千葉真一 【日本のアクションスター俳優①】

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カンフー映画を見たことがありますか?ブルース・リー氏やジャッキー・チェン氏は「俳優が武術をする」というよりは、「武術家が演技をする」と表現したほうがしっくりきます。カンフー映画鑑賞歴27年の著者が語ります!

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はじめに

はじめに ~カンフー映画を楽しもう!~

第1章 カンフー映画とは

カンフー映画とは 【カンフー映画の歴史①】

ジミー・ウォング氏の時代 【カンフー映画の歴史②】

ブルース・リー氏の時代 【カンフー映画の歴史③】

ジャッキー・チェン氏の時代「酔拳・蛇拳」 【カンフー映画の歴史④】

ジャッキー・チェン氏の時代「プロジェクトA」 【カンフー映画の歴史⑤】

ジェット・リー氏とドニー・イェン氏の時代 【カンフー映画の歴史⑥】

第2章 カンフー映画スター俳優9選

ジミー・ウォング(王羽) 【カンフー映画スター俳優9選①】

ブルース・リー(李小龍) 【カンフー映画スター俳優9選②】

サモハン(洪金寶、サモ・ハン・キンポー) 【カンフー映画スター俳優9選③】

ジャッキー・チェン(成龍) 【カンフー映画スター俳優9選④】

ユン・ピョウ(元彪) 【カンフー映画スター俳優9選⑤】

ユン・ワー(元華) 【カンフー映画スター俳優9選⑥】

ラム・チェンイン(林正英) 【カンフー映画スター俳優9選⑦】

ジェット・リー(李 連杰) 【カンフー映画スター俳優9選⑧】

ドニー・イェン(甄子丹) 【カンフー映画スター俳優9選⑨】

第3章 カンフー映画を観る方法

カンフー映画を観る方法 【動画配信サービス比較】

第4章 おすすめカンフー映画13選

燃えよドラゴン(1973) 【おすすめカンフー映画13選①】

片腕カンフー対空飛ぶギロチン(1975) 【おすすめカンフー映画13選②】

酔拳(1978) 【おすすめカンフー映画13選③】

豚(とん)だカップル拳(1979) 【おすすめカンフー映画13選④】

ユン・ピョウinドラ息子カンフー(1981) 【おすすめカンフー映画13選⑤】

少林寺(1982) 【おすすめカンフー映画13選⑥】

霊幻道士(1985) 【おすすめカンフー映画13選⑦】

プロジェクトA(1983) 【おすすめカンフー映画13選⑧】

スパルタンX(1984) 【おすすめカンフー映画13選⑨】

七小福(夢に生きた子供達)(1988) 【おすすめカンフー映画13選⑩】

シティーハンター(1993) 【おすすめカンフー映画13選⑪】

イップ・マン 序章(2008) 【おすすめカンフー映画13選⑫】

捜査官X(2011) 【おすすめカンフー映画13選⑬】

第5章 カンフー映画の寄り道話

『七小福』とは 【ジャッキー達の子供時代】

アンジェラ・マオ 【女性カンフー映画スター3選①】

ノラ・ミャオ 【女性カンフー映画スター3選②】

ムーン・リー 【女性カンフー映画スター3選③】

千葉真一 【日本のアクションスター俳優①】

真田広之 【日本のアクションスター俳優②】

第6章 カンフーを習おう!

カンフー(功夫)とは

カンフーの種類 【長拳・南拳・太極拳】

大阪のカンフー教室・カンフー漫画「拳児」

著者:HARUKA

大阪府出身。趣味はドラム。中国武術は現在見習い中です。好きな映画ジャンルはダントツでカンフー映画!小学生の頃にジャッキー映画にはまり、今に至る。カンフースターは映画「霊幻道士」の道士役ラム・チェンイン氏が一番好きです。多くの人に新旧問わずカンフー映画に興味を持ってもらえたら嬉しいです。

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第5章ではカンフー映画をもっと楽しむために知っておくといい知識を紹介しています。

香港カンフー映画にも出演した日本を代表するアクションスター俳優として、千葉真一氏と真田広之氏を欠かすことはできません。彼らは、現在でも国内外で活躍し、海外からも広く認知されています。

このページでは千葉真一氏をご紹介します。

 

<第5章のページ>
七小福
アンジェラ・マオ
ノラ・ミャオ
ムーン・リー
千葉真一】(当ページ)
真田広之

 

千葉真一

photo by Christian Razukas,; cropped by JaqenImage:Sonny chiba.jpg; originally from Sonny Chiba at the Hawaii Int’l Film Festival CC 表示-継承 2.0

~基本情報~

本名 前田 禎穂(まえだ さだほ)
生年月日 1939年1月22日
出身 日本・福岡県福岡市
身長 176cm
子供 真瀬樹里(女優)、新田真剣佑(俳優)、眞栄田郷敦(俳優)
公式サイト ▼千葉真一公式サイト
http://www.chibashinichi.com/#id78
▼JJサニー千葉公式サイト
http://jjsonnychiba.com/index.html
備考 日本の「アクション」におけるパイオニア的存在。ブルース・リー氏との共演は叶わなかったものの、ブルース・リー氏は千葉真一氏に興味を持っていた。海外では「サニー千葉」という名前で活動。

主な出演作品

新 七色仮面 1960年
キイハンター 1968年
東京-ソウル-バンコック 実録麻薬地帯 1972年
仁義なき戦い 広島死闘篇 1973年
激突!殺人拳 1974年
北陸代理戦争 1977年
エイセス 1991年
風雲 ストームライダース 1999年
バトル・ロワイアルII 鎮魂歌 2003年
キル・ビルvol.1 2003年

 

千葉真一氏を理解する3つのポイント

1 「新七色仮面」でデビュー

▲22歳の千葉真一氏

 

千葉真一氏は中学から器械体操(鉄棒や平均台を使う体操種目)を始め、オリンピック出場を目指していました。

東京の日本体育大学体育学科へ進学するものの大学2回生の時に跳馬(ちょうば)で着地に失敗したため、腰を負傷してしまいました。

しかし負傷しているにも関わらず練習を続け身体を酷使していたため、医者に「1年間の運動禁止」宣告を受け、退学を余儀なくされました(その後2013年に日体大より特別卒業認定証書を授与されました。)。

 

▼跳馬

photo by Judy Shen http://www.cai-china.orghttps://www.flickr.com/photos/jujunyc/2752819134/ CC 表示 3.0

 

その後、映画会社東映の「ニューフェイス」(オーディションの名前)の第6期で合格し、俳優の道を歩み始めました。

「新 七色仮面」(1960)で主演デビューをし、その後、多くのテレビドラマや映画で活躍しました。

 

新 七色仮面

日本のテレビドラマ。第1部~第7部まで続いた。第5部から主演が波島進(なみしま すすむ)氏から千葉真一氏へ交代し、この時に「七色仮面」から「新 七色仮面」へとタイトルが変更になっている。

▼七色仮面(画像クリックで商品詳細へ)

 

丹波哲郎(たんば てつろう)氏や野際陽子(のぎわようこ:後に千葉真一氏と結婚&離婚)氏と共演した東映アクションドラマ「キイハンター」(1968)では、走る車でセスナ機を追い、窓からセスナ機の翼に飛び移るシーンなどの危険なスタントを吹き替え(スタント)無しで行い、前代未聞のアクションで日本中から人気を博しました。

 

▼キイハンター(画像クリックで商品詳細へ)

▼丹波哲郎氏

▼野際陽子氏

 

1969年、日本でアクションを行える俳優が少ないことから、千葉真一氏はアメリカで活躍するような俳優やスタントマンを育成する目的で日本にJAC(現:㈱ジャパンアクションエンタープライズ)を設立します。(1991年に売却しています)

真田広之(さなだ ひろゆき)氏や志穂美悦子(しおみ えつこ)氏をはじめ一流の俳優・女優を輩出しています。

 

▼㈱ジャパンアクションエンタープライズ公式HP

(出典:http://www.japanactionenterprise.com/

▼真田広之氏

photo by Keith McDuffee from Northborough, MA, USAFlickr Uploaded by stemoc CC 表示 2.0

▼志穂美 悦子氏

 

2 海外での活躍

 

また、1970年代には空手や拳法を主流とした格闘映画に多く出演しました。

香港を舞台に空手を炸裂させた作品「激突!殺人拳」(1974)は、アメリカの映画会社ニュー・ライン・シネマが「ブルース・リー以上だ」(ブルース・リーを凌ぐ存在だ)と評して興行権を買い取り、千葉真一氏を「Sonny Chiba(サニー千葉)」とネーミングし、「The Street Fighter」というタイトルで公開しました。

 

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【編集部コラム】なぜ「Sonny Chiba(サニー千葉)」?

元々は海外で活動する際に日本の有名な企業である「ソニー」にちなんで「ソニー(Sony)千葉」と名乗っていたがソニーの抗議により「サニー(Sonny)千葉」にしたという説がある。

 

「激突!殺人拳」のアメリカ版「The Street Fighter」は大ヒットとなり、千葉真一氏は現在に至るまで、海外からもSonny Chibaの愛称で広く認知されるようになりました。

 

日本・香港・韓国・タイ合作映画「東京-ソウル-バンコック 実録麻薬地帯」(1972)では主演として出演し、当時香港で人気だった女優ノラ・ミャオ氏とも共演しました。

 

ノラ・ミャオ(1952)

香港のアクション女優。ブルース・リー氏主演映画のヒロイン役を多く演じるなどで有名。

▼ノラ・ミャオ氏

 

1991年にはジョン・グレン監督のアメリカ映画「エイセス」に出演し、ハリウッド進出を果たしました。

 

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1999年には香港映画「風雲 ストームライダース」ではラスボス(最後のボス)役として出演し、香港のアカデミー賞にあたる「金像奨(きんぞうしょう)」の優秀主演男優賞に外国人で初めてノミネートされました。

 

▼風雲 ストームライダース(画像クリックで商品詳細へ)

 

3 海外大物との関係

 

海外のスターとの関係において、ブルース・リー氏は千葉真一氏に興味を抱いており、共演の話が浮上したものの、ブルース・リー氏の死亡により実現が叶いませんでした。

 

▼ブルース・リー氏

 

ジャッキー・チェン氏とは共演はありませんが、千葉氏の過去のインタビューによると、ジャッキー・チェン氏は初来日の時に、東映京都撮影所へ表敬訪問として千葉真一氏のもとへ挨拶に行ったとのことです。

 

▼ジャッキー・チェン氏

 

アメリカの映画監督クエンティン・タランティーノ氏は、日本映画やカンフー映画への造詣(ぞうけい:知識や理解が深い事)も深く、千葉氏のファンでもあり、2003年に千葉氏はタランティーノ氏監督の映画「キル・ビルvol.1」に服部半蔵(はっとり はんぞう)役で出演しました。

 

▼クエンティン・タランティーノ氏

photo by Gage Skidmore CC 表示-継承 3.0

▼キル・ビルvol.1(画像クリックで商品詳細へ)

 

ちなみに、「キル・ビル」にはジミー・ウォング氏やブルース・リー氏へのオマージュも込められた演出がなされ、分かる人には面白く感じられます。是非カンフー映画にハマった後、観てみていただければと思います。

 

ジミー・ウォング氏(1943~)

カンフー映画ブームの基礎を作ったパイオニア的存在。ブルース・リー氏などのスターが出る前から活躍していたカンフー映画界のレジェンド。


 

現在は、千葉真一氏の息子でもあり人気若手俳優の新田真剣佑(あらた まっけんゆう)氏と眞栄田郷敦(まえだ ごうどん)氏と共に活躍中です。

 

▼右が新田真剣佑氏

▼眞栄田郷敦氏

 

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千葉真一氏作品の鑑賞方法

 

新 七色仮面(1960) DVD(BOX)
キイハンター(1968) DVD
TSUTAYA DISCAS
東京-ソウル-バンコック 実録麻薬地帯(1972) U-NEXT
激突!殺人拳(1974) DVD
Amazon Prime Video
TSUTAYA TV
TSUTAYA DISCAS
Hulu
U-NEXT
エイセス(1991) DVD
風雲 ストームライダース(1999) VHS
TSUTAYA DISCAS
キル・ビルvol.1(2003) DVD
TSUTAYA DISCAS

 

以上、日本のアクションスター俳優、千葉真一氏の紹介でした。

次のページでは真田広之氏について紹介していきます。

『カンフー映画入門』目次へ  (全38ページ)

 

【カンフー映画の取り揃えが豊富なのは「TSUTAYA TV」&「TSUTAYA DISCAS」!】

 

目次著者

はじめに

はじめに ~カンフー映画を楽しもう!~

第1章 カンフー映画とは

カンフー映画とは 【カンフー映画の歴史①】

ジミー・ウォング氏の時代 【カンフー映画の歴史②】

ブルース・リー氏の時代 【カンフー映画の歴史③】

ジャッキー・チェン氏の時代「酔拳・蛇拳」 【カンフー映画の歴史④】

ジャッキー・チェン氏の時代「プロジェクトA」 【カンフー映画の歴史⑤】

ジェット・リー氏とドニー・イェン氏の時代 【カンフー映画の歴史⑥】

第2章 カンフー映画スター俳優9選

ジミー・ウォング(王羽) 【カンフー映画スター俳優9選①】

ブルース・リー(李小龍) 【カンフー映画スター俳優9選②】

サモハン(洪金寶、サモ・ハン・キンポー) 【カンフー映画スター俳優9選③】

ジャッキー・チェン(成龍) 【カンフー映画スター俳優9選④】

ユン・ピョウ(元彪) 【カンフー映画スター俳優9選⑤】

ユン・ワー(元華) 【カンフー映画スター俳優9選⑥】

ラム・チェンイン(林正英) 【カンフー映画スター俳優9選⑦】

ジェット・リー(李 連杰) 【カンフー映画スター俳優9選⑧】

ドニー・イェン(甄子丹) 【カンフー映画スター俳優9選⑨】

第3章 カンフー映画を観る方法

カンフー映画を観る方法 【動画配信サービス比較】

第4章 おすすめカンフー映画13選

燃えよドラゴン(1973) 【おすすめカンフー映画13選①】

片腕カンフー対空飛ぶギロチン(1975) 【おすすめカンフー映画13選②】

酔拳(1978) 【おすすめカンフー映画13選③】

豚(とん)だカップル拳(1979) 【おすすめカンフー映画13選④】

ユン・ピョウinドラ息子カンフー(1981) 【おすすめカンフー映画13選⑤】

少林寺(1982) 【おすすめカンフー映画13選⑥】

霊幻道士(1985) 【おすすめカンフー映画13選⑦】

プロジェクトA(1983) 【おすすめカンフー映画13選⑧】

スパルタンX(1984) 【おすすめカンフー映画13選⑨】

七小福(夢に生きた子供達)(1988) 【おすすめカンフー映画13選⑩】

シティーハンター(1993) 【おすすめカンフー映画13選⑪】

イップ・マン 序章(2008) 【おすすめカンフー映画13選⑫】

捜査官X(2011) 【おすすめカンフー映画13選⑬】

第5章 カンフー映画の寄り道話

『七小福』とは 【ジャッキー達の子供時代】

アンジェラ・マオ 【女性カンフー映画スター3選①】

ノラ・ミャオ 【女性カンフー映画スター3選②】

ムーン・リー 【女性カンフー映画スター3選③】

千葉真一 【日本のアクションスター俳優①】

真田広之 【日本のアクションスター俳優②】

第6章 カンフーを習おう!

カンフー(功夫)とは

カンフーの種類 【長拳・南拳・太極拳】

大阪のカンフー教室・カンフー漫画「拳児」

著者:HARUKA

大阪府出身。趣味はドラム。中国武術は現在見習い中です。好きな映画ジャンルはダントツでカンフー映画!小学生の頃にジャッキー映画にはまり、今に至る。カンフースターは映画「霊幻道士」の道士役ラム・チェンイン氏が一番好きです。多くの人に新旧問わずカンフー映画に興味を持ってもらえたら嬉しいです。

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角松敏生の歴史① 誕生・デビュー・80年代

Webon紹介目次著者
角松敏生氏をご存知ですか?洗練されたサウンドを今もなお創り続けるシンガーソングライターです。高校一年生から角松氏を追いかける著者が角松敏生氏の魅力に迫ります!

『角松敏生』入門 ~こだわり抜かれたサンウンドの世界~はこちらから!

著者:しあ

40代後半女性。音楽が大好きでJ-POP K-POP 洋楽 演歌歌謡曲とさまざまな音楽を聴いています。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。音楽はとても生活を豊かにしてくれるもの。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。

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『角松敏生入門』目次へ  (全15ページ)

 

このページでは、角松敏生の1960年~1980年の活動について解説いたします。角松敏生の歴史を誕生から紐解くことで、角松さんが音楽を興味を持ち、どのようなアーティストに影響を受けたか、そしてデビューに至った過程を知ることができます。

 

▼このページで解説する時代

 

角松敏生の歴史 1960年~1988年

 

年表

年齢 出来事
1960年 角松敏生誕生
1969年頃 「雨にぬれても」に出会う
1970年頃(小学生時代) ギターを始める
「ビートルズ」を聴くようになる
1970年代半ば(中学~高校) 「はっぴぃえんど」に衝撃
「シュガーベイブ」に夢中に
1979年 大学入学
1980年 デモテープがビクターへ
1981年 デビュー
1982 2作目アルバム
1983年 3作目アルバム
1984年 4作目アルバム
1985年 ニューヨーク最先端の音楽アルバム
1987年 中山美穂への提供曲「CATCH ME」
1988年 中山美穂への提供曲「You’re My Only Shinin’ Star」

 

角松敏生誕生~音楽との出逢い

 

角松敏生さんは1960年8月12日生まれのシンガーソングライターです。

角松さんの父親が放送関係の仕事をしていたこともあり、幼少期からポップス(ポピュラーソング)に触れる機会が多かったそうですが、母親は角松さんがポップスにのめり込むことをあまりよく思わなく、クラシックを聴かせていたそうです。

 

そんな角松さんが最初に魅了された曲が、バート・バカラックの「雨にぬれても」でした。

 

「雨にぬれても」
「雨にぬれても」の原題は「Raindrops Keep Fallin’ On My Head」。バート・バカラックはこの曲の作曲者であり、歌っているのはB.J.トーマス。西部劇「明日を向かって撃て!」の挿入歌として使われた。

 

この曲の素晴らしさに感動したことは今でも印象に残っており、自分と音楽との出逢いとして事あるごとにこの曲をあげています。

 

小学生時代

 

角松さんは、小学生の時にギターを手にします。

今でもとても細身の角松さんですが、小さい頃は体も細く弱いところがあり「みそっかす」だったと本人談。

 

それが

「謝恩会でギターをバーン!と弾いたら、みんなの目が変わって。あいつすげえ!って(笑)人間、何か一つ武器を持つと周りの目が変わるんですね。」

と語っていました。

そして、小学生の頃にビートルズを聴くようになります。

 

<編集部コラム>ビートルズと角松敏生
角松さんは5、6歳くらいの時にビートルズの音楽に触れて、本格的にハマりだしたのは小学5年生頃だと言います。小学生でLPレコードを買えなかったため、ラジカセでラジオを録音して聴いていたそうです。

 

中学~高校時代

 

小学生で、ビートルズを聴くようになり『日本のビートルズ』と称された、「はっぴいえんど」に衝撃を受けます。

 

はっぴいえんど
日本語のロックの歴史を変えたと言われるバンド。1969年~1972年活動。「風をあつめて」は「ロスト・イン・トランスレーション」というアメリカ映画のエンディングにも使用される。

 

 

そこから、当時の角松さんは日本の音楽にも興味を持ち

 

「センチメンタル・シティ・ロマンス」

▼曲例

 

「サディスティック・ミカ・バンド」

▼曲例

 

「井上陽水」

▼曲例

 

「四人囃子」

▼曲例

 

など様々な音楽を聴くようになり、山下達郎氏が在籍した「シュガー・ベイブ」に角松さんは夢中になります。

 

シュガー・ベイブ
山下達郎・大貫妙子を中心とした日本のロックバンド。1973年~1976年に活動する。山下達郎のソロシングルである「クリスマス・イブ」は、「日本のシングルチャートに連続でチャートインした最多年数の曲」としてギネス世界記録に登録されている。

▼デビューアルバム「SONGS」(画像クリックで商品詳細へ)

 

細野晴臣氏、松任谷正隆氏、鈴木茂氏などが在籍した「ティン・パン・アレー」の音楽にも深い感銘を受けます。

角松さんが山下達郎氏、鈴木茂氏を敬愛していることはファンの間では有名。

 

 

鈴木茂

日本のロックシーンを代表するギタリスト。「ティン・パン・アレー」だけではなく「はっぴぃえんど」のギターも担当する。

 

【1979年~1981年】大学入学~デビュー

 

日本大学文理学部哲学科在学中はバンド活動に力を入れ、1980年に自作曲のデモテープがレコード会社のビクターに渡ったことがデビューのきっかけとなります。

1981年6月21日、シングル「YOKOHAMA Twilight Time」アルバム「SEA BREEZE」同時リリースでデビューしました。

 

▼シングル「YOKOHAMA Twilight Time」(画像クリックで商品詳細へ)

▼アルバム「SEA BREEZE」(画像クリックで商品詳細へ)

 

この頃の角松さんは、ソングライターとしての評価はありましたが、まだレコーディングの経験が乏しかったため、サウンドプロデュース(音楽制作)の面では自分の意向が反映されませんでした。

この時の悔いが、後のアルバム「SEA BREEZE 2016」のリメイクへと繋がっています。

 

▼アルバム「SEA BREEZE 2016」(画像クリックで商品詳細へ)

 

「SEA BREEZE 2016」では、当時のアナログマルチマスターの、各チャンネルがバラバラに録られている素材をデジタルアーカイブしたとの事(=要するにテープに録音してたものをデジタル情報として記録しなおしたということ)。

当時の演奏はそのままに、音源をデジタルアーカイブしているので音の厚みや、良さが際立っています。

角松さん自身が「ボーカルスキルが低すぎてあまり好きではなかった」というこのデビューアルバムも、角松さんの今の素晴らしいボーカルによって新しい作品として蘇っていると思います。

 

角松敏生のリメイクアルバムを4枚リリースしています!詳しくは第3章にて解説!

 

デビュー当時は、角松さんを「シティポップス界の貴公子」というキャッチコピーのもと売り出しますが、それほどのブレイクはできませんでした。

 

【1982年~1985年】2作目~4作目のアルバムをリリース・ブレイク

 

デビューから3枚のアルバム

「SEA BREEZE」(デビューアルバム)

「WEEKEND FLY TO THE SUN 」(2ndアルバム)

「ON THE CITY SHORE」(3rdアルバム)

は夏、海をイメージさせるリゾートシティポップスの印象。

 

▼アルバム「WEEKEND FLY TO THE SUN 」1982年4月(画像クリックで商品詳細へ)

▼アルバム「ON THE CITY SHORE」1983年5月(画像クリックで商品詳細へ)

 

ブレイクしたといえるのは1984年にリリースした4枚目のアルバム「AFTER 5 CRASH」。

洗練された夜の街がイメージの、都会派シティポップス が人気を博します。

 

▼アルバム「AFTER 5 CRASH」1984年4月リリース(画像クリックで商品詳細へ)

 

1983年に角松さんは前事務所「トライアングルプロダクション」から「マーマレード」へ移籍しています。

角松さんが事務所を移籍した後のトライアングルプロダクションでは「杉山清貴&オメガトライブ」がデビューし数々の名曲を大ヒットさせています。

 

杉山清貴&オメガドライブとは
1983年「サマーサスピション」でデビュー。杉山清貴は80年代Jポップのカリスマとも呼ばれる。

 

角松さんも事務所に残り、夏、海路線で行っていたら、もっと早くにより大きくブレイクしていたのでしょうか…。

 

【1985年】ニューヨークの最先端の音楽を取り込んだアルバムリリース

 

角松さんは、自分のやりたいことを更に追い求め、ニューヨークの最先端の音楽を取り込みます。

ニューヨークの最先端の音楽である、ターンテーブルのスクラッチやラップなどを取り入れたダンスミュージック、ファンクなナンバーを収録した1985年の5枚目のアルバム「GOLD DIGGER」は角松さんの出世作と言っていいと思います。

 

ファンクとは
ブラックミュージックのジャンルの一つ。「ジェームス・ブラウン」はファンクの帝王と呼ばれ「Get on the Good Foot」はファンクの傑作と称される。リズムは16ビートを基本で、リズムはファンクの重要な要素である。

 

▼アルバム「GOLD DIGGER」1985年5月(画像クリックで商品詳細へ)

 

ここから先の角松さんは、自分のこだわりを音楽に十二分に注ぎ込むことができ、その洗練されたカッコいいサウンドは多くのファンを獲得していきます。

私が角松さんと出会ったのもこの頃です。

 

ツアーでも、多くの動員を得て、ミュージシャンと共に最高の音を届ける角松さんのパフォーマンスは、音楽ファンから一目置かれていたと思います。

 

【1985年~】中山美穂への曲提供

 

大人気アイドル中山美穂さんに角松さんが提供した「CATCH ME」「You’re My Only Shinin’ Star」は大ヒットしました。

 

▼シングル「CATCH ME」1987年10月リリース

▼シングル「You’re My Only Shinin’ Star」1988年2月リリース

 

美穂さんと同い年の私は美穂さんのファンでもあり、ヘアスタイルやファッションなどを真似していました。

 

▼中山美穂のヘアスタイルの例

 

そんな美穂さんが、私の憧れの角松さんに曲を提供してもらっていたことは、うれしく思うと同時に、とってもうらやましかったのでした。

「大人な角松さんと何を話すんだろう~」と思っていました。

この頃の角松さんはミュージックシーンではまさに飛ぶ鳥を落とす勢いだったと思います。

 

『角松敏生入門』目次へ  (全15ページ)

 

 

目次著者

著者:しあ

40代後半女性。音楽が大好きでJ-POP K-POP 洋楽 演歌歌謡曲とさまざまな音楽を聴いています。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。音楽はとても生活を豊かにしてくれるもの。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。

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角松敏生の歴史【番外編】ファン視点で見る角松敏生の歩み

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角松敏生氏をご存知ですか?洗練されたサウンドを今もなお創り続けるシンガーソングライターです。高校一年生から角松氏を追いかける著者が角松敏生氏の魅力に迫ります!

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ここまで「角松敏生の歴史」を紹介してきましたが、このページでは1980年代半ばからファンでありこの「角松敏生入門」著者でもあるしあ氏の視点で角松敏生の歴史を紹介いたします。

 

 

【1985年】角松さんとの出会い


▲カセットテープ:1985年頃、著者はこれに音楽をダビング(録音)していた。

 

▼角松敏生と著者の歩み簡易年表

角松敏生の出来事 著者の出来事
1985年 「GOLD DIGGER」
「T’s BALLAD」
リリース
高校一年生。角松敏生のアルバムをカセットテープで聴き夢中になる
1988年 中山美穂への提供曲「You’re My Only Shinin’ Star」リリース 中山美穂のヘアスタイルやファッションを真似る

 

私が角松さんと出会ったのは1985年、高校一年生の時です。

友達がカセットテープにダビングしてくれた「GOLD DIGGER」と「T’s BALLAD」のアルバム。初めて聴いた時「なんてカッコいいんだろう~!」と夢中になりました。

 

▼アルバム「GOLD DIGGER」1985年5月(画像クリックで商品詳細へ)

▼アルバム「T’s BALLAD」1985年11月(画像クリックで商品詳細へ)


 

角松さんの名前はなんとなく知っていましたが、私がよく読んでいた音楽雑誌には、小さくライブレポートなどが載るくらいで、表紙になったり大きな特集は組まれなかったと記憶しています。

スイングジャーナル社の雑誌、ADLIBではよく特集されていたことを後になって知るのですが、当時は知りませんでした。

 

▼ADLIB(画像クリックで商品詳細へ)

なので、角松さんがどんな人なのか、あまりよくわからないまま好きになっていました。

雑誌、コンサートイベンター発行のフリーペーパー、音楽から角松さんの人柄などを想像していて「角松さんカッコいい!」と憧れていました。

 

 

角松さんは私より9歳上で、主なファン層は当時の20歳以上のきれいな女性が多かったです。

角松ファンは私の周りには、先程お話したテープをダビングしてくれた同級生しかいませんでした。

 

その友達も、あるアマチュアバンドのファンで、そのメンバーである5、6歳上の男性から角松敏生を教えてもらったそう。

なので、高校生で角松敏生に出逢えたというのは、とてもラッキーなことだったと思っています。

 

私は高校生の時から音楽を好きになり、いろんな音楽を聴いていました。

1985年当時、よく聴いていたアーティストはロック系のアーティストが多かったので、角松さんは私の中でちょっと特別でした。

ロック系のこぶしを振り上げる音楽とは真逆の、おしゃれな音楽だったので、とても洗練されたその音楽に引き込まれていました。

 

【1992年】角松敏生のツアー初参加

▼著角松敏生と著者の歩み簡易年表

角松敏生の出来事 著者の出来事
1988年 中山美穂への提供曲「You’re My Only Shinin’ Star」リリース 中山美穂のヘアスタイルやファッションを真似る
1992年 ファイナルコンサートツアー「あるがままに」 ツアー初参加(20代前半)
1993年 日本武道館ライブ、凍結

 

高校生の時から、ライブによく行っていた私ですが、角松さんのコンサートは1992年のツアーが初めてでした。

しかもそれは、角松さん凍結前のファイナルツアー。

それまでも、地元にコンサートで来てくれていたのになぜ行かなかったかというと…

一緒に行く人がいなかったから…。

 

周りに角松さんのファンがいなかったし、私に角松さんを教えてくれた子も、杉山清貴&オメガトライブが一番好きだったので、角松さんには手が回らなかったのです。

 

杉山清貴&オメガドライブ
1983年「杉山清貴&オメガドライブ」として「サマーサスピション」でデビュー。ボーカルの杉山清貴は80年代Jポップのカリスマとも呼ばれる。

 

私も、角松さんは大人すぎて敷居が高く、一人で行く勇気がありませんでした。

20歳を過ぎれば一人で行動することなんて何でもありませんが、高校生の時はちょっとできなかったのです。

 

初めての角松さんライブは別の友達が付き合ってくれました。

初めて観る、聴く角松ライブは感動で感動で…

と同時にこれが最初で最後なんだなぁ…と思いました。

でも、ライブの素晴らしさ、クオリティの高さに、凍結中にもかかわらずますます好きになっていきました。

 

【1997年】MステのAGHARTA出演の衝撃!

▼角松敏生と著者の歩み簡易年表

角松敏生の出来事 著者の出来事
1993年 日本武道館ライブ、凍結
1997年 AGHARTAとしてMステに出演 Mステに出演に驚く。電話確認。
1998年 武道館ライブ、解凍 福岡のツアーに参加

 

そうこうしているうちに、MステのAGHARTA出演です。

角松敏生で出演したこともないのに…。

AGHARTAの中では、角松敏生ではなく「長万部太郎」なんですが、その時はまだ知りません。

私は、このMステを生で見ていました。AGHARTAが出るとは知らずに。

 

出演者が階段を下りてきます、その中に頬かむりの怪しい集団 …。

なぜでしょう、一目で「んっ!?」と思いました。

タモリさんと話す長万部さんの、目を見て声を聞いて…

「これ角松さんだよね!?」。

同じく角松ファンの夫とパニック、大騒ぎです。

 

翌日「WAになっておどろう」のCDを買いに行き、レコード会社エイベックスに電話をしました。

自分で電話をするには恥ずかしかったので、友達の家に行って電話してもらいました。

「AGHARTAの長万部太郎さんって、角松敏生さんですか?」

「はい、そうです。」

ですって。

 

え~~~~っ!!もう衝撃でした。

 

【1998年】解凍ツアー「He is BACK」に参加


▲Blu-ray「TOSHIKI KADOMATSU CONCERT “He is Back” 1998.05.18 日本武道館」(画像クリックで商品詳細へ)

 

▼角松敏生と著者の歩み簡易年表

角松敏生の出来事 著者の出来事
1998年5月 武道館ライブ、解凍
1998年7月 ツアー「He is back」 福岡のツアーに参加

 

角松さんがプロデューサーとして注目されていて、ちょこちょこと雑誌などにも出ていたので、必死にアンテナを張り巡らし、小さな情報でも見逃さないようにしていました。

オフィスコーヒーサービス、ユニマットのCMにも出演していて、CMが流れるとキャーキャーと大騒ぎしていました。

そしてついに角松敏生解凍!

 

解凍のツアー「He is BACK」は福岡に参加しました。

角松さんがバーンっとステージに現れた時は涙が出ました。

何しろ凍結中は角松さんへの想いがとても大きくなっていたので。

 

「もう逢えないんじゃないか」とも思っていたので角松さんに再会できたことは本当にうれしかったです。

ファンクラブイベントで、初めて角松さんと握手した時も信じられない気持ちでした …。

出逢ったときから今現在まで、角松さんの音楽はずっと聴き続けています。

 

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目次著者

著者:しあ

40代後半女性。音楽が大好きでJ-POP K-POP 洋楽 演歌歌謡曲とさまざまな音楽を聴いています。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。音楽はとても生活を豊かにしてくれるもの。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。

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角松敏生の歴史② 90年代・凍結

Webon紹介目次著者
角松敏生氏をご存知ですか?洗練されたサウンドを今もなお創り続けるシンガーソングライターです。高校一年生から角松氏を追いかける著者が角松敏生氏の魅力に迫ります!

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このページでは角松敏生氏の90年代、凍結までの活動を解説します。この時期は2枚のインストアルバムと、内省的な歌詞のアルバムを3枚リリースします。そして、凍結に至るまでの流れを解説します。

 

 

▼このページで解説する時代

 

角松敏生の歴史 90年代・凍結

 

年表

年月 出来事
1985年5月 アルバム「GOLD DIGGER」
1987年7月 インスト「SEA IS A LADY」
1988年2月 中山美穂「You’re My Only Shinin’ Star」
1989年9月 8作目アルバム(内省的歌詞)
1990年7月 インスト「Legacy of You」
1991年7月 9作目アルバム(内省的歌詞)
1992年7月 10作目アルバム(内省的歌詞)
1993年1月 活動凍結

 

【1987年~1990年】2枚のインストアルバム

 

1987年にリリースしたインストゥルメンタル(インスト)アルバム「SEA IS A LADY」が好評で、2枚目のインストアルバム「LEGACY OF YOU」を1990年にリリースします。

 

▼「SEA IS A LADY」1987年7月リリース(画像クリックで商品詳細へ)

▼「Legacy of You」1990年7月リリース(画像クリックで商品詳細へ)

 

角松さんの歌詞の特徴として「ほとんどのものがノンフィクション」と言われています。

「自分の思ったことしか書けない、身を削って創る」

と言う角松さん。

彼の性格として、自分に正直にしか生きられない、嘘がつけない、というものがあると思うのです。

歌詞を読むと、その時の角松さんの心情が見て取れるよう。

なので、歌詞の多くに出てくる女性は、誰かしらをイメージして創られていると思います。

 

この2枚のインストアルバムの曲のタイトルには、サブタイトルとして女性の名前がつけられています。

歌詞で表現する代わりに、名前を付けることで気持ちを込めているのでしょうか。

 

▼「SEA IS A LADY」タイトル一覧(太字は編集により)

1 WAY TO THE SHORE“ERI”
2 SEA LINE“RIE”
3 NIGHT SIGHT OF PORT ISLAND“MIDORI”(NIGHT FLIGHT OF DC-10)
4 SEA SONG“NAOMI”
5 SUNSET OF MICRO BEACH“SATOKO”
6 OSHI-TAO-SHITAI“KAORI ASO”(MEMORIES OF DUSSELDORF)
7 52ND STREET“AKIKO”
8 THE BASS BATTLE“CHAKO”
9 MID SUMMER DRIVIN“REIKO”
10 LOVIN’ YOU“SAWAKO”
11 SEA SONG (REPRISE)
12 JUNE BRIDE (Instrumental) ※LP未収録

 

▼「Legacy of You」タイトル一覧

1 Premonition of Summer (KIYOMI)|Suma (MIDORI)
2 飛翔 (SAYURI)
3 At Canal St Club (MISAKO)
4 流氷 (YURIKO)
5 Mystical Night Love (CHISATO’S Dream)
6 Tsugaru (KEIKO)
7 Stress by ストレス (CHISATO M.)
8 Twilight River (YUKARI)
9 Daylight of Alamoana (YUKO)
10 NH-CA’s Struttin (Crossing at Airport) (SANAE)
11 Parasail (at Ramada Beach) (REIKO)
12 SATO

 

【1990年代】内生的な歌詞のアルバム3作

 

2018年現在、角松さんは2008年に再婚し、女の子が一人います。

 

実は、角松さんは1987年ごろに一度結婚しています。

そして奥様とは別にもう一人の愛する女性がいました。

この事については、当時のファンクラブの会報に角松さんからのメッセージが載っていました。

過去のことであり、今現在、家庭を持ち幸せそうな角松さんなので詳しくは触れませんが、この女性との事が1980年代後半から凍結までの角松さんの音楽の多くを占め、とても内省的な歌詞になってきています。

 

【内生的な歌詞の時期の3アルバム】

▼8作目アルバム「REASONS FOR THOUSAND LOVERS」1989年9月(画像クリックで商品詳細へ)

▼9作目アルバム「ALL IS VANITY」(9作目)1991年7月(画像クリックで商品詳細へ)

▼10作目アルバム「あるがままに」1992年7月(画像クリックで商品詳細へ)


1992年リリースの活動凍結前の最後のアルバム「あるがままに」は、とても個人的なアルバムと位置付けられており、ある一人の女性に捧げるものとなっています。

ブックレットの最後にはこう記されています。

「if my music cannot change your mind, Music does no longer make sense to me.(私の音楽があなたの心を変えることができないならば、私にとって音楽はもはや意味をなさない)」

角松さんは愛する女性から、「あなたの音楽は私にとって何の意味もなかった」と言われたそう。

 

「一人の女性のために創られた」ということなのでアルバムの歌詞も、ブックレットの言葉からも切々と想いが感じられます。

私は、このアルバムを聴いてこれほどまでに自分の身を削って音楽を創るのか・・・というとても心が震えました。

 

私は、このアルバムの中の「あるがままに」という曲が大好きで、部屋にこの歌詞をずっと飾っていました。

 

 

【1993年】無期限活動休止 ~凍結~

 

1993年1月27日、日本武道館でのライブを最後に活動を凍結、無期限の活動休止とします。

「凍結」という表現になったのは、活動休止でもなく引退でもなくいつまで休止か本人もわからないことが理由だと思います。

 

二人の女性との別離、中でも奥様ではなかった女性との別離が、とても角松さんの心に影を落とした事が原因の一つであるということを角松さんの作品から見て取れました。

ですが、音楽業界への絶望や自身の活動、パフォーマンスの行き詰まりなども理由にあげており、いくつかの要因が重なって「凍結」となったようです。

 

このファイナルライブはビデオ化され、私も購入して見ました。

ファイナルライブというとても悲しく寂しいことを除けば、角松さんのライブパフォーマンスはとても素晴らしくカッコいいものでした。

ファンの多くは、これが最後ということで集まっており、それぞれの中の角松さんとの想い出に涙を流す人の姿も・・・。

 

▼FINAL CONCERT TOUR Vol.1 [VHS](画像クリックで商品詳細へ)

 

ライブ終盤、角松さんのMCの最中、男性ファンが

「ガタガタ言ってねえで続けりゃあいいんだよ!」

と声を飛ばしました。

角松さんは、怒って目の前のスピーカーを蹴っ飛ばします。

「今、こう言った人は何かを辞めたことがない人だと思います。」と。

 

ファイナルライブなのにファンと喧嘩・・・。

その男性もよっぽど角松さんの凍結が悲しかったのだと思います。

角松さんも

「こんな風にいきなり辞めるということは、ファンのことを考えていないとさんざん言われた」

と語っています。

 

辞めたくて、辞めるのではなく、続けられなかった・・・という状態だったのでしょうか。

それでも、「最後ぐらいみんなでキチっと一つにまとまろうよ。ねっ」と笑顔でファンへ語りかけます。

 

男性ファンが(同じ人物か不明)「やりたくなったらまたやればいいよ」と。

「ま、そういうこったな」と角松さん。

 

角松さんもファンも涙、涙で、ファイナルライブの幕は下りたのでした。

 

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目次著者

著者:しあ

40代後半女性。音楽が大好きでJ-POP K-POP 洋楽 演歌歌謡曲とさまざまな音楽を聴いています。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。音楽はとても生活を豊かにしてくれるもの。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。

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角松敏生のプロデュース作品 ~杏里・中山美穂・他~

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角松敏生氏をご存知ですか?洗練されたサウンドを今もなお創り続けるシンガーソングライターです。高校一年生から角松氏を追いかける著者が角松敏生氏の魅力に迫ります!

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40代後半女性。音楽が大好きでJ-POP K-POP 洋楽 演歌歌謡曲とさまざまな音楽を聴いています。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。音楽はとても生活を豊かにしてくれるもの。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。

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角松敏生さんは他アーティストに多くの楽曲提供を行っています。

こちらのページでは、角松さんが楽曲提供を行った

「杏里さん」「西城秀樹さん」「中山美穂さん」「VOCALAND」「相田翔子さん」

について時系列順に紹介いたします。

 

プロデュース作品年表

 

リリース年月 アーティスト プロデュース作品収録アルバム
1982年11月 杏里 Heaven Beach
1983年6月 杏里 Bi・Ki・Ni
1983年12月 杏里 TIMELY!!
1984年6月 杏里 COOOL
1985年7月 西城秀樹 TWILIGHT MADE…HIDEKI
1986年7月 中山美穂 SUMMER BREEZE
1988年2月 中山美穂 CATCH THE NIGHT
1996年7月 VOCALAND VOCALAND
1997年9月 VOCALAND VOCALAND2 〜Male,Female & Mellow〜
2013年9月 相田翔子 This Is My Love

 

音楽プロデューサー「角松敏生」

 

角松さんはシンガーソングライターですが、他アーティストへの楽曲提供・プロデュースなど「プロデューサー」としての側面もあります。

特に女性アーティストへの楽曲提供やプロデュースが多く、2000年リリースのアルバム「The gentle sex 」は女性アーティストへ提供した楽曲をセルフカバーしたもの。

 

▼アルバム「The gentle sex 」(画像クリックで商品詳細へ)

 

このアルバムのツアーも行われ、収録曲以外の曲もセットリストに入り、とても素晴らしいライブでした。

こちらでは、角松さんのプロデュース作品についてご紹介したいと思います。

 

杏里

▲杏里さん

リリース年月 アーティスト プロデュース作品収録アルバム
1982年11月 杏里 Heaven Beach
1983年6月 杏里 Bi・Ki・Ni
1983年12月 杏里 TIMELY!!
1984年6月 杏里 COOOL

 

杏里さんのアルバム1982年「Heaven Beach」へ3曲提供。

そして1983年「Bi・Ki・Ni」、1983年「TIMELY!!」、1984年「COOOL」と、3枚のアルバムをプロデュース。

「Bi・Ki・Ni」では、1曲目~5曲目を、「TIMELY!!」「 COOOL」ではアルバムプロデュースとなっています。

 

「角松さんの初期のプロデュース作品と言えば杏里さん」というほど角松テイストの楽曲と杏里さんの伸びのある歌声がとてもマッチしていて、どのアルバムも、どの楽曲も名作ぞろい。

 

「Bi・Ki・Ni」、「TIMELY!!」、「COOOL」。

この3枚のアルバムはぜひとも聴いてほしいです。

 

ダンサブルなものから、バラードまで角松さんのソングライティングが楽しめます。

角松ファンという事を除いても、杏里さんのグルーヴィーなボーカルの魅力に取りつかれること間違いなしです。※グルーヴィー=クールでかっこいい

 

アルバム「COOOL」に収録されているシングル「I CAN’T EVER CHANGE YOUR LOVE FOR ME」は角松さんのアルバム「The gentle sex」でセルフカバー。

 

 

また、角松作品ではないものの、アルバム「COOOL」に収録されているシングルで名バラード「MERCURY LAMP 水銀燈」は「The gentle sex」のツアーでは歌われ、それを聴いてとてもとても感動しました。

 

 

▼「Heaven Beach」(画像クリックで商品詳細へ)

▼アルバム「Bi・Ki・Ni」(画像クリックで商品詳細へ)

▼アルバム「TIMELY!!」(画像クリックで商品詳細へ)
▼アルバム「 COOOL」(画像クリックで商品詳細へ)


 

杏里への提供曲/プロデュースアルバム一覧

※聴く方法は「CD」「Amazon Music」「レコチョク」などを独自調査し可能な方法を掲載しております。

 

「Heaven Beach」への提供曲
曲番号 タイトル
1 二番目のaffair
2 Last Summer Whisper
5 Fly By Day
▼聴く方法
Prime Music(試聴可)
AmazonMP3(試聴可)
レコチョク(試聴可)
CD

 

「Bi・Ki・Ni」への提供曲
曲番号 タイトル
1 Good Bye Boogie Dance
2 Dancin’ Blue
3 September Walkin’
4 Lady Sunshine
5 Yes I’m In Love
▼聴く方法
Prime Music(視聴可能)
amazonMP3(視聴可能)
レコチョク(視聴可能)
CD

 

▼プロデュースアルバム

プロデュースアルバム 聴く方法
TIMELY!! Prime Music(視聴可能)
amazonMP3(視聴可能)
レコチョク(視聴可能)
CD
COOOL Prime Music(視聴可能)
amazonMP3(視聴可能)
レコチョク(視聴可能)
CD

 

西城秀樹

▲西城秀樹さん

リリース年月 アーティスト プロデュース作品収録アルバム
1985年7月 西城秀樹 TWILIGHT MADE…HIDEKI

 

1985年「TWILIGHT MADE…HIDEKI」

このアルバムは本当に名盤、西城さんの圧倒的なボーカルが素晴らしく、ぜひ聴いてほしい作品です。

このアルバム「TWILIGHT MADE…HIDEKI」は、西城さんは角松さんの音楽を高く評価していて、一緒に作品を創りたいと思い角松さんに声がかかったとの事。

収録曲である「BEAT STREET」はとてもカッコよくて、西城さんじゃないとこんなにカッコよく歌えないだろうな~と思います。

また、「PLATINUMの雨」は美しいミディアムバラードで、いつか角松さんにカバーしてほしいなぁと思います。

 

全曲、西城さんのボーカルが冴え渡るとてもカッコよく心地よいアルバムです。
いつまでもお元気でまたカッコよく歌ってほしかった…本当に偉大なボーカリストだと思います。

 

▼アルバム「TWILIGHT MADE…HIDEKI」(画像クリックで商品詳細へ)

 

西城秀樹「TWILIGHT MADE…HIDEKI」への提供曲一覧

 

▼TWILIGHT MADE…HIDEKIへの提供曲
曲番号 タイトル
1 SWEET SURRENDER
2 BEAT STREET
5 PLATINUMの雨
9 TELEVISION
▼聴く方法
CD
LP

 

中山美穂

▲中山美穂さん

リリース年月 アーティスト プロデュース作品収録アルバム
1986年7月 中山美穂 SUMMER BREEZE
1988年2月 中山美穂 CATCH THE NIGHT

 

中山美穂さんは現在は女優としての活動が多いですが、元々はアイドルとしてデビューし歌でもドラマでも大活躍しました。

美穂さんの1986年のアルバム「SUMMER BREEZE」へは3曲提供。

 

アルバム「SUMMER BREEZE」の中の1曲が「You’re My Only Shinin’ Star」。

角松ファンにも美穂さんファンにも大人気の、名曲中の名曲と言える曲だと思います。

 

他にも1986年のアルバム「CATCH THE NIGHT」をプロデュース。

こちらのアルバム「CATCH THE NIGHT」には、大ヒット曲となったシングル「CATCH ME」や角松ファンの人気も高い「花瓶」を収録。

「CATCH ME」に代表されるように、当時のユーロビート・打ち込み主流のダンサブルなナンバーが多いです。

 

用語解説

・ユーロビート・・・電子楽器を使用したダンスミュージック。
・打ち込み・・・演奏データをソフトに事前に入力しておいて、それを再生することで演奏すること。
・ダンサブルなナンバー・・・踊るのに適した曲。

 

「CATCH ME」は私自身も大好きな曲。

角松さんのファンであるとともに美穂さんのファンでもあった私は、角松さんが美穂さんの曲を創ることがとっても嬉しかったです。

美穂さんと同年代の私は、当時、美穂さんの髪型やおしゃれを真似していました。

 

▼中山美穂の髪型の例

 

高校生の私にとって角松さんは大人すぎて

「美穂ちゃん、角松さんと何話すんだろう~?」

なんて思っていました(笑)

アルバム「CATCH THE NIGHT」に収録されている「SHERRY」は角松さんのアルバムに収録されていてもいいような曲だと思っていてとても好きな曲です。

 

▼アルバム「SUMMER BREEZE」(画像クリックで商品詳細へ)

▼アルバム「CATCH THE NIGHT」(画像クリックで商品詳細へ)

 

中山美穂への提供曲/プロデュースアルバム一覧

 

「SUMMER BREEZE」への提供曲
曲番号 タイトル
3 Leave Me Alone
7 Rising Love
10 You’re My Only Shinin’ Star
▼聴く方法
CD

 

▼プロデュースアルバム

プロデュースアルバム 聴く方法
CATCH THE NIGHT CD

 

VOCALAND

 

リリース年月 アーティスト プロデュース作品収録アルバム
1996年7月 VOCALAND VOCALAND
1997年9月 VOCALAND VOCALAND2 〜Male,Female & Mellow〜

 

エイベックスのボーカリスト発掘プロジェクトである「VOCALAND」。

1996年「VOCALAND」1997年「VOCALAND 2」をプロデュース。

 

どの女性ボーカルも魅力があり、とても楽しめる作品となっています。

「VOCALAND」収録の、今は女優としてミュージカルや舞台で活躍している吉沢梨絵さんの「Give it up」や梨絵さんのシングル「サヨナラは口ぐせ」「ALL OF YOU」が大好きです。

 

VOCALAND

アルバム「VOCALAND」は、オーディションで選ばれた新人女性アーティストが参加したコンピレーションアルバムです。

グループ全員で歌うのではなく、一人一人のアーティストが個性的な歌を披露してくれています。参加メンバーは、元CCガールズの藤原理恵さん以外は、当時世間にはほとんど知られていなかったメンバーです。

 

▼アルバム「VOCALAND」(画像クリックで商品詳細へ)

▼アルバム「VOCALAND 2」(画像クリックで商品詳細へ)

 

VOCALANDプロデュースアルバム一覧

 

プロデュースアルバム 聴く方法
VOCALAND CD
VOCALAND 2 CD

 

相田翔子さん他


▲相田翔子さん、アルバム 「This Is My Love 」(画像クリックで商品詳細へ)

 

リリース年月 アーティスト プロデュース作品収録アルバム
2013年9月 相田翔子 This Is My Love

 

2013年リリースの相田翔子さんのアルバム「This Is My Love 」の中の「for you 」というとても優しく暖かいバラードを角松さんは提供。

相田さんは憧れの角松さんに楽曲提供してもらったことをとてもとても喜んでいました。

【参考:相田さんの公式ブログ】http://gree.jp/aida_shoko/blog/entry/667894560

 

相田さんも美穂さんと同じく私と同年代。

やはり私たち世代にとって、角松さんはカッコよく憧れの存在だったのですね。

 

この他にも、中森明菜さん、岩崎宏美さん、元バービーボーイズのKONTAさんや、角松さん関連のミュージシャンなどのプロデュース作品もあります。

角松さんのプロデューサーとしての才能も感じて頂ければ、と思います。

 

相田翔子への提供曲一覧

 

▼アルバム「This Is My Love 」への提供曲
曲番号 タイトル
1 for you
▼聴く方法
CD

 

その他アーティストへの角松敏生提供曲一覧

 

中森明菜、アルバム「BITTER AND SWEET」

アルバム「BITTER AND SWEET」への提供曲
曲番号 タイトル
6 UNSTEADY LOVE
9 SO LONG
▼聴く方法
CD

 

岩崎宏美、アルバム「SHOWER OF LOVE +5」

▼アルバム「SHOWER OF LOVE +5」への提供曲
曲番号 タイトル
3 (I LOOK)IN YOUR EYES
4 時の向こうがわ
▼聴く方法
CD

 

元バービーボーイズのKONTA、角松敏生プロデュースアルバム「Jane Doe」

プロデュースアルバム 聴く方法
Jane Doe CD

 

『角松敏生入門』目次へ  (全15ページ)

 

 

目次著者

著者:しあ

40代後半女性。音楽が大好きでJ-POP K-POP 洋楽 演歌歌謡曲とさまざまな音楽を聴いています。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。音楽はとても生活を豊かにしてくれるもの。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。

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角松敏生「隠れた名曲」4選「好きなアルバム」3選

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こちらでは、角松さんの隠れた名曲と私の好きなアルバムについてご紹介します。

 

筆者厳選!隠れた名曲一覧

 

曲名 収録シングル 聴く方法
PINK MOON この駅から…(1991・18th) CD
ハミルトンの夏休み 夜をこえて(1992・21st) CD
Fly-By-Day Do You Wanna Dance(1983・1st(12インチ)) CD
THE BEST OF LOVE(LIVE VERSION) THE LOST LOVE(1992・20th) CD

※聴く方法は「CD」「Amazon Music」「レコチョク」などを独自調査し可能な方法を掲載しております。

 

筆者が好きなアルバム一覧

 

アルバム 聴く方法
GOLD DIGGER(1985) CD
T’s BALLAD(1985) CD
Touch And Go(1986) CD

※聴く方法は「CD」「Amazon Music」「レコチョク」などを独自調査し可能な方法を掲載しております。

 

角松敏生「隠れた名曲」4選

1 PINK MOON(1991)


▲シングル「この駅から…」

 

1991年のシングル「この駅から…」のカップリング。

隠れた名曲No.1 とも言える、ファンの間ではとても人気の高い曲。

「PINK MOON」というタイトルもとってもかわいい。

オリジナルアルバム、ベストアルバムには収録されておらず、縦長の8cmシングルで今は廃盤となっています。

 

少しすれ違ってしまっている二人…

「こんな素敵な夜はいつもなぜか君といられない」

と、桃色の月を見ながら想う男性の気持ちが、やさしく暖かくメロウな曲に乗せて描かれています。

 

メロウ
豊かだ美しい、円熟したというような意味

 

時々、月がピンク色の時がありますよね。

PINK MOONの夜にはこの曲が聴きたくなります。

初めて聴いた時から、今でもずっと、私の心の中にある大好きな曲です。

 

 

2 ハミルトンの夏休み(1992)


▲シングル「夜をこえて」

 

1992年のシングル「夜をこえて」のカップリング。

この曲もオリジナルアルバム、ベストアルバムには未収録で廃盤となっています。

インストゥルメンタルで、角松さんのギターがとっても気持ちいい曲。

角松さんのギターと本田雅人さんのSAX (サックス)が爽快で、曲とタイトルがぴったり。

 

本田雅人
大人気フュージョンバンド「T-SQUARE」の元メンバー。日本一有名なサックスプレイヤーとも言われる。

▼本田雅人氏

 

「ハミルトンの夏休み」は子供服メーカーMIKI HOUSEのCMソングだったので、テレビからよく流れていました。

子供のかわいい笑顔が印象的なCMで、曲ととても合っていました。

 

 

3 Fly-By-Day(1983)

 

1983年の12インチシングル「DO YOU WANNA DANCE」に収録。

杏里さんへ提供した楽曲のセルフカバーで、このシングルのみに収録で未CD 化。
杏里さんVer.とは、アレンジが少し変わっていて素敵。

この曲も秘かに人気の高い曲なんです。

 

杏里
1978年に「オリビアを聴きながら」でデビュー。角松氏が手掛けた「悲しみがとまらない」が大ヒット。角松氏のプロデュースしたアーティストの中の代表的存在。

 

角松さんが女性アーティストへの提供曲をセルフカバーしたアルバム「The gentle sex」。

このアルバムには収録されませんでしたが、このアルバムのツアーで、「Fly-By-Day」を歌ったんです。

それはそれは盛り上がりました~。

私も、とっても好きな曲なので聴けてうれしかったです。

 

 

 

4 THE BEST OF LOVE(Live Version)(1992)


▲アルバム「TOUCH AND GO」

 

1992年のシングル「THE LOST LOVE」のカップリング。

オリジナルは1986年のアルバム「TOUCH AND GO」に収録されています。

このVer. はこのシングル「THE LOST LOVE」のCDでしか聴けませんが、こちらも廃盤となっています。

 

Live Version がめちゃめちゃカッコいいです!!

間奏のギターのカッティング、ベースソロ、コーラス…ライブの臨場感にあふれていて最高なんです。

角松さんが凍結してしまった時には、この曲をよく聴いて寂しさを紛らわせていました。

いつかまた角松さんのライブに行きたい、と思いながら…。

 

 

好きなアルバム3選

 

角松さんの名曲をご紹介するにあたり、とても悩みました。

曲数が多く、どれもクオリティが高く素晴らしいもので、私自身好きな曲ばかりだからです。

なので、もっともっといろんな曲を紹介したいけれど、全曲紹介するには膨大な数になってしまいます。

過去から現在進行形で、角松さんが素晴らしいシンガーソングライターであることを踏まえたうえで、あえて私が高校生の時に角松さんと出逢った、3枚のアルバムを「好きなアルバム」としてご紹介させてください。

 

▼1985年「GOLD DIGGER」

▼1985年「T’s BALLAD」

▼1986年「TOUCH AND GO」

 

この3枚のアルバムは、私が高校生の時にリリースされたもので、何度も何度も何度も聴いていた大好きなアルバム。

初めて角松さんの音楽を聴いた時、「こんなにカッコいい音楽があるのか~!」と感動したその気持ちは今も色褪せていません。

 

「TOUCH AND GO」に収録されている「1975」という曲。

1975年、角松さんは15歳。

歌詞の中で「心はあの時のままだよ」と1975年当時に思いを馳せています。

間奏でのラップ~コーラス部分で、角松さんが当時聴いていたであろう、シュガー・ベイブ、ティン・パン・アレー、サディスティック・ミカ・バンド、センチメンタル・シティ・ロマンスなどの名前が出てきます

※こちらのアーティストについては、第1章「角松敏生氏の歴史」で詳しく解説しています。(このページは第3章)

 

青春時代に聴いた曲というのは、いつまでも色褪せず心に残っているもの。

私も角松さんと同じ。

 

この3枚のアルバムも30年以上たっているのに全然古臭くない、カッコいい!

私にとっての角松サウンドの原点であり、角松敏生らしさ満載のアルバムだと思います。

今も、角松さんのどのアルバムにもこの角松らしさが感じられるので、私は角松さんの音楽に魅了され続けているのかな、と思います。

 

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目次著者

著者:しあ

40代後半女性。音楽が大好きでJ-POP K-POP 洋楽 演歌歌謡曲とさまざまな音楽を聴いています。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。音楽はとても生活を豊かにしてくれるもの。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。

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角松敏生の歴史④ 解凍から現在

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角松敏生氏をご存知ですか?洗練されたサウンドを今もなお創り続けるシンガーソングライターです。高校一年生から角松氏を追いかける著者が角松敏生氏の魅力に迫ります!

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1998年5月に活動休止からの再開を果たした角松敏生氏は、そこから数多くのアルバムをリリースしています。
それぞれに違うコンセプトがあり、ファンの方の間でも賛否両論を巻き起こすものがあったり、音楽に対する挑戦の姿勢が伺えます。このページでは凍結後の角松敏生氏の音楽の変遷を解説します。

 

▼このページで解説する時代

 

角松敏生の歴史 解凍~現在

 

年表

年月 出来事、リリースしたアルバム
1998年5月 解凍
1998年7月 解凍後第一弾シングル「Realize」
1999年1月 解凍後初アルバム「TIME TUNNEL」
2000年1月 「The gentle sex」
2000年8月 「存在の証明」
2002年10月 「INCARNATIO」
2003年8月 「Summer 4 Rhythm」
2004年8月 「Fankacoustics」
2010年8月 「Citylights Dandy」
2014年3月 「THE MOMENT 」

 

【1998年5月】活動休止からの復活 ~解凍~

 

角松さんは、1998年5月18日、凍結した時と同じ場所、日本武道館で活動の解凍をしました。いつ活動が再開するかわからなかったため活動休止の際「凍結」と表現したそうで、活動再開は「解凍」という表現になっています。

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角松敏生の歴史③ 凍結中の活動

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凍結中はベストアルバムをリリースした後に、女性ヴォーカリスト発掘プロジェクト「VOCALAND」や覆面バンド「AGHARTA」としての活動を行います。このページでは、解凍に至る流れを知ることができます。

 

▼このページで解説する時代

 

角松敏生の歴史 凍結中の活動

 

年表

年月 出来事
1993年1月 無期限活動休止
1993年10月 ベスト盤リリース
1995年8月 「AGHARTA I」
1996年7月 「VOCALAND」
1997年5月 「ILE AIYE~WAになっておどろう」
1997年9月 「VOCALAND 2」
1997年11月 吉沢梨絵「Never Gonna Miss You」
1998年2月 長野オリンピック
1998年5月 解凍

 

【1993年】ベスト盤「1981-1987」をリリース

 

活動を凍結することになり、例えば飲食店など音楽以外の仕事も考えたそうですが、事務所の説得などもあり、音楽の仕事は続けることに。

 

武道館ファイナルライブの編集、凍結後にリリースされたベスト盤(ベストアルバム)「1981-1987」などを制作。

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ギタリスト角松敏生を堪能できるインストアルバム

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40代後半女性。音楽が大好きでJ-POP K-POP 洋楽 演歌歌謡曲とさまざまな音楽を聴いています。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。音楽はとても生活を豊かにしてくれるもの。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。

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角松敏生のインストアルバム/手掛けたサウンドトラック一覧

 

▼インストアルバム

アルバム 聴く方法
SEA IS A LADY CDアルバム
SEA IS A LADY 2017 CDアルバム
amazon(MP3)(試聴可)
レコチョク(試聴可)
Legacy of You CDアルバム

※聴く方法は「CD」「Amazon Music」「レコチョク」などを独自調査し可能な方法を掲載しております。

 

▼サウンドトラック

アルバム 聴く方法
映画「白い船」オリジナル・サウンドトラック CDアルバム
「ミラクルバナナ」オリジナル・サウンドトラック CDアルバム

※聴く方法は「CD」「Amazon Music」「レコチョク」などを独自調査し可能な方法を掲載しております。

 

ギタリスト角松敏生を堪能できるインストアルバム

 

角松さんは今までに2枚のインストゥルメンタル(インスト)アルバムをリリースしています。

1987年「SEA IS A LADY」

1990年「LEGACY OF YOU」

の2枚です。

そして2017年には「SEA IS A LADY 2017」として1987年リリースの「SEA IS A LADY」をリメイクしたアルバムをリリースしています。

 

インストアルバムは、角松さんのギタリストとしての魅力がたっぷり詰まり、彼のギタープレイが堪能できる作品です。

もちろん角松さんのギターだけでなく、豪華ミュージシャンによる珠玉のプレイも聴きどころたっぷり。

それぞれの楽曲のサブタイトルに女性の名前がつけられていることも特徴。

このページでは、インストアルバムについて詳しくご紹介します。

 

ギタリスト「角松敏生」が与えたフュージョン界への影響
1980年代前半にフュージョンブームが起こりましたが、1980年代後半はブームが停滞気味でした。ですが、角松さんがインストアルバムをリリースすることにより大きな話題を呼び、角松ファンはもちろん、普段フュージョンを聴かない層にもフュージョンへの門戸が広がったと言われているのです。こちらについては下記のページ(第2章2ページ目)で詳しく解説!

 

SEA IS A LADY (1987)


▲「SEA IS A LADY」1987年7月(画像クリックで商品詳細へ)

 

夏、海をイメージしたさわやかなジャケットから連想される通り、とても清々しく爽快感のあるナンバーが、夏のドライブ、お出かけにぴったり。

とにかく聴いていて心地よい。

私は、角松さんのギターが本当に大好きでこのアルバムを聴いて、ギタリスト角松敏生に魅了されました。

 

角松さんのギターの音がとても好き。

弾くフレーズが好き。

 

心地よいメロディーを巧みに奏でる、彼のメロディーメーカーとしてのセンスが素晴らしい。

角松敏生のギターに興味がある、という人には絶対に聴いてほしいアルバム。

 

SEA IS A LADYの収録曲3選

1 「SEA LINE」

 

角松敏生を代表する曲でもある、SEA LINE」。

シングルとしてもリリースされたこの曲は当時話題となりました。

豪華なブラスアレンジと共に、角松さんの奏でるギターがとても心地よい。

 

2 「MID SUMMER DIRIVIN’」

 

「MID SUMMER DIRIVIN’」は私が角松さんのインストの中でも1、2を争う大好きな曲。

タイトル通り、夏のドライブにぴったりの疾走感あふれるナンバー。

とにかくカッコいい!気分が上がる曲!

いつかこの曲を生で聴きたくて…

10数年前、角松さんがこの曲を演奏する姿を見た時には、念願が叶って本当に感動しました。

 

3 「SUNSET OF MICRO BEACH」

 

「SUNSET OF MICRO BEACH」はアコースティックギターの響きがとても優しく暖かい大好きな曲。

角松さんが、大切な人と過ごしたであろうMICRO BEACH の風景が浮かぶよう。

 

マイクロビーチ
サイパンを代表するビーチ。

▼マイクロビーチ


photo by Luke,Ma

 

「SEA IS A LADY」はリメイク版とどちらから聴いた方が良い?

 

1987年にリリースされた「SEA IS A LADY」は2017年にはリメイク版として「SEA IS A LADY 2017」が発売されています。

最初に聴いて欲しいのは1987年リリースの「SEA IS A LADY」です。

これがあった上でのリメイクであり、またリメイク前のアルバムは今聴いても素晴らしく色褪せていないので、こちらを聴いた後にリメイクを聴くとギターの上達や、アレンジの違いなどよく分かると思います。

 

▼「SEA IS A LADY」1987年リリース(1994年CD再発売)


▼「SEA IS A LADY 2017」(リンク先で試聴可)

 

「SEA IS A LADY」タイトル一覧

 

アルバムのサブタイトルには女性の名前がついているのも特徴です。(太字は編集部によるもの)

1 WAY TO THE SHORE“ERI”
2 SEA LINE“RIE”
3 NIGHT SIGHT OF PORT ISLAND“MIDORI”(NIGHT FLIGHT OF DC-10)
4 SEA SONG“NAOMI”
5 SUNSET OF MICRO BEACH“SATOKO”
6 OSHI-TAO-SHITAI“KAORI ASO”(MEMORIES OF DUSSELDORF)
7 52ND STREET“AKIKO”
8 THE BASS BATTLE“CHAKO”
9 MID SUMMER DRIVIN“REIKO”
10 LOVIN’ YOU“SAWAKO”
11 SEA SONG (REPRISE)
12 JUNE BRIDE (Instrumental) ※LP未収録

 

LEGACY OF YOU(1990)


▲「Legacy of You」1990年7月(画像クリックで商品詳細へ)

 

2枚目のインストアルバムということで、角松さんのギターもさらに冴えわたっています。

角松さん曰く、「SEA IS A LADY」は自身のギターを未熟と感じ、2017年にリメイクしていますが、本作はその必要はないとのこと。

 

Legacy of Youの収録曲4選

 

1 「NH-CA’s Struttin(Crossing at Airport)」

 

この曲はアルバムの中で1、2を争う私の大好きな曲。

 

終盤にギターを弾き倒しているところ、

女性のコーラス部分、

その後のピアノのソロ、

全てがカッコいい!

 

この曲も10数年前に生で聴くことができ、あまりのカッコよさにライブ後はずっとこの曲を聴いていました。

ライブでは、女性コーラスの部分を角松さんが歌ったのですが、それもカッコよかったです。

 

2 「Twilight River」

 

「Twilight River」は黄昏時の美しい川が目に浮かぶよう。

角松さんのインストは、ギターはもちろん、サックスやコーラスもとても魅力的なのですが、こちらの曲もそれがふんだんに使われていて心地いい。

 

3 「At Canal St Club」

 

アコースティックギターがとてもきれいな曲。

エレキギターのイメージが強い角松さんですが、アコギの角松さんもとても素敵。

 

4 「Tsugaru」

 

津軽三味線とのコラボのこの曲は必聴です。

とにかくすさまじい。

津軽三味線とギターの融合、二つの音が重なり合うさまは圧巻。

角松さんのサウンドクリエーターとしての素晴らしさを感じます。

 

「Legacy of You」タイトル一覧

 

アルバムのサブタイトルに女性の名前がついているのも特徴です。(太字は編集によるもの)

1 Premonition of Summer (KIYOMI)|Suma (MIDORI)
2 飛翔 (SAYURI)
3 At Canal St Club (MISAKO)
4 流氷 (YURIKO)
5 Mystical Night Love (CHISATO’S Dream)
6 Tsugaru (KEIKO)
7 Stress by ストレス (CHISATO M.)
8 Twilight River (YUKARI)
9 Daylight of Alamoana (YUKO)
10 NH-CA’s Struttin (Crossing at Airport) (SANAE)
11 Parasail (at Ramada Beach) (REIKO)
12 SATO

 


▲「Legacy of You」(画像クリックで商品詳細へ)

 

角松敏生が手掛けたサウンドトラック

 

角松さんは映画のサウンドトラックも2枚手がけています。

最初の作品は「白い船」のサントラ。


▲映画「白い船」オリジナルサウンドトラック(画像クリックで商品詳細へ)

 

映画「白い船」は実話を元に島根を舞台にした、子供たちと白い船の交流を描いた作品なので、サントラもとても優しく暖かくヒーリングミュージックとしてもおすすめ。

 

▼映画「白い船」(画像クリックで商品詳細へ)

 

もう1つの作品は、映画「ミラクルバナナ」のサウンドトラック。

 ▲「ミラクルバナナ」オリジナルサウンドトラック(画像クリックで商品詳細へ)

 

「ミラクルバナナ」は山本耕史さん出演の、ハイチ共和国に赴任した大使館派遣員が、貧困のためノートのための紙がないという現地の子供たちのためにバナナから紙を作ろうと奔走するストーリー。

カリブ海に浮かぶ島ハイチが舞台なので、音楽も南米風なところもあり、角松さんの覆面バンド「AGHARTA」の香りも感じられ、BGMとしても楽しめます。

 

▼ハイチ


photo by Lee Cannon Some rights reserved

▼映画「ミラクルバナナ」(画像クリックで商品詳細へ)

 

歌だけではなく、角松さんのギタープレイと共にインストやサントラも楽しんでほしいと思います。

 

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40代後半女性。音楽が大好きでJ-POP K-POP 洋楽 演歌歌謡曲とさまざまな音楽を聴いています。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。音楽はとても生活を豊かにしてくれるもの。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。

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角松敏生のリメイクアルバム

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角松敏生氏をご存知ですか?洗練されたサウンドを今もなお創り続けるシンガーソングライターです。高校一年生から角松氏を追いかける著者が角松敏生氏の魅力に迫ります!

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著者:しあ

40代後半女性。音楽が大好きでJ-POP K-POP 洋楽 演歌歌謡曲とさまざまな音楽を聴いています。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。音楽はとても生活を豊かにしてくれるもの。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。

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角松さんの近年の活動として、リメイクアルバムの制作に積極的、という事があります。このページでは角松さんのリメイクアルバムを紹介いたします。

 

編集部コラム<リメイクアルバムを聴く意味>

私は、アーティストの方がリメイクアルバムを出す理由についてはよくわかっていませんでした。

しかし、角松さんのリメイクアルバムへの思いを知ったり、「角松敏生入門」著者のしあ氏の「リメイク前のアルバムを聴いた後に、リメイク後のアルバムを聴くとギターの上達や、アレンジの違いなどよく分かる」などの話を伺い、リメイクアルバムならではの楽しみがあることを知りました。

角松敏生さんを通して「リメイクアルバム」ならでは音楽体験をしてみるのもよいのではないでしょうか。

 

リメイクアルバム一覧

 

リメイク/リリース年 リメイク前/リリース年 聴く方法
REBIRTH 1~re-make best~/2012年 1993年以前のアルバムを選曲してリメイク CDアルバム
SEA BREEZE 2016/2016年 Sea Breeze/1981年 CDアルバム
amazon(MP3)(試聴可)
レコチョク(試聴可)
SEA IS A LADY 2017/2017年 SEA IS A LADY/1987年 CDアルバム
amazon(MP3)(試聴可)
レコチョク(試聴可)
Breath From The Season 2018〜Tribute to Tokyo Ensemble Lab〜/2018年 Breath from the Season/1987年
※ビッグバンド「TOKYO ENSEMBLE LAB」の角松プロデュース作品
CDアルバム
amazon(MP3)(試聴可)
レコチョク(試聴可)

※聴く方法は「CD」「Amazon Music」「レコチョク」などを独自調査し可能な方法を掲載しております。

 

REBIRTH 1 ~re-make best~(2012)


▲アルバム「REBIRTH 1 ~re-make best~」

 

アルバム「REBIRTH 1 ~re-make best~」は、デビュー30周年の作品で、1993年の活動凍結以前のアルバムから、角松さんが選曲した10曲をリメイクで収録したもの。

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