Endless SHOCKのみどころ① ストーリー/劇中劇シェイクスピア

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「Endless SHOCK(エンドレスショック)」は堂本光一さん主演の日本一チケットが取れないと言われているミュージカル。「フライング」「階段落ち」などの演目も素晴らしいですが、ストーリーの素晴らしさをもっと知っていただきたい。帝国劇場での鑑賞経験はございませんが、精一杯魅力をお伝えします。

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著者:しあ

40代後半女性。Endless SHOCKは博多座にて多数鑑賞。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。

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Endless SHOCK(エンドレスショック)には多くのみどころがあります。この第2章ではEndless SHOCKの6つのみどころについて解説していきます。

Endless SHOCKのみどころの中で、一番知ってほしいのがストーリーの素晴らしさです。

全ての演目はストーリーと繋がっているので、ストーリーを深く知ることでより演目の素晴らしさがわかると思います。

このページではまずは練り上げられた「ストーリー」と「劇中劇のシェイクスピア」について、お伝えいたします。

 

なお、これから解説していくみどころの詳しい解説ページはネタバレの内容を含みます。ネタバレしたくない方は下記のページよりみどころを知っていただければと思います。

 

ストーリー

 

Endless SHOCKは、光一さんが創り上げたストーリーが素晴らしいです。

Endless SHOCK以前のSHOCKシリーズとは脚本が変わっており、Endless SHOCKからは光一さんが全面的に脚本、音楽、演出に関わっています。

 

以前の「SHOCKシリーズ」については第1章で解説!(ここは第2章) 以前の「SHOCKシリーズ」については第1章で解説!(ここは第2章)

 

以前のSHOCKシリーズもEndless SHOCK同様にショーカンパニー(劇団のようなもの)のストーリーで、劇中劇として様々な演目を取り入れていました。

 

その豪華なパフォーマンスはジャニー喜多川社長(ジャニーズ事務所の社長)の「言葉がわからなくても、観てすごい!と思ってもらえるものを創る」という想いで始まったもの。

光一さんは「もっとストーリーにいろんな気持ちを込めたい、伝えたいことがある」とジャニー喜多川社長にストーリーや演出などの変更を申し入れたところ、快諾されます。

 

そしてポスターやパンフレットなどには

「作・構成・演出 ジャニー喜多川」

と表記されています。

これは「ジャニー喜多川社長への敬意」と「ジャニー喜多川社長の名前に傷をつけてならない。ジャニー喜多川社長が納得しないものを創ってはならない」という想いがあるから。

 

テーマ

 

Endless SHOCKでは、コウイチとライバルとの対立を通して

「Show must go on(何があってもショーを続けなければならない)」

のテーマが描かれています。

これは、舞台上の「ショー」のことだけではなく、「人生」にも置き換えられています。

 

光一さんは、観た人それぞれがそれぞれの「Show must go on 」を感じてもらえれば、と語っています。

 

コウイチのショーに全てを捧げた人生、ライバルのコウイチへの憧れ、嫉妬、成長、仲間との信頼関係…その全てに心が震え、Endless SHOCKを見終わった後には、きっと勇気をもらえると思います。

 

劇中劇「シェイクスピアシアター」

 

Endless SHOCKの中では、劇中劇として、シェイクスピアシアターがあります。

「シェイクスピアシアター」は「ウチの夢の中で演じられるシェイクスピアの劇」であり、ところどころウチとコウイチが入れ替わる演目です。
(「ウチ」はコウイチのライバル。キャストによってライバルの名前は変わりますがこのページでは「ウチ」としています)

 

この演目がとても素晴らしい。

「リチャード3世」「ハムレット」が上演されますが、現実のウチの心とリンクしており、ウチの懺悔と後悔が伝わってきます。

 

「リチャード3世」「ハムレット」
劇作家シャイクスピアの作品。コウイチがやりたがっていた作品。どちらも王位を狙って王を倒す内容が含まれていてウチの心とリンクしている。

 

また、堂本光一さんの迫力が凄まじく、圧倒されます。

 

—以下ネタバレ的な内容を含んだ解説になります。—

ネタバレしたくない方のための「みどころまとめページ」は下記より! ネタバレしたくない方のための「みどころまとめページ」は下記より!

 

このシェイクスピアシアターはウチの夢の中という設定。

ウチがショーで使う刀を真剣(本当に切れる剣)にすり替え、その刀で自らコウイチを刺してしまった事故から1年。

 

ウチが真剣にすり替えた経緯
コウイチとライバルのウチはショーの方針に関しての見解の違いから、火花を散らしていました。ある日ウチは、セットが舞台袖に引っ掛かるトラブルで舞台に出るのに失敗してしまう。それをスタッフのせいにするウチにコウイチが苦言を呈して大喧嘩に。その流れで刀を使う演目の「ジャパネスク」があり、そこでウチによる真剣へのすり替えが行われる・・・。

 

ウチはいつも同じ夢を見る、コウイチがやりたがっていたシェイクスピア。

ここから演目「シェイクスピアシアター」が始まります。

 

「裏切り者に復讐せよ!」というコウイチ演じる王の言葉に怯えるウチ。

そして一瞬にして、王からハムレットへと変わるコウイチ。

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ハムレット
「ハムレット」はシェイクスピア作の悲劇であり、物語の主人公はデンマーク王子のハムレット。自身の父親を殺して王位を略奪した叔父に復讐するか思い悩み、そして叔父を討つ。ハムレット劇中の「生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ」というセリフは有名。

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「満点の星よ!大地よ!」と叫ぶ光一さんの姿がとても美しい。

「裏切り者に死を。生か死か…それが問題だ。どちらが男らしい生き方か。」

そう言うハムレットにウチは

「コウイチ!違うんだ、あれは事故なんだ!」

と。

 

ハムレットは「裏切り者に死を。その胸に剣を !!!!!」

この時の光一さんの迫力と大声に驚きます。

ウチを睨むその目の中の怒り、憎しみ、狂気に息を飲んでしまいます。

 

ここで、場面は「リチャード3世」へ。

 

リチャード3世
「リチャード3世」はシェイクスピアの作品で実際の歴史を基に作られた作品。人とは違う体つきで醜い容姿に生まれたリチャードは悪逆非道の限りを尽くし王の座を手に入れ、最終的に自分が殺した亡霊に苛まれながら戦死するという話。

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一見、光一さんがステージ奥に下がったと見せかけて、実はそれはダミーの人物で、実際はステージ上で蠢くキャスト(セットに扮していた)の中で着替え、ハムレットからすぐにリチャード3世へと早変わり。

ウチも「コウイチ待ってくれ!」と言いながら消えていきます。

 

リチャード3世に扮し、ステージ中央に立つ光一さんのオーラに圧倒されます。

五体の均整を奪われた体を引きずりながら、我が身の不遇を嘆くその姿からは狂気しか感じません。

 

注目してほしいのは、コウイチ演じるリチャード3世がウチ演じるリチャード3世と入れ替わるところ。

「こののどかな笛の音に酔いしれる平和な時世に、どんな楽しみがあるというのだ! と、なれば心を決めたぞ。」

「と、なれば心を決めたぞ」の部分でウチ扮するリチャード3世が現れます。

 

ウチはコウイチに胸ぐらをつかまれながら地面から現れ

「と、なれば心を決めたぞ。俺は悪党となって、この世の中のむなしい楽しみを憎んでやる」

このセリフを二人で言います。

 

ウチが突然現れるシーンはゾクゾクします。

ウチは、うつろに正面を向いたまま話し、コウイチはウチの胸ぐらをつかんだままウチを睨みながら話します。

その時の、コウイチの憎しみに溢れた表情がたまらない。

 

そしてコウイチは去っていき、ウチのリチャード3世が始まり、コウイチはリチャード3世から王へと変わります。

「思いおこすがいい。花の盛りにある私を刺したあの日のことを。絶望して死ねーーー!」

と言うコウイチ扮する王の言葉に、怯えるウチ扮するリチャード3世。

 

リチャード3世が王を刺した瞬間、リチャード3世はウチ自身に戻り

「違うんだコウイチーーーー!!!」

と叫び、この悪夢から目覚めます。

 

以上のように、シェイクスピアシアターでは、コウイチの表情、迫力、オーラ、そしてゾクゾクするシーンなどみどころが満載です。

次のページでは、Endless SHOCKを劇場で観たことない方でもテレビのニュースなどでお馴染みの「フライング」シーンについてお伝えします。

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40代後半女性。Endless SHOCKは博多座にて多数鑑賞。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。

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