邦楽ロックおすすめバンド23選 【エモいバンド編】

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邦楽ロックが大好きな筆者が邦楽ロックの基礎知識やおすすめのバンドなどを解説!

邦楽ロック入門 ~近年注目のおすすめバンドを聴こう~はこちらから!

著者:寺井まさき

めまぐるしい人生を駆け抜けられたのは「邦楽ロック」に救われてから。その魅力を一人でも多くの人に伝えたい。あなたなりの感じ方で邦楽ロックを楽しみ、好きになってもらえたら嬉しいです!お問い合わせはこちらから

 

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この章(第2章)では4ページにわたって近年の邦楽ロックの魅力がわかるおすすめのバンド23選を【人気バンド】【ガールズバンド】【エモいバンド】【ボーカロイド】とジャンル別に分けて紹介しております。

恐るべき速さで邦楽ロックの流行は変化しています。ここではぜひともおさえて欲しい、近年、邦楽ロック界で熱いジャンルである【エモいバンド】について紹介します。

 

エモいとは

 

「エモい」とはいわゆる若者言葉の一つで、英語の「emotional」を由来とした「感情が揺れ動かされた状態」を表す形容詞です。

よく「感情が揺れ動かされたとき」や「言葉でうまく表現できないとき」などプラスの意味で用いられます。いかにもSNSが発達した時代を生きる若者が使いそうな言葉ですよね(笑)

 

【編集部コラム】2018年流行語となった「エモい」
株式会社マイナビが運営するメディア『マイナビティーンズ』の調査によると「2018年10代女子が選ぶ流行ったコトバ」の1位に「エモい」が選ばれました。(参考:https://www.mynavi.jp/news/2018/11/post_18473.html

「エモい」は「このバンドエモい!」「歌詞がエモい!」など音楽に使用されるのが一般的でしたが、最近では「ファッション」「写真」「文章」「表情」など様々なところで使われています。

 

そんな「言葉ではうまく表現できないけど、感情が動かされて良い」と称されるバンドが今話題となっています。

 

おすすめのエモいバンド

16 クリープハイプ

バンド名 クリープハイプ
結成年 2001年
メンバー 尾崎世界観(ボーカル/ギター)
小川幸慈(ギター)
長谷川カオナシ(ベース/コーラス)
小泉拓(ドラムス)
備考 2003年リリースの『憂、燦々』は資生堂アネッサCMに起用され話題になる。日本テレビドラマ「そして、誰もいなくなった」映画「帝一の國」「代々木ゼミナール」のCMなど数多くのタイアップを行う。
▼映画「帝一の國」主題歌の『イト』MV

邦楽ロック界でエモいバンドの代表格といえば「クリープハイプ」が挙げられます。

高音が特徴的な歌声と、女々しい歌詞がなんともいえない世界観を生み出しています。(ちなみにボーカルは尾崎世界観という名前です。)

例えば、『欠伸』という曲は、女性が性行為時に男性器を咥える姿を、欠伸として表現しています。(笑)

 

▼クリープハイプ『欠伸』MV

 

字面だけではただの卑猥な曲としか感じられないでしょうが、曲として聴いてみると哀愁漂うバンドの雰囲気を感じられるのでぜひ聴いてみてください!

 

17 My Hair is Bad

バンド名 My Hair is Bad(マイヘアーイズバッド)
結成年 2008年
メンバー 椎木知仁(ボーカル/ギター)
山本大樹(ベース/コーラス)
山田淳(ドラムス)
備考 バンド名の由来は、結成当時にメンバーの山本が範馬刃牙(格闘マンガのグラップラー刃牙の主人公)のような髪型で「My Hair is Bad?」と言っていたのがきっかけ。

My Hair is Badは【人気バンド編】でも紹介しましたが、このバンドはエモいバンドとしても注目していただきたいです。

 

My Hair is Badは今話題のエモいバンドの一つです。

『真赤』という彼らを代表する人気曲では

 

▼My Hair is Bad『真赤』MV

<ブラジャーのホックを外す時

だけ心の中まで分かった気がした>

という歌いだしで始まるので驚きです。

 

My Hair is Badは、現代の若者が共感できるような、ストレートであり、かつ繊細な心理描写を曲にして歌うエモいバンドです。今「エモさを求める若者」を中心に大人気なのでおさえておくべきバンドです。

 

その他注目のエモいバンド

【編集部コラム】まだまだいる!邦楽ロックの注目のエモいバンド

魅力的なエモいバンドは他にも多くいます。ここではWebon編集部が選んだ今後注目のエモいバンドを紹介します。

18 ONE OK ROCK

ONE OK ROCKはエモいと評判のバンドです。2005年から活動している日本のロックバンドで海外でも人気が高いです。「キミシダイ列車」では熱いメッセージが込められており「エモい」と言える曲でしょう。

▼キミシダイ列車

 

19 reGretGirl(リグレットガール)

reGretGirlは2014年結成のスリーピース(3人組)バンド。「次世代センチメンタル・ギター・ロック・バンド」とも称される。切なく女々しい歌詞が特徴のバンド。リアルな失恋を描いた「ホワイトアウト」はYouTubeの再生回数が600万回を越えている。

 

20 忘れらんねぇよ

2008年結成のバンド。2015年頃には「エモいバンド」と称されていました。下ネタが多く、リア充に対する妬みがつまった自虐的な歌詞が特徴のバンドです。ボーカルの心のこまった叫びが非常に「エモい」です。

 

次のページでは【エモいバンド】と同じように邦楽ロックで近年話題である【ボーカロイド】についてお伝えします。

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邦楽ロックの可能性は無限大

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このWebonでは邦楽ロックの魅力についてお伝えしてきました。

 

ここまで読んで頂き本当にありがとうございます。

 

最後にまとめとして、私の昔話を少しさせてください。

 

私はごくごく普通の人生を歩んできたように人から思われます。

 

しかし私から言わせれば、今までの人生は平坦な道のりではありませんでした。

 

小さい頃から人より太っていた私は、自分の外見が嫌いでした。

 

しかし、両親から

 

「太っていないよ。それぐらいがちょうどいい」

 

と言われ、当時の純真無垢であった私はその言葉を信じていました。

 

しかし小学校高学年になり、私の太った外見を引き合いにいじめられるようになりました。

 

端から見ればそんな傷つくような言葉ではなかったかもしれません。

 

ですが、私は自分の見かけをいじる周りの言葉にひどく傷つきました。

 

そこからサッカーと出会い、身体を動かす機会が多くなり少しずつ痩せていきました。

 

中学校に進学し、毎日サッカーに明け暮れていたそんなある日。

 

姉が自殺を試みました。

 

未遂に終わりましたが、当時の私にとっては大きなショックでした。

 

原因はうつ病。

 

両親もどのように接したらよいか分からずに途方にくれていました。

 

思春期であった当時の私も、姉にどのように接したらよいか分からず、

姉にだけでなく他人に対して心を塞ぎこむようになりました。

 

そんな時です。

 

私は邦楽ロックに出会いました。

 

自分の感情に寄り添うかのように私の心に彩りを与えてくれました。

 

傷ついている人がどのような気持ちであるか、気付かせてもらいました。

 

邦楽ロックと出会ったことで、自己中心的でモノクロの世界を生きる私を

 

様々な色で彩られた他者と共存する世界へと飛び出すことができました。

 

「自分はこうじゃなくてはダメだ」

 

と感じていたものを、

 

「君は君だよ。君らしく生きればいいんだよ」

 

と気付きを与えてくれました。

 

「悲しい」と「怒り」が大部分を占めていた私の感情に語りかけ、

 

「悲しい時は思いっきり泣きな。そのかわり楽しい時は回りを気にせず楽しみな」

 

と世界に色を与えてくれました。

 

思春期という多感な時期に邦楽ロックと出会っていなければ、私の人生は大きく変わっていたかと思います。

 

そんな私を救ってくれた邦楽ロックの力は、

世界中のどんな人も救える力を秘めています。

 

彼女とうまくいかず悩んでいる若者から毎日を生きることがやっとな貧困地域の子どもまで、救える力が邦楽ロックにはあります。

 

私がこのWebonの作成を決めたのは、そこにあります。

 

「私のことを助けてくれた邦楽ロックはきっと、もっといろんな人を助ける力を秘めているはずだ」

 

そんな気持ちで作成しています。

 

それだけではありません。

 

私が邦楽ロックの魅力を一人でも多くの人に伝えることができたならば、

邦楽ロックの知名度をほんの少し上げることに繋がります。

 

CDが売れない時代、という言葉を聞いたことがあるかと思います。

 

邦楽ロックに限らず、昔と比べて楽曲の要であったCDの売り上げに悩んでいるアーティストは非常に多くなっているようです。

 

デジタル音源がだめなのか!

 

そのような単純な話をしたいわけではありません。

 

ただ、邦楽ロックの魅力を伝えることで少しでも多くの人に興味を持ってもらい仲間を増やしたい。

 

そして仲間とアーティストと一体になって、邦楽ロック界をさらに盛り上げていきたい。

 

そんな恩返しの気持ちも含まれています。

 

邦楽ロックの魅力が少しでも伝わるよう、いろんな角度から紹介したつもりです。

 

なかなか伝わりにくかった所も大いにあるかも知れません。

 

ですが100人に伝えることが無理でも、1人、あなただけでいいから魅力が伝わって欲しい。

 

そんな思いでここまで書いてきました。

 

邦楽ロックの可能性は無限大です。

 

どんな人にも「色」と「気付き」を与え、その人の人生を豊かにする力をもっています。

 

邦楽ロックによって、世界平和が成し遂げられる。

 

そんなことも夢ではないと思っています。

 

私を救ってくれた邦楽ロック。

 

いままでありがとう。

 

これからもよろしく。

 

そして本当の最後まで読んでくれたあなた。

 

本当に感謝しています。

 

あなたと邦楽ロックについて語れる日が来ることを楽しみに、

 

明日からも強く生きていきます。

 

ありがとうございました。

 

 

邦楽ロックは聴けば「気づき」や生活に「色彩」を与えてくれる魅力的なものですが、邦楽ロックはそれ以外にも楽しみ方があります。番外編では聴く以外の邦楽ロックの楽しみ方を紹介します。

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邦楽ロックの聴く以外の3つの楽しみ方

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このWebonでは「邦楽ロックの曲を聴く」ことを中心に邦楽ロックの魅力をお伝えしていきました。

ただ、邦楽ロックの楽しみ方は聴くこと以外にもあります。

邦楽ロックの楽しめる所は、酒のつまみのスルメのごとく全部しゃぶりついちゃいましょう!(笑) ここでは私がおすすめする、邦楽ロックのちょっとマニアックな楽しみ方を紹介します!

 

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邦楽ロックおすすめバンド23選 【ガールズバンド編】

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この章(第2章)では4ページにわたって近年の邦楽ロックの魅力がわかるおすすめのバンド23選を【人気バンド】【ガールズバンド】【エモいバンド】【ボーカロイド】とジャンル別に分けて紹介いたします。

このページではおすすめのガールズバンドを紹介します。女性は共感したり、男性は曲を通して女性の気持ちを知ったりかわいい姿に癒やされてみてはいかがでしょうか。

 

近年のガールズバンド

 

邦楽ロックは当然、男性だけのもではありません。

ただ「ロック」は「荒々しくてかっこいいもの」としてのイメージが強かった時代もあったようです。現代では荒々しく男らしい雰囲気でクールに歌うガールズバンドがあれば、女の子の気持ちをポップに歌っているガールズバンドもいます。

邦楽ロックが女の子の間で人気が出ることに比例して、ガールズバンドとしてデビューする女の子も増えてきています。

 

ガールズバンドの変遷:年表を見ながら曲を聴いていけば近年のガールズバンドの立ち位置がなんとなくわかるかと思います。

メジャーデビュー年 アーティスト
1982年 ZERDA 『ミラージュ・ラバー』でデビュー
1985年 SHO-YA
1986年 プリンセスプリンセス
1989年にリリースされた「プリンセスプリンセス」の7枚目のシングル『Diamond』は100万枚を突破する。ガールズバンドのパイオニア的な存在。
1989年 JITTERIN’JINN
1989年 LINDBERG
1992年 少年ナイフ
1997年 the brilliant green
1998年 Hysteric Blue 『春〜spring〜』でブレイク
2000年 GO!GO!7188
2001年 ZONE
2008年 SCANDAL
2010年代以降はやSCANDALの登場やアニメ『けいおん』の影響により、ガールズバンドブームが起きたと言われている。

▼アニメ「けいおん」

2010年 赤い公園
2012年 SILENT SIREN
2013年(デビュー・アルバムリリース) SHISHAMO

 

おすすめガールズバンド

8 yonige

バンド名 yonige(よにげ)
結成年 2013年
メンバー 牛丸ありさ(ボーカル/ギター)
ごっきん(ベース/ーラス)
備考 『アボカド』はYouTubeで再生数900万回を突破している。2018年に au 三太郎CMシリーズのCMソング『笑おう』が話題になる。
▼『笑おう』

 

yonigeは「今一番熱いガールズバンド」と言っても過言ではないです。ライブのチケットは完売になるほどの人気で、全国の様々なフェスにも引っ張りだこです。

このバンドの特徴は何と言っても歌詞です。彼女たちの代表曲『アボカド』にも、その特徴があらわれています。

 

▼『アボカド』MV

 

<バイバイ 全部知ってる

バイバイ あの狭い部屋

バイバイ まだ怒ってる?

バイバイ 君に投げつけたアボカド>

 

ようは、彼氏とけんかした時にアボカドを投げつけたんですね。しかもこれは実話らしいから怖いですね(笑)

アボカドを投げつけるシーンが印象的であるものの、この曲は「彼氏と別れた女性のリアルな心情」が歌われていることがわかります。

この曲は男性としても女性の気持ちを知る上でとても参考になるとともに、サビの「アボカド」というフレーズが耳に残る、そんなインパクトのある曲です。

男性は彼女にアボカドを投げつけられないように、この曲を聴いて女性の気持ちをよく理解するのがよいでしょう!

 

9 FINLANDS

バンド名 FINLANDS(フィンランズ)
結成年 2012年
メンバー 塩入冬湖(ボーカル/ギター)
コシミズカヨ(ベース)
備考 北海道日本ハムファイターズのTVCMに『さよならプロペラ』が起用され話題になる。

このバンドは、現在はそこまで知名度は高くありません。

しかし、そのポテンシャルたるや半端ない。今後人気絶頂間違いなしの注目のガールズバンドです。

FINLANDSの特徴は声です。高音の「キュッ」とした歌声が聴いていて耳障りがよく、癖になります。また歌詞もすごく独特でエモいです。

代表曲『ウィークエンド』は、歌声とエモい歌詞が相まって、独特のFINLANDSワールドが形成されているので聴いてみる価値ありです。

 

▼『ウィークエンド』MV

 

10 チャットモンチー

バンド名 チャットモンチー
結成年 2000年(2018年解散)
メンバー 橋本絵莉子(ボーカル/ギター)
福岡晃子(ベース/コーラス)
備考 女性ロックバンドでは史上最短となるメジャーデビューから2年4か月での日本武道館2days公演を行う。映画『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』アニメ『BLEACH』など多くのタイアップ曲を手掛ける。

チャットモンチーと言えば、近年のガールズバンドの代表的な存在であると思います。しかしそんなチャットモンチーが2018年に完結(解散)しました。

時代の流れを感じ、ただただ寂しいばかりです。

彼女たちの代表曲に『シャングリラ』という曲があります。

 

▼『シャングリラ』MV

 

<シャングリラ 幸せだって叫んでくれよ

意地っ張りな君の泣き顔 見せてくれよ

シャングリラ まっすぐな道で転んだとしても

君の手を引っ張って離さない 大丈夫さ>

 

健気でちょっぴりドジな女の子が彼氏と幸せそうに騒ぐ姿が目に浮かぶ、ポップでかわいらしい一曲です。

 

その他注目のガールズバンド

【編集部コラム】魅力的なガールズバンドは他にもいる!

魅力的なガールズバンドは他にも多くいます。ここではWebon編集部が選んだ今後注目のガールズバンドを紹介します。

 

11 ポルカドットスティングレイ

ポルカドットスティングレイの代表曲は『テレキャスター・ストライプ』です。この曲は映画「恋は雨上がりのように」の劇中歌にも使用され、MVは1000万回以上の再生数されています。

▼恋は雨上がりのように

同MVでは、その美貌が評判の女性ボーカルの雫(しづく)さんの白シャツ、浴衣、バニーガールと次々に変わる衣装にも注目です!

 

12 Roselia(ロゼリア)

「Roselia(ロゼリア)」はスマートフォン向けゲーム『BanG Dream!』に登場する、ストイックで高い技術を誇る本格派バンドです。

▼アニメ『BanG Dream!』

Roseliaはゲーム(またはアニメ) の中のバンドですが、 その担当声優たちがゲームを飛び出してガールズバンド「Roselia」として活動しています。声優であることを感じさせない演奏技術で、日本のロックシーンでも注目の存在です。

 

13 Hump Back(ハンプ バック)

Hump Backは、大阪出身のスリーピース(3人組)バンドです。2009年に高校の軽音部より結成されました、日本最大規級の野外ロックフェス「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018」への出演も果たしました。

ボーカルの林萌々子(はやし ももこ)さん。歌詞での一人称は「私」ではなく「僕」。少年のような透き通った歌声に魅了されます。

 

14 CHAI

「NEOかわいい」をコンセプトに掲げる。ツインボーカルのマナさんとカナさんは双子。2017年には全米ツアーを行い、国内のみならず海外にも活躍の場を広げています。個性的なガールズバンドに興味がある方は注目のバンドです。

 

15 tricot

tricotは2010年に3人で結成されたガールズバンド。現在は男性が1人加わり4人組のバンドです。2018年にはUSツアーを実施し、海外でも活躍しております。

tricotのボーカルの中嶋イッキュウさんは、BSスカパーの番組「BAZOOKA!」の企画で生まれた「ジェニーハイ」というバンドのメンバーとしても活躍しています。

▼ジェニーハイ『片目で異常に恋してる』MV

ジェニーハイのメンバーは、小藪一豊(お笑い芸人)、野性爆弾川島(お笑い芸人)、川谷絵音(ゲスの極み乙女。)、新垣隆(現代音楽家)。デビュー曲「片目で異常に恋している」はYouTubeで900万回を超える再生数を記録しております。tricotと合わせて注目していきたいバンドです!

 

このページではおすすめのガールズバンドを紹介しました。魅力的なガールズバンドの曲を聴いてみて、邦楽ロックを好きになっていただければ幸いです。

次のページでは近年注目されている【エモいバンド】を紹介いたします。

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邦楽ロックおすすめバンド23選 【ボーカロイド編】

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この章(第2章)では4ページにわたって近年の邦楽ロックの魅力がわかるおすすめのバンド23選を【人気バンド】【ガールズバンド】【エモいバンド】【ボーカロイド】とジャンル別に分けて紹介しております。

このページでは邦楽ロックの近年注目のジャンルである「ボーカロイド」の概要ともに、ボーカロイド出身アーティストを紹介していきます。

 

ボーカロイドとは

 

ボーカロイドとは音楽関連製品を制作するメーカーYAMAHAが開発した音楽ソフトです。歌詞とメロディーをパソコンに入力し、歌声を作り出すことができます。今ではこの技術も含めて「ボーカロイド」と呼ばれます。

素人でも簡単に作曲できるのが特徴で、ボーカロイドは歌詞とメロディを入力すれば「初音ミク」などの「擬人化したキャラクター」に簡単に歌わすことができます。現在、ニコニコ動画やYouTubeで様々な楽曲が投稿されています。

 

▼ボーカロイドで作られた楽曲:初音ミク『千本桜』

ボーカロイドが世間に認知されたのは、2007年に「VOCALOID2 初音ミク」が登場したのがきっかけです。

 

▼「VOCALOID2 初音ミク」

 

それ以前もボーカロイドの技術はありましたが「VOCALOID2 初音ミク」はソフトに「初音ミク」という女性の名前をつけてキャラクター化したことが画期的でした。初音ミクはニコニコ動画でブレイクを果たし、たくさんの動画が投稿されて一大ムーブメントを起こしました。

その後は「巡音ルカ(めぐりね るか)」「結月ゆかり(ゆづき ゆかり)」など初音ミク以外にも多くの人気ボーカロイドが誕生していきました。

 

▼巡音ルカの楽曲『ダブルラリアット』

▼結月ゆかりの楽曲『幸せになれる隠しコマンドがあるらしい』

 

ボーカロイドの製作者は「ボカロP」と呼ばれています。ボーカロイドが市民権を獲得するに伴い、ボカロPが邦楽ロック界に進出するケースが近年増えているのです。

 

ボーカロイド出身アーティストの活躍

 

ボーカロイド出身アーティストで代表的な例が「米津玄師」です。

 

▼米津玄師

彼は元々「ハチ」という名義でニコニコ動画の界隈では有名な楽曲製作者でした。

 

▼「ハチ」名義の楽曲「マトリョシカ」(2010年8月投稿)

 

ハチ名義で活動していた彼は、2012年に「米津玄師」名義でアルバムを発表しました。

 

▼2012年「米津玄師」名義で最初にリリースされたアルバム「diorama」に収録された曲。『ゴーゴー幽霊船』MV

 

そこから米津玄師はどんどん知名度を獲得していきました。現在では国民的音楽番組『紅白歌合戦』に出場を果たし『Lemon』のPVが日本初となるYouTubeの再生回数3億回以上となるなど、今ではボカロ界だけでなく日本全体に彼の存在が知れ渡るほど有名になりました。

 

近年は米津玄師以外にもボカロ界から邦楽ロックへと多くのアーティストが進出しております。ちなみに日本を代表する邦楽ロックバンド、BUMP OF CHICKENが、これまたボカロを代表するキャラクター「初音ミク」とコラボした楽曲、『ray』は発表された当時、大きな話題となりました。

 

▼BUMP OF CHICKEN『ray』MV

 

今後さらに多くのボカロ出身者が邦楽ロックに進出することが予想され、ボカロ界の発展とともに邦楽ロック界もさらに新たな展開を見せていくことでしょう。

 

ボーカロイド出身バンド

 

下記ではボーカロイド出身アーティストによるバンドを紹介いたします。

 

20 ヒトリエ

▲ヒトリエ『センスレス・ワンダー』MV

バンド名 ヒトリエ
結成年 2012年
メンバー wowaka(ボーカル/ギター)
シノダ(ギター/コーラス)
イガラシ(ベース)
ゆーまお(ドラムス)
備考 2011年冬にwowakaを中心にヒトリエの前身「ひとりアトリエ」を結成。 20シノダが2012年に加入し「ヒトリエ」となる。

 

ボーカロイド出身のアーティストとしてwowaka(ボカロ名義では現実逃避P)は有名です。wowakaはヒトリエというバンドのボーカル・ギターとして活動しています。

 

▼wowakaの楽曲

 

21 サイダーガール

▲サイダーガール『メランコリー』MV

バンド名 サイダーガール
結成年 2014年
メンバー Yurin(ボーカル/ギター)
知(ギター)
フジムラ(ベース)
備考 メディアでは一切顔を出さず、ライブ会場でのみ本人たちの姿を見られることもあり「炭酸系バンド」として話題になる。全国ツアーは全国各地でSOLD OUTとなっている。

 

サイダーガールというバンドもボカロや歌い手(ニコニコ動画を代表するSNSサイトに歌声を投稿する人)出身で構成されています。

 

22 PENGUIN RESEARCH(ペンギンリサーチ)

▲PENGUIN RESEARCH『ジョーカーに宜しく』

バンド名 PENGUIN RESEARCH(ペンギンリサーチ)
結成年 2015年
メンバー 生田鷹司(ボーカル)
堀江晶太(ベース)
神田ジョン(ギター)
新保恵大(ドラムス)
柴﨑洋輔(キーボード)
備考 2016年『ジョーカーに宜しく』でメジャーデビュー。『ボタン』はアニメ「ReLIFE」のオープニングになる。

 

PENGUIN RESEARCHは2015年結成の5人組のロックバンド。同バンドのベースであり作曲家である堀江晶太はボカロP・kemuの名義でも活動している。kemu名義でニコニコ動画に投稿した9曲が100万再生を突破しています。

 

23 ネクライトーキー

▲ネクライトーキー『オシャレ大作戦』

バンド名 ネクライトーキー
結成年 2017年
メンバー もっさ(ボーカル/ギター)
朝日廉(ギター)
藤田彩(ベース)
カズマ・タケイ(ドラマー)
備考 ボーカルのもっさの声が「ハム太郎に似ている」として話題になる。『オシャレ大作戦』はYouTubeで再生数200万回を突破している。

 

ネクライトーキーは2017年に結成のロックバンドです。ギターの朝日廉は同バンドの作詞作曲を担当しており、ボカロP「石風呂」として活動していました。

 

▼石風呂『壊れぬハートが欲しいのだ』

 

前ページで紹介した【エモいバンド】や【ボーカロイド】など邦楽ロックで話題のジャンルはたくさんあります。

ネットなどでは「こんなの、ロックではない!」など騒がれることもしばしばですが、前述したように定義は人それぞれで違ってよいと私は思います。

あなたもジャンルに囚われず、様々な曲を聴くことで気になるジャンルを発見することに繋がるはずです。

ぜひ枠に囚われない、自由な聴き方や楽しみ方をおすすめします。

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先程のページでは邦楽ロックのおすすめの曲を紹介しました。

ここからは4ページにわたって近年の邦楽ロックの魅力がわかるおすすめのバンド23選を【人気バンド】【ガールズバンド】【エモいバンド】【ボーカロイド】とジャンル別に分けて紹介いたします。

このページでは人気の邦楽ロックバンドを紹介します。知ることでさらに邦楽ロックにはまっていただければと思います。

 

1 My Hair is Bad

 

バンド名 My Hair is Bad(マイヘアーイズバッド)
結成年 2008年
メンバー 椎木知仁(ボーカル/ギター)
山本大樹(ベース/コーラス)
山田淳(ドラムス)
備考 バンド名の由来は、結成当時にメンバーの山本が範馬刃牙(格闘マンガのグラップラー刃牙の主人公)のような髪型で「My Hair is Bad?」と言っていたのがきっかけ。

 

「My Hair is Bad」。とても覚えやすいバンド名ですよね(笑)

私もはじめて聞いた時は「何だそのバンド名(笑)」と思いました!

 

▼My Hair is Badのライブの様子

 

作詞作曲をつとめるボーカルの椎木知仁(しいき ともみ)が「その時思っていることや感じていること」を自らが弾くギターの旋律に乗せて語ることが「熱い」と評判です。

また「歌詞が女々しい」ことでも有名です。そのため男性だけでなく若い女性からも評価が高いバンドです。

ボーカルの椎木知仁は「作詞をしているというより、その時ごとに感じた気持ちを日記のようなイメージで歌にして歌っている」とのことです。どうりでまっすぐな女々しさがあるわけですね(笑)

代表曲には『真赤』という曲があります。

 

▼『真赤』MV

 

<ブラジャーのホックを外す時

だけ心の中まで分かった気がした>

 

こんな歌いだしで曲が始まります!びっくりしますよね!イヤホンで聴くことをおすすめします!

 彼女と別れた男の心情を「熱く」そして「女々しく」歌っている1曲です。

 

2 sumika

 

バンド名 sumika(すみか)
結成年 2013年
メンバー 片岡健太(ボーカル/ギター)
黒田隼之介(ギター/コーラス)
荒井智之(ドラムス)
小川貴之(キーボード/コーラス)
備考 アニメ映画『君の膵臓をたべたい』の主題歌。テレビアニメ『ヲタクに恋は難しい』のオープニングを手掛ける。『フィクション』はYouTubeで1200万再生を超える。

 

sumikaはとてもポップで、誰からも好かれる「アンパンマン」のようなイメージのバンドです。キーボードのサウンドが特徴的で「明るい曲」は「ポップで明るい気分」に、「落ち着いた曲」は「しっとりと和やかな気持ち」になれる曲が多いです。

 

▼sumikaのライブの様子

 

「楽しめる曲」というものがモットーにあり、どんな年齢の観客でも置いてけぼりになることなく楽しめる「サーカス」のようなライブを行うバンドです。代表曲に『「伝言歌」』という曲があります。

 

 

これは大切な人に感謝の気持ちを伝える曲で、私が大好きなライブで盛り上がる曲です。

 

<伝えたい全部あなたに

全部伝えてこの言葉よ迷わないように

伝えたい今の私の半分以上が

あなたで出来ていたと気付いたから>

 

「大切な人に感謝の気持ちを伝えていますか?」という、人として大切なことを教えてくれる、そんな印象的な歌詞です。

 

3 マカロニえんぴつ

 

バンド名 マカロニえんぴつ
結成年 2012年
メンバー はっとり(ギター/ボーカル)
高野 賢也(ベース)
田辺 由明(ギター)
長谷川 大喜(キーボード)
備考 2012年にはっとりを中心に結成。メンバーは全員洗足学園音楽大学出身。

 

マカロニえんぴつは先述した2つのバンドよりはまだ少しマイナーです。

 

▼「マカロニえんぴつ」のライブの様子

 

先日ライブに行った私はこの目と耳でライブを楽しみ、そして確信しました。このバンドは今後絶対人気が出る!!!特徴は何と言ってもその「エモさ」。

「エモい」とは簡単に言うと「感情ではうまく表現できないけどいい!」という感情です。つまりは「うまく表現できないけど、なんか心にグッとくるんだよな」という気持ちです。

今邦楽ロック界で人気のバンドは「エモさ」を持っているバンドが非常に多いです。「マカロニえんぴつ」はエモさを特に持っているバンドの一つと言えます。

 

エモさを持ったバンドの解説は第3章にて!(現在は第2章)
 

 

ボーカル・はっとりのエモーショナルな声と、ちょっと女々しくてセンチメンタルな部分が垣間見える歌詞、そしてキーボードの多彩な音色で彩られたバンドサウンドが多くの若い女性を虜にしているバンドです。

『鳴らせ』という曲があり、これはライブで盛り上がる定番曲です。

▼『鳴らせ』MV

 

MVがなんといってもエモいです!そしてはっとり(ギター&ボーカル)のビジュアルが濃い!(笑)

そんな見た目とは相まってピアノの繊細な音が心地よい一曲です。

 

その他注目人気バンド

これはボックスのタイトルです。
注目すべき邦楽ロックのバンドは他にもたくさんいます。下記は、2019年も注目のアーティストをWebon編集部がピックアップしてお伝えします。

4 Yogee New Waves(ヨギーニューウェーブス)

]2013年に結成したバンドです。「新世代のシティポップバンド」として注目されています。近年のシティポップのブームを牽引するバンドのひとつです。シティポップとは「都会的で洗練された音楽」と言えるような日本特有の音楽のジャンルで1980年代に流行しました。シティポップ再評価の動きと共に、このバンドに注目してみてください。

 

5 King Gnu(キングヌー)

King Gnuは2017年に東京藝術大学出身の常田大希(つねた だいき)を中心に結成された4人組バンド。数々の大型フェスに出演し、独自のセンスが光る「トーキョー・ニュー・ミクスチャー」と称されるサウンドが注目を浴びています。

 

6 ズーカラデル

2015年に結成されたスリーピースバンド(3人組のバンド)。タワーレコードがブレイクするアーティストを発掘する「タワレコメン」で2018年の邦楽1位に輝く。代表曲は「アニー」。

 

7 THE ORAL CIGARETTES(ジ・オーラル・シガレッツ)

2010年結成。2018年にリリースされたアルバム『Kisses and Kills』はオリコン初登場1位を獲得しました。「BKW(番狂わせ)」を掲げ、アグレッシブなライブパフォーマンスがロック界で大きな注目を集めています。

 

以上私がおすすめする、今の邦楽ロックを代表するバンドでした。 

興味を持ってくれた方はぜひ聴いてみてください!考えるのではなく感じてください。そして音楽を全身で味わってください!

次のページではおすすめのガールズバンドを紹介します。

 

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初心者におすすめの邦楽ロック12選 【喜怒哀楽】

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邦楽ロックが大好きな筆者が邦楽ロックの基礎知識やおすすめのバンドなどを解説!

邦楽ロック入門 ~近年注目のおすすめバンドを聴こう~はこちらから!

著者:寺井まさき

めまぐるしい人生を駆け抜けられたのは「邦楽ロック」に救われてから。その魅力を一人でも多くの人に伝えたい。あなたなりの感じ方で邦楽ロックを楽しみ、好きになってもらえたら嬉しいです!お問い合わせはこちらから

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この章(第2章)ではおすすめの曲・バンドを3ページにわたって紹介いたします。

このページではおすすめの邦楽ロックを【喜怒哀楽】の感情別に分けて紹介いたします。

「嬉しい時は【喜】の曲」「哀しい時は【哀】の曲」という風にその時の感情に合わせておすすめの曲を聴いてみてくださいませ。

 

【喜】 ~嬉しい気持ちをさらに高める曲~

 

【喜】ではあなたが嬉しいことがあった時、その気持をさらに大きいものにしてくれる曲を紹介します。

どれも明るくアップテンポな曲なので、少し落ち込んだ時も元気になり「またこれから頑張ろう!」と前向きな気持ちへと切り替えることのできることでしょう。

 

 

1 WANIMA 『シグナル』

 

WANIMAの『シグナル』はメロディーがとてもリズミカルで、歌詞に前向きなメッセージ性があって、とても元気の出る曲です。

 

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【邦楽ロックの歴史】を簡単にわかりやすく解説

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この章(第1章)では4ページにわたって「邦楽ロックの基礎知識」についてお伝えしております。

このページでは邦楽ロックの歴史についてわかりやすくお伝えします。 時系列に沿って、要点をまとめてお伝えいたします。

 

邦楽ロックの歴史 

1970年代

 

世界的に有名なロックバンド「ビートルズ」は、1960年代から70年代初頭にかけて日本でも爆発的に人気が出ました。

 

ビートルズ(The Beatles)
1957年から活動し1960年代から70年代に世界的に活躍したイギリスの4人組ロックバンド。代表曲に「Let It Be」など多数。

▼ビートルズ

 

その人気と相まって日本でも「ロック(Rock)」という概念が市民権を得るようになりました。

 

しかし、この頃の日本は演歌や歌謡曲が音楽の中心で「ロックといえば、ビートルズを代表する海外のもの」と認識されていました。

 

【編集部コラム】1970年代初頭に日本のロック界に影響を及ぼした「はっぴぃえんど」
1969年~1972年に活動した「はっぴぃえんど」というバンドは「日本語ロックの原点」と表現されることがあります。

ロックが海外のものと思われていた日本で、最初に日本語でロックを歌い始めたのが「はっぴぃえんど」だと言われています。

「はっぴぃえんど」はこの頃に活躍した「ティン・パン・アレー」と共に日本の音楽界に大きな影響を与えました。80年代にはこの系譜のアーティストが多数活躍しました。

▼はぴぃえんどの代表曲「風をあつめて」

▼ティン・パン・アレーの曲

ちなみに最近のアーティストでは「never young beach」が、はっぴぃえんどから影響を受けたとして話題となっています。

 

【編集部コラム】1970年代初期~中期「キャロル」の登場

1972年~1975年に活動した「キャロル」は現在のロックシーンに大きな影響を及ぼし、「伝説のバンド」と称されています。矢沢永吉、ジョニー大倉を擁する同バンドは「英語まじりの日本語の歌詞によるロック」によって大きなインパクトを与えて支持を獲得しました。1973年に発売された『ファンキー・モンキー・ベイビー』は当時のロックバンドとしては異例のヒットである30万枚を売り上げ、日本のロックの地位を確立しました。

 

1980年代

 

1980年代になると海外のロックバンドの影響を受け、日本でも様々なロックバンドが登場します。それらのバンドの特徴は

「海外バンドの単なる模倣ではなく、日本国内で変わらず愛されるサウンド(歌謡曲など)を取り入れている」

 というところにありました。

「海外のもの」としての認識されていた「ロック」が、日本独自の文化と融合しながら「日本のもの」として認識されるようになっていきました。1980年代は邦楽ロックにとって重要な時期であったといえます。

 

1980年代に活躍した邦楽ロックバンド

・RCサクセション

「RCサクセション」は1980年1月に発売した「雨上がりの夜空に」の発売記念コンサートで、渋谷のライブハウス「屋根裏」の観客動員数記録を塗り替えて話題になり、ブレイクに至りました。

同バンドは「King of Rock」と称され、現在の日本のライブパフォーマンスのスタイルの確立に大きな影響を与えました。音楽のみならず個性的なファッションも若者に影響を与え、ボーカルの忌野がステージで言う「愛し合っているかい?」という言葉は流行語になりました。1980年代を席巻したバンドです。

・BOØWY(ボーイ)

 

1981年結成(1989年解散)。代表曲に「Marionette (マリオネット)」「B・BLUE(ビー・ブルー)」など。

スタイリッシュなファッションや逆立てたヘアースタイルなど個性的なビジュアルが支持を獲得しました。社会現象となる程の人気で、『BOØWY以前』『BOØWY以後』で日本のロックを分けて語られるほどのインパクトを残しました。

同バンドのボーカルの氷室京介の「音楽を辞めようと思った時にRCサクセションのライブを観て辞めるのを踏みとどまった」という有名な逸話があります。

 

・THE BLUE HEARTS(ザ・ブルーハーツ)

1985年結成のバンド。代表曲に「リンダリンダ」「TRAIN-TRAIN」など。パンクロック(1970年代半ばにアメリカで誕生した過激で攻撃的なロック)に乗せてストレートなメッセージ性のある歌詞を歌い、若者の絶大な支持を獲得しました。

1990年代の終盤から、1990年代の前半にかけてバンドブームが起きますが「THE BLUE HEARTS」「ユニコーン」「JUN SKY WALKER(S)」「THE BOOM」は「バンド四天王」と称されました。

 

▼その他80年代活躍したアーティスト

X JAPAN/PRINCESS PRINCESS/REBECCA/BUCK-TICK/ZIGGY/佐野元春/聖飢魔II/ユニコーン

 

1990年代

 

1990年代の後半から日本ではロックバンドブームが起きて、ヒットチャートに多くのロックバンドが名を連ねるようになりました。

同時に「ビジュアル系ブーム」や「メロコアブーム」など、邦楽ロックが様々なジャンルに細分化していったのもこの時期です。

 

ビジュアル系ブーム

ビジュアル系バンドとは「ファッションなどの視覚的表現で世界観を表現するバンド」のこと。

ビジュアル系の元祖と言えばX JAPAN(1989年に「X」でデビューし1992年に改名)。1989年にリリースされた「紅」は1989年日本有線大賞の最優秀新人賞受賞曲に選ばれました。髪型やファッションを真似る人が現れ社会現象となるほどのムーブメントを巻き起こしました。

その後、ビジュアル系バンドは数多くデビューし「SHAZNA」「MALICE MIZER」「La’cryma Christi」「FANATIC◇CRISIS」は「ヴィジュアル系四天王」と称されました。

メロコアブーム

「メロコア」はパンクロックという音楽のジャンルの一つ。日本のメロコアブームの火付け役は「Hi-STANDARD」というバンド。1993年にリリースのアルバム「MAKING THE ROAD」は、国内外合わせて100万枚の売上を突破しました。

▼Hi-STANDARDの代表曲『Stay Gold』

 

▼1990年代に活躍したアーティスト

B’z/Mr.Children/シャ乱Q/スピッツ/JUDY AND MARY/THE YELLOW MONKEY/エレファントカシマシ/ウルフルズ/GLAY/L’Arc〜en〜Ciel

 

2000年代以降

 

2000年代は「青春パンク」など時期ごとに流行があり、その影響を受けたバンドが若者を中心に流行を起こしているというのが現在までの主な流れです。

 

青春パンク
パンクロックで「青春」がテーマとなっているような歌のジャンル。175R・ロードオブメジャー・ガガガSP・GOING STEADY・銀杏BOYZなどが登場し、中高生を中心に流行した。

▼2002年にリリースされ90万枚を突破したロードオブメジャーの『大切なもの』

 

 

邦楽ロックとハロウィン

 

邦楽ロックの誕生は「ハロウィン」が日本で流行した過程と似ているように感じます。

 

昔はハロウィンというイベントは日本にはなく、海外の行事でした。ハロウィンは元々は宗教的な意味合いが強い、厳(おごそ)かな行事であったそうです。

そんな中、日本で代表的なアミューズメントパークの一つ東京ディズニーランドを筆頭に各地でハロウィンにまつわるイベントが開催され始めました。

驚くことに日本人はそれをすぐに受けいれました。しかしあくまでもそれは「海外のもの」として当時の日本人は受け入れていました。

それが時が経つにつ入れ、だんだんとハロウィンに関するイベントが開催される地域が拡大していき、近年のSNSブームも相まって、若い世代を中心にハロウィンは拡大していきました。

おかげで今では「ハロウィン」という名の下、各地でコスプレイベントが開催されたり、若者が原宿で騒ぐというものも今じゃ秋の風物詩になりつつあります。

 

『はじめは「海外のもの」という認識で日本にやってきたものが、何かをきっかけに人々に広まり、それがいつのまにか定着し、今では日本風に改良され人々に親しまれている。』

という点は、海外から伝わってきたロックが、邦楽ロックとして日本に広まった過程と似ていると思います。

 

海外から輸入されたものが、日本人に認知され、いつのまにか日本風に改良された文化として親しまれるようになったということは「邦楽ロック」の歴史を理解するポイントです。

ここでは、邦楽ロックの歴史について年代別で紹介したと共に、具体的な例を用いて噛み砕いて説明しました。

歴史を知らなくても、邦楽ロックを楽しむことができます。ただ歴史を知ればより邦楽ロックに対する理解も増し、より楽しいものになるのではないかと思います。

 

 

次のページでは邦楽ロックの国内外からの評価をご紹介します。どのような見方を邦楽ロックがされているかを知る事で、より邦楽ロックというものを知る事ができるでしょう。

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映画ドラマの使用例・海外で活躍するバンド 【邦楽ロックの評価】

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邦楽ロックが大好きな筆者が邦楽ロックの基礎知識やおすすめのバンドなどを解説!

邦楽ロック入門 ~近年注目のおすすめバンドを聴こう~はこちらから!

著者:寺井まさき

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この章(第1章)では「邦楽ロックの基礎知識」について4ページにわたって解説しております。

このページでは、日本や海外から邦楽ロックがどのように評価されているのかを紹介します!

 

日本での評価

 

邦楽ロックの日本の浸透度はとても高いです。

邦楽ロックは日常の様々なシーンで利用され、生活に浸透しています。その浸透度の高さが、日本における邦楽ロックの評価の高さと言えると思います。

 

映画・ドラマでの使用例

 

邦楽ロックの楽曲は多くのドラマや映画の主題歌に使われてます。

2016年放送された話題になった『逃げる恥だ役に立つ』では星野源が歌う『恋』という曲が主題歌として利用されました。

 

▼星野源『恋』のMV

 

エンディングで出演者が曲に合わせて踊る姿が「かわいい」という評判でした。私も動画サイトでガッキーのダンスを当時は飽きるほど繰り返し視聴していました!

そんな評判もあって『恋』は瞬く間に市民権を得て、その年の紅白歌合戦に歌われるほどの一大ブームとなりました。

 

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邦楽ロックで使用される代表的な楽器

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この章では邦楽ロックの基礎知識について4ページにわたってお伝えしております。このページでは邦楽ロックの楽器についてお伝えします

邦楽ロックは主に「ギター」「ベース」「ドラム」といった楽器で構成されます。簡単にわかりやすく各楽器の役割を紹介したいと思います。

 

邦楽ロックの主な楽器と役割

1 ギター

 

まずは、邦楽ロックの主な楽器の代表的な存在「ギター」から紹介いたします。

ギターの主な役割はコード(ド・ミ・ソなど複数の音が同時に鳴るハーモニーのこと)を弾くことです。

弦が通常6本あるので最大で6つの音を同時に鳴らすことができます。ドラムとベースが作り上げる音を土台に、ギターによってバンドの音楽に色を与える役割を担っています。

 

▼ギターの音

▼ギターが目立つ曲のイメージ

 

【編集部メモ】
日本のロックシーンを牽引しているギタリストと言えば「HI-STANDARD」の横山健が挙げられるでしょう。「カッコいい」を体現しているような曲の数々は今も世代を越えて支持されております。

 

2 ベース

 

ベースの主な役割は、「ギターには出せない低い音を出すこと」でバンドの演奏に厚みを出します。ベースがないとスカスカ感のある演奏となってしまいます。

ギターが一度に複数の音を鳴らすのに対して、ベースは単音(ひとつの音)のみを鳴らします。

 

▼ベースの音

▼ベースの音(ベンベンと低音で鳴り響いているのがベースです)

music by 魔王魂

 

【編集部メモ】
日本でNO1のベーシストと呼び声が高いのがRIZEのkenkenです。Dragon Ashなどにも参加しており、その演奏を聴けば地味なベースのイメージは一新されることでしょう。

 

3 ドラム

 

ドラムはライブなどでは一番後ろにセットされ、客席からは見にくい位置で演奏するため一見すると地味に思われがちな楽器です。

しかし「指揮者」や「土台」と表現されるほど重要な役割を担っています。

バンドの演奏の「スピード」や「曲のノリ」は、ドラムによって決定されます。ドラムのリズムの安定がなければ演奏全体が崩れてしまいます。

 

▼ドラムの音

 

【編集部メモ】
ドラムが凄いと言われる有名なロックバンドと言えば「凛として時雨」です。2008年に発売された 「Telecastic fake show」を聴けば、初心者の方でも思わず「ドラムうますぎ・・・」と絶句してしまうことでしょう。

 

以上3つが邦楽ロックで演奏される代表的な楽器となります。

まとめると、「ドラム」が曲として不可欠なビートやリズムを生み出し、「ベース」が重みや厚みを加え安定感を出し、それに「ギター」が音階というをつけることで音楽として成立するわけです。

 

必ずしも3つが必要ではない

 

その他にも、現代の邦楽ロックは様々な楽器が用いられています。

ピアノ、シンセサイザー、キーボード、サックス、トランペットなどなど。

この楽器が入ってたら「邦楽ロックじゃない!」なんてことはありません。

 

また使う楽器は3つとも限らないのです。3つではなくてもよいという例を1つ紹介します。

 

日食なつこの『水流のロック』という曲です。

 

 

この曲は数年前に、テレビ朝日の音楽番組「関ジャム~完全燃SHOW」で紹介されて話題になり、YouTubeの視聴回数が100万回を超えました。

この曲はピアノとドラムだけ(おそらくベースなども入っていますが、ここでは言及しません)で演奏されています。

 

番組の中では、

「ピアノでギターとベースの役割を同時にこなしている。それだけではどうしてもリズムやビートを刻むことができないため、最低限の楽器としてドラムが使用されている。現代の音楽シーンは音を追加するという足し算の考え方であるが、この曲は無駄な音や楽器を引いていく引き算の考え方が応用されている」

と紹介されていました。

 

当時この曲をはじめて聴いた時、私は衝撃を受けました。

2つの楽器のみで、こんなかっこいい曲が作れるのかと。

私は音楽の専門的な知識を持ち合わせている訳ではありません。ただ、この曲の「引き算」という考え方がとても新鮮で、「音楽は自由なんだな」と思いました。

 

現在邦楽ロックで用いられる楽器はたくさんあります。しかしどの楽器を使うかは自由なのです。

そんな当たり前だけどなかなか気付けない、とても重要なことをこの曲は教えてくれました。

 

このページでは邦楽ロックに用いられる楽器についてご紹介いたしました。次のページでは、邦楽ロックの歴史をお伝えします。

わかりやすく簡単に説明しましすので、歴史を知ってより邦楽ロックを好きになっていただければと思います。

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