『KAN』入門 ~「愛は勝つ」だけじゃない!天才であり変態!類まれなソングライター~はこちらから!
はじめに
第1章 人柄
第2章 ライブ
第3章 楽曲
『KAN入門』目次へ (全12ページ)
KANさんの楽曲には、様々なテイストのものがあり、その才能の豊かさに驚かされます。
この章では私の個人的主観で、
【バラード・ミディアム編】
【ポップ編】
【おふざけ・変態・自虐編】
【オマージュ編】
【コラボ編】
と5つにジャンル分けしてぜひ聴いていただきたい楽曲をご紹介したいと思います。
KANさんの歌には、コミカルなものも多いです。
こちらのページでは、おふざけ、変態、自虐的な楽曲についてご紹介します。
KANさんならではの感性で表現されているもので、天才であり変態である彼の魅力がよくわかるのでは、と思います。
目次
① 丸いお尻が許せない
「30歳になったらエロな曲を創りたい」と思っていたKANさんの元祖変態ソング。
リリースは1993年ですが、当時このタイトルを見て驚きました。
なかなかないです、こんなタイトル。
KANさんが30歳を迎えて満を持して発表した渾身の1曲なので、スタッフもOKを出したのでは。
歌詞の内容は、まだ自分のものではない好きな女の子の事を想う歌で、彼女の丸いお尻に恋焦がれているさまが描かれています。
KANさんが言う「エロソング」といっても、これはまだ序の口でかわいいものです。
しかし、リリース当時は「愛は勝つ」の大ヒットの後ですから、私の周りでも
「KANちゃんおもしろい」
「KANの歌、変」
という賛否両論が起こっていました。
▼「丸いお尻が許せない」収録アルバム「TOKYOMAN」
② 胸の谷間
KANさんの真骨頂!
まさしくこれが、一番の変態ソングだと思います。
もう、この歌大好きです。
ぜひKANさんの、このおバカな変態さを聴いてほしいです。
1番は女性の胸の谷間、2番は腿の隙間について歌われています。
見ようと思って見たんじゃない、たまたま角度があっただけ、と弁明しながらも自分だけが変なんじゃない、悲しい男の性なんだと訴える痛快なロックナンバー。
「これはもう、歌うべきテーマですよね。」とKANさん。
最高です。
「OVER55」であろう女性のものまで見てしまい「なんで自分はこうなんだ」という自己嫌悪まできっちり描かなきゃ、とKANさん。
「多くの男性の共感を得るとともに、それよりももっと多くの女性から非難される危険を持った歌です。」との事。
私は好きです、このKANさんのばかばかしさ(笑)
▼「胸の谷間」収録アルバム「6×9=53」
③ Oxanne~愛しのオクサ~ヌ~
Oxanneとありますが、歌の中では「奥さん!奥さん!」と叫んでいます。
コーラスではMr.Childrenの桜井和寿さんが「MASATO KINUGASA」名義で参加しています。
自分の住むマンションに、きれいな女性が引っ越してきて恋心を抱いていたら、なんと旦那さんがいたなんて!しかもBabyもいたなんて!という曲。
詩は、KANさんの実体験を元にしたもの、という明るいロックナンバー。
白いワンピース、エレガント、スレンダー、コンサバなどの歌詞は、KANさんの好みの女性像がくっきり。
「おっぱいぱいぱいぱいぱい…」という、ふざけたコーラスもあり。
この歌に限らず、KANさんにとって女性の胸やお尻への興味は「恋愛以前の、もっと根本的な話ですからね。」だそうです(笑)
▼「Oxanne~愛しのオクサ~ヌ~」収録アルバム「TIGERSONGWRITER」
④ 決まりだもの
KANさんが、自らのコンプレックスである「顔」を歌ったもの。
ちょっとファンクテイストの曲調で、久保田利伸さんっぽいな~と思います。
すっごくカッコいいサウンドなのですが、詩は「僕は確かに変な顔の男」と自分の顔を嘆く歌。
間奏で女性のセリフがあり、KANさんがもしかするとよく言われたであろう「いい人なんだけどね」が少しせつない。
でも「コツコツやってれば 時代なんてあとからなんぼでもついてくる」に希望が見えます。
カッコいい歌なのでぜひ聴いてほしいです。
▼「決まりだもの」収録アルバム「ゆっくり風呂につかりたい」
⑤ 猿と犬のサルサ
ラテンの陽気なリズムに乗せて、男女のケンカを描いた素晴らしい作品。
仲が悪いことを「犬猿の仲」といいますが、その言葉とサルサをかけて、詩の中でも男女を猿と犬に例えたり、とKANさんの才能あふれる1曲。
歌い方も含めて、言葉をリズムにのせるのが本当に上手い!
▼「猿と犬のサルサ」収録アルバム「Gleam&Squeeze」
⑥ サンクト・ペテルブルグ‐ダジャレ男の悲しき一人旅‐
タイトル通り、歌詞にダジャレがたくさん盛り込まれています。
それゆえ、おふざけソングのカテゴリーに入れてご紹介していますが、とても優れた楽曲なのです。
昔の恋人のことを想いながら、一人旅をする男性のストーリー。
ポップなのだけどせつなさ漂うメロディーに乗せて、男性の哀愁がコミカルに描かれています。
KAN さんという人は、本当に才能の塊だな~と感じる1曲。
▼「サンクト・ペテルブルグ‐ダジャレ男の悲しき一人旅」収録アルバム「TIGERSONGWRITER」
⑦ REGIKOSTAR~レジ子スターの刺激~
KANさんが、中田ヤスタカサウンドを意識して創った楽曲。
中田ヤスタカさんは、きゃりーぱみゅぱみゅさん、Perfumeをプロデュースしており、KANさんはこの2組、そして中田サウンドの大ファン。
▼きゃりーぱみゅぱみゅ「PONPONPON」
▼Perfume「ポリリズム」
中田さんを意識したテクノポップに、KANさんの詩がよく合ってます。
名字しかわからないレジの女性に、恋をした男性の歌。
KANさんは、誰にでもあるような日常を切り取るのが本当に上手いと思います。
▼「REGIKOSTAR~レジ子スターの刺激~」収録アルバム「カンチガイもハナハダしい私の人生」
以上、KANさんのおすすめの名曲【おふざけ・変態・自虐編】でした。
次のページではKANさんがオマージュした楽曲にについて紹介します。
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はじめに
第1章 人柄
第2章 ライブ
第3章 楽曲