邦楽ロック入門 ~近年注目のおすすめバンドを聴こう~はこちらから!
著者:寺井まさき
めまぐるしい人生を駆け抜けられたのは「邦楽ロック」に救われてから。その魅力を一人でも多くの人に伝えたい。あなたなりの感じ方で邦楽ロックを楽しみ、好きになってもらえたら嬉しいです!お問い合わせはこちらから
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このWebonでは「邦楽ロックの曲を聴く」ことを中心に邦楽ロックの魅力をお伝えしていきました。
ただ、邦楽ロックの楽しみ方は聴くこと以外にもあります。
邦楽ロックの楽しめる所は、酒のつまみのスルメのごとく全部しゃぶりついちゃいましょう!(笑) ここでは私がおすすめする、邦楽ロックのちょっとマニアックな楽しみ方を紹介します!
邦楽ロックの聴く以外の楽しみ方
① バンドの背景
バンドの背景を想像してみるのも邦楽ロックの楽しみ方のひとつです。
例えば第3章で取り上げた「クリープハイプ」。聴いてもらえれば分かるとおり、とてもエモい曲を歌うバンドです。
クリープハイプのメンバーの中でも特にキャラが濃いのが、ボーカルの尾崎世界観。
▼尾崎世界観
彼のキャラクターは確立していて、小説家としても本を3冊出すほど人気があるボーカリストです。
現在は人気ですが、彼が作詞した曲の歌詞を見てみると、昔はたくさん苦労していたことが伺えます。
最近はあまりなくなりましたが、昔の曲ではよく「バイト先の描写」や「お金に苦労する表現」が目立っていました。
例えば、『バイト バイト バイト』という曲に(もはや曲名からバイトで苦労している雰囲気が伺えますが(笑))こんな歌詞があります。
<バンドのメンバーとは随分
まともに口を聞いていません
ベーシストは就職活動を始めて
「俺あいつと結婚するかも」
久しぶりの会話はそれでした
深夜に働いているのは
ライブハウスにノルマを払うため
1年前に出たはずの実家には
週に1度は帰ってるらしい
笑っちゃうねそれ>
もう歌詞を見れば、バンド活動がうまくいっていないこと、バイトがうまくいっていないこと、メンバーとうまくいっていないこと、それがストレートに伝わってきます!
そんな苦労した経験があるからこそ、今の尾崎世界観という人間が出来上がったのだと考えれば、その経験も無駄ではなかったでしょう。
歌詞を見るだけで、そのバンドがどのような歴史をたどってきたかも分かってしまいます。
曲の歌詞から背景を想像してみる、楽しみ方もありなのではないでしょうか。
② ドラマを構成
「ドラマを構成する」のも邦楽ロックの楽しみ方のひとつです。
歌詞の内容から「きっとこんなストーリーがあって、この人はこんな感情を抱いているんだろうな」と想像することです。簡単に言えば「妄想」です。
しかし!これがまた楽しいんです!
例えば、indigo la Endの『夏夜のマジック』という夏の名曲があります。
▼indigo la End『夏夜のマジック』MV
その歌詞で説明しましょう。
<祭りの音が聞こえ始める時間に
決まって鳴く野良猫の
顔が嬉しそうだ
君の方が
僕より夏が好きだったね
夜が重なり合った
今日だけは夏の夜のマジックで
今夜だけのマジックで
スポンサーリンク歌わせて
今なら君のことが
わかるような気がする
夏の夜限りのマジックで
今夜限りのマジックで
身を任す
夜明けが流れるまで>
こんな歌詞があります。それを私はこんな風にストーリーを構成しました。
【田舎の男女の高校生が肩を並べて歩いている
どうやら今日は町の祭りがあるらしい
町は騒がしく、どこからか祭囃子が聞こえる
浴衣が似合う女の子は嬉しそうにはしゃいでいる
男の子は女の子の顔を直視できない
どうやらその子のことが好きらしい
そんなことを尻目に、野良猫は祭りを楽しむかのように鳴いている
今日の夜男の子は気持ちを伝える決心をしている
祭りの高ぶった気持ちに合わせて
そんな彼の気持ちを知ってか知らずか
隣の女の子は無邪気にはしゃぐ
「ああどうか神様、今日という日をどうか終わらせないで
ずっとこのまま夜でいさせておくれ」
そんな風に彼は思った
どうしてだろうか
今日はいつも以上に彼女のことが分かる気がする
祭の喧騒に身を任せ
夜が過ぎるのに身を委ね
あなたへの気持ちを言葉にして送るよ】
・・・気持ち悪いとか言わないでくださいね(笑)
こんな風に妄想してみると「ああ、こんな気持ちなんだろうな」と他人の気持ちの動きに気付くことができたり「この二人の初々しい姿、素敵だなあ」と楽しい気分に浸ることもできます。
実際に私も妄想していて「こんな時もあったなあ。なつかしいなあ。彼女は元気にしてるかな?」などいろいろなことを思い出して、すごく楽しい時間を過ごせました(笑)
こんな風に、数行の歌詞から自分なりのストーリーを組み立てられるのも邦楽ロックの魅力です。
あなたなりのストーリーを楽しんでください。
③ 生活の中で使用
いろいろな曲を聴くようになれば、自分のお気に入りの曲もできてきます。その曲を生活のどこかで使ってみるということも楽しみ方の1つです。
例えば、朝のアラームとして邦楽ロックを使うのもよいでしょう。
私は朝がとても弱く、毎日とても不機嫌な顔をして起きているそうです(笑)
「どうにかしてうまく朝起きる方法はないものか」と考えて「そうだ!自分の好きな気持ちが高ぶる曲を目覚ましとして使えばいいんだ!」と思いつき邦楽ロックの曲を使いました。
すると次の日の朝から、なんだか朝からとっても元気になったのです!
思い込みなのかもしれませんが、自分の好きな音楽で起きることで生活が変わったことにすごくびっくりしました。
おすすめなので、ぜひやってみてください!
ただし、毎朝同じ曲にするとその曲に対して「起きなきゃ!!!!」という嫌な印象が刷り込まれます。お気に入りの曲を10個ぐらい選んでその日の気分で、まわすことを個人的にはおすすめします(笑)
「音楽の楽しみ方は聴くことだけにあらず!」という重要なことをお分かりいただけましたか? お気に入りの楽しみ方を見つけて、邦楽ロックをさらに好きになってくれたら幸いです。
以上、寺井まさき氏による邦楽ロック入門でした。邦楽ロックを聴けば、「気づき」を得ることができたり、聴いて感情を開放することでより豊かな人生を歩む手助けをしてくれることでしょう。ぜひ、お気に入りのアーティストを見つけて、素敵な邦楽ロックライフをお過ごしくださいませ。
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著者:寺井まさき
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