【夏】の身近な昆虫 6選

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身近な昆虫の魅力を知り、子供の頃のように昆虫を見つけることに喜びを感じられるようになれば、毎日の生活にささやかな幸せが増えることでしょう。

國谷正明氏による『身近な昆虫の観察入門』はこちらから

著者:國谷正明

北関東在住の1児のパパ。フリーランスのライターとして、ゲームのシナリオや小説の執筆、記事作成を中心に活動しています。「ノワール文学」「エキゾチックアニマル」「東映実録映画」などのコンテンツ作成も手掛ける。お問い合わせはこちらから
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『身近な昆虫の観察入門』目次へ  (全17ページ)

 

 

この章(第1章)では【】【】【】【】に分けて、季節ごとに身近に棲息する昆虫たちを紹介していきます。

このページでは「夏の昆虫」を紹介します。昆虫の魅力を知り、昆虫を見つける喜びを知っていただきたく思います。

また、昆虫は似た姿をしているのに種が違う昆虫が多数存在します。こういった昆虫の見分け方を知っていると、昆虫を見つける喜びや楽しさがより深まると思います。適宜、似た昆虫の見分け方もお伝えしますので、こちらも参考になれば幸いです。

 

夏の昆虫について

 

気温とともに生物の活動が活発になり、夏には多くの昆虫が姿を現します。カブトムシやクワガタなどの成虫(=虫の最終形態)が発生し、セミが鳴きはじめます。

中にはこの季節にしか見ることのできない昆虫も少なくありません。

 

ゲンジボタル/ヘイケボタル

名称 ゲンジボタル
大きさ 体長 12~18mm
出現時期 7~8月
分布 本州・四国・九州
いる場所 川の周り
備考 日本最大のホタル。成虫は水だけを飲み、エサを食べることとはない。寿命は1週間ほど。

 


By yellow_bird_woodstock さん https://www.flickr.com/photos/yellow_bird_woodstock/https://www.flickr.com/photos/yellow_bird_woodstock/3709493763/, CC 表示-継承 2.0, Link 

名称 ヘイケボタル
大きさ 体長 7~8mm
出現時期 6~7月
分布 北海道・本州・四国・九州
いる場所 水田・池
備考 日本ではゲンジボタルと並ぶ、代表的な光るホタル。

 

ホタルは夏の風物詩として古くから高い人気を誇っている昆虫で、初夏になると自然公園等で開催されるホタルの観察会は例年多くの人で賑わいます。

日本にはゲンジボタルとヘイケボタルが見られます。

ゲンジボタルの名前の由来には『戦死した源頼政の亡霊が乗り移っていると考えられたことから「源氏蛍」と名付けられた』という説と『源氏物語に登場する光源氏が由来になっている』という説があります。

対して、ヘイケボタルはゲンジボタルよりも、ひとまわりほど小さい体長であるため『源平合戦で結果的に破れた平家の名を取った』と言われています。

 

源平合戦
1180年に起きて6年間にわたって続いた源氏と平氏の戦い。

 

ヘイケボタルとゲンジボタルは光り方が異なり、1分間に点滅する回数はゲンジボタルよりヘイケボタルの方が早いです。

 

▼ゲンジボタルの光り方

▼ヘイケボタルの光り方

 

ハグロトンボ


By Cory, CC 表示-継承 3.0, Link 

名称 ハグロトンボ
大きさ 体長 57~67mm
出現時期 5~10月
分布 本州・四国・九州
いる場所 小川・水路の付近

 

ハグロトンボは初夏から初秋にかけて見ることのできる昆虫で、小川や水路の付近で頻繁に姿を現します。

「羽黒蜻蛉(はぐろとんぼ)」という名の由来にもなっている黒々とした羽で蝶のようにひらひらと舞う姿は非常に印象的で、夏の訪れを強く感じさせる筆者お気に入りの昆虫のひとつです。

 

雄(オス)は以下の画像のように、全身に青みがかった金属光沢をまとっています。

 

▼雄(オス)のハグロトンボ

 

一方、雌(メス)のハグロトンボは全身が黒く、雄(オス)のような光沢は見られません。

 

▼雌(メス)のハグロトンボ


By
Tennen-Gas投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link 

 

ハグロトンボは、日本に200種ほどが棲息しているトンボの仲間の中でも特に美しい種であるといえます。

体長6cm前後と決して大きくはありませんが、真っ黒の翅(ハネ)は自然の景色の中でよく映えるため、容易に発見することができます。

 

▼約6cmのもの:マッチ箱の横の長さ(5.6cm)

 

 

 

ゴマダラカミキリ

名称 ゴマダラカミキリ
大きさ 体長 25~35mm
出現時期 6月~9月
分布 北海道・本州・沖縄
いる場所 農園・林の周辺

 

ゴマダラカミキリも夏にしか姿を見ることのできない昆虫のひとつです。

「胡麻斑髪切(ごまだらかみきり)」という名のとおり全身に白と黒の斑点模様があり、イチジクやバラ、シラカバなどさまざまな樹木の生木を食樹(しょくじゅ:樹を食べること)します。

 

身の危険を感じると、他のカミキリムシの仲間と同じように、胸を強くこすり合わせてキィキィという甲高い鳴き声を発します。

また、生木を食樹することからもわかるように、強い顎の力の持ち主です。

ゴマダラカミキリは体長3cm前後と小さいため危険性は低いですが、大型のカミキリムシに噛まれると出血する場合もありますので捕まえる際には注意してください。

 

▼約3cmのもの:SDカードの縦の長さ

 

アオハナムグリ

名称 アオハナムグリ
大きさ 体長 15~19mm
出現時期 5月~9月
分布 北海道・本州・四国・九州
いる場所 林の周辺・原っぱ

 

アオハナムグリは金属光沢のある緑色の体色が美しい中型の甲虫(こうちゅう:堅い前羽を持つ虫)です。

植物の葉を食べるコガネムシや樹液を吸うカナブンと違い、ハナムグリの仲間は花の蜜や花粉を食します。

ミツバチと同じように植物の受粉に大きく関わっているため、一般に益虫(えきちゅう:人の役に立つ虫)として扱われています。

 

姿形がよく似たアオカナブンやアオドウガネ。

ナミコガネムシとは鞘翅(しょうさ:堅くなった前翅)の形や模様で容易に見分けることができます。

 

▼アオドウガネ(腹部に長い毛が生えている。アオハナムグリと違い体色の光沢の艶が弱い。)


By I, KENPEI, CC 表示-継承 3.0, Link 

 

ただ、より近縁なナミハナムグリやコアオハナムグリは腹部の色味や脚部の毛の色で見分けるしかないため、見分ける難易度は高いといえます。

 

▼コアオハナムグリ(腹部は黒く、翅に毛が多いのが特徴)


By Daiju Azuma投稿者自身による作品, CC 表示-継承 2.5, Link 

 

オオスカシバ

名称 オオスカシバ
大きさ 前翅長(ぜんしちょう) 25~30mm
出現時期 6月~9月
分布 関東地方以南
いる場所 花の上・クチナシ
備考 「蜂」と間違えられることがあるが「ガ」の一種。

 

オオスカシバは透明な翅(はね)と鶯色(うぐいすいろ:くすんだ黄緑色。抹茶色に近い色)の毛並みが美しいスズメガの一種で、筆者がもっとも好きな昆虫のひとつでもあります。

夏の強い日差しのなか、透明な翅をすばやくはためかせて空中に静止したまま、蝶のような長い口吻で花の蜜を吸う姿は美しく、オオスカシバに遭遇すると思わず息を呑んで見入ってしまいます。

 

▼オオスカシバが空中に静止し花の蜜を吸う姿

 

成虫の飼育は困難ですが、飼育下で羽化したオオスカシバは人によく馴れます。幼虫から育てて羽化させ、ひとしきり観察した後で自然に放すというスタイルで愛でている愛好家も少なくありません。

羽化直後に『羽ばたいて翅から鱗粉がこぼれ落ちる様子』にはえも言われぬ美しさが漂っています。

稀にスズメガの仲間であるホシホウジャクと混同されることがありますが、体色が大きく異なるため容易に見分けることができます。

 

▼ホシホウジャク(全体にこげ茶色。後翅のみ黄褐色)


By I, KENPEI, CC 表示-継承 3.0, Link 

▼オオスカシバ(背中あたりがくすんだ黄緑色)


By Daiju Azuma投稿者自身による作品, CC 表示-継承 2.5, Link 

 

このページでは【夏】の身近な昆虫を紹介しました。

次のページでは【秋】の身近な昆虫を紹介します。秋は「もっとも美しい鳴き声のコオロギ」と言われる「エンマコオロギ」など、多くの虫たちを見つけることができます。

『身近な昆虫の観察入門』目次へ  (全17ページ)

 

 

【春】の身近な昆虫 6選

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この章(第1章)では【】【】【】【】にわけて、季節ごとに身近に棲息する昆虫たちを紹介していきます。

このページでは「春の昆虫」を紹介します。昆虫の魅力を知り、昆虫を見つける喜びを知っていただきたく思います。

また、昆虫は似た姿をしているのに種が違う昆虫が多数存在します。

こういった昆虫の見分け方を知っていると、昆虫を見つける喜びや楽しさがより深まると思います。適宜、似た昆虫の見分け方もお伝えしますので、こちらも参考になれば幸いです。

 

春になると昆虫が見られる

 

冬の寒さの中では昆虫は生き抜くことが困難です。そのため、昆虫たちは冬を越すために暖かい場所を求めて移動したり、土の中で過ごしたりします。

また昆虫の仲間には、冬を過ごすのに適した「蛹(さなぎ)」の形態で冬を越し、暖かくなってから羽化(=成虫になること)するものが多いです。

 

 

そのため冬は昆虫を見かけることが少なくなる季節ですが、春を迎えるとさまざまな種類の昆虫を目にすることができるようになります。

 

モンシロチョウ

名称 モンシロチョウ
大きさ 前翅長(ぜんしちょう) 25~30mm
出現時期 3~11月頃
分布 日本全土
いる場所 野原・畑

 

春に見られる最も代表的な昆虫のひとつが、モンシロチョウです。モンシロチョウの幼虫はキャベツやナノハナなどアブラナ科の植物を主食とするため、それらの植物が多い場所で頻繁に見られます。

 

▼モンシロチョウの幼虫


CC 表示 2.0, Link 

 

モンシロチョウは漢字で「紋白蝶」と表すことからもわかるように、白い羽に紋様があります。ちなみにモンシロチョウは羽化する季節によって紋様に違いができます。春に成虫になったモンシロチョウは黒の紋様が目立たず、夏に成虫になると黒の紋様が目立ちます。

 

 

▼モンシロチョウの動く様子

 

モンキチョウ

名称 モンキチョウ
大きさ 前翅長 23~26mm
出現時期 3~11月頃
分布 日本全土
いる場所 野原・畑

 

モンキチョウはモンシロチョウの近縁(=近い種)にあたります。

モンキチョウは漢字で書くと「紋黄蝶」です。「紋黄蝶」という名前のとおり黄色い羽が特徴的ですが雌(めす)の中には白みの強い個体もおり、モンシロチョウとの見間違えられることも少なくありません。

 

モンシロチョウとモンキチョウの見分け方

 

翅(ハネ)の縁の部分が黄色っぽく、触覚に白と黒の縞模様のあるものがモンシロチョウです。翅の縁と触覚がピンク色っぽいものがモンキチョウですので、見かけたときにはよく観察してみると良いでしょう。

 

 

モンシロチョウだと思っていたものが、よく見るとモンキチョウだった。なんてこともあるかもしれません。

 

▼モンキチョウが飛ぶ様子

 

キアゲハ/ナミアゲハ

名称 キアゲハ
大きさ 前翅長 52mm前後
出現時期 4月~10月頃
分布 屋久島以北 日本全土
いる場所 草地・山頂・海岸・市街地
備考 パセリ・ニンジン・みつばなどを食べる。

 

キアゲハもまた、春を代表する昆虫のひとつです。

ステンドグラスのような翅を優雅にはためかせる姿を見て、春の息吹を実感するという方も少なくないでしょう。

一般にアゲハチョウと呼ばれるナミアゲハとは異なる種であり「黄揚羽(きあげは)」の名のとおり翅の黄色味が強いことが特徴です。

 

▼ナミアゲハ

名称 ナミアゲハ
大きさ 前翅足 55mm前後
出現時期 4月~11月頃
分布 日本全土
いる場所 草原・公園の花
備考 単に「アゲハチョウ」と呼ばれることもある。都会の庭や鉢植えに卵を植え付けていることがある。

 

キアゲハとナミアゲハの見分け方

 

キアゲハとナミアゲハは羽の模様で見分けることができ、翅の付け根が黒っぽく塗りつぶされているものがキアゲハ、翅の付け根に細かい模様が入っているものがナミアゲハです。

 

 

幼虫はさらに見分けるのがが容易で、オレンジ色の紋が入った黒い縞模様をもつものがキアゲハ、全身が緑色で頭部後方に目玉模様があるものがナミアゲハというように見分けることができます。

 

 

ナナホシテントウ

名称 ナナホシテントウ
大きさ 体長 5~9mm
出現時期 3~11月
分布 日本全土
いる場所 草原・畑
備考 「日本で最もよく見られるテントウムシ」と言われている。

 

蛹(さなぎ)の状態で越冬するモンシロチョウやキアゲハと異なり、ナナホシテントウは成虫の状態で春を迎えます。

漢字で「七星天道」と表すことからわかるように、硬化した前翅(ぜんし)に七つの黒い斑点模様が入っていることが特徴です。

 

 

赤と黒の派手な外見は典型的な警戒色であり、身の危険を感じると黄色い毒液を分泌します。

また、野菜などの植物に群がるアブラムシを捕食する性質があることから、一般に「益虫(=害虫を食べるなど人間の役に立つ昆虫)」として扱われています。

 

▼ナナホシテントウが飛ぶ様子

 

ビロウドツリアブ

名称 ビロウドツリアブ
大きさ 体長 8~12mm
出現時期 3月~5月頃
分布 北海道~九州
いる場所 草地・林縁
備考 長い口先で花の蜜を吸う。

 

ビロウドツリアブの成虫は3~5月の間にしか見ることができないため、春の風情を強く感じさせる昆虫であるといえます。

昆虫に詳しくない方には馴染みのない昆虫かもしれません。

ツリアブの仲間は日本に10種ほど棲息しており、ホバリング(=空中の一点に静止した飛行状態)しながら花の蜜を吸っている姿が、まるで天から吊り下げされているように見えることから命名されたと言われています。

 

▼ビロウドツリアブが飛ぶ様子

 

漢字で書くと「天鵞絨吊虻(びろうどつりあぶ)」です。その名のとおりビロウドという織物のようになめらかな体毛が特徴的で、他のツリアブとは外見が大きく異なるため見分けるのは容易です。

 

▼他のツリアブの例:トラツリアブ


By Joan Quintana from Barcelona, Spain – Anastoechus nitidulus, CC 表示-継承 2.0, Link 

 

体長1cm程度の小さな昆虫ですが、よく見ると非常に愛くるしい姿をしていることがわかります。

 

次のページでは夏の身近な昆虫を紹介します。中には夏にしか見られない昆虫も多いのです。

『身近な昆虫の観察入門』目次へ  (全17ページ)

 

▼昆虫Youtuberの昆虫動画を観てみよう!

 

 

身近な昆虫の観察入門 ~昆虫を見つける喜びを思い出そう~

 

子供の頃は昆虫に対して夢中になった方も多いと思います。ただ、大人になると昆虫に対して嫌悪感を覚える方が少なくありません。

子供の頃のように虫を見つけることに喜びを感じられるようになれば、毎日の生活にささやかな幸せがきっと増えるはずです。

このWebonでは身近な昆虫を魅力とともに紹介していき、昆虫を見つける喜びを感じれていただけるようになればと思います。

 

はじめに

昆虫の魅力を知れば、ありふれた日常にささやかな幸せを覚える機会が増えるのです。ここでは昆虫の魅力を学ぶ意義についてお伝えします。

昆虫の魅力を知ると幸せが増える

 

第1章 季節から見つける

ここでは身近に見つけることができる昆虫を【春】【夏】【秋】【冬】と季節ごとに紹介します。

【春】の身近な昆虫 6選

【夏】の身近な昆虫 6選

【秋】の身近な昆虫 5選

昆虫たちの【冬】の越し方

 

第2章 フィールドから見つける

ここでは【山野】【水辺】【街なか】【夜】とフィールド別に身近に見つけることができる昆虫を紹介します。

【山野】の身近な昆虫を観察してみよう

【水辺】の身近な昆虫を観察してみよう

【街なか】の身近な昆虫を観察してみよう

【夜】の身近な昆虫を観察してみよう

 

第3章 特徴から見つける

ここでは【格好いい昆虫】【可愛い昆虫】【不思議な昆虫】をランキング形式で紹介しております。お気に入りの昆虫をぜひ見つけてみてください。

【格好良い昆虫】ランキングベスト5

【可愛い昆虫】ランキングベスト5

【不思議な昆虫】ランキングベスト5

 

第4章 実際に見つけに行く

ここでは筆者が実際に昆虫最終に行く様子を写真を交えてレポートしております。昆虫を見つける喜びを筆者目線で体験してみてください。

昆虫採集体験レポート① 【1日目 公園】

昆虫採集体験レポート② 【2日目前半 山道】

昆虫採集体験レポート③ 【2日目後半 公園】

昆虫採集体験レポート④ 【夜の虫採り】

 

番外編

ここまでは昆虫の魅力をお伝えしてきましたが、中には気持ちの悪くて見たら嫌いになってしまような昆虫もいます。よりディープな昆虫の世界に興味がある方は閲覧をおすすめしますが、覚悟を持ってご覧くださいませ。

【気持ち悪い昆虫】ランキングベスト5

昆虫の魅力を知ると幸せが増える

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子供は昆虫に夢中になる


▲【春の身近な昆虫】アゲハチョウ

 

子供の頃には誰もが夢中になった虫採り。

捕まえた昆虫を虫かごで飼ってみたり、虫同士を喧嘩させてみたり、捕まえたことに満足してそのまま逃がしてやったり、ちょっと残酷ですが殺して遊んでみたり……。

その楽しみ方は人によってさまざまですが、おそらくほとんどの人が子どもの頃に昆虫を通して多くを学んだことと思います。

 

しかし、子どもの頃には喜々として昆虫を捕まえていたという人でも、大人になるにつれて昆虫に対する嫌悪感が芽生え、今では見るのも触るのも嫌だという方は少なくありません。

むしろ子どものように興味を持ち続けている大人のほうが少数派だといえるでしょう。

 

 

このように変わっていってしまうはっきりとした理由はわかりません。ただ、さまざまな知識を身につけていくなかで昆虫のもつ危険性や衛生面での問題を知り、嫌悪感が好奇心を上回ってしまうことが一因ではないかと考えられます。

 

昆虫の魅力を学ぶ意味


▲【夏の身近な昆虫】ハグロトンボ

 

筆者が小学生の頃だったでしょうか。

隣に住む幼児園入学前の子どもが「かっこいいー!」といってゴキブリを虫かごに入れて飼ってみたり、「かわいいー!」といって巨大な毛虫を手のひらに乗せて愛でたりしていました。

その姿を見て、子どもながらに「無知って怖いな……」と思った記憶があります。

 

しかし、知識をもたない幼児の感性こそ、今わたしたちが思い出すべきものだと言えるのではないでしょうか。

「黒光りする体を持ち目にも止まらない速さで走り抜けるゴキブリ」はいかにも男心をくすぐる生き物です。また「全身をやわらかい毛で覆われもぞもぞと愛らしく動きまわる毛虫」も捉えようによってはぬいぐるみのようで可愛らしいようにも思えます。

 

 

ゴキブリも森林に棲息するものであれば衛生的な問題はありません。また後になってわかったことですが、隣の子どもが触っていた毛虫は通称「クマケムシ」と呼ばれる「ヒトリガの幼虫」で毒性がないため触っても害のない種でした。

 

望むと望まざるとに拘らず、わたしたちの身の回りにはさまざまな昆虫が棲息しています。

昆虫嫌いの方にとって虫との遭遇は不快で恐ろしい出来事でしかありませんが、筆者を含む昆虫マニアは「日常生活における虫との遭遇に小さな幸せ」をおぼえるといっても過言ではありません。

 

昆虫の魅力を再発見し、子どもの頃のように虫を見つけることで喜びを感じられるようになれば、ありふれた生活の中にささやかな幸せをおぼえる機会が増えます。

 

 

昆虫は生き物の中でも特に種類が豊富でどこにでも棲息しているので他の動物と比べて採取/観察のハードルが低いです。昆虫採集を行えば気軽に生き物と直に触れ合うことができ、そして自然をより深く感じることができると思います。

私は昆虫の魅力を知れば、わずかにせよ日常に潤いがでてくるのではないかと思っています。

このWebonでは身近な昆虫を紹介していきます。身近な生き物である「昆虫」に対する愛情を思い出すきっかけになれば幸いです。

 

筆者注※)そもそも昆虫とは節足動物のなかでも六本の脚をもつ生き物を指す用語ですが、ここではクモやサソリといった鋏角類(きょうかくるい)の他、ムカデやヤスデなどの多足類(たそくるい)、ダンゴムシやワラジムシといった甲殻類(こうかくるい)など、現代において一般に「虫」として認識されている節足動物も含めて取り扱います。

 

次の章(第1章)からは【】【】【】【】にわけて、季節ごとに身近な昆虫たちを紹介していきます。昆虫の魅力を知り、昆虫を見つける喜びを感じていただければ幸いです。

ちなみに昆虫には似たものがあり、見分けるのも昆虫を見つける楽しさのひとつです。適宜似た昆虫の見分け方も紹介しておりますので、こちらも合わせてお楽しみください。

次のページでは【春】の身近な昆虫を紹介します。

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代表的なエキゾチックアニマルまとめ!ペットして飼うこともできる!

こんにちわ。Wobon編集部です。

今回はエキゾチックアニマルの飼育経験が多数ある國谷氏にご紹介いただいた代表的なエキゾチックアニマルをまとめてお伝えします。

エキゾチックアニマル飼い方入門はこちらから

 

 

エキゾチックアニマルとは

エキゾチックアニマルとは「exotic=異国的」という言葉が示すとおり海外原産の動物を指す用語ですが、明確な定義は決まっておらず、実際には「ちょっと珍しいペット」といった意味合いで用いられることが一般的です。代表的なものに、フクロモモンガやミーアキャット、メンフクロウやフトアゴヒゲトカゲなどがあります。

下記では代表的なエキゾチックアニマルを紹介いたします。

詳しくは⇒エキゾチックアニマルとは|エキゾチックアニマル入門のご挨拶

 

哺乳類

フクロモモンガ(学名:Petaurus breviceps、英名:Sugar Glider)

有袋類は雌の腹部に備えた袋状の育児嚢の内部で、未熟な状態で産まれた新生児を育てる習性があり、主にオーストラリアやニューギニアの周辺に分布しています

ペットとして飼育することのできる有袋類は非常に珍しく、繁殖に成功すれば育児嚢で子育てをする姿を観察することもできます。

全長およそ20cm、体重150g前後と非常に小柄で、飼育する際にもそれほど大きなスペースを必要としません。エキゾチックアニマルのなかでは飼育しやすい部類であるといえます。

詳しくは⇒フクロモモンガの飼い方!必要なもの・注意点・餌について

 

ヨツユビハリネズミ(学名:Atelerix albiventris、英名:Four-toed Hedgehog)

かつて食虫目に分類されていたことからも察せられるように、ハリネズミは昆虫類やミミズ、小型の爬虫類や両棲類を好んで捕食する肉食性の強い雑食性です。

全長およそ20cm、体重500g前後と両掌におさまる程度の大きさですが、狭いケージだと運動不足から肥満になりやすいため、飼育する際には運動量を確保できる環境を整えるようにしてください。飼育下での平均寿命は5年程度とされています。

詳しくは⇒代表的なエキゾチックアニマル <哺乳類>~飼うポイントも合わせて紹介~

 

ミーアキャット(学名:Suricata suricatta、英名:Meerkat)

筆者の知り合いのブリーダーによると、飼育下ではキャットフードを中心に給餌(エサを与えること)することが多いようですが、エンリッチメント(動物福祉から考える飼育される動物の幸せ)生き餌も並行して与える必要があると考えられます。

また、野生下ではペアもしくは複数の家族からなる集団を形成して生活しているため、同じくエンリッチメントの観点からは複数匹の飼育が推奨されます。社会性の強い動物種であるため比較的人馴れはしやすいですが、繁殖期には凶暴性を示す場合があるため、安易な飼育はお勧めできません。

詳しくは⇒代表的なエキゾチックアニマル <哺乳類>~飼うポイントも合わせて紹介~

 

鳥類

アメリカチョウゲンボウ(学名:Falco sparverius、英名:American Kestrel)

とおりアメリカ大陸に広く分布しており、アメリカでは鷹狩(たかがり)の入門種として広く人気を誇っています。

全長およそ25~30cmと日本に生息するチョウゲンボウよりも一回りほど小さく、ハヤブサのなかでもかなり小型の部類に入ります。

一般に猛禽類は小型種ほど警戒心が強く人馴れしにくい傾向にありますが、アメリカチョウゲンボウはペットとしての人気が高くインプリント個体(刷り込みされた個体)も少なからず出回っているため、初心者の方でも比較的飼育しやすい動物種であるといえます

詳しくは⇒代表的なエキゾチックアニマル <鳥類 / 魚類>~飼うポイントも合わせて紹介~

 

アナホリフクロウ(学名:Athene cunicularia、英名:Burrowing Owl)

夜行性のものがほとんどを占めるフクロウの仲間では珍しい昼行性の動物種です。

集合住宅であれば鳴き声等の騒音対策が必要となるなど、飼育のハードルは高く、初心者には決してお勧めできません。また、鳥類全般にいえることですがトイレの躾(しつけ)ができないため、放し飼いをするのであれば部屋中が糞まみれになることを覚悟してください。

詳しくは⇒代表的なエキゾチックアニマル <鳥類 / 魚類>~飼うポイントも合わせて紹介~

 

魚類

ベタ(学名:Betta splendens、英名:Rumble Fish)

ベタは別名「闘魚」とも呼ばれ、オス同士を混泳させると激しい争いを繰り広げる習性があります。原産地であるタイでは賭けの対象として人々に親しまれており、より強い個体を作り出すため盛んに品種改良が行われてきました。

全長およそ7cmと小柄で遊泳力も低く、大がかりな飼育設備を必要としないため、熱帯魚初心者にもおすすめのエキゾチックアニマルです。
飼育下での寿命は3年前後とされています。

 

爬虫類

グリーンイグアナ(学名:Iguana iguana、英名:Green Iguana)

中南米や西インド諸島といった原産地では生息数が非常に多く、また繁殖も容易であるため、幼体はおよそ5,000~10,000円という低価格で取引されています。

実際には、十分な飼育設備を整えるためには数万円単位の投資が必要になり、また成体は全長2m近くにも達するため、大型のケージを用意するか、もしくは室内で放し飼いにする必要があるなど、エキゾチックアニマルのなかでも飼育難易度は高い部類に入ります。

筆者も現在進行形でグリーンイグアナを飼育していますが、幅90cm×奥行50cm×高さ120cmの大型ケージを用意し、エアコンで一年中適温を保った室内に半放し飼いにすることで広い活動スペースを確保しています。

詳しくは⇒代表的なエキゾチックアニマル <爬虫類 / 両棲類>~飼うポイントも合わせて紹介~

 

ヒョウモントカゲモドキ(学名:Eublepharis macularius、英名:Leopard Gecko)

ペットとしてもっともポピュラーな爬虫類で、世界中で盛んに飼育/繁殖がおこなわれています。

全長20cm前後と日本のヤモリと比べるとかなり大ぶりですが、壁面に張りつかず、物陰でじっとしていることが多いため、中型のプラケースで十分に飼育することができます。

食性は昆虫食ですが、近年では人工飼料も発売されていますので、虫が苦手という方でも飼育は難しくありません。温度管理もそれほどうるさくないので、エキゾチックアニマルの入門種としてもお勧めの爬虫類です。

詳しくは⇒ヒョウモントカゲモドキの飼い方!必要なもの・注意点・餌について

 

ウーパールーパー(学名:Ambystoma mexicanum、英名:Mexican Salamander)

ウーパールーパーは多くの場合、頭部に幼生の特徴である外鰓(がいさい:外部に突出した形態を持つエラ)を残したまま成熟します。水位の調整や甲状腺ホルモンを投与することで人為的に変態させることも出来るそうですが、生体への負担が大きいため決してお勧めはできません。

全長20~25cm前後と比較的大きくなりますので、最終的には45cm規格以上の水槽を用意する必要があります。

食性は肉食性ですが、人工飼料も発達しているため、専用フードや乾燥餌、冷凍赤虫などで終生飼育(寿命を終えるまで適切に飼育すること)が可能です。

詳しくは⇒代表的なエキゾチックアニマル <爬虫類 / 両棲類>~飼うポイントも合わせて紹介~

 

奇蟲類

ダイオウサソリ(学名:Pandinus imperator、英名:Emperor Scorpion)

凶悪そうな外見とは裏腹に性格は温和で毒性も弱いため、奇蟲飼育の入門種としてもお勧めの動物種です。餌切れには強い反面、アフリカ大陸中西部の熱帯林に生息しているため乾燥に弱く、70%前後の高い湿度を維持する必要があります。
飼育下での寿命は10年前後とされています。

あらゆるペットに当てはまることですが、奇蟲や爬虫類は脱走させてしまった際に大きな騒ぎを引き起こす危険が高いので、隙間のないしっかりと蓋のできるケージを使用し、絶対に逃がすことのないよう細心の注意を払ってください。

 

アルゼンチンモリゴキブリ(学名:Blaptica dubia、英名:Orange-spotted Roach)

アルゼンチンモリゴキブリは全長およそ5cmと、日本で目にする機会の多いクロゴキブリやチャバネゴキブリと比べるとやや大型ですが、オスの成虫以外は翅がないためゴキブリというよりも三葉虫に近い外見をしています。

筆者自身もペット兼生き餌として10年近くにわたって自家繁殖を続けていますが、動きが鈍く、壁面も登れず、飛び回ることもなく、また生命力も強いため、餌用昆虫としてポピュラーなコオロギよりもずっと扱いやすい動物種であるといえます。

詳しくは⇒代表的なエキゾチックアニマル <奇蟲>~飼うポイントも合わせて紹介~

 

バンパイアクラブ(学名:Geosesarma dennerle、英名:Purple Vampire Crab)


バンパイアクラブは、鮮やかな紫の体色と吸血鬼のような怪しい黄色い瞳が特徴的な動物種です。十脚目は別名エビ目とも呼ばれ、エビやカニ、ヤドカリといったいわゆる甲殻類を広く含みます。

バンパイアクラブは10年以上ペットとして流通していたにもかかわらず、2015年になってようやく新種であることが判明したという経緯があります。筆者もちょうどそのときにバンパイアクラブを飼育していたので、家にいるこの生き物がじつは新種だったのかと妙に感動したことを覚えています。

詳しくは⇒ダイオウサソリ / バンパイアクラブの飼い方!必要なもの・注意点・餌について

 

紹介

エキゾチックアニマルはペットとしての歴史が浅いため、野性味が強く人馴れしにくく飼育方法が確立されていない反面、エキゾチックアニマルならではの魅力があるのです。エキゾチックアニマル飼い方入門はこちらから

エキゾチックアニマルの飼い方 ~おすすめの飼育用品編~

Webon紹介目次著者
エキゾチックアニマルはペットとしての歴史が浅く、人に馴れにくいからこその魅力があります。多数のエキゾチックアニマルを飼育してきた筆者が、種類・飼い方・会える場所などを紹介。

ペットとしての『エキゾチックアニマル』入門はこちらから

はじめに

エキゾチックアニマルとは

第1章 エキゾチックアニマルを深く知る

人類とペットの歴史 ~エキゾチックアニマルの魅力~

ペットを飼うなら知っておくべき心構え

エキゾチックアニマルを飼うなら知っておくべき心構え

第2章 代表的なエキゾチックアニマルの種類

代表的な飼えるエキゾチックアニマル  ~哺乳類編~

代表的な飼えるエキゾチックアニマル  ~爬虫類 / 両棲類編~

代表的な飼えるエキゾチックアニマル  ~鳥類 / 魚類編~

代表的な飼えるエキゾチックアニマル  ~奇蟲編~

第3章 定番エキゾチックアニマルの飼い方

エキゾチックアニマルの飼い方 ~フクロモモンガ編~

エキゾチックアニマルの飼い方 ~ヒョウモントカゲモドキ編~

エキゾチックアニマルの飼い方 ~ベタ編~

エキゾチックアニマルの飼い方 ~ダイオウサソリ / バンパイアクラブ編~

エキゾチックアニマルの飼い方 ~おすすめの飼育用品編~

第4章 エキゾチックアニマルを飼おう

エキゾチックアニマルに会いに行こう① ~動物園編~

エキゾチックアニマルに会いに行こう② ~アニマルカフェ編~

エキゾチックアニマルを飼おう① ~ペットショップ編~

エキゾチックアニマルを飼おう② ~即売会(即売イベント)編~

著者:國谷正明

北関東在住の1児のパパ。フリーランスのライターとして、ゲームのシナリオや小説の執筆、記事作成を中心に活動しています。趣味は作曲と爬虫類飼育。好きな作曲家はエリック・サティ。好きな映画監督は深作欣二。好きなアニメはスポンジボブ。好きな学問は民俗学。敬愛する作家はジム・トンプスン。いいにおいのする文章を書こうと日々苦心しています。お問い合わせはこちらから
facebook(國谷) https://www.facebook.com/masaaki.kuniya.3344

『エキゾチックアニマル入門』目次へ  (全17ページ)

 

ここまでフクロモモンガヒョウモントカゲモドキベタダイオウサソリ、バンパイアクラブの飼育法をご説明してまいりました。

ここでは、番外編としてエキゾチックアニマルの飼育に役立つ飼育用品を、著者の経験に基づいてみなさんにご紹介していきます。

 

エキゾテラ グラステラリウム(ジェックス)


▲エキゾテラ グラステラリウム

 

この商品はこんなエキゾチックアニマルにおすすめ!

・爬虫類

・両生類

・奇蟲

・小型~中型の哺乳類

・アクアテラリウム(水陸混在している飼育スタイル)で飼育するペット

 

グラステラリウムは爬虫類および両棲類の飼育に特化したガラスケージ製品です。

約20cm角のキューブ水槽から幅90cm×奥行45cm×高さ60cmの大型水槽まで、13もの製品がラインナップされています。

 

最大の特徴はケージ前方に設けられた観音開きのガラス扉で、メンテナンス性はもちろん、他の多くの爬虫類ケージで採用されている引き違い戸と違い、扉の内側に付着した汚れを簡単に拭き取ることができます。

 

他にも、

生体の脱走を未然に防ぐドアロック、

ヒーター類の設置を想定したコード穴、

リアルな岩肌を再現したバックグラウンド、

ケージ内の蒸れを防ぐベンチレーション(通気性)

など、さまざまな生体の飼育を想定した細やかな気遣いが際立っています。

 

爬虫類や両棲類だけでなく、奇蟲、小型~中型の哺乳類、アクアテラリウム(水陸混在している飼育スタイル)の制作まで、幅広い用途に対応したおすすめのガラスケージです。

 

 

エキゾテラ タイマーサーモ(ジェックス)

▲エキゾテラ タイマーサーモ

 

この商品はこんなエキゾチックアニマルにおすすめ!

・シビアな温度管理を必要とする生体

・飼育初心者の方にもおすすめ!

 

タイマーサーモは保温器具と照明器具を同時に制御することのできるサーモスタット(温度を調節する装置)で、シビアな温度管理を必要とする生体を飼育する際には欠かせない製品です。

 

設定した温度を下回ると保温器具のスイッチが入り、設定した温度を上回ると保温器具のスイッチを切ることで適切な温度を維持するサーモスタット機能があります。

それに加え、

設定した時刻で自動的に照明を明滅するタイマー機能、

個別に設定した最低・最高温度に達したときに異常を知らせる警報機能、

ブレーカー落ちなどの突発的な停電に備えたバックアップ機能

など、生体の不調の原因となりがちな温度管理をサポートするさまざまな機能を備えています。

 

もちろん温度計としても代用することができますので、多少の値は張りますが、飼育初心者の方は温度計の代わりにサーモスタットを導入することをお勧めします。

 

 

マルチパネルヒーター(ビバリア)


▲マルチパネルヒーター

 

この商品はこんな方におすすめ!

・全てのヒーターを利用するエキゾチックアニマルを飼う方におすすめ!

 

マルチパネルヒーターはパネルタイプのヒーターで、8Wから45Wまで5種類がラインナップされています。

表面温度を約25~45℃の範囲に任意で設定できるため、さまざまな飼育環境で使用することができます。

また、サーモスタット機能も内蔵されており、設定した温度を超えると自動的にスイッチを切断して温度の上がりすぎを防いでくれます。

ケージの数だけ持っていても損はない、使い勝手に優れた製品です。

 

 

暖突(みどり商会)

▲暖突

この商品はこんなエキゾチックアニマルにおすすめ!

・保温球(ケージを保温する為の電球のようなもの)の使用下では火傷のおそれのある樹上棲(じゅじょうせい:木の上で生活する)の生体

暖突は飼育ケージの上部に設置して用いる上部ヒーターで、Sから特大まで5種類がラインナップされています。

暖かい空気は下から上に移動していくため、ケージ上部に保温器具を設置することは非効率的だと思われるかもしれませんが、保温球(ケージを保温する為の電球のようなもの)の使用下では火傷のおそれのある樹上棲(じゅじょうせい:木の上で生活する)の生体の保温において大きな効果を発揮します。

また、光を発しないため昼夜を問わずに使用することができます。

 

地表棲(地面で生活する)の生体の保温には不向きですので、素直にパネルヒーターを使用することをお勧めします。

ちなみに、著者はグリーンイグアナを飼育している金網ケージ内、止まり木そばの壁面に取り付けて使用しています。

 

 

 

ウェットシェルター(スドー)

この商品はこんなエキゾチックアニマルにおすすめ!

・隠れ家が必要な生体(ヒョウモントカゲモドキなど)

 

ウェットシェルターは素焼き製のシェルターで、S・M・Lの3種類がラインナップされています。

上部に水を貯めておくことでシェルター内が理想的な高湿度スポットとなり、ケージ内の湿度勾配を容易に作り出すことができます。

カビや水垢が出やすいため、いくつかをローテーションして常に清潔な状態を保っておけるようにすると良いでしょう。

 

ウェットシェルターを使うといい「ヒョウモントカゲモドキ」の飼育方法はこちら!

 

 

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著者:國谷正明
北関東在住の1児のパパ。フリーランスのライターとして、ゲームのシナリオや小説の執筆、記事作成を中心に活動しています。趣味は作曲と爬虫類飼育。好きな作曲家はエリック・サティ。好きな映画監督は深作欣二。好きなアニメはスポンジボブ。好きな学問は民俗学。敬愛する作家はジム・トンプスン。いいにおいのする文章を書こうと日々苦心しています。お問い合わせはこちらから
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エキゾチックアニマルを飼おう① ~ペットショップ編~

Webon紹介目次著者
エキゾチックアニマルはペットとしての歴史が浅く、人に馴れにくいからこその魅力があります。多数のエキゾチックアニマルを飼育してきた筆者が、種類・飼い方・会える場所などを紹介。

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はじめに

エキゾチックアニマルとは

第1章 エキゾチックアニマルを深く知る

人類とペットの歴史 ~エキゾチックアニマルの魅力~

ペットを飼うなら知っておくべき心構え

エキゾチックアニマルを飼うなら知っておくべき心構え

第2章 代表的なエキゾチックアニマルの種類

代表的な飼えるエキゾチックアニマル  ~哺乳類編~

代表的な飼えるエキゾチックアニマル  ~爬虫類 / 両棲類編~

代表的な飼えるエキゾチックアニマル  ~鳥類 / 魚類編~

代表的な飼えるエキゾチックアニマル  ~奇蟲編~

第3章 定番エキゾチックアニマルの飼い方

エキゾチックアニマルの飼い方 ~フクロモモンガ編~

エキゾチックアニマルの飼い方 ~ヒョウモントカゲモドキ編~

エキゾチックアニマルの飼い方 ~ベタ編~

エキゾチックアニマルの飼い方 ~ダイオウサソリ / バンパイアクラブ編~

エキゾチックアニマルの飼い方 ~おすすめの飼育用品編~

第4章 エキゾチックアニマルを飼おう

エキゾチックアニマルに会いに行こう① ~動物園編~

エキゾチックアニマルに会いに行こう② ~アニマルカフェ編~

エキゾチックアニマルを飼おう① ~ペットショップ編~

エキゾチックアニマルを飼おう② ~即売会(即売イベント)編~

著者:國谷正明

北関東在住の1児のパパ。フリーランスのライターとして、ゲームのシナリオや小説の執筆、記事作成を中心に活動しています。趣味は作曲と爬虫類飼育。好きな作曲家はエリック・サティ。好きな映画監督は深作欣二。好きなアニメはスポンジボブ。好きな学問は民俗学。敬愛する作家はジム・トンプスン。いいにおいのする文章を書こうと日々苦心しています。お問い合わせはこちらから
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ここでは、エキゾチックアニマルを多く取り扱うショップをご紹介していきます。生体やグッズの購入から飼育に関するご相談まで、是非参考にしてみてください。

 

熱帯倶楽部(東川口本店)


(引用元:https://www.nettai.co.jp/shopinfo/kawaguchi)

基本情報

 

所在地 埼玉県川口市東川口4-21-3
電話番号 048-297-3366
ホームページ https://www.nettai.co.jp/shopinfo/kawaguchi
営業時間 月~土 13:00~22:00、日・祝 12:00~21:00
休店日 年中無休
取り扱い生体 フェレット、小動物、猛禽類、爬虫類、両棲類、奇蟲など

 

<会える動物のイメージ>

▼フェレット

 

見どころ

 

熱帯倶楽部は東川口に本店を構えるペットショップで、哺乳類から奇蟲まで幅広い種類のエキゾチックアニマルを取り揃えています。

 

ペットショップ事業の他にも、TVや映画の撮影等に生体をリースするプロダクション事業や、学校や福祉施設、結婚式のお祝い事といったさまざまなイベントを対象とした移動動物園も手がけています。

東川口本店の他、吉祥寺とららぽーと立川立飛にも店舗を構えています。

 

水戸熱帯魚センター

(引用元:http://www12.plala.or.jp/daytona3/)

 

基本情報

 

所在地 茨城県水戸市浜田町392-1
電話番号 029-227-3689
ホームページ http://www12.plala.or.jp/daytona3/
営業時間 10:00~20:00
休店日 月曜定休(祝日の場合翌日休業)
取り扱い生体 熱帯魚、海水魚、哺乳類、鳥類、爬虫類など

 

<会える動物のイメージ>

▼ベタ

 

見どころ

 

水戸熱帯魚センターはその名のとおり熱帯魚をメインに販売しているショップですが、フクロモモンガやハリネズミ、ミーアキャットをはじめ、フェネック、コツメカワウソ、マーモセットやショーガラコなど、他ではなかなか見ることのできない珍しいエキゾチックアニマルを多数取り扱っています。

タカやフクロウといった猛禽類の種類も豊富です。

 

インナー・シティ・ズー ノア

(引用元:http://www.kentosh.co.jp/noah/)

基本情報

 

所在地 神奈川県横浜市金沢区白帆4-3 シーサイドピアビル2F(横浜ベイサイドマリーナ内)
電話番号 045-778-1234
ホームページ http://www.kentosh.co.jp/noah/
営業時間 平日12:00~20:00、土・日・祝 11:00~20:00
休店日 年中無休
取り扱い生体 哺乳類、鳥類、爬虫類、両棲類など

 

<会える動物のイメージ>

▼コキンメフクロウ

 

見どころ

 

インナー・シティ・ズー ノアはその名のとおり室内動物園としての要素が強く、およそ400種にも及ぶ生体が常時取り揃えられています。

生体を見学するには会員になる必要があり、年会員は大人5,000円、子ども3,000円。即日会員は大人500円、子ども300円で入会することができ、即日会員の有効期間は一週間となっています。

動物プロダクション事業の他、ノアで購入した生体を対象としたペットホテルサービスもおこなっているため、安心して家を空けることができます。

 

リミックスペポニ(名古屋インター店)

 

基本情報

 

所在地 愛知県長久手市熊田506
電話番号 0561-65-5792
ホームページ http://remix-net.co.jp/
営業時間 平日 12:00~20:00、土・日・祝 10:00~20:00
休店日 年中無休
取り扱い生体 哺乳類、鳥類、爬虫類、両棲類、奇蟲など

 

<会える動物のイメージ>

▼フクロモモンガ

 

見どころ

 

リミックスは名古屋を中心に展開する総合ペットショップで、「名古屋インター店」の他

「名古屋港水族館ちかくのみなと店」

「mozoワンダーシティ内のmozo店」

の三店舗を構えており、2018年8月19日に閉店するmozo店に代わり、2018年秋には春日井店がオープンする予定となっています。

 

国内最大級の品揃えを誇り大型の哺乳類や鳥類も充実した名古屋インター店、

フクロウなどの猛禽類が多いが小動物は取り扱っていないみなと店、

爬虫類や両棲類は少ないが哺乳類や鳥類など小動物の豊富なmozo店

など、店舗によって異なる特色があります。

 

また、各店ともに熱帯魚や海水魚を取り扱うアクアリウムブースが併設されています。

 

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著者:國谷正明
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エキゾチックアニマルに会いに行こう① ~動物園編~

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第1章 エキゾチックアニマルを深く知る

人類とペットの歴史 ~エキゾチックアニマルの魅力~

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エキゾチックアニマルを飼うなら知っておくべき心構え

第2章 代表的なエキゾチックアニマルの種類

代表的な飼えるエキゾチックアニマル  ~哺乳類編~

代表的な飼えるエキゾチックアニマル  ~爬虫類 / 両棲類編~

代表的な飼えるエキゾチックアニマル  ~鳥類 / 魚類編~

代表的な飼えるエキゾチックアニマル  ~奇蟲編~

第3章 定番エキゾチックアニマルの飼い方

エキゾチックアニマルの飼い方 ~フクロモモンガ編~

エキゾチックアニマルの飼い方 ~ヒョウモントカゲモドキ編~

エキゾチックアニマルの飼い方 ~ベタ編~

エキゾチックアニマルの飼い方 ~ダイオウサソリ / バンパイアクラブ編~

エキゾチックアニマルの飼い方 ~おすすめの飼育用品編~

第4章 エキゾチックアニマルを飼おう

エキゾチックアニマルに会いに行こう① ~動物園編~

エキゾチックアニマルに会いに行こう② ~アニマルカフェ編~

エキゾチックアニマルを飼おう① ~ペットショップ編~

エキゾチックアニマルを飼おう② ~即売会(即売イベント)編~

著者:國谷正明

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飼育する前に動物園に行ってみよう!

 

エキゾチックアニマルを飼育する前に、まずは動物園などの展示施設で対象の動物種を観察してみてください。

動物園は展示施設である以前に、希少種の保全や情報の収集を目的とした研究施設としての側面を持っています。

 

プロの飼育方法を参考にして、自宅における飼育環境をシミュレーションすることもできますし、また野生下に近い動物の振る舞いを観察して、この生き物を自宅で適切に飼育することができるのか、改めて考えてみると良いでしょう。

たまに動物園で観察するくらいの距離感が、互いにとって幸せだということもあるかもしれません。

 

この項では、エキゾチックアニマルのなかでも人気の高い爬虫類を中心に展示している動物施設をご紹介します。

 

体感型動物園 iZOO


(引用元:http://izoo.co.jp/cando/index.html)

基本情報

所在地 静岡県賀茂郡河津町浜406-2
電話番号 0558-34-0003
ホームページ http://izoo.co.jp/cando/index.html
開園時間 9:00~17:00(最終入園16:30)
休園日 年中無休
入場料金 大人 1,500円(中学生以上)、小人 800円(小学生)、幼児 無料(6歳未満)
展示動物種(一例) ヒロオビフィジーイグアナ、ガラパゴスゾウガメ、レッサーアンティルイグアナ、キューバイワイグアナ、アカメアマガエル、エリマキトカゲ、チュウゴクワニトカゲ、ミミナシオオトカゲ、メキシコドクトカゲ、アミメニシキヘビ、アカドクハキコブラ、ジャクソンカメレオン、イリエワニ、トルキスタンゴキブリ、エミュー、ハダカデバネズミなど。

 

<会える動物のイメージ>

▼『ゾウガメ』iZOOは日本最大のゾウガメ繁殖施設

 

▼エリマキトカゲ

 

見どころ

 

体感型動物園 iZOO(イズー)は日本最大の爬虫類・両棲類に特化した動物園です。

日本ではここでしか見ることのできない貴重な爬虫類の数々が、まるで現地を訪れたかのような自然なレイアウトのなかで展示されています。

手を伸ばせば触れ合うことのできるバリアフリーな屋外展示も行われており、従来のガラス越しの展示だけでは物足りないという爬虫類マニアの要望を満たす日本唯一の動物施設であるといえます。

 

およそ2,000匹もの餌用ゴキブリをケースなしで展示した通称「ゴキブリの塔」は、奇蟲マニアなら狂喜すること間違いなしです。

 

その他にも、餌やり体験や爬虫類との記念撮影、先の読めない展開が魅力のカメレースなど、爬虫類の魅力を存分に活かした催しが毎日実施されています。

また、施設内のフードコートではワニの肉を使った料理が提供されていますので、イズーを訪れた際には是非味わってみてください。

 

個人的な話で恐縮ですが、イズーは著者が同じく爬虫類好きの妻と新婚旅行で訪れた思い出深い場所でもあります。

ワニ肉の味ですが、良質な鶏肉に若干の甘みを足したような美味であった記憶があります。

展示のラインナップも随時変更されているようなので、爬虫類好きなら定期的に訪れたい施設です。

 

ジャパンスネークセンター

(引用元:http://snake-center.com/)

 

基本情報

所在地 群馬県大田市藪塚町3318
電話番号 0277-78-5193
ホームページ http://snake-center.com/
開園時間 3~10月 9:00~17:00、11~2月 9:00~16:30
休園日 金曜日(夏休みは除く)
入場料金 大人 1,000円(中学生以上)、子ども 500円(4歳以上小学生まで)
展示動物種(一例) キングコブラ、ブラックマンバ、サハラツノクサリヘビ、ビルマアオハブ、オオアナコンダ、ボアコンストリクター、アメジストニシキヘビ、ニューギニアタイバン、ワニガメ、ケヅメリクガメ、シマヘビ、アオダイショウなど。

 

<会える動物のイメージ>

▼キングコブラ

 

▼アオダイショウ

 

▼ワニガメ

 

見どころ

 

ジャパンスネークセンターは世界各地に棲息するさまざまな種類のヘビを展示している研究施設です。

正式名称を「日本蛇族学術研究所」といって、ヘビ類を中心に研究をおこなう日本で唯一の研究施設でもあります。

ペットショップでは見ることのできない世界中の毒蛇から日本の在来種まで、10,000匹にも及ぶ多種多様なヘビ類を観察することができます。

 

ヘビが冷凍マウス/ラットを丸呑みする様子が間近で見られるお食事タイムの他、ふれあい教室やハブの採毒実演、大蛇との記念撮影などさまざまな企画が催されており、ヘビの魅力を余すところなく味わえるお勧めの動物施設です。

 

▼ハブ(写真はジャパンスネークセンターのものとは異なります。)

 

▼大蛇(写真はジャパンスネークセンターのものとは異なります。)

 

また、館内のレストランではヘビ肉を使った料理やハブ酒が提供されていますので、ジャパンスネークセンターを訪れた際には是非味わってみてください。

 

▼ハブ酒(画像はイメージ)

 

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著者:國谷正明
北関東在住の1児のパパ。フリーランスのライターとして、ゲームのシナリオや小説の執筆、記事作成を中心に活動しています。趣味は作曲と爬虫類飼育。好きな作曲家はエリック・サティ。好きな映画監督は深作欣二。好きなアニメはスポンジボブ。好きな学問は民俗学。敬愛する作家はジム・トンプスン。いいにおいのする文章を書こうと日々苦心しています。お問い合わせはこちらから
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アニマルカフェとは|厳選4店を見所とともに紹介!

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はじめに

エキゾチックアニマルとは

第1章 エキゾチックアニマルを深く知る

人類とペットの歴史 ~エキゾチックアニマルの魅力~

ペットを飼うなら知っておくべき心構え

エキゾチックアニマルを飼うなら知っておくべき心構え

第2章 代表的なエキゾチックアニマルの種類

代表的な飼えるエキゾチックアニマル  ~哺乳類編~

代表的な飼えるエキゾチックアニマル  ~爬虫類 / 両棲類編~

代表的な飼えるエキゾチックアニマル  ~鳥類 / 魚類編~

代表的な飼えるエキゾチックアニマル  ~奇蟲編~

第3章 定番エキゾチックアニマルの飼い方

エキゾチックアニマルの飼い方 ~フクロモモンガ編~

エキゾチックアニマルの飼い方 ~ヒョウモントカゲモドキ編~

エキゾチックアニマルの飼い方 ~ベタ編~

エキゾチックアニマルの飼い方 ~ダイオウサソリ / バンパイアクラブ編~

エキゾチックアニマルの飼い方 ~おすすめの飼育用品編~

第4章 エキゾチックアニマルを飼おう

エキゾチックアニマルに会いに行こう① ~動物園編~

エキゾチックアニマルに会いに行こう② ~アニマルカフェ編~

エキゾチックアニマルを飼おう① ~ペットショップ編~

エキゾチックアニマルを飼おう② ~即売会(即売イベント)編~

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アニマルカフェとは

 

アニマルカフェとは、動物とふれあいながら美味しい飲み物をいただくことのできる新しい形のカフェです。アニマルカフェの多くは生体の販売も同時におこなっているため、気に入った動物をその場で購入することも可能です。

 

カフェ リトル・ズー


(画像引用元:http://little-zoo.jp/)

基本情報

 

所在地 千葉県習志野市本大久保1-4-10
電話番号 047-455-3329
ホームページ http://little-zoo.jp/
営業時間 12:00~20:00、金・土・祝日前日 12:00~22:00
休店日 水・木曜定休
展示生体(一部) ベンガルワシミミズク、モリフクロウ、インドコキンメフクロウ、ハリスホーク、フィンランドオオタカ、ニシマツカサトカゲ、アルマジロトカゲ、デプレッサイワトカゲ、ボールパイソン、オビタイガーサラマンダー、アメフクラガエルなど

 

<会える動物のイメージ>

▼モリフクロウ

 

見どころ

 

カフェ リトル・ズーは猛禽類と爬虫類を中心に展示しているアニマルカフェです。上記の生体を展示している他、シーズンには各種猛禽類の雛の生体販売や、冷凍マウス・ひよこ・うずら・ハトといった冷凍餌の販売もおこなっています。

展示している猛禽タレントをイメージしたオリジナルカクテルサワーやおつまみメニュー、軽食やケーキなど、カフェメニューも充実しています。

 

爬虫類カフェ らぷとる


(画像引用元:https://reptiles-cafe.com/)

基本情報

所在地 東京都新宿区歌舞伎町2-17-10 新宿小沼ビル2F
電話番号 03-6912-9445
ホームページ https://reptiles-cafe.com/
営業時間 平日 16:00~21:00、土・日・祝 14:00~21:00
休店日 火・木曜定休
展示生体(一部) アルダブラゾウガメ、アルビノグリーンイグアナ、マツカサトカゲ、カイマントカゲ、アルマジロトカゲ、スケトスイワトカゲ、ベーレンパイソン、レースモニター、コバルトヤドクガエル、アメリカカブトガニなど

 

<会える動物のイメージ>

▼『ゾウガメ』カフェ・らぷとるでは乗ることができます。

▼『オオトカゲ』「犬のように人に馴れた」という触れ込み

 

見どころ

 

爬虫類カフェ らぷとるはアジアンテイストあふれる店内で100匹を超える爬虫類と触れ合うことのできるアニマルカフェで、爬虫類以外にも両棲類や奇蟲も多数展示されています。

10分500円の基本料金と、120分まで2,000円のセット料金があり(ともにサービスドリンク込)、餌やりと触れ合いは別途700円となっています。

 

Moff animal café(イーアスつくば店)


(画像引用元:http://moff-cafe.jp/moff-animal-cafe/iias)

基本情報

 

所在地 茨城県つくば市研究学園5-19(イーアスつくば内)
電話番号 029-846-7900
ホームページ http://moff-cafe.jp/moff-animal-cafe/iias
営業時間 10:00~20:00
休店日 イーアスつくばの定休日に準ずる
入店料金 中学生以上 1,000円、4歳以上 600円、3歳以下 無料
展示生体(一部) ネコ、鳥類、小動物、爬虫類など

 

<会える動物のイメージ>

▼『フクロウ』腕に乗せたり触れ合えるコーナーがある。

 

見どころ

 

Moff animal caféはフクロウやリクガメ、イグアナや小動物などのエキゾチックアニマルと触れ合うことのできるアニマルカフェで、常時10匹程度のネコが待機している猫カフェブースが併設されています。

イーアスつくば店の他、イオンモール幕張都心店やイーアス高尾店、水戸オーパ店、ビッグホップガーデンモール内にある同系列のMoff animal worldなど関東近郊に多数の店舗を展開しており、さらに国内最大のダチョウ観光牧場として石岡と袖ヶ浦にファームを構えるダチョウ王国との提携もおこなっております。

 

小動物カフェ ROCK★STAR


(画像引用元:http://smallanimal.rock-star.xyz/)

基本情報

 

所在地 大阪府大阪市中央区難波千日前6-7 辻ビル5F
電話番号 06-6537-9607
ホームページ http://smallanimal.rock-star.xyz/
営業時間 11:00~22:00 (2時間予約制)
休店日 不定休
入店料金 初回のみ1,000円(2回目以降入場無料)
展示生体(一部) チンチラ、パスバレーフェレット、フクロモモンガ、ハリネズミ、デグー、ステップレミング、ピグミーオポッサム、プレーリードッグ、各種ハムスターなど

 

<会える動物のイメージ>

▼『フェレット』ROCK★STARのフェレットは人に馴れているので、初心者でも飼いやすいという触れ込みがある。

 

見どころ

 

小動物カフェ ROCK★STARはその名のとおり、小動物に特化したアニマルカフェです。マーシャル社公認のマーシャルフェレットや各種生体のベビー個体の販売もおこなっています。

 

マーシャルフェレットとは
フェレットは、繁殖場によって異なる特徴を持ちます。マーシャル社は、アメリカのニューヨークに本社を置く、世界で唯一のフェレットの専門の会社。マーシャル社のフェレットは、人なつっこく優等生的な性格を持つ、

 

カフェメニューも充実しており、小動物をイメージしたスイーツやドリンク、オムライスやパスタ、リゾットといった洋食など、さまざまなメニューを豊富に取り揃えています。

初回のみ1,000円の入店料金が発生しますが、会員の方と一緒に来店すれば初回入店料はかからないシステムとなっています。

 

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著者:國谷正明
北関東在住の1児のパパ。フリーランスのライターとして、ゲームのシナリオや小説の執筆、記事作成を中心に活動しています。趣味は作曲と爬虫類飼育。好きな作曲家はエリック・サティ。好きな映画監督は深作欣二。好きなアニメはスポンジボブ。好きな学問は民俗学。敬愛する作家はジム・トンプスン。いいにおいのする文章を書こうと日々苦心しています。お問い合わせはこちらから
facebook(國谷) https://www.facebook.com/masaaki.kuniya.3344
目次

エキゾチックアニマルを飼おう② ~即売会(即売イベント)編~

Webon紹介目次著者
エキゾチックアニマルはペットとしての歴史が浅く、人に馴れにくいからこその魅力があります。多数のエキゾチックアニマルを飼育してきた筆者が、種類・飼い方・会える場所などを紹介。

ペットとしての『エキゾチックアニマル』入門はこちらから

はじめに

エキゾチックアニマルとは

第1章 エキゾチックアニマルを深く知る

人類とペットの歴史 ~エキゾチックアニマルの魅力~

ペットを飼うなら知っておくべき心構え

エキゾチックアニマルを飼うなら知っておくべき心構え

第2章 代表的なエキゾチックアニマルの種類

代表的な飼えるエキゾチックアニマル  ~哺乳類編~

代表的な飼えるエキゾチックアニマル  ~爬虫類 / 両棲類編~

代表的な飼えるエキゾチックアニマル  ~鳥類 / 魚類編~

代表的な飼えるエキゾチックアニマル  ~奇蟲編~

第3章 定番エキゾチックアニマルの飼い方

エキゾチックアニマルの飼い方 ~フクロモモンガ編~

エキゾチックアニマルの飼い方 ~ヒョウモントカゲモドキ編~

エキゾチックアニマルの飼い方 ~ベタ編~

エキゾチックアニマルの飼い方 ~ダイオウサソリ / バンパイアクラブ編~

エキゾチックアニマルの飼い方 ~おすすめの飼育用品編~

第4章 エキゾチックアニマルを飼おう

エキゾチックアニマルに会いに行こう① ~動物園編~

エキゾチックアニマルに会いに行こう② ~アニマルカフェ編~

エキゾチックアニマルを飼おう① ~ペットショップ編~

エキゾチックアニマルを飼おう② ~即売会(即売イベント)編~

著者:國谷正明

北関東在住の1児のパパ。フリーランスのライターとして、ゲームのシナリオや小説の執筆、記事作成を中心に活動しています。趣味は作曲と爬虫類飼育。好きな作曲家はエリック・サティ。好きな映画監督は深作欣二。好きなアニメはスポンジボブ。好きな学問は民俗学。敬愛する作家はジム・トンプスン。いいにおいのする文章を書こうと日々苦心しています。お問い合わせはこちらから
facebook(國谷) https://www.facebook.com/masaaki.kuniya.3344

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即売会(即売イベント)とは

photo by fortbragg

 

2013年の法改正において、爬虫類は販売前に事前の説明及び現物の確認を対面でおこなうことが義務付けられ、従来のように生体を通信販売で購入することはできなくなりました。

全国に爬虫類を専門に取り扱うショップが点在しているものの、取り扱う生体にはショップごとの特色があるため、近隣のショップで目当ての生体が手に入るとも限りません。

つまり、2013年の法改正は飼育者とショップ双方にとって大きな打撃となりうるものでした。

 

そういった問題を解消するイベントが、いわゆる即売会です。

 

即売会には全国から爬虫類ショップや個人のブリーダーらが出展し、市場相場よりもお買い得な価格で生体や関連グッズを販売しています。

関東、関西、中部、九州、四国、北海道など時期を変えて全国各地で開催されるため、遠く離れた地域に足を運ぶことなく、目当ての生体を購入できます。

 

即売イベント自体は法改正以前からも存在していましたが、法改正以降より頻繁に開催されるようになりました。

 

即売イベントは楽しい企画も目白押し!

photo by fortbragg

 

即売イベントは生体を販売するだけでなく、エキゾチックアニマルと触れ合うことのできるコーナーや、著名なゲストを迎えてのトークショーなど、動物好きなら誰でも楽しめるさまざまな企画が盛り込まれており、大規模なイベントには一万人を超える来場者が訪れます。

 

業界の盛り上がりに伴う問題点

photo by fortbragg

 

来場者数は年々増加傾向にあり、業界の盛り上がりを嬉しく思う一方で、需要の増加に伴って希少な野生個体を乱獲する悪質な業者も存在するなど、決して喜ばしいことばかりではありません。

 

「野生個体」と「繁殖個体」の違い
これらはその個体がペットショップ等までやってきた経緯を 表します。「野生個体」は、野生の状態で捕獲された個体を表します。「繁殖個体」は人間が育てた、またブリーダーが育てた親鳥から生まれてた個体のことを指します。

 

生物の多様性を維持していくためにも、希少種の野生捕獲個体(=WC個体)を購入するのであれば、しっかりと繁殖させて繁殖個体はペット流通に乗せるよう努めるなど、飼育者ひとりひとりが強い責任感をもって飼育に臨むことが大切です。

 

以下に、2018年時点での代表的な即売イベントを列記します。

 

代表的な即売会

 

ジャパンレプタイルズショー(通称:夏レプ、冬レプ)

(引用元:http://www.rep-japan.co.jp/jrs/index.html)

 

ジャパンレプタイルズショーは主に静岡で開催される即売イベントで、2013年の法改正以降は夏と冬それぞれ2日間にわたっておこなわれるようになりました。

2018年からは北海道にも進出することが決定しており、北海道における業界の活性化が期待されます。

夏レプは8月上旬、冬レプは1月下旬に開催されることが恒例です。
爬虫類以外にもエキゾチックアニマル全般を取り扱っています。

 

公式リンク:http://www.rep-japan.co.jp/jrs/index.html

 

ブラックアウト

(引用元:https://www.blackout1999.com/)

 

ブラックアウトは奇蟲と爬虫類に幅広いエキゾチックアニマルを取り扱う即売イベントです。

現存の即売イベントのなかでは年の開催回数がもっとも多く、2018年には3月から12月にかけて東京で4回、大阪で2回、横浜と京都で1回ずつ、計8回の開催が決定しています。

 

公式リンク:https://www.blackout1999.com/

 

レプタイルズワールド(通称:トウレプ、コウレプ)

(引用元:http://tokyo.reptilesworld.jp/)

 

レプタイルズワールドはエキゾチックアニマル全般を取り扱う即売イベントで、2018年には東京で2回、神戸で1回、計3回の開催が決定しています。

いずれも2日間にわたって開催され、例年多くの来場者が訪れる人気の高いイベントです。

 

公式リンク:http://tokyo.reptilesworld.jp/

 

九州レプタイルズフェスタ(通称:九レプ)

(引用元:http://q-rep.net/)

 

九州レプタイルズフェスタは九州最大の即売イベントで、2018年には夏と冬に年2回の開催が決定しています。

上記のイベントと比べると規模は小さいですが、九州の爬虫類愛好家の間では根強い人気を誇っています。

 

公式リンク:http://q-rep.net/

 

ぶりくら

(引用元:https://burikura.com/)

 

ぶりくらは個人のブリーダーを中心とした即売イベントで、

「飼育モラルの向上及び啓発・ブリーダーの支援・育成」

「野生環境におけるペットトレード目的の乱獲抑制」

「適切な飼育技術の公開」

などを目的に掲げています。

 

例年2回、関東でおこなわれる「とんぶり市」と、関西でおこなわれる「ぶりくら市」が開催されており、規模は小さいながらも激しい盛り上がりをみせています。

 

公式リンク:https://burikura.com/

 

ご紹介した以外にも、全国各地でさまざまな即売イベントが開催されておりますので、興味のある方は是非足を運んでみては如何でしょうか。
無責任な衝動買いにはくれぐれもご注意ください。

 

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著者:國谷正明
北関東在住の1児のパパ。フリーランスのライターとして、ゲームのシナリオや小説の執筆、記事作成を中心に活動しています。趣味は作曲と爬虫類飼育。好きな作曲家はエリック・サティ。好きな映画監督は深作欣二。好きなアニメはスポンジボブ。好きな学問は民俗学。敬愛する作家はジム・トンプスン。いいにおいのする文章を書こうと日々苦心しています。お問い合わせはこちらから
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