King Gnu新井和輝の紹介① 【人間性】

Webon紹介目次著者
King Gnuを聴いて「人生が変わった」音楽を愛して40年の著者が綴った『KingGnu入門』の決定版!「KingGnuって何?」という方も、既に「ヌー民」の方もこれを読めばKingGnuの曲をさらに楽しめる事間違いナシ!!

King Gnu入門 〜全人類必聴の歴史的革命バンド〜 【メンバーと軌跡編】はこちらから!

著者:渡辺和歌

1970年生まれ。音楽を愛して40年。中学時代は『ベストヒットUSA』を欠かさずチェック。当時の洋楽ヒット曲をラジオから録音しお気に入りのカセットテープを作成。ビートルズのアルバムは全て揃え『イエロー・サブマリン』などのビートルズ映画上映会にも欠かさず参加。中森明菜さんのファンで歌詞を耳コピして書き起こしていた。中島みゆき、中森明菜、尾崎豊、サカナクション、大島保克、元ちとせにも傾倒。King Gnuを聴いて生き方が変わるほどの感銘を受ける。現在はラジオやテレビ出演、SNSやライブなどでチェックしKing Gnuを追いかけている。

お問い合わせはこちらから

『King Gnu入門【メンバーと軌跡編】』目次へ  (全16ページ)

 

この章では3ページにわたってKing Gnuのベース担当の新井和輝(あらい かずき)さんという人物を【人間性】【音楽性】【高井息吹と眠る星座】に分けて紹介します。

このページではまずは新井さんの人間性についてお伝えします。

 

新井和輝の基本情報

 

この投稿をInstagramで見る

 

#Kinggnu

新井 和輝さん(@kazukiarai_)がシェアした投稿 –

名前 新井和輝(あらい かずき)
担当 ベース/シンセベース/コントラバス/コーラス
生年月日 1992年10月29日
出身地 東京都福生市
血液型 O型
音楽遍歴 ASIAN KUNG-FU GENERATION/RADWIMPS/ストレイテナー/ELLEGARDEN/ザ・バンド・アパート/ディアンジェロ/エリカ・バドゥ/ジャミロクワイ/アレステッド・ ディベロップメント/2パック/ロバート・グラスパー/ロバート・グラスパー・エクスペリメント(デリック・ホッジ)/サンダーキャット/ケンドリック・ラマー/RHファクター/レタス/ジェイムス・ブレイク/フランク・オーシャン/ベッカ・スティーヴンス・バンド/ビリー・アイリッシュ/アンダーソン・パーク/高井息吹/君島大空/ものんくる/大橋トリオ/さかいゆう/はっぴいえんど/邦楽ロック~90年代ネオソウル~ヒップホップ~ブラックミュージック~ゴスペル~ジャズ
使用楽器 ・ベース:Fender American Elite Jazz Bass V(色:Natural)
・ベース:BLACK CLOUD Black Smoker BETA-5 Act King Gnu新井モデル
・エフェクターボード:YOUSAYSOUNDS
・シンセベース:Moog Sub Phatty

 

「トーキョー・ニュー・ミクスチャー」と称されるが、新井さんが唯一の東京出身

 

いわゆる「ミクスチャーロック(ラップの要素を加えたロック)」という音楽ジャンルではなく、独自の音楽スタイル「トーキョー・ニュー・ミクスチャー」と称されるKing Gnu。

ところがKing Gnuは「トーキョー・ニュー・ミクスチャースタイルバンド」と自称しているわけではなく、台本に書かれてあったものをメンバーが読んだだけだそうです。「ライターさんが書いてくれた」というのが真相だとか。

たしかにファーストアルバムもそのリード曲も『Tokyo Rendez-Vous』ですが、これまでご紹介した3人とも東京出身ではありません。

▼King Gnu『Tokyo Rendez-Vous』

 

ビルや民家など様々な建物が立ち並ぶ「東京」はカオティック(混沌としている)、多要素が混ざり合うところが「音楽性」と重なる……ということでしょう。

アメリカでは音楽の盛んな都市がいくつかあり、それぞれ「NYシーン・LAシーン・ボストンシーン」などと呼ばれるように、日本だと「東京シーン」として盛り上げていきたい……という考え方もあるようです。

 

そんななか、King Gnuでただひとり東京出身なのがベースの新井和輝(あらい かずき)さん。

しかも米軍横田基地のある福生出身なので、国道16号線のベースサイドストリートなどジャズ喫茶やジャズバー、ライブハウスが多く、ジャズが似合うイメージです。

 

【コラム】Tempalay『革命前夜』と新井さんのおなじみの店

ちなみにKing Gnuの仲良しバンドとしても知られるTempalay(テンパレイ)『革命前夜』のMVは福生のハンバーガーショップで撮影されていて、新井さんもおなじみのお店だとか。

▼Tempalay『革命前夜』

その『革命前夜』には常田大希さんによるリミックスバージョンもあります。

▼Tempalay『革命前夜 Remix』by Daiki Tsuneta Millennium Parade

Tempalayといえば、アルバム『21世紀より愛をこめて』(2019年6月5日リリース)のリード曲『のめりこめ、震えろ。』のMVが山田健人監督×PERIMETRON(ペリメトロン)プロデュースで震える名曲です。

▼Tempalay『のめりこめ、震えろ。』

 

新井さんの略歴

小学・中学時代

 

ジャズが似合う街・福生の“まめ”と“そら”という2匹の猫がいるご家庭で生まれ育った新井さんは、小学校の卒業文集で「NBAの選手になりたい」と書いていたそうです。

田臥勇太選手がNBAに行かれた頃、漫画『SLAM DUNK』(スラムダンク)を読んでバスケを始めたとのこと。

▼漫画『SLAM DUNK』(1990年~1996年に週刊少年ジャンプで連載)

中学に入ってバスケ部に所属された新井さんですが、コーチが怖くて3か月で退部。

半年間、帰宅部を続けたのち、あまり規則の厳しくなかった陸上部に入ります。

中学2年生のとき陸上部をサボってコインゲームをしに行く途中、友だちに「バンドやろうぜ!」と誘われたとか。

新井さんがベースを始めたのは14歳。当時はYUIさんの『Good-bye days』が流行っていて、アコースティックギターがブーム。

▼YUI『Good-bye days』

 

新井さん以外の友だちは既に楽器を持っていたそうです。友だちはアコギからエレキギターに持ち替えてバンドを組みたい!ということ。

他に志望者がいなかったのがベース。

新井さんはそれまで楽器を持っていなかったので、新たに始めるならちょうどいいということでベースになったとか。新井さんいわく、これはベーシストにありがちな話だそうです。

 

高校・大学時代

 

さらに新井さんは高校時代、軽音楽部に所属して“アジカン”ことASIAN KUNG-FU GENERATIONやRADWIMPSなどのコピーバンドをしながら、先輩に誘われて出かけたジャズ喫茶でジャズと遭遇。

すっかりジャズの虜になり、ライブハウスに通われます。

そんななか出会った世界的ベーシスト日野“JINO”賢二さんの弟子になったのは、新井さんが高校2年生のときでした。

▼日野“JINO”賢二

その後、音楽系ではない一般の大学に通われつつ、国立音楽大学のビッグバンドのサークルに参加。

さらに19歳のとき、ベースに活かせるようにとコントラバス(ウッドベース)を始めます。師事されたのはジャズベーシストの河上修さん。

▼コントラバス

 

大学4年生になると河上修師匠宅に住み込む機会が訪れたそうです。

そしてジャムセッション(即興演奏)を重ねるなかでドラムの勢喜遊さんと出会い、常田さんともつながってSrv.Vinci(サーバ・ヴィンチ)に至るという流れ。

King Gnu以外のバンドやベースプレイヤーとしてのサポート活動はメジャーデビュー後も続けられています。

 

3つのキーワードで知る!新井さんの人間性

① 一家の大黒柱のような存在

 

混沌とした要素が混ざり合うという意味では、King Gnuのメンバー4人も個性が際立っています。

音楽や芸術の塊なのに「美しすぎるものを汚す」という美学を貫く、自分に正直な常田さん。素朴ながらも多面性のある井口理さん。音楽以外も独自のノリでマイペースな勢喜さん。

King Gnuの4人には「真面目でシャイで笑顔が素敵」という共通点はあるものの、音楽スタイルのように人柄は多様です。そんな個性的なメンバーをまとめる役割、一家の大黒柱のような存在がしっかり者の新井さん。

同い年でお互い20歳の頃に知り合い、King Gnuのなかでは最もつき合いの長い勢喜さんからは音楽性はもちろん「論理的な話し方」にも絶大な信頼をおかれ、“新井先生”と呼ばれることもあり、ファンのあいだでも愛称として親しまれています。

 

② 勢喜さんと感覚が似ている

 

2018年の大みそか、仕事がオフだからと映画『ボヘミアン・ラプソディ』を観に行ったら鉢合わせたり、ゲーム機プレイステーション4(PS4)をたまたま同じ日に買ったり、勢喜さんとは音楽以外でも感覚が似ているとか。

井口さんのグダグダになりがちなライブMCをサポートするのも、ルームシェア仲間の新井さん。

2人が一緒に住むようになった理由は「利害の一致」。井口さんが学生寮から出るタイミングと、新井さんが住み込んでいた師匠宅から出るタイミングがたまたま重なったそうです。

 

③ 熱い音楽魂を秘めた紳士

 

King Gnuのなかでは優しい紳士という立ち位置の新井さん。

井口さんいわく「寡黙でマッチョ」。

新井さんご自身も腹筋がゴリゴリに割れている細マッチョと認められていて、意外にもコンプレックスだそうです。

 

ベースプレイヤーになることしか考えず、高校3年間は牛丼チェーンの松屋でバイトしていたという真面目ぶり。モンハン(モンスターハンター)の連れ猫(オトモアイルー)を“おまる”と名づけるほか、ご親戚のお子様をかわいがるご様子はとってもお茶目です。

ただKing Gnuのライブの打ち上げでカラオケに行かれたとき、アジカン(ASIAN KUNG-FU GENERATION)の『リライト』を5~6回も歌われたり、

▼ASIAN KUNG-FU GENERATION『リライト』

 

高校時代ホワイトデーに「きのこの山」の傘の部分をあえてかじって巨大に作り直し、プレゼントした女の子に引かれたり……。

今なら「きのこの山」の手作りキットがあるのですが、どうやらまだ発売される前、革命前夜の出来事だったようです。

さらに新井さんは通称「音フェチ動画」と呼ばれる「ASMR(自律感覚絶頂反応)動画」をアップする“ASMRist”を真似して、バイノーラルマイクを活用した低音のささやきボイスをラジオで披露されたこともありました。

▼ASMR=バイノーラル録音=ステレオ録音方式の一種|参考「ASMR 50+ Triggers」

 

ごくごくまれに紳士らしからぬ面が表に出ることもある新井さんですが、優しくお茶目なことに変わりはなく、音楽およびベースに関しては非常にストイック。

優れた音楽が正当に評価されることを誰よりも強く願うほど、熱い音楽魂を秘めていらっしゃいます。

そんな新井さんの音楽性についても深掘りしていきましょう。

『King Gnu入門【メンバーと軌跡編】』目次へ  (全16ページ)

 

 

目次著者

著者:渡辺和歌

1970年生まれ。音楽を愛して40年。中学時代は『ベストヒットUSA』を欠かさずチェック。当時の洋楽ヒット曲をラジオから録音しお気に入りのカセットテープを作成。ビートルズのアルバムは全て揃え『イエロー・サブマリン』などのビートルズ映画上映会にも欠かさず参加。中森明菜さんのファンで歌詞を耳コピして書き起こしていた。中島みゆき、中森明菜、尾崎豊、サカナクション、大島保克、元ちとせにも傾倒。King Gnuを聴いて生き方が変わるほどの感銘を受ける。現在はラジオやテレビ出演、SNSやライブなどでチェックしKing Gnuを追いかけている。

お問い合わせはこちらから

King Gnu新井和輝の紹介③ 【高井息吹と眠る星座】

Webon紹介目次著者
King Gnuを聴いて「人生が変わった」音楽を愛して40年の著者が綴った『KingGnu入門』の決定版!「KingGnuって何?」という方も、既に「ヌー民」の方もこれを読めばKingGnuの曲をさらに楽しめる事間違いナシ!!

King Gnu入門 〜全人類必聴の歴史的革命バンド〜 【メンバーと軌跡編】はこちらから!

著者:渡辺和歌

1970年生まれ。音楽を愛して40年。中学時代は『ベストヒットUSA』を欠かさずチェック。当時の洋楽ヒット曲をラジオから録音しお気に入りのカセットテープを作成。ビートルズのアルバムは全て揃え『イエロー・サブマリン』などのビートルズ映画上映会にも欠かさず参加。中森明菜さんのファンで歌詞を耳コピして書き起こしていた。中島みゆき、中森明菜、尾崎豊、サカナクション、大島保克、元ちとせにも傾倒。King Gnuを聴いて生き方が変わるほどの感銘を受ける。現在はラジオやテレビ出演、SNSやライブなどでチェックしKing Gnuを追いかけている。

お問い合わせはこちらから

『King Gnu入門【メンバーと軌跡編】』目次へ  (全16ページ)

 

この章では3ページにわたってKing Gnuのベース担当の新井和輝(あらい かずき)さんという人物を【人間性】【音楽性】【高井息吹と眠る星座】に分けて紹介します。

このページでは新井さんがKing Gnu以外で所属するバンド「高井息吹と眠る星座」についてお伝えします。

 

新井さんは「高井息吹と眠る星座」のメンバー

 

新井さんはジャムセッション(即興演奏)シーンのベースプレイヤーとしての活動もずっと続けられていて、King Gnuのほかに「高井息吹と眠る星座」のバンドメンバーでもあり、様々なアーティストのサポートもしていらっしゃいます。

▼高井息吹と眠る星座『水中』 

 

2016年3月にEveから改名された高井息吹(たかい いぶき)さんは、国立音楽大学出身のシンガーソングライター。ピアノも演奏されます。

▼高井息吹さん

 

地元がご近所という新井さんいわく「Eveちゃん(高井息吹さん)の家は(オルガンが鳴り響く)教会」。

新井さんが大学1年生の頃に、お兄様のトランペット奏者・高井天音(たかい あまね)さんを介して妹の高井息吹さんと出会われたそうです。

“King Gnu新井和輝の紹介③ 【高井息吹と眠る星座】” の続きを読む

King Gnu新井和輝の紹介②  【音楽性】

Webon紹介目次著者
King Gnuを聴いて「人生が変わった」音楽を愛して40年の著者が綴った『KingGnu入門』の決定版!「KingGnuって何?」という方も、既に「ヌー民」の方もこれを読めばKingGnuの曲をさらに楽しめる事間違いナシ!!

King Gnu入門 〜全人類必聴の歴史的革命バンド〜 【メンバーと軌跡編】はこちらから!

著者:渡辺和歌

1970年生まれ。音楽を愛して40年。中学時代は『ベストヒットUSA』を欠かさずチェック。当時の洋楽ヒット曲をラジオから録音しお気に入りのカセットテープを作成。ビートルズのアルバムは全て揃え『イエロー・サブマリン』などのビートルズ映画上映会にも欠かさず参加。中森明菜さんのファンで歌詞を耳コピして書き起こしていた。中島みゆき、中森明菜、尾崎豊、サカナクション、大島保克、元ちとせにも傾倒。King Gnuを聴いて生き方が変わるほどの感銘を受ける。現在はラジオやテレビ出演、SNSやライブなどでチェックしKing Gnuを追いかけている。

お問い合わせはこちらから

『King Gnu入門【メンバーと軌跡編】』目次へ  (全16ページ)

 

この章では3ページにわたってKing Gnuのベース担当の新井和輝(あらい かずき)さんという人物を【人間性】【音楽性】【高井息吹と眠る星座】に分けて紹介します。

このページでは新井さんの音楽性についてお伝えします。

 

新井さんの音楽遍歴・使用楽器一覧

 

この投稿をInstagramで見る

 

#Kinggnu

新井 和輝さん(@kazukiarai_)がシェアした投稿 –

名前 新井和輝(あらい かずき)
担当 ベース/シンセベース/コントラバス/コーラス
生年月日 1992年10月29日
音楽遍歴 ASIAN KUNG-FU GENERATION/RADWIMPS/ストレイテナー/ELLEGARDEN/ザ・バンド・アパート/ディアンジェロ/エリカ・バドゥ/ジャミロクワイ/アレステッド・ ディベロップメント/2パック/ロバート・グラスパー/ロバート・グラスパー・エクスペリメント(デリック・ホッジ)/サンダーキャット/ケンドリック・ラマー/RHファクター/レタス/ジェイムス・ブレイク/フランク・オーシャン/ベッカ・スティーヴンス・バンド/ビリー・アイリッシュ/アンダーソン・パーク/高井息吹/君島大空/ものんくる/大橋トリオ/さかいゆう/はっぴいえんど/邦楽ロック~90年代ネオソウル~ヒップホップ~ブラックミュージック~ゴスペル~ジャズ
使用楽器 ・ベース:Fender American Elite Jazz Bass V(色:Natural)
・ベース:BLACK CLOUD Black Smoker BETA-5 Act King Gnu新井モデル
・エフェクターボード:YOUSAYSOUNDS
・シンセベース:Moog Sub Phatty

 

新井さんの使用楽器

 

新井和輝(あらい かずき)さんがKing Gnuで愛用されているのは、おもにフェンダーの“ジャズベース”とブラッククラウドの“ブラックスモーカー”という5弦ベース。一般的な4弦ベースより1弦多いので、そのぶん低い音が出せます。

▼使用楽器「Fender American Elite Jazz Bass V(色:Natural)」

 

YOUSAYSOUNDSというブランドでエフェクターボードを組んでもらっていて、フィルターとオクターバーを使うことが多いそうです。

【コラム】音楽用語解説!

・エフェクター:楽器などに音響効果を与える装置
・エフェクターボード:複数のエフェクターを入れるケース
・フィルター:特定の周波数をカットまたはブースト(増幅)させるエフェクター
・オクターバー:オクターブ上下の音を発生させるエフェクター

 

時にはモーグの“サブファッティ”というシンセベース(シンセサイザーの一種)で重低音のグルーヴの渦に巻き込み、コントラバス(ウッドベース)も演奏されます。

▼モーグ「サブファッティ」

 

新井さんの音楽遍歴

 

高校で軽音楽部に所属し、当初はアジカンやRADWIMPSなどのコピーバンドをしながら、ストレイテナーELLEGARDEN(エルレガーデン)、“バンアパ”ことザ・バンド・アパートなどの邦楽ロックを聴いていたという新井さん。

“King Gnu新井和輝の紹介②  【音楽性】” の続きを読む

邦楽ロックで使用される代表的な楽器

Webon紹介目次著者
邦楽ロックが大好きな筆者が邦楽ロックの基礎知識やおすすめのバンドなどを解説!

邦楽ロック入門 ~近年注目のおすすめバンドを聴こう~はこちらから!

著者:寺井まさき

めまぐるしい人生を駆け抜けられたのは「邦楽ロック」に救われてから。その魅力を一人でも多くの人に伝えたい。あなたなりの感じ方で邦楽ロックを楽しみ、好きになってもらえたら嬉しいです!お問い合わせはこちらから

 

『邦楽ロック入門』目次へ  (全12ページ)

 

スポンサーリンク



 

この章では邦楽ロックの基礎知識について4ページにわたってお伝えしております。このページでは邦楽ロックの楽器についてお伝えします

邦楽ロックは主に「ギター」「ベース」「ドラム」といった楽器で構成されます。簡単にわかりやすく各楽器の役割を紹介したいと思います。

 

邦楽ロックの主な楽器と役割

1 ギター

 

まずは、邦楽ロックの主な楽器の代表的な存在「ギター」から紹介いたします。

ギターの主な役割はコード(ド・ミ・ソなど複数の音が同時に鳴るハーモニーのこと)を弾くことです。

弦が通常6本あるので最大で6つの音を同時に鳴らすことができます。ドラムとベースが作り上げる音を土台に、ギターによってバンドの音楽に色を与える役割を担っています。

 

▼ギターの音

▼ギターが目立つ曲のイメージ

 

【編集部メモ】
日本のロックシーンを牽引しているギタリストと言えば「HI-STANDARD」の横山健が挙げられるでしょう。「カッコいい」を体現しているような曲の数々は今も世代を越えて支持されております。

 

2 ベース

 

ベースの主な役割は、「ギターには出せない低い音を出すこと」でバンドの演奏に厚みを出します。ベースがないとスカスカ感のある演奏となってしまいます。

ギターが一度に複数の音を鳴らすのに対して、ベースは単音(ひとつの音)のみを鳴らします。

 

▼ベースの音

▼ベースの音(ベンベンと低音で鳴り響いているのがベースです)

music by 魔王魂

 

【編集部メモ】
日本でNO1のベーシストと呼び声が高いのがRIZEのkenkenです。Dragon Ashなどにも参加しており、その演奏を聴けば地味なベースのイメージは一新されることでしょう。

 

3 ドラム

 

ドラムはライブなどでは一番後ろにセットされ、客席からは見にくい位置で演奏するため一見すると地味に思われがちな楽器です。

しかし「指揮者」や「土台」と表現されるほど重要な役割を担っています。

バンドの演奏の「スピード」や「曲のノリ」は、ドラムによって決定されます。ドラムのリズムの安定がなければ演奏全体が崩れてしまいます。

 

▼ドラムの音

 

【編集部メモ】
ドラムが凄いと言われる有名なロックバンドと言えば「凛として時雨」です。2008年に発売された 「Telecastic fake show」を聴けば、初心者の方でも思わず「ドラムうますぎ・・・」と絶句してしまうことでしょう。

 

以上3つが邦楽ロックで演奏される代表的な楽器となります。

まとめると、「ドラム」が曲として不可欠なビートやリズムを生み出し、「ベース」が重みや厚みを加え安定感を出し、それに「ギター」が音階というをつけることで音楽として成立するわけです。

 

必ずしも3つが必要ではない

 

その他にも、現代の邦楽ロックは様々な楽器が用いられています。

ピアノ、シンセサイザー、キーボード、サックス、トランペットなどなど。

この楽器が入ってたら「邦楽ロックじゃない!」なんてことはありません。

 

また使う楽器は3つとも限らないのです。3つではなくてもよいという例を1つ紹介します。

 

日食なつこの『水流のロック』という曲です。

 

 

この曲は数年前に、テレビ朝日の音楽番組「関ジャム~完全燃SHOW」で紹介されて話題になり、YouTubeの視聴回数が100万回を超えました。

この曲はピアノとドラムだけ(おそらくベースなども入っていますが、ここでは言及しません)で演奏されています。

 

番組の中では、

「ピアノでギターとベースの役割を同時にこなしている。それだけではどうしてもリズムやビートを刻むことができないため、最低限の楽器としてドラムが使用されている。現代の音楽シーンは音を追加するという足し算の考え方であるが、この曲は無駄な音や楽器を引いていく引き算の考え方が応用されている」

と紹介されていました。

 

当時この曲をはじめて聴いた時、私は衝撃を受けました。

2つの楽器のみで、こんなかっこいい曲が作れるのかと。

私は音楽の専門的な知識を持ち合わせている訳ではありません。ただ、この曲の「引き算」という考え方がとても新鮮で、「音楽は自由なんだな」と思いました。

 

現在邦楽ロックで用いられる楽器はたくさんあります。しかしどの楽器を使うかは自由なのです。

そんな当たり前だけどなかなか気付けない、とても重要なことをこの曲は教えてくれました。

 

このページでは邦楽ロックに用いられる楽器についてご紹介いたしました。次のページでは、邦楽ロックの歴史をお伝えします。

わかりやすく簡単に説明しましすので、歴史を知ってより邦楽ロックを好きになっていただければと思います。

『邦楽ロック入門』目次へ  (全12ページ)

 

スポンサーリンク



 

目次著者