スノーボード防寒対策の基礎知識

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スノーボードの道具の正しい知識を持てば、寒くないし、痛くないし、簡単に上達できるようになるのです。「進化の変遷」「道具の選び方」など、スノーボードの道具について一から学んでみてはいかがでしょうか。

風祭健氏によるスノーボード初心者『道具の選び方』入門はこちらから

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

 

 

 

 

スノーボードは寒い?

 

「スノーボードは寒くてつらいから嫌いだ。」

 

と思っている人はいらっしゃいませんか?

実際に私はこのように言っている人にたくさん出会ってきました。

確かに寒いのは私も大嫌いです。しかし、私はスノーボードは嫌いではありません。

なぜなら、全然寒くないからです。

「へー寒さに強いんだね。」と思われるかもしれませんがそうではありません。むしろ冷え性で結構寒がりな方です。

私がスノーボード中に寒くないのは、単純に寒くならない格好をしているからです。

「いくら厚着をしても寒い」という人もいますが、もしかしたらその厚着のし過ぎが寒さ原因かもしれません。

今回は寒くない快適なスノーボードのための格好をお教えします。

 

スノーボード、寒さの原因は「汗」がほとんど

 

まずはスノーボードの寒さの原因から考えてみましょう。

・一つは気温に対して薄着すぎる単純な寒さ。

・もう一つは汗をかいて体が濡れることで起きる汗冷えによるもの。

この2つが考えられるのですが、スノーボードの場合殆どが後者の汗冷えによるものが原因です。

 

多くの人はきちんと防寒対策をしてスキー場へやって来ます。

雪山でも寒くないような格好をしてくるのですが、スノーボードは運動量の多いスポーツですので、あまり厚着をしすぎると汗をかいてしまいます。

そして滑った後、リフトに乗って動かなくなるので、汗が冷えて寒くなってしまうのです。

典型的な汗冷えを起こしてしまうパターンです。

「厚着をするのが単純に温かい格好」というわけではないんですね。

 

本当の意味で温かい格好とは?

 

厚着のしすぎは良くないと書きましたが、では薄着にして汗をかかないようにすれば良いのか、というとそうではありません。

それでは普通に寒いので本末転倒ですね。

 

つまりは汗をかいても汗冷えを起こさないようにすれば良いのです。

汗冷えは「服が汗で濡れること」が原因です。

 

吸汗速乾素材のインナーを着れば汗冷えは起こりづらくなります。

吸汗速乾素材とは、名前のとおり、汗を素早く乾かす性能を持った素材のことです。

登山などのアウトドアをする人は必ずこの吸汗速乾素材のインナーを着用しています。

ポリエステル素材の衣類は速乾性能を持っているのでスノーボードや登山などのアウトドアに向いています。

逆に綿素材は水分を吸いやすくて乾きにくい性質を持っているので、アウトドアには最悪の素材です。

さらに欲を言えば、アウトドアブランドから出されている吸汗速乾性能がさらに優れた、高機能インナーを着用すれば結構な量の汗をかいても体をドライに保ちます。

 

高機能インナーの例

『(モンベル)mont-bell ジオラインM.W.ラウンドネックシャツ Men’s』(画像クリックで商品詳細へ)

 

この吸汗速乾素材のインナーをファーストレイヤー(肌着)として、その上にフリース素材のトレーナーなどのミドルレイヤー(肌着とアウターの間に着るウェア)を着ます。

ミドルレイヤーでも綿素材は避けましょう。

 

おすすめミドルレイヤ―の例

『(モンベル) mont-bell シャミースジャケット Men’s』(画像クリックで商品詳細へ)


 

フリースも水分を含みずらい素材ですので、発散した水分はフリースの外まで逃げていき、体は乾いた状態を保てます。

 

ウェアは関係ない?インナーで暖かさを調整

 

スノーボードウェアは薄いペラペラのものばかりですよね。

中にはダウンや中綿入のウェアもありますが、殆どはペラペラの作りの物になっています。

この薄い作りにも意味があり、特に初心者の人には薄いウェアがおすすめです。

寒そうに感じるかもしれませんが、ウェアで温かさを調整するよりもインナーで調整した方が良いのです。

なぜならばインナーならば脱ぐことができるので、温度調整がしやすいからです。

上述したように温かすぎる格好は汗冷えの原因になるので、変化しやすい山の気候に合わせた格好をするのが望まれます。

ウェアは薄く気温に合わせたインナーを着込むのがベストです。

 

ネックウォーマーはマストアイテム

 

温かい格好をする上でネックウォーマーは必需品です。

マフラーを想像していただければ良いのですが、首を温めるだけで何倍も温かく感じますよね。

特に風の強いことが多いスキー場ではその効果は大きいです。

ネックウォーマーをしていないと、首元から風が入って来てしまい、かなり体温を下げる原因となってしまいます。

また顔を覆えるタイプのネックウォーマーなら、雪が降っている日にかなりの威力を発揮してくれます。

顔が冷やされるだけでもかなり体感温度は違ってきます。

とにかく肌をなるべく露出しないことが一番ですので、ネックウォーマーは最適のアイテムです。

 

インナーから見直そう

着るものをちょっと工夫するだけで何倍も温かく快適にスノーボードをすることができるようになります。

寒い時にはウェアを気にしがちですが、実はインナーの方が重要なのです。

いくら高級なウェアを使ってもインナーがダメなら全く意味はありません。

まずはインナーから見直してもてください。

その上で高性能のウェアを着れば快適なスノーボードを保証いたします。

 

 

 

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北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

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スノーボードの板の進化

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スノーボードは難しい!?

 

スノーボードには「難しい」というイメージがあります。

イメージだけでなく「実際にやってみたけどできなかった」という人もいるでしょう。

実際私の知り合いの中にもそういう人がいます。

「滑れなかった」という人に会った時、私はいつも道具について尋ねます。

大体の場合、昔の古い道具を借りてきて、メンテナンスも正しいセッティングもされていない状態で使っていたりします。

厳しい言い方をすれば、そのような道具ではできなくて当たり前です。

是非ここで知っていただきたいのは「新しくて良い道具を使えばスノーボードは非常に簡単になる」ということです。

昔やっていたけど挫折してやめた、という方にも知ってほしいのですが、現在のテクノロジーで作られた道具を使えばスノーボードは格段に上達します。

 

今と昔の板の違い

 

スノーボードの板はここ20年くらいの間に劇的に進化しました。今の板と比べると昔の板は、重くて硬くて操作がしにくい物ばかりに感じます。

車に例えてみましょう。

今の乗りやすい初心者向けの板を、オートマの軽自動車とするならば、昔の板は大型バスのようなイメージです。

もちろん大型バスが悪いわけではないですが、初心者が初めて車を運転するならどちらが簡単でしょう。

当然軽自動車の方が運転しやすいですよね?

 

直線で走っている限りでは対して変わらないかもしれませんが、曲がったり止まったりする時には、軽くて小回りの効く方が断然簡単です。

そしてさらに、高性能なスポーツカーや乗りやすいファミリーカーのような用途別に特化した板も作られています。

昔、大型バスを使って伸び悩んでいた方も、スポーツカーに乗り換えれば、これまでできなかったことも可能になります。

例えばパウダーを滑ったりだとか、ジャンプをしてスピントリック(回転する技)をしたりだとか、高速スピード出して激しいターンを決めたりだとか。

新しい板の性能を使えばワンランク上のスノーボードをすることも可能なのです。

 

板の形状の進化!ロッカーボードの登場

 

少しスノーボードを知っている人なら「ロッカーボード」という名前を聞いたことがあると思います。

スノーボードの板が劇的に進化した背景には、ロッカーボードが開発されたことが大きいです。

最初に誤解されないように言っておきたいのですが、「ロッカーボードは優れた板」という意味ではありませんので、それだけ誤解しないでください。

 

それまでの板はキャンバーボードといって、板の先端が地面に設置して、足元が浮き上がるように反り返った形状をしていました。

 

 

ロッカーボードは逆反りの形で、船底のような形状をしています。

 

 

発売されたのは10年ほど前なのですが、当時はキャンバーボードが当たり前でしたので、かなりセンセーショナルな登場でした。

 

ロッカーボードの特徴

 

ロッカーボードの特徴は操作性の良さです。キャンバーボードに比べると圧倒的に動きやすいことから、初心者の人でも滑りやすい板です。

ただ、高速性能や安定感といったことは劣っていまうので、ロッカーボードが「最も良い板」というわけではないのですが、ロッカーボードからヒントを得て、現在では様々な形状の板の開発が行われています。

 

「ダブルキャンバーボード」や「ノーズロッカー」など、今や十数種類の形状が登場しています。

 

 

形状の種類や特徴などの細かい説明は長くなるのでここでは省かせていただきますが(詳しくは第3章のこちらのページで解説しています)、つまりは、ユニークな性能を持った板が作られるようになったということです。

 

パウダースノー向けの浮力のある板や、初心者向けの低速でも操作しやすい板、そしてトリック(スノーボードの技)もしやすくパウダースノー(新しく積もったばかりの雪。さらさらしている)も滑りやすい万能な板など、現在では様々な物が開発されています。

 

パウダースノーとは
新しく積もったばかりの雪でさらさらしている。転んでも痛くない等の特徴を持っており人気が高い。

<パウダースノー>

トリックとは
スノーボードの技の総称。回転技である「スピン・トリック」やジャンプ台を使わない「グランド・トリック」などがある。

<トリックの一例>

 

ジャンルに特化した板の登場

 

スノーボードの憧れといえば、気持ちよさそうな深雪のパウダーとか、格好いいジャンプなどのトリックがありますよね。

私もスノーボードでビッグエアーなどのジャンプ見て、格好いいと思ったのがキッカケでスノーボードを始めました。

 

ビッグエアーとは
スノーボードの競技の一つでオリンピック種目になっている。派手な技を繰り出すのが特徴。


 

しかし、一昔前のスノーボードでは、パウダーを滑るのはかなりの技術が必要でした。

パウダーの上ではトリックなどが非常に難しかったのです。

 

しかし先程紹介した様々な形の板の登場によって、これらの難しい滑りも簡単になりました。

その理由は専門のジャンルに特化した板が作られるようになったからです。

 

「パウダー向けの板」

「ジャンプ向けの板」

「トリック向けの板」

「高速ターン向けの板」

など様々な用途に合わせた板が滑りの助けをしてくれます。

 

色々なことに簡単に挑戦できるのは、楽しいばかりかスノーボードの上達の手助けにもなります。

楽しいスノーボードは夢中で集中して滑るので自然と上達しますし、色々な滑り方の経験を積むことになりますので、確実にレベルアップするのです。

昔の古い板しか使ったことのない人は、最新の板やジャンルに特化したユニークな板に乗ってみていただきたいです。

すぐに昔のレベルを超えることだって可能ですし、新しいスノーボード楽しみもきっとみつかるでしょう。

また、スノーボードをやったことがない人も、現在の優れた板を使ってスノーボードをしてみてほしいです。

きっと聞いていたよりも簡単にスノーボードができるはずです!

 

 

 

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スノーボードのビンディング(バインディング)の進化

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ビンディング(バインディング)とは

 

スノーボードの板と足を繋ぐ部分の道具のことを「ビンディング(バインディング)」といいます。

 

 

ビンディングの例(画像クリックで商品詳細へ)

 

ちなみにビンディングやバインディングと呼ぶこともありますが、アメリカとヨーロッパの読み方の違いですので、どちらでも大丈夫です。

ビンディングもブーツと同じく体の動きを板に伝える重要な役割を果たします。
いくら優れたブーツを使ったとしても、バインディングがダメな物なら意味がなくなってしまいます。

ビンディングで重要なのはフィット性サポート性能になります。これもブーツと同じですね。(前のページスノーボードの『ブーツ』の進化で詳しく解説しています!)

足、ブーツ、ビンディング、板、全てが一体化するようにジャストフィットすれば、スノーボードを思い通り自由自在に操作することができ、スノーボードを簡単に乗りこなすことだってできます。

 

昔と今のビンディングの違い

 

現在のスノーボードのビンディングと昔のビンディングを比較すると、フィット感とサポート性能が驚くほど向上したのがわかります。

現在のビンディングをランニングシューズとするならば、昔のビンディングはスリッパのように感じます。

スリッパは言い過ぎかもしれません。ビーチサンダルくらいです。

ランニングシューズとビーチサンダルなら、どちらがスポーツをしやすいかは想像しなくてもわかると思います。

体と道具が一体化しなければ、スムーズで正確な動きはできるようになりません。

 

「固定」と「フィット」は違う

 

昔のビンディングでもしっかり締め付ければ、きちん固定することはできました。

しかしあくまでも「固定」で、「フィット」とは少し違う感覚です。

つまり足が固定されているだけで、体の動きを無駄なく伝えるというほどではなかったのです。

また、昔のビンディングは形が良くなかったので、思いっきり締めつけて固定すると「足が痛くなる」という弱点もありました。

部分的な締めつけで血が止まるような抑え方しかできなかったのです。

 

サポート性能の向上

 

現在のビンディングは、素材と形が良くなったので、全体を包み込むように締めつけるようになりました。痛くなるほど締めつけなくても、しっかり固定することができるようになりました。

柔らかい素材なのですが、しっかりしたサポート性能もあるのでフィット性が高いのです。

 

サポート性能とは
「足首を曲げようと思っても、硬くてほとんど曲げることができない」という機能がサポート性能。つまり足首が動かない分、力が余すことなく伝わるので「サポート性能が高い」という事はそれだけ動きやすくなる。

 

例えば、ランニングシューズなどの運動靴はソール(靴底)の反発力があり、運動のサポートをする機能もあります。

スノーボードのビンディングも同じで、現在のビンディングには弾力のある素材を使用していますので反発力があり、操作がしやすくなるだけでなく、動きのサポートまでしてくれます。

性能の高いビンディングを使えば、それだけでスノーボードが上手くなることもあるのです。

 

クッション性の向上

 

現在のビンディングの足を乗せる部分には、クッション性の高いパッドが取り付けられています。

 

 

クッション性のあるパッドは、足にかかる衝撃を和らげてくれます。

また柔らかい素材ですので、雪面の感覚まで足裏で感じるこができるようになりました。

先程、昔のビンディングを「スリッパ」と例えましたが「下駄」の方が正確な表現かもしれません。

進化したビンディングに例えた「ランニングシューズ」なら、柔らかくてクッション性のあるソール(靴底)をしていますので、地面の感触まで感じることができますし、ランニングの衝撃を和らげてくれます。

一方固くて厚みがある下駄は、地面の感触を感じづらいし、衝撃を和らず体への負担が大きくなります。

クッション性はジャンプなどの衝撃が大きいことをしなければ関係ないと思われがちですが、意外とただ滑っているだけでも関係しているのです。クッション性のあるパッドが敷かれたビンディングはスノーボードを楽にして、疲れの軽減にも役立つのです。

 

ユニークなビンディングも登場

 

現在はなかなかユニークなビンディングも多く発売されています。

例えば、BURTON(バートン)というスノーボードの道具の会社で出されている「EST」というビンディングは、従来の物のようにバインディングと板を足の下で固定するのではなく、足の外側で固定します。

それにより、ミリ単位でのセッティングの調整が可能になり、ブーツと板の間に余計な物がなくなることによって、より板と一体化することができるようになりました。

 


 

またNOW.BINDINGというメーカーのビンディングは、スケートバードの技術を参考にして、前後に可動するビンディングを開発しました。

より強い力を伝えることが可能になり、操作性の向上のエッジグリップの向上がされます。

 

などなど、これらはほんの一部の例で、各社いろいろなテクノロジーのビンディングを開発しています。

モデルによって本当に乗り味が違い、乗り比べるだけでも楽しめるほどです。

こういった楽しみもスノーボードの魅力の一つだと思います。

興味を持った人は、ちょっとスポーツ店を覗いてみるのはいかがでしょうか!

 

 

 

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スノーボード初心者『道具の選び方』入門 ~基礎知識編~

著者:風祭健

北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダー。スノーボーダー歴約20年。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格保有。冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから

 

「スノーボードがなかなか上達しない」

「スノーボードは寒いからいや」

などスノーボードのネガティブなお悩みは、道具選びの正しい知識を持つことで大きく改善されるのです。

このWebonではまず「道具の基礎知識」が学べるよう分かりやすく道具の今について解説をしています。著者の初心者おすすめ道具も紹介しています!

 

~~わずか20年あまりの間に、これほどの進化を遂げた理由は、技術の進化もありますが、大きな要因は道具の進化にあります。競技レベルが上ったと言いましたが、今の選手でも当時の道具を使えば、当時のレベルくらいの滑りしかできないでしょう。それくらい道具の進歩はめざましいです。~~
はじめに ~道具でスノーボードはレベルアップする~より

 

はじめに

スノーボードの道具について学ぶことは想像以上に大切なことなのです。

「なかなか上達しない」などの悩みは、実は道具選びをしっかりとするだけで解決できてしまうこともあるのです。

はじめに ~道具でスノーボードはレベルアップする~

 

第1章 主要な道具の基礎知識

スノーボードの道具は年々進化しています。以前、スノーボードを滑っていて、上達せずやめてしまった人も、進化した道具を使用すれば簡単に滑れるようになっていくのです。

スノーボードの板の進化

スノーボードのブーツの進化

スノーボードのバインディング(ビンディング)の進化

 

第2章 身に着ける道具の基礎知識

スノーボードが寒くてイヤという嫌悪感を抱いている方もいるかと思います。しかし、ウェアの正しい知識を持てば、スノーボードは快適に楽しむことができるのです。

スノーボード防寒対策の基礎知識

スノーボードウェアの基礎知識

スノーボードゴーグルの基礎知識

スノーボードプロテクターの基礎知識

 

第3章 道具の選び方

スノーボードの道具はどうやって選んでいいかは初心者の方にとっては、なかなか頭を悩ます問題だと思います。ここでは道具選びの基礎をお伝えいたします。

スノーボード初心者の板の選び方とおすすめ

スノーボード初心者のブーツの選び方とおすすめ

スノーボード初心者のバインディング(ビンディング)選び方とおすすめ

スノーボード初心者のウェア・ゴーグルの選び方とおすすめ

スノーボード初心者のワックスの選び方とおすすめ

 

第4章 道具の購入方法

実際にスノーボードの道具を購入してみましょう!どこで購入するのがいいか、中古でいいの?など疑問にお答えいたします!

スノーボードの道具の購入方法とおすすめ

 

第5章 道具のマニアックな世界

スノーボードのプロが使っている道具やおすすめのカメラを知ることで、楽しみ方は広がっていきます。スノーボードのマニアックな道具の世界をぜひ、覗いてみてくださいませ。

スノーボードのプロが使っている道具

スノーボード撮影でおすすめカメラ

バックカントリースノーボードに必要な道具4選

 

番外編

スノーボードのインソール(中敷きの)選び方とおすすめ

特殊な機能を持つビンディング6選

はじめに ~道具でスノーボードはレベルアップする~

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はじめに

 

平昌オリンピックのスノーボードは盛り上がりましたね!

ハーフパイプの平野選手の2大会連続の銀メダルで、日本中でスノーボードが話題になりました。

全国放送の番組でタレントさん達から「ダブルコーク1440ミュートグラブ」という言葉を聞けて、スノーボード好きの私はなぜか自分の事のように照れくさくなってしまいました。

 

ご挨拶遅れましたが、はじめまして、風祭と申します。

夏は季節労働者(一定の季節だけ就労する者)として働き、冬は仕事をやめてスノーボードインストラクターとして山に籠もる、という生活を長年に渡って送っています。

冬の間は「スノーボードのレッスンがある日はスノーボードをして、さらに休日はプライベートでスノーボードをする」というスノーボード漬けの生活を送っているスノーボードバカです。

スノーボード研究家とも呼ばれています。(自称ですが)

そんなスノーボード大好き人間の私としては、スノーボードの楽しさが伝わり、ぜひみなさんにスノーボードを楽しんで欲しいと日々思っています。

 

スノーボード人口が少ない理由

 

しかし、残念ながらスノーボード人口は多くはありません。オリンピック競技となった今でも、まだまだマイナー競技です。

加えて、かつてやっていた人でもやめてしまった人が多くいます。

私なりに考えたのですが、スノーボードを続ける人が少ないのは、もしかしてスノーボードのことをよく知らなくて、滑りに行くのが億劫になってしまっているだけなのではないかと。

 

確かに、

「過酷な雪山に行かなくてはならないし、転んだら痛いし、滑るの難しいし」

みたいなイメージはあると思います。そして実際に、痛い思いをして寒さに震えながら滑れなくて悔しい思いをした方も多いのではないでしょうか。

そんなイメージの方にぜひ知ってほしいのは、正しい知識と道具を持てば、寒くないし、痛くないし、簡単に上達できるということです。

 

道具が進化したことでスノーボードは進化した!

 

話はまたオリンピックに戻りますが、スノーボードは20年前の長野オリンピックから、新しいオリンピック正式種目となりました。

その頃のハーフパイプ大会のレベルは、ジャンプの高さが約2、3メートルで、技の難易度は2回転から2回転半くらいのレベルでした。

しかし平昌オリンピックの平野選手になると、ジャンプの高さは約6メートル、技は縦2回転の横4回転というレベルまでいきました。

 

 

単純計算でも、長野オリンピックの2倍のレベルに進化しています。

なにがすごいかと言うと

「長野オリンピック当時の世界トップのレベル」

は、今や

「日本の地方大会と同じくらいのレベル」

という現実です。

 

わずか20年あまりの間に、これほどの進化を遂げた理由は、技術の進化もありますが、大きな要因は道具の進化にあります。

競技レベルが上ったと言いましたが、今の選手でも当時の道具を使えば、当時のレベルくらいの滑りしかできないでしょう。それくらい道具の進歩はめざましいです。

 

初心者の方が道具の性能について学ぶ意味!

 

もちろん競技者に限った話ではなく、初心者にとっての道具も進化しています。というよりも、初心者こそ道具の性能が重要です。

極端な例を出すと、オートマ車とF1カーぐらい違います。

 

▼イメージ

 

プロの方ならならオートマ車でもF1カーでも乗りこなしますが、初心者でF1カーに乗るのは不可能に近いです。

そして車も進化して、新しい車は様々な便利な機能を持って、とても簡単に快適に乗れるようになっています。

スノーボードも同じで新しい道具には様々な機能が備わっています。昔のスノーボード道具はパワーステア(ハンドルを軽くしてくれる機能)のない古い大型バスといったところでしょうか。

 

ちょっと極端に言い過ぎましたが、これぐらいを考えてもいいと思います。

いきなり大型バスに乗らされたら、怖いし難しいしでたまったのもではありませんが、オートマ車くらいならとりあえず運転できますから楽しめますよね。

また、道具の進化は板だけにはとどまりません。

ウェアの進化もあります。イヤ、昔から良い物もあったのですが、服装に対する知識がかけていました。

綿素材のシャツは、スノーボードなどのウィンタースポーツに向いていない、と今では一般的には知られてきていますが、昔はあまり言われませんでした。

他にも「スノーボードウェアは保温性とは関係ない」や「厚着をしすぎると逆に寒い」など、快適に雪山で過ごすための予備知識はたくさんあります。

ちゃんとした着こなしをすれば、スノーボードは結構暖かく快適にすることができるのです!

もし

「寒くないならちょっとやてみようかな。」

「簡単に滑れるならやりたいな。」

と思われた方は、使える情報を書いていきますので、読んでいってくださったら幸いです。

 

 

 

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