アルペン/スノーボードクロス/テクニカルの大会の楽しみ方

Webon紹介目次著者
スノーボードは滑るだけじゃない!大会や動画などの観るスノーボードだってとても面白いのです!大会・種目・おすすめスノーボードビデオの解説から、知っておくべきスノーボーダーの紹介まで!

スノーボード『大会観戦』『動画鑑賞』入門はこちらから!

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

 

 

 

このページでは「アルペン」「スノーボードクロス」「テクニカル」の3競技について紹介していきます。

アルペンとスノーボードクロスで使われる道具は「一般に市販されているスノーボードの道具とは違う」など、かなり毛並みが他のスノーボード種目とは違う競技ですので、馴染みのない方も多いでしょう。

また、テクニカルはオリンピック種目ではないので、こちらもあまり馴染みが無いと思います。

「聞いたことがない」という人も多いのではないでしょうか。

 

しかし、これら3競技も非常に魅力的な競技であることには違いありません。

今までハーフパイプやビッグエアなどの競技しか知らず、スノーボードにあまり興味なかった人こそ楽しめるかもしれませんので、是非一度観戦してみてはいかがでしょうか。

 

アルペン競技(パラレル回転・大回転)の楽しみ方

▲アルペン競技の大会(パラレル回転)

▲アルペン競技の様子

種目名 パラレル回転(大回転・スーパー大回転)
同時滑走人数 2人
形式 レース(タイム)

 

アルペン競技とは、パラレル回転やパラレル大回転など、旗門(旗のようなもの:上の画像の赤と青のフラッグ)を通過してタイムを競うレース種目を総称した呼び方です。

 

パラレル回転とパラレル大回転の違い

パラレル回転とパラレル大回転の違いは、設置された旗門の間隔です。「回転」の方が間隔が狭く、より細かいターンを行うテクニカルな(繊細な)種目になります。「大回転」は旗門の間隔が広く、大回りなターンでよりスピードが速いのが特徴です。大回転よりもさらに、旗門の間隔が広い「スーパー大回転」という競技もあります。

また、「パラレル」というのは「二人同時に滑る」という競技のことを意味し、一人で滑る場合は「回転」「大回転」と言います。スノーボードでは二人同時に滑るパラレルが一般的です。

ちなみに英語では回転=スラローム、大回転=ジャイアントスラローム、スーパー大回転=スーパージャイアントスラロームと呼びます。

名称 ターン スピード
回転 細かい 比較的遅め
大回転
スーパー大回転 大きい 速い

 

オリンピックでは、パラレル回転が正式種目となっており、2014年のソチオリンピックで竹内智香選手が銀メダルを獲得して話題になりました。

 

▼竹内智香選手

photo by Christian Jansky CC 表示-継承 3.0

 

タイムを競うレース種目はどんな競技でも魅力がありますよね。

日本のウィンタースポーツでは、スピードスケートやスキーが人気ですが、スノーボードのアルペンもそれらに負けないくらい楽しめる競技です。

 

スノーボードのアルペン競技の特徴は、基本的に一対一のトーナメント形式で行われることです。

スノーボードは屋外競技ですので、時間が経つと気温も変わり、雪面状況も変化します。

この一対一のトーナメントルールなら屋外競技のスノーボードでも公平な条件で競うことができ、何より勝敗がわかりやすく応援しやすいという魅力があります。

 

アルペン競技は道具も全く違う!

▲アルペンボードの例

 

アルペン競技では「アルペンボード」などと呼ばれる専門の道具を使います。

一般的に市販されているボードは「フリースタイルボード」と呼ばれていて、ノーズとテールの先端(ボードの前と後ろの先端)が反り上がっており、柔らかいブーツで滑ります。

 

しかしアルペンボードは、ノーズとテールが殆ど反り上がらず(ノーズだけ少し反り上がっている)、板の幅も非常に細く作られています。

 

 

また、ブーツとビンディング(板にブーツを付けるための道具)も異なり、スキー靴のような硬いプラスチックで作られたハードブーツを使用します。

▼ビンディング

▼通常のブーツ

▼アルペン用ブーツ

 

実際にアルペンボードで滑ってみると、滑った感じもフリースタイルボードとはかなり異なり別競技にも感じられるほど違います。

具体的に言うとブーツが硬いので足首を曲げることができず、かなり窮屈な滑りになります。ある程度スピードを出せば硬い道具は安定感がありますが、低速時はかなり滑りづらくなってしまうのです。

また、フリースタイルボードでは、足をガニ股にしたダックスタンスができますが、アルペンボードでは両足を進行方向に向けたスタンスで行います。

 

 

アルペン用の道具は圧雪バーン(整備されたゲレンデ)でスピードを出すことに非常に特化していますので、アルペン競技と以下で紹介するスノーボードクロスの大会では、このアルペンボードが使用されています。

 

【著者に聞きました!】アルペン競技で印象に残っている大会・シーン

Q. スノーボードインストラクターの風祭氏(このWebonの著者)が、アルペン競技で印象に残っている大会とシーンを教えてください!

A. 2018年平昌オリンピックでのパラレル回転女子のレデツカ選手が金メダルを獲得したことです。レデツカ選手はスキーでもスノーボードでも平昌オリンピックに出場しており、さらにスキーとスノーボードでの二冠(どちらも金メダル)には本当に驚きました。しかもスノーボードでは、圧倒的な実力で危なげなく勝っていたのが印象的でした。

 

▼以上のことを踏まえてもう一度アルペン競技を観てみよう!

 

スノーボードクロスの楽しみ方

▲スノーボードクロスの大会

▲スノーボードクロスの様子 photo by indigonat Some rights reserved

種目名 スノーボードクロス
同時滑走人数 4~6人
形式 レース

 

スノーボードクロスは、同じコースを4〜6人が一斉にスタートして着順を競う競技です。

先ほど紹介したアルペン競技と同じ「レース種目」に分類されますが、内容は大きく異なります。

 

スノーボードクロスの最大の特徴はコースです。

ただの一枚バーン(一つの方向だけに傾斜があるゲレンデ)を滑るのではなく、バンク(斜めになった斜面)やウェーブ(起伏)・キッカー(ジャンプ台)が設置されたコースで行われます。

スピードだけでなく、コース取りや勝負を仕掛けるタイミングなどの駆け引きも勝負を分けるポイントで、そのやり取りを観るのもスノーボードクロス観戦の醍醐味です。

 

▼スノーボードクロスのコースの例

 

巨大なキッカーなども設置されていて、一度間違えれば大事故も起こりかねない中、猛スピードで繰り広げられるデッドヒートは見てるだけでもスリル満点でエキサイトします。

ターンの技術だけでなく、キッカーやウェーブの地形を利用して加速する技術も求められ、総合的な滑走力が勝負を決めます。

 

【著者に聞きました!】スノーボードクロスの駆け引きとは?

Q. スノーボードクロスの駆け引き、と言われても初心者の私にはあまり理解できないのですが具体的にどのような駆け引きを選手は行っているのでしょうか?

A. 「駆け引き」は色々なものがありますが分かりやすいところで言えば選手を追い抜かす瞬間が特に注目ポイントです。例えば後ろで滑っている選手は、コーナーでうまく前の選手のイン(内側)をついて抜かそうとしますが、逆に前を滑る選手は抜かれないようコースを塞いでブロックします。しかし、ブロックすることに集中するとスピードが落ちてしまったりして、逆にアウトコースから抜かされてしまったり、最後の直線で抜かされることになったりすることもあります。このような駆け引きがスノーボードクロスでは行われています。

【著者に聞きました!2】スノーボードクロスで印象に残っている大会・シーン

Q. スノーボードインストラクターの風祭氏(このWebonの著者)が印象に残っているスノーボードの大会とシーンを教えてください!

A. 2007年のX-GAMES(有名な世界大会)が印象的でした。90年代後半に大活躍していたショーン・パーマーという選手がいたのですが、2000年以降はスキークロス(スノーボードクロスのスキー版)やマウンテンバイクの方に転向し、スノーボードの大会には出ていませんでした。(スキークロスやマウンテンバイクでも世界トップレベルで活躍していました) そのショーン・パーマーが復活し、結果は4位という成績でしたが、相変わらずのスタートダッシュの速さは見ているだけで興奮しました。

▼ショーン・パーマー選手の滑りまとめ

 

▼以上のことを踏まえてもう一度スノーボードクロスを観てみよう!

 

テクニカル

▲テクニカルの大会

photo by TimOve 

種目名 テクニカル
同時滑走人数 1人
形式 採点

 

テクニカルは、ターンの美しさや技術を競う競技です。

これまでご紹介してきたアルペンやスノーボードクロスと違いタイムは関係ありません。

決まったコースも設定されておらず、自由演技で競われます。

 

「ミドルターン(中ぐらいの幅(8m程度)のターン)」や「ショートターン(小さい幅(2m程度)のターン)」などの種目が設定されており、その種目に合わせた演技を自由に滑り、その採点を競うのが一般的なルールです。

 

 

基本的にはターンがメインとなりますが、フリー演技やグラトリ種目※などがある大会もあり、色々な滑りを見られるのが魅力的です。

※フリー演技やグラトリ種目・・・スピン(回転技)やグラブ(下図参照)などのターン以外の技を競う種目の事

▼グラブ

グラトリ
グラウンド・トリックの略。ジャンプ台などを使わずゲレンデ、つまり平地でスピンやプレスなどの技をすることを言います。

「スピン」とは板の反発を使ってジャンプをして回転する技です。「プレス」とは板をしならせてウイリーのようにして滑る技のことを言います。

▼プレス(滑りながら板を持ち上げる)

キッカー(ジャンプ台)などを使わずに、普通の平らなゲレンデで行います。

スノーボードの滑り方は「道具の選び方入門~滑り方で選ぶ~」で!(このページはスノーボード「大会観戦・動画鑑賞」入門)

 

一枚バーン(1方向の傾斜だけのゲレンデ)の中で自分の個性と技術を競うテクニカル競技こそ、ある意味スノーボードの全てが詰まった競技と言えるかもしれません。

 

世界的にはメジャーな競技ではありませんが、国内では非常に人気のある競技です。

最近ではテクニカル競技専門の板なども多数登場しています。

トップクラスの選手になると、スピードもターンのキレも物凄く、アルペン競技にも負けない迫力があります。

 

▼以上のことを踏まえてもう一度テクニカルの大会を観てみよう!

 

以上、アルペン・スノーボードクロス・テクニカルについてご紹介をしました!これで主な大会種目の解説は終わりです。次のページでは大会を観る際に知っておくべき有名プロスノーボーダーたちをご紹介します!

 

 

 

目次著者

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

スロープスタイル/ビッグエアの大会の楽しみ方

Webon紹介目次著者
スノーボードは滑るだけじゃない!大会や動画などの観るスノーボードだってとても面白いのです!大会・種目・おすすめスノーボードビデオの解説から、知っておくべきスノーボーダーの紹介まで!

スノーボード『大会観戦』『動画鑑賞』入門はこちらから!

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

 

 

 

「スロープスタイル」は2014年のソチオリンピックから、「ビッグエア」は2018年の平昌オリンピックから正式種目に加わり、そのジャンプの大きさや迫力ある滑りで話題を集めました。

このページではそんな「スロープスタイル」「ビッグエア」について、大会観戦をする際にもっと楽しむ事ができるような知識や観方を掘り下げて紹介していきます。

 

冬季オリンピックの開催年と都市
開催年 開催都市(国)
2014 ソチ(ロシア)
2018 平昌(韓国)
2022(予定) 北京(中国)

 

スロープスタイルの楽しみ方

スロープスタイルとは

▲スロープスタイルの様子

▲スロープスタイルのコースの例 photo by Sport Communities – FlickrBEO 2008 Slopestyle act 06 CC 表示-継承 2.0

種目名 スロープスタイル
同時滑走人数 1人
形式 採点

 

スロープスタイルは、キッカー(ジャンプ台)や、ジブアイテム(レールやボックスなどの雪以外でできたアイテム)などが設置されたコースを滑り、演技を競い合う競技です。

 

▼キッカー

▼レール


photo by Велислав

▼BOX


photo by James Streater

 

キッカー(ジャンプ)やレール・BOX(ジブ)などのいくつかのセクションがあり、全てのセクションの滑りが総合的に採点され、その得点で競われる種目です。

スロープスタイルではジャンプがあるので派手なジャンプばかりに目が行きがちですが、レールやBOXといった「ジブ」セクションも同じくらい得点の割合を占める重要なポイントで、勝負の分かれ目となります。

スノーボードのフリースタイル(ジャンプ技などのトリック)の総合力が試される競技と言えるでしょう。

 

 

スロープスタイルの魅力

1 大会によって違うユニークなコース

▲キッカーの様子 photo by The Camp of Champions S

 

スロープスタイルのコースは大会によって異なります。

オリンピックではジブ(レールやBOX)セクション3つ、ジャンプ(キッカー)3つくらいのオーソドックスなコースでしたが、大会によって短いハーフパイプ(下図参照)が設置されたコースや、コース上に自動車が設置されたコースなど、バラエティに富んだユニークな大会も多々あります。

▼ハーフパイプ

photo by sookie 

 

特にアメリカで人気のスノーボードの大会「X-GAMES」などは毎年ユニークなことをして、楽しませてくれます。

 

▼「X-GAMES」のスロープスタイルの様子

「X GAMES」については前のページで解説しています! 「X GAMES」については前のページで解説しています!

 

2 色々な技と個性ある滑り

 

スロープスタイルでは、コースの中で同じ技(例えば同じ方向に回転するジャンプなど)をすると得点が伸びないので各選手色々な技を繰り出します。

また、選手それぞれ個性ある滑りをしますので、ジブセクションからジャンプセクションまで見逃すことができません。

このように色々な技を見ることができるのはスロープスタイルの魅力ですので、選手それぞれの「個性ある滑り」に注目して見てもらえると、よりスロープスタイルを楽しく見れると思います。

 

 

3 勝敗を分けるポイント

 

大会毎に異なるコースで、個性ある滑りを観るだけでも楽しいですが、やはり「勝敗」も大会の醍醐味です。

勝負の分かれ目となるポイントを知ればスロープスタイルの観戦はもっと楽しめるでしょう。

 

スロープスタイルでは小さなミスが勝敗を分けます。

減点にならないような小さな着地のミスでも、スピードを落としてしまうとリズムを崩して次のセクションがうまくいかなくなったりします。

派手な競技性とは裏腹に、繊細な部分が勝敗を分けるスロープスタイルは緊張感があり、その緊迫感も注目ポイントです。

 

 

▼以上の点を踏まえてもう一度スロープスタイルを観てみよう!

 

ビッグエアの楽しみ方

ビッグエアとは

▲ビッグエアの大会

▲ビッグエアの様子

種目名 ビッグエア(ストレートジャンプ/ワンメイク)
同時滑走人数 1人
形式 採点

 

ビッグエアはキッカー(ジャンプ台)での演技を競う競技です。

ビッグエアは別名「ストレートジャンプ」や「ワンメイク」と呼ばれる場合もあります。

先ほどご紹介したスロープスタイルでもキッカー(ジャンプ台)はありますが、ビッグエアは一発のキッカーでの演技で勝負をします。

「技を競い合う」という競技の特性上、出場する選手はスロープスタイルと同じ選手ばかりなのでスロープスタイルをある程度観ていればビッグエアも楽しめると思います。

 

 

ビッグエアの魅力

1 大技やユニークな技が観られる

 

キッカー(ジャンプ台)のサイズはスロープスタイルよりも若干大きいサイズを使用します。

極端にサイズが変わるわけではありませんが、スピード調整など余計なことに気を配らずジャンプだけに集中することができるので、スロープスタイルよりも大技やユニークな技が出やすいのが魅力です。

 

 

2 大きなジャンプ

 

ビッグエアで使われるキッカーのサイズは、特に決まりがないので大会によって異なります。

世界トップ選手が繰り出す大きなジャンプはまさしく圧巻で誰もが興奮するでしょう。

 

ちなみに大会ではないのですが、スノーボードの世界記録で57mの飛距離を飛んだという記録があります。(下のYouTubeでは22:55のシーン)

Standard Films製作の「Paradox」というビデオに映像が収録されていて、まさしく圧巻です。

▼Paradoxの公式動画

 

▼以上の事を踏まえてもう一度ビッグエアの大会を観てみよう!

 

スロープスタイル・ビッグエアの技

ジャンプ技

 

ジャンプの技は基本的にはハーフパイプの技と同じですので、詳しくはハーフパイプのページを参考にしてください。

 

 

ただ、ハーフパイプよりもキッカーを使っているスロープスタイルやビッグエアの方が大きなジャンプをしやすいので、さらに高レベルのトリック(技)が繰り出されています。

 

ハーフパイプでは、ダブルコーク1440(縦2回転、横4回転のジャンプ技)が最高難易度とされていますが、キッカーではトリプルコーク1620(縦3回転、横4回転半)が標準的で、これまで最大でクワッドコーク1920(縦4回転、横5回転半)までメイク(達成)されています。

 

▼クワッドコークの例(動画はクワッドコーク1800)

 

ジブ(レール、ボックス)技

 

ジブの技としては、

ジブアイテムに対してまっすぐに両足で乗ることを「50-50(フィフティーフィフティー)」

片足で乗ることを「ノーズプレス」「テールプレス」

横にして乗ることを「ボードスライド」や「リップスライド」

などと呼びます。

 

▼50-50(フィフティーフィフティー)(まっすぐに両足で乗る)


photo by James Streater

▼ノーズプレス・テールプレス(片足で乗る)

photo by Travis Hightower Imaging

▼ボードスライド・リップスライド(ボードを横にして乗る)

photo by The Camp of Champions Snowboard & Ski Summer Camp 

 

さらにジャンプの際スピンしてからBOXなどのアイテムに乗ったり降りたりする技をon(オン)、out(アウト)などと呼びます。

 

 

例えば「270 on 270 out」というトリックなら、270°スピンしてアイテムに乗り、アイテムから降りながら270°スピンして着地します。

 

スノーボードを知らない人からすると、スノーボードのトリック名は訳がわからないような名前も多いですが、基本を知れば以外と単純でわかりやすいです。

グラブトリック(=ボードをジャンプ中に掴む技:下図参照)などはユニークな名前のものも多いですので、トリック名を覚えるだけでも結構楽しめます。

▼グラブトリックの例

 

以上、スロープスタイルとビッグエアについて掘り下げて解説をしました!これだけの知識があれば、より大会を楽しむことができるはずです!

次のページではアルペン/テクニカル種目の大会の楽しみ方をご紹介いたします!

 

 

 

目次著者

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

バス釣り道具の選び方・おすすめ② 【リール編】

Webon紹介目次著者

バス釣りとはブラックバスという魚を釣るスポーツです。ブラックバスが勢いよく食いついた時の感覚や、居場所を突き止めた時の爽快感を知れば、バス釣りにハマること間違いなし!

バス釣り初心者入門はこちらから!

著者:お魚店長

バス釣り歴15年。幼少の頃からバス釣りを始め、現在まで魅了され続ける中年バサー。釣りの楽しさや魅力を少しでも多くの方に知ってもらおうと様々な記事を執筆中。お問い合わせはこちらから

 

『バス釣り初心者入門』目次へ  (全15ページ)

 

この章ではバス釣りに欠かせない道具である「ロッド」「リール」「ルアー」「ライン」について4ページにわたって解説していきます。

前のページでは「ロッド」でしたが、このページでは「リール」について解説いたします。

 

リールとは

 

「リール」とは釣り竿に取り付けて、糸を巻き取る道具のことです。

ロッド(釣り竿)の次に必要な道具として押さえておきたいのが「リール」と呼ばれるタックル(釣り道具)における心臓部のようなアイテム。

バス釣りを含むルアーフィッシング(=ルアーを使って行う釣り)では、一般の餌釣り(フナ釣り・鯉釣り・タナゴ釣りなど)と違ってルアーをより遠くへ投げます。

そのため、放出された糸を回収するための道具を必要とします。

この回収機こそが「リール」と呼ばれるもので、ハンドルを回すことによって糸を自在に巻き取ることができる大変優れた道具なのです。

 

 

リールは大きく「スピニングリール」「ベイトリール」の2種類に分けることができます。これはリールについて理解する上で、とても重要な要素です。

この2種類の違いについて理解してから「リールの大きさや糸巻き量」「スペック(ギア比、最大ドラグ力、巻取り長さ)」についても知っていきましょう。

 

スピニングリールとベイトリール

 

リールの種類は大きく分けると「スピニングリール」と「ベイトリール」に分かれます。

「スピニングリール」は、軸を中心に糸を横方向に巻き取るタイプ(下図参照)のもので、「ベイトリール」は両軸リールとも呼ばれ、軸を縦方向に回転させて糸を巻き取るタイプ(下図参照)のもの。

 

 

スピニングリールはルアー回収時のトラブルも少なく、初心者でも簡単に使いこなせますが、ベイトリールは巻き取る際に糸が絡んでしまうトラブルも多く、中~上級者向けのリールと言えます。

その為まず最初に購入するのであれば、スピニングリールが使いやすくおすすめです。

リールの扱いに慣れてきたら、次第にベイトリールに切り替え、キャスティング(=竿にリールをつけてルアーを投げること)のバリエーションを増やしていきましょう!

「スピニングリール」「ベイトリール」の両方のリールを使い分けるうえで、それぞれの特徴を知っておくと、より適したシーンで効率的に魚を狙うことができます。

 

スピニングリール

 

「スピニングリール」は、おもに軽めのルアーを扱う際に多く使われ、細いライン(糸)と組み合わせることによって感度が上がり(感度が上がる:魚が食いついたのを感じやすくなる)操作性が向上します。

スピニングリールは、ナーバスなコンディション(神経質な状態≒ルアーを警戒している状態)のブラックバスを慎重に狙いたい時に使用しましょう。

 

ベイトリール

 

対する「ベイトリール」は、軸を縦方向に回転させて力強くラインを巻き取ることができるため、サイズの大きい重めのルアーにも対応できるといった特徴があります。

ベイトリールは太いライン(糸)を用いて強引な釣りを展開したい時に使用するのがよいでしょう。

例えば、繊細な釣りでもなかなか釣れないといった時に、あえてハードルアーで果敢に攻めて反応を探ったりします。また、時間がない時などもやる気のある魚だけを狙ってハードルアーを用いた強引な釣りを展開します。

 

▼2つのリールの特徴一覧

種類 対象 特徴 使い分け
スピニングリール 初心者向け ・ルアー回収時のトラブルが少なく扱いやすい
・軽めのルアーを扱う際に多く使用される。細いラインとの組み合わせで感度が上がる
・ナーバスなコンディションのブラックバスを慎重に狙いたい時に使う
ベイトリール 中~上級者向け ・ルアー回収時に糸が絡まる時がある
・サイズの重めのルアーにも対応できる
・太いラインを用いて強引な釣りを展開したい時に使用する

 

番手 ~大きさ/糸巻き量~

 

スピニングリールにせよベイトリールにせよ、バスフィッシングにおいて「リール」はなくてはならないものです。ロッド(釣り竿)と同じく、最初はバーサタイル(=万能)な機能を兼ね備えたものを選びたいところです。

 

リールを選ぶ際「2000番」とか「3000番」といった商品名の後ろに付いている番号を目にする機会があるかと思います。

これは「リールの大きさや糸巻き量を示す管理番号」のようなもので、通常「番手」と呼ばれています。

この番号、すなわち「番手」によって、選んだリールがどんな釣りに適しているのかがひと目で分かるようになっているのです。

一般的なバスフィッシングで使う番手は、1000番~3000番クラスのものが多く、数字が小さいほどリール自体が小さく、パワーも下がる仕組みです。

一般的にバーサタイル(多目的)に使えるものは、およそ2000番クラスで表示されていることが多いです。

 

スペック ~ギア比・最大ドラグ力・巻取り長さ~

 

最後に、しっかりとしたリールを選んで頂くために、是非知っておいて頂きたいことがあります。

リールには1つ1つの性能を示す「スペック表記」が記されており、それによってどのようなリールであるかを判別できるようになっています。

おもに参考にすべき表記は「ギア比」「最大ドラグ力」「巻取り長さ」の3つ。

 

「ギア比」とは、ハンドルとスプール(糸が巻いてある芯のこと)の回転比率の事で、ハンドル(=リールに付帯されている握る部分の名称)1回転につき、スプールが何回転するかを表しています。

 

例えば、ギア比6.3と記されていれば、ハンドル1回転につきスプールは6.3回転します。数字が上がれば、それだけラインの巻取り量が多くなるというわけです。

ちなみに、ラインの巻取り量が多いと素早く投げたルアーを回収することができます。

 

「最大ドラグ力」は、簡潔に言うと引張強度(=引っ張られた時に耐えられる度合い)のこと。

 

ドラグ(=ラインの放出を制限するつまみ状の装置)を最も強く締めた状態での最大負荷を表す数値で、ドラグ力が「4キロ」と表示されていれば、4キロまでの負荷に耐えられるという事になります。

最大ドラグ力は、釣りたい魚の大きさを基準に選びましょう。

 

「巻取り長さ」に関しては、ハンドル1回転につきどのくらいの長さのラインを巻きとれるかを表しており「58」と明記されていれば「ラインを58センチ回収できる」という事になります。

ちなみに、巻取り長さが多ければ多いほど、ルアーを回収する速度が上がり、よって同じ時間の釣りでも数多くのキャスト(ルアーを投げる事)が可能となります。

 

ちなみに初心者は、ギア比は5~7くらい、最大ドラグ力は3~5、巻取り長さは60~70くらいがベストではないかと思います。

これら、リールに関する特徴やスペックなどは、選定する際の最も基準となる情報です。

もしわからなければ、釣具屋さんの店員さんに確認するなどし、しっかりとしたものを選ぶようにしてくださいね!

 

初心者におすすめのリール

スピニングリール

 

リールは価格も安く、汎用品として多くの釣具屋さんに出回っておりお求めやすい理由からこちらが初心者におすすめです。

 

ダイワ(Daiwa) 15レブロス 2004 00057372【あす楽対応】

楽天で購入

 

 

ベイトリール

 

ベイトリールは、中~上級者向けのリールです。ただ、下記のリールは初心者にも扱いやすく、なんといってもお手頃価格なのが魅力です。

 

シマノ バスワン XT RIGHT(右)

楽天で購入

 

 

次のページでは「ルアー」について解説していきます。色々な種類のルアーを使い分けることはバス釣りの魅力なのです。

『バス釣り初心者入門』目次へ  (全15ページ)

 

 

バス釣り道具の選び方・おすすめ① 【ロッド編】

Webon紹介目次著者

バス釣りとはブラックバスという魚を釣るスポーツです。ブラックバスが勢いよく食いついた時の感覚や、居場所を突き止めた時の爽快感を知れば、バス釣りにハマること間違いなし!

バス釣り初心者入門はこちらから!

著者:お魚店長

バス釣り歴15年。幼少の頃からバス釣りを始め、現在まで魅了され続ける中年バサー。釣りの楽しさや魅力を少しでも多くの方に知ってもらおうと様々な記事を執筆中。お問い合わせはこちらから

 

『バス釣り初心者入門』目次へ  (全15ページ)

 

このWebonでは、段階的にバス釣りの基礎知識を身に付けていくことで、実際にバス釣りに足を運んでいただくことを目的としています。

ここまで「基礎知識」「釣り場所」について解説してきました。

この第3章では4ページにわたって「バス釣りに使う道具」について解説していきます。

 

バス釣りに必要な道具

 

前述したようにバス釣りでは、様々な道具を使いますが、初心者が最低限必要な道具は「ロッド(釣り竿)」「リール(糸を巻く回収機)」「ルアー(疑似餌)」「ライン(釣り糸)」の4種類です。

 

 

まず、魚を釣るために「ロッド(釣り竿)」は必須の道具ですよね。

「ライン(糸)」の先端に「ルアー(疑似餌)」をつけて魚をおびき出し、魚が食いついたら「リール(回収機)」を回して、糸を巻き取り魚を釣ります。

魚を釣るまでの流れを見ていくと、これら4種類の道具が必要なのは理解できるところかと思います。

 

ルアーのシルエット(形)も数えきれないほどの種類がありますから、バス釣りは普通の釣りに比べると多数のタックル(釣り具)を使用するのです。ルアーの投げられる重さに準じたそれぞれのロッド(釣り竿)がある場合もありますので、たくさんのタックルを必要とするのです。

あまり道具の数をたくさん必要としなかった従来の餌釣りと比べて、バス釣りは道具選びもバリエーションに富んでいるので、それだけ楽しみも増えてより多くの人に愛される釣りへと変化してきているんですよ。

 

バス釣りに必要なな道具「ロッド」「リール」「ルアー」「ライン」についてここから4ページにわたって解説しますが、このページでは「ロッド(釣り竿)」について解説します。

 

ロッドとは

 

釣りを始めるうえで重要なアイテムが「ロッド」です。すなわち「釣り竿」です。

世の中には、様々な種類の釣りがあり、それぞれのシチュエーションに応じてロッドの種類も細かく分けられています。

例えば「鯉釣り(こいづり)」用には鯉釣り用のロッドを「海釣り」用には海釣り用のロッドを、という風にジャンル分けされているんですね。

 

バス釣りに使うロッドも例外ではなく「バス釣り用ロッド」として多くの種類がリリースされています。

これはどういうことかというと、狙う魚やフィールドによって魚の大きさも違えばフィールドの広さも異なるため、同じロッドを使ってしまうと多くの不具合が生じてしまうということなんです。

極端な例ですが、海でマグロのような大きな魚を狙うのに、フナや鯉を釣るための柔らかめの述べ竿(下図参照)ではすぐに折れてしまって全く役に立ちませんよね…。そのため、釣りのジャンルに応じたロッドを使い分ける必要があるのです。

 

▼述べ竿の例(竿に糸を結んだだけの釣り竿)

 

ロッドの選び方

 

バス釣り用のロッドは素材の違う「グラスロッド」「カーボンロッド」の2つに分けることができます。さらに、状況に応じて使い分けられる「スピニングロッド」「ベイトロッド」があります。

「グラスロッド」「カーボンロッド」という素材を決めた後、「スピニングロッド」か「ベイトロット」のどちらにするかを考えます。

その上で、スペック(硬さ、長さなど)の違いを比較して、自分にあったロッドを選びましょう。

 

 

ロッドの素材

 

ロッド選びにおいて「素材」というのは最も重要な要素にあたります。前述しましたがロッドの素材は「グラスロッド」「カーボンロッド」の2種類に分けることができます。

 

グラスロッド

 

1つは、ガラス繊維を固めて作ったグラスロッドと呼ばれる釣り竿。

これは、内部がガラス樹脂でできているため、自重(竿の重さ)が重いものの、ゆっくりとしなやかに屈曲する(曲がる)性質があり、魚をバラしにくい(逃げられにくい)といったメリットがあります。

 

カーボンロッド

 

もう1つは、カーボンロッドと呼ばれるもので、炭素繊維を樹脂で固めた、軽くて反発力の強い釣り竿。

反発力(=竿がしなった時に元に戻ろうとする力)が強いと軽いルアーなどでも容易に投げることができます。(通常ルアーが軽いと狙いが定まりにくい)

また、素材が軽いがゆえに扱いやすく、食い込み(=針が魚の口に掛かった時の効果)も抜群なので、初心者にも多く使用されています。

昨今ではカーボンロッドが主流となってきていますが、バス釣りにおいては、パワーとトルク※が必要な一部のシーンで、まだまだグラスロッドも根強い人気を誇っているんですよ。

トルク
魚がルアーに食いついてファイトする際に、ゆっくりとじわじわ追従していける粘り強さのこと。

 

名称 素材 特徴
グラスロッド ガラス繊維 竿が重いがゆっくりとしなやかに曲がる。魚に逃げられにくい。パワーとトルクが必要な一部のシーンで使えるので人気
カーボンロッド 炭素繊維 軽くて反発力が強い。軽いルアーを投げやすい。扱いやすい。昨今では主流となっている。

 

スピニングロッドとベイトロッド

 

素材を決めたら続いては状況に応じた特徴を持つ2つのタイプから選びます。

バス釣り用のロッドは、フィールド(釣り場)や様々な状況に応じて使い分けられるよう「スピニングロッド」「ベイトロッド」2つのタイプが用意されています。この2つを以下で解説していきます。

ちなみに両者とも対応した「リール(回収機)」があります。

「スピニングロッド」に対応するのは「スピニングリール」です。糸を横に巻き取るタイプのリールです。

「ベイトロッド」に対応するのは「ベイトリール」です。糸を縦に巻き取ります。

リールについては次のページで解説いたしますのでひとまずこれだけ覚えておいてください。

 

 

スピニングロッド

 

「スピニングロッド」は、操作も簡単で初心者にも扱いやすいスピニングリールにセットされるロッドです。(スピニングロッドに対応するスピニングリールは、糸を巻き取る際のトラブルが少なく、初心者でも簡単に使いこなせます。)

特徴として「スピニングロッド」は、比較的ライト(軽い)なタックル(釣り道具)を用いる際に使用されることが多く、より繊細に、警戒心が高くなっているブラックバスなどを狙う場面で多く使われます。

 

ベイトロッド

 

もう一方は「ベイトロッド」といって、初心者の方には少し扱い方が難しい「ベイトリール」に装着されるべき中級者向けのロッド。(ベイトリールは巻き取る際に糸が絡んでしまうトラブルが多いです。)

自重(=ルアー自体の重さ)の重いルアーを投げたり「魚がどこにいるのかを判別するのにガンガン探りたい」といったときに多く使われます。

ちなみに魚がどこにいるか判別する方法はルアーをガンガン投げて、反応のあるなしで魚の居所を探していきます。

手当たり次第に釣り歩くような場面では「ベイトロッド」が向いていると言えますね。

 

使い分け方・特徴違い一覧

 

キャステイング(=仕掛けを狙ったポイントに投げること)に慣れるまでは、初心者向けの「スピニングロッド」を使い、慣れてきたら中級者向け「ベイトロッド」のランガンスタイルに切り替えるといった使い分けがいいかと思います。

 

▼ランガンスタイルとは

 

参考までに、以下に「スピニングロッド」と「ベイトロッド」の特徴や違いを明記しておきますね。

 

種類 対象 特徴 使い分け方
スピニングロッド 初心者向き ベイトロッドに比べ、ロッドの径(直径)も細いものが多く、感度も優れている。 繊細な釣りや軽めのルアーを用いる際に使用する。
ベイトロッド 中~上級者向き スピニングロッドよりは太いものが多く、がっしりとしており、トルク(粘り)のある釣りが展開できる。 重めのルアーを使ったり、ガンガン狙う攻めの釣りに向いている。

 

スペック(硬さ・長さなど)

 

素材と使い分けで購入するロッドを絞れたら最後にスペック(硬さ・長さなど)でに最終決定を行います。以下でスペックの表記の見方とスペックによる使い分けの特徴を解説していきます。

 

表記

 

購入してみると分かるのですが、バス釣りのロッドには、それぞれにロッドのスペック(仕様)を表すアルファベット表記が記されています。

スペックとはつまり「長さ」「硬さ」などのことです。

つまりそれぞれに性格や性質が異なるという事なんですね。

 

ロッドの長さや硬さが適切でないと・・・
ロッドが長すぎると持ち運びにも不向きで「狭いポイントなどに入りにくい」といったデメリットが出てきます。結果、いいポイントに入れず、魚を手にすることができません。

ロッドの硬さは「絶好の場所でこれしかない!」といったルアーを投げる時にマッチした硬さでないと「思ったところへルアーが飛んで行かない」といったデメリットが生じます。結果、これまた釣れないといった負のスパイラルに陥ります。 

 

釣り方や釣り場の状況に応じて硬さ長さの違うロッドを使い分けることができるのも、この釣りの魅力なんです!

硬さや長さを表した表記は、ロッドを握るグリップの少し上に記されていることが多いので、購入した際は是非1度確認してみてくださいね!

実際の表記は、以下のような感じです!

▼表記例と表記の意味

 

硬さの表記

 

上記の表記例では、硬さはML(ミディアムライト)と表記されていますが、バス釣り用のロッドでは、硬さの表記は一般に7種類。

ちなみに「硬さ」とは「ロッドのパワー」と言えます。パワーがあるほど十分な耐久性を持ち、大物との格闘も楽になります。ロッドのパワーがある竿は若干、硬めなのです。

一方で、柔らかいロッドはその分パワーがありません。大物には適さない反面、軽いルアーが投げやすいというメリットがあります。軽いルアーで繊細に攻める際に特に有効です。ロッドのパワーがないといっても、ある程度の大きさの魚を釣るくらいのキャパシティはありますので、フィネス(繊細な)な釣りを展開する際に多く用います。

硬さの種類と呼称、特徴などを以下にご紹介します。

 

名称 特徴
UL(ウルトラライト) おもに超繊細な仕掛け(=軽いルアー)を用いる際に使用するロッド。3グラム以下の軽めのルアーを投げる際に多く使われます。
L(ライト) ULよりは少し硬めの調子(調子=しなり具合)で、5~10グラム前後のルアーやリグ(仕掛け)に対応するライトパワー。繊細に攻めることができ、アタリ(魚が食いつく)を取りやすいのが特徴です。
ML(ミディアムライト) ライトロッドよりも竿調子は硬め。一般的にあらゆるシーンに使えるバーサタイル(=万能)ロッドとして知られており、ほどよい柔らかさと硬さが調和したおすすめのパワーです。
M(ミディアム) ビギナーであれば、まず最初に購入するべき硬さ。繊細な釣りから、ハードルアーを用いた釣りまで全てをこなす中間的な硬さです。
MH(ミディアムヘビー) H(ヘビー)とM(ミディアム)のちょうど中間に位置する硬さで、7グラム前後の軽量ルアーから30グラム前後のハードプラグ(=ハードルアー)までを操れるヘビースペック。ランカーサイズのブラックバスのみに的を絞って狙う際におすすめの硬さです。
H(ヘビー) 葦(あし:水際の背の高いイネ科の植物)やブッシュ(茂み)といった通常狙いにくいポイントから、勢い良く魚を引き抜く際におすすめの硬さ。トルクがあるため、無理やり魚を引っ張り出すことが可能となります。
XH(エクストラヘビー) 硬さの中では、最上級に位置するスペックで、ビッグベイトと呼ばれる大型で重いルアーをストレスなくキャスト(目標に目がけて放つ)できる破壊力ある硬さ。

 

ロッドの硬さや長さは、実際に手に取り、フィールドで握ってみて初めて使いやすさが分かるかと思います。

狙う魚の大きさや使うルアーの重さ、フィールドによって使い分けられるという事だけは知っておいてくださいね!

 

初心者おすすめロッド3選

 

ブラックバスを狙うための専用ロッドは、釣り具屋さんなどの量販店で購入することが可能です。

また、初めてのロッド選びの基準としては、軽くて扱いやすく、価格も比較的安く購入できるものを探すこと。

標準的なスペックとしては、10000~13000円くらいのスピニングロッドで、ミディアムクラスの硬さのもの(下リンクのもの)を選ぶとよいです。

 

▼筆者おすすめ初心者向けロッドを買う

ダイワ(Daiwa) CRONOS(クロノス) 672MLS 01404554

楽天で購入

 

 

これくらいのものであれば、耐久性もあり、長く使えるのでおすすめです。長さに関しては6フィートから7フィートクラス前半のものが取り回しやすく、使いやすいでしょう。

 

また、「スピニングロッド」「ベイトロッド」の購入で検討している場合のおすすめも以下に示しておきます。

下の商品をおすすめする理由はどちらも初心者に扱いやすい長さクオリティーバーサタイル(万能)性能である点です。

 

▼筆者おすすめ初心者向け「スピニングロッド」を買う

▼筆者おすすめ初心者向け「ベイトロッド」を買う

ダイワ クロノス(ベイトキャスティングモデル) 661MB

楽天で購入

 

 

次のページではロッドの次に重要なアイテム「リール」について解説します。

『バス釣り初心者入門』目次へ  (全15ページ)

 

 

バス釣りの釣り方の基本

Webon紹介目次著者

バス釣りとはブラックバスという魚を釣るスポーツです。ブラックバスが勢いよく食いついた時の感覚や、居場所を突き止めた時の爽快感を知れば、バス釣りにハマること間違いなし!

バス釣り初心者入門はこちらから!

著者:お魚店長

バス釣り歴15年。幼少の頃からバス釣りを始め、現在まで魅了され続ける中年バサー。釣りの楽しさや魅力を少しでも多くの方に知ってもらおうと様々な記事を執筆中。お問い合わせはこちらから

 

『バス釣り初心者入門』目次へ  (全15ページ)

 

前ページではバス釣りの基礎知識をお伝えしました。

このページでは「釣り方の基本」について解説します。釣り方の基本を知っておけば、バス釣り全体のイメージを掴むことができ、次の章以降の「場所」「道具」「コツ」の解説についても理解しやすくなることでしょう。

 

釣り方の基本

 

バス釣りのゴールは前のページでもお伝えした通り、壮絶な魚との駆け引きに打ち勝ち、見事手中におさめるという高いゲーム性と醍醐味を味わうことです。

そんなバス釣りに、1人で釣り場に行けるようになるまでが、このWebonの真の役割となることを願っています。

では、このWebonの最終地点である「魚を釣り上げる」為に必要な「釣り方の基本」とはいったいどのようなものなのでしょうか?

今まで全く釣り経験がない方のために、ルアー釣りの原点ともいえる「魚を釣り上げるまでの基礎」をここでは紹介していきたいと思います。

初心者が覚えるべき基礎知識は5つだけです。それぞれの項目について、以下で解説していきます。

 

▼画像で確認!覚えるべきこと5つ!

 

 

① 道具の準備

 

バス釣りを含むルアー釣りでは、おもに本物のエサの代わりにルアーと呼ばれる疑似餌を針先に付けて魚を誘います。

▼ルアーを針先につける様子

 

この疑似餌(ルアー)とはどのようなものかというと、バルサ材(=軽く加工しやすいのが特徴)などの木材を加工して作られたものや柔らかい樹脂を用いたものなど種類も様々です。

これらを道糸(=リールに巻かれている糸)に結ばれた針先に巧妙にセットしてリアルさを演出していき、ブラックバスがエサだと勘違いして食いつくようにしていきます。

 

 

ルアーには「ソフトルアー」「ハードルアー」の2種類があります。

やわらかいソフトルアーであれば、基本はチョン掛けと言って、本体の真ん中辺りに針を引っ掛けるようにセットしますが、その他にも先端の部分にひっ掛けたりして誘うやり方もあります。

▼ソフトルアーにチョン掛けのイメージ

 

木材でできている「ハードルアー」と呼ばれるものでは、針は本体部分と一緒になっていますので、本体の先端についている「アイ」と呼ばれる輪っかの部分に道糸を通せばセットは完了です。

▼ハードルアーのアイ

 

バス釣りにおいては、疑似餌の付け方ひとつで釣果が大きく変わってしまうため、道具を準備する上では、知っておかなければならない大切な知識です。

 

▼先端にチョン掛けしてる様子

 

「ソフトルアー」「ハードルアー」の詳しい解説は第3章(このページは第1章)にて!

 

② ロッド(釣り竿)の投げ方

 

ロッド(釣り竿)に装着してあるルアーを狙った場所に投げるには、それなりの練習が必要ではありますがすが、さほど難しいものではなく、早い人であれば数投でマスターできる程度のものと理解しておきましょう。

ルアーを投げるフォームをキャステイングフォームと言いますが、代表的なもので3つあり、「オーバーヘッドキャスト」「サイドハンドキャスト」「アンダーキャスト」に区分されます。

 

「オーバーヘッドキャスト」は大きく振りかぶる動作と共に、頭越しに思い切りよく投げるキャストで、ルアーをより遠くへ投げられるといった特徴があります。

 

 

「サイドハンドキャスト」は中腰姿勢で身体の横からわずかな力で狙った場所を射抜くキャスト方法です。

 

 

「アンダーキャスト」は足元から軽くロッドの力を利用して投げる戦術です。

 

 

いずれのキャスト(=ロッドを使ってルアーを投げること)にも言える大事なことは、ロッドをあまり強く握らず、竿先の反発力をフルに活かして投げるのがうまく投げるコツであるということ。

狙った場所が足元であれば、ほんのわずかな力で竿先に乗せる感じに、遠くであればルアーの自重を竿先から中心部にかけてゆっくりと乗せる感じに振りかぶれば、自然とピンポイントで的を射抜くことができるようになります。

 

③ 魚が食いついたか判断する方法

 

ルアーが着水してから、糸を動かしたり引っ張るなどの何らかのアクションを加えると、魚が疑似餌を本物のエサと勘違いして食いついてきます。

これを「魚のアタリ」と言います。

▼疑似餌を本物エサと勘違いしている様子。食いついたら「アタリ」

 

ルアーには表層(水面の部分)で動かせるルアーと、水中に漂わせて誘うタイプのルアーがあります。

表層で動かせるルアーの場合は、この「アタリ」がひとめで分かります。

大きな口を開けてルアーめがけて飛びついてきますので、竿先が大きく引き込まれたり、「ググッ」という重たい感触を手元に感じ取る事ができるでしょう。

▼ひとめで分かる「アタリ」

 

逆に水中の底付近を漂わせて誘うルアーでは、明確なアタリを感じ取れないことが多く、魚が食いついたかどうかを判断できない場合があります。

しかしこの場合でも、何らかの「アタリ」の感触があるのは確かです。

意識を手元や竿先に集中すると、「コンッ」というアタリか「コツコツ」という何らかの違和感を感じることがあり、この場合は魚がルアーを突いている状態なので、アタリであると捉えて次に強い引き込みがあるのを待ってください。

 

④ 魚が食いついた時にすること

 

多くの場合、ブラックバスのアタリというのは、分かりづらいものですが、もしも小さいアタリを感じ取る事ができたら、魚がルアーを咥えた場合、次に大きな「ググッ」という引き込まれるようなアタリが来ることが多いです。

この引き込まれるような強いアタリは完全に咥え込んだ状態である事を意味し、ルアーを根こそぎ持って行こうとしている状態です。

 

もしもこの様な場面になったら、迷わず大きくロッド(釣り竿)を立てて糸を張り、フック(釣針)をブラックバスの口にがっちりと刺してください。

このフックを刺すアクションを「フッキング」といい、これが甘いと途中で針が外れて魚に逃げられてしまいます。

▼フッキングの様子

 

魚が食いついたかどうかのアタリの目印は、糸が水面上をゆっくり「スーッ」と横に動いたり、急に走り出したりすることが多いので、この様な動きも合図となります。

無事にフッキングが決まったら、後はライン(糸)を巻きながら魚とのやり取りを楽しみ、足元でキャッチするのみです。

ランディング(=魚を取り込むこと)の際は、タモ網という取り込み用のネットを使えば確実にキャッチできます。

▼タモ網の例

 

ただ、その際にタモ網を使わずに大きな口をそのまま手で掴む「ハンドランディング」もバス釣りの楽しみの1つとしてお勧めです。

▼ハンドランディング

 

⑤ 釣った後にすること

 

ブラックバスのファイト(=魚が針にかかってからのやり取り)を堪能し、無事に手元まで引き寄せてランディングできたら、1つの目標は達成です!

あとは、その後のお楽しみとして、メジャーで魚のサイズを測り、お気に入りのポーズを決めて是非思い出の1枚に納めましょう!

▼メジャーで魚のサイズを測っている様子

 

ちなみにブラックバスはあまり長い間、水中から出した状態にしてしまうと酸素不足に陥り、弱ってしまいます。

記念撮影は出来るだけ早めに済ませ、早急に水の中へ戻してあげるのが、魚にとっても優しい気遣いと言えると思います。

▼お気に入りのポーズで記念撮影

 

また釣った後、食べられるかどうかも気になる方もいるかと思います。

私の知り合いではブラックバスを釣って食べたことのある方が数多くいます。

実際にブラックバスは、過去に食用として日本に輸入されたとも聞きますし、現在では、滋賀県の琵琶湖界隈では、ブラックバス料理がふるまわれている所もある様です。

事実、私も食べた事があるのですが、正直あまり美味しい魚とは思いませんでした。淡水魚特有の独特の臭みというか、苦みがあるんですね。調理方法によっては、美味しく頂けるのかもしれませんが…。

 

何はともあれ、バス釣りは、ただ純粋にゲームフィッシングとして楽しむのが1番良い方法ではないかと私は考えています。

 

さて、次のページから第2章です。第2章ではブラックバスの「釣り場所」について解説してまいります。

『バス釣り初心者入門』目次へ  (全15ページ)

 

 

バス釣りの基礎知識 ~初心者が最低限学ぶべきこと~

Webon紹介目次著者

バス釣りとはブラックバスという魚を釣るスポーツです。ブラックバスが勢いよく食いついた時の感覚や、居場所を突き止めた時の爽快感を知れば、バス釣りにハマること間違いなし!

バス釣り初心者入門はこちらから!

著者:お魚店長

バス釣り歴15年。幼少の頃からバス釣りを始め、現在まで魅了され続ける中年バサー。釣りの楽しさや魅力を少しでも多くの方に知ってもらおうと様々な記事を執筆中。お問い合わせはこちらから

 

『バス釣り初心者入門』目次へ  (全15ページ)

 

初心者がバス釣りをはじめるにあたって「何から学んで良いのかわからない」という方が多いのではないでしょうか。

このWebonはバス釣り(バスフィッシング)初心者が、バス釣りの迫力と醍醐味などの魅力を知り、自ら1人でフィールド(釣り場)に足を運んでいただくことを目的として作成されております。

まずはこのページ「バス釣り初心者の基礎知識」を読んでいただければ、バス釣りに対する知識がゼロの初心者の方でも、「バス釣りとはどのようなものか」がわかると思います。

魚がどこにいるのかを考え、試行錯誤の結果、見事に釣り上げることができた時の爽快感・感動・ゲーム性を実際に皆さんに体感していただきたい!そんな思いでいっぱいですので是非こちらで学んでいただければと思います!

 

バス釣りの目的

▲ブラックバス

 

バス釣りとは、淡水魚(=海にいる魚ではなく河川や湖にいる魚)である「ブラックバス」という魚を釣ることを指します。

バス釣りの目的は、魚を釣って食べることではなく「魚を釣ること自体を楽しむこと」です。基本的に釣ったブラックバスは食べません。

 

▼4つの画像で掴む、バス釣りのイメージ

 

バス釣りの醍醐味

 

このバス釣りの楽しさは、ルアーという様々な形を施した疑似餌(ぎじえ:餌を真似たもの。ルアーなど)にフィッシュイーター(小魚を主食とする大型魚)であるブラックバスがエサと勘違いして勢いよく食らいつき、壮絶なファイトを味わえる所です!

今まで釣りをしていない素人の方も、一度行えばその迫力に魅了されてハマる方も多くいます。

▼ブラックバスが疑似餌に勢いよく食らいついている様子

 

また、ブラックバスという魚は、季節によって居場所や好むエサが変わります。

そのため「様々な疑似餌を使い、ブラックバスが潜んでいる場所を考えながら釣りをする」といったゲーム性もバス釣りの魅力の1つなんです。

 

 

さて、そんなバス釣りの醍醐味を味わうにはどうしたらよいのでしょうか。

バス釣りは奥の深い世界ですので、上達しようと思えば覚えることはたくさんありますが、実際にこの醍醐味を体験するために初心者がまず覚えなければいけないことは実はそんなに多くないのです。

 

初心者が身につけるべき最低限のこと

 

初心者が1人でバス釣りに行けるようになるために、身につけるべきバス釣りの知識は下記の4つです。

 

①バス釣りの基礎知識(バス釣りとは何か/釣り方の基本)

・・・バス釣りの概要や醍醐味を理解すると実際に釣りに行きたくなるかと思います。釣り方の基本を知ることで、この後の項目の解説が理解しやすくなります。

②バス釣りができる場所

・・・目的がわかったら行く場所を知りましょう。釣り場所について知ることで、実際のバス釣りをやるイメージがわくかと思います。

③最低限必要な道具

・・・場所の次は道具について知りましょう。道具は釣り方の知識があった方が理解しやすくなるので、釣り方の基本はしっかりとおさせておきましょう。

④釣り方のコツ

・・・行く場所と道具について理解できたら、後は実際に釣るための知識です。釣れるようになるための「コツ」を覚えましょう。

 

これらたった4つのことをマスターすれば、「1人でバス釣りに行くことができる」のです。

①~④の項目について、下記でもう少し詳しく解説いたします。

 

① バス釣りの基礎知識/釣り方の基本

 

まず最初にバス釣りを始めるにあたり「釣り方の基本」を知っておく必要があります。釣りを初めてされる方は、釣り方の要点を押さえ、どのようなものであるかという事をイメージしておいてください。

釣り方の基本については初心者の方が覚えるべきことは5つです。

ここでは学ぶべきことの簡単な概要をお伝えいたします。先に詳しく知りたい方は、次のページの「釣り方の基本」ページをご覧くださいませ。

 

「釣り方の基本」は次のページで詳しく解説!

 

釣り方の基本1 道具の準備

 

まずは道具の準備です。バス釣りでは本物のエサの代わりに「ルアー」という疑似餌を使います。このルアーを針先にセットする方法を覚える必要があります。

 

釣り方の基本2 ロッド(釣り竿)の投げ方

 

ブラックバスを釣るためには、狙ったところにロッドの先についたルアーを投げる必要があります。基本のフォームをマスターすることで、狙ったところに投げることができるようになることでしょう。

 

釣り方の基本3 魚が食いついた時に判断する方法

 

ルアーが着水してから、糸を動かしたり引っ張るなどの何らかのアクションを加えると、魚が疑似餌を本物のエサと勘違いして食いついてきます。 これを「アタリ」と言います。「アタリ」がどのような感覚かがわかれば、ルアーに食いついているにも関わらず逃してしまうということを極力避けられるようになることでしょう。

 

釣り方の基本4 魚が食いついた時にすること

 

魚が食いついたとわかったら、ロッド(釣り竿)を立てて針を魚の口に刺さないといけません。後は、ライン(糸)を巻いて魚を取り込むのみです。

 

釣り方の基本5 釣った後にすること

 

釣った後はメジャーで魚のサイズを測り、お気に入りのポーズを決めて思い出の1枚を撮影したりします。そして早急に水の中に戻してあげましょう。

 

以上の5つが釣り方の基本となります。それぞれ詳しく知れば、初心者脱出に近づくことでしょう。

 

釣り方の基本は次のページで詳しく解説!

 

② 釣れる場所

 

釣り方の基本を理解したら、釣れる場所について知っていきましょう。

バス釣りができる場所は4種類あります。

「野池」「河川」「湖沼」「管理釣り場」です。下記にそれぞれの特徴と初心者はどこから行くべきなのかということを解説します。

 

場所 特徴 おすすめの人
野池

俗にいう貯め池。場所を選ばず気軽にルアーを投げれる。 手軽に時間のない方でも行けるのが魅力。初心者にもおすすめ。
河川

釣る場所を絞るのが難しいが、釣れれば大物の可能性! 川バス特有の強い引きと高いゲーム性を求める中級者におすすめ。
湖沼(こしょう:湖や沼)

ボート釣りなど普段とは違った釣り体験ができる。レジャースポットとしても楽しめる! 水深があって、目に見えないところにも注目しないと釣れない。考える釣りの醍醐味を味わいたい方(上級者)におすすめ。
管理釣り場

人工的に作られた釣り場。最も釣れやすい。 初心者でも容易に釣ることができる。デートスポットとしてもおすすめ。

 

野池

特徴

俗にいう貯め池と呼ばれる池で、初心者向けの釣り場です。

河川、湖沼などと比較すると釣り場の大きさが狭く魚の生息密度が濃いです。そのため、岸のどこからルアーを投げても比較的簡単に釣る事ができます。

 

どういう目的の人が行くべき?

割といたるところに存在するフィールドで、手軽に時間のない方でも訪れることができるのが魅力。遠くの釣り場に足を運べない方にもってこいの釣り場です。

 

「野池」の詳しい解説は第2章(このページは第1章)にて

 

河川

特徴

広大なフィールド(釣り場)で、釣れる場所を見極めるのが難しい反面、河の流れの中で育っているので引きの強いバスがいる傾向があります。

釣れれば大物と川バスの強い引きを堪能できる中級者向けのフィールド。

 

どういう目的の人が行くべき?

流れのない止水域での釣りにはもの足らず、川バス特有の強い引きと高いゲーム性を求める中級者アングラー(魚を釣る人)にお勧めの釣り場。

 

止水域(しすいいき)とは
人間には水が流れないで止まっているように見える環境。実際にはゆっくり流れている。野池や湖沼が該当する。

 

「河川」の詳しい解説は第2章(このページは第1章)にて

 

湖沼

特徴

湖沼(こしょう:湖や沼のこと)雄大な景色と大自然のコントラスト、ボート釣りなど普段とは違った釣りを堪能できます。広いフィールドを数日時間を掛けて廻れるなど、旅行もかねて訪れることのできるレジャースポット。

 

どういう目的の人が行くべき?

多くの湖や湖沼は水深があり、バスの付いているポイントも様々。目に見えるポイントばかりでなく、地形変化を考察しながら考える釣りの醍醐味を味わいたい方にお勧めするバス釣りを代表するフィールド。

 

「湖沼」の詳しい解説は第2章(このページは第1章)にて

 

管理釣り場

 

特徴

料金を支払って、その対価として魚を確実に釣るためのフィールド。人工的に作られた障害物や地形変化など、ブラックバスが確実に居るポイントをくまなく攻略できる言わずと知れた「釣り堀」。

また、多くのバス釣り管理釣り場は道具の貸し出しを行っています。

ただ、ルアーに関しては、なくしてしまったり、好みの問題もありますので、現状は貸し出しを行っていないところが大半です。つまり、ロッドとリール(もちろんラインも)のみの貸し出しとなっています。

 

 

どういう目的の人が行くべき?

容易に魚を釣ることができる数少ない場所で、ルアー釣りの醍醐味や雰囲気を初めて味わいたい初心者の方に向けた釣り場です。カップルでのデートスポットとしてもおすすめ。

 

「管理釣り場」の詳しい解説は第2章(このページは第1章)にて

 

初心者はまずはどこに行けばいい?

 

初心者にとって「ブラックバスが釣れる場所」の選択は、とても重要な要素となりますが、全く今までに釣り経験のない方などの場合は、やはりブラックバスが釣れる「管理釣り場」にまず足を運び、バス釣りがどのようなものであるのかという事を身体で感じてみる必要があるかと思います。

 

▼管理釣り場

 

そして実際に魚に触ってみて、釣りをすることの楽しさや迫力を肌で感じ、次に本当にネイテイブなフィールド(=自然にある釣り場、要するに管理釣り場以外の場所)にチャレンジするといった流れが良いのではないでしょうか。

もちろん、フィールドによっては、魚影が濃く(=魚の数が多い)、初心者でも簡単に釣れてしまうネイテイブフィールドも数多くあります。

そのような所では、思う存分釣りが楽しめますので、あえて管理釣り場に足を運ぶ必要はありません。

 

ネイティブなフィールドはどこにある?
ネイティブなフィールドは、管理釣り場以外の「野池」「湖沼」「河川」が該当します。

野池に関しては、田んぼへ水を引く溜池であることが多いため、田園地帯や山奥など比較的広範囲に見つけることができます。

湖沼に関しては、大きな湖ですので、霞ケ浦や北浦、河口湖、琵琶湖、芦ノ湖をイメージしていただければと思います。

河川は、街中に流れている一級河川と呼ばれるもの、大きな湖から流れ出る流出河川です。ゆくゆくは海へ注ぎ込む荒川や多摩川、江戸川、利根川などにブラックバスが生息しています。

地方では、入間川や小貝川、その他その河川から分岐する小さな小川のようなところにも生息していたりします。

調べ方としては、TwitterなどのSNSから情報を得たり、ブラックバス雑誌などにポイントが掲載されていたりします。詳しいポイントまで調べる時は、グーグルマップを使うとより詳細に調べることができます。

▼ブラックバス雑誌の例(画像クリックで商品詳細へ)

 

釣り場によっては、それぞれに違った要素がありますので、要は初心者の方がどんなバス釣りを楽しみたいのかといったところで選択が変わってくるかと思います。

ですが、あえて順序を付けるとすれば、まず始めに「管理釣り場」でバス釣りを初体験し、次に「野池」で実際に釣ってみる、そして応用編である河川での川バス釣りにチャレンジ、もしくは広大な敷地の湖沼でバス釣りの奥深さを体験してみるのような感じの流れがベストではないかと思います。

ちなみに「野池」であれば比較的簡単に魚を触ることができます。

 

③ 道具

 

場所の次は、道具について学んでいきましょう。

初心者が最低限必要な道具は「ロッド(釣り竿)」「リール(回収機)」「ルアー(疑似餌)」「ライン(釣り糸)」の4種類です。

 

ロッド

 

ロッドとは「釣り竿」のことです。

狙う魚やフィールドによっては、魚の大きさも違えばフィールドの広さも異なるため、同じロッドを使ってしまうと多くの不具合が生じてしまうので、ロッドはシチュエーションに応じて使い分ける必要があります。

極端な例ですが、海でマグロのような大きな魚を狙うのに、フナや鯉を釣るための柔らかめの竿では全く役に立ちませんよね…。

初めてチャレンジされる方は、なるべくなら長期間使用できる万能タイプがおすすめ。

 

「ロッド」の詳しい解説は第3章(このページは第1章)にて!

 

▼筆者おすすめ!初心者向け「ロッド」を買う

【ダイワ】クロノス [ CRONOS ] 672MLSバスロッド スピニング DAIWA ダイワ 釣り フィッシング 釣具 釣り用品

 

楽天で購入

 

 

リール

 

「リール」は釣り糸を回収するための「回収機」です。釣り道具の心臓部とも言える重要なアイテムです。リールは大きく分けると「スピニングリール」と「ベイトリール」の2種類。

初心者の方には糸が絡まりにくい「スピニングリール」がおすすめ。5000円くらいから十分な性能のものが販売されています。

 

「リール」の詳しい解説は第3章(このページは第1章)にて!

 

▼筆者おすすめ初心者向け「リール」を買う

ダイワ(Daiwa) 15レブロス 2004 00057372【あす楽対応】

 

楽天で購入

 

 

ルアー

 

ルアーは「疑似餌」のこと。要するに偽物のエサのことで、実際に食べることはできません。使うルアーの種類によって魚の食いつき方が変わってきます。

ブラックバスの趣味嗜好を読んでどのようなルアーを使うか考えるのも、バス釣りの魅力のひとつ。

最初は安価なもので十分。できるだけ自然の虫や甲殻類に似せたものがおすすめ。

 

「ルアー」の詳しい解説は第3章(このページは第1章)にて!

 

▼筆者おすすめ初心者向け「ルアー」を買う

オーエスピー ドライブクローラー 4.5inch 【1】 OSP DoLive Crawler

 

【メール便可】ジャッカル フリックシェイク 4.8インチ

 

【楽天カードご利用でポイント最大9倍】ダイワ ピーナッツII DR ピンクオレンジギル【11/28(水)9:59まで】

 

 

ライン

 

「ライン」は釣り糸」のことです。大きく分けると「ナイロンライン」「フロロライン」「PEライン」の3種類があります。

これらのラインは引っ張った時の切れにくさ、すり減りにくさ、伸縮性などが違い、状況に合わせて適切に使い分ける必要があります。

初心者は万能性に優れてコストパフォーマンスに優れる「ナイロンライン」がおすすめです。

 

「ライン」の詳しい解説は第3章(このページは第1章)にて!

 

▼筆者おすすめ初心者向け「ライン」を買う

サンライン シューター FCスナイパー 100m 4lb ナチュラルクリア

楽天で購入

 

 

道具一覧

 

▼名称クリックで筆者おすすめの初心者向け商品詳細へ飛びます。

名称 相場(初心者~中級者の初級向け) 特徴と選び方
ロッド 8000~12000円前後/本 釣り竿。初めてチャレンジされる方は、なるべくなら長期間使用できる万能タイプがおすすめ
リール 5000~10000円前後/個 釣り糸を回収するための回収機。5000円くらいから十分な性能のものが販売されています。
ルアー ソフトルアー:700~800円前後/袋(1袋6~7本入り)
ハードルアー:800~1000円前後/個
ブラックバスを釣るための疑似餌。最初は安価なもので十分。できるだけ自然の虫や甲殻類に似せたものがおすすめ。
ライン(釣り糸) フロロカーボンライン1300~1600円前後/巻(1巻き100メートル巻きが基本) 最初はナイロンラインでもOK。フロロラインなら感度も抜群で、耐久性があり、初心者でも容易に扱える。

 

初心者が道具を揃えるのに必要な予算とポイント

 

バス釣りを始める際の予算は、道具を一式そろえるのにおおよそ2万円前後見ておけばよいかと思います。

(内訳)ロッド10000円程度+リール5000円程度+ルアー3000円程度+ライン1500円程度=19500円程度。

釣り道具を一式揃えるには、おおよそ初心者の方であれば、安価なものでかつバーサタイル(どんな状況でも使える万能タイプ)に使えるものが最もお勧めです。

 

ロッドですと下は8000円~10000円くらいのもの、上を見たら50000円位のものまで価格はピンキリです。おすすめは、やはり10000円~12000円位のものが初心者にも扱いやすく、耐久性もあって長く使えるのでおすすめです。

リールに関しては、これもやはり10000円前後の物がよいのですが、初めて試しにやってみるから安いものでよいというのであれば、5000円位のものでも十分に楽しめます。

価格の違いは、機能面で高度なものであったり、リール本体の構造、材質の違いから差異が生じてきます。

 

ルアーについては柔らかい素材でできている「ソフトベイト」であれば、1袋7~8本入りで700円前後、プラグと呼ばれる木材を使った「ハードベイト」と呼ばれるルアーであれば安いもので1つ900円位が相場です。

ルアーの種類は莫大な数がございますので、購入するたびに予算が掛かってしまいます。最初は良く釣れ、コスパの良いソフトルアーを数袋購入しておけば、なんとか1匹くらいなら釣れると思います。

ハードルアーは高いし、根掛かり(水の中の障害物に引っかかる事)などでロストする(失ってしまう)確率が高いのであえて持っておく必要はないでしょう。

ラインは程度のいいものほど長く使え、釣果に最も影響する道具ですので、高価なものほど購入しがいがあると思います。

道具の予算目安でいうと以上のような感じです。

 

その他にも現在では、「お手軽ファミリーブラックバス釣りセット」の様なものがあり、これですと針からライン、リール、ルアー、ロッドまで入ってトータル5000円前後位で販売されています。

しかし、お子様向けの要素が強いものです。お子様や女性など「とりあえず道具は一番安いものでよい」と考えている初心者の方以外はあまりお勧めできるものではありません。

これから長く真剣にバス釣りにチャレンジしてみよう!という方には、あまり向かないかもしれません。

 

▼「とりあえず道具は一番安いものでよい」と考えている初心者の方おすすめのバス釣りセットの例

(5)ブラックバス釣り 入門 セット /ロッド/ ビギナー向け/初心者/ルアーセット/ワーム/ブラックバス/釣り竿/釣具/バスフィッシング/バスロッド/スピニング

楽天で購入

 

 

その他必要な道具

 

その他には、細かな道具を入れる「タックルボックス」ですとか、ラインをカットするハサミ、針を魚の口から外す際に使う「プライヤー」なんかが必要になってきます。

しかし、これらのアイテムはサブアイテム的要素が強いので、一緒に釣りに行った友人などから借りることもできますので、特に持っていなくても大丈夫です。

 

1人で行く際は、ハサミだけは持っておいた方がよいですね。あとは、大事なものでソフトルアーをリグる(仕掛けを作る)際のシンカー(オモリ)とハリが必要になってきますね。

これらは、200円~300円くらいで買える安価なものばかりなので、忘れずに購入しておく必要がありますね。

 

▼筆者おすすめ初心者向け「シンカー」を買う

ウォーターグレムリン ラウンドスプリットショット 【メール便OK】

 

楽天で購入

 

▼筆者おすすめ初心者向け「ハリ」を買う

ハヤブサ フィナ TNSオフセット FF307

 

楽天で購入

 

 

服装について

 

服装に関しては特にこだわる必要はないかと思いますが、できれば動きやすいもの、汚れてもいいものなどの軽装を意識すればよいかと思います。

▼服装の例

 

フィールド(釣り場)は自然が相手なので、夏場などは日焼け対策を意識した長袖などの着用が良いです。

また、虫刺されなども注意して半袖を着る場合は、虫よけスプレーなども持参する必要があります。

ズボンに関しては、フィールドが整備してあるところ以外はヘビの出現も予測されるので長ズボン着用がベストです。

 

④ 釣り方のコツ

 

釣り方にはコツがあります。

実はブラックバスを釣るためにはコツがあり、そのコツを身体で理解していないと釣れないことが多々あります。

少なくとも最初に以下の3つの点だけは知っておいてください。

 

1.アタリを見極める

 

ルアーを巻いていると根掛かり(=釣り針やルアーが障害物に引っかかること)なのか「魚のアタリ」なのかが判断できないことがあります。

通常、魚からの反応は、「コンッ!」というアタリであったり、「コツッ!」という手元に伝わるはっきりとしたものが多いですが、中には「ジワー」と来るような、一見すると何かに引っかかったような重みのある反応が得られることがあります。

初心者の方ですと、大概このような場合に根掛かりと間違えてすぐにルアーを回収しようと巻いてしまうことが多いのですが、実はこれが魚の「アタリ」であったりすることがあり、チャンスをみすみす逃す結果となっていることがあります。

「魚のアタリ」というものが理解できるようになるまでは、焦らず、何かの違和感を感じたら、一呼吸おいてからアクションを起こすようにしましょう。

 

「根掛かり」の詳しい解説は第4章(このページは第1章)にて!

 

2.ストラクチャーギリギリに攻める

 

ブラックバスの個体種や季節、温度変化によって障害物スレスレにルアーを通さないとなかなかヒットまで持ち込めないことがあります。

多くの魚は少なくとも障害物の際30センチから50センチ以内にタイトに付いている(=障害物の際にピッタリと魚がくっ付いている)ことを頭に入れ、攻めるように意識してみてください。

 

3.ブラックバスの適水温を知る

 

ブラックバスという魚は、おおむね水温15℃くらいが一番の適水温と言われています。

それ以上やそれ以下になると釣れないことはないですが、活性が上がったり下がったりして釣りにくくなってしまいます。

 

活性とは
「活性」とは、魚がエサやルアーに食いつく積極性の程度を表す。

 

適水温をはかるなどして、フィールドのコンデイションを知り、条件がそろわなければ釣り場を変えてみるなどの工夫をしてみてください。

 

温度については第4章(このページは第1章)で詳しく解説!

 

▼筆者おすすめ初心者向け「水温計」を買う

【メール便配送可】 スミス(SMITH) 水温計 [ブラック]  /釣り用/ /ネコポス可

 

楽天で購入

 

 

【著者に聞きました!】初心者の疑問

 

以上のことをしっかりと学べばフィールド(釣り場)に足を運ぶことができるようになることでしょう。

ただ、実際に始めようと思った時にはいくつか気になる点が出てくると思います。ここからは初心者の方が気になるであろう疑問について解説いたします。

 

Q. 初心者は1人でも行ける?経験者と一緒の方がいい?

 

A. 1人で行くことは可能です。

もちろんお子様や女性の方など、釣りというものに全く今まで触れたことのない方であれば、初めて釣りをする際は、ベテランのアングラー(釣り人)と同行するに越したことはないです。

このベテランと同行するメリットというのは、魚のアタリの取り方や、ロッドの動かし方、ルアーの操作方法、仕掛け(リグ)の作り方や糸の結び方など細部にわたって指導してもらえる所にあります。

当然、釣り方の細かい部分も教えてもらえますので、初めて1人でフィールドに出かけ、ルアーを投げるより何倍も魚が釣れる確率は高くなります。

 

何回かバス釣りをやられたことのある初心者の方であれば、1人でも釣りができるかも知れませんが、全くの初心者の方になりますと、フィールドでの落水(水に落ちてしまう)などの危険も伴いますので、できれば最初は経験者の方について釣り場を訪れるのがよいかと思います。

慣れて魚が釣れるようになって来たら、1人で釣行するのが良いかと思います。

 

【筆者コラム】経験者に同行してもらうには?
バス釣りには、バスプロが釣りに同行して初心者などに教える「ガイドサービス」というものがあります。

▼ガイドサービス実施団体の例


(引用:https://wfg.jp/

主に、琵琶湖・霞ケ浦・河口湖・檜原湖などで行っていますが、バスボートに一緒にのって指導するサービスなので、料金が何万も掛かります。

どうしても真剣にバス釣りを学びたいという初心者であれば、このようなサービスは「SNS」や「個人のホームページ」で見つけることができますので、利用してみるのも1つの方法と言えます。

後はやはりSNS上で釣りのサークルのようなものを見つけて参加してみるか、知り合いのベテランに同行してみるのがよいかと思います。

 

Q. 釣れるまでどのくらい待つ?どのくらい釣れる?

 

A. ブラックバス釣りは、基本的には一般的な釣りのように、エサを沈めてウキを目印に待つ といった「待ちの釣り」ではなく、「攻めの釣り」が基本になります。

なので「待つ」という時間的観念はあまり浸透していないのですが、あえて申し上げれば釣れない時は1日中全く釣れないことも多くあります。

初心者の方であれば「管理釣り場」へ行く以外に、普通の釣り場では1匹釣るのも至難の業かもしれません。

プロでも冬場などでは、1匹も釣れないことがあります。

 

ちなみに、初心者で0~1匹、中級者で2~3匹、上級者で4~5匹くらいが平均釣果(釣れる数)となります。ボートフィッシング(=湖などの場所でボートの上から釣りをすること)ですとプラス1~2匹くらい多く釣れます。

私くらいの中級者レベルでおおむね1日2~3本(夏場)釣れればいい方だと思います。それだけに釣れた時の喜びもまたひとしおと言えるかもしれません。この辺りが疑似餌ゲームと本物のエサで狙う釣りとの違いでもあります。

 

Q. 1日に何時間くらいいるの?何時に行くの?

 

A. 1日にフィールドにいる時間は、私なんかの場合は朝6時くらいから夕方5時くらいまで居たりします。腕に自信のない方は、できるだけ早朝に狙うのがおすすめです。

管理釣り場なんかですと、場所によっては「午前コース」「午後コース」に分かれていたりします。

 

Q. 予算はどれくらい必要?

 

最初にバス釣りを始めるにあたり必要な予算は、釣り道具を一式そろえるのに必要な予算と、実際に釣りに行った際に掛かる1日の予算に分けることができます。

道具は初心者の方ですと、前述した通り

ロッド10000円程度+リール5000円程度+ルアー3000円程度+ライン1500円程度

=19500円程度

がよいかと思います。

 

当日の予算は、私なんかは車で移動しますので、昼食代も含めておおよそ1~2万円くらいの予算で見ています。

電車での移動ですと、もう少し掛かる方もいるかもしれませんね。あまりお金を使いたくないという方であれば、1万円くらいでも十分であると思います。

管理釣り場に行く場合は、入漁料が入りますのでもう少し掛かると思います。

当日のかかる予算は基本的に以上のものくらいでしかかかりません。

 

▼管理釣り場料金相場

人数 1日券 半日券 タックル(道具)レンタル料
1名利用時 4000~4500円 3000~3500円 1000~1500円

※お子様や女性、障害者などフィールドによっては割引対象あり

 

Q. 釣った後はどうすればいいの?食べる場合もあるの?

 

A. 釣った後は、キャッチ→サイズをはかる→写真を撮る→リリースするの一連の流れになります。

リリースは「優しく」が基本です。ブラックバスは食用として日本にやってきたという説もあり、昔は食べる人もいたようですが、現在では琵琶湖周辺の地域を除いて、ほとんど釣って食べる人はいないと思います。

バス釣りのTwitterなどでは、一部釣って食べている人を見たことはあります。じつは、私も過去に食べたことはありますが臭みが強く、お世辞にも美味しいとはいいがたい魚です。調理の仕方によっては、美味しく召し上がることもできるのかもしれませんが…。(笑)

 

Q. 1日の楽しみのピークはどこ?写真は撮る?

 

A. バス釣りは、なるべくサイズの大きなものを釣ることに価値があると言えますので、私は写真に撮って置いたりします。1日のピークは、やはり釣れた瞬間でしょうか!

釣り場での人工的なピークという意味ですと、日中のアングラー(釣り人)の多い時間帯と言えます。

 

覚えておきたい!「シーズナルパターン」

 

ここまで基礎的な内容を紹介してまいりましたが、ここでは少し応用的な内容である「シーズナルパターン」について解説します。

シーズナルパターンはバス釣りで覚えておかなければならない重要事項なのですが、初心者の方はまだ覚えることが多いので後回しにしてもよい内容かもしれません。

ただやはり、数回バス釣りへ行けば注目する要素になってくると思いますし、どんなものかを知っておけばバス釣りの見方が変わってくると思いますので、是非知っておいていただきたいです。

 

シーズナルパターンとは

 

前述しましたが、ブラックバスという魚は季節によって居場所や好むエサが変わります。その傾向に合わせ様々な疑似餌を使い、潜んでいる場所を考えながら釣りをすることを「シーズナルパターン」と呼ばれます。

このシーズナルパターンを先読みして、居場所を突き止めた時の爽快感と引きの強さには、バス釣りの奥深さがあり、バス釣りが多くの釣り人に愛される理由でもあるのです。

 

シーズナルパターンを読む!季節によるブラックバスの狙い方の違い

 

ブラックバスは春は産卵期にあたります。ブラックバスは産卵期になると比較的水深の浅い場所にいることが多く、丸々と太ったコンディションの良い魚が期待できます。

水通しがよく、なおかつ酸素量の多い所、エサとなる小魚が多いところなどが狙い目です。

 

酸素量が多いところはどうやって見分ける?
水の流れがあったり、水が複雑に混ざり合っているところがポイントになります。泡がブクブクと湧いているところなども目印になります。酸素量が多い所はどこなのか?を考えるのもバス釣りの1つの楽しみでもあります。

 

夏になると水温も上がり、活性が下がって(=ブラックバスがあまり餌にくいつかない状態)涼しい所に移動し始めます。

木陰や障害物の奥など、直射日光が当たらない物陰に隠れてしまうので、奥の奥を狙うのが肝となります。

また、夏場は野池という限られた狭いフィールドでは、アオコなどが発生し、ブラックバスの活性に大きく影響します。

 

アオコとは

photo by Σ64 CC 表示-継承 3.0

「アオコ」とは、夏場などの水温上昇期に、水面上に発生する「藻」の一種です。

これが大発生することにより、水中の溶存酸素量が大きく低下し、バスが生息しづらくなるなど、活性が下がる要因として知られているものでございます。つまりアオコが増えることにより、バスの活性が大きく下がるのです。

 

夏は風通しの良い流れ込みなど、少しでも酸素量の多い場所を見つけて狙うようにします。

流れ込みとは
「流れ込み」とはメインのフィールドに水を供給しているポイント。例えば、湖などの本湖に注ぎ込む、川の支流との合流点などがそれにあたります。または、野池などでは、用水路から入り込む合流点をイメージしていただけたら分かりやすいかもしれません。これに対して、本湖から注ぎ出る掃き出し口のことを「アウトレット」と言います。

 

秋になると水温も少しづつ下がり始め、広範囲に魚が散り始めます。

ポイントを絞り切れず、魚を探すのも難しくなりますが、1度釣れれば連続して釣れるのが秋の特徴です。あきらめずに広範囲を探る様に心掛けましょう。

 

最後に冬の釣りですが、厳寒期のブラックバスは、暖かい場所を好みほとんど動きません。

目の前を通過する物だけに反応しますので、ゆっくりとした動きのルアーで、暖かい水の流れる温排水エリアなどを見つけて攻めるようにしてください

 

季節 ブラックバスの動き 狙う場所
産卵期にあたるため、比較的水深の浅い場所にブラックバスがいることが多い 水通しがよく、なおかつ酸素量の多い所、エサとなる小魚が多いところ
涼しいところに移動しはじめる。 木陰や障害物の奥など、直射日光が当たらない物陰に隠れてしまうので、奥の奥を狙うのが肝
広範囲に魚が散る ポイントが絞れず魚を探すのが難しくなる。あきらめず広範囲を探る
暖か場所を好み、ほとんど動かない 暖かい水野流れる温排水エリアなどを見つけて攻める。

 

「シーズナルパターン」についての解説は第4章(このページは第1章)にて!

 

まとめ

 

以上のことをマスターすれば、初心者の方でもバス釣りの釣り方を理解でき、容易に1人でも釣り場に行くことができる様になります。

このWebonを読むことで「基礎知識」「場所」「最低限必要な道具」「コツ」についてさらに理解を深めていきましょう。

 

次のページでは「釣り方の基本」についてもう少し深く掘り下げていきます。具体的に何をするのか、学んでいきましょう。

『バス釣り初心者入門』目次へ  (全15ページ)

 

 

スノーボード『大会観戦』『動画鑑賞』入門

 

このWebonでは「観るスノーボード」つまりスノーボードの大会や動画をより面白く観る為の知識を紹介していきます!

スノーボード種目のルールや見どころ、そしておすすめ映像作品まで、読めば観たくなる事間違い無しです!

はじめに

スノーボード『大会観戦』『動画鑑賞』の魅力

 

第1章 スノーボードの大会の世界

スノーボードの大会種目を知ろう!

代表的なスノーボードの大会を知ろう!

ハーフパイプの大会の楽しみ方

スロープスタイル/ビッグエアの大会の楽しみ方

アルペン/スノーボードクロス/テクニカルの大会の楽しみ方

知っておきたいプロスノーボーダー14選

 

第2章 スノーボードビデオの世界

おすすめスノーボードビデオ10選 【初級編】

おすすめスノーボードビデオ10選 【上級編】

知っておきたいスノーボードビデオスター13選

5分でわかる!ハーフパイプのルールと楽しみ方!

Webon紹介目次著者
スノーボードは滑るだけじゃない!大会や動画などの観るスノーボードだってとても面白いのです!大会・種目・おすすめスノーボードビデオの解説から、知っておくべきスノーボーダーの紹介まで!

スノーボード『大会観戦』『動画鑑賞』入門はこちらから!

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

 

 

 

ハーフパイプの大会の楽しみ方

 

このページからはスノーボードの種目についてさらに掘り下げて紹介していきたいと思います。

まず最初に「ハーフパイプ」という種目について解説していきます。

ハーフパイプのルールや見どころ、注目ポイントを知ればもっと楽しくハーフパイプを観戦することができるでしょう。

 

ハーフパイプとは

▲ハーフパイプの会場 photo by sookie 

 

ハーフパイプは円柱を半分に切ったような形状のコースで、壁を利用してジャンプをして、その演技を競う競技です。

ハーフパイプのサイズは、特に決まりはなく大会ごとでサイズが異なります。

ちなみに2018年の平昌オリンピックでは、横幅20m、全長180m、高さ6.8mという最大規模のサイズで競技が行われました。

 

▼ハーフパイプの大会の様子

 

ハーフパイプの採点

 

ハーフパイプは「演技全体の印象」「ジャンプの高さ」「技の難易度」「技の完成度」「技の多様性」などの項目を総合的に判断して採点します。

つまり、複数回ジャンプを行うハーフパイプでは1つのジャンプだけが良くてもダメで、色々な技を高い完成度で繰り出し、総合的に優れた滑りをしなくては高得点は出ないということです。

 

採点方法と審査員の数
平昌五輪のハーフパイプでは(大会によって審査員の数や点数は異なります)6人の審査員がそれぞれ100点満点で審査をしました。6人の中で最も高い採点と最も低い採点を除いた4人の点数の平均がその選手の点数になります。

A B(高) C D(低) E F
95点 99点 93点 90点 95点 93点

上のような採点が行われた場合は最高点(99点)のB審査員と最低点(90点)のD審査員を除いたA95点C93点E95点F93点の4名の平均である「94点」が得点となります。

 

細かい採点方法は各大会ごとによって異なりますので、一概に「どんな滑り方が良い」と決めることもできないのが難しい部分になっています。

以下では採点基準について詳しく解説していきます。

 

採点基準1 技と難易度

photo by Zach Dischner

 

ハーフパイプは空中でジャンプしながら回転する「スピントリック」が基本的な技となります。

そしてその技の難易度の高さと完成度を競うのですが、基本的にはたくさん回した方が難易度が高くなり、ポイントも高くなると考えて大丈夫です。

 

 

横方向のスピンは半回転が180(ワンエイティー)、1回転が360(スリーシックスティー)、1回転半が540(ファイブフォーティー)というような回転数に合わせた呼び方をします。

 

 

さらに、この横方向のスピンに加えて縦回転のスピンを加えることを「コーク」や「ロデオ」「マックツイスト」「クリップラー」などと呼びます。

これらはどれも「縦回転と横回転の複合技」ですが、縦回転の軸の入り方によって技名が違い、違う技となります。(判断は難しいのでとりあえず名前だけでも憶えておきましょう)

そしてさらに、縦に2回転することをダブルと言い「ダブルコーク」とか「ダブルマックツイスト」などと呼びます。

 

▼横回転+縦回転の例

 

さらに回転方向によっても名前が異なり、体の正面方向に向かって回ることを「フロントサイド」、背中側に回ることを「バックサイド」と呼び、さらに通常のスタンスと逆(レギュラーの人なら右足を前にする)で滑ることをスイッチと言います。

 

 

例えば、「スイッチフロントサイドダブルコーク1080」なら、通常と逆のスタンスに飛んで、コーク軸の回転で縦に2回転しながら横に3回転する技になります。

 

▼フロントサイドダブルコーク900

 

一般に横回転するよりも、縦回転を入れた「コーク」や「ロデオ」などの方が難易度は上とされ高得点が出ます。

現在は、(スイッチ)フロントサイドダブルコーク1440が最高難易度の技となっています。

 

採点基準2 技の完成度

 

さらに、技の完成度というものも採点する上で重要な部分で、空中でのグラブ(板を手で掴むこと)の時間や、バランスを崩して暴れたりしない方が、より完成度が高いとされ高得点が出ます。

 

▼グラブ

 

採点基準3 技の多様性

 

先ほど(スイッチ)フロントサイドダブルコーク1440が最高難易度と言いましたが、じゃあその技を連発すれば高得点が出るのか、と言われるとそうではありません。

様々な技をやった方が高得点がでます。

 

縦方向のスピンだけでも「フロントサイドスピン」「バックサイドスピン」「スイッチフロントサイドスピン」「スイッチバックサイドスピン」の4方向の回転があり、それらは全部別の技としてカウントされますし、「ロデオ」と「コーク」(これらは縦回転の違う軸回転)でも違う技になります。

 

 

それらの別の技を色々組み合わせながらルーティンを組む必要があり、選手がどんなルーティンを組んでくるのかもハーフパイプの楽しみ方の1つです。

 

採点基準4 ジャンプの高さ

photo by _e.t Some rights reserved

 

ハーフパイプの見所はなんと言ってもそのジャンプの高さです。

そしてその高さは高得点を出す上でも重要なポイントとなります。

単純に同じ技を同じルーティンで繰り出した選手がいたとしたら、ジャンプが高い方が高得点が出ると考えて良いでしょう。

 

ジャンプの高さは技の完成度にも繋がる部分で、高くジャンプしながら高難易度のトリックを繰り出すのは本当に難しいので、その難しいことをするのが高得点に繋がります。

 

ハーフパイプの注目ポイント!

 

オリンピックなどの世界トップレベルの大会になると、みんなすごすぎて何が高得点で何がダメなのかよくわからなくなりますよね。

そんな時にズバリ注目して欲しいのは「着地」そして「ジャンプの高さ」です。

 

 

着地に失敗すると減点の対象となるばかりか、スピードが落ちて次のジャンプで高さを出すことができなくなります。

減点にならないような細かい着地のミスだとしても、次の技に繋がらなくなり高得点を出すのが難しくなってしまいます。

どんなにすごい技をした人でも、着地が微妙で次に繋がらなくては勝つことはできません。

ですので、着地とジャンプの高さを見れば、その1本がうまくいって高得点が出そうなのかがわかるはずです。

 

スタイルにも注目!

photo by Nic Redhead Some rights reserved

 

これはスノーボーダーの習性だと思うのですが、みな高得点を狙いながらも個性を出した自分らしい滑りを忘れることがありません。

スノーボードの世界では、それを「スタイル」と呼ぶのですが、高得点を狙うだけならみんな同じルーティンの技にしてしまうでしょう。

しかし、それをせず他の人とは違う個性的な滑りを必ずどこかしらに入れてきます。

 

例えば、平野歩夢選手ならファーストエアー(最初のジャンプ)は、スピンをせずにとにかく高いジャンプを入れ、金メダルのショーン・ホワイト選手はルーティンの途中に、独特のグラブ(板を手で掴むこと)で魅せるフロントサイド540を必ず入れてきます。

 

平野歩夢(1998-)
平昌五輪のハーフパイプ銀メダリスト。その他大会でも受賞歴は多数。

▼平野歩夢選手のハーフパイプ(ファーストエアーに注目!)

ショーン・ホワイト(1986-)
アメリカ出身。平昌五輪のハーフパイプ金メダリスト。

▲写真右がショーン・ホワイト選手 photo by Gina Hughes CC 表示 3.0

▼ショーン・ホワイト選手のハーフパイプ

 

また、腰パンで世間を騒がせた國母選手は、大きな「マックツイスト」という技を必ず入れてきました。

 

國母 和宏(1988-)
バンクーバー五輪8位入賞。

View this post on Instagram

Kazuhiro Kokuboさん(@kazukokubo)がシェアした投稿

 

これはスノーボードならでは部分だと思うので、勝敗を分ける部分以外にも是非注目してみてほしいです。

このように選手それぞれの個性的な部分に注目すれば、ハーフパイプの大会をもっと楽しく見れるでしょう。

 

【編集部のギモン】上級者はどこを観る?

 

スノーボード上級者でも、1番興奮するのは高いジャンプや高難易度のトリックなど初心者の方と変わらないと思います。優勝候補の選手が、すごい演技をミスなく見事に完走した時はレベル関係なく誰もが最も興奮します。

ただ上級者は、選手それぞれの「スタイル」に注目する人が多いです。

先にも少し書きましたが、選手それぞれの個性的な滑りを「スタイル」とスノーボードでは言います。

平昌オリンピックでも解説の方が「格好いいです」「スタイルが出ていますね」というスノーボードならでは解説をして少し話題にもなりました。

他の人がやらないような個性的なグラブや技、特徴的な滑りをする選手がいると、順位に関係なくスノーボードを実際にやっている人は興奮するのです。

 

以上のポイントを知った上でもう一度ハーフパイプを観てみよう! 以上のポイントを知った上でもう一度ハーフパイプを観てみよう!

 

 

 

目次著者

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

モータースポーツのカテゴリーを知ろう!

Webon紹介目次著者
モータースポーツを観たことがありますか?F1もモータースポーツの一つですがF1以外にも面白いレースはいくつもあります。ルールはもちろん、走る場所・スピード・マシンも違うのです!

「モータースポーツ観戦初心者入門2 ~有名レース編~」はこちらから!

著者:河村大志

関西在住のフリーランスライター。モータースポーツ関係の記事作成、企画立案、取材などを中心に活動しています。幼少期に実家にあるF1のVHSを見てモータースポーツに心を奪われる。出版社での経験もなく、いきなりフリーランスになるという暴挙に出るも、モータースポーツに対する情熱は誰にも負けない自信がある24歳。趣味はモータースポーツ観戦と音楽鑑賞とギター(下手くそ)。モータースポーツの魅力を様々な側面からお伝え出来ればと思っています!

お問い合わせはこちらから

twitter【河村】https://twitter.com/taishikwmr?lang=ja

 

『モータースポーツ観戦入門2』目次へ  (全13ページ)

 

まずは、モータースポーツにはどのようなカテゴリーがあるのかを解説していきます。以下に示すのは今回ご紹介するレースのカテゴリーのみで、モータースポーツにはもっと多くのカテゴリーがあります。

詳しくは「モータースポーツ初心者入門1」の以下のページをご参照ください。(このページは「モータースポーツ初心者入門2」です)

 

▼2輪種目

名称 場所 競い方
ロードレース サーキット スピード

▼4輪種目

名称 場所 競い方
ロードレース サーキット スピード
ラリー 一般道 スピード

 

2輪(バイク )編

ロードレース

photo by Aiena Zahira Daim Some rights reserved

 

「ロードレース」はサーキットなどの舗装された道路の上で行われるレースになります。

 

▼サーキット

photo by F.123

 

モータースポーツは他にも、雪道の中を走ったり、街中を走ったりすることもありますが、「モータースポーツ」と聞けばこのロードレースをイメージされる事でしょう。

ロードレースには大きく分けて「スプリントレース」と「耐久レース」があります。

「スプリントレース」は、決められた距離や周回数を走りきった時間の早さを競い、「耐久レース」は決められた時間内に走り切った周回数を競います。

 

 

4輪編

ロードレース

photo by Mark McArdleoriginally posted to Flickr as Race Start! CC 表示-継承 2.0

 

2輪のロードレースと同じくサーキットなどの舗装されたコースで、一斉にスタートしてゴールをめざす競技です。

こちらも2輪同様にスプリントレースと耐久レースがあります。

 

 

ラリー

photo by paul_p!

 

ラリーは決められたルートを決められた指示に従って走破する競技です。

先ほど紹介したロードレースとは違って一般道(舗装されてる道、未舗装の道、雪道、林道など)を走るのが特徴です。

 

いくつも用意されているSS(スペシャルステージ)と呼ばれる競技区間で1台ずつタイムアタックし、その積算タイムで勝敗を争います。

 

そしてSSとSSの間は私たちが利用する一般の道路を使って移動します!

もちろん一般車が走っている中をその国の道路交通法に基づき移動するので、マシンにはナンバーが付いています!

 

▼ナンバーの付いたラリーのマシン

photo by mauro

 

このSSとSSの間の移動区間を「リエゾン」と言います。このように一般の車と一緒に走るのもラリーの魅力なんです!

クルマにはドライバーと「コ・ドライバー(ナビゲーター)」2人が乗り込み、2人の力を合わせて戦います。

 

ラリーでは長い距離を走るため、走る道を全て覚えるのは不可能です。

そこでコ・ドライバーがドライバーに道の情報を伝えることによって、ドライバーは正確な運転操作ができるのです!

 

その他にもクロスカントリーラリーという超長距離のラリー(何日もかけて数千km~1万km前後を走るラリー)なんていうのもあります。

 

 

以上、ご紹介したカテゴリー

  • 2輪ロードレース(スプリント)
  • 2輪ロードレース(耐久)
  • 4輪ロードレース(スプリント)
  • 4輪ロードレース(耐久)
  • ラリー

について国内外の有名なレースをそれぞれご紹介していきます。

是非、レースについて知りモータースポーツをもっと楽しんでいただければと思います!

 

『モータースポーツ観戦入門2』目次へ  (全13ページ)

 



スポンサーリンク

 

目次著者

著者:河村大志

関西在住のフリーランスライター。モータースポーツ関係の記事作成、企画立案、取材などを中心に活動しています。幼少期に実家にあるF1のVHSを見てモータースポーツに心を奪われる。出版社での経験もなく、いきなりフリーランスになるという暴挙に出るも、モータースポーツに対する情熱は誰にも負けない自信がある24歳。趣味はモータースポーツ観戦と音楽鑑賞とギター(下手くそ)。モータースポーツの魅力を様々な側面からお伝え出来ればと思っています!

お問い合わせはこちらから

twitter【河村】https://twitter.com/taishikwmr?lang=ja

モータースポーツのマシンは面白い!

Webon紹介目次著者
F1は知っていても「モータースポーツ」と言われると分からない。でもモータースポーツは知れば知るほど奥が深く、ハマっている人も沢山いるのです。車・バイクが好きな方はこれを読めばモータースポーツにハマるはず!

「モータースポーツ観戦初心者入門」はこちらから!

著者:河村大志

関西在住のフリーランスライター。モータースポーツ関係の記事作成、企画立案、取材などを中心に活動しています。幼少期に実家にあるF1のVHSを見てモータースポーツに心を奪われる。出版社での経験もなく、いきなりフリーランスになるという暴挙に出るも、モータースポーツに対する情熱は誰にも負けない自信がある24歳。趣味はモータースポーツ観戦と音楽鑑賞とギター(下手くそ)。モータースポーツの魅力を様々な側面からお伝え出来ればと思っています!

お問い合わせはこちらから

twitter【河村】https://twitter.com/taishikwmr?lang=ja

 

『モータースポーツ観戦入門』目次へ  (全12ページ)

 

モータースポーツと言えばやはり注目したいのが「マシン」。

このページではモータースポーツの中でも有名なレースである「F1」のマシンについてご紹介をしていきたいと思います。

世界最速を争うF1マシン。マシンを見るとその時代のトレンドが見えてきて面白いです。

ただ、初心者の方にはかなり難しくなってしまうテーマなので、簡単に歴代のF1マシンの形について触れながらマシンについて解説していきます。ここではマシンの面白さを是非感じていただければと思います!

 

▼マシンの簡略年表

 

1960年代

photo by Tim Dobbelaere (Flickr account: storem) – https://www.flickr.com/photos/storem/204129642/ CC 表示-継承 2.0

▲1960年代前半のF1マシン(フェラーリ・1964)

 

1960年代前半のF1マシンは葉巻タバコのように見えることから、「葉巻型」と呼ばれています。

現在のマシンと見比べてもかなりシンプルですよね!

 

▼2018年のマシン

photo by Joe McGowan Some rights reserved

 

今でこそ安全性が高いF1ですが、当時のマシンは安全性が低く、シートベルトもありません。

ドライバーの肩がマシンから露出しているのですが、今のF1からは想像できませんよね。

 

60年代後半には「空気の流れを利用して、ダウンフォース(マシンを地面に押し付ける空気の力※イラスト参照 )を得てコーナリング中(コーナーを曲がっている最中)のマシンを安定させよう」という発想が生まれました。

飛行機は翼で揚力(浮く力)を得ますが、それを逆にして下向きに地面に押し付ける力をダウンフォースと呼びます。

 

 

このような航空力学がF1をさらに進化させていきました。

「ホンダRA301」というマシンにはもの凄く高いリアウイングがつけられました。

 

▼ホンダRA301(マシン後部に付いているのがリアウイング)

photo by Morio CC 表示-継承 3.0

 

空気の流れが安定している高い位置にリアウイングを取り付けることで、効果的にダウンフォースを得ようとしました。

しかし「レース中にリアウイングが脱落してしまい危険」ということで69年に取り付け位置の高さに制限が加わりました。

 

リアウイング
リアウイングは飛行機のウイングと同じ原理を利用してマシンにダウンフォースを得ることができるパーツ。F1マシンは下へ力を加えたいので車のリアウイングは、飛行機のウイングを上下逆さにした形をしている。

 

1970~80年代

photo by ChristianSinclair 

▲70年代のF1マシン

 

70年代のF1マシンは「ウイングカー」と呼ばれます。ダウンフォースをウイングだけでなくマシン全体で得ようと開発されたものです。

これはマシンの底面にウイングと同様に角度をつけたもので、コーナリングスピードが飛躍的に速くなっていきました。

 

▼ウイングカーの例(ウイングカーは「グラウンド・エフェクト・カー」とも呼ばれる)

photo by John Chapman (User:PyropeCC 表示-継承 3.0

 

しかしウイングカーのコーナリングスピードの飛躍的な上昇などが原因で70年代から80年代前半にかけて死亡事故や大事故がつづけざまに起こったため、1983年にウィングカーが禁止となりました。

 

それによりフロントタイヤ後端からリヤタイヤ前端までの底面はフラットでなくてはならないというフラットボトム規定が導入されました。(ウイングカーはフラットにしない事でコーナリングスピードを上昇させていました)

 

 

これによりF1マシンはシンプルなデザインになりました。

 

1990年代

photo by Morio CC 表示-継承 3.0

▲1990年代のマシン(フェラーリ641というマシン)

 

空力には制限が設けられたため、F1はエンジンパワーに依存するようになります。

そして忘れてはいけないのがマシンのシャシーを構成する素材がカーボンになったことです。

軽くて丈夫なカーボンはマシンの安全性は大幅に向上しました。そして1000馬力を超えるターボパワーにも耐えられるようになったのです。

 

シャシー(chassis)
シャシーとは車体のフレーム(枠)のことでボディー以外の部分の事を指す(マシンによってフレームとボディーの箇所は異なる)。また、マシンの足回りの部分の事を指すこともある。

 

90年代はチーム独自の空洞施設で空力実験を行うなどより複雑で先進的になっていきます。

「空洞施設の空力実験」とは人工的に風を発生させて、それをF1マシンの模型にあてて空気の流れ方などを再現・観測する実験です。

 

 

このようにテクノロジーの時代となっていきます。コンピュータ、センサーを用いてデータ化し分析する専門のチームも出来て、現在のF1に近づいていきました。

 

見た目の変化と言えばハイノーズになったこと。

ティレルというチームが1990年に採用したのがはじまりです。

 

▼ティレルのハイノーズマシン(マシン先端が少し上に上がっている。ウイングカーと比べると分かりやすい)

photo by Norimasa Hayashida CC 表示-継承 2.0

▼ウイングカーの例

photo by John Chapman (User:PyropeCC 表示-継承 3.0

 

ハイノーズはボディ下面にさらに効率的に空気を流し込むために生まれたものです。

 

そしてそんな中、1994年にローランド・ラッツェンバーガーとアイルトン・セナが事故死し、F1界は深い悲しみに包まれました。

 

ローランド・ラッツェンバーガー(1960-1994)
オーストリア出身のレースドライバー。F1に出場するものの1994年の事故により死去。

アイルトン・セナ(1960-1994)
ブラジル出身のレースドライバー。F1では何度も表彰台に上がる活躍を見せ、世界で人気を博していた。1994年の事故により死去。

▼アイルトン・セナ

photo by Instituo Ayrton Senna – Ayrton Senna 8.jpg Flickr 

 

この出来事がきっかけで改めて安全性が見直されるようになりました。

様々な制限が設けられましたがデザインが劇的に変わる事はありませんでした。

そして21世紀に入り、F1マシンはさらなる進化を果たします。

 

2000年~

photo by Rick Dikeman CC 表示-継承 3.0

▲2000年代のマシン(フェラーリ・2004)

 

90年代後半から2000年代に入り、多くの自動車メーカーがF1に参入してきました。

日本ではホンダが復帰したり、トヨタがF1に初めて参戦しました。

それまではプライベーター(自動車メーカーではない企業が運営する独立系のチーム)が参加することは少なくありませんでしたが、メーカーのF1に費やす金額がどんどん膨らんでいきメーカーでないとF1に参入が出来なくなっていきます。

そして予算が増えると開発も進み、各メーカー、チームでユニークかつ最先端の技術が多くもたらされました。

 

さらに2014年にF1はハイブリット(=電気とガソリンで走る車)になり、特に2018年のマシンは過去最速のマシンでダウンフォースが多く、様々なサーキットでコースレコード(コースの最速記録)を塗り替えていきました。

 

▼2018年のマシンの例

photo by Anyul Rivas 

 

来年からはまたレギュレーション(ルール)が変更され、マシンの性能・マシンのデザインも変化することでしょう。

 

マシンを見るとその時代がわかり、なぜそんなデザインなのかということに注目して見るとさらにF1を見るのが楽しくなります。

専門的なことが多いF1やモータースポーツですが、マシンにも是非注目して観てみてください!

 

『モータースポーツ観戦入門』目次へ  (全12ページ)

 



スポンサーリンク

 

目次著者

著者:河村大志

関西在住のフリーランスライター。モータースポーツ関係の記事作成、企画立案、取材などを中心に活動しています。幼少期に実家にあるF1のVHSを見てモータースポーツに心を奪われる。出版社での経験もなく、いきなりフリーランスになるという暴挙に出るも、モータースポーツに対する情熱は誰にも負けない自信がある24歳。趣味はモータースポーツ観戦と音楽鑑賞とギター(下手くそ)。モータースポーツの魅力を様々な側面からお伝え出来ればと思っています!

お問い合わせはこちらから

twitter【河村】https://twitter.com/taishikwmr?lang=ja