KANとは ~稀有な存在のソングライター~

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KANさんは200万枚を超える大ヒット曲「愛は勝つ」で有名ですが、この曲はKANさんのほんの一面に過ぎないのです。ファン歴30年がKANさんの魅力を人柄・ライブ・楽曲に分けて徹底解説!

『KAN』入門 ~「愛は勝つ」だけじゃない!天才であり変態!類まれなソングライター~はこちらから!

著者:しあ

40代後半女性。KANのファン歴30年。1988年「BRACKET」を聴いて感動したのが出逢い。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。

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KANとは ~基本情報~

名前 KAN
本名 木村 和(きむら かん)
生年月日 1962年9月24日
出身地 福岡県福岡市
デビュー年/曲 1987年4月アルバム『テレビの中に』でデビュー。
1990年9月にリリースされた8枚目シングル「愛は勝つ」がフジテレビ系「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」の挿入歌として人気を博す。累計売上201.2万枚を記録(1991年度オリコン年間3位)。1991年には第33回日本レコード大賞を受賞し、同年の紅白歌合戦にも出場。


▼『よければ一緒に』PV

 

「愛は勝つ」という国民的大ヒット曲を持つKANさん。

KANさんの名前は知らなくても「愛は勝つ」という楽曲は、多くの人が知っているのではないでしょうか。

この曲が大ヒットしてから、もう30年近くなりますので、当時のことを知らない若い世代の方はKANさんの事をよく知らないかも知れません。

また、あまりにも「愛は勝つ」が大ヒットしすぎて、KANさんの他の楽曲やKANさんというシンガーソングライターそのものについてもよくわからない、という方もいるかと思います。

 

日本の「ビリー・ジョエル」「天才であり変態」

 

私はKANさんの事を「日本のビリー・ジョエル」「天才であり変態」と思っています。

「変態」という言葉はいい意味で使っています。

大ヒット曲があるとそれに縛られて本来の自分が出せなくなることもあるかと思います。ただ、KANさんには「大ヒット曲の呪縛」というものがなく、自由に様々な楽曲を生み出しています。

「愛は勝つ」が、KANさんの全てではありません。

他の曲を知ることで「こんな素晴らしい曲があったのか」と、KANさんの才能に気づかされるかと思います。

KANさんを知れば知るほど「愛は勝つ」が、KANさんの一面にしかすぎないことがわかることでしょう。

KANさんはビリー・ジョエルとの出逢いで、本気で音楽を志すようになりました。KANさんは自らが尊敬するビリー・ジョエルのように、とてもピアノが上手で、ピアノ一本で音楽を伝えられる人です。

 

ビリー・ジョエル

1949年生まれ。アメリカ出身のシンガーソングライター。全世界で1億5000万枚以上のレコード・セールスを記録。1973年にリリースのアルバム「ピアノ・マン」が大ヒットとなる。

▼「ピアノ・マン」公式MV

 

ピアノをさらに勉強するために音楽活動を一時休止し、フランスへ留学していたこともありました。

その際には「フランス人になりたいという夢を叶えるため」という、KANさんらしいユーモア溢れるふざけたコメントも残しています。

実はKANさんは、とっても遊び心満載のエンターテインメント精神溢れる人なのです。

 

 

エンターテインメント精神溢れる人物

 

ライブは「弾き語り編」「バンド編」の2種類に分かれています。

弾き語り編は、KANさんのピアノ1本でライブ(またツアー)が行われます。

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バンド編では多くの趣向を凝らし、バンドメンバーと共にエンターテインメント性の高いステージを繰り広げています。

衣装に凝っていることでも有名。

でも、奇抜な衣装や、ちょっとしたおふざけがあっても、KANさんの基礎には素晴らしい音楽センスがあるから、何をやっても許されるのです。

▼奇抜な衣装の例

 

KANさんは、アーティストの友達も多く、若い世代のアーティストからはリスペクトされている存在。

 

KANさんをリスペクトするアーティストの例

Mr.Childrenの桜井和寿/TRICERATOPSの和田唱/山崎まさよし/ASKA(CHAGE and ASKA)/スターダスト・レビュー/杉山清貴/馬場俊英/などなど…。KANさんの仲間については詳しくは第1章にて紹介!

 

お互いのライブに参加したり、コラボ楽曲などもあります。

KANさんがいろいろなことをしているので、スターダスト・レビューの根本要さん※からは「才能の無駄遣い」と言われています。

また、KANさんは、中国語、イタリア語、フランス語も勉強していて、日常会話には困らないほど。

旅行にもよく行っていて、ラジオ番組では旅先でのエピソードや、現地で買ったCDなどをかけたりしています。

 

スターダスト・レビュー根本要

スターダスト・レビューの代表曲はシングル売上約15万枚の『木蘭の涙』。カルピスのCMに『夢伝説』が起用され世間に広く認知された。デビュー35周年を迎えた現在も年間70本を超える全国ツアーを展開してる。根本要は同バンドのボーカル。(関連;『スターダスト・レビュー入門』(全14ページ)

 

筆者とKANの出逢い

 

私が初めてKANさんを知ったのは、1987年のセカンドシングルでありアルバム「No-No-YESMAN」にも収録されている『BRACKET』という曲です。

▼「BRACKET」

 

NHKの人気音楽番組「JUST POP UP」でピアノを弾きながら歌っているのを見て「めちゃめちゃいい曲!」と感動しました。

イントロ、間奏にたっぷりピアノが使われていて、その軽快さ美しさに一目ぼれ、というか一聴ぼれしたのです。ボーカルはもちろん間奏のスキャットが新鮮で、激しく足を動かしながらピアノを弾く姿もとても印象的でした。

 

スキャットとは

主にジャズで使われる歌唱法で「ダバダバ」「ドゥビドゥビ」など意味のない音を即興的につないで歌うこと。

▼スキャットで有名な楽曲。スキャットマン・ジョン『スキャットマン』

 

すぐにアルバムを買って聴きこみましたが、この頃のKANさんは、まだそんなには世間に知られていませんでした。

後に「愛は勝つ」が大ヒットした時に、「才能がある人は、やはり世の中に出ていくのだな~」と思いました。

このWebonでは類まれなる才能の持ち主で、稀有な存在であるKANさんの魅力についてお伝えしたいと思います。

まず第1章では4ページにわたって、KANさんの人柄について紹介します。次のページではKANさんの経歴を紹介します。

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著者:しあ

40代後半女性。KANのファン歴30年。1988年「BRACKET」を聴いて感動したのが出逢い。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。

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