スノーボード初心者のワックスの選び方とおすすめ

Webon紹介目次著者
スノーボードの道具の正しい知識を持てば、寒くないし、痛くないし、簡単に上達できるようになるのです。「進化の変遷」「道具の選び方」など、スノーボードの道具について一から学んでみてはいかがでしょうか。

風祭健氏によるスノーボード初心者『道具の選び方』入門はこちらから

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

 

 

 

ワックスも重要な道具!

 

スノーボードが好きな人がスノーボードの道具の話をすると、必ずと言っていいほどワックス(WAX)も話題に上がります。

ワックスの世界もかなり奥が深く、深く知るとなかなか面白いですよ。

ワックスは全く使わない人もいますが、上級者となるとほとんどの人が、こだわって使っています。

それくらいワックスは重要なアイテムになります。

なぜワックスがそんなに重要なのか。簡単な基礎知識から解説していきたいと思います。

 

ワックスの基礎知識

スノーボード初心者の方はおそらく「ワックスってどこにかけるの?」と思っているはずです。

まず知っておいていただきたいのはワックスはボード(板)にかけるという事。

 

そしてそれはひとまず知っていたとしても、いまいちワックスの必要性を感じていない人もいるはず。

ですので、まずはワックスの役割から説明していきたいと思います。

 

ワックスには2つの役割があります。

  • 滑走性能の向上
  • 板の滑走面の保護

です。

下記ではこの2つの役割について詳しくご説明いたします。

 

滑走性能の向上

 

ワックスをかけると滑走性能が向上します。滑走性能とは簡単に言えば「滑りやすさ」の事です。

 

この滑走性能の向上という言葉を聞いて

「スピードが出るのが怖いからワックスをかけたくない」

という人がたまにいますが、その考えは間違いです。

 

滑走性能が高いと、板をずらしたりして滑りを調整する動きもスムーズになりますから、減速などもしやすくなるため実は安全なのです。

逆に滑りが悪いと、板のコントロールを失ってしまって、思わぬ転び方をすることもあり大変危険です。

また、スムーズな操作性はスノーボードの上達の手助けにもなります。

板の滑りが良い事はメリットばかりで、デメリットはないのです。

 

板の滑走面の保護

 

スノーボードの板は、新品の状態ならワックスをかけなくてもある程度の滑走性能を持っています。

しかし、ワックスをかけないで直接雪面を滑ると滑走面(板の雪に接する面)はどんどん消耗してしまいますし、実は空気に触れているだけでも酸化して劣化していってしまうのです。

 

劣化すると毛羽立った状態になり、滑走性能が著しく低下してしまします。

たまに見かけますが「滑走面が白くなっている」のは、毛羽立って滑走性が悪くなった状態です。

 

 

こうなってしまうと、せっかくの高級な板も台無しですので、品質を良い状態に保つためにはワックスはかかせません。

 

ワックスの種類

 

スポーツ店などで、スノーボード・スキーのワックスコーナーを見ると、商品の多さに驚くと思います。

ワックスにはとてもたくさんの商品がありますが、大きく分けると

  • 簡易ワックス
  • ホットワックス

この2種類に分けられます。これらを雪質や気温でさらに細かく分けられた商品を選んで使用していきます。

 

簡易ワックスとは

簡易ワックスとはスプレータイプや生塗りタイプのワックスです。

ただ塗りつけるだけで簡単に使えますので、スノーボードに詳しくない人にもおすすめします。

また簡易ワックスは、雪質などで使い分ける必要はなく、シーズンを通して1本の商品で済ますことができます。

ただワックスが染み込むわけではないので、持続性がないのがデメリットです。

1日滑ったらほとんど効果は無くなってしまいます。

滑る度に塗る必要があるので、実はコストが結構高いです。

 

<簡易ワックスの例>

 

ホットワックスとは

ホットワックスとは固形のワックスをアイロンで溶かして板に染み込めせていくワックスのことです。

<固形ワックス>

 

雪質に合わせたワックスを使えば非常に高い滑走性能を発揮することができます。

また滑走面の保護能力も高いので、上級者や板を大切にする人はほとんどみんな固形ワックスを使っています。

 

ただアイロンなどの専用道具や、雪質に合わせた複数のワックスが必要なので、初期費用が高くなってしまうデメリットがあります。

また、余分なワックスを取り除いて滑走面を磨く作業が必要ですので、簡易ワックスに比べて手間もかかります。

しかし、ホットワックスは一回塗ればかなり長持ちするメリットがあります。

簡易ワックスの3倍は長持ちすると思って良いでしょう。

ワックス自体の価格も安いので、長い目で見れば簡易ワックスよりコスト的には優れます

 

 

高い板を購入したらホットワックスをするべき

 

スノーボードは高い板から安い板までピンきりありますが、板の値段はほとんど滑走面の性能の差になります。

高級な板は滑りが良く、安い板は滑りが良くない、と考えてもいいくらいです。

 

そして高級な板の高い滑走性能を維持するためには、滑走面の保護ができるホットワックスがかかせません

しかも高級な板の滑走面はワックスがたくさん染み込むようになっているので、ホットワックスをかければかけるほど高い滑走性能を発揮することができます。

逆に、安い板の滑走面は、それほどワックスが染み込まないようになっています。しかしその分、劣化が起こりづらい作りになっているので、ワックスなどのメンテナンスが楽に作られています。

 

ワックスはちょっと面倒に感じてしまいますが、滑りを良くして友達をぶっちぎったりするのも、なかなかの快感です。

スノーボードの道具は安くない物ばかりですので、せっかく購入したら大切に使ってあげたいです。

「高級な板にはホットワックス」という事だけでも覚えておきましょう!

 

 

 

目次著者

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

関連Webon
同じ著者のWebon
Webon(ウェボン)
Webon(ウェボン)
このページを読む