ペットを飼うなら知っておくべき心構え

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エキゾチックアニマルはペットとしての歴史が浅く、人に馴れにくいからこその魅力があります。多数のエキゾチックアニマルを飼育してきた筆者が、種類・飼い方・会える場所などを紹介。

ペットとしての『エキゾチックアニマル』入門はこちらから

はじめに

エキゾチックアニマルとは

第1章 エキゾチックアニマルを深く知る

人類とペットの歴史 ~エキゾチックアニマルの魅力~

ペットを飼うなら知っておくべき心構え

エキゾチックアニマルを飼うなら知っておくべき心構え

第2章 代表的なエキゾチックアニマルの種類

代表的な飼えるエキゾチックアニマル  ~哺乳類編~

代表的な飼えるエキゾチックアニマル  ~爬虫類 / 両棲類編~

代表的な飼えるエキゾチックアニマル  ~鳥類 / 魚類編~

代表的な飼えるエキゾチックアニマル  ~奇蟲編~

第3章 定番エキゾチックアニマルの飼い方

エキゾチックアニマルの飼い方 ~フクロモモンガ編~

エキゾチックアニマルの飼い方 ~ヒョウモントカゲモドキ編~

エキゾチックアニマルの飼い方 ~ベタ編~

エキゾチックアニマルの飼い方 ~ダイオウサソリ / バンパイアクラブ編~

エキゾチックアニマルの飼い方 ~おすすめの飼育用品編~

第4章 エキゾチックアニマルを飼おう

エキゾチックアニマルに会いに行こう① ~動物園編~

エキゾチックアニマルに会いに行こう② ~アニマルカフェ編~

エキゾチックアニマルを飼おう① ~ペットショップ編~

エキゾチックアニマルを飼おう② ~即売会(即売イベント)編~

著者:國谷正明

北関東在住の1児のパパ。フリーランスのライターとして、ゲームのシナリオや小説の執筆、記事作成を中心に活動しています。趣味は作曲と爬虫類飼育。好きな作曲家はエリック・サティ。好きな映画監督は深作欣二。好きなアニメはスポンジボブ。好きな学問は民俗学。敬愛する作家はジム・トンプスン。いいにおいのする文章を書こうと日々苦心しています。お問い合わせはこちらから
facebook(國谷) https://www.facebook.com/masaaki.kuniya.3344

 

『エキゾチックアニマル入門』目次へ  (全17ページ)

 

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日本はイヌ・ネコの飼育数が子どもの数以上!?

 

2014年に全国でおこなわれた実態調査の結果、日本にはイヌとネコだけで2000万頭以上がペットとして飼育されていることがわかりました。

当時の日本の総人口が約1億2708万3000人ですから、一人で何匹も飼っていることなどを考慮せず単純に計算するとおよそ6人にひとりの割合でイヌかネコを飼育していることになります。

また、少子高齢化が進む昨今、15歳未満の子どもの人口は2000万を大きく下回っており、イヌ・ネコの飼育数が子どもの人口を上回る「少子高齢ペット大国」ともいうべき様相を呈しています。

 

ペットブームの光と影

(写真:シベリアンハスキー)

 

過去にはコミックやTVアニメ、コマーシャル等の影響でシベリアンハスキーやチワワの他、アライグマ、リスザル、ワニガメ、エリマキトカゲ、グリーンイグアナ、ウーパールーパーといったエキゾチックアニマルが大きなブームとなったこともあります。

 

ペットブームの一例:ウーパールーパー
1985年、日清食品UFOのCMでウーパールーパーが登場し、その愛くるしい表情が支持され大ブームになる。

 

その一方で、好奇心や物珍しさが先行して正しい知識をもたない飼育者によって不幸な末路をたどるペットが続出しました。

 

家族の一員であるペットを誤った飼育方法で死なせてしまうことも充分すぎるほど悲しい出来事ですが、飼いきれなくなったペットを自然に放すことはそれ以上に許しがたい行為であるといえます。

飼育動物の流出は在来の生態系の破壊をもたらし、次世代にまでおよぶ取り返しのつかない大きな影響を与えます。

 

日本の気候に適応できない動物種であれば繁殖の心配はありませんが、海外原産の個体が日本の気候に順応し生態系を汚染してしまう可能性も少なくありません。

実際に、ミドリガメの愛称で知られるミシシッピアカミミガメは今や全国の池沼であまねく繁殖し、在来(もともと存在した)の生態系に大きな影響を及ぼしています。

 

▼ミシシッピアカガメ

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他にも、カミツキガメやアライグマ、ハリネズミ、インコ、グリーンイグアナ、アフリカツメガエルといったペット由来のエキゾチックアニマルが日本の気候に順応し、日本各地で繁殖を繰り返しています。

 

日本のペットに関する問題点

 

そして悲しいことに、日本では子どもの人口を大きく上回る数のペットが飼育されているにも拘らず、他の先進国と比べてペットに係る法律の整備が行き届いていないため、ペットに関しては後進国であると言わざるを得ません。

 

たとえば、動物愛護先進国といわれるヨーロッパ諸国においては、イヌ・ネコはブリーダーから直接入手するか保護施設から譲り受ける場合がほとんどで、ペットショップで購入することはほとんどありません。

また、ペットショップの店頭で動物を販売するためには政府機関の認可が必要であり、認可を得るためには厳しい審査をパスしなければなりません。

その他にも、捨てイヌ・ネコの増加を防ぐためにマイクロチップの装着を義務づけたり、飼育者側にも免許制度を導入するなど、国によってさまざまな動物愛護法案が施行されています。

 

実験動物の飼育管理者として見てきたもの

 

余談ですが、筆者は以前、実験動物の飼育管理者として国立研究機関や民間製薬会社の研究を補助していたことがあります。

実験に使用した動物はデータの収集が済み次第、安楽死をもってその生を終わらせるという原則があります。もちろん実験の内容によっては多少の苦痛を伴うものも少なくありません。

 

実験動物は生体実験の対象として計画的に生産され、役目を終えると速やかに安楽死させられます。その動物種はマウスやラットだけでなく、イヌ、ネコ、サルなど多岐にわたります。

研究の世界では動物実験を実施するにあたって、動物福祉の観点から環境エンリッチメントが推奨されています。環境エンリッチメントとは、飼育環境に変化を与え、飼育動物に行動の多様性を引き出す環境を整えることを指します。

 

しかし、現場レベルで環境エンリッチメントが浸透しているとは言い難く、劣悪な環境のなかで定められた死を待つ動物たちの姿を幾度となく目にしてきました。

日本では1973年に施行された動物愛護法によって動物の虐待が法的に禁じられましたが、長らく法律上「モノ」とされていたことの名残なのか、アニマル・ライツ(=動物の権利)という考え方はいまだ定着していません。

こうした現状を脱するためには、ペット業界を取り巻く法律の改正と強化が不可欠であるといえます。

 

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著者:國谷正明
北関東在住の1児のパパ。フリーランスのライターとして、ゲームのシナリオや小説の執筆、記事作成を中心に活動しています。趣味は作曲と爬虫類飼育。好きな作曲家はエリック・サティ。好きな映画監督は深作欣二。好きなアニメはスポンジボブ。好きな学問は民俗学。敬愛する作家はジム・トンプスン。いいにおいのする文章を書こうと日々苦心しています。お問い合わせはこちらから
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