「歌手」岡村靖幸の活動② ~3度の逮捕、復帰から現在~

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歌手として強烈な個性を放ち、時には「気持ち悪い」とも称される「岡村靖幸」。デビュー前から岡村靖幸をリアルタイムで見てきた筆者が、その魅力を紐解きます。

『岡村靖幸』入門 ~超個性的シンガーの魅力に迫る~ はこちらから

著者:しあ

40代後半女性。音楽が大好きでJ-POP K-POP 洋楽 演歌歌謡曲とさまざまな音楽を聴いています。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。音楽はとても生活を豊かにしてくれるもの。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。お問い合わせはこちらから

 

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アルバム「禁じられた生きがい」リリース

 

▼岡村靖幸簡易年表

1986年12月1日 岡村靖幸歌手デビュー「Out of Blue」リリース
1988年9月 シングル「聖書(バイブル)」で世間から認知
1990年11月 アルバム「家庭教師」が問題作と話題に
1995年12月 アルバム「禁じられた生きがい」リリース
1996年5月 岡村靖幸プロデュースの川本真琴「愛の才能」リリース
2003・2005・2008年 3度の逮捕

「家庭教師」リリース後、岡村さんは次のアルバム「禁じられた生きがい」までに5年の月日を要します。

▼アルバム「家庭教師」(画像クリックで商品詳細へ)

 

当時「月刊カドカワ」という雑誌では、度々岡村さんの特集が組まれていました。

’92年10月号で「本人によるニューアルバム遅延経過報告」というものがあり、それを読めば制作に時間をかける意味も納得できました。

 

「楽曲がしっかり納得いくものにならない、宝石にまでなれてない時は保留する」

ということだったので、きっと何度も何度も試行錯誤してるんだろうなあ、と思いました。

 

岡村さんは

「家庭教師というアルバムを超えなくちゃいけないから大変なんですけど、でもがんばって超えたいと思っています。なぜ、音楽を創って発表しているかというと、自分が救われるためとかそういうことが大きい。レコーディングやライブをやっている時は救われているな、って感じるから」

と話していました。

 

そして完成させた「禁じられた生きがい」はどのメディアも岡村靖幸完全復活!と絶賛しました。

▼アルバム「禁じられた生きがい」

 

ただ、5年もの月日を要したのにもかかわらず、既発のシングル込みで新曲が多くなかったので、少し残念な部分はありました。

とても創作に苦悩していた事がうかがえます。

 

それでも「禁じられた生きがいは」岡村靖幸テイスト満載の素晴らしいアルバムで、1曲目のインストゥルメンタル「あばれ太鼓」から2曲目「青年14歳」の流れはカッコよすぎます。

 


 

 

その後、またリリース期間は空くのですが、1996年川本真琴さんのデビューシングル「愛の才能」の作曲、編曲、プロデュースを手掛けヒットします。

 

 

私は初めて聴いた時、岡村さんの作曲と知らなかったのですが、一瞬で岡村さんっぽいと思いました。

 

そしてすぐに岡村さん作曲、プロデュースと知り、やっぱり!!と納得しました。
岡村さんはこの曲をライブでセルフカバーしており、2018年のライブツアー「マキャベリン」でも披露されました。

 

 

2013年のライブBlu-ray、DVD「むこうみずでいじらしくて」でも岡村さんの歌う「愛の才能」が見られます。

 

 

覚醒剤事件で3度の逮捕

▼岡村靖幸簡易年表

1986年12月1日 岡村靖幸歌手デビュー「Out of Blue」リリース
1988年9月 シングル「聖書(バイブル)」で世間から認知
2003・2005・2008年 3度の逮捕
2011年 本格復帰

 

岡村さんを語るうえで絶対に避けては通れないこと・・・岡村さんは覚醒剤事件で3度逮捕されています。

2003年、2005年、2008年と逮捕されますが、1度目の逮捕は逮捕時に公表されておらず、2005年の逮捕時に2度めの逮捕だということが発覚し、多くのファン、音楽関係者に衝撃を与えました。

 

私は、岡村さんのこの事件にとても驚き、怒り、がっかりし、悲しみました。

なぜ、親友、尾崎豊と同じ過ちを犯してしまったのかと思いました。

 

尾崎豊とは
1983年、シングル「15の夜」で高校在学中にデビュー。当時の若者のカリスマ的存在。覚せい剤取締法違反の容疑で逮捕されたことがある。

 

2007年には1度復活し、ライブツアーも行いますが、11月、ツアー終盤大阪公演で左脚靱帯断裂をし、最終公演の名古屋公演を残し治療のため休養します。

そんな最中、2008年2月にまた覚せい剤所持で逮捕され、多くの人を心底がっかりさせます。

 

治療のため延期になった名古屋の振替公演を控えた中での逮捕でした。

 

名古屋公演は中止になり、新たな出発としてせっかく発足したファンクラブも解散となり、多くの人の気持ちを傷つけることなりました。

公判の様子を傍聴した人の詳しい話をその方のブログで見たのですが、事細かに岡村さんの様子が綴られていました。

岡村さんは

「ファン、音楽関係者、家族、さまざまな人々に迷惑をかけ裏切ったことについて心底反省していて、音楽を通して償っていきたい」

と語っていました。

覚醒剤の使用について「自分の心が弱かった」とも言ってたそうですが、そんなことは使用してもいいという理由にはなりません。

 

この事は岡村さんは、一生十字架を背負うべきだし、何を言われても仕方ないと思うのです。

 

ファンも、この事は決して忘れてはいけないことだと思います。

ただ、私は岡村さんのその弱さを責めきれない気持ちもあります。

どんなに犯罪を犯しても、家族や愛する人はその犯罪者を見捨てることはやはりできないだろうと思います。

私も、犯罪を犯したからと言って岡村さんを嫌いになれないし、彼が心から罪を悔い、反省し、復活を果たそうとするなら、その過程を見守っていきたいと思います。

 

2011年から本格復帰、そして現在

 

▼岡村靖幸簡易年表

1986年12月1日 岡村靖幸歌手デビュー「Out of Blue」リリース
1988年9月 シングル「聖書(バイブル)」で世間から認知
2003・2005・2008年 3度の逮捕
2011年 本格復帰
2016年 アルバム「幸福」リリース

 

2011年からは本格復帰し、現在までライブツアーやアルバムの発売、いろんなアーティストとも積極的にコラボもしています。

2016年に発売したオリジナルアルバム「幸福」を、私は岡村さんの最高傑作だと思っています。

▼アルバム「幸福」(画像クリックで商品詳細へ)

覚醒税を使用していたであろう期間は体型も太っていたり、声の調子も悪かったと思います。

このアルバムでは、岡村さん本来のパフォーマンスを取り戻し、相当な努力をしたと思われます。

 

 

何度も逮捕を繰り返しながら、なぜ岡村靖幸は愛されるのか。

やはり多くの人にとって、彼が唯一無二の存在であり、その魅力に魅せられているからだと私は思います。

 

そして、彼が心底反省していて、「自分が一番大切にしている音楽という仕事」と語るように音楽に対し、とても真摯に向き合っていることが伝わっているからだと思います。

 

岡村さんをよく知らない人たちからすれば、「甘い」と言われるのは仕方のない事ですが、やはり私は、岡村さん自身と岡村さんの音楽が大好きだし、これからも彼のパフォーマンスを見たいのです。

 

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著者:しあ

40代後半女性。音楽が大好きでJ-POP K-POP 洋楽 演歌歌謡曲とさまざまな音楽を聴いています。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。音楽はとても生活を豊かにしてくれるもの。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。お問い合わせはこちらから

スターダスト・レビューのライブの魅力 【高い音楽性と低い腰】

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「スターダスト・レビューが日本一のライブバンド」と言える理由を、数百本以上のライブに通い、ボーカル根本要のラジオを愛聴する筆者がお伝えいたします。スターダスト・レビューの「メンバー」「歴史」「魅力」など徹底解説!

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40代後半女性。音楽が大好きでJ-POP K-POP 洋楽 演歌歌謡曲とさまざまな音楽を聴いています。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。音楽はとても生活を豊かにしてくれるもの。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。お問い合わせはこちらから

 

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このページから第2章。第2章ではスターダスト・レビューの魅力を解説していきます。知ればスターダスト・レビューにハマるはず。

このページではスターダスト・レビューの醍醐味ともいえる「ライブ」について紹介していきます。

 

スタレビライブの醍醐味

▲左から:柿沼、根本、林、寺田

 

スターダスト・レビューのライブの醍醐味は、なんといってもその「演奏力」「パフォーマンス力の高さ」と誰でもが楽しめる「エンターテインメント性」

メンバーが何より、お客さんみんなに楽しんでほしいと心から思ってライブを創り上げているので、その気持ちがこちらにも伝わります。

 

音楽だけじゃなく、笑いも必要と思っており、常にいろんな仕掛けでファンを楽しませたいと思っているんですね。

 

また、どんなにキャリアを積み重ねても決しておごらず、常に低姿勢。

 

1曲1曲終わるごとのお辞儀の深さ、ファンへの感謝の言葉。

この

「高い音楽性と低い腰」

これこそがスタレビの生命線であり、ここまでライブバンドとしてのキャリアを積み重ねることができた要因だと思うのです。

 

スタレビライブの魅力

▼スタレビの代表曲「木蘭の涙」

 

スタレビのライブはとにかく

「カッコいい!」

そして

「楽しい!」

これが一番の魅力かな、と思います。

初めて行く人はその演奏力の高さに驚くと思います。

CDで聴くよりも音の厚み、響きが素晴らしく、圧倒的です。

 

スタレビがライブに力を入れている理由

 

長年、スタレビはライブに力を入れてきました。それはCDの売り上げやTV出演を主な活動場所にしなかった・・・できなかったから。

でも、そのことで全国各地で確実にファンを増やし、そのライブパフォーマンスは年々高くなり、今では「日本屈指のライブバンド」と呼ばれています。

 

37年というキャリアに裏付けされた圧巻のライブパフォーマンスは、ぐいぐいと観客を引き込んでいきます。

「知らない曲はみんな新曲です」

と要さん。

 

曲を知らなくても大丈夫、それでも十二分に楽しめるのがスタレビライブなのです。

 

スタレビのライブは通常のツアーだと、3時間半~4時間近くなりますが、そんな長時間を感じさせない、全然飽きさせないライブです。

終盤にはまだまだ

「もっと聴きたい一緒にいたい」

と思いますし、それはスタレビも同じでなかなかステージから降りない。

 

要さんもまだまだ話たりないのか、話を引き延ばします。

そんな要さんのMCはとにかく長い、そしておもしろい!

毎回笑いすぎておなか痛いし、涙でメイクはとれるし(笑)

 

スタレビ根本要のMCを楽しめるCD・DVD
スターダスト・レビューの35周年(2016年時)記念ベスト・アルバムに、CDの特典として「MCD」というMC(ライブ中のトーク)だけが収録されたCDがつけられているアルバムがあります。

▼「スタ☆レビ」-LIVE&STUDIO- (初回限定盤)

根本要氏のトークを楽しみたいならラジオも!詳しくは第3章で!(現在第2章)

 

臨機応変な対応力

 

スタレビのすごいところは、臨機応変な対応力。

2008年9月大分県城島高原での野外ライブ。

 

入場直前に大雨が降りだしながらも決行となったこのライブは、急遽セットリスト(ライブで演奏する曲)を全部組みなおします。

雨に濡れ立ちっぱなしのファンのために、ジッと聞くバラードが無い即席セットリストに仕上げました。

のちに、要さんはこの城島のライブが

「どんな状況でも何でもやれるという、スタレビのバンド力をさらに上げるきっかけになったね」

と語っています。

 

リクエストボタンの存在

 

スタレビの発表曲は数百曲。

バンドのツアーは通常、同じセットリストで行うことが多いですがスタレビの場合は、基本のセットリストを元に各地によって数曲、日替わりメニューを入れてきます。

その日替わり曲のうちの2曲は事前に観客のリクエストで選ぶことも。

 

10曲ぐらいの候補曲の中から選ぶのですが、ライブ会場に設置されたリクエストボタンに曲目が出ていて、その中から聴きたい曲のボタンを押します。

 

▼リクエストボタンのイメージ

 

この時点でファンは、この10曲は今日のセットリストには入ってないことを悟り、確実に、絶対に自分の聴きたい曲のボタンを押します。

 

私も含め、みんなで悩みながらボタンを押しているこの光景は楽しいです。

このリクエストボタンはあちこちに設置されているので、押しそびれることはないし、開演ギリギリまで投票可能。

しかもメンバーは何の曲が選ばれているか、ステージ上でこの「日替わり曲コーナー」が始まるまで知りません。

 

ステージ上で要さんが投票数と共にランキング形式でパネルで発表します。

このドキドキ感がファンにとっては楽しいけれど、メンバーにとっては冷や冷やもの。

ツアーで初めて選ばれた曲が入ってくる可能性があるから。

 

「30公演目で初めてこの曲が選ばれました~」

なんて瞬間は、それぞれメンバーは自分のことでいっぱいいっぱい。

もちろんリクエスト候補曲を練習してはいるようですが、久しぶりだとパニックになってあたふたしている姿がおかしい。

それでも、一瞬にしてその曲の世界に引き込むのは本当に素晴らしい。

 

参加型ライブ

 

そしてスタレビのライブは参加型。「一緒に楽しく歌って、踊って」が基本。

でも、決して強制的ではなく、やらなければばらない、なんて雰囲気は一切なし。

「みんな、自分の楽しみ方で楽しめばいい」それがスタレビのスタイル。

 

もちろん周りに迷惑をかけず、配慮は大切。

アカペラ(楽器を使わず歌う)では、客席をパート分けしてファンもコーラスに参加。

みんなスタレビと一緒に歌って踊って、を楽しんでいます。

 

それは要さんが最後に言うメンバー紹介

「スターダスト・レビューの最高のバックダンサー&コーラスはお前らだ~~!!」

に表れています。

スタレビのライブは入り口は広く出口は狭く、一度この魅力にハマったらなかなか抜け出せそうにないのです。

 

次のページではスターダスト・レビューのMC根本要氏のしゃべりの魅力について解説していきます。

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著者:しあ

40代後半女性。音楽が大好きでJ-POP K-POP 洋楽 演歌歌謡曲とさまざまな音楽を聴いています。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。音楽はとても生活を豊かにしてくれるもの。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。お問い合わせはこちらから

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