邦楽ロックおすすめバンド23選 【エモいバンド編】

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邦楽ロックが大好きな筆者が邦楽ロックの基礎知識やおすすめのバンドなどを解説!

邦楽ロック入門 ~近年注目のおすすめバンドを聴こう~はこちらから!

著者:寺井まさき

めまぐるしい人生を駆け抜けられたのは「邦楽ロック」に救われてから。その魅力を一人でも多くの人に伝えたい。あなたなりの感じ方で邦楽ロックを楽しみ、好きになってもらえたら嬉しいです!お問い合わせはこちらから

 

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この章(第2章)では4ページにわたって近年の邦楽ロックの魅力がわかるおすすめのバンド23選を【人気バンド】【ガールズバンド】【エモいバンド】【ボーカロイド】とジャンル別に分けて紹介しております。

恐るべき速さで邦楽ロックの流行は変化しています。ここではぜひともおさえて欲しい、近年、邦楽ロック界で熱いジャンルである【エモいバンド】について紹介します。

 

エモいとは

 

「エモい」とはいわゆる若者言葉の一つで、英語の「emotional」を由来とした「感情が揺れ動かされた状態」を表す形容詞です。

よく「感情が揺れ動かされたとき」や「言葉でうまく表現できないとき」などプラスの意味で用いられます。いかにもSNSが発達した時代を生きる若者が使いそうな言葉ですよね(笑)

 

【編集部コラム】2018年流行語となった「エモい」
株式会社マイナビが運営するメディア『マイナビティーンズ』の調査によると「2018年10代女子が選ぶ流行ったコトバ」の1位に「エモい」が選ばれました。(参考:https://www.mynavi.jp/news/2018/11/post_18473.html

「エモい」は「このバンドエモい!」「歌詞がエモい!」など音楽に使用されるのが一般的でしたが、最近では「ファッション」「写真」「文章」「表情」など様々なところで使われています。

 

そんな「言葉ではうまく表現できないけど、感情が動かされて良い」と称されるバンドが今話題となっています。

 

おすすめのエモいバンド

16 クリープハイプ

バンド名 クリープハイプ
結成年 2001年
メンバー 尾崎世界観(ボーカル/ギター)
小川幸慈(ギター)
長谷川カオナシ(ベース/コーラス)
小泉拓(ドラムス)
備考 2003年リリースの『憂、燦々』は資生堂アネッサCMに起用され話題になる。日本テレビドラマ「そして、誰もいなくなった」映画「帝一の國」「代々木ゼミナール」のCMなど数多くのタイアップを行う。
▼映画「帝一の國」主題歌の『イト』MV

邦楽ロック界でエモいバンドの代表格といえば「クリープハイプ」が挙げられます。

高音が特徴的な歌声と、女々しい歌詞がなんともいえない世界観を生み出しています。(ちなみにボーカルは尾崎世界観という名前です。)

例えば、『欠伸』という曲は、女性が性行為時に男性器を咥える姿を、欠伸として表現しています。(笑)

 

▼クリープハイプ『欠伸』MV

 

字面だけではただの卑猥な曲としか感じられないでしょうが、曲として聴いてみると哀愁漂うバンドの雰囲気を感じられるのでぜひ聴いてみてください!

 

17 My Hair is Bad

バンド名 My Hair is Bad(マイヘアーイズバッド)
結成年 2008年
メンバー 椎木知仁(ボーカル/ギター)
山本大樹(ベース/コーラス)
山田淳(ドラムス)
備考 バンド名の由来は、結成当時にメンバーの山本が範馬刃牙(格闘マンガのグラップラー刃牙の主人公)のような髪型で「My Hair is Bad?」と言っていたのがきっかけ。

My Hair is Badは【人気バンド編】でも紹介しましたが、このバンドはエモいバンドとしても注目していただきたいです。

 

My Hair is Badは今話題のエモいバンドの一つです。

『真赤』という彼らを代表する人気曲では

 

▼My Hair is Bad『真赤』MV

<ブラジャーのホックを外す時

だけ心の中まで分かった気がした>

という歌いだしで始まるので驚きです。

 

My Hair is Badは、現代の若者が共感できるような、ストレートであり、かつ繊細な心理描写を曲にして歌うエモいバンドです。今「エモさを求める若者」を中心に大人気なのでおさえておくべきバンドです。

 

その他注目のエモいバンド

【編集部コラム】まだまだいる!邦楽ロックの注目のエモいバンド

魅力的なエモいバンドは他にも多くいます。ここではWebon編集部が選んだ今後注目のエモいバンドを紹介します。

18 ONE OK ROCK

ONE OK ROCKはエモいと評判のバンドです。2005年から活動している日本のロックバンドで海外でも人気が高いです。「キミシダイ列車」では熱いメッセージが込められており「エモい」と言える曲でしょう。

▼キミシダイ列車

 

19 reGretGirl(リグレットガール)

reGretGirlは2014年結成のスリーピース(3人組)バンド。「次世代センチメンタル・ギター・ロック・バンド」とも称される。切なく女々しい歌詞が特徴のバンド。リアルな失恋を描いた「ホワイトアウト」はYouTubeの再生回数が600万回を越えている。

 

20 忘れらんねぇよ

2008年結成のバンド。2015年頃には「エモいバンド」と称されていました。下ネタが多く、リア充に対する妬みがつまった自虐的な歌詞が特徴のバンドです。ボーカルの心のこまった叫びが非常に「エモい」です。

 

次のページでは【エモいバンド】と同じように邦楽ロックで近年話題である【ボーカロイド】についてお伝えします。

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邦楽ロックの聴く以外の3つの楽しみ方

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このWebonでは「邦楽ロックの曲を聴く」ことを中心に邦楽ロックの魅力をお伝えしていきました。

ただ、邦楽ロックの楽しみ方は聴くこと以外にもあります。

邦楽ロックの楽しめる所は、酒のつまみのスルメのごとく全部しゃぶりついちゃいましょう!(笑) ここでは私がおすすめする、邦楽ロックのちょっとマニアックな楽しみ方を紹介します!

 

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邦楽ロックおすすめバンド23選 【ボーカロイド編】

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この章(第2章)では4ページにわたって近年の邦楽ロックの魅力がわかるおすすめのバンド23選を【人気バンド】【ガールズバンド】【エモいバンド】【ボーカロイド】とジャンル別に分けて紹介しております。

このページでは邦楽ロックの近年注目のジャンルである「ボーカロイド」の概要ともに、ボーカロイド出身アーティストを紹介していきます。

 

ボーカロイドとは

 

ボーカロイドとは音楽関連製品を制作するメーカーYAMAHAが開発した音楽ソフトです。歌詞とメロディーをパソコンに入力し、歌声を作り出すことができます。今ではこの技術も含めて「ボーカロイド」と呼ばれます。

素人でも簡単に作曲できるのが特徴で、ボーカロイドは歌詞とメロディを入力すれば「初音ミク」などの「擬人化したキャラクター」に簡単に歌わすことができます。現在、ニコニコ動画やYouTubeで様々な楽曲が投稿されています。

 

▼ボーカロイドで作られた楽曲:初音ミク『千本桜』

ボーカロイドが世間に認知されたのは、2007年に「VOCALOID2 初音ミク」が登場したのがきっかけです。

 

▼「VOCALOID2 初音ミク」

 

それ以前もボーカロイドの技術はありましたが「VOCALOID2 初音ミク」はソフトに「初音ミク」という女性の名前をつけてキャラクター化したことが画期的でした。初音ミクはニコニコ動画でブレイクを果たし、たくさんの動画が投稿されて一大ムーブメントを起こしました。

その後は「巡音ルカ(めぐりね るか)」「結月ゆかり(ゆづき ゆかり)」など初音ミク以外にも多くの人気ボーカロイドが誕生していきました。

 

▼巡音ルカの楽曲『ダブルラリアット』

▼結月ゆかりの楽曲『幸せになれる隠しコマンドがあるらしい』

 

ボーカロイドの製作者は「ボカロP」と呼ばれています。ボーカロイドが市民権を獲得するに伴い、ボカロPが邦楽ロック界に進出するケースが近年増えているのです。

 

ボーカロイド出身アーティストの活躍

 

ボーカロイド出身アーティストで代表的な例が「米津玄師」です。

 

▼米津玄師

彼は元々「ハチ」という名義でニコニコ動画の界隈では有名な楽曲製作者でした。

 

▼「ハチ」名義の楽曲「マトリョシカ」(2010年8月投稿)

 

ハチ名義で活動していた彼は、2012年に「米津玄師」名義でアルバムを発表しました。

 

▼2012年「米津玄師」名義で最初にリリースされたアルバム「diorama」に収録された曲。『ゴーゴー幽霊船』MV

 

そこから米津玄師はどんどん知名度を獲得していきました。現在では国民的音楽番組『紅白歌合戦』に出場を果たし『Lemon』のPVが日本初となるYouTubeの再生回数3億回以上となるなど、今ではボカロ界だけでなく日本全体に彼の存在が知れ渡るほど有名になりました。

 

近年は米津玄師以外にもボカロ界から邦楽ロックへと多くのアーティストが進出しております。ちなみに日本を代表する邦楽ロックバンド、BUMP OF CHICKENが、これまたボカロを代表するキャラクター「初音ミク」とコラボした楽曲、『ray』は発表された当時、大きな話題となりました。

 

▼BUMP OF CHICKEN『ray』MV

 

今後さらに多くのボカロ出身者が邦楽ロックに進出することが予想され、ボカロ界の発展とともに邦楽ロック界もさらに新たな展開を見せていくことでしょう。

 

ボーカロイド出身バンド

 

下記ではボーカロイド出身アーティストによるバンドを紹介いたします。

 

20 ヒトリエ

▲ヒトリエ『センスレス・ワンダー』MV

バンド名 ヒトリエ
結成年 2012年
メンバー wowaka(ボーカル/ギター)
シノダ(ギター/コーラス)
イガラシ(ベース)
ゆーまお(ドラムス)
備考 2011年冬にwowakaを中心にヒトリエの前身「ひとりアトリエ」を結成。 20シノダが2012年に加入し「ヒトリエ」となる。

 

ボーカロイド出身のアーティストとしてwowaka(ボカロ名義では現実逃避P)は有名です。wowakaはヒトリエというバンドのボーカル・ギターとして活動しています。

 

▼wowakaの楽曲

 

21 サイダーガール

▲サイダーガール『メランコリー』MV

バンド名 サイダーガール
結成年 2014年
メンバー Yurin(ボーカル/ギター)
知(ギター)
フジムラ(ベース)
備考 メディアでは一切顔を出さず、ライブ会場でのみ本人たちの姿を見られることもあり「炭酸系バンド」として話題になる。全国ツアーは全国各地でSOLD OUTとなっている。

 

サイダーガールというバンドもボカロや歌い手(ニコニコ動画を代表するSNSサイトに歌声を投稿する人)出身で構成されています。

 

22 PENGUIN RESEARCH(ペンギンリサーチ)

▲PENGUIN RESEARCH『ジョーカーに宜しく』

バンド名 PENGUIN RESEARCH(ペンギンリサーチ)
結成年 2015年
メンバー 生田鷹司(ボーカル)
堀江晶太(ベース)
神田ジョン(ギター)
新保恵大(ドラムス)
柴﨑洋輔(キーボード)
備考 2016年『ジョーカーに宜しく』でメジャーデビュー。『ボタン』はアニメ「ReLIFE」のオープニングになる。

 

PENGUIN RESEARCHは2015年結成の5人組のロックバンド。同バンドのベースであり作曲家である堀江晶太はボカロP・kemuの名義でも活動している。kemu名義でニコニコ動画に投稿した9曲が100万再生を突破しています。

 

23 ネクライトーキー

▲ネクライトーキー『オシャレ大作戦』

バンド名 ネクライトーキー
結成年 2017年
メンバー もっさ(ボーカル/ギター)
朝日廉(ギター)
藤田彩(ベース)
カズマ・タケイ(ドラマー)
備考 ボーカルのもっさの声が「ハム太郎に似ている」として話題になる。『オシャレ大作戦』はYouTubeで再生数200万回を突破している。

 

ネクライトーキーは2017年に結成のロックバンドです。ギターの朝日廉は同バンドの作詞作曲を担当しており、ボカロP「石風呂」として活動していました。

 

▼石風呂『壊れぬハートが欲しいのだ』

 

前ページで紹介した【エモいバンド】や【ボーカロイド】など邦楽ロックで話題のジャンルはたくさんあります。

ネットなどでは「こんなの、ロックではない!」など騒がれることもしばしばですが、前述したように定義は人それぞれで違ってよいと私は思います。

あなたもジャンルに囚われず、様々な曲を聴くことで気になるジャンルを発見することに繋がるはずです。

ぜひ枠に囚われない、自由な聴き方や楽しみ方をおすすめします。

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【邦楽ロックの歴史】を簡単にわかりやすく解説

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この章(第1章)では4ページにわたって「邦楽ロックの基礎知識」についてお伝えしております。

このページでは邦楽ロックの歴史についてわかりやすくお伝えします。 時系列に沿って、要点をまとめてお伝えいたします。

 

邦楽ロックの歴史 

1970年代

 

世界的に有名なロックバンド「ビートルズ」は、1960年代から70年代初頭にかけて日本でも爆発的に人気が出ました。

 

ビートルズ(The Beatles)
1957年から活動し1960年代から70年代に世界的に活躍したイギリスの4人組ロックバンド。代表曲に「Let It Be」など多数。

▼ビートルズ

 

その人気と相まって日本でも「ロック(Rock)」という概念が市民権を得るようになりました。

 

しかし、この頃の日本は演歌や歌謡曲が音楽の中心で「ロックといえば、ビートルズを代表する海外のもの」と認識されていました。

 

【編集部コラム】1970年代初頭に日本のロック界に影響を及ぼした「はっぴぃえんど」
1969年~1972年に活動した「はっぴぃえんど」というバンドは「日本語ロックの原点」と表現されることがあります。

ロックが海外のものと思われていた日本で、最初に日本語でロックを歌い始めたのが「はっぴぃえんど」だと言われています。

「はっぴぃえんど」はこの頃に活躍した「ティン・パン・アレー」と共に日本の音楽界に大きな影響を与えました。80年代にはこの系譜のアーティストが多数活躍しました。

▼はぴぃえんどの代表曲「風をあつめて」

▼ティン・パン・アレーの曲

ちなみに最近のアーティストでは「never young beach」が、はっぴぃえんどから影響を受けたとして話題となっています。

 

【編集部コラム】1970年代初期~中期「キャロル」の登場

1972年~1975年に活動した「キャロル」は現在のロックシーンに大きな影響を及ぼし、「伝説のバンド」と称されています。矢沢永吉、ジョニー大倉を擁する同バンドは「英語まじりの日本語の歌詞によるロック」によって大きなインパクトを与えて支持を獲得しました。1973年に発売された『ファンキー・モンキー・ベイビー』は当時のロックバンドとしては異例のヒットである30万枚を売り上げ、日本のロックの地位を確立しました。

 

1980年代

 

1980年代になると海外のロックバンドの影響を受け、日本でも様々なロックバンドが登場します。それらのバンドの特徴は

「海外バンドの単なる模倣ではなく、日本国内で変わらず愛されるサウンド(歌謡曲など)を取り入れている」

 というところにありました。

「海外のもの」としての認識されていた「ロック」が、日本独自の文化と融合しながら「日本のもの」として認識されるようになっていきました。1980年代は邦楽ロックにとって重要な時期であったといえます。

 

1980年代に活躍した邦楽ロックバンド

・RCサクセション

「RCサクセション」は1980年1月に発売した「雨上がりの夜空に」の発売記念コンサートで、渋谷のライブハウス「屋根裏」の観客動員数記録を塗り替えて話題になり、ブレイクに至りました。

同バンドは「King of Rock」と称され、現在の日本のライブパフォーマンスのスタイルの確立に大きな影響を与えました。音楽のみならず個性的なファッションも若者に影響を与え、ボーカルの忌野がステージで言う「愛し合っているかい?」という言葉は流行語になりました。1980年代を席巻したバンドです。

・BOØWY(ボーイ)

 

1981年結成(1989年解散)。代表曲に「Marionette (マリオネット)」「B・BLUE(ビー・ブルー)」など。

スタイリッシュなファッションや逆立てたヘアースタイルなど個性的なビジュアルが支持を獲得しました。社会現象となる程の人気で、『BOØWY以前』『BOØWY以後』で日本のロックを分けて語られるほどのインパクトを残しました。

同バンドのボーカルの氷室京介の「音楽を辞めようと思った時にRCサクセションのライブを観て辞めるのを踏みとどまった」という有名な逸話があります。

 

・THE BLUE HEARTS(ザ・ブルーハーツ)

1985年結成のバンド。代表曲に「リンダリンダ」「TRAIN-TRAIN」など。パンクロック(1970年代半ばにアメリカで誕生した過激で攻撃的なロック)に乗せてストレートなメッセージ性のある歌詞を歌い、若者の絶大な支持を獲得しました。

1990年代の終盤から、1990年代の前半にかけてバンドブームが起きますが「THE BLUE HEARTS」「ユニコーン」「JUN SKY WALKER(S)」「THE BOOM」は「バンド四天王」と称されました。

 

▼その他80年代活躍したアーティスト

X JAPAN/PRINCESS PRINCESS/REBECCA/BUCK-TICK/ZIGGY/佐野元春/聖飢魔II/ユニコーン

 

1990年代

 

1990年代の後半から日本ではロックバンドブームが起きて、ヒットチャートに多くのロックバンドが名を連ねるようになりました。

同時に「ビジュアル系ブーム」や「メロコアブーム」など、邦楽ロックが様々なジャンルに細分化していったのもこの時期です。

 

ビジュアル系ブーム

ビジュアル系バンドとは「ファッションなどの視覚的表現で世界観を表現するバンド」のこと。

ビジュアル系の元祖と言えばX JAPAN(1989年に「X」でデビューし1992年に改名)。1989年にリリースされた「紅」は1989年日本有線大賞の最優秀新人賞受賞曲に選ばれました。髪型やファッションを真似る人が現れ社会現象となるほどのムーブメントを巻き起こしました。

その後、ビジュアル系バンドは数多くデビューし「SHAZNA」「MALICE MIZER」「La’cryma Christi」「FANATIC◇CRISIS」は「ヴィジュアル系四天王」と称されました。

メロコアブーム

「メロコア」はパンクロックという音楽のジャンルの一つ。日本のメロコアブームの火付け役は「Hi-STANDARD」というバンド。1993年にリリースのアルバム「MAKING THE ROAD」は、国内外合わせて100万枚の売上を突破しました。

▼Hi-STANDARDの代表曲『Stay Gold』

 

▼1990年代に活躍したアーティスト

B’z/Mr.Children/シャ乱Q/スピッツ/JUDY AND MARY/THE YELLOW MONKEY/エレファントカシマシ/ウルフルズ/GLAY/L’Arc〜en〜Ciel

 

2000年代以降

 

2000年代は「青春パンク」など時期ごとに流行があり、その影響を受けたバンドが若者を中心に流行を起こしているというのが現在までの主な流れです。

 

青春パンク
パンクロックで「青春」がテーマとなっているような歌のジャンル。175R・ロードオブメジャー・ガガガSP・GOING STEADY・銀杏BOYZなどが登場し、中高生を中心に流行した。

▼2002年にリリースされ90万枚を突破したロードオブメジャーの『大切なもの』

 

 

邦楽ロックとハロウィン

 

邦楽ロックの誕生は「ハロウィン」が日本で流行した過程と似ているように感じます。

 

昔はハロウィンというイベントは日本にはなく、海外の行事でした。ハロウィンは元々は宗教的な意味合いが強い、厳(おごそ)かな行事であったそうです。

そんな中、日本で代表的なアミューズメントパークの一つ東京ディズニーランドを筆頭に各地でハロウィンにまつわるイベントが開催され始めました。

驚くことに日本人はそれをすぐに受けいれました。しかしあくまでもそれは「海外のもの」として当時の日本人は受け入れていました。

それが時が経つにつ入れ、だんだんとハロウィンに関するイベントが開催される地域が拡大していき、近年のSNSブームも相まって、若い世代を中心にハロウィンは拡大していきました。

おかげで今では「ハロウィン」という名の下、各地でコスプレイベントが開催されたり、若者が原宿で騒ぐというものも今じゃ秋の風物詩になりつつあります。

 

『はじめは「海外のもの」という認識で日本にやってきたものが、何かをきっかけに人々に広まり、それがいつのまにか定着し、今では日本風に改良され人々に親しまれている。』

という点は、海外から伝わってきたロックが、邦楽ロックとして日本に広まった過程と似ていると思います。

 

海外から輸入されたものが、日本人に認知され、いつのまにか日本風に改良された文化として親しまれるようになったということは「邦楽ロック」の歴史を理解するポイントです。

ここでは、邦楽ロックの歴史について年代別で紹介したと共に、具体的な例を用いて噛み砕いて説明しました。

歴史を知らなくても、邦楽ロックを楽しむことができます。ただ歴史を知ればより邦楽ロックに対する理解も増し、より楽しいものになるのではないかと思います。

 

 

次のページでは邦楽ロックの国内外からの評価をご紹介します。どのような見方を邦楽ロックがされているかを知る事で、より邦楽ロックというものを知る事ができるでしょう。

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邦楽ロックで使用される代表的な楽器

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この章では邦楽ロックの基礎知識について4ページにわたってお伝えしております。このページでは邦楽ロックの楽器についてお伝えします

邦楽ロックは主に「ギター」「ベース」「ドラム」といった楽器で構成されます。簡単にわかりやすく各楽器の役割を紹介したいと思います。

 

邦楽ロックの主な楽器と役割

1 ギター

 

まずは、邦楽ロックの主な楽器の代表的な存在「ギター」から紹介いたします。

ギターの主な役割はコード(ド・ミ・ソなど複数の音が同時に鳴るハーモニーのこと)を弾くことです。

弦が通常6本あるので最大で6つの音を同時に鳴らすことができます。ドラムとベースが作り上げる音を土台に、ギターによってバンドの音楽に色を与える役割を担っています。

 

▼ギターの音

▼ギターが目立つ曲のイメージ

 

【編集部メモ】
日本のロックシーンを牽引しているギタリストと言えば「HI-STANDARD」の横山健が挙げられるでしょう。「カッコいい」を体現しているような曲の数々は今も世代を越えて支持されております。

 

2 ベース

 

ベースの主な役割は、「ギターには出せない低い音を出すこと」でバンドの演奏に厚みを出します。ベースがないとスカスカ感のある演奏となってしまいます。

ギターが一度に複数の音を鳴らすのに対して、ベースは単音(ひとつの音)のみを鳴らします。

 

▼ベースの音

▼ベースの音(ベンベンと低音で鳴り響いているのがベースです)

music by 魔王魂

 

【編集部メモ】
日本でNO1のベーシストと呼び声が高いのがRIZEのkenkenです。Dragon Ashなどにも参加しており、その演奏を聴けば地味なベースのイメージは一新されることでしょう。

 

3 ドラム

 

ドラムはライブなどでは一番後ろにセットされ、客席からは見にくい位置で演奏するため一見すると地味に思われがちな楽器です。

しかし「指揮者」や「土台」と表現されるほど重要な役割を担っています。

バンドの演奏の「スピード」や「曲のノリ」は、ドラムによって決定されます。ドラムのリズムの安定がなければ演奏全体が崩れてしまいます。

 

▼ドラムの音

 

【編集部メモ】
ドラムが凄いと言われる有名なロックバンドと言えば「凛として時雨」です。2008年に発売された 「Telecastic fake show」を聴けば、初心者の方でも思わず「ドラムうますぎ・・・」と絶句してしまうことでしょう。

 

以上3つが邦楽ロックで演奏される代表的な楽器となります。

まとめると、「ドラム」が曲として不可欠なビートやリズムを生み出し、「ベース」が重みや厚みを加え安定感を出し、それに「ギター」が音階というをつけることで音楽として成立するわけです。

 

必ずしも3つが必要ではない

 

その他にも、現代の邦楽ロックは様々な楽器が用いられています。

ピアノ、シンセサイザー、キーボード、サックス、トランペットなどなど。

この楽器が入ってたら「邦楽ロックじゃない!」なんてことはありません。

 

また使う楽器は3つとも限らないのです。3つではなくてもよいという例を1つ紹介します。

 

日食なつこの『水流のロック』という曲です。

 

 

この曲は数年前に、テレビ朝日の音楽番組「関ジャム~完全燃SHOW」で紹介されて話題になり、YouTubeの視聴回数が100万回を超えました。

この曲はピアノとドラムだけ(おそらくベースなども入っていますが、ここでは言及しません)で演奏されています。

 

番組の中では、

「ピアノでギターとベースの役割を同時にこなしている。それだけではどうしてもリズムやビートを刻むことができないため、最低限の楽器としてドラムが使用されている。現代の音楽シーンは音を追加するという足し算の考え方であるが、この曲は無駄な音や楽器を引いていく引き算の考え方が応用されている」

と紹介されていました。

 

当時この曲をはじめて聴いた時、私は衝撃を受けました。

2つの楽器のみで、こんなかっこいい曲が作れるのかと。

私は音楽の専門的な知識を持ち合わせている訳ではありません。ただ、この曲の「引き算」という考え方がとても新鮮で、「音楽は自由なんだな」と思いました。

 

現在邦楽ロックで用いられる楽器はたくさんあります。しかしどの楽器を使うかは自由なのです。

そんな当たり前だけどなかなか気付けない、とても重要なことをこの曲は教えてくれました。

 

このページでは邦楽ロックに用いられる楽器についてご紹介いたしました。次のページでは、邦楽ロックの歴史をお伝えします。

わかりやすく簡単に説明しましすので、歴史を知ってより邦楽ロックを好きになっていただければと思います。

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この章では4ページにわたって「邦楽ロックの基礎知識」についてお伝えします。基礎知識を知り、より邦楽ロックを好きになって欲しいと思います。

このページでは「邦楽ロックとは何か」についてお伝えします。

 

邦楽ロックとは

 

邦楽ロックという言葉(ジャンル)はすごく曖昧で、正確な定義はないです。

「ロック」という言葉がついていますが、一見すると「これはロックなのか・・・?」と思うような「ロック」というイメージからかけ離れた曲も「邦楽ロック」と呼ばれています。邦楽ロックと呼ばれる曲の範囲はとても広いのです。

邦楽ロックとは何かを理解していただくため、例として2曲紹介します。

 

ASIAN KUNG-FU GENERATION「遥か彼方」

 

まずは、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「遥か彼方」を聴いていただきたいです。この曲は「ロック」という言葉のイメージから、多くの人が想像するような曲ではないかと思います。

 

▼ASIAN KUNG-FU GENERATIONの『遥か彼方』

 

ASIAN KUNG-FU GENERATION
通称「アジカン」。1996年から活動をする4人組の邦楽ロックバンド。代表曲に「リライト」(5thシングル・2004)「ソラニン」(14thシングル・2010)など。

▼ASIAN KUNG-FU GENERATION

 

『はるか彼方』は人気アニメ「NARUTO」のオープニングの曲に使用されました。熱いメッセージがこめられた私の好きな曲の一つです。

 

▼NARUTO(ナルト)

 

いかにも「ロック」という感じのこの曲は、もちろん「邦楽ロック」のジャンルに入ります。

 

Awesome City Club「今夜だけ間違いじゃないことにしてあげる」

 

上記で紹介したASIAN KUNG-FU GENERATIONの曲はいかにも「邦楽ロック」という感じですが、このAwesome City Clubの『今夜だけ間違いじゃないことにしてあげる』は邦楽ロックの曲として聴くと、もしかすると違和感を覚えるかもしれません。

しかし、こちらも邦楽ロックの人気曲の一つです。

 

▼Awesome City Club「今夜だけ間違いじゃないことにしてあげる」(3rdシングル・2017)

Awesome City Club
2013年から活動している男3女2の5人組バンド。略して「ACC」とも呼ばれる。代表曲に「Don’t Think, Fee」(2ndシングル・2016)「今夜だけ間違いじゃないことにしてあげる」(先述)など。

 

この「クラブで流れていて、思わず踊りだしてしまいそうな曲」もれっきとした邦楽ロックなのです。

実際のところ「邦楽ロック」というジャンルはその場面や話者によって指す範囲が異なることは事実です。

 

▼邦楽ロックのアーティストの例

アーティスト 公式PV
KANA-BOON
ONE OK ROCK
フレデリック
ゲスの極み乙女。
米津玄師
back number
マキシマム ザ ホルモン

 

邦楽ロックの定義

 

邦楽ロックという言葉は曖昧なものであり、定義づけるのは難しいです。

ここでは私の独断と偏見の元「邦楽ロック」を以下の様に定義づけます!

 

  • ①日本人(あるいは主な活動地域が日本である外国人)で、
  • ②ロックであること

 

①日本人(あるいは主な活動地域が日本である外国人)は説明の通りです。「邦楽」は『日本の音楽』という意味ですので。

ただ、②の「ロックであること」というのは、そもそも「ロックとは何か?」と思う方もいると思います。

ここで「ロック」とは

  • 曲を製作し、
  • バンド(音楽を演奏する集団)でよく用いられている楽器(ギターやドラム)を使って演奏されている、
  • メッセージ性がある音楽

というものをロックとしたいと思います。

つまり、バンドでよく用いられる楽器を演奏し、メッセージ性のある曲を作成している日本人(あるいは主な活動地域が日本である外国人)が邦楽ロックバンドというわけです。

 

邦楽ロックの楽器については次のページで解説!

 

定義は曖昧なものなので、まずはあれこれ考えるのではなく「なんとなくこんなもんだろうな」とぼんやりとしたイメージを大切にしてもらえれば徐々にわかってくると思います!

邦楽ロックというジャンルはとても曖昧です。私の定義づけに納得いかない人もいるかと思います。

ただ、邦楽ロックというジャンルの定義が人それぞれ異なっていいと思います。むしろ「異なっていること」が正解なのかもしれません。

 

次のページでは「邦楽ロックで使用される代表的な楽器」についてお伝えします。これを知れば、さらに「邦楽ロックとは何か」という理解が深まるかと思います。

『邦楽ロック入門』目次へ  (全12ページ)

 

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邦楽ロックが与えてくれるもの

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邦楽ロックが大好きな筆者が邦楽ロックの基礎知識やおすすめのバンドなどを解説!

邦楽ロック入門 ~近年注目のおすすめバンドを聴こう~はこちらから!

著者:寺井まさき

めまぐるしい人生を駆け抜けられたのは「邦楽ロック」に救われてから。その魅力を一人でも多くの人に伝えたい。あなたなりの感じ方で邦楽ロックを楽しみ、好きになってもらえたら嬉しいです!お問い合わせはこちらから

 

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邦楽ロックは日常に溢れている

 

私は「邦楽ロック」が好きなサラリーマンです。

「邦楽ロック」という名称に聞き覚えがない方もいるかもしれません。ただ、邦楽ロックは身近な場面でよく耳にしていると思います。

邦楽ロックはCM、アニメのテーマソング、スーパーの店内、高校野球の応援歌などの様々な場面で用いられています。

 

▼邦楽ロックのCM使用例

CM 曲名/アーティスト 映像
資生堂の日焼け止め『アネッサ』 多分、風。/サカナクション ▼CM
本田技研工業株式会社『VEZEL』 808/Suchmos ▼『808』MV

 

▼高校野球で使用された邦楽ロックの応援歌の例

曲名 アーティスト 公式PV
女々しくて。 ゴールデンボンバー
RPG SEKAI NO OWARI
心絵 ロードオブメジャー
風吹けば恋 チャットモンチー

 

邦楽ロックが与えてくれるもの

 

そんな邦楽ロックですが、私は「邦楽ロック」を聴くことで、得ることができるものが2つあると思っております。

それは、

  • 気付き
  • 色彩

です。

 

ここから話すことは精神的な話になりますが、わかりやすく具体的に説明できればと思います。

 

① 気づき

 

まずはRADWINPSの「おしゃかしゃま」を例に「気づき」とは何かについてお伝えします。

 

RADWINPS
2001年から活動している4人組の邦楽ロックバンド。大ヒット映画「君の名は」の主題歌「前前前世」などが代表曲。

 

RADWINPS「おしゃかしゃま」

▲『おしゃかしゃま』MV

 

<カラスが増えたから殺します

さらに猿が増えたから減らします

でもパンダは減ったから増やします

けど人類は増えても増やします

僕らはいつでも神様に

願って拝んでてもいつしか

そうさ僕ら人類が神様に

気付いてたらなってたの 何様なのさ>

 

これは私が大好きな邦楽ロックバンドRADWIMPSの『おしゃかしゃま』という曲の冒頭の歌詞です。

 

この歌詞を聴いてハッ!としない人はいないかと思います。

私も始めてこの曲を聴いたときに衝撃を受けました。

そして「確かにそうだな」と激しく同意させられました。

 

カラスや猿が増えて生活に支障が出たから殺す。

パンダは減ってしまって絶滅するとかわいそうだから増やす。

人間は増えても増やし続ける。

昔から人間は「神」という存在を「絶対的な人知を超越するもの」として崇めてきたが、知らぬ間に他の生物系を支配するようなそんな絶対的な存在になっていた。

 

そんなこと皆さん普段考えますか!?

私はまっっっっったく考えていませんでした(笑)

というか考えようとしても考えられません。

 

人口問題はニュースを見ていればたびたび報道される社会問題です。『おしゃかしゃま』は、その問題にフォーカスを当て、鋭い問いかけを投げかけています。

このように邦楽ロックは、普段過ごしている学校や職場では、なかなか気づくことができない、新しい視点から物事を考えるヒントを与えてくれるのです。

 

ONE OK ROCK「キミシダイ列車」

 

邦楽ロックが与えてくれる「気づき」について、私の好きな邦楽ロックバンドONE OK ROCKの曲を例に、さらにお伝えいたします。

 

ONE OK ROCK
2005年から活動している日本のロックバンド。海外でも人気が高い。ボーカルのTaka氏は森進一と森昌子の長男。代表曲に「wherever you are」など。

 

ONE OK ROCKの『キミシダイ列車』という曲の歌詞の一部を引用します。

 

<こんりんざい僕は言わせぬから

「過去がこうだ!だから未来もこうさ!!」

もうくだらんこれだから嫌になる

「もういいやこのまま死んじゃって」

…って思うほどバカに生きてるから

ホラ気付けばまた今日も歌ってる!!>

 

「過去も同じようなことがあった。だからきっと未来も同じことの繰り返しだ。」

そんな風に諦めたことありませんか?

 

『簡単に諦めるのではなく「もういいや、このまま死んじゃって」と思えるぐらい努力してみようよ。そうすれば、うまくいかないこともうまくいくかもよ。』

この曲にはそんな熱いメッセージが込められています。

 

10年、20年と生きていれば、その人なりの物の見方や考え方、捉え方が定まってきます。

人間は変化を好まない動物です。たとえ変わろうと思っても何かのきっかけがなければ、変わることは容易ではありません。さらに変わることが必ずしもよいことであるとは思いません。

しかし、ものの見方や考え方の選択肢を一つ増えるだけで豊かな発想ができるようになります。

 

「上司が自分だけに厳しくするのは、嫌われているからなのかな。

いや、まてよ。もしかしたら、自分に期待を寄せてあえて成長を促すために厳しくしてくれているのかも!」

 

これは極端な例かもしれませんが、別の視点から物事を考えられるようになることで、新たな気付き発想が可能になります。

邦楽ロックは新たな気付きを与えてくるので、あなたの人生をより豊かにする可能性があると思っています。

 

② 色彩

 

邦楽ロックは人間誰しもが持っている「感情」に色を与え、あなたの目の前に広がる世界をより色濃いものへと変化させます。

 

RADWINPS「me me she」

 

例えばあなたが、長年付き合った彼女に別れを告げられ、途方にくれひどく落ち込んでいたとします。そんな時にこんな曲がテレビから流れてきたらどうでしょう。

 

▼「me me she」MV

 

<さよならと一緒に

教えて欲しかったよ

あの約束の破り方を

他の誰かの愛し方を

だけど本当は知りたくないんだ>

 

これはRADWIMPSの『me me she』という曲のサビの歌詞です。

こんなの大号泣不可避ですよね(笑)

実は私も失恋したときはよくこの曲を聞いて泣きまくる常習犯です(照)

 

失恋は誰しも経験したことがあるかと思います。

その時に感じる、無常観や後悔などはあなただけが感じる特別な感情ではありません。

同じ経験のある人が必ず抱く、要はあるあるな感情なのです。

 

失恋での悲しみを色で表すと真っ青が当てはまるかと思います。

悲しみの明け暮れているとき、自分の世界を「真っ青」にすればいい。

その沸き立つ感情を無理に押さえつける必要は無いのです。

そして嬉しいことがあったときは思いっきり喜び、その時間を楽しめばよいのです。

そうすることで、あなたの感情がより濃いものになり、見えるもの、聞くもの、感じるもの、それぞれがより色濃いものとなって感じることができるようになるはずです。

邦楽ロックはあなたが抱く感情に、より濃い色を加えることで色彩豊かな人生を送るための手助けをしてくれるのです。このことから、邦楽ロックを聴いて与えられるものは大きいと言えるかと思います。

 

第2章では感情別に邦楽ロックのおすすめをご紹介!(現在「はじめに」)

 

 

ここまで実際の邦楽ロックの歌詞を用いながら、皆さんに邦楽ロックが与えてくれるものについてお伝えしました。ぜひとも、皆さんには私の好きな邦楽ロックを好きになって欲しいと思っております。

次のページからは4ページにわたって「邦楽ロックの基礎知識」についてお伝えします。「邦楽ロックとは何か?」ということから、楽器、歴史、国内外での評価などについて解説いたします。

 

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