『岡村靖幸』入門 ~超個性的シンガーの魅力に迫る~ はこちらから
著者:しあ
40代後半女性。音楽が大好きでJ-POP K-POP 洋楽 演歌歌謡曲とさまざまな音楽を聴いています。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。音楽はとても生活を豊かにしてくれるもの。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。お問い合わせはこちらから
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作曲家デビューの経緯
▼岡村靖幸簡易年表
1984年(19歳) | 岡村靖幸作曲家になる |
1986年1月1日 | 吉川晃司「キャンドルの瞳」リリース |
1986年12月 | 岡村靖幸歌手デビュー |
岡村さんは1965年8月14日神戸市で生まれました。
外資系航空会社に勤める父親の仕事の関係で、小さいころから各地を転々としていたそうです。新潟県立新潟東高等学校在学中から、本格的に音楽活動を始めます。
そこからシンガーとしてデビューに至るまでに、まず作曲家としてデビューしました。
岡村さん曰く
「当時は今と違ってデビューへの架け橋があまりなく、コンテストもヤマハポプコン、イーストウエストぐらいでした。レコード会社に自らデモテープを送る、というのもよく行われていました。」
音楽雑誌にはよく音楽ディレクターの名前と電話番号が書かれているとともに、そこに応募してほしい旨が記載してありました。
当時岡村さんは、それを見て電話をしたそうです。
すると電話の相手が「デモテープを送るのではなく、いついつ何時に来てくれ」と言ってきたので、EPICソニー(後の岡村さんの最初の所属レコード会社)に行きます。
担当の方がその場で聴いて岡村さんは感想を言ってもらい、その後何度かやり取りをするうちにプロの仕事をするようになったそうです。
このようにして岡村さんは作曲家としてデビューすることになったわけです。
ただ岡村さんとしてはそこを目指していたわけではなく、あくまでプロのシンガーを目指していました。
つまりシンガーを目指す上で、作曲やアレンジなど作曲家として活動をまずはじめ、そこからシンガーとしてのデビューを果たした、ということです。
1980年代の音楽業界
岡村さんが作曲家になる前後の1980年代は歌謡曲も、ロック、ポップス音楽も混在していました。
岡村さんは
「作詞家、作曲家、アレンジャーの仕事がたくさんあったので、このタイミング(作曲家になった1984年ごろ)で僕が音楽業界に入れたのはラッキーだった」
と言っています。
まず、音楽出版社と作曲家としての専属契約を結び、そこからレコード会社のつながりなどで、いろんな人に曲を書くようになったそうです。
高校は中退するのですが、10代の若い青年が作曲家としてすぐに採用された事は言わずもがな。さらにその後シンガーとしてデビューでき、順調に進んだのは岡村さんにとてもとても魅力があったからだと私は思います。
吉川晃司への楽曲提供
私が初めて岡村さんの名前を目にしたのは、吉川晃司さんの1986年1月1日リリース7枚目のシングル「キャンドルの瞳」のB面「奪われたWink」です。(当時はレコードなのでA面B面でした。)
▼岡村靖幸簡易年表
1984年(19歳) | 岡村靖幸作曲家になる |
1986年1月1日 | 吉川晃司「キャンドルの瞳」リリース |
1986年12月 | 岡村靖幸歌手デビュー |
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吉川さんは、田原俊彦さん、近藤真彦さんなどに代表される往年のアイドルとは違う、新たなアイドルとしてチェッカーズと共に時代を席巻しました。
私も吉川さんの大ファンで、アイドルとしてではなく、アーティストとして意識していました。吉川さんは私とその後の音楽とのつながりを導いてくれた人です。
吉川さんが歌う岡村さんの作曲B面シングル「奪われたWink」を初めて聴いた時は
「なんてかっこいいんだろう~!!」
と思いました。
当時はシングルレコードにA面、B面と2曲しか入っていなかったので、その2曲のクオリティーはとても高かったように思います。
しかし、やはり「シングルA面の曲!」というインパクトは絶大なので、岡村さんはB面での収録に少々不満げだった様子。
私は、もちろんA面の「キャンドルの瞳」も好きでしたが、「奪われたWink」の方がより好きでした。
吉川さんの中毒性のある歌い方に、不安定な癖のあるメロディがとてもマッチしていました。
吉川さんはアイドルとしてのデビューの仕方でしたが、その楽曲の良さはアイドルとしての枠に収まらず、とても評価の高いものでした。
そんな吉川さんの楽曲の中でも「奪われたWink」は最初の歪んだギターからインパクトがあり、中毒性のあるメロディが病みつきになる曲でした。
今もレコードを大事に持っていますが、この曲はレコード、CD音源ともに入手困難なものとなっています。
私と吉川さん、岡村さんをつないでくれた、とても縁深い曲なのです。
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著者:しあ
40代後半女性。音楽が大好きでJ-POP K-POP 洋楽 演歌歌謡曲とさまざまな音楽を聴いています。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。音楽はとても生活を豊かにしてくれるもの。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。お問い合わせはこちらから