スノーボードの道具の購入方法とおすすめ

Webon紹介目次著者
スノーボードの道具の正しい知識を持てば、寒くないし、痛くないし、簡単に上達できるようになるのです。「進化の変遷」「道具の選び方」など、スノーボードの道具について一から学んでみてはいかがでしょうか。

風祭健氏によるスノーボード初心者『道具の選び方』入門はこちらから

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

 

 

 

第3章では5ページにわたり道具の選び方について説明してきました。次は実際に購入するお店について説明したいと思います。

 

 

「スポーツ量販店」「スノーボーダー専門のプロショップ」「ネット通販」などスノーボードを購入できる所はたくさんあります。

購入するお店によって、メリット・デメリットがあるのでそれも含めて解説していきます。

 

中古vs新品

中古のメリット

 

新品にすべきか中古にすべきかは、まず最初に悩むところだと思います。

結論から言いますと、スノーボード道具の中古は「あり」です。

ただスノーボードの道具はどれも消耗品であることを理解しておいてください。

 

毎年たくさんスノーボードに行く人には、中古のメリットはあまりないでしょう。消耗が激しいので、結局すぐに買い換えることになるからです。

逆に、これからスノーボードを続けるかはわからないけど、一回試してみたい、という人に中古はおすすめです。

古い道具を引っ張り出してくるよりも、中古でも新しいモデルの方が性能も良いと思います。

また中古には粗悪品もあるリスクを理解しておいてください。板だと、見た目は綺麗でも実は芯材が折れていたりする場合もあるので、注意が必要です。

このような中古のリスクを理解した上で、購入するなら値段も安いし悪くはありません。

 

新品のメリット「メーカー保証」

 

新品の道具にもメリットがあります。

1年間はメーカー保証が効くので、壊れてしまった時に無償で修理ができる場合があるので。

保証対象はメーカーによりますが、普通に滑走で壊れたら大体は無償修理の対象です。このメーカー保証の為に新品しか購入しないという人もいます。

 

中古と新品はどちらがいい?まとめ

・毎年たくさん滑る人・・・新品

・一回試してみたい人・・・中古

・メーカー保証が欲しい人・・・新品

 

安く購入したいなら型落ち品もおすすめ

 

前年や前々年に発売されたモデルは「型落ち品」と言います。

未使用の売れ残り品ですね。

毎年同じモデルが販売されているので、型落ち品は安くなります。

1年落ちなどなら50パーセントオフになっているのもざらにあり、安く良いものを買うなら一番おすすめです。

ちなみにメーカー保証はメーカーにより、適応できる所とできない所があります。

 

購入場所はどこがいい?

 

冒頭でも書きましたが、スノーボード道具を購入する方法はいくつもあり、購入先によってメリット・デメリットがあります。

それぞれを紹介していきます。

 

1 プロショップ(専門店)

 

プロショップとはスノーボード専門のお店です。そのためスノーボードに詳しい店員さんも多く、アドバイスをたくさんもらうことができます。

スノーボードの知識や経験が少なく、道具選びに不安のある人でも安心して購入しやすいでしょう。

またスノーボード好きも集まるので出会いの場になります。

アフターサポート(道具の手入れサービスなど)もしっかりしているので、これからスノーボードを続けたい人にもプロショップはおすすめです。

デメリットとして、店頭にある品数が限られているのと、商品価格がネット販売や量販店には敵いません。

 

<プロショップのメリット>

  • 詳しい定員さんにアドバイスがもらえる
  • スノーボード好きの出会いの場になる
  • アフターサポートがしっかりしている

<プロショップのデメリット>

  • 品数に限りがある
  • 価格がネットや量販店に比べて高い

 

2 スポーツ量販店

 

スポーツ量販店は、店頭に展示してある商品の品数が豊富というメリットがあります。

系列店からの取り寄せもできるので、選べる商品は非常に多いです。

デメリットは、バイトの店員さんなども多くいるので、接客に不安があることです。

ちんぷんかんぷんなアドバイスをされたり、店員さんによって価格も変わってくることもあり、ある程度道具に対する知識を持ってから行ったほうが良いです。

 

<スポーツ量販店のメリット>

  • 商品の品数が豊富
  • 系列店からの取り寄せも可能

<スポーツ量販店のデメリット>

  • 店員さんの知識が少ない場合も

 

3 ネット通販

 

楽天市場やAmazonなど、ネット通販でもスノーボード道具が購入できます。

品数は無限のようにあり、価格も安いものがたくさんあります。

型落ち品(先述)などは相当安い価格で、たくさんの商品が売られています。

実物を見ることもできないのがデメリットです。初めて購入するブーツなどはリスクが高いのでおすすめしません。

また壊れた時などのメーカー保証の手続きが相当面倒なことになってしまうので、新品の最新モデルもあまりおすすめしません。

 

<ネット通販のメリット>

  • 商品の品数が無限
  • 価格が安い
  • 特に「型落ち品」は相当安い

<ネット通販のデメリット>

  • 実物を見る事ができない
  • メーカー保証の手続きが面倒な場合あり

 

4 ネットオークション

 

ネットオークションでは、新品から中古まで多くのものが売られています。

新品や未使用ならネット通販同様おすすめです。

中古品は現物を見ることができないので、相当リスクは高いです。

中には非常にコスパの高い物もありますので、ギャンブル感覚なら結構面白いです。

 

<ネットオークションのメリット>

  • 新品から中古まで多数の品ぞろえ
  • 新品や未使用なら安く手に入るのでおすすめ

<ネット通販のデメリット>

  • 実物が見られないのででおすすめ中古品は注意
  • 物の割に値段がかなり高いものも

 

5 リサイクルショップ

 

リサイクルショップでは、基本あまり良い商品は出回っていません。

ただ時に掘り出し物があるのも事実です。

基本的にはリサイクルショップはあまりアテにしない方が良いでしょう。

 

著者のおすすめはプロショップ

 

どこで購入するのももちろん悪くありません。

安く良い物が手に入るならそれに越したこともないと思います。

ただ、良いプロショップならいろいろアドバイスや情報も貰えますし、スノーボード仲間と知り合いになるのにも良い場所です。

また、本格的にやっている人であれば、スポンサーになってくれて、プロへの道も開いてくれることもあります。

毎回プロショップで購入しないにしても、たまにはプロショップに通うのも、上達の近道かもしれません。

 

 

 

目次著者

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

関連Webon
同じ著者のWebon
Webon(ウェボン)
Webon(ウェボン)
このページを読む

スノーボード初心者のウェア・ゴーグルの選び方とおすすめ

Webon紹介目次著者
スノーボードの道具の正しい知識を持てば、寒くないし、痛くないし、簡単に上達できるようになるのです。「進化の変遷」「道具の選び方」など、スノーボードの道具について一から学んでみてはいかがでしょうか。

風祭健氏によるスノーボード初心者『道具の選び方』入門はこちらから

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

 

 

 

今回はウェアとゴーグルの選び方と、おすすめのブランドを紹介します。

 

ウェアとゴーグルは見た目も重要!

 

」「バインディング」「ブーツ」は滑りに直結するものですので、性能が重要と説明してきました。

 

 

しかしウェアとゴーグルは性能と同時に見た目も重要になります。

第2章で解説したのですが、ウェアなら最低限の耐水透湿性、ゴーグルなら最低限の見やすさをクリアしていれば、後はデザインで決めてしまうのも全然OKです。

 

 

もちろん「見た目はどうでもいいから快適に滑りたい」という人は、性能を重視して選ぶのもいい選択だと思います。

しかし、登山してバックカントリー(整備されていない山区域)を滑るなどの過酷な滑りをしない限り、それほど高い性能は必要ないのも事実です。

ですので私はスノーボードを楽しむという意味でも「見た目」を重要視しているのです。

 

実は重要な「ブランド」

 

またウェアやゴーグルはデザインだけでなくブランドも重要です。

普段の生活でもそうですが、使っているブランドで判断してしまうこともありますよね。

気にならない人なら良いのですが、見た目を大切にする人なら少し気にしてみてください。スノーボードを滑るのがより楽しくなるはずです!

 

最近の流行

 

まずは最近のウェアの流行りをチェックしましょう。流行に乗ったファッションもオシャレですよね。

ちょっと前まではタイトなシルエットのウェアが流行しました。

さらに一昔前は、オーバーサイズをダボッと着こなすのが流行っていました。

 

 

しかし最近はタイトでもルーズでもない、ジャストサイズが流行っています。またカラーやデザインも、派手なものよりも地味なもの流行です。

より私服感覚に近づいたという感覚ですかね。

それと最近のトレンドアイテムとして

 

  • ビブパンツ(オーバーオールのパンツ)
  • バラクラバ(目出し帽、顔以外を覆った防寒具)
  • ミトングローブ

 

が人気です。2019年も人気は継続しそうですのでこれからもおすすめです。

<ビブパンツ(画像クリックで商品詳細へ)>

<バラクラバ(画像クリックで商品詳細へ)>

<ミトングローブ(画像クリックで商品詳細へ)>

 

著者のおすすめブランドを紹介!

 

スノーボードで人気のウェアブランドをいくつか紹介します。

ハズレのないブランドですんで、悩んだ時はこれらブランドにしておけば間違いありません。

 

おすすめウェアブランド6選!

1.BURTON(バートン)

いわずと知れたスノーボード最大手のメーカーです。

プロアマ問わず多くのから人気です。ちなみに同社では「BURTON」の他に「Analog」や「AK」というウェアブランドも持っています。

 

<BURTONの商品検索はこちらから!>

 

2.OAKLEY(オークリー)

 

サングラスメーカーとして有名ですが、スノーボードではウェアも人気です。

ゴーグルも販売しているので、ゴーグルとセットで使っている人が多いです。

 

<OAKLEYの商品検索はこちらから!>

 

3.VOLCOM(ボルコム)

 

スノーボード、サーフィン、スケートボードのファッションブランドとして人気です。

アパレルでも人気ですよね。ファッション性が高く、アパレルとして知名度も高いことからスノーボーダーからも人気です。

ただ高額な商品が多いという難点があります。

 

<VOLCOMの商品検索はこちらから!>

 

4.DC(ディーシー)

 

シューズメーカーのDCです。

DCは昔からスノーボードブーツも販売していましが、数年前から板とウェアの販売を開始しました。

DCらしい派手なデザインが多く、若者を中心に人気です。

 

<DCの商品検索はこちらから!>

 

5.NORTH FACE(ノースフェイス)

 

アウトドアブランドのNORTH FACEです。

スノーボードウェアも販売しています。

NORTH FACEに限らず、patagoniaやColumbia等の、アウトドアブランドのウェアは人気が高いです。

シンプルなデザインと確かな性能で大人向きなウェアです。

 

<NORTH FACEの商品検索はこちらから!>

 

6.686(シックスエイトシックス)

686はアメリカ生まれのスノーボードウェアブランドです。

スポーツ量販店からプロショップまで多くの店頭で扱われています。

デザインの良さから若者を中心に人気です。

 

<686の商品検索はこちらから!>

 

おすすめゴーグルブランド5選!

1.OAKLEY(オークリー)

ウェアでも紹介したOAKLEYです。

非常に性能の高いゴーグルを揃えていて、見やすさを求める人にはOAKLEYが一押しです。

しかし高額な商品が多く、傷つきやすく扱いが難しいという難点があります。

 

<OAKLEYの商品検索はこちらから!>

 

2.ELECTRIC(エレクトリック)

スケートボード系のサングラスブランドのELECTRICです。

スノーボードのゴーグルブランドとしては老舗で、デザインの良さから人気が高いです。

 

<ELECTRICの商品検索はこちらから!>

 

3.DRAGON(ドラゴン)

DRAGONはスノーボーダーから非常に人気の高いブランドです。

パークやジャンプが好きなスノーボーダーから人気のイメージです。

 

<DRAGONの商品検索はこちらから!>

 

4.anon

 

BURTON(おすすめウェアブランドで先述)が保有するゴーグルブランドです。

性能もデザインも優れます。

BURTON好きならゴーグルはanonにしたいですね。

 

<anonの商品検索はこちらから!>

 

5.SMITH


スノーゴーグルでは最大のシェアを持つブランドです。

元々はスキーゴーグルの製造から始まり、現在はスノーボーダー、スキーヤー問わず人気が高いです。

 

<SMITHの商品検索はこちらから!>

 

 

 

 

目次著者

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

関連Webon
同じ著者のWebon
Webon(ウェボン)
Webon(ウェボン)
このページを読む

スノーボード初心者のブーツの選び方とおすすめ

Webon紹介目次著者
スノーボードの道具の正しい知識を持てば、寒くないし、痛くないし、簡単に上達できるようになるのです。「進化の変遷」「道具の選び方」など、スノーボードの道具について一から学んでみてはいかがでしょうか。

風祭健氏によるスノーボード初心者『道具の選び方』入門はこちらから

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

 

 

 

ブーツは最重要アイテム

 

今回はスノーボードブーツの選び方を説明します。実際に購入する時の参考にしていただければと思います。

ブーツはスノーボードの道具の中で一番重要なアイテムです。ですのでブーツ選びは、慎重に良い物を選びましょう。

良くないものを購入してしまった場合、痛みが出たりしてストレスしかなくなり、スノーボードが嫌になってしまうこともあります。

是非ここで基礎知識をつけて自分にぴったりのブーツを選びましょう!

 

ブーツ選びに「試着」は必須!

 

ブーツを購入する時は、なるべく試着するようにしましょう

人の足の形はそれぞれですので、自分の足の形に合ったブーツを見つけるには試着するしかありません。

自分の足に合わないブーツだと、長時間履いていると血が止まって痛みが出てくることがあります。

痛みが出てしまうと、スノーボードどころではなくなってしまうので注意したいです。

 

試着する時には、スノーボードの時に使う靴下を履いて行った方が良いです。

靴下だけでも履いた感覚は変わってきます。

試着用のスノーボードソックスを用意してくれているお店もありますが、自分の物を持って行った方が無難です。

 

スノーボード用ソックスも販売されており、保温性に優れ、疲労軽減作用などもあるのでおすすめです。

必ずしも専用のソックスが必要なわけではありませんが、くるぶし丈のソックスなどでは、縫い目が骨に当たって痛みが出る可能性があるので、ブーツよりも長いソックスが望まれます。

 

著者おすすめ靴下
(画像クリックで商品詳細へ)

「ブーツ選び」チェックするポイント!

 

スノーボードブーツの基礎知識ともに選び方を指南させていただきます。ブーツ選びの参考にしてください。

 

ポイント1 フィット感

 

ブーツ選びには大切なのはフィット感です。

このフィット感の大切さはこちらの記事にて詳しく説明させていただいておりますのでまだお読みになっていない場合はあらかじめ読んでおいて下さい⇒スノーボードのブーツの進化(当Webon第1章より)

 

フィット感は「インナー」の性能が重要です。

 

 

価格が高いブーツ、安いブーツありますが、ほとんどはインナーの性能によって価格が決まっています。

単純に値段が高いインナーほどフィット感が良いと思っても良いでしょう。

人間の足を研究し、ピッタリフィットしてブーツの中で足がずれないようになっています。

また、最近のブーツでは、履いている内にインナーが自分の足の形に成形されてくる「熱成型素材」を使用しています。

「熟成型素材」とは多少足に合っていなくても、使っている内に馴染んでくるような造りになっています。

カタログの商品の説明では、必ずインナーの性能についても書かれているので、「熟成型素材」を選ぶ等、購入前に確認しておくと良いでしょう。

 

ポイント2 硬さ

 

ブーツ選びで一番重要なのはフィット感です。次に重要なのは「硬さ」です。

ブーツを履いて紐をしっかり結んだ時の、足首の曲がりやすさがブーツの硬さです。

 

 

柔らかいブーツは動きやすいですが、高速時はスピードに負けて不安定になります。

硬いブーツは動きづらいですが、サポートが強いので高速時の安定感が高いです。

低速で滑ることの多い初心者は柔らかめのブーツが良いと思います。

ただ足首の曲がりやすさはバインディングでも調整できるので、それほどブーツの硬さにはこだわらなくても大丈夫です。

 

 

硬いブーツでも柔らかめのバインディングにしたら動きやすさも確保できます。

柔らかいブーツでも硬いバインディングを使えばしっかりサポートを得ることもできます。

ですので硬さよりもフィット感を重視してください。

 

 

ポイント3 サイズ

 

スノーボードブーツはサイズで結構悩むかと思います。

つま先が当たるか当たらないかくらいの、ジャストサイズを選びましょう。

 

 

つま先が思いっきり当たる小さいものは、長時間履いていると痛みが出てくる場合がありますので、その場合はワンサイズ上にしましょう。

ただ使い込んでくると、ブーツの素材がヘタってきて徐々にゆるくなってきます。

最初は少し小さいと感じるくらいのものを購入するのもありです。

小さめもありですが、基本的にジャストサイズを選ぶのがおすすめです。

いずれにせよ大きいものはおすすめしません。

お子さんでも、できればちょうど良いサイズを選んで上げてください。

 

<知っておくといい>レーシングシステム

 

ブーツを締める方法も今ではいくつか種類があります。

手で紐を縛るやり方と、ワイヤーを使うBoaシステム、紐を引っ張るだけで簡単に締めることができるスピードレーシングシステムがあります。

 

 

ちなみにスピードレーシングは「スピードゾーン」や「スピードレース」「クイックレーシング」などとも呼ばれます。

 

Boaシステムとスピードレーシングシステムは、素早くブーツを装着できるのが魅力です。

力がなくてもしっかり締めることができるので、女性や子供にもおすすめです。

しかし普通の手で紐を縛るタイプは「故障の可能性が低い」「紐の弾性力を使ってフィット感が高い」というメリットがあるので自分の好みに合わせて選ぶと良いでしょう。

 

著者おすすめBOAシステムブーツ
(画像クリックで商品詳細へ)


 

どうしても合うブーツがない人は

 

足の形がかなり特殊で、足に合うブーツがない人もいます。

そんな人には、「ディーラックス(DEELUXE)」というメーカーのブーツがおすすめです。

ディーラックスの「サーモインナー」というブーツはインナーを特殊なオーブンで温めて、足に合わせてピッタリの型を成型することができるのです。

 

<サーモインナー公式サイト>

(出典:http://deeluxe-jp.com/technology/#thermo)

 

歯医者で歯の型を取るような感じですね。

どんな人が使っても完全なフィット感を得ることができるのでおすすめです。

 

誰の足にも合うおすすめブーツ「サーモインナー」
(画像クリックで商品詳細へ)

▼解説動画(公式)

 

 

 

目次著者

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

関連Webon
同じ著者のWebon
Webon(ウェボン)
Webon(ウェボン)
このページを読む

スノーボード初心者のビンディング(バインディング)選び方とおすすめ

Webon紹介目次著者
スノーボードの道具の正しい知識を持てば、寒くないし、痛くないし、簡単に上達できるようになるのです。「進化の変遷」「道具の選び方」など、スノーボードの道具について一から学んでみてはいかがでしょうか。

風祭健氏によるスノーボード初心者『道具の選び方』入門はこちらから

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

 

 

 

今回はバインディング(ビンディング)の選び方について説明していきます。

 

 

実際にバインディングを購入する時などに役立ててください。

 

 

バインディングの重要性は軽く見られがちですが、板と同じくらい重要な道具です。

バインディングは板を操作しようとした時に最初に力が伝わる道具だからです。必ず自分に合ったものを選ぶ事を心がけましょう。

 

バインディングの選び方

板とブーツに合わせたバインディング選びが重要

 

バインディング選びは、板とブーツに合わせて選びましょう。

ですので、バインディングは最後に購入するのが良いです。

 

具体的に言うと、板とブーツの硬さに合わせたバインディング選びとなります。

 

<板の硬さとは?>

 

例えば、「硬い板」に「柔らかいバインディング」を装着すると、バインディングが板の硬さに負けてしまう為、板をスムーズに動かすことができません。

逆に「柔らかい板」に「硬いバインディング」を装着するのは、悪い組み合わせではないのですが、お互いのメリットを活かせないもったいないセッティングとなります。

 

「板」「バインディング」「ブーツ」全てを硬いモデルで揃えたとしたら、高速滑走性能は高いですが、低速では相当動きづらくなってしまいます。

そういう場合は、ブーツだけでもミドルフレックス(中間の硬さ)くらいのモデルを選べば、動きやすさも確保することができます。

 

逆に全てを柔らかいモデルで揃えたら、低速時は抜群の性能を発揮出ますが、スピードを出すと不安定になり高速走行が難しくなります。

ブーツかバインディングのどちらかを硬めにするなどすれば、オールラウンドに使いやすいセッティングとなるでしょう。

 

このようにバランスを取ったバインディング選びができると良いです。

 

バインディング選びのチェックポイント

上述したように基本は板とブーツに合わせて選ぶのが重要ですが、その時にチェックして欲しい部分を以下で解説していきます。

 

チェックポイントは

  • 硬さ
  • 調節機能
  • サイズ
  • トゥストラップ

の4つです。

 

1 硬さ

 

バインディングの硬さは

・ハイバック(アキレス腱の部分)
・アンクルストラップ(足首に締める部品)
・ベースプレート(土台)

の3つの部分の硬さで決まります。

特にハイバックの硬さは顕著に感じる重要な部分です。

硬さはカタログ等で調べることができます。メーカーカタログや、雑誌のオールカタログで確認しましょう。

バインディングの硬さは手で触ったくらいではわからないので、試乗できない場合はカタログを参考するしかありません。

カタログなどで硬さのレベルは「FLEX(フレックス)」で表されます。フレックスは、基本的には1~10の数値で表されます。

フレックスの値は、1~3(ソフト=柔らかい)、4~6(ミディアム=中間の硬さ)、7~10(ハード=硬い)となります。

 

2 調整機能

 

高機能のバインディングには、様々な調節機能があります。

・ストラップの長さの調整
・ストラップの位置調整
・ハイバックの前傾角度の調整(フォーワードリン)
・センタリング調整(前後の位置)

ほんの一例ですが、このような調整機能があります。

モデルによって調整可能な部分は違います。

調整はほとんど必要ない人もいますが、なるべく調整機能は多い方が使いやすいです。

 

3 サイズ

photo by brian gautreau

 

バインディングにもサイズがあり、ブーツに合わせたサイズで選びます。

ブーツとぴったりフィットするものが良いです。

一般的にはメンズとレディースでそれぞれ「S、M、L」のサイズがあります。

サイズ表もあるので、自分のブーツのサイズに合わせたバインディングを選びましょう。

 

4 トゥストラップ

 

つま先部分を固定するストラップです。

従来のバインディングでは上から締めつけるものが主流でしたが、現在はつま先を斜めから覆うように固定するキャップストラップが主流となっています。

メーカー毎に、よりしっかり固定できるように工夫した作りになっています。

ただこれまで紹介してきた部分に比べるとあまり重要な部分ではありません。

なんとなく確認するくらいでOKです。

 

ワンタッチで装着!「ステップイン」機能

 

ブーツとバインディングをワンタッチで装着できるステップインというバインディングがあります。

ストラップをカチャカチャやらないで、すぐに滑り出すことができて、一時期かなり流行しました。

現在はあまり使っている人はいませんが、まだまだ現役で活躍しています。

BURTONやK2という会社などから販売されています。

 

<ステップインのバインディング例(画像クリックで商品詳細へ)>

廃れてしまったことから「ステップインは性能が悪い」という誤解もあります。

しかし最近のモデルはそれほど悪いものではありません。

 

ただステップインの弱点として

・性能がブーツに依存してしまう
・選べる種類が少ない
・激しい衝撃で外れる場合がある

という弱点があります。

これらの弱点があるから使える人が選ばれてしまい、使っている人が少ないのです。

もしステップインが自分に向いているという人は、ステップインも悪くないですよ。

 

 

 

目次著者

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

関連Webon
同じ著者のWebon
Webon(ウェボン)
Webon(ウェボン)
このページを読む

バックカントリースノーボードに必要な道具4選

Webon紹介目次著者
スノーボードの道具の正しい知識を持てば、寒くないし、痛くないし、簡単に上達できるようになるのです。「進化の変遷」「道具の選び方」など、スノーボードの道具について一から学んでみてはいかがでしょうか。

風祭健氏によるスノーボード初心者『道具の選び方』入門はこちらから

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

 

 

 

バックカントリーとは

 

管理されたスキー場内ではなく、自然の雪山を滑ることをバックカントリーと言います。

 

▼バックカントリーの例

 

登山やスノーモービル、ヘリコプター、キャット(圧雪車)を使って山を登り、誰も滑っていない自然の雪山を滑ります。

 

▼スノーモービル

 

▼圧雪車の例

photo by JGSDF10式雪上車

 

一部のスキー場では、管理エリア外も開放したサイドカントリー(管理エリアの脇にある管理エリア外)なんていうのもあります。

今回は危機いっぱい、魅力いっぱいのバックカントリースノーボードについて紹介します。

 

バックカントリーの危険性

 

まず、バックカントリーへ行く前にこれだけは知っておかなければなりません。

バックカントリーはスキー場とは比べ物にならないくらい「超危険」だという事です。

立ち木があったり崖があったり、スキー場ではありえない、思いもよらぬ危険がたくさんあります。

また雪崩(なだれ)のリスクもありますし、遭難の危険だってあります。

しかもパトロールも控えていないので、なにかあった時の救助も時間がかかりますし、全ては自己責任で多額の救助費も請求されます。

 

専門の知識も必要ですし、ツアーやガイドを頼んだり安全に配慮する必要があります。それら全てのリスクと責任を理解した上で、バックカントリーには挑戦しましょう。

 

バックカントリーの魅力

 

非常に危険なバックカントリースノーボードですが、危険に比例して魅力もたっぷりです。

特に、誰も滑っていない手付かずのパウダースノーのバックカントリーなんかは最高に魅力的です。

 

パウダースノーとは
新しく積もったばかりの雪でさらさらしている。転んでも痛くない等の特徴を持っており人気が高い。

▼パウダースノー

 

周りに誰もいない開放感もあり、またワンランク上の快感を味わえます。

スキー場でも未圧雪(雪を固めていない)のコースなら、深雪のパウダースノーを滑ることはできますが、降雪のあった次の日の朝一番くらいしか、極上のパウダーを滑るのは難しいです。

おまけに人もたくさんいるので、開放感などはあまり味わえません。

またバックカントリーには、自然の雪山ならではの起伏の激しい地形も魅力です。

見たこともないような急斜面があったり、飛び降りれる崖があったり、巨大なマッシュ(大きなコブ)からフカフカな深雪にジャンプしたりなど、スキー場とはまた一味違った楽しさが沢山あります。

 

バックカントリーに必要な道具4選

 

バックカントリーへ行くのに最低限必要な道具を紹介します。
あくまでも最低限の道具で、この他に知識と経験の豊富なガイドや、仲間なども絶対必要です。

 

1 スノーシュー

いわゆる「かんじき」です。

これを装着すると、深い雪でも足が沈むことなく雪の中を歩くことができます。

雪山登山には欠かすことのできない道具です。

安いものから高いものまでありますが、本格的なバックカントリーに挑戦するならハイエンドモデル(上級者向けの本格モデル)があると良いでしょう。

雪山登山に必要な様々な機能が装着されています。

 

 

2 ポール(ストック)

杖のように使って登山を補助します。

雪山の登山は、重たい道具を背負いますし、足元も非常に不安定ですのでポールはかかせません。

スノーシューとポールはセットと考えておいてください。

伸縮自在のものを使えば滑る時にも邪魔になりません。

 

 

3 バックパック

スノーボード用のバックパックには、板やスノーシューが装着できるようになっています。

ハイクアップ(登山)する時に板をバックパックに装着できなければ、ポールを使うことができなくて大変な思いをしてしまいますので、専用のバックパックは必需品です。

専用のバックパックは体に密着して装着できますので、滑りの邪魔にもならないようになっています。

 

 

4 アバランチキット

雪崩対策の3点セットです。

雪崩に埋まった人の位置をセンサーで探るビーコン、雪の中に突き刺して埋まった人を探すプローブ、雪を掘り起こすショベル(スコップ)

この3点を使って、雪崩に巻き込まれた人を探します。

ツアーなどで行く場合、必需品となると思いますので揃えておいた方が良いでしょう。

 

 

キャットツアーのすすめ ~登山はしたくないけど滑りたい~

 

「バックカントリーは滑ってみたいけど、登山なんてしたくない。」

そういう方も多いでしょう。

私もどちらかと言うとそっちのタイプです。

そういう方は圧雪車で頂上まで連れて行ってくれるキャットツアーがおすすめです。

お金を出せば雪山は簡単に登れるのです。

スノーボードショップやアウトドア用品店、スキー場など色々募集していると思いますので、そこから申し込みができます。

ただ滑っている時の危険に関しては同じですので危険には十分注意してください。

バックカントリーもそうですが、やればやるほど魅力が広がっていくのもスノーボードの醍醐味の一つです。

とりあえず試しにスノーボードショップへ道具を見に行ってみてはどうですか?

 

 

 

目次著者

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

関連Webon
同じ著者のWebon
Webon(ウェボン)
Webon(ウェボン)
このページを読む

スノーボード撮影でおすすめのカメラ

Webon紹介目次著者
スノーボードの道具の正しい知識を持てば、寒くないし、痛くないし、簡単に上達できるようになるのです。「進化の変遷」「道具の選び方」など、スノーボードの道具について一から学んでみてはいかがでしょうか。

風祭健氏によるスノーボード初心者『道具の選び方』入門はこちらから

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

 

 

 

撮影は楽しい!

 

撮影もスノーボードの醍醐味の一つです。

仲間達と一緒に撮影をし合い、上映会などするのも楽しいですよ。

さらに良い映像が取れたらSNSなどにアップするのも良いでしょう。

また自分の滑りを映像で見るのは、最高の練習方法でもあります。自分の悪いところや、癖などを直すのに撮影は最適です。

スマートフォンでも撮影はできますが、最近は安くて良い映像が簡単に撮れるカメラもたくさんあるので、一つくらい持っておくのもおすすめです。

今回は、スノーボードの撮影で使いやすいカメラを紹介していきたいと思います。

 

著者おすすめのカメラ3選

 

スノーボードの撮影にはアクションカメラがおすすめです。

アクションカメラとは、小型・軽量で頭に装着する等をしてスポーツをしている人の見ている風景などを撮影する事ができるカメラです。

 

<アクションカメラの例(画像クリックでDVD詳細へ)>

 

アクションカメラは、アウトドアスポーツの撮影用に作られているので、スノーボードの撮影にも最適です。

超小型軽量ですので持ち運びもしやすく、防水性も優れいているものが多いので雪の中での撮影にも不自由しません。

さらに広角レンズを使用しているので広い視野での撮影が可能で、激しい動きの撮影がしやすいです。

本格的な撮影をするなら、ハンディカム(動画撮影用の手持ちビデオカメラ)なども欲しいですが、一般の撮影ならアクションカム(アクションカメラ)一つあれば十分すぎる撮影ができます。

 

1 GoPro(ゴープロ)

<GoPro>

「GoPro」はアクションカメラのパイオニア的な商品です。

カメラに詳しくない人でも名前くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。

超広角レンズを使用しているので視野がとても広く、至近距離から撮影してもフレームアウト(被写体が見切れてしまう)することなく簡単に撮影が可能です。

広角レンズ特有の迫力ある映像が簡単に撮れます。

 

かなり小型ですので、ウェアのポケットにしまうこともできますので、滑りの邪魔にもなりません。

防水ケースを使えば水の中で撮影まで可能です。

本体防滴モデルなら、防水ケースなしでも雪の中や雨の中での撮影ができます。

 

スマートフォンやリモコンとWi-Fi接続が可能で、スマートフォンをモニター代わりにしたり、遠隔操作をすることが可能です。

価格もそれほど高くなく、安価なモデルなら2.3万円あれば新品で正規品を購入することができます。

 

 

2 GoProの模倣品

<Goproの模倣品>

 

GoProは非常に人気のカメラで、多くの模倣品があります。

それらはデザインもほとんど同じで遠くから見た感じではGoProにしか見えません。

アクションカメラとしての性能も本物のようで、GoProに匹敵する能力があるようです。それでいて価格はGoProの半分くらいですのでかなりお得な商品です。

 

ただレンズ性能やバッテリー性能など、本家に劣る部分もあるようですので、性能重視の人なら本家GoProの方がおすすめです。

 

 

3 SONYアクションカム

<SONYアクションカム>

「SONYアクションカム」はSONYから発売されているアクションカメラです。

GoProと同じく、防水軽量モデルで広角レンズを採用。アクションシーンの撮影にピッタリのカメラです。

SONYアクションカムの特徴は、腕時計型の高機能リモコンが付属してくる部分です。

腕に装着したリモコンとカメラをWi-Fiで接続すれば、映像を確認しながら遠隔操作することができます。

三脚でカメラを固定する等すれば一人で自分の滑りを撮影するなども可能です。

何百メートルも繋がるわけではありませんが、キッカーやレールの撮影などには便利な使い方ができます。

 

<キッカー>

 

<レール>

 

こちらも防水ケースを使えば水の中での撮影も可能です。

本体防滴モデルなら、防水ケースなしで雪の中や雨の中でも撮影ができます。

細長いデザインですので、頭の横に装着してウェアラブルカメラとして使った時のデザイン性も高いのも特徴です。

 

 

あると便利な撮影道具3選

 

より良い映像を撮影するために、おすすめの道具を紹介します。

アクションカメラはオプションのアクセサリーを使えば、特殊な撮影方法もできるので、面白い映像も撮れますよ。

 

1 自撮り棒(一脚)

<自撮り棒(一脚)>

アクションカメラの撮影は、ハンディカムのように映像を確認しながら撮影するわけではないので、自撮り棒などに付けて撮影をするのが便利です。

自撮り棒を使えば手ブレをかなり抑えることができます。

追い撮りなど、滑りながらの撮影でも綺麗な映像を取りやすいです。

 

追い撮り
撮影対象者を、後ろから滑って追いかけて撮影すること。

 

また、アクションカメラは広角レンズを使っているので、長めの自撮り棒を使えば、全身を撮影したりすることもできます。

自撮りしながら滑るのもなかなか面白い映像ができます。

スマートフォン用の安物の自撮り棒では、伸縮部分から動いてしまうので、ロックができるちゃんとした自撮り棒がおすすめです。

自撮り棒がなければ一脚でも代用できます。

 

 

2 ヘッドマウント

<ヘッドマウント>

アクションカメラを頭に装着するためのオプションパーツです。

ヘルメットに装着する物や、バンドで頭に縛り付ける物などがあります。

撮影者の目線と同じ映像が撮れるアクションカメラならでは撮影です。

テレビ番組でも芸人さんがよくGoProを装着していますね。

手がカメラ塞がれないので、滑りの邪魔になることもなく撮影ができるのも魅力です。

 

 

3 ジンバル

<ジンバル>


カメラに装着して、電動でブレを補正してくれる機械です。

自撮り棒の上位互換みたいな物ですが、手ブレどころか上下動なども補正されます。

実際にジンバルを使って滑りながら追い撮りをしてみたのですが、まるでテレビゲームの画面のような撮影ができました。

安い物でも2万円近くするので少し高価ですが、非常に面白い映像を撮れるので余裕がある人にはかなりおすすめです。

 

 

 

 

目次著者

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

関連Webon
同じ著者のWebon
Webon(ウェボン)
Webon(ウェボン)
このページを読む

スノーボードのプロが使っている道具

Webon紹介目次著者
スノーボードの道具の正しい知識を持てば、寒くないし、痛くないし、簡単に上達できるようになるのです。「進化の変遷」「道具の選び方」など、スノーボードの道具について一から学んでみてはいかがでしょうか。

風祭健氏によるスノーボード初心者『道具の選び方』入門はこちらから

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

 

 

 

スポーツをしていたら、やはりプロの選手達に憧れはありますよね。

スノーボードを上達させる一番の方法は、上手い人の滑りを真似することです。

プロの滑りに憧れることは、上達にも役立つんですね。また、道具から真似しちゃうのも 良い方法だと思います。

プロスノーボーダー達は一体どんな道具を使っているのでしょうか!

 

プロが使っているのは来期モデル

 

メーカーと契約しているプロスノーボーダーの役割は、メーカーをPRすることと、新しい道具の開発です。

来季に発売される板を使ってその道具をPRしながら、道具の性能の調整などをします。

プロの滑りを見て購入する道具の選択に役立てるのも良いと思います。

 

プロスノーボーダーの道具を紹介!

代表的なスノーボーダーの道具を紹介します。

中には市販されているものと硬さなどの仕様を変えている特注品を使っている場合もあるようですが、基本は市販されているものと同じものを使用しています。

 

男子

セバスチャン・トータント ~平昌オリンピック金メダリスト~

photo by LetarteanOwn work

出身国 カナダ
生年月日 1992年11月9日
身長 170cm
主な受賞歴 2018平昌五輪金メダル(ビッグエア)

 

平昌オリンピックで、スノーボードビッグエアの金メダリストです。

 

ビッグエア(Big Air)とは

オリンピック種目の一つ。急斜面を滑走しそのまま踏み切り坂から飛び出しジャンプ技を繰り出して審査員に採点される点数を競う。

<ビッグエアの様子>

 

20メートル近くもジャンプしながらのトリプルコークは圧巻でしたね。

 

トリプルコークとは
コークとは斜め方向のスピンが含まれている技を意味します。斜め方向に3回転にすることをトリプルコークという。

 

セバスチャン・トータント選手は「NITRO」というメーカーがスポンサーになっているので、全て「NITRO」の道具を使っています。

ハイスピードに対応しながら、技もしやすいよう硬めのツインチップキャンバーボードと、ミディアムフレックス(中間の硬さ)のバインディングを使用しています。

 

使用ブーツについては不明でした。

パーク(ジャンプ台やレールなどが設置されたコース)をメインに滑る人は参考にしたいセットアップです。

 

セバスチャン・トータント選手の使っている板はこれ!

NITRO TEAM

 

セバスチャン・トータント選手の使っているバインディングはこれ!

NITRO TEAM

 

平野歩夢 ~オリンピック銀メダル獲得の日本人~

 

▲平野歩夢のハーフパイプ

出身国 日本
生年月日 1998年11月29日
身長 165cm
主な受賞歴 2014ソチ五輪銀メダル・2018平昌五輪銀メダル(どちらもハーフパイプ)

 

オリンピックで2大会連続の銀メダルと獲得した選手です。

日本人なら知っている人も多いと思います。

ハーフパイプ競技の選手は、硬い道具を使う人が多いです。

しかし、平野選手は比較的柔らかめのセッティングを好んでいるようです。

ハーフパイプとカービングターンに最適なセットアップです。初心者にはあまりおすすめはしません。

 

ハーフパイプとは
ハーフパイプは下の画像のような雪面を半円筒上のにしたコースで、ジャンプやスピンという板を回転させる技を競う競技のことです。


photo by BC Living

カービングターンとは

(写真:カービングターンをしている様子)

カービングターンとは板のエッジ(板の周囲についている金属部分)を使って滑り、雪面に一本の線を描くように滑るターンのことです。略して「カービング」とも呼びます。

 

ちなみ平野選手が使用している「BURTON Custom」という板は、世界一売れている板らしいです。

 

平野歩夢選手の使っている板はこれ!

BURTON Custom

 

平野歩夢選手の使っているバインディングはこれ!

BURTON MALAVITA

 

平野歩夢選手の使っているブーツはこれ!

BURTON RULER

 

トラビス・ライス ~世界一の呼び声高いスノーボーダー~

photo by NuitNoireOwn work

出身国 アメリカ
生年月日 1982年10月9日
主な受賞歴 X Games(スノーボードの大会の一つ)2002金メダル(スロープスタイル)2009金メダル(ビッグエア)

 

トラビス・ライスは、世界一の呼び声も高い超一流スノーボーダーです。

大会にはほとんど出ませんが、映像の世界で活躍しているプロスノーボーダーです。

桁違いのビッグジャンプと、崖のような急斜面も簡単に滑り降りる技術はまさしく世界一でしょう。

板、ブーツ、バインディング、全てに自分の名前が付いたシグネチャーモデル(名前を冠したモデル)が発売されていることからも人気の高さが伺えます。

オールラウンドに使えるセットアップですので、どなたにもおすすめのセットアップですが、硬めのキャンバーボードですのである程度滑れる人にこそおすすめです。

 

トラビス・ライス選手の使っている板はこれ!

LIBTECH T.RICE PRO HP

 

トラビス・ライス選手の使っているバインディングはこれ!

UNION T.RICE

 

トラビス・ライス選手の使っているブーツはこれ!

DC TRAVIS RICE

 

スコット・スティーブンス ~技のスペシャリスト~

出身国 カナダ
身長 177.8cm

 

スコット・スティーブンスはジブトリック(レールやBOXなどの人工物を滑ること)や、グラウンドトリック(ゲレンデでジャンプやスピントリック)のスペシャリストです。

彼の滑りを見たことがない人は、YouTubeにもアップされているので一度は見てほしいです。

 

▼スコット・スティーブンス選手の技

 

常識を覆すような動きの数々は、憧れること間違いなしですし、「スノーボードってけっこう簡単なのかも」と勘違いさせてくれます。

非常に柔らかくて動きやすい道具を使用していますので、初心者にもおすすめのセットアップとなっています。

 

スコット・スティーブンス選手の使っている板はこれ!

CAPiTA SCOTT STEVENS PRO

 

スコット・スティーブンス選手の使っているバインディングはこれ!

UNION CONTACT

 

スコット・スティーブンス選手の使っているブーツはこれ!

Thirtytwo SCOTT STEVENS

 

女子

ケリー・クラーク ~女子スノーボーダーのカリスマ~

<ケリー・クラーク選手>

photo by John LemieuxFlickr: US Snowboarding Grand Prix Half Pipe @ Mammoth Mountain Ca

出身国 アメリカ
生年月日 1983年7月26日
主な受賞歴 2002ソルトレーク五輪金メダル(ハーフパイプ)

 

ケリー・クラークはオリンピックで3個のメダルと、X GAMES(スノーボードの大会の一つ)では10個のメダルを獲得した女子スノーボーダーのカリスマです。

2002年のソルトレークオリンピックで金メダルを獲得しながら、未だに現役で活躍しています。

ハーフパイプの選手ですので、かなりハードな道具を使用しています。

彼女の道具はハーフパイプやカービングターンをやりたい人にはおすすめです

 

ケリー・クラーク選手の使っている板はこれ!

BURTON FEELGOOD

 

ケリー・クラーク選手の使っているバインディングはこれ!

BURTON Lexa EST

 

ケリー・クラーク選手の使っているブーツはこれ!

BURTON SUPREME

 

藤森由香 ~美人スノーボーダー~

(藤森由香氏公式twitterより)

出身国 日本
生年月日 1986年6月11日
身長 160cm
最高世界ランク 7位

 

平昌オリンピックでも活躍した美人スノーボーダーの藤森由香選手です。

豪快でとても格好いいジャンプを決めて、板を脱いだらあの可愛さですから思わず憧れてしまった人も多いのではないでしょうか。

ビッグエアとスロープスタイルの選手ですので、ツインチップの板を使用しています。

 

ジャンプやトリックをしたい人におすすめのセッティングです。

 

藤森由香選手の使っている板はこれ!

<板:BURTON TALENT SCOUT>


 

藤森由香選手の使っているバインディングはこれ!

BURTON Escapade EST


 

藤森由香選手の使っているブーツはこれ!

BURTON Supreme


 

 

 

目次著者

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

関連Webon
同じ著者のWebon
Webon(ウェボン)
Webon(ウェボン)
このページを読む

スノーボード初心者のワックスの選び方とおすすめ

Webon紹介目次著者
スノーボードの道具の正しい知識を持てば、寒くないし、痛くないし、簡単に上達できるようになるのです。「進化の変遷」「道具の選び方」など、スノーボードの道具について一から学んでみてはいかがでしょうか。

風祭健氏によるスノーボード初心者『道具の選び方』入門はこちらから

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

 

 

 

ワックスも重要な道具!

 

スノーボードが好きな人がスノーボードの道具の話をすると、必ずと言っていいほどワックス(WAX)も話題に上がります。

ワックスの世界もかなり奥が深く、深く知るとなかなか面白いですよ。

ワックスは全く使わない人もいますが、上級者となるとほとんどの人が、こだわって使っています。

それくらいワックスは重要なアイテムになります。

なぜワックスがそんなに重要なのか。簡単な基礎知識から解説していきたいと思います。

 

ワックスの基礎知識

スノーボード初心者の方はおそらく「ワックスってどこにかけるの?」と思っているはずです。

まず知っておいていただきたいのはワックスはボード(板)にかけるという事。

 

そしてそれはひとまず知っていたとしても、いまいちワックスの必要性を感じていない人もいるはず。

ですので、まずはワックスの役割から説明していきたいと思います。

 

ワックスには2つの役割があります。

  • 滑走性能の向上
  • 板の滑走面の保護

です。

下記ではこの2つの役割について詳しくご説明いたします。

 

滑走性能の向上

 

ワックスをかけると滑走性能が向上します。滑走性能とは簡単に言えば「滑りやすさ」の事です。

 

この滑走性能の向上という言葉を聞いて

「スピードが出るのが怖いからワックスをかけたくない」

という人がたまにいますが、その考えは間違いです。

 

滑走性能が高いと、板をずらしたりして滑りを調整する動きもスムーズになりますから、減速などもしやすくなるため実は安全なのです。

逆に滑りが悪いと、板のコントロールを失ってしまって、思わぬ転び方をすることもあり大変危険です。

また、スムーズな操作性はスノーボードの上達の手助けにもなります。

板の滑りが良い事はメリットばかりで、デメリットはないのです。

 

板の滑走面の保護

 

スノーボードの板は、新品の状態ならワックスをかけなくてもある程度の滑走性能を持っています。

しかし、ワックスをかけないで直接雪面を滑ると滑走面(板の雪に接する面)はどんどん消耗してしまいますし、実は空気に触れているだけでも酸化して劣化していってしまうのです。

 

劣化すると毛羽立った状態になり、滑走性能が著しく低下してしまします。

たまに見かけますが「滑走面が白くなっている」のは、毛羽立って滑走性が悪くなった状態です。

 

 

こうなってしまうと、せっかくの高級な板も台無しですので、品質を良い状態に保つためにはワックスはかかせません。

 

ワックスの種類

 

スポーツ店などで、スノーボード・スキーのワックスコーナーを見ると、商品の多さに驚くと思います。

ワックスにはとてもたくさんの商品がありますが、大きく分けると

  • 簡易ワックス
  • ホットワックス

この2種類に分けられます。これらを雪質や気温でさらに細かく分けられた商品を選んで使用していきます。

 

簡易ワックスとは

簡易ワックスとはスプレータイプや生塗りタイプのワックスです。

ただ塗りつけるだけで簡単に使えますので、スノーボードに詳しくない人にもおすすめします。

また簡易ワックスは、雪質などで使い分ける必要はなく、シーズンを通して1本の商品で済ますことができます。

ただワックスが染み込むわけではないので、持続性がないのがデメリットです。

1日滑ったらほとんど効果は無くなってしまいます。

滑る度に塗る必要があるので、実はコストが結構高いです。

 

<簡易ワックスの例>

 

ホットワックスとは

ホットワックスとは固形のワックスをアイロンで溶かして板に染み込めせていくワックスのことです。

<固形ワックス>

 

雪質に合わせたワックスを使えば非常に高い滑走性能を発揮することができます。

また滑走面の保護能力も高いので、上級者や板を大切にする人はほとんどみんな固形ワックスを使っています。

 

ただアイロンなどの専用道具や、雪質に合わせた複数のワックスが必要なので、初期費用が高くなってしまうデメリットがあります。

また、余分なワックスを取り除いて滑走面を磨く作業が必要ですので、簡易ワックスに比べて手間もかかります。

しかし、ホットワックスは一回塗ればかなり長持ちするメリットがあります。

簡易ワックスの3倍は長持ちすると思って良いでしょう。

ワックス自体の価格も安いので、長い目で見れば簡易ワックスよりコスト的には優れます

 

 

高い板を購入したらホットワックスをするべき

 

スノーボードは高い板から安い板までピンきりありますが、板の値段はほとんど滑走面の性能の差になります。

高級な板は滑りが良く、安い板は滑りが良くない、と考えてもいいくらいです。

 

そして高級な板の高い滑走性能を維持するためには、滑走面の保護ができるホットワックスがかかせません

しかも高級な板の滑走面はワックスがたくさん染み込むようになっているので、ホットワックスをかければかけるほど高い滑走性能を発揮することができます。

逆に、安い板の滑走面は、それほどワックスが染み込まないようになっています。しかしその分、劣化が起こりづらい作りになっているので、ワックスなどのメンテナンスが楽に作られています。

 

ワックスはちょっと面倒に感じてしまいますが、滑りを良くして友達をぶっちぎったりするのも、なかなかの快感です。

スノーボードの道具は安くない物ばかりですので、せっかく購入したら大切に使ってあげたいです。

「高級な板にはホットワックス」という事だけでも覚えておきましょう!

 

 

 

目次著者

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

関連Webon
同じ著者のWebon
Webon(ウェボン)
Webon(ウェボン)
このページを読む

スノーボード初心者の板の選び方とおすすめ

Webon紹介目次著者
スノーボードの道具の正しい知識を持てば、寒くないし、痛くないし、簡単に上達できるようになるのです。「進化の変遷」「道具の選び方」など、スノーボードの道具について一から学んでみてはいかがでしょうか。

風祭健氏によるスノーボード初心者『道具の選び方』入門はこちらから

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

 

 

 

今回からは実践編と称して5ページに渡り「スノーボードの道具を実際に購入する時の選び方」について解説していきます。

このページでは「板」の選び方について解説をしています。

 

スノーボードの板は、実にたくさんの種類があり、値段もピンきりで種類によって滑りやすさが全然違います。

板選びは自分の滑りに合ったものを選ぶのが大切です。

「高級な板=良い板」というわけでありません。

いくら高級な板でも、自分に合っていない物では非常に滑りづらい「悪い板」になってしまいます。

良い板をゲットして、楽しいスノーボードをしましょう!

 

板の選び方の基礎

 

①まずは自分が何をやりたいかを明確にしよう!

板を選ぶ時はまず、自分がスノーボードでやりたいことを明確にしましょう。

「ジャンプがしたい」とか「パウダースノー(さらさらの雪)が好きだ」とか、何かしらやりたい事のイメージはあると思います。

「一本の板でジャンプもしたいしパウダースノーまでスイスイ滑りたい!」とかでも、もちろんOKです。

 

スノーボードにはどんな楽しみ方があるの?という方はこちら!(別Webon)

 

②自分に合っている板を選ぼう!

 

自分のやりたいスノーボードが想像できたら、カタログなどを参考にして、自分に向いている板を選びます。

板は「形状」や「素材」「硬さ」などで特性が変わってきます。

例えば低速でのジャンプなどをしたい人が、高速ターン向けの板を使ったら、かなり乗りづらく、楽しくないものになってしまうでしょう。

このように「自分がやりたい事」に合った板を選ぶ、というのが基本です。これだけは忘れないようにしましょう!

 

板の特性などは後述しますので、参考にしてみてください。

 

本屋さんに行けば、全てのメーカーの道具が掲載された「オールカタログ」が売られていますので、一度見てみると良いと思います。

板の特性から、幅や形などのスペックまで、メーカーからの説明が記載されていますのでとても参考になります。

また試乗したレビューが書かれているカタログもあります。

 

スノーボード専門誌『Freerun(フリーラン)』

 

最低限知っておくべき板の基礎知識

 

上記では、「スノーボードの板は自分に合った板を選んだ方が良い」とお伝えしましたが、具体的にどうすればいいかわからないと思います。

自分に合ったスノーボードの板を選ぶには

 

  • シェイプ(板を真上から見た時のアウトラインの形)
  • キャンバー形状(板を横から見た時の形)
  • 板の硬さ
  • 板の幅
  • 板の長さ

 

という5つの要素について理解しておく必要があります。

下記ではそれぞれの要素について解説していきます。これを知ることで自分に合った板を選ぶ上で非常に役に立つことでしょう。

 

1 板の「シェイプ」(板を真上からみた時のアウトラインの形状)

 

シェイプでは

「前後が同じ形状」である『ツインチップボード』

「ノーズとテール(前と後ろ)の長さと形状が違う」『ディレクショナルボード』

という2種類があります。(下図参照)

 

 

板の特性で一番違いが出る部分ですので、まずはこの二つの形状の違いを覚えましょう。

 

ツインチップボードの特徴

 

ツインチップボードは、メインスタンスもスイッチスタンス(ボードのテール(尾)を前にして滑ること)も同じような感覚で滑ることができます。

 

「メインスタンス」と「スイッチスタンス」
滑る向きで自分が得意な方のことを「メインスタンス」と言います。その逆を「スイッチスタンス」と言います。

ちなみに、右足を前にして滑ることを「グーフィースタンス」といい、左足を前にして滑ることを「レギュラースタンス」と言います。

 

ジャンプなどができるゲレンデ「パーク」を滑りたい人や、スピンなどの回転技「グラウンドトリック」をしたい人にはこの形状がおすすめです。

スピントリック(回転技)もしやすくなります。

また少ない力で板を動かすことができる取扱いやすい板ですので初心者、初級者にもおすすめです。初心者、初級者にもおすすめです。

 

ディレクショナルボードの特徴

 

ディレクショナルボードはメインスタンス(先述)に特化した性能を持っているので、メインスタンスでの滑りの安定感に優れます。

またパウダースノーも滑りやすい特徴があります。

高速ターンをしたりパウダースノーが好きな人、メインスタンスの逆向きである「スイッチスタンス」で滑らない人ならこの形状がおすすめです。

 

パウダースノーとは
新しく積もったばかりの雪でさらさらしている。転んでも痛くない等の特徴を持っており人気が高い。

<パウダースノー>

 

板の選び方「シェイプ」のまとめ

シェイプには

「前後が同じ形状」である『ツインチップボード』

「ノーズとテール(前と後ろ)の長さと形状が違う」『ディレクショナルボード』

がある。

ツインチップボードは「パーク」「グラウンドトリック」「初心者」におすすめ。

ディレクショナルボードは「高速ターン」「パウダースノー」「メインスタンスのみ」におすすめ。

 

2 板の「キャンバーの形状」(横から見た時の形状)

 

板のキャンバーの形状(板を横から見た時の形状)でも大きな違いが現れます。
それぞれの特性を説明します。

 

代表的な板!ロッカーボードとキャンバーボードの特徴

スノーボードの板の形状で最も名の知られているのが「ロッカーボード」と「キャンパーボード」です。

 

 

ロッカーボードとキャンバーボードは相反するような特性があります。

 

簡潔にまとめると

「ルーズで楽な感じが魅力のロッカーボード」

「力強さが魅力のキャンバーボード」

といった感じです。

 

少し詳しく述べていくとすればロッカーボードのメリットは

操作性の良さと、パウダースノー上での浮力の高さ

です。

キャンバーボードのメリットはロッカーボードと逆で

ターン時のグリップ力と高速性能の高さ

が魅力となっています。

 

そしてロッカーボードのデメリットは

ターン時の雪面のグリップ力(摩擦力)や、高速時の安定性にかける

事です。

キャンバーボードのデメリットは

操作性とパウダーの浮力がロッカーボードに劣る

という部分です。

 

フラットボードとハイブリッドボードの特徴

 

ロッカーボードとキャンバーの性能が違いすぎるので、もっと両者の良さを取り入れたバランス良い板が欲しい、ということで開発されたのがハイブリッドボードです。

 

ただし、ハイブリッドボードと一口に言ってもその中には「ダブルキャンバーボード」「ダブルロッカーボード」「フラットボード」など様々な種類があります。

 

 

さらにダブルキャンバーを1つとっても、キャンバーボード寄りのダブルキャンバーとか、ロッカーボード寄りのダブルキャンバーなど、ありとあらゆる形状があります。

いずれにせよこのように、ロッカーボードとキャンバーボードの中間のような性能があり、その万能な能力から最近人気の高い板です。

私からもおすすめする板です。

 

ただ、ここでは細かく説明しているとキリが無いので、まず初心者の方は「ロッカーボード」「キャンバーボード」の違いだけは抑えておきましょう。

 

パウダーボードの特徴

 

「パウダーボード」は深雪のパウダースノーの滑りやすさだけを追求した形状の板で、一般的なスノーボードの板とはかなり違う形をしています。

ノーズを太くしたロッカー形状を採用したものが多いです

スワローテールと言われるテールが分かれている形状などユニークな板も多くあります。

かなり特化した板なので、深雪でのパウダースノーをメインに考えている人以外にはおすすめしません。

しかし深雪の滑りに関しては、ずば抜けた性能があるので、本来難しい深雪パウダーでも、簡単に滑ることができるとして人気が高まってきています。

 

3 板の「硬さ」

 

硬さとは板のしなりやすさと捻れやすさのことを指します。

スノーボードは板がしなることで自由自在に滑ることができるのです。

ですので板の硬さは非常に重要なポイントになります。

 

柔らかい板が向いている人

 

柔らかい板は低速時の操作性に優れます。

つまり初心者やグラウンドトリックが好きな人など、あまりスピードを出さない人におすすめです。

また少ない力で操作できるので、非常に動きやすいです。

 

硬い板が向いている人

 

硬い板は高速時の安定性に優れます。

板が硬い事で雪面の凹凸を潰して行けて、高速のターンで強い遠心力がかかっても板が負けないので安定感が高くなります。

低速時は操作がしづらいので、とにかくスピードを出す人におすすめです。

 

板の硬さの調べ方

 

板の硬さは、板を曲げてみるとわかります。

1 板を縦に置いてノーズの先端を掴みます。

2 そして板のセンター付近を手で押してみてください。

 

 

板によって硬さが違うのが感じ取れると思います。

 

また、スノーボードの板の硬さはカタログなどでみると「FLEX(フレックス)」で表されます。フレックスは、基本的には1~10の数値で表されます。

フレックスの値は、1~3(ソフト=柔らかい)、4~6(ミディアム=中間の硬さ)、7~10(ハード=硬い)となります。

 

4 板の「幅」

 

板のつま先側とかかと側の幅のことです。

細い板は鋭いターンができて、太い板は直進安定性に優れます。

細い板が鋭いターンがしやすい理由は、板が細いとエッジと足が近くなるので、エッジに力を加えやすくなります。ターンは、いかにエッジに加重するかが大切ですので、幅が細い板の方が向いているのです。

 

また面積が広いほどパウダーの浮力は大きくなるので、太い板の方がパウダーの浮力は大きいのでパウダースノーにおすすめです。

 

5 板の「長さ」

 

板の長さは最後に考えましょう。

板の特性や形状を考えて欲しい板が決まったら、自分の身長体重に合わせた板を選びます。

靴もほしい靴が決まってからサイズを探すと思いますが、それと同じ感じです。

板の長さは顎の高さくらいが目安とされていますが、実は板の全長はあまり関係ありません。

 

板の全長よりも有効エッジの長さが重要になります。

有効エッジとは、実際に雪面に接地する部分のことを言います。

 

深雪でパウダースノーを滑る時には板の先端まで使いますが、圧雪されたゲレンデを滑る時は、板の先端までは接地しないのであまり関係ないんですね。

有効エッジの長い板は滑りの安定感が増しますが、長すぎると邪魔に感じてしまいます。

逆に有効エッジの短い板は安定感は劣りますが、操作性が高いです。

 

パウダーの浮力が高いと言われている板は、全長に対して有効エッジは長く、

パーク向けや高速ターン向けの板は、全長に対して有効エッジは短く

なっています。

 

板を何本も乗れば自分の基準となる有効エッジの長さがわかるようになるので、それを基準に選びましょう。

とりあえずは、顎の高さくらいの板を目安に考えるのも良いです。

 

困ったらメーカーや店員の説明を聞こう!

 

ここまで基礎知識を解説してきましたが初心者の方はよくわからなくなってしまう部分ももしかしたらあったかもしれません。

スノーボードの板はかなりたくさんの物がありますし、もっと細かいことを言い出してしまうとかなり難しくなってしまいます。

わからない時は、カタログに書かれているメーカーの説明文やショップ店員などに聞いて選びましょう。

「この板はオールラウンドモデルですが、ロッカーなのでパウダーも行けます。」

「パークでのビッグジャンプに最適です!」

などなど。必ず教えてくれます。

いずれにせよ、自分の滑りに合った板選びをしましょう。

自分にピッタリの板は、滑りのレベルを一つ上げてくれますよ!

 

「とりあえず滑りたい初心者」におすすめの板!

 

「まずは何をしたいかを明確にして、それに合ったボードを選ぶのがいい」と述べましたがもちろん「とりあえず滑りたい!」という方も多いと思います。

そこでここでは「とりあえず滑りたい初心者の方」におすすめの板をご紹介します!

 

そのような初心者の方は、とにかく操作のしやすい板が向いています。

具体的には、柔らかく短めツインチップロッカーボードが良いでしょう。

 

 

特にロッカーボードは「逆エッジ」という危険な転び方をしづらいのが特徴で、特におすすめです。古い板はこれの真逆のような板ばかりですので、初心者には非常に扱いづらいものになってしまいます。

 

 

ですので、私としては初心者にこそ、最近の新しい板をおすすめしています。

新品である必要はありませんが、そこそこ新しいモデルだと良いですね。

 

スノーボード大好き著者が選ぶ!初心者におすすめの板

画像クリックで商品詳細へ


 

 

 

目次著者

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

関連Webon
同じ著者のWebon
Webon(ウェボン)
Webon(ウェボン)
このページを読む

スノーボードのブーツの進化

Webon紹介目次著者
スノーボードの道具の正しい知識を持てば、寒くないし、痛くないし、簡単に上達できるようになるのです。「進化の変遷」「道具の選び方」など、スノーボードの道具について一から学んでみてはいかがでしょうか。

風祭健氏によるスノーボード初心者『道具の選び方』入門はこちらから

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

 

 

前記事⇒スノーボードの板の進化 ~新しい道具を使えば滑るのは簡単!?~

 

スノーボードで最も重要な道具

前記事でスノーボードの板について書かせていただきましたが、実はスノーボードで一番重要な道具はブーツと言われています。

体から板へ最初に力が伝わる部分ですから、ブーツがダメだとそもそも板まで力を伝えることすら難しくなるからです。

また普段の靴でもそうだと思いますが、履き心地の悪い靴では違和感もありますし、ひどいものでは痛みが出ることもありますよね?

スノーボードブーツはがっちりと縛って一日中履き続けるので、なおさら履き心地は重要になります。

その為スノーボードにおいて、ブーツはとても重要な道具となるのです。

 

 

ブーツも板と同様に昔から比べると非常に進化していて、最近の性能の良い物を使えば、より簡単で楽しく快適なスノーボードができます。

今回はそんなスノーボードブーツについて解説していきます。

 

ブーツで最も重要なのはフィット性

 

スノーボードブーツはフィット性が一番重要と言われています。

しっかり足にフィットしていないブーツでは、力を上手く伝えられずスノーボードの操作が難しくなるばかりか、足の痛みを出してしまうこともあります。

中には「スノーボードは足が痛くて嫌だ」という人も結構いますね。

 

スノーボードブーツのフィット感は、初心者には軽視されがちで、靴紐もしっかり縛らないでゆるゆるのまま滑っている人もいます。

ブーツと足がしっかりフィットしていないと、体の動きが正確に板に伝わらないので、板を操作するのが難しくなってしまいます。

ブカブカの大きな手袋を履いて、細かい作業をすることを想像してください。簡単な作業でも非常に難しくなってしまいますよね。

がっちりフィットしたブーツを使わないのは、それくらいスノーボードを難しくしてしまうのです。

 

 

インナーの進化~フィット性の向上には欠かせないアイテム~

 

現在のスノーボードブーツは非常に進化して、まるで足と一体化したかのようなフィット感を得ることができます。

これにより思い通りの動きを正確に板に伝えることができるようになりました。

スノーボードのブーツはアウターとインナーに分かれています。

 

 

この図にあるような「インナー」がフィット感に最も重要なアイテムとなります。

進化したインナーは柔らかいのにしっかりした素材を使っていて、低反発枕が頭にフィットするように、余すことなく足に密着します。

 

ブーツの進化・熟成型インナー

さらに現在のブーツの殆どには、熱成形インナーが採用されています。

熱成形インナーは滑っている内にどんどんインナーが足の形に成形されていくインナーで、段々と自分の足にピッタリの形になるのです。

これにより、ブーツが足にピッタリと密着し、ブーツの中で足が全く動かないほどフィットするようになりました。

 

熟成型スノーボードブーツの例(画像クリックで商品詳細へ)

 

ダイヤルを回すだけでブーツが締まる!「BOA」や「スピードレーシング」の登場

「BOA」や「スピードレーシング」というシステムを聞いたことはあるでしょうか。

シューレース(靴紐)に代わってブーツを締める技術のことです。今までのブーツはスニーカーのように脱ぎ履きする度に締める・緩める・結ぶ・解く、を行わなくてはなりませんでした。

 

しかし、BOAはワイヤーを使ったシステムで、ダイヤルを回すだけで簡単にブーツを締めつけることができます。

 

 

BOAブーツの例(画像クリックで商品詳細へ)

 

スピードレーシングはシューレース(靴紐)を使うのですが、従来のように一箇所ずつ締め上げていくのではなく、引っ張るだけで全体を一気に締めつけができて、装着が可能になったシステムです。

 

 

スピードレーシングブーツの例(画像クリックで商品詳細へ)

 

ちなみにスピードレーシングは「スピードゾーン」や「スピードレース」「クイックレーシング」などとも呼ばれます。

 

従来の靴紐を使った締めシステムも悪い訳ではなく、現在も発売されていてまだまだ人気もあります。

しかしどうしても「しっかり締め上げる」には強い力が必要で、力の弱い女性や子供ではしっかり締めることができませんでした。

しかしBOAもスピードレーシングも、弱い力でもしっかり締め上げることができます。

先程も書きましたが、ブーツはしっかりフィットさせなければ、スノーボードを操作することが難しくなります。

ですので、力に自身のない人でも、これらのシステムを搭載したブーツを使えばスノーボードは格段にやりやすくなります。

 

フィット感の次に大切な「サポート性能」とは

 

スノーボードブーツでフィット感の次に大切なのは、サポート性能と言われています。

スノーボードブーツは履いて、足首を曲げようと思っても、硬くてほとんど曲げることができません。これこそがサポート性能です。

「足首が曲げられないと動きにくい」と思われるかもしれませんが、これによって力は余すことなく板に伝わります。

柔らかくてサポート性能のないブーツは、力がほとんど逃げてしまうので、スノーボードをする上では逆に動きづらくなってしまうのです。

また高速のスピードを出してターンをする時などには、その分遠心力などの力が強くなってくるのでサポート性能が重要になります。

 

今と昔のブーツの違いは何?

 

昔のスノーボードブーツは「長靴のようなブーツ」と例えられることがあります。昔のブーツは、非常に柔らかい物ばかりでした。

加えてフィット感も良くないこともあり「長靴のようなブーツ」とよく例えられるのです。

長靴でスポーツをすることを想像してみてください。

 

まともに走るだけでも大変になってしまいますよね。

昔のブーツを長靴とするなら、現在のスノーボードブーツはランニングシューズと言えるでしょう。

ランニングシューズならしっかり靴紐を縛れば、しっかりフィットして軽快に動くことができます。

さらにソール(靴底)の反発などでランニングを助けるような働きもしてくれます。

 

同様に新しいスノーボードブーツも、しっかり足にフィットして、スノーボードの動きを助けるような働きをしてくれます。

現在の新しいスノーボードブーツは、フィット性とサポート性の高いブーツを簡単に素早く装着できるので、ストレスなく以前よりも簡単にスノーボードをすることができるのです。

「足が痛い」と思ってスノーボードをやめたことがある人も、試しに一度お店で新しいブーツを試着してみたら、気が変わるかもしれませんよ!

 

 

 

目次著者

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

関連Webon
同じ著者のWebon
Webon(ウェボン)
Webon(ウェボン)
このページを読む