邦楽ロック入門 ~近年注目のおすすめバンドを聴こう~はこちらから!
著者:寺井まさき
めまぐるしい人生を駆け抜けられたのは「邦楽ロック」に救われてから。その魅力を一人でも多くの人に伝えたい。あなたなりの感じ方で邦楽ロックを楽しみ、好きになってもらえたら嬉しいです!お問い合わせはこちらから
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この章では邦楽ロックの基礎知識について4ページにわたってお伝えしております。このページでは邦楽ロックの楽器についてお伝えします
邦楽ロックは主に「ギター」「ベース」「ドラム」といった楽器で構成されます。簡単にわかりやすく各楽器の役割を紹介したいと思います。
邦楽ロックの主な楽器と役割
1 ギター
まずは、邦楽ロックの主な楽器の代表的な存在「ギター」から紹介いたします。
ギターの主な役割はコード(ド・ミ・ソなど複数の音が同時に鳴るハーモニーのこと)を弾くことです。
弦が通常6本あるので最大で6つの音を同時に鳴らすことができます。ドラムとベースが作り上げる音を土台に、ギターによってバンドの音楽に色を与える役割を担っています。
▼ギターの音
▼ギターが目立つ曲のイメージ
2 ベース
ベースの主な役割は、「ギターには出せない低い音を出すこと」でバンドの演奏に厚みを出します。ベースがないとスカスカ感のある演奏となってしまいます。
ギターが一度に複数の音を鳴らすのに対して、ベースは単音(ひとつの音)のみを鳴らします。
▼ベースの音
▼ベースの音(ベンベンと低音で鳴り響いているのがベースです)
3 ドラム
ドラムはライブなどでは一番後ろにセットされ、客席からは見にくい位置で演奏するため一見すると地味に思われがちな楽器です。
しかし「指揮者」や「土台」と表現されるほど重要な役割を担っています。
バンドの演奏の「スピード」や「曲のノリ」は、ドラムによって決定されます。ドラムのリズムの安定がなければ演奏全体が崩れてしまいます。
▼ドラムの音
以上3つが邦楽ロックで演奏される代表的な楽器となります。
まとめると、「ドラム」が曲として不可欠なビートやリズムを生み出し、「ベース」が重みや厚みを加え安定感を出し、それに「ギター」が音階という色をつけることで音楽として成立するわけです。
必ずしも3つが必要ではない
その他にも、現代の邦楽ロックは様々な楽器が用いられています。
ピアノ、シンセサイザー、キーボード、サックス、トランペットなどなど。
この楽器が入ってたら「邦楽ロックじゃない!」なんてことはありません。
また使う楽器は3つとも限らないのです。3つではなくてもよいという例を1つ紹介します。
日食なつこの『水流のロック』という曲です。
この曲は数年前に、テレビ朝日の音楽番組「関ジャム~完全燃SHOW」で紹介されて話題になり、YouTubeの視聴回数が100万回を超えました。
この曲はピアノとドラムだけ(おそらくベースなども入っていますが、ここでは言及しません)で演奏されています。
番組の中では、
「ピアノでギターとベースの役割を同時にこなしている。それだけではどうしてもリズムやビートを刻むことができないため、最低限の楽器としてドラムが使用されている。現代の音楽シーンは音を追加するという足し算の考え方であるが、この曲は無駄な音や楽器を引いていく引き算の考え方が応用されている」
と紹介されていました。
当時この曲をはじめて聴いた時、私は衝撃を受けました。
2つの楽器のみで、こんなかっこいい曲が作れるのかと。
私は音楽の専門的な知識を持ち合わせている訳ではありません。ただ、この曲の「引き算」という考え方がとても新鮮で、「音楽は自由なんだな」と思いました。
現在邦楽ロックで用いられる楽器はたくさんあります。しかしどの楽器を使うかは自由なのです。
そんな当たり前だけどなかなか気付けない、とても重要なことをこの曲は教えてくれました。
このページでは邦楽ロックに用いられる楽器についてご紹介いたしました。次のページでは、邦楽ロックの歴史をお伝えします。
わかりやすく簡単に説明しましすので、歴史を知ってより邦楽ロックを好きになっていただければと思います。
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著者:寺井まさき
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