はじめに ~金運アップをはじめた3つのきっかけ~

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お金は大切なもの。でもお金が増える事と「豊かになる」事は別だったのです。心もお財布も豊かになる金運がアップする方法をここで学び、明日から是非実践してみてください!

「金運アップ初心者入門 ~上手なお金とのつき合い方~」はこちらから!

著者:fumie

ファイナンシャルプランナー(AFP)

FPであるにも関わらず、クレジットカードを多用するなどお金と上手くつきあえなかった時期に、お金を管理することの大切さを知る。仕事が上手くいかなかった時代に開運掃除や金運を上げる財布など、スピリチュアル的な見えない世界にも興味を抱くようになる。お金と上手につきあうにはFPの左脳的な知識に加えて、右脳的なマインド、そして見えないスピリチュアルな世界を知ることが大切なことを実感し、“金運アップ”をトータルで考えるようになる。FPとして執筆や講師としての活動を行いながら、物心共の豊かさである“金運アップ”をライフワークとして追求している。

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「金運は上がるもの」と著者は考えています。後にも解説していますが「金運アップ」は「経済的な豊かさ」+「精神的な豊かさ」が上昇して幸せに暮らす事を意味しています。どのようにすれば金運アップ、つまり「経済的な豊かさ」+「精神的な豊かさ」を手に入れる事ができるのか。当Webonでは第6章にわたってその基礎知識や実践方法をお伝えしていきます。

 

はじめまして、fumieと申します。

今ほどファイナンシャルプランナー(以下FP)がメジャーではなかった1999年にFPの資格を取り、現在は個人で活動をしております。

FPといえば、普通は資産運用や生命保険のアドバイスをするイメージがあると思います。

もちろんそんな話もできます(笑)

でも実は金運アップの大もととなる「お金」の話をするにあたって、左脳的な知識に加えて、右脳的なマインド、そしてスピリチュアルな部分もとても大切になってきます。

 

 

もちろん私も最初からわかっていた訳ではありません。これらの事をこれからお話していこうと思います。

 

まずこのページでは「金運アップ」が私のライフワークとなった、3つのきっかけをお話しします。

 

1 クレジットカードの乱用

 

新卒で入った会社から、26歳の時に完全歩合制の営業に転職をし、一人暮らしも始めました。

当時の私はFPなのにお金にとてもルーズで、もちろん家計簿もつけていませんでした。

なんでもクレジットカードで買い、ついには貯金が底を突く有様。

これはまずいと考え、まず家計簿をつけ始めました

そしてクレジットカードも、携帯代などの固定費以外は、すべて現金で支払うことに決めました。

クレジットカードの支払いは1ヶ月遅れてやってくるので、決めた翌月は現金支払いと重なり、かなり厳しかったことを覚えています。

でも歯を食いしばってそこを乗り越えると、翌々月は楽になり、徐々に貯金ができる体質に変わったのです。

お金と上手に付き合うには、しっかり管理をすることが大切だと身に染みて感じました。

 

2 開運掃除

 

その後しばらくは順調に仕事をしていたのですが、30歳を超えたあたりで、仕事が上手くいかない時代が訪れました。

占いにもいくつか行きました。

遠方のとても当たると評判の占い師の方にも占ってもらったのですが、言われた言葉は「結局自分の行動次第」。

「わかっているよ!」と突っ込みたくなる気持ちを抑えるので精一杯でした。

 

今になって思うと、他力本願だったなと思います。

斎藤一人さんや小林正観さん、浅見帆帆子さんなどスピリチュアルな本は、この頃から読み始めるようになりました。

そして出会ったのが、桝田光洋さんの『3日で運がよくなる「そうじ力」』という本です。

▼楽天ブックス

3日で運がよくなる「そうじ力」 (王様文庫) [ 舛田光洋 ]

 

 

 

今でこそ掃除や整理整頓が得意な私ですが、この本に出会うまでは、家はモノであふれ、汚部屋が当たり前でした。

でもこの本を読み終えた瞬間から、カラダが勝手に動き出したのです。

とにかく自分の運を良くしたい、その一心でモノを捨て、掃除機をかけ、床を磨きました。

 

10年以上前の話なので、すぐに結果が出たかどうかの記憶は定かではありません。

ただ掃除が定着したあたりから大きな契約が決まるなど、仕事運や金運が良くなっていきました。

もちろん掃除だけの力ではないとは思いますが、自分の意識が変わると、開運や金運アップはできるということを実感した大きなきっかけとなりました。

 

3 「お金のIQお金のEQ」

 

最後のきっかけは本田健さんの本に出会ったことです。

本田健さんというと、「ユダヤ人大富豪の教え」が有名なベストセラー作家です。

ただきっかけとなったのはこの本ではなく、「お金のIQお金のEQ」という本でした。

 

「お金のIQ」というのは、お金の知識。「お金のEQ」というのは、お金とのつきあい方や考え方を意味します。

この本には、幸せな小金持ちになるには、この両方のバランスが取れていることが大事と書かれており最初に読んだときは、衝撃が走りました。

FPとしてお金の知識を習得してきたけれども、それだけではダメだったんだ。

私は全然お金と上手につき合えてないではないか!

こうして「お金のIQお金のEQ」との出会いをきっかけに、お金と幸せにつき合うための私の旅が始まったのです。

 

 

「お金」を語る上では色んな切り口がありますが、その中で「金運アップ」の実践は結果がわかりやすく、さらに新しい方法を試す際のワクワク感があります。

私が試した中で効果のあった金運アップの方法や、それからFPならではのお金とのつきあい方などを、余すことなくお伝えしますので、「金運アップ」につなげていただければいいなと思っております。

 

次のページでは「そもそも金運とは」という事についてご紹介します。「金運」というものを知って金運アップの土台を作りましょう!

 

 

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著者:fumie

ファイナンシャルプランナー(AFP)

FPであるにも関わらず、クレジットカードを多用するなどお金と上手くつきあえなかった時期に、お金を管理することの大切さを知る。仕事が上手くいかなかった時代に開運掃除や金運を上げる財布など、スピリチュアル的な見えない世界にも興味を抱くようになる。お金と上手につきあうにはFPの左脳的な知識に加えて、右脳的なマインド、そして見えないスピリチュアルな世界を知ることが大切なことを実感し、“金運アップ”をトータルで考えるようになる。FPとして執筆や講師としての活動を行いながら、物心共の豊かさである“金運アップ”をライフワークとして追求している。

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金運アップ初心者入門 ~上手なお金との付き合い方~

著者:fumie

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FPであるにも関わらず、クレジットカードを多用するなどお金と上手くつきあえなかった時期に、お金を管理することの大切さを知る。。FPとして執筆や講師としての活動を行いながら、物心共の豊かさである“金運アップ”をライフワークとして追求している。お問い合わせはこちらから

 

金運アップの方法についてfumie氏が「金運アップとは」から実践方法までを解説しています。人生においてとても重要な意味を持っている「お金」。お金とどのように付き合っていけばいいのか、老若男女問わず為になる金運アップ講座です!

 

「お金」を語る上では色んな切り口がありますが、その中で「金運アップ」の実践は結果がわかりやすく、さらに新しい方法を試す際のワクワク感があります。

私が試した中で効果のあった金運アップの方法や、それからFPならではのお金とのつきあい方などを、余すことなくお伝えしますので、「金運アップ」につなげていただければいいなと思っております。

~はじめに「はじめに ~金運アップをはじめた3つのきっかけ~」より~

 

※編集部注

当コンテンツに出てくる「金運アップ」は著者主観や参考文献に基づくものです。このコンテンツは経済的な効果を保証するものではなくあくまで著者の見解に基づいた「豊かさ」を述べています。これらをご了承の上、コンテンツをお楽しみいただければ幸いです。

 

はじめに

「金運アップ」と聞いてまず頭に浮かぶ事は「お金が増える」という経済的豊さだと思います。しかし、ここで解説する「金運」は単にお金が増えるという事だけではありません。是非、「お金が増える」だけでない金運アップの世界へ足を踏み入れてみてください!

はじめに ~金運アップをはじめた3つのきっかけ~

 

第1章 基礎知識

そもそも私たちが日頃利用している「お金」とはどのようなものなのでしょうか。また「金運」を上げる為には金運についての前提知識を得ておくと良いでしょう。ここでは「お金」「金運」について基本的な事を解説しています。

そもそも金運とは

お金とは何か

金運がいい人7つの特徴

 

第2章 実践方法

ここでは実際に金運アップにつながる日々の行動について解説をしていきます!実践編ですので読んだその日から行動に移しましょう!きっと運気は変わっていくはずです!

金運アップ実践法① 【金運を上げる言葉・下げる言葉】

金運アップ実践法② 【お金とのいいつき合い方5選】

 

第3章 掃除方法

fumie氏によれば金運アップには最も即効性があるのは掃除だと言います。掃除がなぜいいのか?そしてどのように掃除をしたら良いのかについて解説してくれます。これを読めばあなたもすぐに掃除をしたくなる事間違い無しです!

金運がアップする掃除方法① 【掃除がいい理由】

金運がアップする掃除方法② 【玄関】

金運がアップする掃除方法③ 【キッチン】

金運がアップする掃除方法④ 【トイレ】

金運がアップする掃除方法⑤ 【寝室】

金運がアップする掃除方法⑥ 【書類・メール】

 

第4章 お財布

金運アップと言えばお財布ですが、お財布はどのような物を持つと良く、どのようなものを避けた方が良いのでしょうか?お財布の選び方から使い方、そして古くなったお財布の取り扱い方までを解説します!

金運がアップするお財布の選び方とおすすめ

金運がアップするお財布の使い方

金運がアップする古いお財布の処分方法

 

第5章 お金とのつき合い方

この章では金運を上げるお金の使い方・稼ぎ方・守り方・増やし方について解説をしていきます。金運アップと最も関係があるお金との付き合い方について少しずつ学び、物理的にも精神的にも豊かになっていきましょう!

金運がアップするお金の使い方

金運がアップする家計簿のつけ方

金運がアップするお金の稼ぎ方

金運がアップする節約と貯金方法

金運がアップする投資の考え方

 

第6章 パワースポット

ここでは金運がアップすると言われるパワースポットについてご紹介させていただきます。全国にあるパワースポットに訪れて身体も心もお財布も豊かになりましょう!

おすすめ金運パワースポット10選

 

映画ドラマの使用例・海外で活躍するバンド 【邦楽ロックの評価】

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邦楽ロックが大好きな筆者が邦楽ロックの基礎知識やおすすめのバンドなどを解説!

邦楽ロック入門 ~近年注目のおすすめバンドを聴こう~はこちらから!

著者:寺井まさき

めまぐるしい人生を駆け抜けられたのは「邦楽ロック」に救われてから。その魅力を一人でも多くの人に伝えたい。あなたなりの感じ方で邦楽ロックを楽しみ、好きになってもらえたら嬉しいです!お問い合わせはこちらから

 

『邦楽ロック入門』目次へ  (全12ページ)

 

この章(第1章)では「邦楽ロックの基礎知識」について4ページにわたって解説しております。

このページでは、日本や海外から邦楽ロックがどのように評価されているのかを紹介します!

 

日本での評価

 

邦楽ロックの日本の浸透度はとても高いです。

邦楽ロックは日常の様々なシーンで利用され、生活に浸透しています。その浸透度の高さが、日本における邦楽ロックの評価の高さと言えると思います。

 

映画・ドラマでの使用例

 

邦楽ロックの楽曲は多くのドラマや映画の主題歌に使われてます。

2016年放送された話題になった『逃げる恥だ役に立つ』では星野源が歌う『恋』という曲が主題歌として利用されました。

 

▼星野源『恋』のMV

 

エンディングで出演者が曲に合わせて踊る姿が「かわいい」という評判でした。私も動画サイトでガッキーのダンスを当時は飽きるほど繰り返し視聴していました!

そんな評判もあって『恋』は瞬く間に市民権を得て、その年の紅白歌合戦に歌われるほどの一大ブームとなりました。

 

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邦楽ロックで使用される代表的な楽器

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邦楽ロックが大好きな筆者が邦楽ロックの基礎知識やおすすめのバンドなどを解説!

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著者:寺井まさき

めまぐるしい人生を駆け抜けられたのは「邦楽ロック」に救われてから。その魅力を一人でも多くの人に伝えたい。あなたなりの感じ方で邦楽ロックを楽しみ、好きになってもらえたら嬉しいです!お問い合わせはこちらから

 

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この章では邦楽ロックの基礎知識について4ページにわたってお伝えしております。このページでは邦楽ロックの楽器についてお伝えします

邦楽ロックは主に「ギター」「ベース」「ドラム」といった楽器で構成されます。簡単にわかりやすく各楽器の役割を紹介したいと思います。

 

邦楽ロックの主な楽器と役割

1 ギター

 

まずは、邦楽ロックの主な楽器の代表的な存在「ギター」から紹介いたします。

ギターの主な役割はコード(ド・ミ・ソなど複数の音が同時に鳴るハーモニーのこと)を弾くことです。

弦が通常6本あるので最大で6つの音を同時に鳴らすことができます。ドラムとベースが作り上げる音を土台に、ギターによってバンドの音楽に色を与える役割を担っています。

 

▼ギターの音

▼ギターが目立つ曲のイメージ

 

【編集部メモ】
日本のロックシーンを牽引しているギタリストと言えば「HI-STANDARD」の横山健が挙げられるでしょう。「カッコいい」を体現しているような曲の数々は今も世代を越えて支持されております。

 

2 ベース

 

ベースの主な役割は、「ギターには出せない低い音を出すこと」でバンドの演奏に厚みを出します。ベースがないとスカスカ感のある演奏となってしまいます。

ギターが一度に複数の音を鳴らすのに対して、ベースは単音(ひとつの音)のみを鳴らします。

 

▼ベースの音

▼ベースの音(ベンベンと低音で鳴り響いているのがベースです)

music by 魔王魂

 

【編集部メモ】
日本でNO1のベーシストと呼び声が高いのがRIZEのkenkenです。Dragon Ashなどにも参加しており、その演奏を聴けば地味なベースのイメージは一新されることでしょう。

 

3 ドラム

 

ドラムはライブなどでは一番後ろにセットされ、客席からは見にくい位置で演奏するため一見すると地味に思われがちな楽器です。

しかし「指揮者」や「土台」と表現されるほど重要な役割を担っています。

バンドの演奏の「スピード」や「曲のノリ」は、ドラムによって決定されます。ドラムのリズムの安定がなければ演奏全体が崩れてしまいます。

 

▼ドラムの音

 

【編集部メモ】
ドラムが凄いと言われる有名なロックバンドと言えば「凛として時雨」です。2008年に発売された 「Telecastic fake show」を聴けば、初心者の方でも思わず「ドラムうますぎ・・・」と絶句してしまうことでしょう。

 

以上3つが邦楽ロックで演奏される代表的な楽器となります。

まとめると、「ドラム」が曲として不可欠なビートやリズムを生み出し、「ベース」が重みや厚みを加え安定感を出し、それに「ギター」が音階というをつけることで音楽として成立するわけです。

 

必ずしも3つが必要ではない

 

その他にも、現代の邦楽ロックは様々な楽器が用いられています。

ピアノ、シンセサイザー、キーボード、サックス、トランペットなどなど。

この楽器が入ってたら「邦楽ロックじゃない!」なんてことはありません。

 

また使う楽器は3つとも限らないのです。3つではなくてもよいという例を1つ紹介します。

 

日食なつこの『水流のロック』という曲です。

 

 

この曲は数年前に、テレビ朝日の音楽番組「関ジャム~完全燃SHOW」で紹介されて話題になり、YouTubeの視聴回数が100万回を超えました。

この曲はピアノとドラムだけ(おそらくベースなども入っていますが、ここでは言及しません)で演奏されています。

 

番組の中では、

「ピアノでギターとベースの役割を同時にこなしている。それだけではどうしてもリズムやビートを刻むことができないため、最低限の楽器としてドラムが使用されている。現代の音楽シーンは音を追加するという足し算の考え方であるが、この曲は無駄な音や楽器を引いていく引き算の考え方が応用されている」

と紹介されていました。

 

当時この曲をはじめて聴いた時、私は衝撃を受けました。

2つの楽器のみで、こんなかっこいい曲が作れるのかと。

私は音楽の専門的な知識を持ち合わせている訳ではありません。ただ、この曲の「引き算」という考え方がとても新鮮で、「音楽は自由なんだな」と思いました。

 

現在邦楽ロックで用いられる楽器はたくさんあります。しかしどの楽器を使うかは自由なのです。

そんな当たり前だけどなかなか気付けない、とても重要なことをこの曲は教えてくれました。

 

このページでは邦楽ロックに用いられる楽器についてご紹介いたしました。次のページでは、邦楽ロックの歴史をお伝えします。

わかりやすく簡単に説明しましすので、歴史を知ってより邦楽ロックを好きになっていただければと思います。

『邦楽ロック入門』目次へ  (全12ページ)

 

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その他国々のノワール文学と代表的作家

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ノワール文学(小説)を知っている方も知らない方も。「ノワール文学とは」から「おすすめノワール作品」までをご紹介。読めばノワール作品に興味が出る事間違い無し。

國谷正明氏による『ノワール文学(ノワール小説)入門』はこちらから

著者:國谷正明

北関東在住の1児のパパ。フリーランスのライターとして、ゲームのシナリオや小説の執筆、記事作成を中心に活動しています。趣味は作曲と爬虫類飼育。好きな作曲家はエリック・サティ。好きな映画監督は深作欣二。好きなアニメはスポンジボブ。好きな学問は民俗学。苦手な調味料はマヨネーズ。敬愛する作家はジム・トンプスン。いいにおいのする文章を書こうと日々苦心しています。お問い合わせはこちらから
facebook(國谷)

 

『ノワール文学入門』目次へ  (全16ページ)

 

 

その他国々のノワール文学

 

フランスの「セリ・ノワール」叢書(そうしょ・シリーズという意味)でアメリカ・イギリスのハードボイルド小説が紹介され、フランスのミステリファンの心を掴むなど、英国の作家たちがノワール文学に与えた影響は非常に大きなものでした。

セリ・ノワールが与えた影響については第1章で解説しておりますのでご参照ください。(現在第2章)

 

セリ・ノワールとは
1945年に初めて刊行された英米のハードボイルド小説専門の叢書(そうしょ・シリーズという意味)。第一弾はピーター・チェイニー「この男危険につき(This Man Is Dangerous)」など。

 

まずはそんなノワール文学の原点の一つとなった国とも言えるイギリスの代表的ノワール作家をご紹介します。

 

イギリス

ジェイムズ・ハドリー・チェイス(James Hadley Chase)

 

ジェイムズ・ハドリー・チェイス(James Hadley Chase)は、1906年生まれのノワール作家です。

彼は18歳のとき書店で勤務したことを皮切りに書籍の取次や販売員・出版社など本に携わる仕事をこなす中で、アメリカのギャング小説の需要が多いことに着目しました。

アメリカの俗語辞典と裏社会の参考書を片手に、本業の傍らでなんと六週間という短期間で処女作「ミス・ブランディッシの蘭(No Orchids for Miss Blandish)」を書き上げました。

 

 

▼ミス・ブランディッシの蘭(画像クリックで書籍詳細へ)

 

同書は1939年に刊行されると、英国内のみならず世界中で好評を博し、瞬く間にベストセラーとなっています。

その後も、続編となる「蘭の肉体(The Flesh of Orchid)」をはじめ、「悪女イヴ(Eve)」「世界をおれのポケットに(The World in My Pocket)」など、優れた作品を数多く送り出しています。

 

▼世界をおれのポケットに(画像クリックで書籍詳細へ)

 

テッド・ルイス(Ted Lewis)

 

テッド・ルイス(Ted Lewis)は、1940年生まれのノワール作家です。

英語教師に美術や執筆など創作分野の才能を見出された彼は、両親の反対を押し切って美術学校に進学します。

卒業後は広告業界を経てテレビ番組や映画のアニメーション技術者に転じ、1965年に処女作「All the Way Home and All Night Through(未邦訳)」を上梓。

 

 

その後も「ゲット・カーター(Jack’s Return Home)」「Boldt(未邦訳)」「GBH(未邦訳)」など、ジェイムズ・ハドリー・チェイス(先述)の系譜に連なる優れたノワール作品を次々と発表し、英国を代表するノワール作家としての名声を欲しいままにしました。

 

▼ゲット・カーター(画像クリックで書籍詳細へ)

 

また、彼の代表作である「ゲット・カーター」は三度にわたって映画化されています。

1971年にマイク・ホッジスが監督を務めた「狙撃者(Get Carter)」というゲットカーター映画版は、イギリス映画雑誌で「イギリス映画オールタイムベスト」という特集に選出されるなど、非常に高い評価を得ています。

 

▼狙撃者(画像クリックでDVD詳細へ)

 

以上がノワール文学に影響を与えたイギリスの代表的なノワール文学作家です。

アメリカからイギリス、フランスを経由して円熟に至ったノワール文学は、その後世界中に伝播しました。以下では様々な国の代表的なノワール文学作家をご紹介していきます。

 

キューバ

ホセ・ラトゥール(José Latour)

 

ホセ・ラトゥール(José Latour)は、1940年、キューバに生まれました。

幼少時から熱心なミステリ読者だった彼は、キューバ財務省にアナリストとして務める傍ら、小説の執筆に取り掛かります。

1982年、処女作「Preludio a la Noche(未邦訳)」でデビュー。

 

 

1997年に発表された「追放者(Outcast)」以降、第一言語であるスペイン語は用いず、英語で執筆をするようになります。

 

▼追放者(画像クリックで書籍詳細へ)

 

同作は優れたミステリ小説に贈られる、エドガー賞(MWA賞)とアンソニー賞をダブル受賞するという快挙を成し遂げています。

 

続く「ハバナ・ミッドナイト(The Fool)」でも高い評価を受け、キューバン・ノワールの存在を世界中に知らしめました。

 

▼ハバナ・ミッドナイト(画像クリックで書籍詳細へ)

 

南アフリカ共和国

ロジャー・スミス(Roger Smith)

 

ロジャー・スミス(Roger Smith)は、1960年、南アフリカ共和国に生まれました。

ヨハネスブルグで育った彼は、テレビ番組や映画のプロデューサー、監督、脚本家として活躍した後、2009年、処女作「血のケープタウン(Mixed Blood)」を上梓。

 

▼血のケープタウン(画像クリックで書籍詳細へ)

 

世界最悪の犯罪都市と呼ばれるケープタウンを舞台に繰り広げられる逃げ場のない暴力を描いた同作は、ドイツ犯罪小説賞を受賞しました。

 

ドイツ犯罪小説賞
1985年に設立されたミステリ愛好団体「ボーフム・ミステリ・アーカイブ」が主催するドイツ語圏のミステリ小説賞。ドイツ・ミステリ大賞やDKP賞とも呼ばれる。

 

続く二作目「はいつくばって慈悲を乞え(Wake Up Dead)」では、前作と同じケープタウンを舞台に、より容赦のない狂気じみた暴力を生々しく描いています。

 

▼はいつくばって慈悲を乞え(画像クリックで書籍詳細へ)

 

ドイツ

テア・ドルン(Thea Dorn)

▲テア・ドルン by Superbass  CC 表示-継承 3.0

 

テア・ドルン(Thea Dorn)は、1970年にドイツに生まれました。

ベルリンで哲学と声楽を学んだ後、彼女は大学で哲学科の教鞭を取ります。

1994年、同大学を舞台にしたミステリ小説「Berliner Aufklärung(未邦訳)」でデビューし、レイモンド・チャンドラー協会が創設したマーロウ賞を受賞。

※レイモンドチャンドラーはノワール文学の誕生に寄与した作家。詳しくは第1章で。(現在第2章)

 

 

1999年に発表された第三長編「殺戮の女神(Die Hirnkönigin)」ではドイツ・ミステリ大賞(先述)を受賞するなど、ドイツのミステリ界を代表する女流作家として高い評価を受けています。

 

▼殺戮の女神(画像クリックで書籍詳細へ)

 

2000年にはハノーファーの劇場の劇作家として契約を結び、また2003年にはテレビ番組のホストを務めるなど、小説家の枠に留まらない幅広い活躍をみせています。

 

次のページからは第3章。第3章では著者おすすめのノワール小説をご紹介。世界中のノワール作品から選んでいるのでノワール小説を読んでみたい方は必読です。次のページでは「警察」が主題のノワール小説をご紹介。

『ノワール文学入門』目次へ  (全16ページ)

 



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目次著者

著者:國谷正明

北関東在住の1児のパパ。フリーランスのライターとして、ゲームのシナリオや小説の執筆、記事作成を中心に活動しています。趣味は作曲と爬虫類飼育。好きな作曲家はエリック・サティ。好きな映画監督は深作欣二。好きなアニメはスポンジボブ。好きな学問は民俗学。苦手な調味料はマヨネーズ。敬愛する作家はジム・トンプスン。いいにおいのする文章を書こうと日々苦心しています。お問い合わせはこちらから
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日本のノワール文学と代表的作家

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ノワール文学(小説)を知っている方も知らない方も。「ノワール文学とは」から「おすすめノワール作品」までをご紹介。読めばノワール作品に興味が出る事間違い無し。

國谷正明氏による『ノワール文学(ノワール小説)入門』はこちらから

著者:國谷正明

北関東在住の1児のパパ。フリーランスのライターとして、ゲームのシナリオや小説の執筆、記事作成を中心に活動しています。趣味は作曲と爬虫類飼育。好きな作曲家はエリック・サティ。好きな映画監督は深作欣二。好きなアニメはスポンジボブ。好きな学問は民俗学。苦手な調味料はマヨネーズ。敬愛する作家はジム・トンプスン。いいにおいのする文章を書こうと日々苦心しています。お問い合わせはこちらから
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日本のノワール文学

 

日本のノワールもまたフランス同様、アメリカのハードボイルド小説が邦訳されたことをきっかけに発展しました。

 

アメリカのハードボイルド小説が世界に広まっていった経緯は第1章で解説!(現在第2章)

 

日本ノワールに影響を与えた作家

結城昌治(ゆうき しょうじ)

 

日本ハードボイルドの第一人者ともいえる人物が、結城昌治(ゆうき しょうじ)です。

結城昌治(本名:田村幸雄)は、1927年生まれのミステリ作家です。

彼は早稲田大学法律科を卒業後、東京地方検察庁に就職。事務官を務めますが、就職後まもなく肺結核を患い、数年にわたって療養生活を余儀なくされます。

入院中に執筆した小説が「エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン」の短編コンテストに入選。その後、東京地方検察庁を退職し、ミステリ小説家としての道を歩んでいきます。

 

エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン
1941年にアメリカで創刊したミステリ小説誌。フランス・オーストラリア・日本などでも各国版の「エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン」が発売された。

▼復刻 エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン〈No.1‐3〉

 

「ゴメスの名はゴメス」「夜の終わる時」「暗い落日」など傑作ハードボイルド小説を数多く執筆し、1970年に上梓した短編集「軍旗はためく下に」で直木賞を受賞しました。

同作は深作欣二監督によって映画化されており、戦争映画の名作として根強い人気を誇っています。

 

深作欣二
映画監督・脚本家。千葉真一の初主演作品となる『風来坊探偵 赤い谷の惨劇』で監督デビューした。代表作に「仁義なき戦い」シリーズ・「バトルロワイアル」など。

▼深作欣二氏

▼ゴメスの名はゴメス(画像クリックで書籍詳細へ)

▼夜の終わる時(画像クリックで書籍詳細へ)

▼暗い落日(画像クリックで書籍詳細へ)

▼小説「軍旗はためく下に」(画像クリックで書籍詳細へ)

▼映画「軍旗はためく下に」(画像クリックで作品詳細へ)

 

梁石日(ヤン・ソギル 通名:梁川正雄)

 

梁石日(ヤン・ソギル 通名:梁川正雄)は、1936年生まれのノワール作家です。

在日朝鮮人二世として大阪に生まれた彼は、定時制高校在学中に挑戦文学者/詩人の金時鐘(キム・シジョン)に出会い、詩の世界に没頭します。

その後、事業の失敗を機に大阪を出奔(しゅっぽん)し、仙台へ移り住んだのち、上京してタクシードライバーとして勤務。

スナックで酒を飲みながら語っていたタクシー客とのやりとりが、偶然その場に居合わせた出版編集者の目に留まり、1981年に編集者の勧めで執筆した「タクシー狂躁曲」でデビュー。

 

 

その後も、「夜の河を渡れ」「夜を賭けて」「カオス」など上質なノワール作品を数多く執筆しています。

山本周五郎賞にも選ばれた彼の代表作「血と骨」は、ビートたけし主演で映画化し、大きな話題を呼びました。

 

山本周五郎賞
新潮社の開催する文学賞。2018年受賞作は「ゲームの王国」(著:小川哲)。2018年の選考委員に石田衣良など。

▼夜の河を渡れ(画像クリックで書籍詳細へ)

▼夜を賭けて(画像クリックで書籍詳細へ)

▼カオス(画像クリックで書籍詳細へ)

▼小説「血と骨」(画像クリックで書籍詳細へ)

▼映画「血と骨」(画像クリックでDVD詳細へ)

 

溝口敦(みぞぐち あつし)

 

溝口敦(みぞぐち あつし)は、1942年生まれのジャーナリスト/作家です。

早稲田大学経済学部を卒業後、雑誌編集者や広告代理店勤務を経て、フリーランスのジャーナリストとして活躍。

日本における組織犯罪問題の第一人者として、20代半ばからおよそ半世紀以上にわたって暴力団を取材し続けています。

 

 

ジャーナリストとして数多くのノンフィクション作品を上梓している他、「民暴の帝王」「武闘の帝王」「修羅の帝王」「錬金の帝王」など、長年の取材活動に裏打ちされた臨場感溢れるノワール小説の執筆を手掛けています。

 

▼民暴の帝王(画像クリックで書籍詳細へ)

▼武闘の帝王(画像クリックで書籍詳細へ)

▼修羅の帝王(画像クリックで書籍詳細へ)

▼錬金の帝王(画像クリックで書籍詳細へ)

 

小川勝己(おがわ かつみ)

 

小川勝己(おがわ かつみ)は、1965年生まれのミステリ作家です。2000年、「葬列」で横溝正史ミステリ大賞を受賞しデビュー。

 

横溝正史ミステリ大賞
株式会社KADOKAWA主催・テレビ東京協賛により行われている新人文学賞。探偵小説作家の横溝正史にちなんでミステリ作家を発掘するために開催された。2017年大賞は受賞者該当なし。

 

▼葬列(画像クリックで書籍詳細へ)

 

3、4歳の頃には既に物語を書いていたと語っており、影響を受けた作家としてジム・トンプスンと横溝正史の名を挙げています。

 

ジム・トンプスン
1906-1977。暗黒小説の巨匠として高い評価を得る。スタンリー・キューブリック監督の『突撃』の脚本も手がけている。

ジム・トンプスンは第3章で紹介!(現在第2章) ジム・トンプスンは第3章で紹介!(現在第2章)
横溝正史
推理小説家。「金田一耕助」主役の探偵小説シリーズ(八つ墓村 (角川文庫)など)で有名。

▼横溝正史

 

また、へヴィメタルのファンであることを公言しており、二作目の長編小説「彼岸の奴隷」において日本のへヴィメタルバンド『DEAD END』のヴォーカリストMorrie氏のソロ作の楽曲からタイトルを引用しているだけでなく、作中の重要な場面でも歌詞を引用するなど、激しい傾倒ぶりを示しています。

 

▼彼岸の奴隷(画像クリックで書籍詳細へ)

▼バンド「DEAD END」のヴォーカリスト「Morrie」氏

 

ジム・トンプスンやジェイムズ・エルロイがみせた狂気の模倣ともいうべき「彼岸の奴隷」は、日本ノワール史に残る傑作のひとつといえます。

 

ジェイムズ・エルロイ
(1948-)アメリカの小説家。ロス市警強盗殺人課の部長刑事「ロイド・ホプキンズ」を主人公に据えたこのシリーズで有名。

▼ジェイムズ・エルロイ

by Amadalvarez CC 表示-継承 4.0

ジェイムズ・エルロイは第3章で紹介!(現在第2章) ジェイムズ・エルロイは第3章で紹介!(現在第2章)

 

 

中村文則(なかむら ふみのり)

by CurryTime7-24 CC 表示-継承 3.0

 

また芥川賞や大江健三郎賞を受賞し、誰もが認める実力派作家である中村文則(なかむら ふみのり)が、ノワール文学の分野に貢献した作家に贈られるデイヴィッド・グーディス賞を2014年に日本人として初めて受賞するという快挙を成し遂げています。

 

▼中村文則の代表作「教団X」(画像クリックで書籍詳細へ)

デイヴィッド・グーディス賞
アメリカの文学賞。優れた犯罪小説家に贈られる。中村文則はノワール小説に貢献したとして贈られた。

 

次のページでは各国のノワール文学の特徴と代表的作家を紹介。様々な国のノワール小説に触れればきっとノワール小説をより楽しむことができるはずです。

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著者:國谷正明

北関東在住の1児のパパ。フリーランスのライターとして、ゲームのシナリオや小説の執筆、記事作成を中心に活動しています。趣味は作曲と爬虫類飼育。好きな作曲家はエリック・サティ。好きな映画監督は深作欣二。好きなアニメはスポンジボブ。好きな学問は民俗学。苦手な調味料はマヨネーズ。敬愛する作家はジム・トンプスン。いいにおいのする文章を書こうと日々苦心しています。お問い合わせはこちらから
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フランスのノワール文学と代表的作家

Webon紹介目次著者
ノワール文学(小説)を知っている方も知らない方も。「ノワール文学とは」から「おすすめノワール作品」までをご紹介。読めばノワール作品に興味が出る事間違い無し。

國谷正明氏による『ノワール文学(ノワール小説)入門』はこちらから

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フランスのノワール文学

 

英米のハードボイルド文学が「セリ・ノワール」叢書(そうしょ・シリーズという意味)としてフランスのミステリファンに紹介されると、それらの作品に影響を受けた国内の作家たちの手によって、ロマン・ノワールは独自の文化へと昇華していきました。(この時代の詳細は第1章のこちらのページで解説しております。)

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アメリカのノワール文学と代表的作家

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ノワール文学(小説)を知っている方も知らない方も。「ノワール文学とは」から「おすすめノワール作品」までをご紹介。読めばノワール作品に興味が出る事間違い無し。

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アメリカのノワール文学

 

第1章では、ノワール文学がどのようにして生まれ、発展し、現在に至ったのかということを駆け足ながらみなさんにご紹介して参りました。

 

ノワール文学の発展
ノワール文学はハードボイルド小説を発端にしてアメリカからフランスへ文化が広まり、ベトナム戦争などの大きな出来事を通して現在の形になっていった。詳しくは当Webon「第1章 ノワール文学とは」を参照。

 

ジャンルを問わず「文学」とはその土地の文化的な背景を色濃く反映するものであるため、同じ題材をとって描かれたものであっても、その時代や地域によってまったく異なる味わいを醸(かも)します。

本章(第2章)では、各国のノワール作家の経歴と彼らの代表作を簡単にご紹介しながら、その国におけるノワール文学(ノワール小説)の特色を概観していきます。

 

第1章で述べたように、ノワール文学は1920年代にアメリカで発表されたアーネスト・ヘミングウェイ、ダシール・ハメットらの著作をその源流とします。

彼らの作品は数多くのフォロワーを生み、ハードボイルドというジャンルが開拓されました。

 

▼アーネスト・ヘミングウェイ

▼ダシール・ハメットの代表作「血の収穫」

 

ノワール文学(ノワール小説)の起源とも言えるアメリカの代表的作家を見ていきましょう。

 

アメリカノワールの代表的作家

ウィリアム・P・マッギヴァーン(Willian Peter McGivern)

 

ウィリアム・P・マッギヴァーン(Willian Peter McGivern)は、1918年生まれのハードボイルド作家です。

イギリスの大学に在学中、第二次世界大戦に参戦し、復員後は警察担当として新聞記者を務める傍ら小説の執筆を続けます。

 

 

1948年に長編小説「囁く死体(But Death Runs Faster)」でデビューした後、年に一作のペースで「最後の審判(Heaven Ran Fast)」「虚栄の女(Very Cold for May)」といったハードボイルド小説を発表。

 

▼虚栄の女(画像クリックで書籍詳細へ)

 

続く1951年に発表された「殺人のためのバッジ(Shield for Murder)」は、悪徳警官小説の先駆としてアメリカのミステリ界に大きな衝撃を与えました。

その後も、「ビッグ・ヒート(The Big Heat)」「悪徳警官(Rogue Cop)」といった悪徳警官小説を次々と発表し、戦後を代表するハードボイルド作家としての地位を固めます。

 

▼ビッグ・ヒート(画像クリックで書籍詳細へ)

▼悪徳警官(画像クリックで書籍詳細へ)

 

権力構造の腐敗を鋭く抉(えぐ)る彼の視点は、後のノワール文学に大きな影響を与えました。

 

 

チャールズ・ウィルフォード(Charles Ray Willeford)

 

チャールズ・ウィルフォード(Charles Ray Willeford)は、1919年生まれのノワール作家です。

幼くして孤児となった彼は、16歳から36歳までの20年間を軍人として過ごし、さまざまな軍功を立てます。

1953年に「High Priest of California(未邦訳)」でデビューした後、1955年、彼の代表作のひとつにも数えられるノワールの傑作「拾った女(Pick-Up)」を発表。

 

▼拾った女(画像クリックで書籍詳細へ)

 

その後も精力的に執筆を続けましたが、陽の目を浴びることはありませんでした。

しかし、1984年に発表された「マイアミ・ブルース(Miami Blues)」に始まる「ホウク・モウズリー」シリーズ(刑事であるホウク・モウズリーが活躍する小説シリーズ)が翻訳されると、ウィルフォードは本国のみならず日本でも高い支持を得ます。

 

▼マイアミ・ブルース(画像クリックで書籍詳細へ)

 

1993年に発表された「危険なやつら(The Shark-Infested Custard)」は、アメリカのノワール文学を代表する名作として、後進の作家に強い影響を与えています。

 

▼危険なやつら(画像クリックで書籍詳細へ)

 

また、ウィルフォードはアメリカを代表する犯罪作家であるエルモア・レナード(Elmore John Leonard Jr.)から「誰もウィルフォード以上の犯罪小説を書けない」と、最高の賛辞を送られています。

 

▼エルモア・レナード

by Peabody Awards – FlickrPeabodys_CM_0382 CC BY 2.0

 

 

エドワード・バンカー(Edward Bunker)

 

エドワード・バンカー(Edward Bunker)は、1933年生まれの犯罪小説家・俳優です。

彼が4歳のときに父親のアルコール中毒が原因で両親が離婚すると、経済的な理由から養護施設に預けられます。

その後、非行を繰り返しながら養護施設を転々とし、ついには少年院に送致(そうち:送り届けられること)。

16歳で少年院を出所した彼は、窃盗や麻薬の密売、銀行強盗などに手を染め、プロの犯罪者として生きるようになります。

 

 

人生の大半を刑務所の中で過ごしながらも、生来の読書家であったバンカーは、獄中で小説の執筆に着手します。

そして1973年、自伝的犯罪小説「ストレートタイム(No Beast So Fierce)」が刊行されます。

 

▼ストレートタイム(画像クリックで書籍詳細へ)

 

その後も、

 

「アニマル・ファクトリー(The Animal Factory)」

「リトル・ボーイ・ブルー(Little Boy Blue)」

「ドッグ・イート・ドッグ(Dog Eat Dog)」

 

など、自身の経験を活かしたリアリティ溢れる犯罪小説を次々と発表し、犯罪小説家としての地位を確立しました。

また、エディー・バンカー名義で俳優としてさまざまな作品に出演しており、バンカーの熱心な読者であったクエンティン・タランティーノのオファーによって、彼のデビュー作「レザボア・ドッグス」にMr.ブルー役で出演しています。

 

▼レザボア・ドッグス(画像クリックで作品詳細へ)

クエンティン・タランティーノ
アメリカの映画監督。代表作に「キル・ビル」など。

監督二作目『パルプ・フィクション』でパルム・ドール(最優秀作品賞)と米アカデミー賞脚本賞を受賞。「暴力シーンの多用」「意味のない会話が長々と続く」「自身の好きな作品へのオマージュ」などが作品・演出の特徴。

▼クエンティン・タランティーノ

by Gage Skidmore CC 表示-継承 3.0

 

 

アンドリュー・ヴァクス(Andrew Henry Vachss)

 

アンドリュー・ヴァクス(Andrew Henry Vachss)は、1942年生まれの弁護士・ノワール作家です。

青少年犯罪と幼児虐待専門の弁護士として活動する傍ら、数多くの著作を執筆しました。

彼は幼児虐待が人類・神・自然の規律を冒涜するばかりでなく、すべての悪の根源になりうる、全世界的に重大な疫病であると語っています。

また、自分のメッセージをできるかぎり広い範囲の人々に伝える手段としてミステリ作家になったとも語っており、その言葉のとおり、彼の小説には児童虐待というテーマが常に濃い影を落としています。

 

 

1985年に発表された「フラッド(Flood)」に始まる「アウトロー探偵バーク」シリーズでは、ニューヨークの裏社会の実態が生々しく描かれており、世界中のミステリファンに大きな衝撃を与えました。

 

▼フラッド(画像クリックで書籍詳細へ)

 

また、彼の数少ないノン・シリーズ作品(シリーズ化されていない作品)である「凶手(Shella)」も、ノワール文学の名作として高い支持を受けています。

 

凶手(画像クリックで書籍詳細へ)

 

以上、このページではアメリカのノワール文学と代表的なノワール小説作家をご紹介しました。次のページではフランスのノワール文学と代表的なノワール小説作家をご紹介していきます。

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著者:國谷正明

北関東在住の1児のパパ。フリーランスのライターとして、ゲームのシナリオや小説の執筆、記事作成を中心に活動しています。趣味は作曲と爬虫類飼育。好きな作曲家はエリック・サティ。好きな映画監督は深作欣二。好きなアニメはスポンジボブ。好きな学問は民俗学。苦手な調味料はマヨネーズ。敬愛する作家はジム・トンプスン。いいにおいのする文章を書こうと日々苦心しています。お問い合わせはこちらから
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邦楽ロックとは

Webon紹介目次著者
邦楽ロックが大好きな筆者が邦楽ロックの基礎知識やおすすめのバンドなどを解説!

邦楽ロック入門 ~近年注目のおすすめバンドを聴こう~はこちらから!

著者:寺井まさき

めまぐるしい人生を駆け抜けられたのは「邦楽ロック」に救われてから。その魅力を一人でも多くの人に伝えたい。あなたなりの感じ方で邦楽ロックを楽しみ、好きになってもらえたら嬉しいです!お問い合わせはこちらから

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この章では4ページにわたって「邦楽ロックの基礎知識」についてお伝えします。基礎知識を知り、より邦楽ロックを好きになって欲しいと思います。

このページでは「邦楽ロックとは何か」についてお伝えします。

 

邦楽ロックとは

 

邦楽ロックという言葉(ジャンル)はすごく曖昧で、正確な定義はないです。

「ロック」という言葉がついていますが、一見すると「これはロックなのか・・・?」と思うような「ロック」というイメージからかけ離れた曲も「邦楽ロック」と呼ばれています。邦楽ロックと呼ばれる曲の範囲はとても広いのです。

邦楽ロックとは何かを理解していただくため、例として2曲紹介します。

 

ASIAN KUNG-FU GENERATION「遥か彼方」

 

まずは、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「遥か彼方」を聴いていただきたいです。この曲は「ロック」という言葉のイメージから、多くの人が想像するような曲ではないかと思います。

 

▼ASIAN KUNG-FU GENERATIONの『遥か彼方』

 

ASIAN KUNG-FU GENERATION
通称「アジカン」。1996年から活動をする4人組の邦楽ロックバンド。代表曲に「リライト」(5thシングル・2004)「ソラニン」(14thシングル・2010)など。

▼ASIAN KUNG-FU GENERATION

 

『はるか彼方』は人気アニメ「NARUTO」のオープニングの曲に使用されました。熱いメッセージがこめられた私の好きな曲の一つです。

 

▼NARUTO(ナルト)

 

いかにも「ロック」という感じのこの曲は、もちろん「邦楽ロック」のジャンルに入ります。

 

Awesome City Club「今夜だけ間違いじゃないことにしてあげる」

 

上記で紹介したASIAN KUNG-FU GENERATIONの曲はいかにも「邦楽ロック」という感じですが、このAwesome City Clubの『今夜だけ間違いじゃないことにしてあげる』は邦楽ロックの曲として聴くと、もしかすると違和感を覚えるかもしれません。

しかし、こちらも邦楽ロックの人気曲の一つです。

 

▼Awesome City Club「今夜だけ間違いじゃないことにしてあげる」(3rdシングル・2017)

Awesome City Club
2013年から活動している男3女2の5人組バンド。略して「ACC」とも呼ばれる。代表曲に「Don’t Think, Fee」(2ndシングル・2016)「今夜だけ間違いじゃないことにしてあげる」(先述)など。

 

この「クラブで流れていて、思わず踊りだしてしまいそうな曲」もれっきとした邦楽ロックなのです。

実際のところ「邦楽ロック」というジャンルはその場面や話者によって指す範囲が異なることは事実です。

 

▼邦楽ロックのアーティストの例

アーティスト 公式PV
KANA-BOON
ONE OK ROCK
フレデリック
ゲスの極み乙女。
米津玄師
back number
マキシマム ザ ホルモン

 

邦楽ロックの定義

 

邦楽ロックという言葉は曖昧なものであり、定義づけるのは難しいです。

ここでは私の独断と偏見の元「邦楽ロック」を以下の様に定義づけます!

 

  • ①日本人(あるいは主な活動地域が日本である外国人)で、
  • ②ロックであること

 

①日本人(あるいは主な活動地域が日本である外国人)は説明の通りです。「邦楽」は『日本の音楽』という意味ですので。

ただ、②の「ロックであること」というのは、そもそも「ロックとは何か?」と思う方もいると思います。

ここで「ロック」とは

  • 曲を製作し、
  • バンド(音楽を演奏する集団)でよく用いられている楽器(ギターやドラム)を使って演奏されている、
  • メッセージ性がある音楽

というものをロックとしたいと思います。

つまり、バンドでよく用いられる楽器を演奏し、メッセージ性のある曲を作成している日本人(あるいは主な活動地域が日本である外国人)が邦楽ロックバンドというわけです。

 

邦楽ロックの楽器については次のページで解説!

 

定義は曖昧なものなので、まずはあれこれ考えるのではなく「なんとなくこんなもんだろうな」とぼんやりとしたイメージを大切にしてもらえれば徐々にわかってくると思います!

邦楽ロックというジャンルはとても曖昧です。私の定義づけに納得いかない人もいるかと思います。

ただ、邦楽ロックというジャンルの定義が人それぞれ異なっていいと思います。むしろ「異なっていること」が正解なのかもしれません。

 

次のページでは「邦楽ロックで使用される代表的な楽器」についてお伝えします。これを知れば、さらに「邦楽ロックとは何か」という理解が深まるかと思います。

『邦楽ロック入門』目次へ  (全12ページ)

 

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はじめに ~私がモータースポーツを広めたい理由~

Webon紹介目次著者
F1は知っていても「モータースポーツ」と言われると分からない。でもモータースポーツは知れば知るほど奥が深く、ハマっている人も沢山いるのです。車・バイクが好きな方はこれを読めばモータースポーツにハマるはず!

「モータースポーツ観戦初心者入門」はこちらから!

著者:河村大志

関西在住のフリーランスライター。モータースポーツ関係の記事作成、企画立案、取材などを中心に活動しています。幼少期に実家にあるF1のVHSを見てモータースポーツに心を奪われる。出版社での経験もなく、いきなりフリーランスになるという暴挙に出るも、モータースポーツに対する情熱は誰にも負けない自信がある24歳。趣味はモータースポーツ観戦と音楽鑑賞とギター(下手くそ)。モータースポーツの魅力を様々な側面からお伝え出来ればと思っています!

お問い合わせはこちらから

twitter【河村】https://twitter.com/taishikwmr?lang=ja

 

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モータースポーツって何だ?

 

みなさん初めまして!

突然ですが皆さんは「モータースポーツ」をご存知でしょうか?

 

モータースポーツとはモーターやエンジンで動く乗り物を使って行われるスポーツのことです。

「モーターやエンジンで動く乗り物」とは車やバイクといったものです。

 

 

モータースポーツはカテゴリーによってルールや規則が違いますが、基本的には各々のルールに法って「速さ」を競う競技なのです。

 

ちなみに、モータースポーツで一番有名なのは「F1」です。一度は聞いた事がおそらくあるでしょう。

F1の「サーキット(レース専用のコース)上で、スピードを競っているシーン」は皆さんも見たことがあるかと思います。

 

▼F1の様子

▼F1に熱狂する人々

 

実はモータースポーツはF1のようにサーキットで走る以外にも、

未舗装であったり雪道であったりする一般道を走る「ラリー」

駐車場のような広い敷地で一台ずつ決められたコースを走りタイムを競う「ジムカーナ」

があったりと、モータースポーツには様々な種類があります。

 

▼ラリー

photo by Rowan Harrison Some rights reserved

▼ジムカーナ

photo by Ricardo Abengoza Hernandez

 

先にモータースポーツの種類を知りたい方はこちら!

 

 

 

と、モータースポーツのほんの触りだけご紹介させていただきました。

 

改めまして、今回モータースポーツの魅力を語らせていただく河村大志です。

モータースポーツは日本では決してメジャーとは言えませんが、とても奥深く、魅力的なスポーツです。

 

「こんな面白いスポーツを知らないなんてもったいない!」

ということでここではモータースポーツを専門的にではなく、わかりやすく書いていきたいと思います。

 

なぜ私はモータースポーツに惹かれたのか?

 

モータースポーツの魅力を知ってもらう前に、まずは私がモータースポーツを好きになった理由について触れたいと思います。

 

私がモータースポーツ を好きになった理由は、実家にF1(モータースポーツの世界最高峰のレースの一つ)のビデオがあり、それを目にしたことがきっかけでした。

まだ会話ができない赤ちゃんの頃でしたが、ものすごいスピードで走り、バトルをしている姿に心を奪われました。ただただかっこよかったのです。

 

しかし、学校でもどこでもモータースポーツについて話ができる相手はいませんでした。

私は1993年生まれなのですが、それ以降日本でのモータースポーツの盛り上がりは下降していきました。

そんな世代ということもあり、私の夢は

「モータースポーツをもっと広めたい、たくさんの感動や元気を与えてくれたモータースポーツをメジャーにして恩返ししたい」

というものです。

 

マイナーなものをメジャーにするには大変ですが、微力ながら文章で魅力を伝えられたらと思っております。

 

『モータースポーツ観戦入門』目次へ  (全12ページ)

 



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