岡村靖幸と伝説のライブ『BEAT CHILD』

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歌手として強烈な個性を放ち、時には「気持ち悪い」とも称される「岡村靖幸」。デビュー前から岡村靖幸をリアルタイムで見てきた筆者が、その魅力を紐解きます。

『岡村靖幸』入門 ~超個性的シンガーの魅力に迫る~ はこちらから

著者:しあ

40代後半女性。音楽が大好きでJ-POP K-POP 洋楽 演歌歌謡曲とさまざまな音楽を聴いています。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。音楽はとても生活を豊かにしてくれるもの。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。お問い合わせはこちらから

 

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伝説のライブ「BEAT CHILD」

 

私が初めて岡村さんのライブを見たのは、伝説のライブ、BEAT CHILDです。

BEAT CHILDは、1987年8月22、23日にかけて熊本県阿蘇にあるアスペクタで行われたオールナイトコンサートです。

 

▼写真:熊本県野外劇場(通称:アスペクタ)


photo by chappaless 

 

出演者は岡村さんの他に、佐野元春さん、渡辺美里さん、尾崎豊さん、HOUND DOG、THE BLUE HEARTS、RED WARRIORS、THE STREET SLIDERS、BOØWYなど大人気のアーティストが多く参加しました。

 

当日は大雨の中行われ観客も7万人ぐらいいたことから、今でも伝説として語りつがれているイベントです。

 

私は大分から、友達と総勢7名でこのイベントに参加しました。

大人気のアーティストばかりでしたし、どのアーティストも大好きでした。

 

開演は夕方6時ぐらいだったと思うのですが、開演前に結構な雨が降り、雷も鳴ってすごく怖かったです。

阿蘇の山の上なので空が近くて本当に怖い。

まだ夏の夕方なのに、真っ暗になってきて・・・。

 

そうしたら突然、HOUND DOGの大友さんが出てきて「みんな大丈夫か?」って。

「ここは避雷針があるから絶対雷は落ちないから大丈夫だ」って言ってくれてとても安心しました。

オープニングアクトのTHE HEARTが出て、1番目は新人のTHE BLUE HEARTS。この時は雨は降っていなくて、ヒロトさんもとっても楽しそうでした。

 

THE HEART
日本のロックバンド。1988年にデビューし1992年に解散。

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THE BLUE HEARTS
1987年に「リンダリンダ」でメジャーデビュー。ボーカルは甲本ヒロト(下記、写真右上)。日本のロック界の伝説的存在。代表曲には「人にやさしく」「TRAIN-TRAIN」などがある。

 

初めて見る「生」岡村靖幸

 

何組か過ぎ、岡村さんの出番の時には雨は結構降ってました。

初めて見る、生岡村靖幸、そのパフォーマンス。

もう最高にカッコよかったです!!

 

シングル「Dog Days」のジャケット写真のパンツを履いていたと思います。

ペールグリーンっていうのかしら・・・その衣装の印象が強くて。

 

 

とにかくキレッキレのダンスと迫力あるボーカル、圧倒的なパフォーマンスに釘付けでした。

勢いというか、気持ちがめちゃめちゃ伝わってきました。

 

確か、いつものように「僕は君とSEXがしたいんだ」なんてことも言っていて、周りの女子から、喜びと気持ち悪さ両方の「イヤーー!!」という悲鳴が起こっていました(笑)

5、6曲歌ったと思いますが「Out of Blue」「Young oh! oh!」「Dog Days」を歌ったのは覚えていて、その3曲を聴けたのがすごくうれしかったです。

 



 

「Dog Days」の歌詞にある「Sunshine」。

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大雨だったけど、岡村さんは太陽のようにキラキラと輝いていました。

友達一人を除いて、みんな「岡村ちゃんカッコよかったね~~!!」って言っていました。

残りの一人は、生で見た岡村さんは雑誌やPVより気持ち悪かったそうです・・・。

 

その後さらに雨が強くなり、山の上ということもあり気温が下がり、体調不良の観客も続出しますが、イベントは最後まで行われます。

大トリの佐野元春さんが登場した朝5時ぐらい(?)には朝日が出て、とてもとても感動しました。

 

佐野元春
1980年にシングル「アンジェリーナ」でデビュー。斬新なスタイルの音楽で高い評価を獲得する。代表曲に「サムデイ」などがある。

 

尾崎さんも出演していたので、岡村さんと尾崎さんは楽屋で楽しく過ごしていたかもしれませんね。(二人はとても仲が良かったです)

映画「BEAT CHILD」

 

このイベントの模様は2013年10月に映画「ベイビー大丈夫かっBEAT CHILD1987」として公開されています。

 

この映画をスクリーンで見ましたが、とてもなつかしかったし、映像で見ることで改めて当時の記憶が蘇ってきました。

今だったら、おそらく中止になるレベルの豪雨で、すさまじかったです。

しかし、私を含め観客の多くは、このイベントに参加できた充実度の方が高かったように見てとれました。

岡村さんのステージは改めて見ても、とてもカッコよかったですね。

 

しかし、映画の中ではステージを降りた後の岡村さんが

「見えた?見えた?真っ暗で何も見えなかった・・」

と言っていました。

 

雨もひどくなってきて、客席は全然見えていなかったみたいですが、その見えない客席にあんな素晴らしいパフォーマンスを見せてくれて・・・気持ちはしっかり届いていましたよ。

 

映画の公開にあたって「TV放送、DVD化、ネット配信一切なし、劇場限定」と謳っていたので、おそらくDVD化などはないと思うのですが、これだけの歴史に残るイベントですから、ぜひDVD化の検討をしてほしいものです。

 

岡村靖幸のライブへの思い

 

岡村さんのライブを見てますます岡村さんが大好きになっていった私ですが、ソロのライブにはその後参加したことがありません。

大分に住んでいると、当時は高速道路、電車などの交通事情もあまりよくなく、なかなか福岡へライブへ行く、ということが今ほどできませんでした。

今でこそ日帰りでもササっと行くことができますが、当時はなかなかむずかしかったのです。

 

交通事情がよくなってからも、岡村さんが活動をしていなかったり、福岡でライブがあったとしてもなかなかタイミングが合わずで、ライブへは行けていませんでした。

 

それが、今年2018年5月、岡村さんが大分に初めてやってくる!

感動で震えました。

 

もちろんずっと岡村さんを見てきているのですが、生岡村さんは実に30年ぶり。

このライブについては、「おわりに」で詳しく書きたいと思います。

 

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著者:しあ

40代後半女性。音楽が大好きでJ-POP K-POP 洋楽 演歌歌謡曲とさまざまな音楽を聴いています。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。音楽はとても生活を豊かにしてくれるもの。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。お問い合わせはこちらから