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スノーボードは道具によって滑りやすさが大きく変わります。自分がしたい滑り方に合った道具を選ぶ事で何倍もスノーボードを楽しむことができるのです!
「スノーボード『道具の選び方』入門 ~滑り方で選ぶ!~」はこちらから!
著者:風祭健
北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから
道具は3点セットで選ぶのが良い理由
「板」「ブーツ」「ビンディング」は3つをセットとして選んでいくと、バランスが良く使いやすい道具となります。
特にビンディングは、板とブーツの硬さや特性などのバランスをみて選ばなければ、どんなに良いビンディングでもその性能を発揮することができません。
ということでこのページでは、パークにおすすめの「板」「ブーツ」「ビンディング」の3点を、セットアップで紹介します。
ここでは
- パーク初心者
- キッカー・ジャンプ
- ジブ(BOXやレール)
という項目に分けておすすめ3点セットを紹介していきます!
パーク初心者におすすめの3点セット
photo by The Camp of Champions Snowboard & Ski Summer Camp
ここでは「これからパークに挑戦したい」「パークの楽しさに目覚めてきた」という人におすすめの道具を紹介します。
初心者はスピードを出しすぎると危険です。ジャンプをするとしても小さいジャンプ台を使えばスピードも必要ありません。
ですので、スピードを重視した道具ではなく動きやすい道具が良いです。
ただ、少し硬めの道具にした方が安定感もあり落ち着いて挑戦しやすいので、バランスの良いセットをおすすめします。
▼パーク初心者におすすめの道具一覧
ポイント:スピードは出さないので「動きやすい道具」。少し硬めで安定感のあるバランスの良いセット
下記では、パーク初心者におすすめの道具の詳細を解説していきます。
板
▲スノーボードの板の硬さの説明図。板の硬さは「しなりやすさ」「ねじりやすさ」のことを意味します。
パーク初心者の方には、硬すぎず柔すぎないミドルフレックス(中間の硬さ)の板がおすすめです。
板が柔らかいと動きやすいですが、その分最初はバランスを崩すこともよくありますので、ある程度硬さがある方が板に頼ることができます。
また、形状は動きやすく安定感のあるハイブリッドボードがおすすめです。
ロッカーボードよりもバランスを崩した時の踏ん張りが効きますし、キャンバーボードよりも操作性が良いので低スピードで動きやすいです。
ハイブリッドボードとは
▼ハイブリットボード
スノーボードの板には様々な形状がある。ハイブリットボードは、基本的にはロッカーボードとキャンバーボードの間の性能。
▼ロッカーボード
ルーズな操作性が特徴で、自由な動きがしやすくパウダーの浮力が高い。
▼キャンバーボード
反発力とターンの時のグリップ力が強い。
これらの事を考えるとBURTON(バートン)というメーカーの「PROCESS FLYING V」というモデルがおすすめとなります。
▼おすすめの板を買う BURTON「PROCESS FLYING V」
ブーツ
▲ブーツの「硬さ」とは足首の曲がり具合を指す。
ブーツの硬さは低速で動きやすいソフトフレックス(柔らかい)のモデルがおすすめです。
特にレールやボックスに挑戦する時は、細かい足元の操作ができる柔らかめのブーツが最適となります。
ビンディングを硬めのモデルにすれば、キッカーでのジャンプも安定しますので、ブーツは柔めで大丈夫です。
これらの事を踏まえるとブーツは板と同じくBURTONというメーカーの「CONCORD」というモデルがおすすめとなります。
▼おすすめのブーツを買う BURTON 「CONCORD」
ビンディング
板がミドルフレックスなので、ビンディングは柔らかすぎないモデルがおすすめです。
ビンディングの「硬さ」とは
▲ビンディングの図
ビンディングの硬さは
・ハイバック(アキレス腱の部分)
・アンクルストラップ(足首に締める部品)
・ベースプレート(土台)
の3つの部分の硬さで決まります。
特にハイバックの硬さは顕著に硬さを感じる重要な部分です。
ビンディングだけが柔らかいと板に負けてしまい、操作がしづらくなります。
また、ブーツは柔らかめのモデルが良いので、ビンディングまで柔らかいと安定感が悪くなってしまいます。ミドルフレックスくらいがバランスが良く使いやすくておすすめです。
これらの事を踏まえるとビンディングもBURTONというメーカーで「CARTEL EST」というモデルがおすすめとなります。
▼おすすめのビンディングを買う BURTON「CARTEL EST」
おさらい:パーク初心者用おすすめ3点セット一覧
ポイント:スピードは出さないので「動きやすい道具」。少し硬めで安定感のあるバランスの良いセット
パークの中でも、特にやりたいことがある場合
一口に「パーク」と言っても、パークにもジャンプ・レール・BOXなどやれることは様々です。
下記では、パークの中でもやりたいことに合わせた道具を紹介いたします。
ここでは
というパークでやれる事に分けて解説します。
キッカー・ジャンプにおすすめ3点セット
photo by The Camp of Champions Snowboard & Ski Summer Camp
キッカー(ジャンプ台)のジャンプをメインでやりたい、と考えている人におすすめの道具を紹介します。
キッカーはスピードも必要ですし、高いジャンプをするためには板の反発力も必要になります。
また、高いジャンプをした後の着地にも耐えられる道具のサポート性能も必要です。
それらを考慮して道具選びをしましょう。
▼キッカーのジャンプにおすすめのセットアップ一覧
ポイント:高いジャンプをする時に必要な反発力と、着地に耐えれるサポート性能を兼ね備えた道具
板
キャンバーボードの板は反発力が強くて高いジャンプが可能となります。また、着地の時の踏ん張りも効きますので着地もしやすいです。
ミドルフレックスくらいの硬すぎない板をチョイスすれば、スピードを出した時の操作性が抜群ですのでキッカーには最適です。
▲キャンバーボードの形状は、真横から見ると真ん中がちょっと浮いている
これらの事を踏まえるとRIDE(ライド)というメーカーの「HELIX」という板がおすすめとなります。
▼おすすめの板を買う RIDE「HELIX」
ブーツ
硬いブーツは上体を支えてくれますので、キッカーでの安定した着地をしやすいメリットがあります。
また、高速で滑っている時の安定性もあるので、キッカーをメインに考えている場合はある程度硬めのブーツが良いでしょう。
しかし、硬すぎると低速時に動きづらくなるので、大きなキッカーを飛ぶ人以外は、硬すぎないミドルフレックスのブーツがおすすめです。
これらの事を踏まえるとK2というメーカーの「DARKO」というモデルがおすすめとなります。
▼おすすめのブーツを買う K2「DARKO」
ビンディング
ビンディングはブーツに合わせて選ぶと良いでしょう。
硬いブーツを選んだ場合は、柔めのビンディングにすれば確かなサポート性能を確保しながら、動きやすさも確保できます。
サポート性能とは
「足首を曲げようと思っても、硬くてほとんど曲げることができない」という機能がサポート性能。つまり足首が動かない分、力が余すことなく伝わるので「サポート性能が高い」という事はそれだけ動きやすくなる。
柔らかめのブーツを選んだ場合は、硬めのブーツにすればブーツの不安定感をビンディングがサポートしてくれます。
つまりキッカー・ジャンプ用ブーツはミドルフレックスを先ほどおすすめしましたのでここでもミドルフレックスのビンディングが好ましくなります。
これらの事を踏まえるとNOW BINDINGというメーカーの「BRIGADE」というビンディングがおすすめとなります。
▼おすすめのビンディングを買う NOW BINDING「BRIGADE」
おさらい:キッカー・ジャンプ用おすすめ3点セット一覧
ポイント:高いジャンプをする時に必要な反発力と、着地に耐えれるサポート性能を兼ね備えた道具
ジブ(BOX・レール)におすすめ
photo by The Camp of Champions Snowboard & Ski Summer Camp
次はジブ(BOXやレールの総称)をメインにやりたい人におすすめの道具を紹介します。
レールなどをやると板を痛めつけることになるので、ジブをメインにやりたい人には、あまり高価な板はおすすめしません。
以下ではこれらの事を考えたジブ用おすすめの道具をご紹介していきます。
▼グラトリ・ジブにおすすめの3点セット一覧
ポイント:低速で滑るので高速性能は必要なく、トリックのしやすい動きやすい道具。
板
グラトリもジブも低速で滑ることが多いで、高速性能(高速で滑りやすい性能)は必要ありません。
また、柔軟に動ける方がトリックもしやすいので、とにかく動きやすい板がおすすめです。
ですので、柔らかめのロッカーボードやハイブリッドボードなどをおすすめします。
▼ロッカーボード
ルーズな操作性が特徴で、自由な動きがしやすくパウダーの浮力が高い。
▼キャンバーボード
反発力とターンの時のグリップ力が強い。
これらの事を踏まえるとLOBSTER(ロブスター)というメーカーの「JIBBOARD」というモデルがおすすめです。
▼おすすめの板を買う LOBSTER「JIBBOARD」
ブーツ
ブーツは動きやすいさを重視して、柔らかめのブーツにするのがおすすめです。
そうなると高速滑走時は安定感が悪いので、スピードを出すこともある人は硬めのブーツを選択するのも悪くないでしょう。
足元の硬さはビンディングでも調整できますので、ブーツの硬さはあまり重要視しなくても問題ありません。
これらの事を踏まえるとブーツはBURTONというメーカーの「CONCORD」がおすすめとなります。
▼おすすめのブーツを買う BURTON「CONCORD」
ビンディング
柔らかい板を使う場合は、どんな硬さのビンディングを使用しても高い操作性(操作のしやすさ)を発揮できます。
ですので、ブーツに合わせたビンディング選びをしましょう。
ジブやグラトリはそれほどスピードを出しませんので、柔らかめがおすすめですが、好みで選んでしまっても問題ありません。
先ほどおすすめしたブーツは柔らかめでしたのでここでも柔らかめのUNION(ユニオン)というメーカーの「CONTACT」をおすすめします。
▼おすすめのビンディングを買う UNION「CONTACT」
おさらい:ジブ用おすすめ3点セット一覧
ポイント:低速で滑るので高速性能は必要なく、トリックのしやすい動きやすい道具。
以上がパーク向け3点セットです。
迷ったら、よくわからなかったら是非これらを参考にしていただき選んでいただければと思います!
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著者:風祭健
北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから