谷山浩子のラジオとライブ

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ファン歴30年以上が谷山浩子さんの曲世界を紹介。トラウマソングとして有名なNHK『みんなのうた』への提供曲「まっくら森の歌」をはじめ、あまりにも独特すぎる不思議な曲の世界にの数々に虜になること間違いなし!?

谷山浩子入門 ~『みんなのうた』でトラウマを与えた音楽家!?唯一無二のダークファンタジー世界~はこちらから!

はじめに

谷山浩子とは

第1章 谷山浩子の曲世界

『みんなのうた』~カワイイのに怖い曲~編

コラボ編

ファンタジー世界編

第2章 谷山浩子の軌跡

谷山浩子の軌跡

第3章 ラジオとライブ

ラジオとライブ

著者:加藤千鶴

1972年生まれのライター。谷山浩子ファン歴30年以上。小学6年生の時にラジカセから流れる音楽に魅了され日本のポップス・ロックを聴き続けてきました。谷山浩子さんはみんなのうたの「恋するニワトリ」でハマりました。音楽以外では、演劇やダンスなどの舞台鑑賞と、シュノーケリングなどの旅行、FMラジオが趣味。

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このページでは最近の谷山浩子さんのラジオやライブの活動についてご紹介します。

浩子さんの独特の詩や曲の世界、どこかパーソナルな印象を与える歌の魅力を、別の角度から支えるのがラジオやライブでの活動です。

ミュージシャンの神業が堪能できるオールリクエストライブは一見の価値ありです。

 

現在のラジオの活動『オールナイトニッポンモバイル』

 

浩子さんは以前、ニッポン放送のラジオ番組『オールナイトニッポン』のパーソナリティーをしていました。

その後もいくつかの番組を担当。

 

現在はニッポン放送がインターネット上で配信するラジオ番組『オールナイトニッポンモバイル』に出演しています。

浩子さんの発想や興味を垣間見ることができて、浩子さんの世界を深く楽しむことができます。

『ニコニコチャンネル』で配信されています。

週1回の放送で、最終火曜日は有料の生放送です。

 

基本的にはテーマごとのリスナーの投稿を紹介しながら、浩子さんが思いのまましゃべっているゆるーい番組です。好きなTVドラマの話が止まりません。

生放送では浩子さんが大好きな昭和歌謡を歌っています。

目玉コーナーは「月に一度、36文字進むリレー小説」です。リスナーの投稿をつなげて小説を完成させる企画です。ファンタジーやSFっぽい話になることが多いです。

 

指定された浩子さんの曲についてリスナーがエッセーや創作を書くコーナーもあります。印象的だったのは、そのコーナーで、「きみが壊れた」というストレートな恋愛の曲を取り上げたときのこと。リスナーから「歌詞の意味が分からない」という声が多くてビックリ。浩子さんは「リスナーがディープな恋愛に興味がないことが分かった」と残念そうでした。

 

谷山浩子のライブ

『101人コンサート』

▲『谷山浩子 101人コンサートスペシャル at 青山円形劇場 1988』トレーラー映像

 

1987年から始まったのが、『101人コンサート』です。

一般の人が主催して、100人強が収容できて電気と屋根がある会場であれば、どこにでも行ってコンサートをするという出前ライブでした。落語会などではよくありますが、このようなライブをシンガーソングライターで行っている人は浩子さん以外で聞いたことがありません。

2001年まで全国で開催されました。

出演者はピアノ(キーボード)とボーカルの浩子さん、そしてシンセサイザーの石井AQさんの2人です。

石井AQさんはアルバム『眠れない夜のために』をプロデュースして以来、ほとんどのアルバムや曲の編曲、ライブのサポートを手掛けている、浩子さんの音楽の重要な相棒です。

 

このライブは少人数でお互いの顔がよく見えるのが特徴でした。

浩子さんのファンとの距離の近さや、浩子さんの活動が日常の延長線上のように「素」で活動しているような印象を受けるのは、このライブが基盤になっているからのように思います。

 

この当時から、その場でリクエストを受けて歌うコーナーはありました。

リクエストの時の浩子さんと観客との会話も醍醐味でした。

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リクエストは客席からリクエスト曲を大声で言ってもらって選ぶこともあれば、リクエストする人をジャンケンなどで決めたりすることもあります。座席番号抽選の時もあります。

リクエストする人が決まると、大きな会場の後方の場合、マイクを持ったスタッフが座席まで来てくれます。お客さんに対して「どこから来た?」「リクエスト曲を選んだ理由」などの質問をして会話もしていました。

 

【コラム】101人コンサートで印象的だった出来事

101人コンサートで印象的だったのは「海の時間」という曲で、青山円形劇場のドーナツ状の客席の周りに並ぶドアが開いて、ドアからの青の照明に照らされて、会場中が真っ青な海になった時です。他に個人的な思い出は、リクエストが当たって好きな曲名を言ったら、「その曲が好きな人は少ない」とまさかのネガティブなコメントで、衝撃を受けたのを覚えています。ちなみに101人コンサートはネパールでも開催されました。

 

『猫森集会』

 

『101人コンサート』の後を受けて、2002年から始まったのが、『猫森集会』のライブです。

新宿のスペース・ゼロを会場にして開催。それぞれ独立した4つのプログラムごとにゲストを迎えて1-2日ずつ上演しています。

『猫森集会』で人気なのが「オールリクエスト」というプログラムです。

ほかのライブでも、その場のリクエストに応えるピアノの弾き語りはたいてい数曲あります。

「オールリクエスト」ではリクエストする人を決めるのに、お題を出してお客さんんの中で当てはまる人(誕生日の人、○○を今持っている人など)を探すなど、以前はミニゲームをしていました。最近は時間短縮のために座席番号抽選です。

提供曲まで含めた膨大な曲の中には、本人も忘れかけている曲もあり、「ちゃんと演奏できるのか?」という緊張感が魅力です。

観客も参加できて盛り上がります。

 

「オールリクエスト」の場合は全部の曲がリクエストで決まります。

しかも『猫森集会』のオールリクエストは、バイオリンなどのゲストミュージシャンがいるので、その人が知らない曲も多いのです。

リクエスト曲が決まると、譜面を探し(ほとんどない)、公開で打ち合わせをします。ゲストの人が「知らない」と言ったままで演奏が始まります。

それでもさすがプロ。曲が始まると、ゲストもしっかり演奏に入っていきます。プロのミュージシャンがアンサンブルを作っていく様子が目撃できて刺激的です。

 

弾き語りライブ

 

オールリクエストライブは、数年前から『猫森集会』以外の弾き語りライブでも行われるようになりました。

またピアノ弾き語りの全国ソロライブツアーが開催されています。このライブのセットリストは、全部の曲目を日替わりで浩子さんが選んでいます。

浩子さんのライブは、メインのピアノとシンセなどの小編成で、歌がよく伝わるライブです。

リクエストや毎回変わる曲目から分かるように、きっちり作り上げるというより、気ままな感じのライブになっています。

 

ライブ中でのトークではその時にハマっていることについて熱く語ります。

進化の話や、『シン・ゴジラ』の話は熱量が高かったのでよく覚えています。自分の既存曲を「これは『シン・ゴジラ』の歌だ!」と言っていました。ライブのトークを聞いて、すっかり映画を観た気がしたほどです。

ほかには、よくTVドラマの話や歴史小説・マンガの話などをしています。

 

浩子さんの楽曲に興味を持ったら、ぜひライブでも聞いてみてください。

 

おわりに

 

谷山浩子さんの楽曲の魅力と、どこか素の印象を与えるラジオやライブの魅力をお伝えしてきました。

カワイイ曲に誘われて浩子さんの世界に軽く踏み込むと、そこはダークファンタジーの世界。思いも寄らないようなことが起きる不思議な幻想空間です。

イマジネーションを刺激する浩子さんの自由な想像力の世界にぜひ触れてみてください。

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目次著者

はじめに

谷山浩子とは

第1章 谷山浩子の曲世界

『みんなのうた』~カワイイのに怖い曲~編

コラボ編

ファンタジー世界編

第2章 谷山浩子の軌跡

谷山浩子の軌跡

第3章 ラジオとライブ

ラジオとライブ

著者:加藤千鶴

1972年生まれのライター。谷山浩子ファン歴30年以上。小学6年生の時にラジカセから流れる音楽に魅了され日本のポップス・ロックを聴き続けてきました。谷山浩子さんはみんなのうたの「恋するニワトリ」でハマりました。音楽以外では、演劇やダンスなどの舞台鑑賞と、シュノーケリングなどの旅行、FMラジオが趣味。

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