谷山浩子のラジオとライブ

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ファン歴30年以上が谷山浩子さんの曲世界を紹介。トラウマソングとして有名なNHK『みんなのうた』への提供曲「まっくら森の歌」をはじめ、あまりにも独特すぎる不思議な曲の世界にの数々に虜になること間違いなし!?

谷山浩子入門 ~『みんなのうた』でトラウマを与えた音楽家!?唯一無二のダークファンタジー世界~はこちらから!

はじめに

谷山浩子とは

第1章 谷山浩子の曲世界

『みんなのうた』~カワイイのに怖い曲~編

コラボ編

ファンタジー世界編

第2章 谷山浩子の軌跡

谷山浩子の軌跡

第3章 ラジオとライブ

ラジオとライブ

著者:加藤千鶴

1972年生まれのライター。谷山浩子ファン歴30年以上。小学6年生の時にラジカセから流れる音楽に魅了され日本のポップス・ロックを聴き続けてきました。谷山浩子さんはみんなのうたの「恋するニワトリ」でハマりました。音楽以外では、演劇やダンスなどの舞台鑑賞と、シュノーケリングなどの旅行、FMラジオが趣味。

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このページでは最近の谷山浩子さんのラジオやライブの活動についてご紹介します。

浩子さんの独特の詩や曲の世界、どこかパーソナルな印象を与える歌の魅力を、別の角度から支えるのがラジオやライブでの活動です。

ミュージシャンの神業が堪能できるオールリクエストライブは一見の価値ありです。

 

現在のラジオの活動『オールナイトニッポンモバイル』

 

浩子さんは以前、ニッポン放送のラジオ番組『オールナイトニッポン』のパーソナリティーをしていました。

その後もいくつかの番組を担当。

 

現在はニッポン放送がインターネット上で配信するラジオ番組『オールナイトニッポンモバイル』に出演しています。 “谷山浩子のラジオとライブ” の続きを読む

谷山浩子のこれまでの軌跡

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第1章 谷山浩子の曲世界

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第2章 谷山浩子の軌跡

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第3章 ラジオとライブ

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1972年生まれのライター。谷山浩子ファン歴30年以上。小学6年生の時にラジカセから流れる音楽に魅了され日本のポップス・ロックを聴き続けてきました。谷山浩子さんはみんなのうたの「恋するニワトリ」でハマりました。音楽以外では、演劇やダンスなどの舞台鑑賞と、シュノーケリングなどの旅行、FMラジオが趣味。

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第1章では谷山浩子さんの楽曲の魅力をご紹介してきました。

第2章では谷山浩子さんの軌跡を通して、浩子さんへの理解を深めていただきたいと思います。

 

年表一覧

 

年月 出来事
1956年8月 誕生
1972年4月(当時15歳) 1回目のデビュー。シングル「銀河系はやっぱりまわってる」リリース
1974年5月 第7回ポピュラーソングコンテストで入選
1975年2月 2回目のデビュー。シングル「お早うございます帽子屋さん」をリリース
1977年3月 3回目のデビュー。シングル「河のほとりに」リリース。
1981年11月 橋本一子プロデュースのアルバム『時の少女』リリース
1982年4月(~1986年4月) 『谷山浩子のオールナイトニッポン』放送開始
1985年2月 『みんなのうた』に「恋するニワトリ」提供
1985年8月 『みんなのうた』に「まっくら森の歌」提供
1986年5月 斉藤由貴「土曜日のタマネギ」リリース
1986年11月(当時30歳) 斉藤由貴「MAY」リリース
1987年(~2001年) 『101人コンサート』始まる
1996年 結婚
1998年(~2005年) 音楽劇『幻想図書館』シリーズ上演開始
2002年 ライブ『猫森集会』開始
2006年6月(当時49歳) 『ゲド戦記』挿入歌「テルーの唄」リリース
2012年6月 『オールナイトニッポンモバイル』放送開始
2012年9月 共作アルバム『ROLLY&谷山浩子のからくり人形楽団』リリース
2017年9月 アルバム『月に聞いた11の物語』リリース
2019年9月 アルバム『花さかニャンコ』リリース

 

【1956年~1972年】誕生~最初のレコードデビュー

 

浩子さんは1956年生まれ、横浜市育ち。

音楽一家で育ち、そのうち曲を作るようになります。

中学生の時に学校の近所にあったレコード会社に曲の持ち込みを始めました。

元々は歌謡曲の作曲家志望でした。

ただ自分で歌えばレコードを出してもらえるというので、ピアノ弾き語りで一番初めのレコードデビューを果たします。1972年4月(浩子さん当時15歳)のシングル「銀河系はやっぱりまわってる」とアルバム『静かでいいな 〜谷山浩子15の世界〜』がデビュー作品です。

▼アルバム『静かでいいな 〜谷山浩子15の世界〜』

1972年は松任谷(荒井)由実さんがデビューした年。「シンガーソングライター(自分で作詞作曲して歌う歌手)」という新しい音楽の形が登場し始めた頃でした。 “谷山浩子のこれまでの軌跡” の続きを読む

谷山浩子の曲世界② 【コラボ編】

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『みんなのうた』~カワイイのに怖い曲~編

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第2章 谷山浩子の軌跡

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第3章 ラジオとライブ

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1972年生まれのライター。谷山浩子ファン歴30年以上。小学6年生の時にラジカセから流れる音楽に魅了され日本のポップス・ロックを聴き続けてきました。谷山浩子さんはみんなのうたの「恋するニワトリ」でハマりました。音楽以外では、演劇やダンスなどの舞台鑑賞と、シュノーケリングなどの旅行、FMラジオが趣味。

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この章では浩子さんの楽曲を

【『みんなのうた』~カワイイのに怖い曲~編】
【コラボ編】
【ファンタジー世界編】

に分けて3ページにわたって紹介いたします。

 

前ページで紹介した『みんなのうた』はアニメーションとの合作です。

谷山浩子さんは『みんなのうた』以外にもアニメとのコラボが盛んで、声優への提供曲も多いです。

このページでは浩子さんのコラボ作品を「アニメ」「声優」に分けて紹介いたします。

 

① アニメとのコラボ

浩子さんはアニメやマンガ等、ほかの分野とのコラボが多いです。浩子さんの自由で突飛な曲の世界観はアニメやマンガとの親和性が高いのでしょう。

アニメでは劇場版『未来少年コナン』の主題歌を作詞・作曲、スタジオジブリの映画『ゲド戦記』の挿入歌で手嶌葵さんが歌った「テルーの唄」の作曲と、アルバム『ゲド戦記歌集』の作曲を担当。『コクリコ坂から』の挿入歌の作曲も手掛けました。

▼アルバム『ゲド戦記歌集』(画像クリックで商品詳細へ)

大島弓子さん作の『綿の国星』のアニメの挿入歌の作詞・作曲をはじめ、マンガのイメージアルバム(マンガの場面やイメージを楽曲にしたアルバム)を多く担当。曲とマンガが相互に影響を与える作品も生まれています。

▼『綿の国星』(DVD)

アニメ・マンガだけでなく演劇とのコラボも。

浩子さんの曲「真夜中の太陽」からインスパイアされた同名の芝居は、生きる力や辛さ、希望と悲しみを包み込む名作になり再演を重ねました。

 

ちなみに浩子さんの曲はニコニコ動画でも大人気です。

不思議な世界は二次創作の意欲をかき立てるようです。

驚くことに、アニメとコラボしたDVD『うたのえほん』には、ニコニコ動画に上がっていた「まっくら森の歌」のパロディー作品「なっとく森のうた」を収録しています。

浩子さんの曲は、マンガを愛し、アニメに愛される、独自の想像力の世界が広がっています。

 

アニメとのコラボおすすめの曲3選

 

アニメとのコラボおすすめの曲は「テルーの唄」「愛をもういちど」「鳥は鳥に」です。アニメのために作られた曲の中で、比較的知られている曲だと思います。

▼曲名と世界観

曲名 アニメ
テルーの唄 映画『ゲド戦記』の挿入歌。手嶌葵が歌う。
愛をもういちど 映画『未来少年コナン』オープニング。研ナオコが歌う。
鳥は鳥に 映画『綿の国星』挿入歌。

 

② 声優とのコラボ

 

声優への楽曲提供も多くあります。多いのは岩男潤子さん。

▼岩男潤子(いわおじゅんこ)さん


By ファイルマーチ投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link 

 

岩男潤子さんは「カードキャプターさくら(大道寺知世役)」「新世紀エヴァンゲリオン(洞木ヒカリ役)」「るろうに剣心(雪代巴役)」等で活躍の声優さんです。

最近では豊崎愛生さん、上坂すみれさんへ詞や曲を提供しています。

作曲はせずに提供詞だけだった場合も、谷山浩子ワールド全開の不思議な世界で、空を飛んでくるのはなんとサバであることも。

提供した歌詞が「これは谷山さんにしか歌えない」と言われて出戻ってきたという話を本人がよくライブでしています。

「あそびにいこうよ!」のようにとろけるほど甘くてカワイイ歌もあります。

 

声優とのコラボおすすめ曲3選

 

声優への提供曲には特徴があり、やたらとカワイイ曲・詞が多いです。「あそびにいこうよ!」(詞のみ)、「ハーブガーデン」はその例です。「何かが空を飛んでくる」は、先にご紹介した空を飛んでくるのはサバという内容の詞です。

▼曲名と声優

曲名 声優
あそびにいこうよ! 岩男潤子
ハーブガーデン 岩男潤子
何かが空を飛んでくる 豊崎愛生

 

コラボおすすめアルバム・DVD

 

▼アルバム『テルーと猫とベートーヴェン』

▼アルバム『しまうま』

🐰おすすめの理由🐰

『テルーと猫とベートーヴェン』は『ゲド戦記』関連の曲が収められています。『しまうま』は岩男潤子さんへの提供曲が多く、柔らかい曲調の歌が多いアルバムです。

▼DVD『うたのえほん』

🐰おすすめの理由🐰

浩子さんの歌に、アニメーションや映像を付けたDVDです。ニコニコ動画のような感じです。このDVDには、ほかの人が作ったパロディー作品「なっとく森のうた」も収録されています。

 

おすすめ曲は筆者の好みで選んでいます。

浩子さんの曲は人気投票すると票がバラバラに分散してしまうほど、ファンはそれぞれ好きな曲が違います。

気に入ったら是非ほかの曲も聴いてみてください。

 

浩子さんの曲は現実離れしたことが起きる独特のファンタジー、というのも特徴です。次のページでは浩子さんのファンタジーな楽曲を「物語を題材にした曲」「夢の世界を描いた曲」「人とつながれない喪失感を描いた曲」の3つの項目に分けてお伝えします。

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はじめに

谷山浩子とは

第1章 谷山浩子の曲世界

『みんなのうた』~カワイイのに怖い曲~編

コラボ編

ファンタジー世界編

第2章 谷山浩子の軌跡

谷山浩子の軌跡

第3章 ラジオとライブ

ラジオとライブ

著者:加藤千鶴

1972年生まれのライター。谷山浩子ファン歴30年以上。小学6年生の時にラジカセから流れる音楽に魅了され日本のポップス・ロックを聴き続けてきました。谷山浩子さんはみんなのうたの「恋するニワトリ」でハマりました。音楽以外では、演劇やダンスなどの舞台鑑賞と、シュノーケリングなどの旅行、FMラジオが趣味。

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谷山浩子の曲世界① 【『みんなのうた』~カワイイのに怖い曲~ 編】

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ファン歴30年以上が谷山浩子さんの曲世界を紹介。トラウマソングとして有名なNHK『みんなのうた』への提供曲「まっくら森の歌」をはじめ、あまりにも独特すぎる不思議な曲の世界にの数々に虜になること間違いなし!?

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谷山浩子とは

第1章 谷山浩子の曲世界

『みんなのうた』~カワイイのに怖い曲~編

コラボ編

ファンタジー世界編

第2章 谷山浩子の軌跡

谷山浩子の軌跡

第3章 ラジオとライブ

ラジオとライブ

著者:加藤千鶴

1972年生まれのライター。谷山浩子ファン歴30年以上。小学6年生の時にラジカセから流れる音楽に魅了され日本のポップス・ロックを聴き続けてきました。谷山浩子さんはみんなのうたの「恋するニワトリ」でハマりました。音楽以外では、演劇やダンスなどの舞台鑑賞と、シュノーケリングなどの旅行、FMラジオが趣味。

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この章では浩子さんの楽曲を

【『みんなのうた』~カワイイのに怖い曲~編】
【コラボ編】
【ファンタジー世界編】

に分けて3ページにわたって紹介いたします。

 

NHK『みんなのうた』で人気の谷山浩子さん。

『みんなのうた』への浩子さん提供曲は子供向けのカワイイ歌なのになぜか不思議なコワい歌詞が気になります。

このページでは浩子さんのカワイイのに怖い曲を「『みんなのうた』の曲」と「大人向けのカワイイのに怖い曲」に分けて紹介します。

 

① 『みんなのうた』の曲

NHK『みんなのうた』で浩子さんが歌う曲は6曲あります。

「恋するニワトリ」「まっくら森の歌」「しっぽのきもち」「おはようクレヨン」「そっくりハウス」に続き、2019年4月には新作「花さかニャンコ」が放送になりました。

子供向けのカワイイ曲に、ちょっとキュンとする歌詞やなんだか怖い歌詞が印象的です。

 

怖い歌詞の代表曲が「まっくら森の歌」。

メロディーもアニメーションも暗い森のイメージで、トラウマになったという人もいます。

歌詞の内容はまっくらな森の中で「きのうはあした」「さかなは空に」「小鳥は水に」「時計を見れば さかさままわり」と、普通とは逆さまのことが起きるという歌です。暗い森で尋常ではないことが起きるという得体のしれなさが子供に恐怖を感じさせました。

 

「そっくりハウス」は天真爛漫なカワイイ曲で歌詞の内容はドッペルゲンガー。部屋の真ん中に自分の家とそっくりな家があり、その家の中にも同じ家があるという世界です。

 

『みんなのうた』おすすめの曲3選

 

『みんなのうた』おすすめの曲は「恋するニワトリ」「まっくら森の歌」「花さかニャンコ」です。この3曲は浩子さんの『みんなのうた』の中でも代表的な曲です。

「まっくら森の歌」はトラウマソングとして一番有名な曲です。「恋するニワトリ」は「まっくら森の歌」と並んで、浩子さんの『みんなのうた』の曲の中でも有名な曲と思われます。「花さかニャンコ」は最新曲で、浩子さんの楽曲の世界観がよく表れています。

▼曲名と内容

曲名 内容
恋するニワトリ 風見鶏に恋したニワトリの叶わぬ恋。
まっくら森の歌 魚は空に小鳥は水に、時計を見ればさかさままわりしている不思議な「まっくら森」の描写。
花さかニャンコ 花を咲かせる猫が描写される。ケンカをする人、指、花、銀河、ブラックホール、色んなところに花を咲かせていく。

 

② 大人向けのカワイイのに怖い曲

 

『みんなのうた』の楽曲以外にも不思議な歌は、浩子さんにはたくさんあるのです。

たとえば「まもるくん」という曲。

歌詞は、想像も及ばないヘンテコな生き物「まもるくん」が「新宿の地下道の壁」「警官の制服の肩」「建売住宅の屋根」から生えてきてニコニコ笑っているという内容です。

奇妙な、というより、毒気を感じるコワい世界が、明るく親しみやすいメロディーに乗って展開します。

可愛くて突飛な設定や、明るいメロディーで壊れた世界を歌う怖い内容の曲は、ポップスの世界でほかには例がないように思います。

グリム童話のように、子供向けかと思えば実は怖い。

唯一無二のコワくてカワイイ世界。不思議でクセになります。

大人の方にもおすすめです。

 

大人向けのカワイイのに怖い曲3選

 

大人にも明るいおすすめの曲は「まもるくん」「たんぽぽ食べて」「第5の夢・そっくり人形展覧会」です。どの曲も毒気が前面に出ています。

▼曲名と内容

曲名 内容
まもるくん 「新宿の地下道の壁」「警官の制服の肩」「建売住宅の屋根」いろんなところからまもるくんが生えてくるけど、誰もが見ないふり。
たんぽぽ食べて 悪い噂がしみこんだアスファルトからたんぽぽの芽が吹き出す。耳、ひざ、目玉、骨からたんぽぽが生える。
第5の夢・そっくり人形展覧会 本物の彼氏を当てるゲーム。そっくりだけどどこか違う。当てるチャンスは一度だけ。

 

「カワイイのに怖い曲」を聴けるおすすめアルバム

 

▼『そっくりハウス』

▼『ひろコーダー☆栗コーダー』

🐰おすすめの理由🐰

どちらも『みんなのうた』に提供した曲を中心に集めた子供にも聞きやすいアルバムです。

▼『フィンランドはどこですか?』


🐰おすすめの理由🐰

『みんなのうた』関連以外で一番ポップな毒気を感じるアルバムです。大人にもおすすめです。

 

このページでは『みんなのうた』をはじめとした浩子さんのカワイイのに怖い曲を紹介いたしました。

『みんなのうた』はアニメーションとの合作ですが、谷山浩子さんはアニメとのコラボも盛んで声優への提供曲も多いです。次のページでは浩子さんのコラボ楽曲を紹介いたします。

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第1章 谷山浩子の曲世界

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第2章 谷山浩子の軌跡

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谷山浩子の曲世界③  【ファンタジー世界編】

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第1章 谷山浩子の曲世界

『みんなのうた』~カワイイのに怖い曲~編

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第2章 谷山浩子の軌跡

谷山浩子の軌跡

第3章 ラジオとライブ

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この章では浩子さんの楽曲を

【『みんなのうた』~カワイイのに怖い曲~編】
【コラボ編】
【ファンタジー世界編】

に分けて3ページにわたって紹介いたします。

 

谷山浩子さんの曲の世界は「現実離れしたことが起きる独特なファンタジー」です。

このページでは浩子さんのファンタジーな曲を「物語を題材にした曲」「夢の世界を描いた曲」「人とつながれない喪失感を描いた曲」と3つの項目に分けて紹介していきます。

 

① 物語を題材にした曲

 

浩子さんの曲には、物語を題材(モチーフ)にした組曲(=いくつかの曲を組み合わせて一つにしたもの)が複数あります。

例えばアーシュラ・K・ル=グウィン作『ゲド戦記』や、あまんきみこ作『車のいろは空のいろ』などを題材に採っています。

浩子さんはファンタジー小説も多く書いていて、自作の小説と世界を共有する組曲は特に濃厚な世界を作っています。

▼谷山浩子のファンタジー小説の例『悲しみの時計少女』

物語への愛着は音楽劇という形にもなり以下の4作品が上演されました。

アンデルセン作『雪の女王』、ルイス・キャロル作『不思議の国のアリス』、ますむらひろし作のマンガ『アタゴオルは猫の森』、尾崎翠作の小説『第七官界彷徨』を原作に、独自の解釈と想像力が発揮された舞台でした。

▼谷山浩子の幻想図書館 雪の女王(DVD):『幻想図書館』は谷山浩子の音楽劇のシリーズ。

 

物語を題材にしたおすすめ曲3選

 

「神様」「素晴らしき紅マグロの世界」「第2の夢・骨の駅」は物語に合わせて作られた組曲の中の曲です。一曲だけ聞いても物語のイメージとのシンクロ率が高く、インパクトのある曲を選びました。

▼曲名とモチーフ

曲名 モチーフ
神様 小説『神様』川上弘美
素晴らしき紅マグロの世界 漫画『アタゴオルは猫の森』ますむらひろし
第2の夢・骨の駅 小説『お昼寝宮・お散歩宮』 谷山浩子

 

② 夢の世界を描いた曲

 

浩子さんの楽曲には物語的な場面設定がある曲も多くあります。 “谷山浩子の曲世界③  【ファンタジー世界編】” の続きを読む

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『みんなのうた』~カワイイのに怖い曲~編

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谷山浩子とは【基本情報】

名前 谷山浩子(たにやま ひろこ)
生年月日 1956年8月29日
出身地 東京都杉並区生まれ(神奈川県横浜育ち)
職業 シンガーソングライター
シンガーソングライター。多くの楽曲提供をしておりNHK『みんなのうた』への提供曲「まっくら森の歌」はみんなのうた三大トラウマソングとして知られている。映画『ゲド戦記』の挿入歌「テルーの唄」、映画『コクリコ坂から』の劇中挿入歌を担当。斉藤由貴、持田香織(EveryLittleThing)、豊崎愛生、上坂すみれにも楽曲を提供。ラジオ番組『オールナイトニッポン』のパーソナリティ、童話、小説、などその活動は多岐にわたる。メルヘンで怖い独自の世界観の楽曲でファンを獲得している。

 

谷山浩子さんをご存知でしょうか?

NHK『みんなのうた』で子どもの頃に聞いていた方が多いかもしれません。

「まっくら森の歌が怖かった・・・」という声も少なくないようです。

透明感のあるやさしいメロディーと歌、不思議でコワい歌詞の世界、それが谷山浩子さんの魅力です。

歌の中では

募る思いで町は砂漠になったり(「不眠の力」)

森が燃え上がったり(「Elfin」)

ブラックホールに花が咲くこともあります。(「花さかニャンコ」)

現実離れした空想世界は、ポップスというジャンルを飛び越えて、ファンタジーやアニメなどの方が近いかもしれません。

いっしょに谷山浩子さんの世界をのぞいてみましょう。

 

代表的な仕事

 

代表的なお仕事は「みんなのうた」とアニメ等への楽曲提供です。

浩子さんは1972年のデビュー以来49枚(組)のアルバムをリリースしてきたシンガーソングライターです。デビュー当時のジャンルでいうとニューミュージック。ピアノを弾きながら歌います。

 

ニューミュージック

1970年代から1980年代にかけて流行した日本のポピュラー音楽のジャンル。フォークソングにロックの要素が混じった、当時としては新しい音楽。吉田拓郎はニューミュージックの代表と称される。井上陽水、松任谷由実、さだまさし等もニューミュージックのミュージシャンとされる。

 

浩子さんの楽曲で一般的によく知られているのは、NHK『みんなのうた』の曲です。

有名なのは「恋するニワトリ」「まっくら森の歌」。

2019年4月には新作「花さかニャンコ」が放送になりました。

可愛くて突飛な設定、時々コワい独特の世界は、長く愛されています。

▼曲名と内容

曲名 内容
恋するニワトリ 風見鶏に恋したニワトリの叶わぬ恋。
まっくら森の歌 魚は空に、小鳥は水に、時計を見ればさかさままわりしている不思議な「まっくら森」が描写されている。
花さかニャンコ 花を咲かせる猫が描写されている。ケンカをする人、指、花、銀河、ブラックホール、色んなところに花を咲かせていく。

 

もう一つ、目にする機会が多いのが他の歌手への楽曲提供です。

1980年代には斉藤由貴さんが歌う「土曜日のタマネギ」「MAY」の作詞を担当し、ヒットしました。

 

アニメや声優とのコラボが多いのも特徴です。

ジブリ映画『ゲド戦記』では手嶌葵さんが歌った挿入歌「テルーの唄」の作曲を担当。アニメの世界との親和性の高さはいろいろなところで発揮されています。

 

浩子さんのコラボ楽曲については第1章2ページ目で紹介! 浩子さんのコラボ楽曲については第1章2ページ目で紹介!

 

浩子さんはシンガーソングライターとしての活動がメインですが、いわゆる「ヒット曲」はありません。

シングル「風になれ~みどりのために~」「ひとみの永遠」はCMソングとして、お茶の間に流れました。

ちなみにファンの間では「海の時間」「王国」などの曲が代表曲として愛されています。

 

谷山浩子さんの楽曲の特徴

 

浩子さんの曲調はピアノ弾き語りがメインでパーソナルな印象を与えます。歌詞の世界観はほかの音楽では類を見ない独特のファンタジー世界です。

多くの曲のテーマは「届かない恋心」や「人と交われない孤独感」。

▼「届かない恋心」「人と交われない孤独感」が描かれた曲

テーマ 曲名
届かない恋心 「電波塔の少年」「SORAMIMI~空が耳をすましている~」「ラ・ラ・ルウ」
人と交われない孤独感 「銀河通信」「ひとりでお帰り」「よその子」

 

そして、同じく重要な位置を占めるのが、物語の世界を歌った曲です。

 

 

多くの楽曲で現実離れした展開を見せ、その想像力と幻想的な世界観が魅力です。

思い詰めた心が、妄想という枠を超越した壮大な幻想世界を生み出します。その様子は 「はてしない物語」などの濃厚に構築されたファンタジー小説を連想します。

現実から広がる妄想、そして妄想から広がっていく壮大な世界観です。

▼ミヒャエル・エンデ「はてしない物語」(『ネバーエンディング・ストーリー』として映画化されている)

曲調は世界観に合う壮大な曲やマイナーコードの曲が多いのですが、入門編としておすすめなのが明るく親しみやすいメロディーに、奇妙だったり、壊れた世界を歌う怖い内容の歌詞が合わさった曲です。

唯一無二のコワくてカワイイ世界。不思議でクセになります。中には、想像も及ばないヘンテコな生き物に寄生されるキッチュな世界も。

独特の世界観をぜひ体験していただきたいと思います。

 

谷山浩子さんの人柄

 

浩子さんは1996年に結婚。夫は中学校の時の初恋の人でした。(2019年に死別)

趣味は、読書、映画・TVドラマ鑑賞など。『三国志』などの歴史小説・マンガや、『指輪物語』『ゲド戦記』などのファンタジー小説が大好き。

パソコンはまだ一般的でなかった時代からのユーザーで、1985年からパソコン通信に参加。パソコン通信(1980年代より行われたパソコンを使ったデータ通信)やホームページで交流するアーティストとして一部で有名でした。

現在はTwitterでよくつぶやいています。

NHKドラマ『半分、青い。』では、主人公のマンガ家修行・活動を描いた時期に、盛んにツイートしていました。浩子さんは『半分、青い。』の楽曲を手掛けているなどの関係がある訳ではないのですが、TVドラマが好きなのとマンガが好きなのが両方重なって、かなりハマったように見えました。

 

 

ネコはよく曲にも出てきます。進化や宇宙の話も好きなようです。物語とともに、曲への影響を感じます。

 

浩子さんという人柄を一言で表すなら「発想がとってもオリジナルな自由人」だと思います。

曲もほかに例を見ないものですが、ライブのトークなどを聞いていても、トークの連想のしかたが突飛で驚くことが時々あります。

トークが無軌道に進む様子や、ネットでの積極的な交流など「こうあるべき」という束縛からすごく自由だと感じます。

 

以上、谷山浩子さんがどんな方なのかざっくりと紹介しました。

次の章からは浩子さんの楽曲を【『みんなのうた』~カワイイのに怖い曲~編】【コラボ編】【ファンタジー世界編】に分けて3ページにわたって紹介いたします。

『谷山浩子入門』目次へ  (全6ページ)

 

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はじめに

谷山浩子とは

第1章 谷山浩子の曲世界

『みんなのうた』~カワイイのに怖い曲~編

コラボ編

ファンタジー世界編

第2章 谷山浩子の軌跡

谷山浩子の軌跡

第3章 ラジオとライブ

ラジオとライブ

著者:加藤千鶴

1972年生まれのライター。谷山浩子ファン歴30年以上。小学6年生の時にラジカセから流れる音楽に魅了され日本のポップス・ロックを聴き続けてきました。谷山浩子さんはみんなのうたの「恋するニワトリ」でハマりました。音楽以外では、演劇やダンスなどの舞台鑑賞と、シュノーケリングなどの旅行、FMラジオが趣味。

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KANとは ~稀有な存在のソングライター~

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KANさんは200万枚を超える大ヒット曲「愛は勝つ」で有名ですが、この曲はKANさんのほんの一面に過ぎないのです。ファン歴30年がKANさんの魅力を人柄・ライブ・楽曲に分けて徹底解説!

『KAN』入門 ~「愛は勝つ」だけじゃない!天才であり変態!類まれなソングライター~はこちらから!

著者:しあ

40代後半女性。KANのファン歴30年。1988年「BRACKET」を聴いて感動したのが出逢い。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。

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『KAN入門』目次へ  (全12ページ)

 

KANとは ~基本情報~

名前 KAN
本名 木村 和(きむら かん)
生年月日 1962年9月24日
出身地 福岡県福岡市
デビュー年/曲 1987年4月アルバム『テレビの中に』でデビュー。
1990年9月にリリースされた8枚目シングル「愛は勝つ」がフジテレビ系「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」の挿入歌として人気を博す。累計売上201.2万枚を記録(1991年度オリコン年間3位)。1991年には第33回日本レコード大賞を受賞し、同年の紅白歌合戦にも出場。


▼『よければ一緒に』PV

 

「愛は勝つ」という国民的大ヒット曲を持つKANさん。

KANさんの名前は知らなくても「愛は勝つ」という楽曲は、多くの人が知っているのではないでしょうか。

この曲が大ヒットしてから、もう30年近くなりますので、当時のことを知らない若い世代の方はKANさんの事をよく知らないかも知れません。

また、あまりにも「愛は勝つ」が大ヒットしすぎて、KANさんの他の楽曲やKANさんというシンガーソングライターそのものについてもよくわからない、という方もいるかと思います。

 

日本の「ビリー・ジョエル」「天才であり変態」

 

私はKANさんの事を「日本のビリー・ジョエル」「天才であり変態」と思っています。

「変態」という言葉はいい意味で使っています。

大ヒット曲があるとそれに縛られて本来の自分が出せなくなることもあるかと思います。ただ、KANさんには「大ヒット曲の呪縛」というものがなく、自由に様々な楽曲を生み出しています。

「愛は勝つ」が、KANさんの全てではありません。

他の曲を知ることで「こんな素晴らしい曲があったのか」と、KANさんの才能に気づかされるかと思います。

KANさんを知れば知るほど「愛は勝つ」が、KANさんの一面にしかすぎないことがわかることでしょう。

KANさんはビリー・ジョエルとの出逢いで、本気で音楽を志すようになりました。KANさんは自らが尊敬するビリー・ジョエルのように、とてもピアノが上手で、ピアノ一本で音楽を伝えられる人です。

 

ビリー・ジョエル

1949年生まれ。アメリカ出身のシンガーソングライター。全世界で1億5000万枚以上のレコード・セールスを記録。1973年にリリースのアルバム「ピアノ・マン」が大ヒットとなる。

▼「ピアノ・マン」公式MV

 

ピアノをさらに勉強するために音楽活動を一時休止し、フランスへ留学していたこともありました。

その際には「フランス人になりたいという夢を叶えるため」という、KANさんらしいユーモア溢れるふざけたコメントも残しています。

実はKANさんは、とっても遊び心満載のエンターテインメント精神溢れる人なのです。

 

 

エンターテインメント精神溢れる人物

 

ライブは「弾き語り編」「バンド編」の2種類に分かれています。

弾き語り編は、KANさんのピアノ1本でライブ(またツアー)が行われます。

バンド編では多くの趣向を凝らし、バンドメンバーと共にエンターテインメント性の高いステージを繰り広げています。

衣装に凝っていることでも有名。

でも、奇抜な衣装や、ちょっとしたおふざけがあっても、KANさんの基礎には素晴らしい音楽センスがあるから、何をやっても許されるのです。

▼奇抜な衣装の例

 

KANさんは、アーティストの友達も多く、若い世代のアーティストからはリスペクトされている存在。

 

KANさんをリスペクトするアーティストの例

Mr.Childrenの桜井和寿/TRICERATOPSの和田唱/山崎まさよし/ASKA(CHAGE and ASKA)/スターダスト・レビュー/杉山清貴/馬場俊英/などなど…。KANさんの仲間については詳しくは第1章にて紹介!

 

お互いのライブに参加したり、コラボ楽曲などもあります。

KANさんがいろいろなことをしているので、スターダスト・レビューの根本要さん※からは「才能の無駄遣い」と言われています。

また、KANさんは、中国語、イタリア語、フランス語も勉強していて、日常会話には困らないほど。

旅行にもよく行っていて、ラジオ番組では旅先でのエピソードや、現地で買ったCDなどをかけたりしています。

 

スターダスト・レビュー根本要

スターダスト・レビューの代表曲はシングル売上約15万枚の『木蘭の涙』。カルピスのCMに『夢伝説』が起用され世間に広く認知された。デビュー35周年を迎えた現在も年間70本を超える全国ツアーを展開してる。根本要は同バンドのボーカル。(関連;『スターダスト・レビュー入門』(全14ページ)

 

筆者とKANの出逢い

 

私が初めてKANさんを知ったのは、1987年のセカンドシングルでありアルバム「No-No-YESMAN」にも収録されている『BRACKET』という曲です。

▼「BRACKET」

 

NHKの人気音楽番組「JUST POP UP」でピアノを弾きながら歌っているのを見て「めちゃめちゃいい曲!」と感動しました。

イントロ、間奏にたっぷりピアノが使われていて、その軽快さ美しさに一目ぼれ、というか一聴ぼれしたのです。ボーカルはもちろん間奏のスキャットが新鮮で、激しく足を動かしながらピアノを弾く姿もとても印象的でした。

 

スキャットとは

主にジャズで使われる歌唱法で「ダバダバ」「ドゥビドゥビ」など意味のない音を即興的につないで歌うこと。

▼スキャットで有名な楽曲。スキャットマン・ジョン『スキャットマン』

 

すぐにアルバムを買って聴きこみましたが、この頃のKANさんは、まだそんなには世間に知られていませんでした。

後に「愛は勝つ」が大ヒットした時に、「才能がある人は、やはり世の中に出ていくのだな~」と思いました。

このWebonでは類まれなる才能の持ち主で、稀有な存在であるKANさんの魅力についてお伝えしたいと思います。

まず第1章では4ページにわたって、KANさんの人柄について紹介します。次のページではKANさんの経歴を紹介します。

『KAN入門』目次へ  (全12ページ)

 

 

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著者:しあ

40代後半女性。KANのファン歴30年。1988年「BRACKET」を聴いて感動したのが出逢い。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。

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5分でわかる!角松敏生 ~ファンが語る概要と魅力~

 

このページでは「角松敏生」がどんなミュージシャンなのかを大体5分で理解できるように概要とともに魅力をお伝えします。

もちろん角松敏生さんを5分で説明しきるのは困難ですので、さらに深く知りたい方は『角松敏生入門』をご覧ください。

※このページはWebon編集部が角松敏生ファン歴30年以上のしあ氏による『角松敏生入門』の内容をまとめたものです。

 

▼『角松敏生 入門』(全15ページ)

 

 

角松敏生とは ~クオリティが高い!知る人ぞ知るミュージシャン~

名前 角松敏生(かどまつ  としき)
生年月日 1960年8月12日
出身地 東京都渋谷区代々木
デビュー年/曲 1981年にシングル『YOKOHAMA Twilight Time』アルバム『SEA BREEZE』でデビュー

 

角松敏生さんは1981年デビューのシンガーソングライターです。

キラキラとしたおしゃれなサウンドが特徴で、デビュー当時は「シティポップの貴公子」というキャッチコピーがついていました。

手掛けた楽曲『WAになっておどろう』はNHK「みんなのうた」で話題になり、長野オリンピックのテーマ曲になりました。

角松さんは「杏里」「西城秀樹」「中山美穂」をはじめとした多くのアーティストに楽曲提供をしており、杏里さんに提供した『悲しみがとまらない』が大ヒット(1984年のオリコン年間19位)。

 

▼悲しみがとまらない:杏里さんの代表曲のひとつ(提供曲について詳しくはこちら

 

角松さんにはとても熱狂的なファンが多く、音楽のクオリティの高さなどから音楽関係者のファンも多いです。

ただ、世間一般的にはあまり知名度がありません。

なにしろ長い音楽生活の中で代表曲というものがありません。それが世間での評価につながっていない理由の一つであると思いますし、この辺りは角松さん本人も自虐的に語る部分です。

しかし一度でも「角松敏生のサウンド」に触れてもらえれば、その素晴らしさにきっと感動してもらえるはずだと思います。こだわりにこだわりぬき、決して妥協しないその音創りは音楽マニアにはたまらないものなのです。

 

角松敏生氏のサウンド魅力について詳しくはこちら!

 

フュージョン界に大きな影響を与える!

 

角松敏生さんは1987年、1990年に2枚のインストゥルメンタル(歌のない曲)アルバムを発表し、とても高い評価を受けました。

 

▼1987年リリース「SEA IS A LADY」(画像クリックで商品詳細へ)

▼1990年リリース「Legacy of You」(画像クリックで商品詳細へ)

 

このアルバムはフュージョン界に大きな影響を与えました。

 

フュージョンとは

フュージョンは音楽のジャンルで電子楽器を使用したジャズのようなもの。

▼日本で活躍するフュージョンバンド「T-SQUARE」の代表曲

 

 

1980年代前半に「ザ・スクエア(現T-SQUARE)」などによるフュージョンブームが起こりましたが、1980年代後半にはそのブームも停滞気味でした。

そんなフュージョンブームが停滞気味の中、シンガーソングライターの角松さんがインストアルバムをリリースしたことで大きな話題となりました。

この頃はフュージョンやインストを聴くファン層と、歌物を聴くファン層とには割と隔たりがあったように思います。

ですが、角松さんがインストアルバムをリリースすることにより大きな話題を呼びました。角松ファンはもちろん、普段フュージョンを聴かない層にもフュージョンの門戸を広げることになりました。

ちなみに1987年リリースの「SEA IS A LADY」は2017年に「SEA IS A LADY 2017」としてリメイクされ、日本ゴールドディスク大賞の「インストゥルメンタルアルバム・オブ・ザ・イヤー」を受賞しています。

 

▼アルバム「SEA IS A LADY 2017」(画像クリックで商品詳細へ)

 

ギタリストとしての角松敏生氏の魅力について詳しくはこちら!

 

謎の覆面バンドとして活動した?

 

角松敏生さんは活動を無期限休止としている時期がありました。

その時に、「角松敏生」という名を伏せて謎の覆面バンド「AGHARTA」として活動していました。

AGHARTAの楽曲『WAになっておどろ』がNHK「みんなのうた」に採用されたこともあり大きな話題となります。そして『WAになっておどろう』は長野オリンピックのテーマソングになりました。

 

「AGHARTA」の活動について詳しくはこちらのページで解説

 

ぜひ聴いて欲しい!定番の名曲10選!

 

角松さんに名曲が多くあります。ここでは定番の名曲をいくつかご紹介します。

 

▼厳選!定番の名曲10選

曲名 収録アルバム
NO End Summer GOLD DIGGER(1985)
Tokyo Tower GOLD DIGGER(1985)
Girl in the Box 1981~1987(1993)
初恋 T’s 12 INCHES(1986)
Take You To The Sky High Breath From The Season 2018~Tribute to Tokyo Ensemble Lab~(2018)
飴色の街 Reasons for Thousand lovers(1989)
IZUMO INCARNATIO(2002)
浜辺の歌 1998~2010(2011)
ハナノサクコロ Fankacoustics(2004)
RAMP IN T’s BALLAD(1985)

 

NO End Summer

 

『NO End Summer』は角松ファンの間でもとても人気の高い名曲。

ピュアな想いが綴られたスイートなラブソング。

ラストの

「Love is you Love is me Love is the neighbor Love is the everything」

のコーラスはライブではみんなで大合唱。

聴くたびに感動する、とてもとても大切な曲です

 

Tokyo Tower

 

角松敏生さんの定番曲のひとつ『Tokyo Tower』。

ラップから始まるこの曲のカッコよさと言ったら!

まだラップが今ほど認知されていなかった1985年当時、ラップやスクラッチを取り入れた角松敏生を代表する、最高にファンキーでダンサブルなナンバー。

歌詞の内容がセクシー。リリース当時NHKでは放送禁止に。

歌詞がセクシーすぎるから?と思っていたのですが、商標名だから連呼するのはダメなんだそう。

 

Girl in the Box

 

『Girl in the Box』も角松敏生を代表する楽曲。

オリジナルアルバムには未収録ですがとても人気の高い曲。

「箱入り娘」をこれほどカッコよく歌うアーティストがいたでしょうか(笑)

夜10時になると、好きな女性が自分の手をすり抜けていってしまうもどかしさが描かれています。

こちらもNHKで放送禁止に。

私は、なんとなく門限破りを推奨するような歌詞だから?と思っていたのですが、「気が狂いそうさ」という部分がダメだったそうです。

ライブでは、ラストの部分でみんなで何度もジャンプするのが楽しい!

 

角松敏生氏の定番の名曲について詳しくはこちら!

 

ライブで用意しておきたい「紙ヒコーキ」

 

角松ライブに参加する際に、用意しておきたいのが紙ヒコーキです。

「TAKE YOU TO THE SKY HIGH」の時には観客は一斉にステージに向かって紙ヒコーキを飛ばします。

カラフルな色の紙ヒコーキが飛ぶかう光景は、とても楽しく美しい。

特に2階席前方から見る光景は圧巻です。

 

 

私が初めて行った角松さんのライブで、座席が2階の1列目真ん中だったんです!

そこで見た、紙ヒコーキが一斉に舞う姿は鳥肌ものでした。

後ろからも降ってくるし、下を見ればぐるぐると舞っているし、あの光景は今でもはっきりと覚えています。

何度も何度も紙ヒコーキを折り飛ばしてきたので、折り方も紙の選び方も上手くなりました(笑)

 

角松敏生氏のライブの魅力について詳しくはこちら!

 

以上、角松敏生さんの紹介でした。

『角松敏生入門』では角松敏生さんのことをさらに深く知ることができます。ぜひともご覧くださいませ!

▼『角松敏生』入門(全15ページ)

 

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40代後半女性。音楽が大好きでJ-POP K-POP 洋楽 演歌歌謡曲とさまざまな音楽を聴いています。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。音楽はとても生活を豊かにしてくれるもの。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。

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角松敏生とは

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角松敏生氏をご存知ですか?洗練されたサウンドを今もなお創り続けるシンガーソングライターです。高校一年生から角松氏を追いかける著者が角松敏生氏の魅力に迫ります!

『角松敏生』入門 ~こだわり抜かれたサンウンドの世界~はこちらから!

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「角松敏生」基本情報

名前 角松敏生(かどまつ  としき)
生年月日 1960年8月12日
出身地 東京都渋谷区代々木
デビュー年/曲 1981年にシングル『YOKOHAMA Twilight Time』アルバム『SEA BREEZE』でデビュー
キラキラとしたおしゃれなサウンドが特徴で「シティポップの貴公子」と称されることも。長万部太郎名義で手掛けた『WAになっておどろう』は長野オリンピックのテーマソングになる。杏里に提供した『悲しみがとまらない』が大ヒット。インストアルバム『SEA IS A LADY』をリリースしフュージョン界に大きな影響を及ぼす。

▼楽曲提供

 

こだわり抜かれたサウンド

▲デビュー・アルバム『SEA BREEZE』

 

角松敏生さんは、1981年デビューのシンガーソングライターです。

自身の活動だけでなく、他アーティストへの楽曲提供、プロデュース、映画音楽のサントラなど、様々な活動をしています。

角松さんにはとても熱狂的なファンが多いのが特徴。

 

また、音楽創りに対するこだわり、そのクオリティの高さなどから、音楽関係者のファンも多いです。

ですが、世間一般的にはあまり知名度がありません。

 

音楽好きな人でも、角松敏生の名前はよく聞くけど、実際に音楽を聴くまでには至っていない・・・という人も多いと思います。

なにしろ、長い音楽生活の中で、代表曲というものがないので、世間での評価につながっていないと思いますし、この辺りは角松さん本人も自虐的に語る部分です。

 

 

しかし、一度、角松敏生のサウンドに触れてもらえれば、その素晴らしさにきっと感動してもらえるはずだと思います。

こだわりにこだわりぬき、決して妥協しないその音創りは、音楽マニアにはたまらないもの。

角松さんの楽曲やライブの特徴として、数多くの名だたるミュージシャンが参加しています。

豪華ミュージシャン陣は、角松さんの追い求めるサウンドを具現化するべく、その緻密な要求にも応え、素晴らしいプレイで彼の音楽を支えます。

 

ギタリストとしても人気

 

また、角松さんはシンガーとしてだけでなく、ギタリストとしても人気なんです。

1987年、1990年に2枚のインストゥルメンタルアルバムを発表し、とても高い評価を受けました。

 

インストゥルメンタルとは
通称「インスト」。歌のない曲のこと。

 

▼1987年リリース「SEA IS A LADY」(画像クリックで商品詳細へ)

▼1990年リリース「Legacy of You」(画像クリックで商品詳細へ)

 

インストアルバムをシンガーソングライターが出すということは、とても異例なことであり、日本のフュージョン界にも大きな旋風を起こしました。

1980年代前半に、ザ・スクエア(現T-SQUARE)、カシオペアなどのフュージョンブームが起こりましたが、角松さんがインストアルバムをリリースしたことでフュージョンファン層の拡大につながりました。

 

フュージョンとは
フュージョンは音楽のジャンルで電子楽器を使用したジャズのようなもの。

▼日本で活躍するフュージョンバンド「T-SQUARE」の代表曲

 

 

改めて、フュージョン、インストゥルメンタルの素晴らしさが注目され、角松さんの音創り、そしてギタープレイもとても注目されました。

 

1987年リリースの1枚目のインストアルバム「SEA IS A LADY」は、2017年に「SEA IS A LADY 2017」としてリメイクされたのですが、このアルバムがとても高い評価を受け、日本ゴールドディスク大賞の「インストゥルメンタルアルバム・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。

 

▼アルバム「SEA IS A LADY 2017」(画像クリックで商品詳細へ)

 

多くの有名楽曲

 

「みんなのうた」やV6が歌ってヒットし、楽曲自体はよく知られている「WAになっておどろう」は、実は角松敏生の作詞作曲ですが、作者名を「長万部太郎」としてしまっているため、角松敏生の名前を知ってもらう絶好の機会を逃しています(笑)

こういった不運なところも、角松さんによくあることです。

名義変更もJASRAC(日本音楽著作権協会)への手続きが、非常にややこしいのでしないそう(笑)

こんなところも角松さんらしい。

 

この曲は、角松さんが活動凍結期間中に自身の覆面バンド、AGHARTA(アガルタ)としてリリースした曲。

 

▼シングル「ILE AIYE~WAになっておどろう」(画像クリックで商品詳細へ)

長野オリンピックの閉会式にもAGHARTAとして出演しています。

 

杏里さん、中山美穂さん、中森明菜さん、岩崎宏美さん、故・西城秀樹さんなどへの楽曲提供、プロデュース。

故・西城秀樹さんは角松さんの音楽をとても高く評価して、アルバム制作に起用。

西城さんが亡くなった時には、角松さんはとても感謝の言葉を語っていました。

 

西城秀樹
トップ男性アイドル歌手として活躍し、郷ひろみ・野口五郎と合わせて「新御三家」と呼ばれる。1972年に「恋する季節」でデビュー。代表曲「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」が大ブームとなる

 

伝えたい角松敏生の魅力

 

私は、1980年代半ばに角松さんの音楽と出会い、なんてカッコいいんだろう~と感動しました。

高校生の私には、10歳ほど違う角松さんの音楽はとても大人で、憧れの象徴でした。

 

長い活動の中で、さまざまな音楽の変化がありますが、変わらないのは、角松さんの決して揺らがず、妥協しない作品創り。

そんな角松さん自身の作品はもちろん、プロデュース作品、ライブなど、さまざまな角松敏生の魅力を知っていただければと思います。

 

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著者:しあ

40代後半女性。音楽が大好きでJ-POP K-POP 洋楽 演歌歌謡曲とさまざまな音楽を聴いています。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。音楽はとても生活を豊かにしてくれるもの。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。

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「歌手」岡村靖幸の活動② ~3度の逮捕、復帰から現在~

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歌手として強烈な個性を放ち、時には「気持ち悪い」とも称される「岡村靖幸」。デビュー前から岡村靖幸をリアルタイムで見てきた筆者が、その魅力を紐解きます。

『岡村靖幸』入門 ~超個性的シンガーの魅力に迫る~ はこちらから

著者:しあ

40代後半女性。音楽が大好きでJ-POP K-POP 洋楽 演歌歌謡曲とさまざまな音楽を聴いています。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。音楽はとても生活を豊かにしてくれるもの。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。お問い合わせはこちらから

 

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【岡村靖幸ファン必読!!】
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著:しあ 価格580円
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アルバム「禁じられた生きがい」リリース

 

▼岡村靖幸簡易年表

1986年12月1日 岡村靖幸歌手デビュー「Out of Blue」リリース
1988年9月 シングル「聖書(バイブル)」で世間から認知
1990年11月 アルバム「家庭教師」が問題作と話題に
1995年12月 アルバム「禁じられた生きがい」リリース
1996年5月 岡村靖幸プロデュースの川本真琴「愛の才能」リリース
2003・2005・2008年 3度の逮捕

「家庭教師」リリース後、岡村さんは次のアルバム「禁じられた生きがい」までに5年の月日を要します。

▼アルバム「家庭教師」(画像クリックで商品詳細へ)

 

当時「月刊カドカワ」という雑誌では、度々岡村さんの特集が組まれていました。

’92年10月号で「本人によるニューアルバム遅延経過報告」というものがあり、それを読めば制作に時間をかける意味も納得できました。

 

「楽曲がしっかり納得いくものにならない、宝石にまでなれてない時は保留する」

ということだったので、きっと何度も何度も試行錯誤してるんだろうなあ、と思いました。

 

岡村さんは

「家庭教師というアルバムを超えなくちゃいけないから大変なんですけど、でもがんばって超えたいと思っています。なぜ、音楽を創って発表しているかというと、自分が救われるためとかそういうことが大きい。レコーディングやライブをやっている時は救われているな、って感じるから」

と話していました。

 

そして完成させた「禁じられた生きがい」はどのメディアも岡村靖幸完全復活!と絶賛しました。

▼アルバム「禁じられた生きがい」

 

ただ、5年もの月日を要したのにもかかわらず、既発のシングル込みで新曲が多くなかったので、少し残念な部分はありました。

とても創作に苦悩していた事がうかがえます。

 

それでも「禁じられた生きがいは」岡村靖幸テイスト満載の素晴らしいアルバムで、1曲目のインストゥルメンタル「あばれ太鼓」から2曲目「青年14歳」の流れはカッコよすぎます。

 


 

 

その後、またリリース期間は空くのですが、1996年川本真琴さんのデビューシングル「愛の才能」の作曲、編曲、プロデュースを手掛けヒットします。

 

 

私は初めて聴いた時、岡村さんの作曲と知らなかったのですが、一瞬で岡村さんっぽいと思いました。

 

そしてすぐに岡村さん作曲、プロデュースと知り、やっぱり!!と納得しました。
岡村さんはこの曲をライブでセルフカバーしており、2018年のライブツアー「マキャベリン」でも披露されました。

 

 

2013年のライブBlu-ray、DVD「むこうみずでいじらしくて」でも岡村さんの歌う「愛の才能」が見られます。

 

 

覚醒剤事件で3度の逮捕

▼岡村靖幸簡易年表

1986年12月1日 岡村靖幸歌手デビュー「Out of Blue」リリース
1988年9月 シングル「聖書(バイブル)」で世間から認知
2003・2005・2008年 3度の逮捕
2011年 本格復帰

 

岡村さんを語るうえで絶対に避けては通れないこと・・・岡村さんは覚醒剤事件で3度逮捕されています。

2003年、2005年、2008年と逮捕されますが、1度目の逮捕は逮捕時に公表されておらず、2005年の逮捕時に2度めの逮捕だということが発覚し、多くのファン、音楽関係者に衝撃を与えました。

 

私は、岡村さんのこの事件にとても驚き、怒り、がっかりし、悲しみました。

なぜ、親友、尾崎豊と同じ過ちを犯してしまったのかと思いました。

 

尾崎豊とは
1983年、シングル「15の夜」で高校在学中にデビュー。当時の若者のカリスマ的存在。覚せい剤取締法違反の容疑で逮捕されたことがある。

 

2007年には1度復活し、ライブツアーも行いますが、11月、ツアー終盤大阪公演で左脚靱帯断裂をし、最終公演の名古屋公演を残し治療のため休養します。

そんな最中、2008年2月にまた覚せい剤所持で逮捕され、多くの人を心底がっかりさせます。

 

治療のため延期になった名古屋の振替公演を控えた中での逮捕でした。

 

名古屋公演は中止になり、新たな出発としてせっかく発足したファンクラブも解散となり、多くの人の気持ちを傷つけることなりました。

公判の様子を傍聴した人の詳しい話をその方のブログで見たのですが、事細かに岡村さんの様子が綴られていました。

岡村さんは

「ファン、音楽関係者、家族、さまざまな人々に迷惑をかけ裏切ったことについて心底反省していて、音楽を通して償っていきたい」

と語っていました。

覚醒剤の使用について「自分の心が弱かった」とも言ってたそうですが、そんなことは使用してもいいという理由にはなりません。

 

この事は岡村さんは、一生十字架を背負うべきだし、何を言われても仕方ないと思うのです。

 

ファンも、この事は決して忘れてはいけないことだと思います。

ただ、私は岡村さんのその弱さを責めきれない気持ちもあります。

どんなに犯罪を犯しても、家族や愛する人はその犯罪者を見捨てることはやはりできないだろうと思います。

私も、犯罪を犯したからと言って岡村さんを嫌いになれないし、彼が心から罪を悔い、反省し、復活を果たそうとするなら、その過程を見守っていきたいと思います。

 

2011年から本格復帰、そして現在

 

▼岡村靖幸簡易年表

1986年12月1日 岡村靖幸歌手デビュー「Out of Blue」リリース
1988年9月 シングル「聖書(バイブル)」で世間から認知
2003・2005・2008年 3度の逮捕
2011年 本格復帰
2016年 アルバム「幸福」リリース

 

2011年からは本格復帰し、現在までライブツアーやアルバムの発売、いろんなアーティストとも積極的にコラボもしています。

2016年に発売したオリジナルアルバム「幸福」を、私は岡村さんの最高傑作だと思っています。

▼アルバム「幸福」(画像クリックで商品詳細へ)

覚醒税を使用していたであろう期間は体型も太っていたり、声の調子も悪かったと思います。

このアルバムでは、岡村さん本来のパフォーマンスを取り戻し、相当な努力をしたと思われます。

 

 

何度も逮捕を繰り返しながら、なぜ岡村靖幸は愛されるのか。

やはり多くの人にとって、彼が唯一無二の存在であり、その魅力に魅せられているからだと私は思います。

 

そして、彼が心底反省していて、「自分が一番大切にしている音楽という仕事」と語るように音楽に対し、とても真摯に向き合っていることが伝わっているからだと思います。

 

岡村さんをよく知らない人たちからすれば、「甘い」と言われるのは仕方のない事ですが、やはり私は、岡村さん自身と岡村さんの音楽が大好きだし、これからも彼のパフォーマンスを見たいのです。

 

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著者:しあ

40代後半女性。音楽が大好きでJ-POP K-POP 洋楽 演歌歌謡曲とさまざまな音楽を聴いています。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。音楽はとても生活を豊かにしてくれるもの。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。お問い合わせはこちらから