代表的なエキゾチックアニマルまとめ!ペットして飼うこともできる!

こんにちわ。Wobon編集部です。

今回はエキゾチックアニマルの飼育経験が多数ある國谷氏にご紹介いただいた代表的なエキゾチックアニマルをまとめてお伝えします。

エキゾチックアニマル飼い方入門はこちらから

 

 

エキゾチックアニマルとは

エキゾチックアニマルとは「exotic=異国的」という言葉が示すとおり海外原産の動物を指す用語ですが、明確な定義は決まっておらず、実際には「ちょっと珍しいペット」といった意味合いで用いられることが一般的です。代表的なものに、フクロモモンガやミーアキャット、メンフクロウやフトアゴヒゲトカゲなどがあります。

下記では代表的なエキゾチックアニマルを紹介いたします。

詳しくは⇒エキゾチックアニマルとは|エキゾチックアニマル入門のご挨拶

 

哺乳類

フクロモモンガ(学名:Petaurus breviceps、英名:Sugar Glider)

有袋類は雌の腹部に備えた袋状の育児嚢の内部で、未熟な状態で産まれた新生児を育てる習性があり、主にオーストラリアやニューギニアの周辺に分布しています

ペットとして飼育することのできる有袋類は非常に珍しく、繁殖に成功すれば育児嚢で子育てをする姿を観察することもできます。

全長およそ20cm、体重150g前後と非常に小柄で、飼育する際にもそれほど大きなスペースを必要としません。エキゾチックアニマルのなかでは飼育しやすい部類であるといえます。

詳しくは⇒フクロモモンガの飼い方!必要なもの・注意点・餌について

 

ヨツユビハリネズミ(学名:Atelerix albiventris、英名:Four-toed Hedgehog)

かつて食虫目に分類されていたことからも察せられるように、ハリネズミは昆虫類やミミズ、小型の爬虫類や両棲類を好んで捕食する肉食性の強い雑食性です。

全長およそ20cm、体重500g前後と両掌におさまる程度の大きさですが、狭いケージだと運動不足から肥満になりやすいため、飼育する際には運動量を確保できる環境を整えるようにしてください。飼育下での平均寿命は5年程度とされています。

詳しくは⇒代表的なエキゾチックアニマル <哺乳類>~飼うポイントも合わせて紹介~

 

ミーアキャット(学名:Suricata suricatta、英名:Meerkat)

筆者の知り合いのブリーダーによると、飼育下ではキャットフードを中心に給餌(エサを与えること)することが多いようですが、エンリッチメント(動物福祉から考える飼育される動物の幸せ)生き餌も並行して与える必要があると考えられます。

また、野生下ではペアもしくは複数の家族からなる集団を形成して生活しているため、同じくエンリッチメントの観点からは複数匹の飼育が推奨されます。社会性の強い動物種であるため比較的人馴れはしやすいですが、繁殖期には凶暴性を示す場合があるため、安易な飼育はお勧めできません。

詳しくは⇒代表的なエキゾチックアニマル <哺乳類>~飼うポイントも合わせて紹介~

 

鳥類

アメリカチョウゲンボウ(学名:Falco sparverius、英名:American Kestrel)

とおりアメリカ大陸に広く分布しており、アメリカでは鷹狩(たかがり)の入門種として広く人気を誇っています。

全長およそ25~30cmと日本に生息するチョウゲンボウよりも一回りほど小さく、ハヤブサのなかでもかなり小型の部類に入ります。

一般に猛禽類は小型種ほど警戒心が強く人馴れしにくい傾向にありますが、アメリカチョウゲンボウはペットとしての人気が高くインプリント個体(刷り込みされた個体)も少なからず出回っているため、初心者の方でも比較的飼育しやすい動物種であるといえます

詳しくは⇒代表的なエキゾチックアニマル <鳥類 / 魚類>~飼うポイントも合わせて紹介~

 

アナホリフクロウ(学名:Athene cunicularia、英名:Burrowing Owl)

夜行性のものがほとんどを占めるフクロウの仲間では珍しい昼行性の動物種です。

集合住宅であれば鳴き声等の騒音対策が必要となるなど、飼育のハードルは高く、初心者には決してお勧めできません。また、鳥類全般にいえることですがトイレの躾(しつけ)ができないため、放し飼いをするのであれば部屋中が糞まみれになることを覚悟してください。

詳しくは⇒代表的なエキゾチックアニマル <鳥類 / 魚類>~飼うポイントも合わせて紹介~

 

魚類

ベタ(学名:Betta splendens、英名:Rumble Fish)

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ベタは別名「闘魚」とも呼ばれ、オス同士を混泳させると激しい争いを繰り広げる習性があります。原産地であるタイでは賭けの対象として人々に親しまれており、より強い個体を作り出すため盛んに品種改良が行われてきました。

全長およそ7cmと小柄で遊泳力も低く、大がかりな飼育設備を必要としないため、熱帯魚初心者にもおすすめのエキゾチックアニマルです。
飼育下での寿命は3年前後とされています。

 

爬虫類

グリーンイグアナ(学名:Iguana iguana、英名:Green Iguana)

中南米や西インド諸島といった原産地では生息数が非常に多く、また繁殖も容易であるため、幼体はおよそ5,000~10,000円という低価格で取引されています。

実際には、十分な飼育設備を整えるためには数万円単位の投資が必要になり、また成体は全長2m近くにも達するため、大型のケージを用意するか、もしくは室内で放し飼いにする必要があるなど、エキゾチックアニマルのなかでも飼育難易度は高い部類に入ります。

筆者も現在進行形でグリーンイグアナを飼育していますが、幅90cm×奥行50cm×高さ120cmの大型ケージを用意し、エアコンで一年中適温を保った室内に半放し飼いにすることで広い活動スペースを確保しています。

詳しくは⇒代表的なエキゾチックアニマル <爬虫類 / 両棲類>~飼うポイントも合わせて紹介~

 

ヒョウモントカゲモドキ(学名:Eublepharis macularius、英名:Leopard Gecko)

ペットとしてもっともポピュラーな爬虫類で、世界中で盛んに飼育/繁殖がおこなわれています。

全長20cm前後と日本のヤモリと比べるとかなり大ぶりですが、壁面に張りつかず、物陰でじっとしていることが多いため、中型のプラケースで十分に飼育することができます。

食性は昆虫食ですが、近年では人工飼料も発売されていますので、虫が苦手という方でも飼育は難しくありません。温度管理もそれほどうるさくないので、エキゾチックアニマルの入門種としてもお勧めの爬虫類です。

詳しくは⇒ヒョウモントカゲモドキの飼い方!必要なもの・注意点・餌について

 

ウーパールーパー(学名:Ambystoma mexicanum、英名:Mexican Salamander)

ウーパールーパーは多くの場合、頭部に幼生の特徴である外鰓(がいさい:外部に突出した形態を持つエラ)を残したまま成熟します。水位の調整や甲状腺ホルモンを投与することで人為的に変態させることも出来るそうですが、生体への負担が大きいため決してお勧めはできません。

全長20~25cm前後と比較的大きくなりますので、最終的には45cm規格以上の水槽を用意する必要があります。

食性は肉食性ですが、人工飼料も発達しているため、専用フードや乾燥餌、冷凍赤虫などで終生飼育(寿命を終えるまで適切に飼育すること)が可能です。

詳しくは⇒代表的なエキゾチックアニマル <爬虫類 / 両棲類>~飼うポイントも合わせて紹介~

 

奇蟲類

ダイオウサソリ(学名:Pandinus imperator、英名:Emperor Scorpion)

凶悪そうな外見とは裏腹に性格は温和で毒性も弱いため、奇蟲飼育の入門種としてもお勧めの動物種です。餌切れには強い反面、アフリカ大陸中西部の熱帯林に生息しているため乾燥に弱く、70%前後の高い湿度を維持する必要があります。
飼育下での寿命は10年前後とされています。

あらゆるペットに当てはまることですが、奇蟲や爬虫類は脱走させてしまった際に大きな騒ぎを引き起こす危険が高いので、隙間のないしっかりと蓋のできるケージを使用し、絶対に逃がすことのないよう細心の注意を払ってください。

 

アルゼンチンモリゴキブリ(学名:Blaptica dubia、英名:Orange-spotted Roach)

アルゼンチンモリゴキブリは全長およそ5cmと、日本で目にする機会の多いクロゴキブリやチャバネゴキブリと比べるとやや大型ですが、オスの成虫以外は翅がないためゴキブリというよりも三葉虫に近い外見をしています。

筆者自身もペット兼生き餌として10年近くにわたって自家繁殖を続けていますが、動きが鈍く、壁面も登れず、飛び回ることもなく、また生命力も強いため、餌用昆虫としてポピュラーなコオロギよりもずっと扱いやすい動物種であるといえます。

詳しくは⇒代表的なエキゾチックアニマル <奇蟲>~飼うポイントも合わせて紹介~

 

バンパイアクラブ(学名:Geosesarma dennerle、英名:Purple Vampire Crab)


バンパイアクラブは、鮮やかな紫の体色と吸血鬼のような怪しい黄色い瞳が特徴的な動物種です。十脚目は別名エビ目とも呼ばれ、エビやカニ、ヤドカリといったいわゆる甲殻類を広く含みます。

バンパイアクラブは10年以上ペットとして流通していたにもかかわらず、2015年になってようやく新種であることが判明したという経緯があります。筆者もちょうどそのときにバンパイアクラブを飼育していたので、家にいるこの生き物がじつは新種だったのかと妙に感動したことを覚えています。

詳しくは⇒ダイオウサソリ / バンパイアクラブの飼い方!必要なもの・注意点・餌について

 

紹介

エキゾチックアニマルはペットとしての歴史が浅いため、野性味が強く人馴れしにくく飼育方法が確立されていない反面、エキゾチックアニマルならではの魅力があるのです。エキゾチックアニマル飼い方入門はこちらから