岡村靖幸のPV  ~EPICソニーのPV創り~

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歌手として強烈な個性を放ち、時には「気持ち悪い」とも称される「岡村靖幸」。デビュー前から岡村靖幸をリアルタイムで見てきた筆者が、その魅力を紐解きます。

『岡村靖幸』入門 ~超個性的シンガーの魅力に迫る~ はこちらから

著者:しあ

40代後半女性。音楽が大好きでJ-POP K-POP 洋楽 演歌歌謡曲とさまざまな音楽を聴いています。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。音楽はとても生活を豊かにしてくれるもの。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。お問い合わせはこちらから

 

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EPICソニーのプロモーション戦略

 

岡村さんの所属していたレコード会社、EPICソニーはプロモーションなどメディア戦略がとても上手かったと思います。

1980年代半ばには、プロモーションビデオ(PV)がたくさん制作されるようになりました。

 

今ではミュージックビデオ(MV)と呼ぶことが多いですが、当時はPV、ビデオクリップと呼んでおり、「ミュージックトマト」「ビデオジャム」などPVを流す番組も人気でした。

私の地元でも「ミュージックトマト」が深夜に放映されていて、毎週楽しみにしていました。

 

30分番組で、流れるPVは4~5曲でしょうか。

何が流れるか分からないので翌日、学校に行く前に録画していたビデオをダーッと早送りしてチェックし 、好きなアーティストのPVが流れていた時は大騒ぎでした。

 

高校一年生の時だったでしょうか、父親にビデオデッキを買ってもらったのは。

ビデオデッキが多くの家庭に多く普及し始めた時でした。

「Dog Days」のPVが流れた時はうれしかったです。

 

 

このPVは曲がすごくいいのはもちろんですが、海(鎌倉かな?)でロケをしていてとても素敵。

 

▼写真:Dog DaysのPVのロケ地と思われる鎌倉高校前

 

ザ・夏!という感じの曲ですが、結局フラれてしまう男性の歌。

岡村さんの演技だとか、たたずまいがとにかくかわいいです。

 

当時のPV事情

 

EPICソニーはPVの製作がとても優れていたと思います。

自社所属のアーティストのPVを流す上映会を、大体月に1~2回ぐらい全国のレコード店を通じて行っていました。

 

入場無料で土曜の午後から行われることが多く、友達と学校帰りに毎回行っていました。

そこでいち早くアーティストの新曲を聴けたり、まだデビュー前のアーティストの情報を知ることが出来たりと、とても充実した上映会だったのです。

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PVだけじゃなく、メッセージとかコメントだとかそんなものも流れていたと思います。

情報誌などももらえて、いろんなアーティストの情報を知れるこの会は魅力的でした。

 

今の時代と違って、当時は自分から情報を探しに行く、という時代だったので、音楽好きな子はいつもアンテナを張っていました。

レコード店にとっても、上映会の時にいろいろと宣伝ができるのでとても有意義なものでした。

 

アーティストの新譜のPVを流した後に、そこで新譜レコードの予約を受け付けたり、コンサートチケットの販売をしたり。

予約特典でポスターなどもらえたりするし、いつも行ってるので、レコード店のおじさんとは仲良くなりました。

 

まだチラシに載っていない情報も一早く教えてもらえたり。

EPICソニー所属のアーティストは、誰もがPVの創りが素晴らしかったです。

歌番組などに出ることが少ないアーティストが多かったので、PVに力を入れていたと思います。

 

所属アーティストは岡村さんの他に佐野元春さん、大江千里さん、渡辺美里さん、大澤誉志幸さん、BARBEE BOYS、TM NETWORK、松岡英明さんなどなど、魅力的なアーティストがたくさんおり、こうした上映会をすることで各アーティストのファンが、また別のアーティストのファンになったり、興味を持つことも多く、アーテイスト同士のつながりも多くあったことから、EPICファミリーの人気はとても高かったです。

 

EPICソニーの音楽番組「eZ(イージー)」

 

EPICソニーは独自の音楽番組「eZ(イージー)」というものも制作していました。

PVだけでなくライブ映像も流していましたが、一番の魅力はこの番組でしか見られないオリジナルの映像でした。

シングル曲をPVとはまた違ったスタジオライブで見せたり、アルバムの曲をスタジオで披露したり・・・それもPV風に凝った創りのものがほとんど。

 


 

岡村さんの「いじわる」「19(nineteen)」 もこの番組で見て衝撃を受けました。

キモカッコいい!!

まさにそんな言葉がぴったり。

 

岡村さんの魅力は曲だけを聴くよりも、やはり映像込みで見て聴いたほうがより魅力が伝わると思うのです。

キレキレのダンスや、動き、表情、仕草・・・すべてひっくるめて岡村靖幸なので。

 

PVなど映像に特化したEPICソニーからデビューした、ということは岡村さんにとってもファンにとっても彼の魅力が存分に楽しめたので、とてもよかったと思うのです。

 

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著者:しあ

40代後半女性。音楽が大好きでJ-POP K-POP 洋楽 演歌歌謡曲とさまざまな音楽を聴いています。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。音楽はとても生活を豊かにしてくれるもの。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。お問い合わせはこちらから