2.5次元ミュージカルの俳優・演出家

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2.5次元舞台はアニメやゲームを舞台化した作品であり、近年ブームが起きています。その理由や作品を知ればきっと劇場に足を運びたくなることでしょう。

『2.5次元舞台』入門はこちらから!

著者:ゆうり藍

20代後半女性2.5次元舞台を中心に観劇が大好きなフリーライター。多い時で年間50公演以上観ることも。好きな作品は「ミュージカル テニスの王子様」「刀剣乱舞」「TRUMP」シリーズ「破壊ランナー」など。

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『2.5次元ミュージカル入門』目次へ  (全14ページ)

 

第1章では2.5次元ミュージカル(舞台)をより楽しむために4ページにわけて基礎知識を解説しています。このページでは2.5次元ミュージカルの俳優や演出家について解説していきます。

<第1章のページ>
定義
テニミュ
ブームと今
俳優】(当ページ)

 

俳優(キャスト)

「テニミュ」の初演から15年。(※テニミュ=テニスの王子様のミュージカルの略)

数多くの2.5次元ミュージカル(舞台)が上演されるようになりました。

当初は原作ファンをターゲットにしてきた2.5次元ミュージカルですが、徐々に2.5次元ミュージカルに出演する舞台俳優のファンも増えてきました。

 

好きな作品が舞台化されるのをきっかけに初めて劇場に足を運び、そこで出演していた俳優を好きになる。

そして、今度はその俳優が出演している別の舞台を見に行く。

そういった作品ファンからキャストファン(俳優ファン)へと移行し、さらに別の舞台へと足を運ぶという流れができてきています。

 

 

キャスト(俳優)に求められるもの

 

2.5次元ミュージカル(舞台)に出演するのは10代後半~30代の男性俳優が中心です。

2.5次元ミュージカルが初舞台という俳優も多く、作品によっては俳優の平均年齢が20代前半ということも珍しくありません。

これは2.5次元ミュージカル作品のキャラクターが10代の学生が多いということもあるでしょう。こうした若手俳優たちが中心となって2.5次元ミュージカルは作られています。

 

 

2.5次元ミュージカルにおいてキャストに求められるのは

「原作キャラクターの再現性」

「3次元化したときの説得力」

です。

 

 

再現性としては、衣装を着てメイクを施した時のビジュアルだけではなく、立ち居振る舞いや声色も重視されます。

さらに、ちょっとしたアドリブでの言動がどれだけ原作に沿っているかという部分も原作ファンにとっては重要です。

公演前に原作ファンから「ビジュアルがイメージと違う」という厳しい意見があっても仕草や表情で「○○くん(原作のキャラクタ―)がいた!」と評価が大きく覆ることもあります。

 

一方で、物語やキャラクターの行動原理に説得力がなければ、見ている観客は白けてしまいます。

「原作のキャラクターにイメージの合うイケメンがやればいいんだろう」と思われがちですが、表現力や演技力もまた2.5次元ミュージカルを演じる若手俳優には必須の要素です。

 

近年の2.5次元ミュージカルはレベルが上がっているので演出や演技の面で、ただ漫画の中のキャラクターの姿で台詞を喋るだけでは物足りなくなっています。

「〇〇な性格のキャラクターが××な経験をして△△と感じたので、最後のシーンでこうなった」

という登場人物の心情の移り変わりが観客に伝わり、心を打つ必要があります。

下手な役者さんだと、クライマックスのシーンが感動的なはずなのに「なぜか心動かない」と感じることがあります。

それは、クライマックスまでの行動で何を感じて、どうして最後にそれをしようと思ったのかという部分がはっきりしないからだと思います。逆に、そうした部分がクリアに見える演技をしてくれると、説得力を感じます。

実際の人間が演じるからこそ、登場人物の心情をきちんと表現しなければなりません。

 

 

さらに、ミュージカルであれば歌やダンスが、作品によってはアクロバットな動きが要求されることもあり、若手俳優に求められるものは多くあります。

 

▼多くの若手俳優が出演するミュージカル「テニスの王子様」ダイジェスト映像

 

キャスト(俳優)のファン

 

お気に入りの若手俳優はファンの間では「推し」と呼ばれています。

推しがいる若手俳優ファンは舞台の公演情報が発表されればチケットを取り、複数都市で公演があれば東京、大阪と舞台に通います。

人によっても違いますが、全通(全公演を観劇すること)を目指す場合もあるようです。そうでなくても、推しがいれば作品に関わらず一度は見に行くという人は多いです。

 

舞台を中心に活動する若手俳優の特徴として、ファンとの距離が近いということが挙げられます。

実際に舞台を見に行けば目の前で見ることができますし、ファンとのイベントを開催している俳優さんも多くいます。

イベントではトークショーの他、隣に座って写真を撮るツーショットチェキの時間があることがほとんどです。

好きな俳優さんと一緒に写真が撮れ、直接会話ができるというのは若手俳優ならではの楽しみです。

 

 

演出家

 

舞台作品を作り上げる上で最も重要な役割を持つのが演出家です。

演出家は映画における監督と同じような役割があり、キャスト・スタッフを取りまとめます。

キャストの演技についても最終的にジャッジするのは演出家であるため、台詞の解釈や表現には演出家の色が出ます。

 

2.5次元ミュージカルは上演作品数が増えるにつれ、関わる演出家も多くなってきました。

佐々木蔵之介氏も所属していた「惑星ピスタチオ」で演出を担当していた西田シャトナー氏をはじめとして、小劇場で活躍している演出家も2.5次元ミュージカルで演出をしています。

 

惑星ピスタチオ

1989年に旗揚げされ、2000年に解散した関西で人気の劇団。メンバーの佐々木蔵之介氏は「離婚弁護士」「間宮兄弟」など数多くのドラマや映画で活躍している。同劇団の演出を担当していた西田シャトナー氏は、2.5次元ミュージカルでは「弱虫ペダル」を手がける。

▼佐々木蔵之介

▼舞台「弱虫ペダル」(画像クリックで商品詳細へ)

 

劇団「少年社中」の毛利亘宏(もうり のぶひろ)氏や「AND ENDLESS」の西田大輔(にしだ だいすけ)氏といった人気劇団の主宰を務めている演出家も2.5次元ミュージカルに参加しており、2.5次元ミュージカルで活躍した俳優がこれらの劇団の客演(他の劇団の舞台へ臨時で出演する事)を務めるケースも増えています。

 

少年社中

1998年に旗揚げされ東京を中心に活動している劇団。主宰の毛利亘宏氏は「仮面ライダーオーズ/OOO」などの特撮テレビドラマの脚本も多数手がけ、2.5次元ミュージカルは「黒執事」「薄桜鬼」に参加。

▼舞台「黒執事」(画像クリックで商品詳細へ)

AND ENDLESS

1996年に結成された東京に拠点を置く劇団。ジャニーズ以外では初となる東京グローブ座での公演を行った。主宰の西田大輔氏は「戦国BASARA」「さよならソルシエ」などの2.5次元ミュージカルを手がける。

▼舞台「戦国BASARA」(画像クリックで商品詳細へ)

 

「演出家が○○さんだから見てみよう」と演出家で2.5次元ミュージカルを選ぶ人もおり、作品でもキャストでもなく、演出家のようなスタッフで観る舞台を決める2.5次元ミュージカルファンはこれからも増えていきそうです。

 

以上、2.5次元ミュージカルの俳優・演出家についてでした。

次のページから第2章。第2章では2.5次元ミュージカルの作品を紹介していきます。次のページでは今や2.5次元ミュージカルで定番となっているスポーツものを紹介します。

『2.5次元ミュージカル入門』目次へ  (全14ページ)

 

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ミュージカル『テニスの王子様』(テニミュ)とは

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第1章では2.5次元ミュージカル(舞台)をより楽しむために4ページにわけて基礎知識を解説しています。このページでは2.5次元ミュージカルの金字塔的作品「ミュージカル『テニスの王子様』(テニミュ)」について解説していきます。

<第1章のページ>
定義
テニミュ】(当ページ)
ブームと今
俳優

ミュージカル『テニスの王子様』(テニミュ)とは

【基本情報】

作品名 ミュージカル『テニスの王子様』
初演 2003年4月30日(東京芸術劇場)
主人公(越前リョーマ)のキャスト(初代) 柳浩太郎・Kimeru・遠藤雄弥
ストーリー 主人公が属する青春学園テニス部が全国大会優勝を目指す
チケット チケットぴあ
動画配信サービス U-NEXT
DVD・Blu-ray amazonで探す  楽天で探す
公式サイト https://www.tennimu.com/
「男性俳優のみ」「スポーツ漫画原作」などのミュージカルはミュージカル『テニスの王子』が初めての事だったので手探り状態でスタートした。上演当初は観客動員数も少なかったが口コミなどで徐々に広がり人気ミュージカルへ。2018年には累計250万人を動員(参照:https://www.tennimu.com/news/d724)を記録した。

 

2.5次元ミュージカル(舞台)を語る上で欠かせない作品がミュージカル『テニスの王子様』です。

 

▼ミュージカル『テニスの王子様』(DVD)

 

ミュージカル『テニスの王子様』、略して「テニミュ」と呼ばれるこの作品は、2003年の初演以来大ヒットを続け、2.5次元ミュージカル(舞台)の金字塔的作品となりました。

 

原作は週刊少年ジャンプで連載された許斐剛(このみ たけし)氏が作者の少年マンガ「テニスの王子様」です。

主人公・越前リョーマの所属する青春学園(略して「青学」)テニス部が地区大会から関東大会、全国大会を戦い抜いていくスポーツ漫画です。

 

 

個性豊かなキャラクターや斬新な必殺技で人気を博し、原作漫画はアニメ化もされました。

少年マンガではありますが、魅力的な男性キャラクターが多い本作は女性ファンが多いことも特徴です。

 

▼漫画「テニスの王子様」1(画像クリックで商品詳細へ)

 

テニミュの魅力

 

「テニミュ(ミュージカル『テニスの王子様』)」が上演される前も漫画原作の舞台化は行われており、「美少女戦士セーラームーン」や「聖闘士星矢(せいんと せいや)」などが上演されていました。

 

▼漫画「美少女戦士セーラームーン」

聖闘士星矢

聖闘士星矢は1991年に舞台化、主演はSMAP。漫画・アニメの舞台化の流れのはじまりと言われている。

▼劇場版 聖闘士星矢

 

しかし、舞台化のムーブメントを起こすまでには至ってはいませんでした。

「テニスの王子様」の初演時は、ミュージカルに馴染みのあるファンは少なく、当初は公演期間も短く、チケットの売り上げも厳しかったと言われています。

ただ、瞬く間に評判は口コミで広がり、15周年を迎えた2018年現在までその人気は衰えていません。

 

 

「テニミュ」の魅力は漫画の好きなキャラクターが目の前にいることです。

衣装は基本的にユニフォーム、小道具はほぼラケットのみ。ピンスポットの明かりをボールに見立ててラリーをする。

そんなシンプルな演出であっても「キャラクターが目の前にいる」という強烈な体験を観客に残していきました。

 

▼舞台のダイジェスト映像

 

テニミュがブームになった理由

 

2.5次元ミュージカル(舞台)ブームの火付け役と言われる「テニミュ(ミュージカル『テニスの王子様』)」ですが、どのようにして2.5次元ミュージカルというジャンルを流行らせるに至ったのでしょうか。

それはテニミュが「原作ファンが舞台に通うという流れを作り出したところに理由がある」と言えるのではないかと思っています。

 

 

以前も漫画やアニメを題材にした2.5次元ミュージカルのような形の舞台はありました。

代表的なもので言えば前のページで述べた「ベルばら(ベルサイユのばら)」が挙げられます。これらの舞台に足を運ぶのはキャスト(役者)や劇団(宝塚歌劇団)のファンが中心でした。

テニミュ以降の2.5次元ミュージカルには「キャストのファン」だけでなく「原作のファン」も劇場に足を運ぶようになっていったのです。

 

テニミュ以降「NARUTO」や「BLEACH」といった少年ジャンプ作品の舞台化が続きます。(「テニスの王子様」は少年ジャンプ連載)

 

▼NARUTO

▼BLEACH

 

また、少年ジャンプ以外でも「弱虫ペダル」「西遊記」といった少年マンガ作品や「戦国BASARA」といったゲーム作品も舞台化されていきました。

これらの舞台には多くの原作ファンがキャラクターに出会うために、劇場に足を運びました。

 

▼弱虫ペダル

▼西遊記

▼戦国BASARA

 

このように「テニミュ」は原作ファンが舞台に通うという流れを作り出した画期的な一作なのです。

 

原作ファンからキャストファンへ

 

また原作ファンが舞台に通うという流れを作り出したのと同時に、原作ファンから2.5次元舞台に出演するキャストのファンになる人も生み出しました。

 

▼原作ファンからキャストファンになる流れ

 

「テニミュ」に出演するキャストはデビュー直後の若手俳優が多くを占めています。『「テニミュ」が初舞台』というキャスト(若手俳優)も少なくありません。

「テニミュ」はそんな若いキャストたちが原作漫画を読みこみ、舞台上でキャラクターを表現します。

 

「キャラクターに会えるという感動」の先に待っているのは、「中の人であるキャストへの愛情」です。

お世辞にも上手いとはいえなかった歌やダンスが公演を重ねるに連れてだんだん上手くなる、キャラクターがより原作のキャラクターらしくなる。

そんなキャストたちの成長に惹かれて同じ公演に何度も足を運ぶファンも珍しくありません。

 

 

「テニミュ」はキャストを交代しながら続いている作品です。

主人公の所属する青春学園のキャストは変更され、2018年10月時点で10代目となっています。

 

どんなに愛したキャストもいつかは「卒業」という形でキャスト変更を迎えてしまう。その寂しさがあるから、今必死にチケットを握りしめて通ってしまうのかもしれません。

 

2.5次元ミュージカルは2次元を忠実に再現することで人気を得てきました。

しかし、同時にそのキャラクターの先に成長し変化するキャストがいることもまた、2.5次元の魅力です。

「テニミュ」を卒業しても絶対応援するからね。そんな気持ちでまた別の2.5次元ミュージカルに行く。

 

作品のファンからキャストのファンへと変わっていった人がたくさんいたことも、「テニミュ」以後の2.5次元ミュージカルが広がった理由だと思います。

 

テニミュを観る方法

 

▼サービス名クリックorタップで公式サイトへ進めます(下記の表では『ミュージカル「テニスの王子様」の最初の作品について紹介しています。)

サービス名 購入方法
dアニメストア ・定額配信。月額400円(税抜き)で見放題。初回31日は無料で見放題
amazon ・DVD
DMM.com ・月額レンタル。月ごとに決まった数のDVD/CDをレンタルすることができる。月980円で4枚、月に1880円で8枚、月2480円の借り放題プランがある。
ダウンロード/ストリーミング
GYAO! ・レンタル。視聴期間は決まっている。

 

以上、2.5次元ミュージカルの金字塔的作品、ミュージカル『テニスの王子様』(テニミュ)の紹介でした。

次のページでは2.5次元ミュージカルのブームと今について解説をしていきます。

『2.5次元ミュージカル入門』目次へ  (全14ページ)

 

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2.5次元ミュージカル(舞台)とは何か

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2.5次元舞台はアニメやゲームを舞台化した作品であり、近年ブームが起きています。その理由や作品を知ればきっと劇場に足を運びたくなることでしょう。

『2.5次元舞台』入門はこちらから!

著者:ゆうり藍

20代後半女性2.5次元舞台を中心に観劇が大好きなフリーライター。多い時で年間50公演以上観ることも。好きな作品は「ミュージカル テニスの王子様」「刀剣乱舞」「TRUMP」シリーズ「破壊ランナー」など。

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『2.5次元ミュージカル入門』目次へ  (全14ページ)

 

このページから第1章。第1章では2.5次元ミュージカル(舞台)をより楽しむために4ページにわけて基礎知識を解説していきます。まずは「2.5次元ミュージカル(舞台)とは何か?」という【定義】について解説していきます。

<第1章のページ>
定義】(当ページ)
テニミュ
ブームと今
俳優

 

2.5次元ミュージカル(舞台)とは何か

 

2.5次元ミュージカル(舞台)とはどのようなものなのでしょうか。

『2.5次元』とは「アニメやゲームの世界である2次元と現実の世界である3次元の中間」を意味します。

つまり「2.5次元ミュージカル(舞台)」とはアニメやゲーム、漫画といった2次元の作品が原作となり舞台化(3次元化)された作品のことです。

 

※当初2.5次元の舞台作品はミュージカル形式で演じられる事が多かった為「2.5次元ミュージカル」と呼ばれるのが一般的です。しかし現在ではミュージカル以外の2.5次元作品も多数制作されているので当Webonでは「2.5次元ミュージカル=2.5次元舞台」として解説をしています。

 

しかし、この定義だと2.5次元ミュージカルと呼ばれてもいいはずなのに呼ばれていない作品が出てきてしまいます。

このようにファンの間から生まれた「2.5次元」という言葉を明確に定義することは難しいと言わざるを得ません。

定義の難しい「2.5次元」ですが、ここからは「舞台以外の作品」「ベルサイユのばら」などを紹介する事で様々な角度から「2.5次元とはなにか」ということを解き明かしていきたいと思います。

 

映画・ドラマについて

▲2.5次元ミュージカル(舞台)「刀剣乱舞」のダイジェスト映像

 

先ほども述べましたが2.5次元ミュージカル(舞台)の一番シンプルな定義は

アニメやゲーム、漫画といった2次元の作品が原作となり舞台化(3次元化)された作品

です。

しかし、これだけだと実は当てはまらないものも出てきてしまいます。

その為さらに細かく定義すると

「キャラクターに確固としたビジュアルイメージが存在し、それを舞台上で再現しようとしたもの」

が2.5次元ミュージカル(舞台)と呼ばれます。

 

 

つまり、

「ビジュアルイメージの再現を目指さない場合」

「小説原作などはっきりとしたビジュアルイメージのない作品の舞台化」

では2.5次元ミュージカル(舞台)と呼ばれないことがほとんどです。

 

また、映画やドラマについても2.5次元と呼ばれないことがほとんどですので『2.5次元』自体「舞台」で多く使われる言葉なのです。

映画やドラマが『2.5次元』と呼ばれないことの理由は映画やドラマの実写化が原作ファンである、いわゆる「オタク層」よりも役者のファンといった「ライト層」向けに作られていることが原因と考えられます。

ビジュアルイメージの無視や原作の大幅な改変は2次元を無理矢理3次元に落とし込んだだけで2.5次元ではないというわけです。

 

 

ただし、昨今では舞台版のキャストでドラマが制作された「弱虫ペダル」や映画公開が決まっている「刀剣乱舞」など、実写映画やドラマにも2.5次元の作法が広がりつつあります。

 

弱虫ペダル

週刊少年チャンピオンにて連載されており発行部数1700万部以上の人気漫画。オタクの高校生である小野田坂道が、自転車競技の世界で才能を開花していく話。BSスカパーで2016年より実写ドラマが放送された。

刀剣乱舞

DMMゲームスとニトロプラス(ゲームメーカー)が共同製作したPC版ブラウザゲーム。「刀剣男士」として擬人化された名だたる名刀を育成するゲーム。2015年にミュージカル、2016年に舞台化された。映画は2019年に公開。

 

【筆者コラム】映画やドラマでも2.5次元と呼ばれるものがある?

私の認識ですが、映画やドラマでは2.5次元と呼ばれるものは基本的にはありません。

ただ、CSで放送されたドラマ「弱虫ペダル」はほとんどのキャストが舞台版キャストからの続投で、舞台でファンになった層を取り込んでいます。この作品については2.5次元というジャンルに含めてよいと思います。

また、2017年に放送された「男水!」もテレビドラマが先行していますが、始めから舞台の上演が告知されており、出演者も2.5次元ミュージカル(舞台)で活躍したキャストが揃っていました。

▼舞台「男水」

こうした舞台作品からの派生作であるとか舞台作品を前提にしたドラマについては2.5次元と呼ばれることはありますが例外的です。 

 

宝塚歌劇団「ベルサイユのばら」

 

漫画の舞台化というと有名な作品に「ベルサイユのばら」があります。

1972年から1973年にかけてマーガレットで連載された本作品は、宝塚歌劇団によってミュージカル化され、1974年の初演以降現在も人気を博し続けています。

「ベルばら」と聞くとこの宝塚版のイメージを浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

「ベルサイユのばら」のあらすじ

男装した麗人(美人な女性)オスカルと、フランス王妃マリー・アントワネットらの生涯が描かれる。フランス革命が起きる少し前から革命初期のベルサイユが舞台。宝塚歌劇を代表する演目となっている。

▼宝塚版ベルサイユのばら(画像クリックで商品詳細へ)

 

宝塚による「ベルばら」は『少女漫画の世界を忠実に再現している』という意味で2.5次元ミュージカル(舞台)の定義にぴったりとはまるように見えます。

 

しかし「2.5次元」という単語が生まれたのは2000年代以降と言われ、それ以前から上演されてきた「ベルばら」が「2.5次元ミュージカル(舞台)」と呼ばれることはあまりありません。

また、アニメや漫画の舞台化自体は以前から散発的に行われてきましたが、大きなムーブメントになったのは2003年から上演がスタートしたミュージカル「テニスの王子様」以降です。

 

テニスの王子様

1999年~2008年週刊少年ジャンプにて連絡された少年漫画。中学の名門テニス部が全国制覇を目指す話。それぞれのキャラクターが必殺技を持っており、物語が進むにつれて常人離れした必殺技が登場するのもこの漫画の持ち味。

▼ミュージカル「テニスの王子様」(画像クリックで商品詳細へ)

 

このミュージカル「テニスの王子様」のヒットやそれ以降の舞台化ブームと同時に2.5次元という単語はファンの間で広まるようになりました。

つまり、2.5次元舞台の要素を持った舞台作品は以前から存在していたものの、2.5次元舞台というカテゴリで語られるようになるのはここ10年ということです。

 

 

さらに現在の2.5次元ミュージカルは男性俳優がキャストとして出演するものがほとんどなので2.5次元ミュージカルと言えば男性キャスト中心の舞台、というイメージがあるのが一般的です。

 

結論

 

「2.5次元」という単語がファンの間で生まれ、広まっていったという経緯から、2.5次元を正確に定義することは難しいと思います。

その中で「2.5次元舞台」をあえて定義するとすれば、下記のような特徴をもった舞台の総称だと言えます。

 

  • アニメ、漫画、ゲームなどのビジュアルイメージがはっきりとある作品の舞台化であること
  • 原作のビジュアルイメージを忠実に再現しようとしていること
  • 特定の劇団による上演ではないこと
  • 男性キャストを中心とした作品であること
  • 2000年代以降の上演作品であること
※2018年11月時点の筆者の見解

 

また、一般社団法人日本2.5次元ミュージカル協会という団体があり、この協会が協力している作品については、2.5次元舞台と考えて良いでしょう。

 

▼一般社団法人日本2.5次元ミュージカル協会公式ホームページ リンク


(引用元:https://www.j25musical.jp/)

<「2.5次元ミュージカル協会」協力作品例>
ミュージカル「忍たま乱太郎」、舞台「銀河英雄伝説」、「あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ」、舞台「K」、舞台「黒子のバスケ」、舞台「刀剣乱舞」など

 

このように、ややふわっとした概念の「2.5次元」ですが、第3章では個別の作品についても紹介していきますので、実際の作品に触れながら体感していただければと思います。

 

以上、「2.5次元ミュージカルとは」でした。

次のページでは2.5次元ミュージカルを語る上で欠かせない2.5次元ミュージカルの金字塔的作品「ミュージカル『テニスの王子様』(テニミュ)」を解説をしていきます。

『2.5次元ミュージカル入門』目次へ  (全14ページ)

 

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はじめに ~2.5次元ミュージカル(舞台)の魅力~

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2.5次元ミュージカル(舞台)とは

 

「2.5次元ミュージカル(舞台)」とはアニメやゲームなどのいわゆる「2次元」と呼ばれる媒体を原作に、演劇作品として上演される一連の作品を指します。

 

「アニメやゲームといったバーチャルな2次元」と、「演劇というリアルな世界の3次元」の間という意味で「2.5次元」と呼ばれ始めました。

 

 

この「2.5次元ミュージカル(舞台)」は今、一部の若い女性を中心にヒットしている演劇のジャンルです。

 

NHKのニュース番組「おはよう日本」(2017年2月3日放送)で取り上げられたり、週刊「東洋経済」(2017年4月1日号)で特集が組まれたりと、その存在は広く知られ始めています。

 

▼2.5次元舞台特集が組まれた週刊「東洋経済」(画像クリックで商品詳細へ)

2.5次元ミュージカルの魅力

 

私と2.5次元ミュージカルとの出会いは、好きなアニメが舞台化したところから始まりました。

2014年の夏に上演された舞台「K」という作品です。

 

「K」

「K」は2012年10月からTBSなどで放送されていたオリジナルアニメ。現実とは異なる歴史を歩んだ日本を舞台に、特殊な能力を持った7人の王の確執とそこに巻き込まれていく少年の運命が描かれた作品。イケメンキャラが数多く登場する。

▼AmazonPrimeで見放題です(期間によって見放題対象外の場合があります)

 

当時すでに2.5次元ミュージカルは1ジャンルを築いていました。

しかし、私の周囲でも2.5次元ミュージカルを初めて観るという原作ファンも多く、不安の声もありました。

私も例外ではありません。

 

そして迎えた初観劇の日。入手困難となっていたチケットを握りしめて、初めて見にいった2.5次元ミュージカルは、知らない世界を見せてくれました。

アニメで見ていたキャラクターがそこにいて、物語がそこにある。

 

「アニメで見られるものをわざわざ演劇で観る意味があるのか」

と観る前は思っていました。

 

けれども、目の前で演じられた「K」という作品は、私に新しい解釈や見方を与えてくれました。

そしてなにより、生きている人間が演じる限り、同じ公演は一度としてない。

 

その舞台ならではの「一回きり」の特別な体験は、強く胸に残りました。

以来、私は2.5次元ミュージカルをこよなく愛し、舞台に通っています。

 

▼舞台「K」のダイジェスト映像

 

最近では「漫画のアニメ化」や逆に「アニメが漫画化」されるといった形で物語が複数のメディア展開されるのはよくあることになっています。

しかし、その中でも舞台化が一番作り手の熱量を大きく感じる事ができると思います

 

それは先程述べたように「同じ公演は二度とない」というところであったり、「目の前で演じられる」という特別な状況ゆえではないかと思います。

つまりこの「凝縮された熱量」とも言えるものが感じられるのが、2.5次元舞台の魅力だと思うのです。

 

触れてほしい2.5次元の世界

 

2.5次元ミュージカル(舞台)は過去から今に至るまで、賛否両論にさらされてきました。

 

2次元の世界を役者が演じるということについて

「イメージが違う」

「コスプレみたい」

といった意見もあります。

 

▼衣装のイメージ

 

しかしながら、2次元の世界を忠実に再現しようという試みや、1つの演劇作品としての真摯な作品作りは少しずつ評価され、2.5次元ミュージカルの愛好家は年々増えています。

(また、ネガティブな意見を受けて作り手側の「本気で面白いものを作ってやろう」「面白かったと言わせてやろう」という気概を感じるような質の良い作品がその中で育っていったところも2.5次元ミュージカルの魅力であり、私の好きな部分であります。 )

 

とはいえ、アニメやゲームが好きな女性をメインターゲットとして制作されてきた2.5次元ミュージカル。

他の舞台ファンからは色物扱いをされることはまだまだありますし、「そもそも興味がない」という人も男性を中心に多くいます。

 

しかし、私は2.5次元ミュージカルは一度観ていただければ好きになる人は増えていくのではないかと考えています。

 

他の舞台ファンの方は、最近では小劇団で活躍していた演出家が2.5次元ミュージカルの演出にかかわる例が増えており、こうした共通点をきっかけに好きになってもらえるのではないかと思います。

また、男性については2章でも取り上げますが、最近では乃木坂48のようなアイドルを起用した女性キャスト中心の2.5次元ミュージカルも増えており、こういった作品から好きになる人が増えるのではないかと考えています。

 

このWebonでは2.5次元ミュージカルを観る方法やおすすめの作品についても紹介していきます。

2.5次元舞台に触れるきっかけとなれば幸いです。

 

次のページから第1章。第1章では2.5次元ミュージカルをより楽しむための歴史や俳優さんの事について紹介していきます。まずは「2.5次元ミュージカル(舞台)とは何か」について深く知っていただければと思います。

 

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『Endless SHOCK(エンドレスショック)』入門 ~堂本光一主演ミュージカル~

著者:しあ

40代後半女性。Endless SHOCKは博多座にて多数鑑賞。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。Endless SHOCKの帝国劇場での鑑賞経験はございませんが、精一杯魅力をお伝えします。お問い合わせはこちらから

 

 

「Endless SHOCK(エンドレスショック)」とはKinki Kidsの堂本光一さん主演の、日本一チケットが取れないと言われているミュージカルです。

「階段落ち」や光一さんが宙に舞う「フライング」などの演目の映像は、メディアでも多く取り上げれており知ってる方も多いのではないでしょうか。ただ、光一さんが最も大切にしているところは「ストーリー」であり、その素晴らしさについてもっと知っていただきたいのです。

このWebonではEndless SHOCKの「ストーリーの素晴らしさ」を中心に「みどころ」「光一さんの魅力」「鑑賞方法」をお伝えいたします。

 

~~私としてはストーリーの素晴らしさをもっと知って欲しいという想いがあります。堂本光一さん自身も「階段落ちなどがよく話題になるけれど、我々が一番大切にしているのはそのストーリーの部分なんです。」と語っています。~~
はじめに 「Endless SHOCK(エンドレスショック)とは」より

 

【2019年Endless SHOCK情報(帝国劇場)】

公演日程 2/4(月)~3/31(日)
料金 S席 13,000円/ A席 9,000円
出演 堂本光一(主演) 内博貴 他
一般販売 1/12(土)10:00~

チケットぴあ

 

はじめに

Endless SHOCK(エンドレスショック)は「5分に1回は観客を驚かせる」と言われており「マジック」「ダンスナンバー」「殺陣」「太鼓」と様々な演目を楽しめます。ただ、このミュージカルで一番大切にされているのはストーリーの部分なのです。

Endless SHOCK(エンドレスショック)とは

 

第1章 基礎知識

ここではEndless SHOCKの「歴史」「ストーリー」に解説します。

Endless SHOCKの歴史

Endless SHOCKのストーリー

 

第2章 みどころ

Endless SHOCKは演目も素晴らしいものであり「ストーリーと演目の相乗効果」によって素晴らしい舞台になっていると思います。「フライング」「殺陣」だけでなくたくさんの魅力的な演目があるのです。

この章ではみどころを紹介していきますがネタバレを含みます。ネタバレしたくない方は「Endless SHOCKの6つのみどころ」をご覧くださいませ。

Endless SHOCKのみどころ① ストーリー/劇中劇シェイクスピア

Endless SHOCKのみどころ② フライング/太鼓

Endless SHOCKのみどころ③ ダンスシーン

Endless SHOCKのみどころ④ 殺陣・階段落ち

Endless SHOCKのみどころ⑤ 夜の海

Endless SHOCKのみどころ⑥ 共演者 内博貴さん/神田沙也加さん

 

▼ネタバレしたくない方向けのみどころまとめページ

Endless SHOCKの6つのみどころ

 

第3章 主演 堂本光一の魅力

Endless SHOCKで感動できるのは、堂本光一さんの存在があってこそなのです。この舞台ではKinKi Kidsとしての光一さんとはまた違った魅力を知ることができます。

堂本光一の魅力① 舞台にかける情熱

堂本光一の魅力② 最高のエンターテイナー

 

第4章 鑑賞方法

Endless SHOCKを実際に鑑賞する方法についてお伝えします。「博多座での楽しみ方」「チケット購入方法」「Blu-ray/DVD」「サウンドトラック」について解説。

「Endless SHOCK」鑑賞方法 【博多座での楽しみ方】

「Endless SHOCK」鑑賞方法 【チケットの購入方法/Blu-ray、DVD】

「Endless SHOCK」鑑賞方法 【サウンドトラック】

Endless SHOCK(エンドレスショック)とは

Webon紹介目次著者
「Endless SHOCK(エンドレスショック)」は堂本光一さん主演の日本一チケットが取れないと言われているミュージカル。「フライング」「階段落ち」などの演目も素晴らしいですが、ストーリーの素晴らしさをもっと知っていただきたい。帝国劇場での鑑賞経験はございませんが、精一杯魅力をお伝えします。

「『Endless SHOCK』入門 ~堂本光一主演ミュージカル~」はこちらから!

著者:しあ

40代後半女性。Endless SHOCKは博多座にて多数鑑賞。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。

お問い合わせはこちらから

 

『Endless SHOCK』目次へ  (全14ページ)

 

Endless SHOCK(エンドレスショック)とは

▲堂本光一氏

 

「Endless SHOCK(エンドレスショック)」とは、ジャニーズ事務所所属の人気デュオ「Kinki Kids(キンキ キッズ)」堂本光一さん主演の大人気ミュージカルです。

チケットは発売後に即日完売となる「日本一チケットが取れないミュージカル」とも言われています。

度々、テレビのワイドショーなどで光一さんの「フライング」「壮絶な殺陣」「階段落ち」が紹介されていますので、ご存知の方も多いかもしれません。

 

▼フライングのイメージ(天井に吊られて飛び回る)

▼階段落ちのイメージ

 

 

でも、実際はどういったミュージカルなのか、詳しい内容まではご存じない方も多いのでは。こちらのWebonでは、Endless SHOCKについて詳しくご紹介していきたいと思います。

 

内容

▲ブロードウェイ

 

Endless SHOCKは、ブロードウェイを目指す主人公「コウイチ」率いるカンパニー(劇団)の物語です。

 

ブロードウェイ
本来「ブロードウェイ」はアメリカのマンハッタンの南北にある大通りを意味する。ただ、ブロードウェイは劇場が多く集中しているため、文中のようにブロードウェイを「アメリカの舞台芸能の中心地」としての意味で使うことが多い。

 

「Show must go on」=「何があってもshowを続けなければならない」

という、コウイチの信条を元に仲間との衝突・和解を繰り返しながら、皆と心を一つにしてshow(ショー:公演)に自分の全てを捧げていくコウイチの姿が描かれています。

「現実の芝居部分」と「劇中劇」とで、舞台は進行していきます。よく話題になるフライングや殺陣・階段落ちは劇中劇にあるシーンなんです。

 

Endless SHOCKのストーリーは次の章(第1章)で解説! Endless SHOCKのストーリーは次の章(第1章)で解説!

 

魅力

 

Endless SHOCKの魅力は、派手な演出やマジック・フライング・キラキラと光り輝くshow・ダンスナンバー・殺陣や太鼓など、様々な演目が楽しめること。

「5分に1回は観客を驚かせる」

ということも言われていて、次から次へと目まぐるしく変わる展開からは目が離せません。

その魅力は世間でも注目されるところであり「階段落ち」「フライング」「殺陣」などの演目はメディアでもよく取り上げられます。

 

ダンスナンバーを観て「カッコいい!」というのも当然ですし、フライングを「きれい!」殺陣を「凄まじい…」という感想などもあると思います。

でも、全ての演目はストーリーと繋がっているので、ストーリーを深く知ることでよりその演目の素晴らしさがわかると思います。

 

私としてはストーリーの素晴らしさをもっと知って欲しいという想いがあります。

堂本光一さん自身も

「階段落ちなどがよく話題になるけれど、我々が一番大切にしているのはそのストーリーの部分なんです。」

と語っています。

 

青春群像劇と言えるEndless SHOCKのストーリーは、主人公「コウイチ」の生き様を通して「一生懸命今を生きること」が描かれています。

物語が進行していくうちに、コウイチの想いに胸が苦しくなるほどの感銘を受けると思います。ラストシーンは、何度見ても涙が止まりません。

青春群像劇とは
複数の若者が登場し、それぞれの物語が同時進行に描かれていく。それぞれの別のストーリーは全体を通して見ると、全体として1つのまとまった青春の物語になっている。

 

テーマ

 

「Show must go on(何があってもshowを続けなければならない)」

は物語の主人公である「コウイチ」のテーマですが、コウイチを演じる「光一さん」と共通点が多く、どんなに困難なことがあっても、前に進むという姿勢が一緒だなと感じます。

光一さんは

「自身の体調不良やケガなどは見に来てくれるお客さんには関係のない事。その1公演にしか来られない人もいる。その日の公演が今までで一番ベストになるように全力を尽くすだけ。」

と語っています。

舞台でも、ペース配分なんて考えておらず、最初から最後まで、全力で演じていることが伝わってきます。

日々のルーティンをかかさず、体調を整え舞台に情熱を捧げる…そんな光一さんと主人公コウイチの姿が重なって見えることもあります。

 

コウイチは堂本光一さんが演じることで、とても魅力的になっていると思います。

ショー的な演目も多く、ダンスシーン一つを切り取って観ると「光一さんのソロコンサートでは?」と感じるかもしれない演目も、コウイチとして演じています。

「光一さんがコウイチにしか見えない」というところがすごいと思うのです。堂本光一さんが創り上げたコウイチというキャラクターを、光一さんが見事にコウイチになりきって演じていることが素晴らしいと思うのです。

 

上演場所の拡大

 

Endless SHOCKは東京の帝国劇場のみで上演されてきましたが、近年では福岡の博多座、大阪の梅田芸術劇場でも上演されてきました。

今年2018年は2、3月に帝国劇場だけでの上演でした。

 

これは、2018年の7、8月に帝国劇場で光一さんの新しいミュージカル「ナイツ・テイル 騎士物語」が上演されるため、スケジュール的に忙しく博多座・梅田芸術劇場の公演がなかったのではないかと思うのですが…。

※ちなみに、2016年はKinki KidsのコンサートツアーがありEndless SHOCKの地方公演は行われませんでした。なので、毎年必ず地方公演があるとは限らないと思っています。

 

ナイツ・テイル 騎士物語
世界的演出家ジョン・ケアードとシェイクスピアによる「二人の貴公子」をモチーフにしたミュージカル。堂本光一と、ミュージカルや舞台を中心に活躍する井上芳雄が出演。

 

私はいつもEndless SHOCKを博多座で見ており、光一さんはカーテンコールで

「また博多座に戻ってこれるように頑張りたい。」

と言って下さるので、地方でもまた上演されるのではないかと期待しています。

 

DVDも、Blu-rayもリリースされていますので、ぜひEndless SHOCKをご覧になって、勇気や希望を感じ取ってもらえたら、と思います。

 

Endless SHOCKの「DVD」「Blu-ray」は第4章で解説!(現在は「はじめに」) Endless SHOCKの「DVD」「Blu-ray」は第4章で解説!(現在は「はじめに」)

 

次のページでは「SHOCKの歴史」についてお伝えします。

2005年に「Endless SHOCK」というタイトルになるまでには「MILLENNIUM SHOCK」「SHOW劇SHOCK」など様々なSHOCKシリーズの上演がされてきたのです。

『Endless SHOCK』目次へ  (全14ページ)

 

 

目次著者

著者:しあ

40代後半女性。Endless SHOCKは博多座にて多数鑑賞。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。

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落語の魅力とは

Webon紹介目次著者
落語は誰が聴いてもわかりやすく面白い芸能です。落語の基本的な知識や初心者におすすめの演目の紹介、実際に落語を楽しむ方法などを通じて落語(特に古典)の魅力についてお伝えします。

落語初心者入門はこちらから!

著者:ミドケン

落語が大好きなフリーライター。10年程前に落語にはまって以来、ほぼ毎日落語を聴いている。お問い合わせはこちらから

 

『落語初心者入門』目次へ  (全23ページ)

 

落語の魅力

 

皆さんは落語を聴いたことがあるでしょうか。

「なんだか難しそう」「おもしろくなさそう」

というイメージを持っている方も多いかと思います。

 

しかし、そんな先入観で落語を敬遠しているとしたら非常にもったいないですよ!

 

落語は江戸時代から伝承されている伝統的な話芸ですが「誰が聴いてもわかりやすく、おもしろい芸能」なのです。

落語には、遊び人やお調子者、酒で失敗する人、働かない人、間抜けな泥棒など、いわゆる“ダメ人間”といわれるような人がたくさん出てきます。

そんな人々が生き生きと生活していて、そのなかで泣き笑い、憎しみ苦しみ、そうした人生の妙味をあらゆる角度から見せてくれる、それが落語の魅力です。

「人生捨てたもんじゃないよね」

と思わせてくれる人間賛歌としての価値が落語にはあります。

 

 

そんな落語を聴けば「人情の素晴らしさ」「人生の楽しさ」などを感じられるはずです。

たった1人の落語家が演じる話芸で、比類なき人間模様を味わいながら笑ったり感動したりする時間を過ごせることは幸せなことだと思いませんか。

 

▼落語を演じているシーン

想像力で広がる物語

 

落語で使う小道具は、基本的には扇子と手ぬぐいだけです。扇子を使って「パイプ」や「そばをすする箸」を表現したり、手ぬぐいを「財布」に見立てることもあります。

座布団の上に座っている落語家が1人で何役も演じながら話術だけで物語を展開していく落語は、あらゆる芸能のなかで最もシンプルな芸だといえるでしょう。

 

落語家はよく「落語ってのはお客さんの想像力に寄りかかった芸能なんです」という言い方をします。

お客さんの想像力によって物語が膨らんでいくというのも落語の魅力であり、こうしたスタイルのエンターテインメントは日本独自のものです。

 

古典落語のすすめ

 

落語には「古典落語」と「新作落語」があります。

 

「古典落語」と「新作落語」の違い
両者の違いは作成された時期です。

古典落語は、江戸時代~昭和に作成された作品。

新作落語は、戦後~現在に作成された作品。

詳しくは第1章で解説。(現在「はじめに」)

 

このWebonでは古典落語を中心に解説していきます。

「古典」と聞くとなんだか難しそうに感じるかもしれませんが、特別な知識がなくても古典落語は十分に楽しめます。

情報過多で何かとストレスの多い現代人だからこそ、江戸や明治に生きる人々、古典落語の世界に生きる人々の、のんびりとした日常に触れる価値があるのではないでしょうか。

心が楽しいときでも寂しいときでも、古典落語がそばにあるだけで、ちょっとラクになれる、そんな不思議な力が古典落語にはあると私は思っています。

つまり古典落語は「一生つきあっていける芸能」なのです!

 

何も考えずにただぼうっと聴くだけでよいのです。

難しいことはなにもありません。

 

落語の基本的な知識や初心者におすすめの演目の紹介、実際に落語を楽しむ方法などを通じて、落語(特に古典)の魅力についてわかりやすく伝えていきたいと思っています。

私は10年ほど前に古典落語にハマって以来ほぼ毎日落語を聴いていますが、飽きるどころかますますその世界に魅了され深みにハマっていっています。

この究極のエンターテインメントである落語の魅力が、1人でも多くの方に伝われば幸いです。

 

次の章(第1章)からは落語の基礎知識を紹介します。まずは落語の全体像を掴んでみてください。「難しくない」ということが伝わるはずです。

『落語初心者入門』目次へ  (全23ページ)
 

【落語作品が数多く聴ける。無料体験あり】

 

目次著者

著者:ミドケン

落語が大好きなフリーライター。10年程前に落語にはまって以来、ほぼ毎日落語を聴いている。お問い合わせはこちらから

落語初心者入門

著者:ミドケン

落語が大好きなフリーライター。10年程前に落語にはまって以来、ほぼ毎日落語を聴いている。

お問い合わせはこちらから

 

落語に対して「難しい」という印象をお持ちの方も多いかもしません。ただ、落語は「誰が聴いてもわかりやすく、面白い芸能」なのです。

このWebonでは、10年程前よりほぼ毎日落語を聴いている筆者が魅力的な落語の世界についてお伝えします。

 

~~(落語には)“ダメ人間”といわれるような人がたくさん出てきます。そんな人々が生き生きと生活していて、そのなかで泣き笑い、憎しみ苦しみ、そうした人生の妙味をあらゆる角度から見せてくれる、それが落語の魅力です。「人生捨てたもんじゃないよね」と思わせてくれる人間賛歌としての価値が落語にはあります。~~
はじめに「落語の魅力とは」より

 

 

はじめに

落語は難しいものではありません。「誰が聴いてもわかりやすくおもしろい芸能」なのです。この章では落語の魅力についてお伝えします。

落語の魅力とは

 

第1章 基礎知識

落語は基礎知識を知っておくとさらに楽しめると思います。この章を読めば落語の全体像が掴めることでしょう。

落語初心者のための基礎知識

落語の歴史

落語家の階級

落語の演目の基礎知識 【古典落語と新作落語の違い】

江戸落語と上方落語の5つの違い

 

第2章 おすすめ古典落語

落語にはどんな噺があるかを解説します。「定番編」「滑稽噺編」「人情噺編」に分けて紹介します。聴いてみたい作品を見つけていただきたいです。

初心者におすすめ古典落語の演目11選 【定番編】

初心者におすすめ古典落語の演目11選 【滑稽噺編】

初心者におすすめ古典落語の演目11選 【人情噺編】

 

第3章 鑑賞方法

落語の魅力を知るには生で観るのが一番です。落語を鑑賞できる場所である「寄席」は基本飲食も可能で気軽に楽しめます。この章では寄席、そして自宅での鑑賞方法についてお伝えします。

寄席の基礎知識 【寄席の鑑賞方法①】

東京のおすすめ落語スポット7選 【寄席の鑑賞方法②】

人気のおすすめ落語家4選 【寄席の鑑賞方法③】

おすすめ落語CD・アプリ・ストリーミング 【自宅で落語鑑賞①】

落語が題材の映画・ドラマ3選 【自宅で落語鑑賞②】

 

第4章 おすすめ落語名人

落語は同じ演目でも演じる落語家が違えば見え方が変わります。落語の名人には「蕎麦をすする動作は落語会随一」「酒を飲んで高座に上がっても面白い」などそれぞれ違った個性や魅力があるのです。

初代 三遊亭圓朝 【おすすめ落語名人9選】

五代目 古今亭志ん生 【おすすめ落語名人9選】

六代目 三遊亭圓生 【おすすめ落語名人9選】

五代目 柳家小さん 【おすすめ落語名人9選】

三代目 古今亭志ん朝 【おすすめ落語名人9選】

七代目 立川談志 【おすすめ落語名人9選】

三代目 桂米朝 【おすすめ落語名人9選】

ニ代目 桂枝雀 【おすすめ落語名人9選】

十代目 柳家小三治 【おすすめ落語名人9選】

2.5次元ミュージカル(舞台)入門

著者:ゆうり藍

20代後半女性2.5次元ミュージカル(舞台)を中心に観劇が大好きなフリーライター。多い時で年間50公演以上観ることも。好きな作品は「ミュージカル テニスの王子様」「刀剣乱舞」「TRUMP」シリーズ「破壊ランナー」など。

お問い合わせはこちらから
twitter【ゆうり藍】

 

2.5次元ミュージカル(舞台)は、アニメやゲームを舞台化した作品のことを指しますが、近年2.5次元ミュージカルブームが起きています。時には「コスプレみたい」などと批判にさらされることもある2.5次元ミュージカルですが、魅力を知ればきっと見方が変わることでしょう。

このWebonではブームのルーツであるミュージカル「テニスの王子様」をはじめ、定番作品の紹介、チケットの獲得方法に至るまで、2.5次元ミュージカルを中心に観劇をこよなく愛するゆうり藍氏が徹底解説いたします!

編集部注※ 当Webonでは「2.5次元ミュージカル」と表記しますがミュージカル以外の2.5次元舞台作品(=ストレートプレイ)も紹介していきます。

 

~~最近では「漫画のアニメ化」や逆に「アニメが漫画化」されるといった形で物語が複数のメディア展開されるのはよくあることになっています。しかし、その中でも舞台化が一番受け取る作り手の熱量が大きく感じます。~~
はじめに「はじめに  ~2.5次元舞台の魅力~」より

 

はじめに

「2.5次元ミュージカル(舞台)」は賛否両論にさらされてきました。「わざわざアニメを舞台化にする必要はあるのか」と思う方もいるかもしれません。2.5次元ミュージカルならではの魅力を知ると、その見方はきっと変わることでしょう。

はじめに  ~2.5次元ミュージカル(舞台)の魅力~

 

第1章 基礎知識

ここでは2.5次元ミュージカル(舞台)の「定義」「テニミュ」「ブーム」「俳優」について解説します。これらの基礎知識を理解することで2.5次元ミュージカルの全体像が見えてくることでしょう。

2.5次元ミュージカル(舞台)とは何か

ミュージカル『テニスの王子様』(テニミュ)とは

2.5次元ミュージカルのブームと今

2.5次元ミュージカルの俳優・演出家

 

第2章 主要な作品解説

ここでは2.5次元ミュージカル(舞台)の主要な作品について解説いたします。「スポーツもの」「アイドルもの」が定番である理由や「擬人化」作品の魅力、2つの制作会社が同時期に手がける「刀剣乱舞」などについてお伝えします。

2.5次元舞台の定番スポーツもの 【テニミュ/弱虫ペダル/他】

2.5次元舞台の定番アイドルもの 【あんさんぶるスターズ!/ツキウタ。/他】

2.5次元舞台の擬人化もの【ヘタリア/青春鉄道/ラブ米】

2.5次元舞台の異例の存在 【刀剣乱舞】

2.5次元舞台の男性向け作品 【けものフレンズ/Fate/Grand Order 】

 

第3章 鑑賞方法

2.5次元ミュージカル(舞台)の「劇場」「映画館」「自宅」3つの鑑賞方法を解説!「人気作のチケットを手に入れる方法」「ライブビューイングならではの楽しみ方」などを知り、実際に2.5次元ミュージカルを観てみましょう。

2.5次元舞台の鑑賞方法 【劇場編① チケット入手方法】

2.5次元舞台の鑑賞方法 【劇場編② 当日の持ち物/物販/マナー】

2.5次元舞台の鑑賞方法 【ライブビューイング編】

2.5次元舞台の鑑賞方法 【自宅編】