ペットとしての『エキゾチックアニマル』入門はこちらから
第1章 エキゾチックアニマルを深く知る
第2章 代表的なエキゾチックアニマルの種類
代表的な飼えるエキゾチックアニマル ~爬虫類 / 両棲類編~
第3章 定番エキゾチックアニマルの飼い方
エキゾチックアニマルの飼い方 ~ダイオウサソリ / バンパイアクラブ編~
第4章 エキゾチックアニマルを飼おう
著者:國谷正明
北関東在住の1児のパパ。フリーランスのライターとして、ゲームのシナリオや小説の執筆、記事作成を中心に活動しています。趣味は作曲と爬虫類飼育。好きな作曲家はエリック・サティ。好きな映画監督は深作欣二。好きなアニメはスポンジボブ。好きな学問は民俗学。敬愛する作家はジム・トンプスン。いいにおいのする文章を書こうと日々苦心しています。お問い合わせはこちらから
facebook(國谷) https://www.facebook.com/masaaki.kuniya.3344
ここまでフクロモモンガ、ヒョウモントカゲモドキ、ベタ、ダイオウサソリ、バンパイアクラブの飼育法をご説明してまいりました。
ここでは、番外編としてエキゾチックアニマルの飼育に役立つ飼育用品を、著者の経験に基づいてみなさんにご紹介していきます。
エキゾテラ グラステラリウム(ジェックス)
・爬虫類
・両生類
・奇蟲
・小型~中型の哺乳類
・アクアテラリウム(水陸混在している飼育スタイル)で飼育するペット
グラステラリウムは爬虫類および両棲類の飼育に特化したガラスケージ製品です。
約20cm角のキューブ水槽から幅90cm×奥行45cm×高さ60cmの大型水槽まで、13もの製品がラインナップされています。
最大の特徴はケージ前方に設けられた観音開きのガラス扉で、メンテナンス性はもちろん、他の多くの爬虫類ケージで採用されている引き違い戸と違い、扉の内側に付着した汚れを簡単に拭き取ることができます。
他にも、
生体の脱走を未然に防ぐドアロック、
ヒーター類の設置を想定したコード穴、
リアルな岩肌を再現したバックグラウンド、
ケージ内の蒸れを防ぐベンチレーション(通気性)
など、さまざまな生体の飼育を想定した細やかな気遣いが際立っています。
爬虫類や両棲類だけでなく、奇蟲、小型~中型の哺乳類、アクアテラリウム(水陸混在している飼育スタイル)の制作まで、幅広い用途に対応したおすすめのガラスケージです。
エキゾテラ タイマーサーモ(ジェックス)
▲エキゾテラ タイマーサーモ
・シビアな温度管理を必要とする生体
・飼育初心者の方にもおすすめ!
タイマーサーモは保温器具と照明器具を同時に制御することのできるサーモスタット(温度を調節する装置)で、シビアな温度管理を必要とする生体を飼育する際には欠かせない製品です。
設定した温度を下回ると保温器具のスイッチが入り、設定した温度を上回ると保温器具のスイッチを切ることで適切な温度を維持するサーモスタット機能があります。
それに加え、
設定した時刻で自動的に照明を明滅するタイマー機能、
個別に設定した最低・最高温度に達したときに異常を知らせる警報機能、
ブレーカー落ちなどの突発的な停電に備えたバックアップ機能
など、生体の不調の原因となりがちな温度管理をサポートするさまざまな機能を備えています。
もちろん温度計としても代用することができますので、多少の値は張りますが、飼育初心者の方は温度計の代わりにサーモスタットを導入することをお勧めします。
マルチパネルヒーター(ビバリア)
・全てのヒーターを利用するエキゾチックアニマルを飼う方におすすめ!
マルチパネルヒーターはパネルタイプのヒーターで、8Wから45Wまで5種類がラインナップされています。
表面温度を約25~45℃の範囲に任意で設定できるため、さまざまな飼育環境で使用することができます。
また、サーモスタット機能も内蔵されており、設定した温度を超えると自動的にスイッチを切断して温度の上がりすぎを防いでくれます。
ケージの数だけ持っていても損はない、使い勝手に優れた製品です。
暖突(みどり商会)
・保温球(ケージを保温する為の電球のようなもの)の使用下では火傷のおそれのある樹上棲(じゅじょうせい:木の上で生活する)の生体
暖突は飼育ケージの上部に設置して用いる上部ヒーターで、Sから特大まで5種類がラインナップされています。
暖かい空気は下から上に移動していくため、ケージ上部に保温器具を設置することは非効率的だと思われるかもしれませんが、保温球(ケージを保温する為の電球のようなもの)の使用下では火傷のおそれのある樹上棲(じゅじょうせい:木の上で生活する)の生体の保温において大きな効果を発揮します。
また、光を発しないため昼夜を問わずに使用することができます。
地表棲(地面で生活する)の生体の保温には不向きですので、素直にパネルヒーターを使用することをお勧めします。
ちなみに、著者はグリーンイグアナを飼育している金網ケージ内、止まり木そばの壁面に取り付けて使用しています。
ウェットシェルター(スドー)
・隠れ家が必要な生体(ヒョウモントカゲモドキなど)
ウェットシェルターは素焼き製のシェルターで、S・M・Lの3種類がラインナップされています。
上部に水を貯めておくことでシェルター内が理想的な高湿度スポットとなり、ケージ内の湿度勾配を容易に作り出すことができます。
カビや水垢が出やすいため、いくつかをローテーションして常に清潔な状態を保っておけるようにすると良いでしょう。
『エキゾチックアニマル入門』目次へ (全17ページ)
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