ロートレックに起きた1878年の悲劇

 

 

▼ロートレック

 

1878年の偶然の悲劇

 

ロートレックを話題にするにあたって、彼の身体的ハンディキャップは避けて通れないトピックスです。

第一の事故は、1878年5月30日(ロートレックが9歳の時)に、ロートレックが生まれた場所でもあるボスク館で左脚を骨折してしまいました。

ロートレックが家族と一緒に居間で過ごしている時に起こった出来事でした。これは、ロートレックが座っている椅子の下に置いてあったほうきの柄に、彼が足を引っかけてしまったために椅子から転げ落ちてしまったことによる事故でした。

不運なことに事故はさらに続きます。

1879年の夏に、フランスのコミューン(自治体)であるルルドの近くにある「バレージュ」という温泉地で過ごしている時のことでした。

 

コミューン

フランスの自治体の最小単位。日本では市町村にあたる。

 

このバレージュの源泉は、負傷者の治療にも使われていたため、ロートレックも前年に骨折した左脚を癒しに訪れていました。

ロートレックは、まだ痛みが癒えない片足を引きずりながら母親のアデールの腕につかまって歩いている時に、およそ1mの深さの乾いた川床へ落ちてしまい、反対の右脚を骨折してしまいました。

二度にわたりロートレックを襲った災難に対して、両親はあらゆる手段で治療を試みましたが、結果的に脚の成長は完全に止まってしまいました。

 

 

事故後

 

10歳を過ぎた少年が転んだだけで骨折して成長が止まってしまうほど、虚弱である理由には様々な病名や憶測が飛び交いました。しかし、結果的に原因ははっきりとしませんでした。

もしも骨のもろさが遺伝的なことと関係するのであれば、ロートレックの先祖が何度も近親婚を繰り返してきたことは無関係とは言い切れないでしょう。

この続けざまに起こった2つの事故のために、ロートレックは大自然の中を駆け回る自由を失いました。

ロートレックはいつも脚の痛みに苦しみ、事故が起きたのは自分が不注意なせいだと思い込み、それ以外の理由を探そうとしませんでした。

次第に父親のアルフォンスからも「期待外れな息子」として見切られてしまい、父子関係に溝ができてしまいました。ですが、母親のアデールだけは最後までロートレックを愛し、決して彼を見放さずに支援し続けました。

※ロートレックと両親について詳しくは前のページで解説!

 

 

ロートレックは、生涯にわたって脚の長さが平均的な成人男性に比べて短かった男性です。

記録によると、ロートレックが18歳の時の身長は153㎝ほどだったそうです(日本の喜劇俳優である池乃めだか氏は150㎝で、ロートレックとほぼ同じです。)。

 

▼池乃めだか氏

By Ogiyoshisan投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, Link

 

また、1850年からロートレックが生きた時代のフランス人男性の平均身長は約165㎝です。(現在の平均は175㎝)(参照http://englishbulletin.adapt.it/wp-content/uploads/2014/10/oecd_2_10_2014.pdf)

 

 

身長の高さだけを聞くと過剰に低すぎるとは思わないでしょう。

画家のパブロ・ピカソも身長は163㎝と高身長ではなく、ロートレックと10㎝ほどしか差はありませんでした。

 

パブロ・ピカソ

1881年にスペインで生まれ、フランスで活躍した画家。

 

おそらく、ロートレックの身体全体のバランスを見た時に、脚だけが上半身と比べて異常に短く見えてしまうため、目立ったのでしょう。

 

パリでのロートレック

 

しかし、一人でパリに出てきたロートレックは、周りから差別的な扱いを受けていたかと言えば、そうではありませんでした。

殊(こと)に、パリのモンマルトル(パリにあった芸術家の街。現在はパリと併合)周辺ではロートレックは「紳士」として扱われていました。

 

 

娼婦上がりの女性たちが、ブルジョアや貴族たちをののしったりあざけったりするのをショーとして商売していたキャバレー「ル・ミルリトン」では、店に入る客は茶化されたり、ヤジを飛ばされたりしながら店に出迎えられる習わしだったそうですが、ロートレックに対しては違ったそうです。

 

貴族たちをののしったりするショー

ロートレックがモンマルトルで過ごし始めた頃には、カフェやキャバレー、ダンスホールが続々とできていました。そのような店では、社会の最下層民としてとらえられていた娼婦あがりの踊り子たちが、富裕層に向けてショーをしていました。

ロートレックの友人、ブリュアンの経営する「ル・ミルリトン」では、最下層民である娼婦や浮浪者といった、弱者たちの貧しい辛さや人生の苦しみなどを露骨な言葉で歌ったり、富裕層たちをからかったりしていました。

そして、それを客の富裕層たちは楽しんでいたそうです(平たく言うと、見世物小屋のような感じです。)。当時、店の看板には「ののしられたい者はミルリトンへ」とキャッチコピーが掲げられていたようです。

 

ロートレックだけ丁重に出迎えられた理由には、ロートレックが名家の出身であるからというよりも、画家であることで周りから一目置かれていたようです。

加えて、ロートレックは重々しく振る舞うような陰鬱な性格ではなく、むしろ仮装をして人を楽しませるなど、社交的でひょうきんな人柄でした。

 

▼仮装するロートレック

 

ロートレックは夜ごとバーやカフェに出かけて店の片隅に座り、ショーに出るスターやそこで過ごす人々と交流するだけではなく、鋭い観察力で彼女らや彼らをスケッチブックに描き写していました。

ロートレックはどれだけ娼婦や酒から抜け出せなくなっても、絵を描くことだけは終生止めませんでした。

 

▼ロートレックの作品『ムーラン・ルージュの舞踏会』(1890年)

 

【著者に聞きました!】悲劇とロートレック

 

Q.(Webon編集部) ここで語られているような悲劇によってロートレックは有名な画家になったのでしょうか?それともこのような悲劇が無くても有名な画家になっていたのでしょうか?HARUKA氏はどのように考えますか?

A.(HARUKA) ロートレックの友人ポール・ルクレルク氏の回想録によりますと、ロートレックは生前「もしも自分が人並みの身体だったら、絵を描く代わりに狩猟でもしただろう」とよく語っていたそうです。

身体にハンディがあることを忘れさせるくらい社交的で陽気な性格のロートレックは、スポーツが大好きで競馬や競輪、サーカスも良く観に行っていたそうです。ただポールが察するに、他の誰もができるようなことを自分にはできないことを密かに苦しんでいたようでした。

私の想像では、ロートレックは身体が丈夫で脚のケガもなければ、青年の頃からパリへ出てくることももかしたらなかったのではないかと感じます。アクティブな性格のロートレックは、絵は趣味程度にとどめて大学へ進学し、他の何か違った職業に就いていたかもしれないと考えます。

※ポール・ルクレルク:作家・詩人。ロートレックも表紙を手がけた当時の雑誌「ルヴュ・ブランシュ」の創刊者でもあり、ロートレック親しい友人の一人です。

 

以上、ロートレックに起きた1878年の悲劇でした。

次のページから第2章。第2章ではロートレックの作品について解説をしていきます。

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ロートレックの生い立ち

 

 

ロートレックの生い立ち

生まれ

 

トゥールーズ=ロートレック(正式名:アンリ・マリ・レーモン・ド・トゥールーズ=ロートレック・モンファ)は、1864年11月24日にフランスの南西部にあるアルビ地方で、アルビ最古の城館(じょうかん:貴族などの別荘)と言われるボスク館で大嵐の中、生を受けました。

 

▼アルビの風景(現在)

 CC BY-SA 2.0 fr, Link

 

ロートレックは、750年から1271年までアルビ地方を治めていた名高いトゥールーズ家の直系子孫でした。

 

直系子孫

直接的な親子関係で繋がる系統の事。

 

ロートレックの父親は「アルフォンス・ド・トゥールーズ=ロートレック=モンファ伯爵」、母親はタピエ・ド・セレイラン家から嫁いだ「アデール」でした。

 

 

母親のアデールは、アンベール・デュ・ボスクという人物の姪にあたり、ロートレックの出産準備をするために、ボスク氏が住居として利用していたボスク館に滞在していました。

ロートレックもこのボスク館で少年時代を過ごしました。

 

 

ロートレックの父親の家系であるロートレック家と母親の家系であるタピエ家は過去に婚姻関係を繰り返していたそうで、ロートレックの虚弱体質や骨がもろい原因は、近親結婚によるところもあると考えられています。

 

近親結婚

近親者同士の結婚が行われると病気や奇形などの症状が遺伝子の仕組みにより出現しやすくなる。この理由より日本では三親等以内(一親等:父母、子 二親等:祖父母、孫、兄弟姉妹 三親等:曾祖父母、曾孫、叔父叔母、甥姪)の結婚が禁止されている。

 

少年期

 

ロートレックには兄弟がいましたが、1868年に弟にあたるリシャールが生後1年ほどで亡くなってしまい(ロートレックは1864年に生誕)、以降一人息子として育てられました。

幼少期のロートレックは愛くるしいルックスで、「プティ・ビジュー(小さな宝石)」と呼ばれ、家族からとても大切に育てられてきました。

 

 

ロートレックが8歳の時(1872年)には一時的に家族とパリの高級ホテルで暮らしました。パリにある中学校へ進学のためです。

そこで両親はロートレックをリセ・フォンタヌ学院に通わせました。そこでは将来的に大学進学を目指すための勉強をします。

セ・フォンタヌ学院で、ロートレックはモーリス・ジョワイヤンという友人と出会いました。

 

 

モーリス・ジョワイヤンは、終生にわたってロートレックの良き友達であり、ロートレックが存命中も死後も彼の作品を守り、世に広める役割を果たしました。

 

さらに、このパリの滞在中に、後のロートレックの初めての師匠となる画家のルネ・プランストーと出会います。ルネ・プランストーは父親のアルフォンスの友人で、主に馬を描く動物画で有名な画家でした。

 

 

さらに、この動物画家のプランストーからの触発されたのもあり、この頃からロートレックはデッサンを習慣化するようになりました。

 

デッサン

立体的な対象物をそのまま平面である絵で描く事。

▼例:人間のデッサン

 

当時のロートレックは、使っていた教科書やノートの余白にびっしりとデッサンを描き込んでいたようです。

他にもデッサン以外に、友人のエティエンヌ・ドゥヴィスムが書いた「ココット(1881年)」という馬の生涯をユーモラスに描いた小説の挿絵も23枚ほど描いていました。

このように、ロートレックの画家としての才能は早くから芽吹いたのでした。

 

【著者に聞きました!】師匠の出会っていなかったら・・・

Q.(Webon編集部) ロートレックは師匠に出会っていなかったら才能は開花しなかったと思いますか?

A.(著者:HARUKA) 下に挙げた参考書籍では、幼い頃のロートレックのデッサンを見ることができました。例えば、骨折した際の治療にあたった外科医の絵やベッドで過ごす自画像など、幼いころからデッサンを習慣としていたようです。最初の師ルネ・プランストーに出会っていなければ、ロートレックの絵画の才能は引き出されておらず、パリに出て画家としての活躍はしていなかったのではと想像します。

参考書籍:ロートレックのデッサン (双書美術の泉 13)

 

フランスにおける貴族階級とは?

 

ロートレックの家柄でもある「貴族」とは、フランスではどれくらい高い地位に位置づけられていたのでしょうか?

中世から1790年のフランス革命に至るまで、フランスでは絶対君主制の支配が続いており、フランスの貴族階級は第一身分の「僧侶」第二身分の「貴族」第三身分の「平民」に分かれていました。

僧侶と貴族は「特権階級」と呼ばれ、フランス人口の1%にも満たない人口でしたが、国土の40%を所有していました。

 

 

彼らは特別な権利として、納税義務の免除や帯剣(たいけん:剣の所持)や狩りの権利、教会で特別席、封建制度による荘園の所有権(私有地を持つ権利)などの様々な権利を認められていました。

さらに平民の身分は「市民」と「農民」に分かれました。市民は「ブルジョワジー」と呼ばれ、近代化による生産力の向上によって成長した、ある一定の私有財産を持つ都市住民層を指します。

 

 

ブルジョワジーという言葉は、中世において都市(ブルク)に住む人々という意味から派生しています。

市民は4階級に分かれ、

「上流ブルジョワ(法律家や実業家、特権商人など)」
「中流ブルジョワ(地方商人、産業家など)」
「下層ブルジョワ(商店主、手工業親方など)」
「サン・キュロット(職人、労働者)」

が存在しました。

 

 

さらに、農民も大地主、大借地農、自営農民、小作人の4階層に分かれていました。

 

 

市民も農民も貴族を養うために働き、重税を納めていましたが、政治への参加権はありませんでした。

そのような負担と不満が積み重なり、人民の権利を主張する市民革命がブルジョワジー主体となって起こりました。

第三身分者(平民)を中心に構成された国民議会において、フランス人権宣言が1789年8月26日に制定され、翌年には貴族身分の世襲が制度上で廃止されました。

 

 

このようにフランス革命では封建制度が廃止され、第二身分の貴族や教会の財産は没収され、特権も廃除されました。

しかし、革命によって全ての貴族が一掃されたわけではなく、中には資本家や地主に転身し、貴族であったなごりから富や影響力を持ち続けた人も多くいたようです。

文献によるとロートレックは経済的な心配なくパリに出て来たりしたそうなので、裕福な環境を維持できていたようです。

 

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ロートレックが生きた時代

 

 

このページではロートレックの絵画を理解する為にロートレックが生きた時代のフランスについて分かりやすく解説をしていきます。

 

 

ロートレックが生きた時代のフランス

 

ロートレックが生まれたのは1864年。

1864年は日本では幕末にあたります。この年の6月、京都の「池田屋」という旅館で、天皇を長州へ連れて行こうと計画を企てていた長州藩・土佐藩・肥後藩の尊王攘夷派の志士らを、新選組が襲撃した「池田屋事件」が起こるなど、日本は動乱のさなかにありました。

 

1800年代のフランスの歴史の流れは、

それまでの王族出身者による政治からナポレオンの登場によって軍人が台頭し、ナポレオンが退位した後、再び王政に戻る

というような不安定な政権交代がなされていました。

 

▼ナポレオン

 

再び王政に戻った後の1848年2月には賃金労働者階級(=給料などの賃金をもらって労働する人たちのこと)による革命(二月革命)が起こり、同年6月にはパリの労働者が暴動を起こしました(六月蜂起)。

 

二月革命(なぜ革命は起きた?)

フランスで起こった賃金労働者階級による革命。その時のフランスは多額の納税をした人でないと、投票することができなかった。そのため一部の富裕層に富が集中しており、多くの国民たちが貧困に陥っており、革命が起きることとなった。

ちなみに、それまでにもフランスでは革命が起こっていたが、それまでの革命は中産階級(=肉体労働だけでなく頭脳労働などを行う教員や資本家などが属する階級)が主体となっているものであった。この革命では社会主義者も参加した。

六月蜂起

フランスの労働者による暴動。失業者に仕事を与える為の施設などが閉鎖された事によって暴動が起きた。最終的には鎮圧され、15,000人もの人が追放された。

 

このような動乱の中、国民の圧倒的な支持を得て、ナポレオンの甥(おい)にあたるナポレオン三世が1852年に皇帝に即位しました。

 

▼ナポレオン三世

 

彼は、当時のセーヌ県知事ジョルジュ=ウジェーヌ・オスマンと共に、劣悪な環境であったパリ市街の都市改革に尽力したことでも知られています。

 

▼ジョルジュ=ウジェーヌ・オスマン

 

このナポレオン三世とオスマンの近代的な都市改革によってリニューアルされたパリが、現在のパリの街の原型になっていると言われています。

オスマンによる都市改革がなされるまでのパリ市内は、日当たりや風通しの悪い場所が多く、道端にはゴミや汚物が投げ捨てられ、それがパリを通るセーヌ川に流れ込んでいました。

その水が飲み水に使用されるなどして、パリは病気や疫病が広がりやすい環境でした。

 

 

オスマンによる都市改革によって「劣悪な環境を改善し、街を清潔にすべく建物を建て直し、道幅を広げる」などといった大幅な都市整備が施されました。

このようにパリ市内の複雑な路地を減らして交通網を整えることで、スラム街や貧民窟(ひんみんくつ:貧乏人が集まっている地域)のような治安が悪い場所が減りました。また、学校や病院などの公共機関を増やし、上下水道を施工することで衛生面も改善されました。

 

このような近代的で大規模な都市整備は画期的に思えましたが、一方で、パリでは多くの自治体やコミュニティが失われ、互いに知らない者同士が寄り集まった街となりました。

 

なぜ自治体やコミュニティが失われてしまった?

ジョルジュ・オスマンによるパリの都市改革によって、パリの中心部には大きな広場が作られました。そして広場を中心に放射状に大通りを配置して、新しいパリの街が作られました。

その結果、パリの過密した状態が解消され、区画整備された都市に生まれ変わりましたが、元々そこにいた一般市民や貧民たちは郊外へと立ち退きを強いられました。

都市整備後も、インフラ整備された中心部には富裕層が住み、パリに住んでいた一般市民はパリの周辺部に住むという現象が起きました。このため、コミュニティや人々の繋がりが失われてしまったようです。

 

また、街を護る力も低下しました。

例えば、フランス革命などで、パリ市民は過密した建物の狭い通りを利用してバリケードを築いていました。古くからあった住民達の家を解体したことによって、昔からあった下町のコミュニティや連携が無くなってしまい、街を防御する力も低下してしまいました。

1870年9月には普仏戦争におけるフランスの敗北を決定づける市街戦がパリを舞台として繰り広げられ、大きな被害を出しました。

 

普仏戦争

1870年~1871年に起きたプロイセン王国とフランスの戦争。プロイセン王国は1700年代~1900年頃までヨーロッパの現在のドイツ辺りにあった王国。普仏戦争は当時勢力を伸ばすプロイセン王国やその同盟であるドイツ諸邦とそれに危惧するフランスの衝突であった。結果フランスが敗北しパリが占領された。

別名「独仏戦争」「1870年戦争」。

 

普仏戦争の傷が癒えようとする頃、現在でもパリのアイコン(象徴)で広く知られているエッフェル塔は、ナポレオン三世の統治から始まった近代化の波に乗って1889年のパリ万博の際に建てられました。

 

▼エッフェル塔

 

エッフェル塔は最新の建築技術で建設され、300mの高さは当時の世界1位を誇る高層建造物でした。

 

しかし、パリの近代化によって追いやられたり失ったりしたもの去りゆく人々への哀愁。このようなもの悲しさや切なさを芸術家たちは見逃しませんでした。

また、19世紀のフランスは産業革命により市民が勢力をつけ始めた時代でもありました。これまで貴族中心だったヨーロッパの文化も次第に市民のものに移り変わっていきました。

そのような背景もあり、芸術家たちの視線は、その都市で生活する人々と彼らの心の表情へと注がれていったのです。

 

産業革命

18世紀後半からイギリスで起こった産業の工業化と、それによって生じた社会構造の変化を指す。蒸気機関の開発などで工業が発展した。

 

印象派の登場

 

19世紀前半の絵画は、人の感情や情熱をありのままに表現しようとしたロマン主義が主流でした。

19世紀後半になるとこれまでの古典主義やロマン主義、写実主義とは異なった「印象派」の画家が登場しました。

 

この印象派の画家たちは、目に写ったものをそのままの印象で描こうとしました。つまり、写真のように物や人を正確に描くのではなく、目で見て感じた光や影の変化や明暗を表現する手法でした。

 

▼印象派・モネの作品(『印象・日の出』)

▼写実主義・ギュスターヴ・クールベの作品(『市場から戻ったフラジェイの農民』)

 

また、当時のフランスにおいて、「サロン」と呼ばれる国が開催する公募展に出展できた人が、画家として認められていました。

 

▼サロンの様子

 

サロンで認められた絵画の多くは、歴史画(歴史上の出来事や神話を描いた絵画)や宗教画(宗教に関連したものを描いた絵画)などの固い印象のものでした。

そのようなしきたりに反感を持った画家たちが、参加費さえ払えば誰でも出展できるグループ展を開いたのが印象派の始まりでした。

 

印象派の代表的な画家は、マネ、モネ、ルノワール、ドガなどです。

 

▼マネの作品『アブサンを飲む男』

▼モネの作品『並木道』

▼ルノワールの作品『ロメーヌ・ラコー嬢』

▼ドガの作品『オペラ座のオーケストラ』

 

また、1867年のパリ万博において日本の浮世絵が紹介されました。

日本文化への熱烈な興味を「ジャポニズム」と呼び、ロートレックはもちろん、マネやゴッホなど多くの画家が、浮世絵の持つ色彩豊かで装飾的な世界観に触発されました。

 

▼歌川広重の浮世絵(左)とゴッホの模写(右)

 

さらに、絵画の流れは後期印象派として発展し、人間の持つ繊細で複雑な心情や感情を描こうとしました。

 

前期印象派と後期印象派

印象派(前期印象派)は、屋外で絵を描く機会が増え、対象の形そのものよりも光の変化や空気感など、一瞬の印象をキャンバスに再現しようとしました(モネ、ドガ、ルノワール、ピサロなど)。

この初期の印象派(つまり前期印象派)の影響を受けながらも、画家の独自路線を展開していったのが後期印象派(ゴッホなど)です。そのため、後期印象派の画家の画風はそれぞれ異なります。

前期印象派 項目 後期印象派
1875年頃~ 年代 1910年頃~
モネ・ルノワールなど 代表作家 ゴッホなど
一瞬の印象を描く 特徴 画風は画家による

ちなみに、今でこそ価値ある作品として印象派画家の展覧会が日本でも開催されますが、当時の人々からの評価は低かったそうです。まったく評価されなかった印象派の画家たち(モネやピサロなど)が自分たちの絵を認めてもらおうと、1874年に展覧会を開催しました。

当時のジャーナリストが、その展覧会の画家たちを「印象的にへたくそだ」と皮肉ったのが「印象派」の由来とされています。

 

そのため(ジャポニズムの影響などもあり)、絵の表現は派閥や様式を重んじるような表現などではなく、それぞれの画家の思い描く理想によって絵の手法やタッチが異なり、これまで以上に自由度の高いスタイルが広がりました。

 

 

今回ご紹介しているロートレックも後期印象派にカテゴライズされる画家です。

このような時代背景の中でロートレックは絵画を描きました。時代背景が見えると、より一層画家の絵を楽しめると思います。

次のページではロートレックの生い立ちに迫ります。

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はじめに ~ロートレックという37年間の人生~

 

 

ロートレックという37年間の人生

 

「世紀末芸術」というものをご存知でしょうか。

 

幻想的な作品が印象的な「ルドン」

▼ルドンの作品「眼=気球」(1878年)

 

官能的であるけれど気品のあるモノクロ画が特徴的な「ビアズリー」

▼ビアズリーの作品『サロメ』の挿絵(サロメ=文学作品の題名)(1894年)

 

日本でも高い人気を誇る「ミュシャ」や「ムンク」。

▼ミュシャの作品『春』(1896年)

▼ムンクの作品『叫び』(1893年)

 

彼らは1890年代から20世紀初頭にかけて活躍した「世紀末芸術」と呼ばれる作品を描いた芸術家です。

彼らの「世紀末芸術」と呼ばれる作品の多くは抽象的ですが、幻想的で退廃的なものを美しく描いており、観る人の想像力がかき立てられます。

 

このWebonではそんな19世紀末に活躍した数多くいるヨーロッパの芸術家の中でも、37歳という短い生涯の中でインパクトの強い作品を多く残した画家

トゥールーズ=ロートレック

(正式名:アンリ・マリ・レーモン・ド・トゥールーズ=ロートレック・モンファ)

をご紹介します。

 

ロートレックとは

▼トゥールーズ=ロートレック

 

南フランスのアルビ(現:タルヌ県県庁所在地)で生まれたトゥールーズ=ロートレックは、由緒ある貴族の流れを引き継いだ家系出身の画家です。

 

▼フランス、アルビの風景(現在)

 CC BY-SA 2.0 fr, Link

 

そんなロートレックには彼だけに与えられたハンディがありました。

 

ロートレックは10代の頃に足を片足ずつ続けて骨折しています。

そして両足を骨折したロートレックは、10代の頃のままで足の成長が止まってしまうのでした。

ロートレックの骨折の原因は、大きな事故や病気ではなく、ほんのささいな出来事での骨折でした。おそらく、医学が発達した現代の私たちがロートレックと同じように骨折しても成長が止まるほど重篤にはならないでしょう。

おそらく現代の医療技術であれば、なぜ骨がもろいのかを当時よりも詳しく原因を突き止められると思います。

 

しかし、ロートレックの足の成長は止まってしまったのです。

ロートレックの両親はじめ、ロートレック家が近親結婚を繰り返していたことが足の成長を止めた原因、つまり彼の弱い体質の原因である、と言われています。

 

近親結婚

近親者同士の結婚が行われると病気や奇形などの症状が遺伝子の仕組みにより出現しやすくなる。この理由より日本では三親等以内(一親等:父母、子 二親等:祖父母、孫、兄弟姉妹 三親等:曾祖父母、曾孫、叔父叔母、甥姪)の結婚が禁止されている。

 

そんなハンディキャップを背負った彼が生涯にわたり衣食住から死の床にいたるまで、不自由なく過ごすことができたのは、一人息子の彼を不憫に思う母親のおかげであるところが大きかったようです。

 

ロートレックの作品

 

ロートレックはそんな自分の不遇な状況と重ね合わせたのか、夜の酒場や踊り子、娼婦など現代でも昼間には陽が当たらないものを偏愛しました。

 

彼は、雄大な自然の風景画や、身分の高い人の人物画などではなく、彼が愛する酒場や娼婦、踊り子を描き続け、時には自分さえも絵の中に描き入れました。

 

▼ロートレックの作品『ムーラン通りのサロン』(1894年)

 

ロートレックの特異的な身体と、誰もが二度見してしまうような絵は瞬く間にパリのモンマルトルで有名になりました。

 

▼1897年に別の画家によって描かれた「モンマルトル大通り」

 

ロートレックの絵は、生き写しのような正確な描写ではなく、諧謔的(かいぎゃくてき:気の利いた冗談のよう)かつ皮肉たっぷりに風刺絵のようでした。

時に彼の出来上がった絵を見て不愉快になったモデルもいたようでした。

ロートレックは自分の身に起きた偶然の不幸と「普通ではない」場所や彼女(または彼ら)とを重ね合わせていました。

しかし、ロートレックは自分のハンディキャップを悲嘆的に暮れて終わらせたわけではありませんでした。むしろ対峙し、時には挑戦するかのように短い生涯をかけて絵を描きに描き続けたのでした。

 

伝えたい事

 

このWebonではロートレックの37年間という短いながらも濃い人生を通じて、「表現活動における原動力」の大切さを伝えたいと思います。

表現者によっては、暗い過去をバネに、多くの人を喜ばせるような表現でポジティブに人生を歩む人もいます。

その一方で、ロートレックのように表現活動を続けながらも心の闇を抱えたまま人生を終えてしまう人もいます。

決して「表現をする上でこれが正しい」であるとか「こうしなければいけない」といったジャッジや指南をするつもりはありませんが、表現や活動を(アーティストでなくとも)する上で自身の経験やバックボーンは原動力として不可欠な要素だということを、ロートレックを紹介する事でお伝えしたいと思います。

 

次のページから第1章。第1章ではロートレックの時代や家族、そして生い立ちを紹介していきます。

まずは次のページでロートレックがどのような時代を生きたかを解説していきます。

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フランス画家 ロートレック入門

 

はじめに

はじめに ~ロートレックという37年間の人生~

 

第1章 フランス画家・ロートレックとは

ロートレックが生きた時代

ロートレックの生い立ち

ロートレックと家族

ロートレックに起きた1878年の悲劇

 

第2章 ロートレックの魅力と作品

パリでの生活

画家としての活躍

ロートレックと日本

ロートレックと酒場と娼婦

同時代の画家

 

第3章 ロートレックに触れるには

トゥールーズ・ロートレック美術館

ロートレックを題材とした映画

ロートレックを題材とした書籍

こんな世界の絶景も旅したい【フランスの最も美しい村編】

 

 

第2章では、「世界で最も美しい村」の中から、旅してみたくなる絶景スポットをご紹介します。「世界で最も美しい村連合(任意団体)」の加盟国は、フランス・ベルギー(ワロン地域)・イタリア・日本・カナダ(ケベック州)・2016年に仲間入りしたスペインです。

今回は、加盟している村の中から、各加盟国別に10の美しい村を厳選してご紹介します。

 

世界で最も美しい村とは?

 

1982年にフランスのコロンジュ・ラ・ルージュ村長の呼びかけから64の村が集まり「フランスの最も美しい村協会(L’ association Les Plus Beaux Villages de France)」が設立されました。

1994年にはベルギー、1998年にはカナダ、2001年にはイタリアで発足。

2003年に「フランス」「ベルギー」「イタリア」によって「世界で最も美しい村々連合」が設立されています。2010年に日本も加盟しました。2012年にカナダ、2016年にはスペインも加盟し現在の形になりました。

フランス(156の村)、ベルギーワロン地域(24の村)、イタリア(282の村)、ケベック(11地域38の村)スペイン(68の村)(2018年現在)

日本は2005年に7つの村から始まり、2018年1月現在で63町村が加盟しています。

 

都会から離れた小さな村の自然資源や伝承文化、歴史や遺産景観の保全保護に尽力する地域が連携し、地域産業や観光事業の振興を計ろうと取り組む運動を柱としています。

また、ドイツ、ルーマニア、ロシア、パレスチナなどもオブザーバーとして参加しており、今後加盟する予定です。

有名観光地の絶景に飽きたら、小さな村の良さを味わう旅を検討してみてはいかがでしょう。

世界で最も美しい村公式ホームページ:http://www.lpbvt.org/

 

こんな世界の絶景も旅したい【フランスの最も美しい村編】

 

誰もが憧れるフランスだけあり、田舎の小さな村も魅力的なスポットばかりです。

徒歩で回れるほど小さな村にも色々な歴史があり、守るべき歴史遺産もたくさんあります。歴史から生まれた美しい景色もとっても魅力的♡。

今回は、「フランスの最も美しい村」の中から、10スポットを厳選してご紹介します。

 

「フランスの最も美しい村」とは

 

1 絵本の世界に迷い込んだような美しい村『リクヴィール(Riquewihr)』

File:Riquewihr Dolder 01.JPG

by © Ralph Hammann CC Attribution-Share Alike 4.0 International

 

「アルザスの真珠」とも呼ばれるリクヴィールは、アルザス地方のワイン畑に囲まれた伝統的な街並みが美しい村です。

古くから高級ワインの産地としても有名で、木組みの家々が軒を連ねる家並みは、18世紀までドイツのヴュルテンベルク公国の一部だった歴史を物語っています。

 

ヴュルテンベルク公国
かつてドイツに存在した君主を中心とした国家。1400年代から存在し、最終的にはドイツ連邦の構成国となり現在ではドイツの一部となっている。

 

古びた中世の城壁を潜ると、まるで絵本のような風景が広がっています。

 

▼城壁

File:Riquewihr Porte Haute.JPG

知っていると村がもっと素敵に見える!?「リクヴィール」基本情報

リクヴィールはフランス・オー=ラン県にある村。村の端から端まで20分で歩ける小さな村。16世紀からある建物や、ワインなどが有名で多くの観光客が訪れる。

リクヴィール (参考)東京
17.04㎢ 面積 2,188㎢
1212人 人口 927万人

 

3~4階建ての15~18世紀ごろに建てられた木組みの家や二重に張り巡らされた城壁を見ることができるジェネラル・ド・ゴール通りは、観光客で賑わっておりインスタ映えのスポットの一つ。

 

▼ジェネラル・ド・ゴール通り

by Greger Ravik 

 

彫刻が施された窓には美しい花が飾られ、パノラミックな光景が広がっています。

ワインセラーや土産物屋が軒を連ねており、名物のクグロフやマカロンの甘い香りが漂っています。

 

by Pug Girl 

▼クグロフ

File:Riquewihr 047.jpg

 

大通りから一本中に入ると、静寂に包まれた細い通りが迷路のように張り巡らされています。石畳の裏路地をそぞろ歩きすれば、リクヴィールの日常に触れることができます。

 

▼裏路地

File:Riquewihr Rue des Remparts.JPG

 

おすすめビューポイント
この街のビューポイントは花が飾られた木組みの家々と歴史を感じるオシャレな看板など、情緒ある街並みでしょう。家の間から見えるぶどう畑もステキですよ!

▼ブドウ畑と看板

File:L'Arbaletrier (Riquewihr).jpg

また、お土産屋さんを巡りながらそぞろ歩きしたり、可愛らしいプチトランにのって街巡りをしたりもおすすめです。

アクセス
パリからコルマール駅まではTGVで約2時間半。コルマール駅から106番のバスで約45分。109番では約30分

URL:http://www.les-plus-beaux-villages-de-france.org/en/riquewihr

 

 

2 花いっぱいのアルザスワイン誕生の地『エギスハイム(Eguisheim)』

by Kiefer 

 

エギスハイムは、「アルザスワインの揺り籠」と呼ばれる、アルザス地方のワイン街道に位置する小さな村です。

世界でも名高い高級ワイン「アルザスワイン」の発祥地といわれています。「エギスハイムを知らないなんて絶対にもったいない!」という声が聞こえてくるような、筆者おすすめの小さな村です。

 

by Ed Clayton

 

エギスハイム城を中心に円状に外へ向かって広がる、17~18世紀に建てられた木組みの家並みは多くの花々で華やかに彩られています。

エギスハイム城は、11世紀にフランス発のローマ法王レオ9世が誕生した城です。

 

▼エギスハイム城と聖レオ9世の噴水

File:Eguisheim chateau.JPG

by Daniel Jünger : User Djuenger on de.wikipedia CC Attribution-Share Alike 3.0 Unported

知っていると村がもっと素敵に見える!?「エギスハイム」基本情報

エギスハイムは先ほどのリクヴィール同様にフランスのオー=ラン県にある村。アルザスワインが名産で、「ワインの道」にある村としても有名。(ワインの道は別Webon『世界の絶景111選』で紹介しています。)ローマ教皇レオ9世の出身地。

エギスハイム (参考)東京
14.13㎢ 面積 2,188㎢
1747人 人口 927万人

 

実はこの村、フランスで毎年行われる「花の街コンクール」で4つ花の最優秀賞を受賞するほどの実力。

民家の窓はもちろん、狭い路地や広場など至るところに花々が飾られており人々の目を楽しませています。

 

File:Eguisheim - Alsace (France).jpg

by Daniela Caneschi CC Attribution-Share Alike 4.0 International

 

ワイン作りは、4世紀にローマ人がこの街にぶどうの苗を植えたことからはじまりました。現在では、小さな村に40件ものワイナリーがあります。

ぶどう園ではワインの試飲もできるので、ワイナリー巡りをするのも◎。

見どころは、「聖レオ9世の礼拝堂」などの教会巡りや歴史的建造物に指定されている八角形の城壁に囲まれた「エギスハイム城」と聖レオの銅像が立つ「聖レオ9世の噴水」です。

 

▼見どころの聖レオ9世の噴水

by Pug Girl 

 

おすすめビューポイント

2013年には、「フランス人の最も好きな村」で、No.1にエギスハイムが選ばれています。聖レオン9世の噴水とコロンバージュ(木骨造または木組み)様式の家並みがコラボした景色が一番のビューポイントです。

▼聖レオン9世の噴水

by Tambako The Jaguar Some rights reserved

定期的にマルシェ(市場)が立つようなので、ぜひ、時期が合えば楽しんでみてはいかがでしょう。

▼クリスマス市場の様子

File:Marche de Noel Eguisheim.JPG

by Florival fr

アクセス

パリからコルマール駅まではTGVで約2時間半。コルマール駅から208番バスで約30分。

URL:http://www.les-plus-beaux-villages-de-france.org/en/eguisheim

 

 

3 切り立った崖の上に立つおとぎの国『サン・シル・ラポピー(Saint-Cirq-Lapopie)』

File:Saint-Cirq-Lapopie Place du Sombral 2.JPG

 

サン・シル・ラポピーは先ほどご紹介した村エグスハイムの一年前の2012年に「フランス人の最も好きな村」でNo.1に輝いた村。

現在もフランス人が大好きな街ですが、多くのアーティストたちに愛された街としても有名です。

とても小さな町ですが年間40万人もの旅行者が訪れています。

 

File:Rue de la Pelissaria.jpg

by Krzysztof Golik CC Attribution – Partage dans les Mêmes Conditions 4.0 International.

 

ミディ・ピレネー地域圏に位置する、標高80~100mの断崖絶壁の斜面に張り付くように広がる村。

 

File:Saint-Circq-Lapopie vu d'en bas - panoramio.jpg

by Gilles Guillamot CC Attribution – Partage dans les Mêmes Conditions 3.0 (non transposée).

 

美しい集落の眼下にはロット川が流れており、グリム童話に出てくるような家並みと美しい川のコラボは特におすすめです。

 

▼サン・シル・ラポピーとロット川

by Jean-Marc Astesana Some rights reserved

知っていると村がもっと素敵に見える!?「サン・シル・ラポピー」基本情報

サン・シル・ラポピーはフランスのロット県にある村。13~16世紀に造られた歴史ある村ですが、崖の上にあり川に守られた地形から何度か戦争の重要地点としても活用された過去がある。

サン・シル・ラポピー (参考)東京
17.89㎢ 面積 2,188㎢
207人 人口 927万人

 

石門を潜り村に入ると、石畳の小さな坂道の両側には13~16世紀の家々が軒を連ねています。

平瓦を屋根に積んだ石造りや木組みの家は、中世に迷い込んだよう。

 

File:Lot Saint-Cirq-Lapopie Chateau Vue Sur Le Village 29052012 - panoramio (1).jpg

by rene boulay CC Attribution – Partage dans les Mêmes Conditions 3.0 (non transposée).

 

また、周辺の街を見渡すことができるサン・シル・ラポピーは、百年戦争の頃は要衝の地(軍事や交通のうえで大切な地点)とされていました。

 

百年戦争(1337-1453)
フランス王国とイングランド王家がフランスに所有する領土をめぐり100年以上もの間続いた戦争。(当時は国対国ではなく王朝対王朝という方が適切)結果的にフランスとイングランドの国境等が定められた。

▼城壁の名残

 

丘の頂上には廃墟となったお城があり、現在は壁しか残っていませんが、ベンチが設置された展望台となっています。

ここから見下ろす街並みとロット川の渓谷風景は、絵葉書みたいで言葉を失うほどの絶景です。

 

▼展望台とロット川

File:Rock La Popie 02.jpg

by Krzysztof Golik CC Attribution – Partage dans les Mêmes Conditions 4.0 International.

 

おすすめビューポイント
麓から見るサン・シル教会と街並みの絶景も見る価値あり。

▼サン・シル教会と街並み

File:Saint-Circq-Lapopie - panoramio.jpg

by Gilles Guillamot CCAttribution – Partage dans les Mêmes Conditions 3.0 (non transposée).

冬には雲の上に教会だけがプカッと浮かんでいるように見え、その光景は素晴らしいものです。また、朝を告げる心地よい鐘の音を鳴り響かせています。

 

アクセス
訪れるには困難な場所に位置しています。カオールやフィジャックからタクシーで行くのがおすすめです。

パリからは、オステルリッツ駅からintercites(要予約)に乗り、ブリーヴ・ラ・ガイヤル駅でTERに乗り換えます。所要時間約6時間。トゥールーズからフィジャックまではTREで約2時間20分。フィジャックから910番で約1時間です。トゥール・ド・フォール・メリーで下車し、そこから徒歩で約2km。

URL:http://www.les-plus-beaux-villages-de-france.org/en/saint-cirq-lapopie

 

 

4 バラに包まれた美しい村『ゴルド(Gordes)』

by Julian Fong Some rights reserved

 

ゴルドはリュベロン地方にある美しい村々の中で最も人気の高い小さな村です。

丘の上に広がる景色は、中世からルネッサンス時代に建てられた壮麗な城やロマネスク様式の教会が佇んでいます。

 

ファイル:Castle of Gordes by JM Rosier.JPG

by Jean-Marc RosierCC 表示-継承 3.0 非移植

 

山の斜面には城や教会を取り囲むように、石造りの家々がひな段状に連なる古い街並みが形成されています。

 

by Christian COSTEAUX 

 

リュベロン平原に構える、標高350mの高原台地の尾根に位置しており、年間100万人の観光客が訪れています。

 

File:Pano De Gordes (262851593).jpeg

by Petit Bleu Photos CC Attribution-Share Alike 3.0 Unported 

知っていると村がもっと素敵に見える!?「ゴルド」基本情報

ゴルドはフランスのヴォクリューズ県にある村。修道院、民家、風車水車など文化的な建築物があり多くの観光客が訪れる。崖に沿って立つ家々が空中に浮いているように見える事でも話題になる。

ゴルド (参考)東京
48.04㎢ 面積 2,188㎢
2126人 人口 927万人

 

2006年のラッセル・クロウ主演の人気映画、『プロヴァンスの贈りもの』の舞台にもなりました。

 

▼プロヴァンスの贈りもの(写真上がラッセル・クロウ)

 

露岩斜面には、石畳の路地が迷路のように張り巡らされており、石造りの家の頭上には朱色屋根がのっています。

村から見下ろす風景も絶景で、家々が密集する家並みは、この村の宝物です。

 

 

ゴルドから車で約20分にある、セナンク修道院はラベンダーの名所となっています。時期に訪れたなら、足を延ばしてみてはいかがでしょう。

 

▼セナンク修道院のラベンダー

 

また、リュベロンには小さな村々が点在しており、美しい村巡りを楽しむのもおすすめです。

ゴルドをはじめ、メネルブ、ボニュー、ラコスト、ルシヨシ、アプトなど、さまざまな歴史や特徴を持った田舎村が揃っています。

 

おすすめビューポイント

尾根パーキング場と展望テラスが、最も美しい村と呼べるパノラマが広がる、最高のビューポイントです。

アクセス

アヴィニョン・バスターミナルから、7番バスで、カヴァイヨンで乗り換え、15か3番に乗り換えてゴルドまで、乗車時間1時間40分。

URL:http://www.les-plus-beaux-villages-de-france.org/en/gordes-0

 

 

5 可憐な薔薇が中世の街並みを彩る美しい村『ジェルブロワ(Gerberoy)』


photo by isamiga76 Some rights reserved

 

ピカルディ地方片田舎のジェルブロワは、日本でも「バラの村」として有名です。

毎年バラの季節になると、村がバラに包まれ華やぎます。

 

▼バラの季節のジェルブロワ


by Frédéric BISSON Some rights reserved

知っていると村がもっと素敵に見える!?「ジェルブロワ」基本情報
バラの見頃は6月下旬から7月下旬。毎年6月の第3日曜日には100年を超える歴史を持つ「バラ祭り」が開催されるそう。

ジェルブロワ (参考)東京
4.51㎢ 面積 2,188㎢
91人 人口 927万人

 

この街の魅力は、16~17世紀のコロンバージュ建築とピカルディ地方産のレンガをバランスよく組み込んだ古い家と、バラのコラボです。村民が伝統ある民族衣装を着て村を練り歩く「バラ祭」も、一生に一度は見たいもの。

 


photo by isamiga76 Some rights reserved

 

薔薇が彩る中世の街並みは、メルヘンチックです。この村が「バラの村」と呼ばれるようになったのは村民の努力があったからこそ。

この村が「バラの村」になったのは、宗教戦争時の戦渦によって村が荒廃した時にフランスの画家「アンリ・ル・シダネル」が古い城壁を気に入り「この村を花やバラで覆い尽くそう」と村民に訴えたことからでした。

 

▼アンリ・ル・シダネルの肖像画

 

人々も賛同し美しい村造りがはじまったことから、この美しいバラの村ができ上がったのです。彼は、バラ祭の開催も村民に促しています。

 

おすすめビューポイント
6月ごろのツルバラが咲き誇る、この街が一番華やぐ時期。サンタモンの小道に繋がる場所にある、「Maison Bleue」と呼ばれる青い家と、赤く可憐なバラの花との融合した姿はとってもステキ。

▼「Maison Bleue」


by isamiga76 Some rights reserved

 

この家の周りには、インスタ映えの写真を撮るために、カメラを持った人々で賑わいます。

アクセス

パリ北駅から、ボーヴェ駅で乗り換えマルセイユ・アン・ボーヴェ駅まで、約1時間45分。ここからは、タクシーで約9km。

URL:http://www.les-plus-beaux-villages-de-france.org/en/gerberoy

 

 

6 ミディ・ピレネーの山間にある、巡礼者が集う村『コンク(Conques)』


By The original uploader was Woodstock at French Wikipedia. – Transferred from fr.wikipedia to Commons by Korrigan using CommonsHelper., FAL, Link 

 

かつて、コンクはサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路の山間にあり、巡礼者たちが束の間の休憩を取るための重要な地でした。

コンクは、巡礼路「ル・ピュイの道」の一部として、世界遺産にも登録されています。

ロマネスク様式の建物が立ち並ぶ街並みもステキです。

 


Par PATravail personnel, CC BY-SA 4.0, Lien 

 

知っていると村がもっと素敵に見える!?「コンク」基本情報
コンクはロマネスク様式の建物が立ち並びます。ロマネスク様式とは、10世紀後半頃に西ヨーロッパで広まった建築様式です。厚い石の壁、半円のアーチ、小さな窓などが特徴の建築様式です。

コンク (参考)東京
30.51㎢ 面積 2,188㎢
1671人 人口 927万人

 

一際目を引くのが、11~12世紀のサント・フォア教会。

 

▼サント・フォア教会(写真右)


Par PATravail personnel, CC BY-SA 4.0, Lien 

 

サント・フォア教会はフランスロマネスクを代表する教会で、現在も巡礼者たちが訪れています。ここにある250の柱は、繊細な彫刻で飾られています。

入口のタンバンには「最後の審判」の彫刻があります。

 

▼サント・フォア教会の「最後の審判」


By UnozoeOwn work, CC BY-SA 3.0, Link 

 

それを囲む半円形のフレームには、最後の審判をのぞき込む人物も彫られています。

 

▼「最後の審判」を覗く人

Conques Tympan

 

ユニークな発想には、愛着を感じられますよ。

散策をしていると、お店などの看板も、可愛らしく面白いものがたくさんあります。ゆっくり散策して、キュートな街並みと、かつての巡礼者たちの息づかいを感じてみてはいかがでしょう。

 


by Lynn Rainard Some rights reserved

▼寛ぐヤギと村の様子


Par Krzysztof GolikTravail personnel, CC BY-SA 4.0, Lien 

▼夕暮れ

Par Krzysztof GolikTravail personnel, CC BY-SA 4.0, Lien 

 

おすすめビューポイント
村の中には、巡礼のシンボルの「ホタテ貝」を色々な場所で見ることができます。また、たくさんの金銀細工工房があり、アクセサリーが売られています。石畳の巡礼路をゆっくり歩くのが、この村の最高のビューポイントです。
アクセス
トゥールーズからTERで、ロデスまで約2時間20分です。

URL:http://www.les-plus-beaux-villages-de-france.org/en/conques

 

 

7 石畳が美しい中世の趣を残す村『ペルージュ(Pérouges)』


By Chabe01Own work, CC BY-SA 4.0, Link 

 

リヨン郊外にある、直径約200mの楕円形の小さな村です。入口の門から既に中世の雰囲気が漂っています。

 


Par Chabe01Travail personnel, CC BY-SA 4.0, Lien 

 

知っていると村がもっと素敵に見える!?「ペルージュ」基本情報
「 映画『三銃士』のロケ地としても有名。毎年、中世ベネチアの衣装や仮面をまととってパレードが行われる。

ペルージュ (参考)東京
18.97㎢ 面積 2,188㎢
1206人 人口 927万人

 

石畳の道沿いには石造りの家々が連なり、装飾や看板など、女の子の心を鷲づかみするキュートな空間にはウットリします。

 


photo by Ana Rey Some rights reserved

 

2つの門を持つ城壁に守られた村は、15~16世紀頃の屋敷と石畳の路地が続きます。

 


photo by Ana Rey Some rights reserved


photo by Ana Rey Some rights reserved

 

この村の歴史を語る「城塞(=要塞)化した教会」も見どころです。

 


De Alizée VandermolenTrabajo propio, CC BY-SA 4.0, Enlace

 

現在は、観光にも力を入れており、特にライトアップされた夜景は必見です。

また、街並み散策の途中に、名物の「ガレット・ド・ペルージュ」を味わってみてください。

 

▼ガレット・ド・ペルージュ

 

小麦粉の生地に、バターと砂糖をのせて焼いたお菓子で、薄いパイのようなカリカリ食感が新鮮です。ペルージュの食文化を味わうことができますよ。

 

おすすめビューポイント
「Porte d’en Haut」と「Porte d’En-Bas」という、石造りの2つの入口門はとってもステキ!

▼「Porte d’en Haut」


By Chabe01Own work, CC BY-SA 4.0, Link 

▼中から撮った「Porte d’En-Bas」


By Chabe01Own work, CC BY-SA 4.0, Link 

城壁に囲まれた村への期待感も感じられます。青空に映える門の姿はインスタ映え間違いなし。

アクセス

リヨン・パール・デュー駅からTERで約30分。メキシミュー・ペルージュで下車。駅から村までは約2km。

(リヨン郊外)

URL:https://www.jata-net.or.jp/team-europe/beautiful_village/FR16_Perouges.html

 

 

8 山に沿い稜線状に連なる美しい村『ナジャック(Najac)』


by Lynn Rainard Some rights reserved

 

ナジャックも、サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路上にある小さな村。

 

▼ナジャック城


Par Alecs.y — Appareil Fujifilm FinePix, CC BY 2.5, Lien 

 

知っていると村がもっと素敵に見える!?「ナジャック」基本情報
村にそびえ立つ「ナジャック城」は13世紀頃に建てられました。以前は防衛のための要塞として使われていたそうです。

ナジャック (参考)東京
53.88㎢ 面積 2,188㎢
711人 人口 927万人

 


by jmt-29 Some rights reserved

 

往時から行き交う人々の休息の場となった村です。

 


by Lynn Rainard Some rights reserved

 

村の東西にはユニークな十字架のオブジェがあり、13世紀の噴水も魅力的♪

 

▼街の東端にあるハートがかわいい十字架


by Stephen Colebourne Some rights reserved

▼噴水


Par Christophe.FinotTravail personnel, CC BY-SA 2.5, Lien 

 

パリから約720km、アロン渓谷にあるこの地は、かつてフランス軍の要塞として戦争の悲劇の舞台となった場所でもあります。

12世紀に岩の上に簡素な城が建てられました。13世紀にはルイ9世の命により堅牢な要塞とされた歴史を持っています。

 

▼ルイ9世

 

もう一つの見どころは、サン・ジャン教会。この地方で最古のゴシック様式の教会です。

ゴシック様式
12世紀後半から15世紀頃に西ヨーロッパに広まった建築・美術の様式。頭の尖ったアーチ・大きな窓・規模の大きなスタンドグラスなどの特徴が見られる。

 

▼サン・ジャン教会


by Manuel Alende Maceira Some rights reserved

 

おすすめビューポイント
城に向かって伸びる石畳の道が、最高のビューポイント。緑の岩山の上に堂々と立つ城と中世の趣を残す街並みとのコラボはとってもステキ!

▼城へと続く道からの城


by Mark Goebel Some rights reserved

 

城にある見晴らし台からは、村を一望できます。

▼城からの風景


by Manuel Alende Maceira Some rights reserved

アクセス
パリのCDG空港からリヨンのサンテグジュペリ空港まで約1時間。空港からトラムでリヨン・パール・デュー駅まで約30分

トゥールーズ・マタビオ駅までTGVで約4時間。その後は、TERでナジャック駅まで約1時間半。ナジャック駅からは、徒歩で約30分。

URL:http://www.les-plus-beaux-villages-de-france.org/en/najac

 

 

9 イタリアまで望む風光明媚な村『サンタニェス (Sainte-Agnès)』


By Patrick RouzetOwn work, CC BY-SA 3.0, Link 

 

切り立つ岩山の上にある通称「鷲巣村」と呼ばれるスポットの一つです。高いところを見渡す場所にあることからそう呼ばれています。

地中海のパノラマを望む風光明媚な美しい村。

 


Par Berthold Werner — Travail personnel, CC BY-SA 3.0, Lien 

 

知っていると村がもっと素敵に見える!?「サンタニェス」基本情報
イタリアの姫君アニェスが旅の途中に激しい嵐を避けて、サンタニェスの村の洞窟で一夜を過ごしたという言い伝えがある。

サンタニュス (参考)東京
9.37㎢ 面積 2,188㎢
1157人 人口 927万人

 

標高800mにあるこの村は、ヨーロッパの海岸線で一番高い場所に位置しています。

トンネルをくぐると目の前には、別世界が広がります。これこそ本当の「おとぎの国」という光景は、ため息が出るほど美しいですよ。

中世の趣が漂う石畳の道沿いには、ゴツゴツとした石造りの家が立ち、可憐な花々が飾られています。また、狭い土地になんとか立てたというような細長い家もあり、歩いているだけでユニークな気分になれるのも魅力です。

 

▼町並み

 

岩山の上には、1180年ごろに建てられ廃墟と化している城が佇んでいます。ここからの眺望は、美しくフォトジェニックな写真が撮り放題ですよ♪

 

▼城

おすすめビューポイント
リヴィエラ海岸のパノラマは、何をおいても見たいはず。お城から見る、「マルタン岬」のキラキラ光る海景は言葉を失うほど。

▼城から見る「マルタン岬」

また、赤屋根が素敵なサンタニェスの街並みも一望できます。

アクセス

パリのCDG空港からニースのコート・ダジュール空港まで約1時間半。空港からサンタニェスまで車で約1時間。

URL:http://www.les-plus-beaux-villages-de-france.org/en/sainte-agnes

 

 

10 カシワの森に守られた驕奢な家並み『リヨン・ラ・フォレ(Lyons-la-Forêt)』


Par GiogoTravail personnel, CC BY-SA 3.0, Lien 

 

パリから100km、ノルマンディ地方のリユール川沿いにある小さな町。「リヨンの森」の中にある村の中では、一番大きいとか。

 


Par Tango7174Travail personnel, CC BY-SA 4.0, Lien 

 

知っていると村がもっと素敵に見える!?「リヨン・ラ・フォレ」基本情報
この村は「カシワの森」に囲まれています。「カシワ」は日本語で書くと「柏」で、ギザギザの大きい葉がついている木のことを指します。

▼カシワ


By Inti-sol~commonswikiだと推定されます(著作権の主張に基づく) – , CC 表示-継承 3.0, Link 

リヨン・ラ・フォレ (参考)東京
26.99㎢ 面積 2,188㎢
743人 人口 927万人

 

カシワの森に守られるように囲まれた村は、古びた中世の街並みが魅力です。

美しい村ばかりを見てきた方は、少し驚くほど壮麗です。週末には、パリから小旅行で、遊びに来る人も多いようです。

小さな噴水がある広場を取り囲むように、カフェテラスが並ぶ風景はメルヘンチック!3階建ての木組みの建物が連なる光景は壮観です。

 

▼噴水

By GiogoOwn work, CC BY-SA 3.0, Link 

 

ちゃんと美しい花も飾られているところは、美しい村らしい景観です。

 


by Amanda Slater Some rights reserved

 

昔から芸術に長けている「リヨン・ラ・フォレ」のおしゃれな看板は、フランスっぽくてラブリーです♡。見どころは、街の中心部に18世紀に建てられた、可愛らしい建物の「レ・アール(市場)」。

 

▼市場


By Jordy MeowOwn work, CC BY-SA 3.0, Link 

 

帽子やアート、動物の人形など、乙女心をくすぐるアイテムがいっぱい並んでいます。市場の中を巡るだけでも大満足!

18世紀の建物がそのまま残る村役場や12世紀に建てられ、15~16世紀に修復されたサン・ドニ教会も見る価値あり。

 

▼サン・ドニ教会


Par PlineTravail personnel, CC BY-SA 3.0, Lien 

 

古い町ですが華やかな雰囲気に彩られた「フランスの最も美しい村」もいいものです♡。

 

▼1133年の修道院(廃墟)


by Steve Fuerst Some rights reserved

▼サンドニ教会


By GiogoOwn work, CC BY-SA 3.0, Link 

 

▼邸宅


Par GiogoTravail personnel, CC BY-SA 3.0, Lien 


by Amanda Slater  Some rights reserved

おすすめビューポイント
市場の周りに立つ、コロンバージュ様式の豪華な館群。ヴィユー・ロジ、ラ・セルジャントリ・ラ・メゾン・ドゥ・ベンサラードなどが特に有名です。美しい村でこの豪華さは、必見ですよ!
アクセス

 

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか?フランスには、156もの美しい村があります。美しい景観とその地が担った歴史、名産を食べ歩くなど、どこも素晴らしい魅力を秘めています。少し長い休日ができたら、小さいけれど魅力溢れるフランスの美しい村に出掛けてみませんか?

 

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世界の絶景111選【秋編】

Webon紹介目次著者
世界の絶景を見れば癒される事間違い無し!今度の休日は初心者でも行きやすい絶景を見に出かけてみませんか?

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著者:ポムポムリラコアラ

趣味が高じてフリーライターとして活躍中の、旅行おたくです。絶景スポットや歴史に彩られた観光地巡りが大好き!写真集などで色々な絶景に触れる、癒しの妄想旅行を楽しむのも日常茶飯事。ストレス社会のちょっとしたオアシスのような存在になれたら幸いです。お茶でも飲みながらカフェ気分で、癒しのひとときをどうぞ。

 

『世界の絶景111選』目次へ  (全12ページ)

 



 

第2章では、

】【】【】【

の四季に分けて「この季節に行きたい!」という絶景スポットをご紹介します。

誰でも知っている絶景スポットから、ここは行くべきという絶景スポットも組み込んでみました。是非お楽しみください!

 

秋に行きたい世界の絶景

 

秋の絶景といえば、紅葉は外せません。

日本を飛び出して世界の美しい紅葉を愛でるのも、絶景旅の醍醐味です。911月の観光しやすい乾季を迎える、大自然を満喫できるスポットを、主に選んでいます。

この季節にしか味わえない絶景スポットに訪れて、SNS映えの写真をいっぱい撮ってくださいね。

 

自然を楽しめる秘境の地と呼ばれる場所はアクセスが困難なスポットが多いですが、初心者向けにアクセスに長けて行きやすい絶景スポットばかりです。

 

1 【カナダ】紅葉の王道の絶景スポット『メープル街道』

 

カナダといえば国旗にも描かれている「カエデ」を連想される方も多いのでは?

美しい紅葉が有名で、メープルシロップは、カナダの名産品のひとつ。秋におすすめの絶景スポットの王道といっても過言ではありません。

メープル街道は、オンタリオ州からケベック州にまたがるセント・ローレンス川沿いの観光ルート。

 

<モン・トランブラン>

(出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Fall_Colors_of_Mont_Tremblant.jpg)

 

ナイアガラフォールズ、トロント、オタワ、モントリオール、ケベックなど、約800kmにわたるカナダ東部落葉樹林帯が紅葉に染まる素晴らしい絶景を望めます。

メープル街道という名前は、日本人が付けた名前だとか。

 

<ケベック>

(出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Québec_City_-_Yacht_Club_de_Québec_-_Anse_au_Foulon_-_panoramio.jpg)

 

長距離バスやVIA鉄道などを組み合わせ一部ドライブで巡るのが最高ですが、数多くのツアーがあるので初心者にもおすすめです。

観光シーズンは日本よりちょっと早い、9月中旬~10月中旬です。

色々な紅葉スポットを巡るのはもちろん、9月下旬にアルゴンキン州立公園で、カヌーやハイキング、ここに棲む動物との出会いなど、プラスαの楽しみ方も豊富です。

早めの予約が必要ですが、キャンプをしてカナダの紅葉を満喫するのも◎。

 

 

絶景はもちろん、「文化遺産の道(Heritage Highway)」とも呼ばれており、ヨーロッパによって開拓されたルートという歴史的に重要な地で史跡も点在しています。

日本より気温は低いので、寒さ対策は厳重に!

 

見られる紅葉
シュガーメープル・ポプラ・レッドメープル・白樺など

 

おすすめビューポイント

〇モン・トランブランのローレンシャン高原

メープル街道で一番人気は、ローレンシャン高原。メープル街道の絶景写真は、トランブラン山頂から見下ろす風景です。ゴンドラで上ることができ、ここからの紅葉も絶景。他より少し早く9月下旬がピークです。

〇ケベックシティ

ここでは、フランス文化が彩る古い街並みと紅葉のコラボを楽しむのにおすすめの地。見ごろはローレンシャン高原と同じでピークは早めです。

〇ナイアガラの滝

世界三大瀑布のひとつナイアガラの滝は、ちょっと遅めの10月中旬が見頃です。滝の絶景と紅葉のコラボは見る価値あり。

アクセス

日本からトロントまでは直行便で約12時間。モントリオールへは、バンクーバー経由で約15時間。

ローレンシャン高原へは、モントリオールからバスで約3時間です。初心者の方はツアー参加もおすすめです。

オンタリオ州 URL:http://www.ontariostyle.com/

ケベック州 URL:https://www.quebecoriginal.com

<ローレンシャン高原地図>

 

2 【台湾】SNSで人気沸騰中の『高美湿地』は秋も絶景

(出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Sunset_of_Gaomei_Wetland.JPG)

 

台湾のウユニ塩湖として有名な、台中西部にある湿地帯の絶景が素晴らしいと大人気のスポット。

台風や雨の日が少ない9月後半~10月がおすすめのシーズンです。

人気なので道路は渋滞。電車の本数も少ないので、自力で行くのは少し大変かも。

初心者の方は、ツアーで行かれることをおすすめします。ツアーの費用も比較的リーズナブルです。

標高3,700mにある、南北100km、東西250kmの広大な塩原は、風が止まると「天空の鏡」という言葉がピッタリ。特に夕暮れ時が一番のフォトタイム。

 

photo by meow0623

 

とはいっても干潮時前後1時間が一番おすすめです。事前に、水位を調べてから訪れてくださいね。

夜に向けて気温がぐっと低くなるので、寒さ対策はお忘れなく。足場も良くないので、サンダルなどを用意されることをおすすめします。

 

(出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:台灣_高美濕地_03.jpg)

 

バードウォッチングスポットとしても人気があり、ここに生息する120種類以上の鳥たちを写真に収めるのも◎。

また、台湾有数のカモの繁殖地としても有名です。近くには、サイクリングロードも敷設されているので、早めに行って日本統治時代の雰囲気を感じながら周辺を観光するのもいいかも。

 

おすすめビューポイント

近くにある、風力発電の大型風車と夕焼け、湿原に映り込む夕景のコラボは、神秘的という言葉がピッタリです。

 

アクセス

台中駅から清水駅まで鉄道で約45分。清水駅からはバスで約30分。駅からはタクシーで行くのも便利です。

URL: http://www.gaomei.com.tw/

 

 

3 【フィリピン】世界遺産に選ばれた棚田は秋も絶景『コルディリェーラの棚田群』

 

「天国へ昇る階段」と呼ばれる、フィリピン屈指の棚田。

ルソン島北部の山岳地帯に、標高1,000mを超える山の斜面に、天国へとつながるように階段状に作られた棚田は見る価値あり。しかも、棚田を集結した総面積は2kmもあり、これは世界最大です。

 

(出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Banaue_Rice_Terraces_Harvest.jpg)

 

イフガオ族(フィリピンの少数民族)が2000年もの間伝承してきたもので、今でも伝統的な方法で田植えや稲刈りが手作業で行われています。

緑色の初夏の棚田もいいですが、秋の稲穂が黄金色に染まるころの棚田群は言葉を失うほど。

 

 

また、6月ころの夕日が棚田に張られた水に映り込む絶景も素晴らしく、時代の流れにより姿を消してしまいそうな伝統的な棚田は初心者にも見てほしい絶景です。

日本でも、佐賀県玄海町の浜野浦の棚田や石川県輪島市の白米千枚田など、少なくなったとはいえ絶景を望める棚田が残っています。

 

 

<日本の棚田「白米千枚田」>

photo by Indiana jo

 

おすすめビューポイント

バナウエ・ビューポイントからは、棚田全体を見渡すことができます。町の中心から約4km。所要時間は約1時間です。最近は、途中にたくさん展望スポットがあるので、トライシクル(三輪タクシー)に乗って行かれる方は、メイン・ビューポイントと伝えましょう。

 

アクセス

首都マニラからバナウエまでバスで約9時間。

 

 

4 【イングランド】まるでピーターラビットの世界!『湖水地方』

 

シャクナゲが咲き誇る春や湖の涼しいそよ風の中の散策を楽しめる夏など、一年中いつでも絶景を楽しめるのが湖水地方の魅力。

秋の湖水地方は、木々の紅葉が湖面に映り込む、息をのむほどの絶景を満喫できます。911月は観光シーズンのピークを迎え、世界中のトラベラーが訪れています。

秋のトレンドの絶景スポットとして、初心者にもおすすめです。

イングランドの北西部に位置しており、秋には1,000m級の山々や渓谷とコラボする湖の絶景は美しいの一言。

 

 

牧歌的な田舎町の雰囲気は心地よく、点在する池や湖とのコラボ写真もステキ!日本にはない壮大な紅葉を満喫できますよ♪

 

(出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Borrowdale_from_Grayrigg_Forest.jpg?uselang=ja) 

 

おすすめビューポイント

イングランド最大の国立公園とされる、広大な湖水地方国立公園の秋は、絵はがきのような美しさ。広大なウィンダミア湖を観覧船に乗っての観光は見る価値あり。色々な登山道も用意されているので、紅葉やここに棲む鳥たちを観察するのも醍醐味ですね。

 

アクセス

成田からロンドンへ行き、ロンドンからは電車で約3時間半。

URL: http://www.lakedistrict.gov.uk/

 

 

5 【中国】中国で最も美しい街!『鳳凰古城』

 

湖南省西部にある、中国の古い街並みが残る地。

桜のころの春もおすすめですが、910月の紅葉のころは気温も安定し、最高の観光シーズン。日本からのツアーも多く、初心者にもおすすめです。

時間に余裕がある方には、映画『アバター』のロケ地として有名な、「武陵源」とセットでの観光をぜひ。

<アバター(画像クリックでDVD詳細へ)>

<武陵源>

photo by chensiyuan

 

近郊に聳える山々が鳳凰に似ていることで名前がついており、山々が色づく秋はまさに絶景です。

古都の街並みを歩けば、石造の建物には鳳凰を模した飾り瓦や吊るされた赤い提灯が、情緒ある風景を醸し出しています。

 

photo by Vera & Jean-Christophe

 

春秋戦国時代や清の時代に軍事や政治の中心となった歴史を顧みながら巡ると、タイムスリップした気分も味わえます。また、町のシンボル南北に架かる2階建ての虹橋も必見です。

この街の美しさは、昼間だけではありません。夜は街がライティングされ、前奏的な雰囲気に包まれます。川沿いを散策すれば、インスタ映えの写真を撮れること間違いなし。

 

photo by Ken Marshall  

 

おすすめビューポイント

烏篷船と呼ばれる小舟に乗って、町の南北を二分する沱江川の穏やかな流れを感じながらの遊覧も観光の醍醐味。もちろん、美しい街並みを写真に収めるのもお忘れなく。

 

アクセス

成田から上海へ約3時間半。上海から張家界へ空路で約2時間。空港から鳳凰古城まで、車で約4時間。初心者は、ツアー参加がおすすめです。

URL: http://www.fhzf.gov.cn/

 

 

6 【ポーランド】2,700もの湖と自然が織りなす絶景『マズリアの湖沼地方』

 

美しい自然が有名なポーランドの絶景の中でも、大小さまざまな湖が点在する景勝地として人気の高い絶景スポットです。

ワルシャワから向かう途中には、コウノトリの巣も見ることができます。

ポーランドの北部に位置しヨーロッパ有数の夏の避暑地として賑わう場所ですが、近年秋の絶景スポットとしても注目を集めています。

夏は湖畔で水遊びを楽しむのが王道ですが、秋はサイクリングや湖畔でのんびりピクニックを楽しむのがおすすめです。

お城を改築した古城ホテルに泊まって、湖畔を眺めながら贅沢なホテルライフを楽しむのもいいかも。

 

 

9月の中旬ごろから、木々が赤やオレンジに色づきはじめ、鏡のような湖面に映り込む絶景は、ぜひ写真に収めたいもの。

また、湖でボート遊びを楽しむのも一興です。古くは東プロイセンの一部だった地で、ゲルマン的な謹厳さが残る街歩きを楽しむのも◎。

 

 

おすすめビューポイント

ポーランド最大のシュニアルドビー湖でのおすすめは、紅葉で彩られた絶景トレイルをハイキングすること。湖周辺の森を歩けば、ポーランドの生態系も垣間見られてユニークな出会いがあるかもしれません。

 

アクセス

ワルシャワからオルシュティンまで国鉄で向かい、駅からはPKS国営バスで約2時間半。ワルシャワから車で約3時間。

URL: https://www.poland.travel/ja/%E5%9C%B0%E6%96%B9/%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%9F%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%BA%E3%83%BC%E3%83%AA%E5%9C%B0%E6%96%B9-%E2%80%95-%E5%8D%83%E6%B9%96%E3%81%AE%E6%A5%BD%E5%9C%92

 

 

7 【アメリカ】ニューヨークの秋も紅葉の絶景スポット!『セントラルパーク』

(出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Southwest_corner_of_Central_Park,_looking_east,_NYC.jpg)

 

都会的なイメージの強いニューヨークですが、紅葉スポットとしても有名です。

特に北部の山々を彩る紅葉は、見る人の心を和ませてくれます。

山々の絶景までは見に行けないという初心者にもおすすめなのが、セントラルパークの紅葉です。おすすめのシーズンは、10月下旬~11月上旬です。

真っ白でロマンティックな橋、ボウ・ブリッジが、園内一番のフォトスポット。

 

<ボウ・ブリッジ>

(出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Bow_Bridge_in_Central_Park_on_Thanksgiving_2010.jpg)

 

真っ赤に染まる楓と白い橋、川を行くボートのコラボは、インスタ映えすること間違いなし。

ゆっくり歩きながら紅葉を見るのもいいですが、ボートやサイクリング、乗馬をして、いつもとは少し違う目線で、紅葉を楽しむのもおすすめです。

 

 

また、初心者には、ウォーキングツアーもあるので、予約をして出かけてみてはいかがでしょう。

 

Fall Benches New York City Green Central Park

 

おすすめビューポイント

高層ビルをバックに美しい紅葉を撮るのが、ニューヨークならではの写真の楽しみ方。セントラルパークの南側にある、「ザ・ポンド」の橋と周りの紅葉のコラボもステキですよ♡セントラルパーク側の五番街通りの紅葉もぜひ。

 

アクセス

地下鉄N/Q/R線に乗り、59th Street駅下車。公園は駅出口からすぐ。

JFK(ジョン・F・ケネディ)空港からは、空港バスが出ています。グランドセントラル駅で下車し徒歩で約20分。

URL: http://www.centralparknyc.org/

 

 

8 【フランス】フランスのワイナリー巡りも絶景スポット『ボルドー』

photo by Nigab Pressbilder

 

ボルドーといえばワイン作りで有名ですよね。

11万ヘクタールのぶどう畑が広がり、ぶどうの香りが街中を包みます。一番活気づく秋は、日本人が抱くボルドーの雰囲気を味わえます。

 

photo by Blaye Côtes de Bordeaux

 

この時期のシャトー(醸造所)は、早く締まることが多いので、ワイナリーツアーに参加するのがおすすめです。

季節としては、912月がベストシーズン。

ボルドー近郊のワイナリーを巡りながら走る、「ワインマラソン」や夜の花火、ミサが行われる「葡萄の収穫祭」などが行われるので、そちらの参加も視野に入れてスケジュールを組む人も多いようです。

 

<収穫祭の様子>

photo by Office de Tourisme du Cubzaguais

 

9月中旬~下旬にしかできない観光は、ぶどう収穫体験ツアー。

中には日本人ドライバーガイド付きツアーなどもあるので、初心者にもおすすめです。ワインの産地ボルドーで、ぶどうの収穫体験は、至福の思い出に残ること間違いなし!

また、ワイン畑に囲まれた高級ホテルに宿泊してするのも、中世ボルドーの雰囲気を味わえますよ。

 

(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/ファイル:Miroir_d%27eau_place_de_la_bourse_à_Bordeaux.jpg)

 

おすすめビューポイント

ボルドーで、ぶどう畑を写真に撮るのは外せませんが、プチ・パリと呼ばれるオシャレな街並みも魅力。

街の美しさから「月の都」とも賞賛されています。ガロンヌ川に面したブルス広場の「水鏡」は、絶対に写真に収めておきたいもの。夜の幻想的な景観も魅力的。

 

アクセス

パリのモンパルナス駅からボルドーまで、TGV(超高速列車)で約3時間半。

URL: https://jp.france.fr/ja/bordeaux

 

 

9 【ドイツ】夢想王の夢を現実にしたメルヘンチックなお城!『ノイシュヴァン・シュタイン城』

 

ディズニーランドの「眠れる森の美女」のお城のモデルとなったことでも有名な、メルヘンチックなお城。

<眠れる森の美女(画像クリックでDVD詳細へ)>

 

ロマンティック街道終点の町に広がる、アルプス山脈の山々の麓に位置しており、壮大な自然と白亜の美しい古城の絶景でも有名です。

このお城は、ルートヴィヒ2世によって17年の歳月をかけて建てられており、世界で最も美しい城のひとつとされ「白鳥城」とも呼ばれています。

<ルートヴィヒ2世>

Portrait of Louis II, King of Bavaria — Image by © Stefano Bianchetti/Corbis

 

アクセスも至便で、初心者の個人旅の絶景スポットとしてもおすすめです。

 

photo by Dan

 

このお城は、ルートヴィヒが混乱する政治や戦乱の世から逃れ、中世騎士道の世界と芸術を愛し戦争や政治とは全く無縁の「美しさのみ」を求めて作ったお城です。

だから美しいのは当たり前。ジグソーパズルなどでも使われる、山々とお城のコラボはもちろんですが、城内部の美しさを味わうのも醍醐味。

城内はガイドツアーのみで、入城することができます。

 

photo by Jiuguang Wang

 

マリエン橋からはもちろん、ホーエンシュヴァンガウ城から見上げる、ノイシュヴァン・シュタイン城は必見です。

ホーエンシュヴァンガウ城から続く小道をのんびり歩きながら、紅葉を楽しむのもお忘れなく。また、王になった気分で馬車に乗ってお城まで行くのもいいかも。

 

photo by Ashley Deason

 

おすすめビューポイント

秋の紅葉が彩る山々とお城のコントラストが美しい、絶景フォトスポットとされるマリエン橋がおすすめのビューポイント。逆にお城のテラスから、紅葉に染まった山々とアルプ湖、ノイシュヴァン・シュタイン城の絶景を望むのも◎。

 

アクセス

ミュンヘン中央駅からフッセン駅まで、直通で約2時間。駅からは、73番か78番バスでホーエンシュヴァンガウの町まで約10分。

ホーエンシュヴァンガウからシャトルバスで絶景ポイントマリエン橋まで約10分。徒歩では40分。マリエン橋からお城までは徒歩で約10分。

下りは、お城から麓まで徒歩で約30分。

URL: http://www.neuschwanstein.de/

 

 

10 【チェコ】中世の街並みと紅葉のコントラストが素晴らしい『チェスキー・クルムロフ』

photo by Marco Verch

 

チェコの南ボヘミア州にある小さな都市。

ルネサンス様式の町並みが素晴らしく、中世に迷い込んだようで、「まるでおもちゃの町のよう」と人気となっています。

秋はボヘミアの森の紅葉と蛇行するヴルタヴァ川とパステルカラーの家が軒を連ねるかわいらしい街並みのコラボレーションがステキ!

910月がベストシーズンといえます。

 

photo by Herbert Frank

 

半日で巡れる小さな町なので、観光は徒歩。首都プラハからの日帰り観光も可能なので、時間に余裕がない方や初心者にもおすすめです。

石畳のかわいらしい街並みを歩けば、おしゃれな看板や扉、窓の装飾など趣ある心地よい古都らしい雰囲気を満喫できます。

 

 

川の側にあるレストランのテラス席で、美しい景色を眺めながらランチを楽しむのもチェスキー・クルムロフの楽しみ方です。

 

photo by jeffhutchison 

 

おすすめビューポイント

チェコではプラハ城の次に規模が大きいとされる、チェスキー・クルムロフ城からの眺めは最高です。

中庭から見る街並みは、絵本を見ているような美しさ。赤い屋根の家が連なり、旧市街地と聖ヴィート教会を一望できます。

曲がりくねった川に沿って作られた町並みを、写真に収めてくださいね。スグラフィットというチェコならではのだまし絵が描かれたお城の外観も見る価値あり。

 

アクセス

プラハからブディヨヴィッツェから列車で約2時間半。そこからバスで約30分。プラハからバスで約3時間。

URL: http://www.ckrumlov.info/php/turista/

 

 

『世界の絶景111選』目次へ  (全12ページ)

 



 

目次著者

著者:ポムポムリラコアラ

趣味が高じてフリーライターとして活躍中の、旅行おたくです。絶景スポットや歴史に彩られた観光地巡りが大好き!写真集などで色々な絶景に触れる、癒しの妄想旅行を楽しむのも日常茶飯事。ストレス社会のちょっとしたオアシスのような存在になれたら幸いです。お茶でも飲みながらカフェ気分で、癒しのひとときをどうぞ。

世界の絶景111選【夏編】

Webon紹介目次著者
世界の絶景を見れば癒される事間違い無し!今度の休日は初心者でも行きやすい絶景を見に出かけてみませんか?

「初心者も行ける!『世界の絶景』集」はこちらから!

著者:ポムポムリラコアラ

趣味が高じてフリーライターとして活躍中の、旅行おたくです。絶景スポットや歴史に彩られた観光地巡りが大好き!写真集などで色々な絶景に触れる、癒しの妄想旅行を楽しむのも日常茶飯事。ストレス社会のちょっとしたオアシスのような存在になれたら幸いです。お茶でも飲みながらカフェ気分で、癒しのひとときをどうぞ。

 

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第2章では、

】【】【】【

の四季に分けて「この季節に行きたい!」という絶景スポットをご紹介します。

誰でも知っている絶景スポットから、ここは行くべきという絶景スポットも組み込んでみました。是非お楽しみください!

 

夏に行きたい世界の絶景

 

開放感たっぷりの夏に、遠出の旅をしてみたいという方も多いのでは?

ベストシーズンを迎えるビーチリゾートはもちろん、南半球では花々が咲き誇る時期。

カナダのイエローナイフのオーロラや、オーストラリアのザトウクジラウォッチング、夏の定番リゾートのハワイやバリ島など、今回ご紹介できなかったスポットを含め本当にたくさんの絶景スポットがあります。

 

バリ島については別Webonで詳しく紹介!

 

今回は、夏に行きたい世界の絶景を、10スポット厳選してみました。

 

アクセスに長けたスポットやツアーで観光できるスポットなど、初心者でも観光しやすくおすすめの絶景スポットを選んでいます。

 

1 【フランス】フランスでも人気の高い『プロヴァンス』に行くなら夏!

 

67月の絶景旅行なら、フランスのプロヴァンスがおすすめです。

緩やかな丘には夏のフランスの青空下に広がる紫色のラベンダーが咲き乱れ、その癒し系の香りに包まれます。この絶景を楽しみに、世界中から多くの人々が訪れます。

いくつもあるラベンダー街道は、まさにバイオレットブルーの世界。

 

 

ツアー参加をすれば、ラベンダーの絶景にプラスαで、香水で有名なロクシタン博物館の見学ツアーなども観光できます。ラベンダー祭りも、あちらこちらで開催されているので、訪れる価値ありです。

 

<セナンク修道院>

 

もし、時間が許せば、ゴッホが愛した町「アルル」へ行って、満開のひまわり畑も共に観光してみてはいかがでしょう。

 

<アルルの風景>

photo by Steffen Heilfort

 

おすすめビューポイント

ラベンダー色に染まる谷間の小さな町に訪れて、石畳の道や石造の家々を見ながら中世南仏の素朴な雰囲気を楽しむのも◎。

特に人気のスポットは、渓谷美を望める小さな町レ・ボー・ド・プロヴァンス。城塞跡からの絶景は、晴れた日にはアフリカ大陸を見渡せるほど。

サン・ポール・ド・モーゾール修道院ではラベンダーとひまわりのコラボも見ることができます。また、ゴルドにある、セナンク修道院(画像3枚目)のラベンダーも有名です。

アクセス

パリ市内からアヴィニョンまで、TGV(新幹線)で約2時間半。パリからマルセイユ・プロヴァンス空港まで約2時間。空港からバスでエクスヴァンプロヴァンスのバスターミナルまで約50分。

URL: https://jp.france.fr/ja/provence

 

2 【アメリカ】ハワイより絶景?!『サンファン諸島』

photo by Bureau of Land Managem

 

アメリカの美しい島ランキングで、ハワイを抑えて1位になったことがある絶景スポット。

700を超える美しい島々が浮かび、「ワシントン州の宝石」と称されています。

 

photo by Benjamin Hollis

 

シアトルの人々が集う、ローカル的な避暑地となっています。観光シーズンは69月で、のんびりとした雰囲気が魅力です。

特に、サンファン島、ロペス島、オルカス島が有名。

初心者には、ワシントン州の北西隅にありカナダのバンクーバー島ビクトリアの隣島、サンファン島がおすすめです。

 

カナダのバンクーバー島ビクトリアの絶景はこちらでも紹介!

 

この島には、かつてネイティブアメリカンが住んでおり、後にスペインによって植民地にされた名残を留めています。

島内の移動は、レンタサイクルやスクーターが便利。島では、カヤックやビーチ遊びはもちろんサイクリングやハイキングなどを楽しめます。もちろん海に沈む夕日も、ロマンティックで幻想的。

 

 

夏におすすめの理由は、1年中で晴天に恵まれるのは夏のみだから。

510月には、ここに生息する85頭前後のシャチたちを観測することもできます。

ホエールウォッチングツアーでは、くじらやシャチなど色々な海の生き物に出会えます♪

 

 

おすすめビューポイント

サンファン島のライム・キルン・ポイントや、国立歴史公園から太平洋を見る、ホエールウォッチングは、やってみたいことのひとつ。

陸からクジラが見られるので、初心者にもおすすめです。また、静寂に包まれると、シャチの声が聞こえるともいわれています。

アクセス

サンファン島へのアクセスは、水上飛行機(約1時間)やワシントン州フェリー(3時間半)などで行くことができます。

フィダルゴ・アイランドにあるアナコルテス市からワシントン州フェリーでは、サンファン・オーカス・ロペスの順に3つの観光島を無料で巡ることも可能です。

URL: https://www.junglecity.com/enjoy/san-juan-islands/

 

3 【イタリア】青色に輝く神秘的な洞窟内の海!『カプリ島青の洞窟』

(出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Blue_Grotto_IMG_0207.JPG?uselang=it)

 

南イタリアの絶景スポットの代表格といっても過言ではない、青の洞窟。カプリブルーと呼ばれる、絶景は一生に一度は見たいもの。

ローマやナポリからも日帰りで行くことができるので、初心者にもおすすめです。

特に78月頃は、入場できる確率が80%以上と高く絶好の観光シーズン。天候によって波が高くなるので、入れるかどうかは運次第。

午前中の方が、確率が高いかも。

 

(出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Blue_Grotto_藍洞_-_panoramio.jpg?uselang=it)

 

入口はとっても小さく、波が高いと洞窟の中には入れません。ピーク時は、海の上で1時間待ちということも。酔い止めを用意してくださいね。

高さ約15m奥行き60mの深い洞窟はとっても暗いですが、小さな入口から差し込む光でキラキラ輝きカプリブルーに染まる海を見れば心の底からの感動を覚えるはず。

 

photo by Thilo Hilberer

 

もし、洞窟に入れなくてもめげないでください。

高級リゾートのカプリ島内は、絶景観光スポットもいっぱい。特に、別荘ヴィラ・サンミケーレテラスからの眺めは最高です。

 

<ヴィラ・サンミケーレテラス公式サイト>

(出典:https://www.belmond.com/hotels/europe/italy/florence/belmond-villa-san-michele/)

 

<ヴィラ・サンミケーレテラスの情報は「検索」ボタンをクリックorタップ!>



Booking.com

 

おしゃれなレストランやお土産屋さんなどが、軒を連ねるや街並みを散策するだけでも思い出深い旅になるはず。

レモンの産地としても有名なので、「リモンチェッロ」を味わうのもカプリ島らしい観光のひとつ。

 

<リモンチェッロ>

photo by claudia

 

おすすめビューポイント
洞窟の絶景を見られるのは、ワンチャンスといっても過言ではありません。

一番奥についた時に、「発光禁止モード」にして入口に向けてシャッターを押してくださいね。フラッシュはたかない方が、いい写真が撮れるとの声もあります。

アクセス

ローマからナポリまで、バスで約3時間半。ナポリからカプリ島まで、高速船で約45分。フェリーや水中翼船もあります。マリーナ・グランデから、ボートに乗って洞窟へ向かいます。小さな小舟に乗り換えて洞窟内へ!

URL: https://www.capri.com/en/s/la-grotta-azzurra

 

4 【ロシア】終わりのない黄昏の町『サンクトペテルブルク白夜』

 

極寒の冬が過ぎ去り、白夜が2ヶ月も続くサンクトペテルブルクに行ってみませんか?

太陽が完全に沈まず、ピンクサファイア色に染まる絶景は、日本では体験できないだけに、一生に一度は見て見たいもの。

特におすすめの時期は、6月末~7月。昼間でも20度くらいと涼しく、30度になっても湿度が低く過ごしやすいので、日本の暑さから逃れることができます。

白夜体験を存分に楽しみたいなら、クルーズでの観光がおすすめです。

 

(出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:St_Petersburg_Neva_River002.JPG?uselang=ja)

 

壮大な建物群を眺めながらのクルージングは、感動すること間違いなし!小さな町の次は森が現れ玉ねぎ型のドームなど、楽しい船旅を過ごせること請け合いです。

眠らない街だけに、夜の観光も充実しています。マリインスキー劇場を中心に“白夜をアーティスティックに過ごすため”のイベント「白夜祭り(57月まで)」も開催されます。

市内の劇場などでイベントが開催され、街では歴史的建築物がライティングされ花火まで上がり賑わいをみせます。特に有名なオペラとバレエ団の公演は見物。

 

 

マリインスキー劇場主催の「白夜の星」(夏に開催される音楽祭)では、古典を中心とした演目を見られます。

 

おすすめビューポイント

サンクトペテルブルクの白夜は、作家のドストエフスキーも「素晴らしい夜だ」と称賛したとか。

おすすめのビューポイントは、早朝のネヴァ川沿いの開いた跳ね橋。川を航行する貨物船が、行き交う風景を見ることができます。小高い丘の上に登って見下ろすのが絶好のフォトスポット。

アクセス
ヘルシンキを経由してプルコヴォ空港へ。空港からは39番バスに乗り20分で、モスコフスカヤ駅へ。

 

5 【インドネシアバリ島】バリ島の高原リゾート『キンタマーニ高原』

 

バリ島有数の避暑地で、北東部屈指の観光スポットです。

観光地が離れているので、レンタカーで巡ることになります。人気観光地だけにツアーの種類も豊富なので、初心者の方は、ツアー参加がおすすめです。

また、日本語ガイドドライバーを一日チャーターするのも良策です。15,000円くらいと費用もそれほどかかりません。

標高1,500mと夏でも涼しいのもおすすめポイント。

夏のみどころは、高原の展望台から見渡すバトゥール山とバトゥール湖。

 

photo by Tanti Ruwani

 

また、バトゥール山は現在も活火山のため、近くでは温泉も湧いており疲れを癒しにバリの温泉でゆっくりするのも◎。温泉は水着着用です。

 

photo by Jan Alonzo

 

周辺には、ウルン・ダヌ・バトゥール寺院や観光者向けの農園BASアグロツーリズム、原住民族、バリ・アガの村など観光スポットも目白押しです。

 

<ウルン・ダヌ・バトゥール寺院>

photo by alex hanoko

 

おすすめビューポイント
ここの醍醐味は、絶景レストランでランチをしながら景色を楽しむこと。

アクセス
デンパサール国際空港から車で約3時間。ウブドから車で約1時間。ツアーあり。

 

 

バリ島観光の情報たくさん!バリ島観光に関するWebonはこちらから!

 

6 【ギリシャ】青いエーゲ海と白い街並みがステキ!『サントリーニ島』

 

一生に一度は、行ってみたい絶景スポットとしても人気の高い、サントリーニ島は夏の絶景観光地として外せないスポットです。

絶景と一緒にビーチリゾートを楽しめる、79月がおすすめです。78月は日差しが強すぎるので、9月が一番のベストシーズンといえます。

 

photo by Pedro Szekely

 

人気の観光地だけあり、アクセスもさほど難ではなく日本からのツアーも色々揃っているので初心者にもおすすめです。

紺碧のエーゲ海に浮かぶ、三日月形のサントリーニ島で最高の絶景は「断崖絶壁の白壁の町」+「青く輝くエーゲ海」です。

 

 

この美しい景色はギリシャ人の中でも、ハネムーナーに人気となっています。オーシャンビューホテルのバルコニーから眺める美しい景色は、リッチな旅を満喫したい方にはもってこい。

贅沢にホテルライフを楽しむだけでなく、フィラの町を散策するだけでも、素晴らしい絶景を見ることができます。

白い建物の中にほどよく色がついた建物が立ち、細い路地にはかわいらしいお店も並んでいます。

 

 

所々にカラフルな花々が飾られており、その風景はインスタ映え間違いなし!また、エーゲ海クルーズで、エーゲ海の島々を船で巡るツアーも人気です。

 

おすすめビューポイント
北端に位置する港町、イアから見る夕陽もロマンティック。この夕景は、世界一美しいと、絶賛されています。おすすめのビュースポットは、「Oia castle(イア・キャッスル)」からの眺めです。

アクセス

日本からの直行便はないので、最短で行けるトルコやアジアかヨーロッパの都市を経由して行く形になります。

アテネ国際空港から、サントリーニ空港まで空路で約1時間。エーゲ海を満喫しながらフェリーで行く方法も。所要時間は、約8時間です。

URL: https://www.santorini.net/

 

 

7 【アフリカ】ワインの産地で大自然を味わう『ケープ・ワイン・ランド』

photo by Steven dosRemedios

 

人気観光地ケープタウンの東に位置した絶景スポット。

渓谷の清冽な水が流れ込み、ワイン栽培に適した地として古くから知られています。

ここには、数百のワイナリーがあり、切妻屋根(本をかぶせたように斜めになっている屋根。日本ではよく見かける)をのせた白壁の建物と、渓谷に広がるワイン畑の絶景を楽しめます。

ワイナリーツアーがあるので、ケープタウンを観光する初心者の方に、もうひとつの南アフリカ旅の楽しみ方としてもおすすめです。

 

 

ベストシーズンは、南アフリカが春を迎える、7月半ばから9月半ばごろ。

ワイン・ランドの玄関口で300軒を超えるワイナリーが軒を連ねるステレンボッシュも訪れる価値あり。

ここから南下すること約30kmにある、フランスの伝統ワインづくりを継承するフランシュフックは、ラ・モットなど有名なワイナリーがあり人気です。

 

photo by South African Tourism

 

ワインに合わせたペリーやビーツを使った絶品料理を提供するレストランが点在し、フランスが香るグルメの町として知られています。

さらに南には、ケープ花王国のひとつ、グリーン・マウンテン・エコ・ルートがあり、ワイナリー観光にプラスαで、フィンボスが満開に咲き乱れる風景も見られます。

レンタサイクルで、ワイン・ランドを巡るのもおすすめです。

 

photo by warrenski

 

おすすめビューポイント
ぶどう畑をくねくねと曲がりくねるワインルートは、この時期には素晴らしい絶景が広がっています。

ぶどうの花を愛でながら、そぞろ歩きをするのが観光の醍醐味です。

アクセス

ケープタウンから車で約50分。初心者の方は、ツアーがおすすめです。

URL: http://south-africa.jp/meetsouthafrica_lists/308/

 

 

8 【フィリピン】セブ島屈指の美しいビーチ!『モアルボアル』

(出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:High_tide_at_White_Beach_in_Moalboal.JPG)

 

日本人にはまだあまり知られていない、セブ島南西部にある穴場ビーチ。

ホワイトサンドのビーチとエメラルドグリーンの海のコラボは、海好きはもちろん絶景ファンも悶絶間違いなし。

 

 

セブシティからも比較的スムーズに行けるので、初心者にもおすすめです。

アイランドホッピングやシュノーケルなど、マリンアクティビティが充実しているのも魅力です。沖の透明度の高い海もモアルボアルの自慢。

 

(出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:P1220081-A_view_of_the_beach_at_Sandals,_Negril_(205033139).jpg)

 

ダイビングリゾートなので、ダイビングがお好きな方にもおすすめです。

 

 

おすすめビューポイント

アイランドホッピングで人気なのが、モアルボアルからボートで約20分のペスカドール島。

フィリピンでも心が洗われるほど美しい海が広がり、イワシの群れやカラフルな魚たちが我が物顔で泳ぐ姿を見ることもできます。ダイビングが主な観光ですが、シュノーケルでも充分楽しめます。

アクセス
セブシティのサウスバスターミナルから、バスとトライシクル(三輪タクシー)で約3時間。

セブシティのサウスバスターミナルまでタクシーで。バスターミナルからは、頻繁にモアルボアル行きのバスは出ています。所要時間は約34時間。

 

 

9 【ソウル】ソウルの暑い夏を大満喫!『漢江(ハンガン)』

(出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:63_Building,_Seoul_(15495025317).jpg)

 

ソウルの中心部を流れる漢江(ハンガン)の夕景は、2006年に大ヒットした、韓国映画「殺人の記憶」で有名となり、世界的にも人気の観光地になっています。

<殺人の記憶(画像クリックでDVD詳細へ)>

 

全長500kmもの大きな川で、ソウル市内には、18の橋と鉄橋が3つかかっており、川と夜景と橋のコラボが魅力的。

ソウルの中心部なので、初心者にも行きやすい観光スポットです。

一番のおすすめは、遊覧船での漢江クルーズ。橋はもちろん、川からソウルの観光地を望むこともできます。

 

 

市民が憩う漢江公園には、プールやさまざまなイベントが行われており、いつも賑わいをみせています。

また、7月中旬~8月中旬にかけては、ソウルを代表する夏祭り「漢江サマーフェスティバル」が、行われるので時間が合う方はぜひ。

 

<漢江サマーフェスティバル公式サイトより>

 

漢江の魅力は、夏場の豊富な川の水の量ですが、南岸と北岸を結ぶ橋もステキ!

映画で有名になった西江大橋(ソガンテギョ)や漢江鉄橋(ハンガンチョルギョ)は必見です。

 

 

また、漢江を見渡すクルムカフェで、コーヒーを飲みながら眺める絶景も◎。サイクリングで川風を感じながら、漢江沿いを巡るのも気持ちがいいですよ。

 

おすすめビューポイント

ソウルのランドマークのひとつ「63ビルディング展望台」からの夜景は、ムードたっぷりでおすすめです。

キラキラ光るネオンと染まる川、美しい橋の競演が満喫できます。10月に漢江公園で開催される「ソウル世界花火祭り」のビューポイントとしても有名です。

アクセス

地下鉄5号線汝矣ナル(ヨイナル)駅 3番出口すぐ。

URL: http://hangang.seoul.go.kr/

 

 

10 【スイス】日本の暑い夏から逃避行!アレッチ氷河も見渡せる『ユングフラウヨッホ』

photo by rockyeda

 

Top of Europe(ヨーロッパで最も高い標高)にある鉄道駅です。

鉄道を乗り継ぎ、エレベーターを上れば標高3,571mのスフィンクス展望台。

 

<スフィンクス展望台>

photo by Kevin Poh

 

もちろん、初心者の遠出の海外旅行先として大変おすすめです。暑い日本の夏を逃れて、雪と氷の世界に逃避行したい方のバカンスにも最高ですよ。

アルプスの奥座敷(観光地・温泉地)と呼ばれるユングフラウヨッホから、「アレッチ氷河」が流れ出していることも見られます。

 

<アレッチ氷河>

(出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Grosser_Aletschgletscher_3178.JPG?uselang=ja)

 

「ベルナーオーバーラント鉄道」「ヴェンゲルンアルプ鉄道」「ユングフラウ登山鉄道」の、スイスが誇る3つの登山鉄道体験もでき、贅沢で気軽な旅を楽しめますよ。

しかも、麓から頂上まで、半日観光で楽しめるのも嬉しいポイントです。

初夏に鉄道に乗ったら、右側に座り高山植物の花々を観察するのも◎。スピードもスローなので、ゆっくり絶景を楽しめます。

 

 

スフィンクス展望台からの眺望は、言葉を失うほどの絶景。展望からの眺めを楽しんだ後は、下に降りて雪原の銀世界でスキーやそりを楽しむのもおすすめです。

また、「氷の宮殿」と呼ばれる氷河の内部を探訪する施設があり、氷像が並んでいます。

 

<氷の宮殿>

photo by Patrick Nouhailler

 

青白くライトアップされ、雰囲気も最高ですよ。鉄道を乗り継ぐだけで、アルプスに登れちゃう気軽な旅はかなりの贅沢。

時間をかけて、駅を起点に伸びるハイキングコースを歩いて絶景を楽しむのも醍醐味です。

クライネシャイデックからヴェンゲルンアルプ鉄道に乗り50分にある、小さな村ラウターブルンネンへ行きシュタウフバッハ滝とトリュンメルバッハ滝を見学するのもおすすめです。

 

<シュタウフバッハ滝>

photo by Adrian Michael

 

おすすめビューポイント
おすすめのビューポイントは、全面ガラス張りのスフィンクス展望台。屋外バルコニーからは、4000m級の山々と谷間を走るヨーロッパ最長のアレッチ氷河の絶景が広がります。

アクセス

ベルンからインターラーケンオストまで約1時間。乗り継ぎ後ラウターブルネンへ約20分。ヴェンゲンアルプ鉄道へ乗り換え、クライネシャイデックまで約40分。ここから、ユングフラウヨッホまで約35分。(途中駅のイガーヴァントとアイスメーアには停車せず、終点まで一気に走ります。)

URL: https://www.jungfrau.ch/en-gb/

 

 

『世界の絶景111選』目次へ  (全12ページ)

 



 

目次著者

著者:ポムポムリラコアラ

趣味が高じてフリーライターとして活躍中の、旅行おたくです。絶景スポットや歴史に彩られた観光地巡りが大好き!写真集などで色々な絶景に触れる、癒しの妄想旅行を楽しむのも日常茶飯事。ストレス社会のちょっとしたオアシスのような存在になれたら幸いです。お茶でも飲みながらカフェ気分で、癒しのひとときをどうぞ。

バックパッカー旅行におすすめの国35選【西ヨーロッパ編】

Webon紹介目次著者
バックパッカー旅行に興味はありますか?バックパッカー旅行とは から バックパッカー旅行におすすめな国までをバックパッカー旅行で40ヵ国以上巡ってきた著者が初心者の方にも分かりやすく解説をします!

「バックパッカー旅行初心者入門 ~興味があるなら踏み出そう!~」はこちらから!

著者:ぐちを

旅が大好きなフリーのライター&カメラマン。大学時代にバックパッカー旅行で40ヶ国以上を訪問し、数々の元紛争地を巡ったり、アフリカの電気水道が無い村で現地人と生活を共にしたりする。

特に好きな国は東南アジアのミャンマー。これから発展していく「アジア最後のフロンティア」に注目している。自身のTwitterやブログではミャンマーの観光事情を中心に、旅の情報やフリーランスの生き方を発信中。 お問い合わせはこちらから

Twitter(ぐちを):https://twitter.com/guchiwo583?lang=ja

 

『バックパッカー初心者入門』目次へ  (全17ページ)

 

 

 

バックパッカー旅行におすすめの国【西ヨーロッパ編】

 

前回の東ヨーロッパに引き続き、今回はバックパッカー向けの西ヨーロッパ諸国についてご紹介します。(ここではフランス周辺の国々を西ヨーロッパとしています)

 

東ヨーロッパ地域とは違い、西ヨーロッパ地域は比較的日本人がよく知っている国が多いですが、物価が高い国も多くなります。

 

物価が高いとは言え、宿泊費はゲストハウスやユースホステルのドミトリーを利用すれば1泊10002000円程度と日本よりも安くなりますし、キッチン付きの場所であれば自炊して食費を節約することも可能です。

 

ユースホステル(youth hostel)

若者が安全かつ安価に宿泊できる施設。ユースホステル会員は年会費がかかるが会員になっていると宿泊費が安くなるなどのメリットがある。

ゲストハウス(guest house)

バックパッカー旅行においては安価な宿泊施設の事。ホテルとは異なり簡易な設備の場所が多い。トイレやバスが共用だったり相部屋である場合があり、相部屋を「ドミトリー」と呼ぶ。

ドミトリー(dormitory)

(出典:https://en.wikipedia.org/wiki/Dormitory#/media/File:LoyolaMD_Dorm.JPG)

 

観光地が多く、ローカルさはあまり感じられない場所の多い西ヨーロッパの国々ですが、それでもせっかく海外バックパッカー旅行をするならぜひ訪れておきたい地域ですよ!

 

15 世界遺産の数が世界一『イタリア』

 

イタリアはユネスコの世界遺産登録地が53件(2017年時点)と、世界一の世界遺産保有国となっています。

 

こちらでもヨーロッパの世界遺産・絶景を紹介!(別Webon)

 

ミラノのドゥオーモ(イタリア語で「街を代表する教会堂(簡単に言えば教会)」という意味)やローマのコロッセオといった歴史的な建築物。

北部ではヴェネチア、南部ではナポリなど有名な観光地として一生に一度は訪れたいと多くの方が思われる街が数多くあります。

 

▼ミラノのドゥオーモ(著者撮影)

 

▼コロッセオ

 

▼ヴェネチア(著者撮影)

 

▼ナポリ

 

人柄もとてもフレンドリーですし、現地人とのコミュニケーションもしっかり楽しみたいバックパッカーにもオススメの国です。

 

主観も入った!「イタリア」基本情報
「主観入り基本情報」の見方!

実際に多くの国を旅した著者が体験した事や様々な人と話した事を元に基本情報を作成しております。

<星の数の見方>

「英語伝わる度」

1:ほぼ通じない  2:あまり多くはない(日本と同じくらい) 3:観光業の人はかなり話せる 4:若い人はかなり話せる 5:お年寄りも話せる

「日本との文化の違い度」

1:日本と変わらない~5:日本と大きく異なる

「スリル」

1:スリルが無い~5:スリル満点

「物価」

1:安い~5:高い

東京からの距離 9,846km
東京との時差 -7時間
公用語 イタリア語
主な宗教 キリスト教
国民性 フレンドリー
英語伝わる度
★★★★
★★★★★
日本との文化の違い度
★★★
★★★★★
スリル
★★
★★★★★
物価
★★★★
★★★★★
国旗
地図

 

16 ユースホステル発祥の国『ドイツ』

 

ドイツもベルリンやミュンヘンといった大都市から、ロマンチック街道沿いのハイデルベルクやローテンブルクといった比較的小規模の街まで、訪れたい観光都市が数多くある国です。

 

ドイツの特徴はユースホステルの数がとても多いこと!

それもそのはず。

ドイツはユースホステル発祥の地とされており、それもあってドイツ各地に600以上あります。

 

また、建物もモダンなもの、古城や昔の邸宅をリノベーションしたもの、山小屋タイプのものなど様々です。

世界初のユースホステルと言われている「アルテナ城」はこの場所に泊まるために行きたいと言えるユースホステルですね。

 

▼アルテナ城

photo by Frank Goseberg

 

バックパッカーでドイツを旅行するならぜひユースホステルを活用しましょう!

 

主観も入った!「ドイツ」基本情報
東京からの距離 9,157km
東京との時差 -7時間
公用語 ドイツ語
主な宗教 キリスト教
国民性 几帳面
英語伝わる度
★★★★★
★★★★★
日本との文化の違い度
★★★
★★★★★
スリル
★★
★★★★★
物価
★★★★
★★★★★

(ユースホステルは110002000円)

国旗
地図

 

17 フランス料理も現地なら安く食べられる!『フランス』

 

花の都「パリ」、ドイツとの文化が入り混じる「ストラスブール」など、美しい街が数多く存在するフランスですが、個人的にフランスで楽しみたいのは街歩きよりも料理です。

 

▼パリ(著者撮影)

 

▼ストラスブール(著者撮影)

 

日本では高いフランス産のチーズやワインも、現地でなら安く買うことができます。

オススメは「バゲット」と現地で呼ばれるフランスパンにチーズや肉を付け合わせて食べること。バゲットは長さが80cm前後のフランスパンのことです。

 

▼バゲット

 

バゲットは現地では50100円とかなり安く、チーズや肉、またワインもフランス産のものであれば、スーパーで500円以下で買うことができるので日本よりも質の高いものが安くゲットできます。

キッチン付きのゲストハウスでしっかり食事を楽しむのもバックパッカー旅行の醍醐味です。

このような理由でフランスはバックパッカー旅行で行くのであれば特にオススメの国と言えますよ!

 

主観も入った!「フランス」基本情報
東京からの距離 9,955km
東京との時差 -7時間
公用語 フランス語
主な宗教 キリスト教
国民性 マイペース
英語伝わる度
★★★★
★★★★★
日本との文化の違い度
★★★
★★★★★
スリル
★★
★★★★★
物価
★★★★★
★★★★★

(観光地はかなり高い)

国旗
地図

 

18 バルセロナ観光とサンティアゴ巡礼は欠かせない!『スペイン』

 

人柄、気候が良く、料理も美味しく食べられ、それぞれの地域性も強くあるのがスペインの特徴です。

スペインのバックパッカー旅行に個人的にオススメしたい街はやはりガウディの近代建築が数多くあるバルセロナ。

 

ガウディ

アントニオ・ガウディ。スペイン出身の建築家。フリーメイソンのメンバーと言われている。代表的建築物はサグラダ・ファミリア。

 

中でもガウディの最高傑作と呼ばれる「サグラダ・ファミリア」は完成前にぜひ訪れておきたい場所です。サグラダ・ファミリアは1882年から建設着工しており、2026年に完成する予定です。

 

▼サグラダ・ファミリア(著者撮影)

 

スペインの主要都市であるバルセロナの街自体も比較的コンパクトでかつ見所が多いので、バックパッカーにもオススメの街と言えます。

もう1つのオススメがサンティアゴ巡礼

キリスト教の聖地「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」を約1か月かけて歩いて目指す巡礼は、世界中から数多くの旅人が参加しており、その多くはバックパッカーです。

 

サンディエゴ巡礼

サンティエゴ・デ・コンポステーラを目指す巡礼。

サンティエゴ・デ・コンポステーラはイエスの使途(弟子などを指す言葉)の聖ヤコブの遺骸(なきがら)があるとされている。その為ローマ(イタリア)やエルサレム(イスラエル)と並んでキリスト教の聖地とされている。

毎年数万人が巡礼している。

▼サンティエゴ・デ・コンポステーラ大聖堂

 

歩き続けるのはもちろん困難もありますが、同時に素敵なバックパッカーとの出会いも多い1か月になります。

ぜひバックパッカー旅行でスペインを訪れる際は挑戦してみましょう!

 

ただし、シェンゲン協定加盟国内は最初の国の入国から90日までしか滞在できないルールとなっているため、サンティアゴ巡礼に参加した場合は約1か月かかるので3分の1を費やすことになります。注意しましょう。

 

シェンゲン協定とは
ヨーロッパの国の中で国境検査無しで国境を越えることを許可する協定。スペインをはじめフランス・ドイツ・オランダなど26ヵ国が協定に参加している。

一覧はこちら⇒(在日オランダ大使館公式サイト)https://www.orandatowatashi.nl/ドキュメント/よくある質問と回答/eu-eea-efta-schengen

 

他の旅程との兼ね合いも含めて綿密な旅行計画を立てるようにしましょう。

 

主観も入った!「スペイン」基本情報
東京からの距離 10,752km
東京との時差 -7時間
公用語 スペイン語・カスティーリャ語他
主な宗教 キリスト教(無宗教も一定数)
国民性 フレンドリー
英語伝わる度
★★★
★★★★★
日本との文化の違い度
★★★
★★★★★
スリル
★★★★★
物価
★★★★
★★★★★
国旗
地図

 

『バックパッカー初心者入門』目次へ  (全17ページ)

 

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目次著者

著者:ぐちを

旅が大好きなフリーのライター&カメラマン。大学時代にバックパッカー旅行で40ヶ国以上を訪問し、数々の元紛争地を巡ったり、アフリカの電気水道が無い村で現地人と生活を共にしたりする。

特に好きな国は東南アジアのミャンマー。これから発展していく「アジア最後のフロンティア」に注目している。自身のTwitterやブログではミャンマーの観光事情を中心に、旅の情報やフリーランスの生き方を発信中。 お問い合わせはこちらから

Twitter(ぐちを):https://twitter.com/guchiwo583?lang=ja

世界の絶景111選【春編】

Webon紹介目次著者
世界の絶景を見れば癒される事間違い無し!今度の休日は初心者でも行きやすい絶景を見に出かけてみませんか?

「初心者も行ける!『世界の絶景』集」はこちらから!

著者:ポムポムリラコアラ

趣味が高じてフリーライターとして活躍中の、旅行おたくです。絶景スポットや歴史に彩られた観光地巡りが大好き!写真集などで色々な絶景に触れる、癒しの妄想旅行を楽しむのも日常茶飯事。ストレス社会のちょっとしたオアシスのような存在になれたら幸いです。お茶でも飲みながらカフェ気分で、癒しのひとときをどうぞ。

 

『世界の絶景111選』目次へ  (全12ページ)

 

第2章では、

】【】【】【

の四季に分けて「この季節に行きたい!」という絶景スポットをご紹介します。

誰でも知っている絶景スポットから、ここは行くべきという絶景スポットも組み込んでみました。是非お楽しみください!

 

春に行きたい世界の絶景

 

春といえば「一斉に咲き乱れる花々」や「そよそよと吹きわたる穏やかな春の風」を想像する方もいらっしゃると思います。

日本の春といえば、儚く美しい季節を連想しますよね。

それに対して世界です。

「春に行きたい世界の絶景」といえば、どのようなものがあるのかをご紹介したいと思います。

 

数ある絶景スポットの中から、特に綺麗に咲き誇る花々を見られる場所を中心に、初心者にもおすすめできる春におすすめの絶景スポットを10選んでみました。

 

1 【フランス】『春のパリ』は断然おしゃれで可憐!

 

パリといえば、セーヌ川を中心に、ルーブル美術館やシャンゼリゼ通り、凱旋門やエッフェル塔などおしゃれなスポットでいっぱいの街。

春のパリは、やっと長く暗い冬が明けて何もかもが生まれ変わったように特別の輝きを放つ時期です。

王道の観光地だけに、初心者にもピッタリ。

 

<テュイルリー庭園>

(出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Tuileries-Roue.jpg)

 

この時期のパリは何を見ても、美しく感じられます。通りをそぞろ歩きすれば、水仙やチューリップ、ライラックやバラなど、カラフルな花々が咲き誇っています。

公園や小さな通りを歩けば、アーモンドの花の甘い香りが漂います。

お弁当やワインをもって、ピクニックにでかけてみてはいかがでしょう。

レンタサイクルでパリの風を切って走るのも◎。

 

<リュクサンブール公園>

 

パリの街歩きでの楽しみのひとつ、オープンカフェで春の訪れを体感するのもお忘れなく!

有名なカフェでは、ル・セレクトやラ・クポール、ドゥ・マゴなどがあります。

 

<ドゥ・マゴ>

(出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Lesdeuxmagots.jpg)

 

映画『アメリ』のように、パリジャンになった気分で、春のパリを存分に楽しみませんか?

<映画「アメリ」>

 

 

おすすめビューポイント

バンセンヌの森にあるパリ花公園内のアーティスティックな小道には、3,000種ものバラが植えられ、お散歩をするのも最高のご褒美です。また、オブジェが点在するリュクサンブール公園は、りんごや梨の花が枝いっぱいに咲いた果樹園もステキ!

アクセス

成田や羽田、関空などから、パリ・シャルルドゴール空港まで約12時間半。空港からパリ市内へは、RER(郊外鉄道)で北駅まで約25分。

URL: https://www.paris.fr/

 

2 【スイス】壮大なレマン湖と世界遺産のワイン畑の絶景『ラヴォー地区ワイン街道』

(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/ファイル:View_from_the_Lavaux.jpg)

 

ローザンヌとモントルーの間にある、1000年もの時を超えて栽培されるぶどう畑が広がる丘陵地帯。

ここで獲れるぶどうは品質が良く、おいしいワインが生産されていることで有名です。春は、ぶどう畑の緑が美しく特におすすめの時期。鉄道で簡単に訪れることができるので、初心者にもおすすめです。

スイス最大のレマン湖と世界一美しいといわれるぶどう畑、雄大なアルプスの白い山脈は、言葉を失うほどの絶景です。

 

(出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Vineyards.jpg)

 

シェーブルからサン・サフォランまで、ゆっくりと下り坂を歩いていると、石畳や古い教会など更に美しい風景が広がります。

観光者用のミニトレインが走っており、車窓から絶景を見ながらの旅も楽しめます。また、遊覧船に乗って湖から見る、ぶどう畑もかなりの美しさです。

 

(出典:https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ファイル:Lavauxexpress4761h.JPG)

 

おすすめビューポイント

ワイン街道と呼ばれる、全長33kmのハイキングロード。絶景を望みながらのハイキングは、最高の思い出になるはず。また、ここで作られるワインは8銘柄あるので、ワイナリー巡りでワインの試飲をするのもいいかも。白ワインのおいしさには定評があります!

アクセス

ジュネーブからヴヴェイまで、国鉄の急行で約1時間。ヴヴェイからシェーブルまでローカル列車で、約8分。

URL: https://www.myswitzerland.com/ja/unesco-lavaux.html

 

 

3 【イタリア】アルプスの麓に佇む風光明媚な湖!『春のコモ湖』

(出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Comomeer0001.jpg?uselang=ja)

 

セレブたちの避暑地として有名なコモ湖は、電車の終点にありアクセスがよく初心者の観光にもおすすめです。

ローマ皇帝やヨーロッパの富豪たち、ハリウッドスターのジョージ・クルーニー氏の別荘もあるので、探しながらお散歩をしてみるのも楽しみのひとつ。

 

<ジョージ・クルーニー>

 

高級別荘にある、冬の間に凍り付いていた水を勢いよく吹き飛ばす噴水の美しさも、素晴らしい彫刻や柱廊も、見ることができるかも。

 

 

また、湖畔の町バレンナの湖畔レストランで春の恵みを堪能し、優しい春風に頬をなでられながら美しい湖と周辺の絶景を眺めるのもコモ湖の魅力です。

「石畳の街」ベッラージオ(ベッラージョ)でレストランやショップを巡りながらおしゃれ気分に浸るのも、コモ湖の女子旅の醍醐味。

 

<ベッラージオとコモ湖>

(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/ファイル:Lac_de_Côme_-_Bellagio.jpg)

 

特に、45月にかけて「藤棚テラスホテル・フローレンス」で、食事を楽しみながら、美しい藤の花の香りに癒されるのもいいものですね。

 

<藤棚テラスホテル・フローレンス」公式サイト:http://www.hotelflorencebellagio.it/>

 

<藤棚テラスホテル・フローレンスの詳細は「検索」ボタンをタップorクリック!>



Booking.com

 

おすすめビューポイント

特におすすめなのは、フェリーに乗っての観光です。川岸の高級別荘の美しい建物と庭で満開に咲き誇る花々の美しさは見る価値ありです。

アクセス

ミラノ・ノルド・カドルナ駅からコモ・ノルド・ラーゴ駅まで電車で約1時間。

 

4 【トルコ】チューリップに彩られるカラフルタウン!『春のイスタンブール』

 

チューリップといえば、オランダをイメージする人が多いと思いますが、実はトルコが原産国(最終加工地)で国花なんです。

4月はカラフルなチューリップがあらゆるところで咲き誇り、一年で一番魅力的な時。入り組んだ路地を歩いていると、まるで万華鏡を覗いているよう。

トルコのイスタンブールはアクセスも良くツアーも多いので、初心者旅におすすめです。

 

 

チューリップ祭りやイスタンブール国際映画祭など、さまざまなイベントが開催される、34月が一番のシーズン。

 

 

街中が華やかになり、フォトジェニックなスポットも街中に溢れています。トルコの観光名所のアヤソフィアとチューリップのコラボは、インスタ映えすること間違いなしですよ♪

 

photo by Daxis

 

おすすめビューポイント

エミルガン公園(チューリップ公園)は訪れる価値あり。チューリップ祭りの最中は、約190種、約280万本のチューリップが会場を埋め尽くします。チューリップでできた白鳥も、人気のフォトスポットです。

アクセス

成田国際空港からアタテュルク国際空港まで、約12時間半。空港から市内まで、空港シャトルバスで約40分です。

URL: https://www.eccolecco.it/turismo-lago-di-como/

 

 

5 【オランダ】オランダ屈指の春の絶景スポット『キューケンホフ公園』

(出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:NL-keukenhof-10.jpg)

 

春のオランダ旅行に行ったら絶対に外せない観光スポットが、春に期間限定(3月上旬~5月中旬)でオープンする世界最大のフラワーパークです。

首都アムステルダムのスキポール空港からも至便な距離にあり、時期さえ合えば初心者にもおすすめです。

 

 

東京ドームが8個も入る32ヘクタールの敷地内には、チューリップを中心に水仙やヒヤシンス、アイリス等、約700万株の球根花が咲き誇っています。

一年に一回約40kmもの道のりを華やかに染めあげる花パレードは見たいもの。

 

(出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Keukenhof,_view_to_the_windmill.jpg)

 

園内には4つのパビリオンがあり、花の展示会も開催されています。約15kmの遊歩道沿いにある、花畑はもちろんですが、花々のディスプレイも見物です。

レンタル自転車で巡るのもいいですが、無音で走るウィスパーボートに乗って、チューリップの絨毯の絶景を写真に収めるのも◎。

 

<ウィスパーボート>

photo by Guilhem Vellut 

 

おすすめビューポイント

公園の東端には、チューリップ畑に囲まれたかわいらしい風車があります。オランダらしい、チューリップと風車のコラボ写真を撮ることができます。かつて、お城だったため園内にはお城まであります。

アクセス

スキポール空港からKeukenhof Express858番)バスに乗って約30分。

URL: https://www.holland.com/jp/tourism/plan-your-holiday/events/keukenhof-jp.htm

 

6 【カナダ】ガーデンシティと呼ばれる街にある植物園『ブッチャート・ガーデン』

(出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Sunken_Garden_(145591219).jpg)

 

港に面した美しい街として有名な、バンクーバー島ビクトリアにある観光名所です。

 

 

一年を通してさまざまな花を見ることができますが、チューリップやスイセンなど何万もの球根花や八重桜などの木々たちが芽吹く春が一番おすすめです。

 

photo by i2n2

 

6つのエリアに分かれており、サンクン・ガーデンをはじめイタリア庭園、日本庭園、ローズ・ガーデンなど見どころも豊富です。

サンクン・ガーデンの一番奥にある噴水、ロス・ファウンテンもステキ。

 

▼ロス・ファウンテン

(出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Butchart_Gardens_Fountain_-_panoramio.jpg)

 

噴水は夏と秋はライティングされて更に綺麗ですが、春は残念ながら行われていません。

カナダに来たら見て見たい、トーテムポールと記念撮影もできちゃいます。

花々たちを堪能した後は、カフェで優雅にアフタヌーンティを味わってみてはいかがでしょう。英国植民地時代の雰囲気を味わえておすすめです。

 

photo by i2n2

 

おすすめビューポイント

マウンドと呼ばれる展望スポットがおすすめのビューポイント。ここからは、園内随一のサンクン・ガーデンに咲き誇る花々を見下ろすことができます。時期が良ければ、満開の桜や色とりどりのチューリップのコラボも見られますよ。また、展望台に行くまでには、チューリップが咲いておりとっても綺麗です。

アクセス

ビクトリアのダウンタウンからは#75のバスで約1時間。専用バスの「CVS Sightseeing」もおすすめです。フェリーターミナルからは#81で行けます。

URL:http://jp-keepexploring.canada.travel/things-to-do/exp/victorias-butchart-gardens#/?galleryItemId=200009399

 

7 【日本】日本の春を味わうならココ!『新倉山浅間公園』

photo by  Tak H.

 

「これぞ日本の春!」という、絶景を見るなら「新倉山浅間公園」がおすすめです。

ここは、富士山のビュースポットとして有名で、春になると桜が咲き誇り、忠霊塔(五重塔)と、3点セットの絶景フォトを撮れることでも有名です。

特に晴れた日には、青空も絶景を後押ししてくれますよ。

398段の階段を上らなくてはいけませんが、これぞ日本という絶景を見れば疲れなんて吹っ飛びます。

 

(出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Chureito_Pagoda.jpg)

 

実は、桜の木が園内に650本もあり、桜まつりではライトアップが行われます。夜桜と街の夜景のコラボは幻想的です。

標高800mの高台にあり、桜の花が咲くのも遅いので、ちょっと遅れ気味のお花見もできます。麓にある新倉山富士浅間神社の参道にある桜も見事です。

 

おすすめビューポイント

園内の展望デッキからは、富士山と桜と忠霊塔(五重塔)の3点セットの写真を撮影ができます。日本人はもちろん、外国人写真愛好家も最高のショットを狙っています。

アクセス

富士急行線下吉田駅から、徒歩で約15分。

URL:https://www.yamanashikankou.jp/fujiyoshida/event/arakurayamasenngenkouen_sakura_fes.html

 

 

8 【韓国】春の旅行なら『済州島』は外せません

(出典:https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ファイル:KOCIS_Jeju_Island_(5983282510).jpg)

 

東洋のハワイと呼ばれる済州(チェジュ)島は、リゾートアイランドとして有名です。

夏がおすすめなのはもちろんですが期間が短い春もおすすめなんですよ。

しかも、成田や関空をはじめ、中部や福岡からも直行便が出ているという便利さ。もちろん初心者の方にもおすすめです。

 

(出典:https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ファイル:KOCIS_Jeju_Island_(5983275370).jpg)

 

世界自然遺産や映画やドラマのロケ地などを観光するのもいいですが、春にどうしても見ていただきたい絶景が島内の「菜の花」。

満開になると黄色い絨毯が広がっているようです。

菜の花が一番のおすすめですが、桜も見応えがあります。

 

photo by Republic of Korea

 

また、毎年4月には「済州菜の花大祭り」が行われており、一面黄色の菜の花畑に色を添えます。

期間中は、さまざまな撮影スポットも設置されるので、フォトジェニックな写真も撮り放題ですよ。

 

photo by Republic of Korea

 

おすすめビューポイント

数あるビューポイントの中でも、おすすめは東海岸エリアにある「ソプジコジ」です。断崖絶壁の上に咲き誇る黄色い菜の花と、青い海と黒い石塀のコラボは、心が洗われるほどの美しさです。

アクセス

成田から直行便で約2時間40分。

URL: http://ijto.or.kr/japanese/

 

 

9 【オーストリア】「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台も春は必見!『ミラベル庭園』

 

「春に行きたい世界の観光スポット」で、必ずベスト10に入る庭園。

この美しい景観は、映画『サウンド・オブ・ミュージック』にも使われており、親しみやすく初心者にもおすすめです。

 

<サウンド・オブ・ミュージック(画像クリックでDVD詳細へ)>

 

バロック建築の象徴とされる宮殿と幾何学模様の庭園のコラボは格別です。春に可憐に咲き誇る花々が織りなす庭園風景は見逃せません。

おすすめシーズンは56月頃。「ミラベル=美しい眺め」という、名前を象徴するような絶景の庭園を見ることができます。

 

photo by  Marco Sacchi

 

たくさんの花々が植えられ、手入れの行き届いた庭園は現在も市長邸として使われています。

そんな壮麗な宮殿や「地、水、空気、火」を4つの彫像で表現したペガサスの噴水とのコラボ写真は、SNSでも“いいね~”連発間違いなし。

 

photo by Avanova

 

1606 年にザルツブルグ大司教が愛人のために建てた、ロマンティックな宮殿の内部も必見。

1700年にバロック建築家、ヨハン・ルーカス・フォン・ヒルデブランドによって再建されていますが、「大理石の間」などロマンティックな美しさは健在です。

 

(出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Salzburgo,_palacio_Mirabell,_jardín2..JPG?uselang=de)

 

コンサートも開かれているので、時間が合えばモーツアルトの世界を感じてみては?

 

おすすめビューポイント

庭園内はほどよい広さで、初心者が歩くのにピッタリ。ギリシア神話の神々の彫刻や、石造の野外ステージも見る価値あり。ペガサスの泉はもちろん、映画で『ドレミの歌』が歌われた階段は、格好の撮影スポットです。

アクセス

日本からウィーンやフランクフルトを経由して、ザルツブルクへ。ザルツブルク中央駅から車で約5分。

URL: https://www.salzburg.info/de/salzburg

 

 

10 【ルーマニア】ヨーロッパ最大の三角州の春は見事!『ドナウ・デルタ』

 

ヨーロッパで二番目の長さを誇るドナウ川の9本の支流が分岐してできるヨーロッパ最大のデルタ(三角州)。

 

<ドナウ川>

 

ルーマニアドブロジャとウクライナオデッサ州に位置する3,446㎢のデルタには、昔から人の手が入らず自然のままの姿を残しています。

鳥たちの生息地としても有名で、特に春先にバードウォッチングで見る、ペリカン、ハクチョウ、ウミウ、カモなどの野鳥の群れは、心も踊る素晴らしいパノラマを作り出しています。

 

(出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Pelicani_din_Delta_Dunarii.PNG)

 

また、ブッポウソウやハチクイ、ヤツガシラやセアカモズなど、ヨーロッパにしか生息していない固有の鳥たちも見ることができます。

広がる湿地帯には、絶景ファンを魅了する独特の景観が広がっています。

 

 

生い茂る柳の林や無数の植物たちが小さな運河を覆っており、4月頃になると飛来した鳥たちが、葦原の間や入り江に巣を作る光景は感動ものです。

初心者におすすめの時期は、雨季が終わって過ごしやすい5月。

 

 

おすすめビューポイント

特に、45月に飛来する、白ペリカンの群れは見物。ペリカンの群生地としては、ヨーロッパでは唯一とか。この野生の楽園には、鳥の他にも、カワウソやヤマネコなどの野生動物や魚たちも生息しています。

アクセス

ブカレストからトゥルチャまで特急列車で、約6時間半。その後は船で向かいます。本数が少なくアクセスが難しい面も。初心者の方は、ツアー参加がおすすめです。

URL: http://www.ddbra.ro/

 

番外編 【チェコ】まるで緑の絨毯!チェコの大自然が織りなす絶景『モラヴィアの大草原』

 

もうひとつどうしても、ご紹介したい絶景スポットをひとつ。

チェコの首都「プラハの街並み」の絶景は有名ですが、緑の海のような絶景が秘境地として注目されています。

この絶景を見た人は「緑の絨毯」とか「自然の大海原」と称し、絶賛しています。

 

photo by denisbin

 

電車で行く場合は、近郊で一泊が必要ですが、プラハからのツアーで行けば日帰りも可能です。見どころが点在しているので、初心者の方はツアー参加がおすすめです。

新緑の美しい絶景を望むなら46月。黄金色の絶景を望むなら、710月の秋がおすすめ。

 

<黄金色>

photo by Michael Kůr

 

ワイナリー観光がセットになったツアーもあります。おすすめは、やっぱり新緑のころ。まるで、海が波打つような他ではなかなか見られない絶景が広がっています。

もし、観光するならレンタカーで行くところを決めて、レンタサイクルで巡るのがおすすめです。

美しい景色は、1ヶ所ではないので、自分の好きな景色を探しながら散策するのが、モラヴィアの大草原観光の面白さかも。

 

おすすめビューポイント

高台のストラージョヴィツェから見下ろす景色がおすすめです。有名な撮影スポットは、小さな教会がある地点。小さな教会を入れて写真を撮ってくださいね。

アクセス

プラハから絶景の拠点となるキヨフ駅まで、電車で約4時間。キヨフ駅からは数kmなので、レンタサイクルで行くのも◎。初心者の方は、絶景ポイントに連れて行ってくれる、ツアーがおすすめです。

 

 

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目次著者

著者:ポムポムリラコアラ

趣味が高じてフリーライターとして活躍中の、旅行おたくです。絶景スポットや歴史に彩られた観光地巡りが大好き!写真集などで色々な絶景に触れる、癒しの妄想旅行を楽しむのも日常茶飯事。ストレス社会のちょっとしたオアシスのような存在になれたら幸いです。お茶でも飲みながらカフェ気分で、癒しのひとときをどうぞ。