまでの落語の常識を変えてしまいました。この素噺が現在の落語の元になっているので三遊亭円朝は「近代落語の祖」と呼ばれています。

▼初代 三遊亭円朝

 

その円朝作品の一つが、金に困った男と死神が出会う落語『死神』(海外作品の翻案によるアレンジ)です。

ロウソクを人の寿命に例えた不気味なクライマックスと、男のロウソクが消えるラストシーンの余韻が恐ろしさを際立たせています。

 

1.牡丹燈籠

~あらすじ~

とある内気な美男子がいた。家から出ず本ばかり読んでいたがある日、知り合いの誘いで「美人を見に行こう」と誘われある家に訪れる。そこでとても美人なお露と出会う。すると二人はお互いに一目ぼれ。「また会いに来てくれなければ死んでしまう」とお露に言われた美男子・・・

~概要~

「四谷怪談」「皿屋敷」と並び日本の三大怪談として知られる。長編の噺とそれらを短くまとめた短編噺がある。

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2.死神

~あらすじ~

あるところに失敗が続いてお金が尽きてしまい自殺をしようとしている男がいた。そこへ自らを「死神」と称する老人が現れる・・・

~概要~

初代 三遊亭圓朝がグリム童話を翻訳して作られた噺と言われる。

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幽霊や妖怪が出てくる落語はとても種類が多く、すべては紹介しきれません。

中にはコミカルな演目もありますが、『死神』に匹敵する「和製ホラー」の代表的演目として、『もう半分』『一眼国』『仔猫』『藁人形』などをお勧めしておきます。

 

3.もう半分

~あらすじ~

とある夫婦が営むお酒を飲めるお店に老人が毎日訪れる。毎日その老人は1合の半分を注文し、飲み干すと「もう半分」と言って1合の半分を注文して飲む・・・

~概要~

初代 三遊亭圓朝作の怪談噺。

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4.一眼国

~あらすじ~

諸国を歩いて巡っている男がある日香具師(屋台のテキや)の家に泊まった。その香具師は珍しい人間を捕まえて見世物小屋を開こうと思っていたので旅の道中で珍しい人間を見なかったか、と聞く・・・

~概要~

江戸(東京)の落語。

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5.仔猫

~あらすじ~

顔があまり良くないお鍋という女中が船場(大阪の商業地区)に働きに来る。顔は悪いが仕事はできるし、良い人だとお店で人気者になる。しかしある日誰かが「お鍋には怪しいところがある」と言い出す・・・

~概要~

桂枝雀の持ちネタとしても有名。

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6.藁人形

~あらすじ~

ある娘がぐれて家を飛び出す。男と駆け落ちするが、しばらくして故郷に帰ると両親は死んでいた。どうしようもなく、女郎になり苦しい日々を過ごす・・・

~概要~

オチ(サゲ)は諺から来ている。

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江戸の裁判劇を描いた演目

 

ハラハラドキドキ系の落語で、怪談噺と同じくらい現代人にも馴染みのあるものと言えば、奉行所が舞台の「お裁き物」と呼ばれる落語でしょう。

奉行所の造作や様式は、テレビの時代劇などで時々登場しますからご存知の人も多いと思います。

 

 

ストーリーの方も、事件に巻き込まれた被害者が奉行所に訴え出て、人情味のあるお奉行様に白黒をつけてもらうという、明快で分かりやすい展開です。

聴き終えた後も爽快感が得られるため、落語初心者でハラハラドキドキしたい人にはうってつけです。

代表的演目には、『三方一両損』『帯久(おびきゅう)』『大工調べ』『小間物屋政談』『鹿政談』『てれすこ』『五貫裁き』(別題『一文惜しみ』)等々あります。

この中でお勧めの落語を選ぶならば、面白さでは大岡越前の有名な逸話が登場する『三方一両損』、ハラハラドキドキ度では勧善懲悪のモデルパターンのような『帯久』が一聴の価値ありです。

 

7.三方一両損

~あらすじ~

とある左官職人が金の入った財布を拾う。財布には持ち主が分かるものが入っており財布を返しに行くが元の持ち主は江戸っ子で「一度は無くなったと思ったもの。受け取れない」と言う。しかし拾った左官職人も江戸っ子、「俺も受け取れない」として奉行所の裁判沙汰になる・・・

~概要~

奉行の大岡越前が登場する。

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8.帯久

~あらすじ~

ある呉服屋の主人、とても温厚な人柄に加えてお店も繁盛していた。それとは対照的に近くの呉服屋の主人、性格に難がありお店も流行っていなかった。そんな時はやっていなお店の主人が流行っているお店の主人にお金を借りに行く・・・

~概要~

大岡越前が裁く「大岡政談」と呼ばれる演目の一つ。

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他にも、お裁きによる事件解決シーンは出てきませんが、『佐々木政談』(別題『佐々木裁き』)『天狗裁き』『次の御用日』『松山鏡』などの演目にもお白洲(江戸時代に奉行所が置かれた場所)の場面が登場します。

それほどかつては「お裁き物」がポピュラーなジャンルだったのです。

ちなみに、タイトルに「政談」または「裁き」と付くのがお裁き物の目安ですが、『唐茄子屋政談』は現在お白洲のシーン(奉行所のシーン)がカットされていますのであらかじめご注意を。

 

9.佐々木政談

~あらすじ~

名奉行として知られる佐々木信濃守が民衆の生活を見ようと街を歩いていた。すると子供達が奉行ごっこをしている。しかもそのうちの1人が佐々木信濃守を名乗って遊んでいる・・・

~概要~

佐々木信濃守は1850年頃に活躍した奉行。上方(関西)で演じられる時にはオチ(サゲ)が変わる。

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10.天狗裁き

~あらすじ~

ある日寝ていた八五郎は妻に起こされる。妻に「どんな夢を見ていたんだい?」と問われるが「夢など見ていない」と言う。そこから喧嘩になってしまう・・・

~概要~

元々上方(関西)の演目。途中まで『羽団扇』という演目と展開が同じ。

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11.次の御用日

~あらすじ~

とあるお店の丁稚(使用人)が食事をしていると主人の娘のお供で出かけてほしいと頼まれる。しぶしぶ食事を中断しお供をして歩いていると前から大男が歩いてくる・・・

~概要~

別題『しゃっくり政談』『しゃっくり裁判』。

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12.松山鏡

~あらすじ~

両親が死んでから18年間墓参りを欠かしたことが無い男・正助がお上の目にとまって褒美をもらえることになった。しかし欲の無い正助は何もいらない、父親の顔を一目でいいから見るだけでいい、と言う・・・

~概要~

元の話は、古代インドの説話集から。

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13.唐茄子屋政談

~あらすじ~

とある道楽男が家族から勘当され、友人からも見放されてしまい自殺を図る。そこへ男の叔父が通りかかり思いとどまらせる。叔父はさらに食事まで振舞ってやり、男は「改心する。叔父の言う事は何でも聞く」と言う・・・

~概要~

別題『唐茄子屋』。唐茄子=かぼちゃ

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おすすめサスペンス演目

 

古典落語というと「長屋で会話するだけのノンキな話でしょ?」と先入観で考える人がいるかもしれませんが、どうしてどうして。

そのまま映画のプロット(ストーリー)に使えそうなサスペンス味を帯びた落語だってあるのです。

もっとも落語には映像がありませんから、スケールが大きくなるかどうかは聴く人の想像力次第なのですが。

そんなサスペンス落語には、アクション・犯罪・ホラーなど、いくつかのバリエーションがあります。

 

アクションものでは、豪雪の中を火縄銃で狙われながら逃走する途中、崖から激流に転落するクライマックスが大迫力の『鰍沢』(かじかざわ)

たいこ持ちが金欲しさに番傘をパラシュート代わりにして飛び降り、さらに崖の下からとある方法を使って瞬時に戻る大技を見せる『愛宕山』(あたごやま)

鷺(さぎ)の群れと一緒に大阪上空を飛び回り、四天王寺の屋根から降りられなくなって大騒動になる『鷺とり』(さぎとり)

田舎の医者が山中で大蛇に呑まれる『夏の医者』などが有名です。

ちなみに『鰍沢』は前述の三遊亭円朝が考案した作品です。

 

14.鰍沢

~あらすじ~

とある旅人が大雪に見舞われてしまいある一軒の家へたどり着く。そこには美人な女性がいて酒を振舞われる。聞けば女性は元々遊廓の出身で主人は漁師だと言う・・・

~概要~

成立には諸説ある。元々は江戸(東京)で演じられていた演目。

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15.愛宕山

~あらすじ~

とある二人の幇間(ほうかん:お座敷などで場を盛り上げる芸人)がいた。主人がある日ピクニックに行こうと言い、舞妓などと一緒に愛宕山(あたごやま)まで出かけた・・・

~概要~

元々は上方(関西)の落語。

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16.鷺とり

~あらすじ~

ご隠居さんが働かない道楽男へ説教をしようとしている。しかし仕事のことを聞いてもはぐらかしてばかり・・・

~概要~

別題『雁釣り』(かりつり)『雁とり』。後半の展開が異なる演目に『商売根問』というものがある。

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17.夏の医者

~あらすじ~

とある農夫が夏の暑い日に倒れてしまう。困った農夫の息子がお見舞いに来ていた叔父に医者の場所を聞く。医者は山を越えた隣の村にいるという・・・

~概要~

上方(関西)で完成して江戸(東京)に持ち込まれた演目。

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犯罪サスペンスものでは、主人公の平兵衛が誤って殺害してしまった村の庄屋の亡骸を使って、証拠隠滅と金稼ぎをしてしまう『算段の平兵衛』

吉原で遊んだ男が店の付き馬(代金の取立人)をまこうとして知恵を絞る『付き馬』が代表例です。

 

18.算段の平兵衛

~あらすじ~

とある村の年老いた男がお花という妾を囲っていた。しかし妻にバレてしまい別れる事に。そこでお花のことを思って「算段の平兵衛」と呼ばれる人間関係の仲裁などを生業にしている男へ嫁がせる・・・

~概要~

3代目 桂米朝が復刻した演目。

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19.付き馬

~あらすじ~

とある男が吉原の前に立っている。吉原で働く男性従業員が見かけて声をかけたところ「この店に貸した金を集金に来たのだが明日まで待ってくれと言われてしまって困っている」と言う・・・

~概要~

別題『付け馬(つけうま)』『早桶屋(はやおけや)』

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そしてホラーサスペンスものでは、ばくち打ちの男に飼われた猫が、殺された主人の復讐をする『猫定』

ひょんなことから肩に武蔵坊弁慶の人面疽(じんめんそ)ができた男が、次第に弁慶に体の自由を奪われてゆく『こぶ弁慶』などがあります。

ここに挙げたものは、どれを取っても聴き応えたっぷりの名作落語ばかりですが、個人的には、サスペンスの中に笑いが随所に盛り込まれた『16.鷺とり』がおすすめです。

 

20.猫定

~あらすじ~

とある魚屋。しかし大の博打好きだった。ある日居酒屋で一杯やっていると2階で音がする。博打でも行われているのかと店主に聞くと「泥棒猫がいるので縛って転がしている」と言う・・・

~概要~

舞台は東京の噺。

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21.こぶ弁慶

~あらすじ~

伊勢神宮のお参りから帰った喜六と清八が大阪へ帰る途中に宿へ泊る事になった。そこの宿で番頭をからかったりしながらもお酒を飲んでいると突然「化け物が出た」と飛び込んできた男がいた・・・

~概要~

別題『大津の宿瘤弁慶』。喜六と清八は上方(関西)落語の主要キャラクター

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おすすめドンデン返し演目

 

さてお次は、先ほどのサスペンス系落語ほどダイナミックな場面転換こそ無いものの、ストーリーのドンデン返しやミステリアスな展開が見事な名作落語の数々ご紹介します。

まず『はてなの茶碗』(別題『茶金』)。一攫千金を狙いたい油屋の男が、京都一の古道具屋に売った安物の茶碗がとんでもなく高価な品になる話。この高くなっていく過程が一番の聴き所です。江戸時代の京都というのがヒントになるかも…。

 

22.はてなの茶碗

~あらすじ~

ある油屋の男が茶屋で休憩をしていると評判のいい茶道具店の男がある茶碗を「はてな?」という目で見ており、買わずに帰っていった。油屋の男はその茶碗をさぞかし良い茶碗なのだろうと思い2両で購入する・・・

~概要~

江戸(東京)では『茶金』の題で知られる。

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続いて『蒟蒻問答』。江戸から上州(今の群馬県)に来た遊び人の男が、地元の蒟蒻屋の六兵衛の世話で寺の僧侶になり、そこで諸国行脚(しょこくあんぎゃ:諸国を歩いて回ること)の僧と禅問答をするはめになる話。クライマックスは言葉でなく身振り手振りになりますので、映像かライブでお楽しみあれ。

 

23.蒟蒻問答

~あらすじ~

江戸から上州(今の群馬県)に来た遊び人の男が、地元の蒟蒻屋の六兵衛の世話で寺の僧侶になり、そこで諸国行脚(しょこくあんぎゃ:諸国を歩いて回ること)の僧と禅問答をするはめに・・・

~概要~

2代目 林屋正蔵が作った演目と言われる。

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次が『大山詣り』。長屋の一行で登山をした帰りの宿で暴れた熊さんが、罰として頭をツルツルに剃られた腹いせに、一行にとんでもない仕返しを挙行する話。まるで最近のテレビのドッキリ番組みたいなラストが待ち構えています。

 

24.大山詣り

~あらすじ~

長屋の一行で登山をした帰りの宿で暴れた熊さんが、罰として頭をツルツルに剃られた腹いせに、一行にとんでもない仕返しを挙行する・・・

~概要~

元の話は狂言の演目。

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そして『盃の殿様』。廓噺(くるわばなし=色街の落語)は人間ドラマの宝庫とも言えますが、その中でも格別に異質な、吉原通いにはまる殿様の話です。

登場人物のキャラクターの濃さもありますが、実際に殿様が行列を組んで吉原に通うなんてことはありえませんから、ドラマはまったく予想もつかない展開に進んでゆきます。個人的には一番のおすすめです。

 

25.盃の殿様

~あらすじ~

子供の頃から甘やかされて育った殿様。運動不足、精神的にもあまりいい状態でなくなった。しかし薬も苦いので飲みたくない、という有様。そんなある時ひょんなことから一度も行った事のない吉原に興味を持つ・・・

~概要~

六代目三遊亭円生が十八番にした演目。

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他にも、気になるキーワードを見つけたら是非一度聴いてみてください。

 

ベストシチュエーション

 

最後に、ハラハラドキドキ系ストーリーの落語を聴くにあたって、ベストのシチュエーションをお教えしましょう。

山あり谷ありの展開をじっくり聴き入りたいという人には、市販のCDやDVDをおすすめします。まずはタイトルで検索して、過去の名人の高座をじっくり堪能しましょう。

故人の落語家さんの中では、三遊亭円生(さんゆうてい えんしょう)師匠、立川談志(たてかわ だんし)師匠、桂米朝(かつら べいちょう)師匠など、状況描写が抜群に優れた名人たちで聴いてみてください。

 

▼三遊亭円生

▼立川談志

▼桂米朝

 

またその一方では、こうしたストーリーの激しい落語を、寄席や落語会などのライブ口演で聴けた時の感動と快感は、何者にも替えがたいものがあります。

まさしく一生ものの記憶になると言っても過言ではありません。

先ほどの『盃の殿様』ではありませんが、生の落語にやみつきになる落語ファンというのは、そうした一期一会の感動経験を何度も何度も積み重ねた結果なのです。

もちろんライブですから、100%の確率で名演に出会える訳ではありません。

しかし、寄席や落語会の集客動員が年々増加しているということは、現在こうしたやみつき人口が増加している証拠でもあるのです。

 

以上、ハラハラドキドキさせるストーリー展開の落語演目でした。

次のページでは涙を流す人も続出するドラマチックな落語演目を紹介します。

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