風祭健氏によるスノーボード初心者『道具の選び方』入門はこちらから
第1章 主要な道具の基礎知識
第2章 身に着ける道具の基礎知識
第3章 道具選びのコツ
スノーボード初心者のビンディング(バインディング)選び方とおすすめ
第4章 道具の購入方法
第5章 道具のマニアックな世界
著者:風祭健
北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから
スノーボードは難しい!?
スノーボードには「難しい」というイメージがあります。
イメージだけでなく「実際にやってみたけどできなかった」という人もいるでしょう。
実際私の知り合いの中にもそういう人がいます。
「滑れなかった」という人に会った時、私はいつも道具について尋ねます。
大体の場合、昔の古い道具を借りてきて、メンテナンスも正しいセッティングもされていない状態で使っていたりします。
厳しい言い方をすれば、そのような道具ではできなくて当たり前です。
是非ここで知っていただきたいのは「新しくて良い道具を使えばスノーボードは非常に簡単になる」ということです。
昔やっていたけど挫折してやめた、という方にも知ってほしいのですが、現在のテクノロジーで作られた道具を使えばスノーボードは格段に上達します。
今と昔の板の違い
スノーボードの板はここ20年くらいの間に劇的に進化しました。今の板と比べると昔の板は、重くて硬くて操作がしにくい物ばかりに感じます。
車に例えてみましょう。
今の乗りやすい初心者向けの板を、オートマの軽自動車とするならば、昔の板は大型バスのようなイメージです。
もちろん大型バスが悪いわけではないですが、初心者が初めて車を運転するならどちらが簡単でしょう。
当然軽自動車の方が運転しやすいですよね?
直線で走っている限りでは対して変わらないかもしれませんが、曲がったり止まったりする時には、軽くて小回りの効く方が断然簡単です。
そしてさらに、高性能なスポーツカーや乗りやすいファミリーカーのような用途別に特化した板も作られています。
昔、大型バスを使って伸び悩んでいた方も、スポーツカーに乗り換えれば、これまでできなかったことも可能になります。
例えばパウダーを滑ったりだとか、ジャンプをしてスピントリック(回転する技)をしたりだとか、高速スピード出して激しいターンを決めたりだとか。
新しい板の性能を使えばワンランク上のスノーボードをすることも可能なのです。
板の形状の進化!ロッカーボードの登場
少しスノーボードを知っている人なら「ロッカーボード」という名前を聞いたことがあると思います。
スノーボードの板が劇的に進化した背景には、ロッカーボードが開発されたことが大きいです。
最初に誤解されないように言っておきたいのですが、「ロッカーボードは優れた板」という意味ではありませんので、それだけ誤解しないでください。
それまでの板はキャンバーボードといって、板の先端が地面に設置して、足元が浮き上がるように反り返った形状をしていました。
ロッカーボードは逆反りの形で、船底のような形状をしています。
発売されたのは10年ほど前なのですが、当時はキャンバーボードが当たり前でしたので、かなりセンセーショナルな登場でした。
ロッカーボードの特徴
ロッカーボードの特徴は操作性の良さです。キャンバーボードに比べると圧倒的に動きやすいことから、初心者の人でも滑りやすい板です。
ただ、高速性能や安定感といったことは劣っていまうので、ロッカーボードが「最も良い板」というわけではないのですが、ロッカーボードからヒントを得て、現在では様々な形状の板の開発が行われています。
「ダブルキャンバーボード」や「ノーズロッカー」など、今や十数種類の形状が登場しています。
形状の種類や特徴などの細かい説明は長くなるのでここでは省かせていただきますが(詳しくは第3章のこちらのページで解説しています)、つまりは、ユニークな性能を持った板が作られるようになったということです。
パウダースノー向けの浮力のある板や、初心者向けの低速でも操作しやすい板、そしてトリック(スノーボードの技)もしやすくパウダースノー(新しく積もったばかりの雪。さらさらしている)も滑りやすい万能な板など、現在では様々な物が開発されています。
<パウダースノー>
<トリックの一例>
ジャンルに特化した板の登場
スノーボードの憧れといえば、気持ちよさそうな深雪のパウダーとか、格好いいジャンプなどのトリックがありますよね。
私もスノーボードでビッグエアーなどのジャンプ見て、格好いいと思ったのがキッカケでスノーボードを始めました。
しかし、一昔前のスノーボードでは、パウダーを滑るのはかなりの技術が必要でした。
パウダーの上ではトリックなどが非常に難しかったのです。
しかし先程紹介した様々な形の板の登場によって、これらの難しい滑りも簡単になりました。
その理由は専門のジャンルに特化した板が作られるようになったからです。
「パウダー向けの板」
「ジャンプ向けの板」
「トリック向けの板」
「高速ターン向けの板」
など様々な用途に合わせた板が滑りの助けをしてくれます。
色々なことに簡単に挑戦できるのは、楽しいばかりかスノーボードの上達の手助けにもなります。
楽しいスノーボードは夢中で集中して滑るので自然と上達しますし、色々な滑り方の経験を積むことになりますので、確実にレベルアップするのです。
昔の古い板しか使ったことのない人は、最新の板やジャンルに特化したユニークな板に乗ってみていただきたいです。
すぐに昔のレベルを超えることだって可能ですし、新しいスノーボード楽しみもきっとみつかるでしょう。
また、スノーボードをやったことがない人も、現在の優れた板を使ってスノーボードをしてみてほしいです。
きっと聞いていたよりも簡単にスノーボードができるはずです!
はじめに
第1章 主要な道具の基礎知識
第2章 身に着ける道具の基礎知識
第3章 道具選びのコツ
スノーボード初心者のビンディング(バインディング)選び方とおすすめ
第4章 道具の購入方法
第5章 道具のマニアックな世界
著者:風祭健
北海道出身、北海道在住のアラサーのスノーボーダーです。小学生の頃に地元のスキー場で、格好良く滑るスノーボーダーに憧れてスノーボードを始め、かれこれスノーボーダー歴は約20年になります。学校を卒業してから一度は会社員になるも、週末だけのサンデーボーダーでは満足できなくなり転職。JSBAスノーボードC級インストラクターの資格を取得。それ以後、冬に仕事のない農家や土木関係の仕事をし、冬はインストラクターとして山に籠もる生活を送っています。夏場はスケートボードとサーフィンも始めてしまい、趣味も人生も横滑りばかりです。お問い合わせはこちらから