人気のおすすめ落語家4選 【寄席の鑑賞方法③】

Webon紹介目次著者
落語は誰が聴いてもわかりやすく面白い芸能です。落語の基本的な知識や初心者におすすめの演目の紹介、実際に落語を楽しむ方法などを通じて落語(特に古典)の魅力についてお伝えします。

落語初心者入門はこちらから!

著者:ミドケン

落語が大好きなフリーライター。10年程前に落語にはまって以来、ほぼ毎日落語を聴いている。お問い合わせはこちらから

 

『落語初心者入門』目次へ  (全23ページ)

 

この第3章では【基礎知識】【東京のおすすめスポット】【おすすめ落語家】と3ページにわたって寄席の鑑賞方法をお伝えしております。

このページでは人気と実力を兼ね備えた、いま人気の落語家を4人紹介します!

実際に寄席に落語を観に行くなら、ぜひこの人たちを観てほしいと思います。

 

1 春風亭一之輔(しゅんぷうてい いちのすけ)

生年月日 1978年1月28日
所属 落語協会
ジャンル 古典落語
師匠 春風亭一朝

 

一之輔さんは、今最も人気のある落語家と言ってもいいかと思います。

「NHK新人演芸大賞落語部門大賞」や「文化庁芸術祭大衆芸能部門新人賞」など数々の賞を受賞し、若手の頃から頭角を現した一之輔さんは、2012年に21人抜きの抜擢で真打昇進を果たしました。

滑稽噺から人情噺まで200以上の持ちネタがあり、年間900席もの高座をこなす超売れっ子です。

 

熊さん(=熊五郎。様々な落語に登場するキャクターであり、乱暴者な性格)や与太郎(=落語の代表的な登場人物で、楽天的で呑気な性格)など、古典落語に出てくる人たちを現代風に変え、現代の人にもわかりやすい内容にして演じることでも知られています。

自分のことを「ひねくれもの」と言っている一之輔さんですが、人物描写にもそこがよく現れているような気がします。

 

 

一之輔さんの得意演目である「初天神」に出てくる子供の憎たらしさが私は大好きです。

「初天神」は一之輔さんの出演する寄席や独演会に行くと聴けるかもしれませんが、何を演じるか当日までわからないことが多いです。そのため、確実に聴くならCDです。「初天神」は下記CDに収録されています。

 

▼「初天神」が収録されてるCD:春風亭一之輔

 

おすすめ作品

芝浜とシバハマ【CD】

 

三遊亭圓朝(さんゆうてい えんちょう)が創作した古典落語の名作「芝浜」に一之輔さんが挑んでいます。

寄席のスタンダードナンバーである「代脈(だいみゃく)」収録した、進化が止まらない一之輔さんの魅力がぎっしり詰まった豪華二枚組です。

 

2 柳家喬太郎(やなぎや きょうたろう)

生年月日 1963年11月30日
所属 落語協会
ジャンル 古典落語&新作落語
師匠 柳家さん喬

 

古典落語と新作落語、どちらも自在に演じ分ける喬太郎さん。

 

▼古典落語と新作落語の違いは第1章で解説(現在は第3章)

 

柳家喬太郎さんは、独自の世界観で楽しませてくれる爆笑必至の新作落語が最高です。

喬太郎さんは落語家になる前は大手書店のサラリーマンだったということもあり、サラリーマンの悲哀や、スポットライトが当たらないような人や趣味などを題材にしたネタを得意としています。

 

古典落語にも定評があり、喬太郎さんならではの解釈や演出を加え、「喬太郎の古典」にしてしまうところがあります。

表情や所作が抜群におもしろいので、生の寄席や動画で観るとより楽しめる落語家です。

大のウルトラマン好きであり、ウルトラマンをテーマにした落語会を開催したり、江戸川乱歩の作品を落語風に演じたりするなど、落語をさまざまな角度から見せてくれるエンターテイナーであることも喬太郎さんの魅力です。

 

 

おすすめ作品

 

柳家喬太郎 名演集1 寿限無/子ほめ/松竹梅 【CD】

誰でも知っている古典落語「寿限無」と古典のメジャー作品「子ほめ」「松竹梅」が収録されています。定番落語とメジャー作品がバランスよく入っているので、初心者の方におすすめです。

 

定番古典落語「寿限無」の噺の内容は第2章で解説!(現在は第3章)

 

3 立川志らく(たてかわ しらく)

生年月日 1963年8月16日
所属 落語立川流
ジャンル 古典落語&シネマ落語
師匠 立川談志

 

2017年上半期のブレイクタレント部門1位にランクインし、今やすっかりテレビでもお馴染みの人となっている志らくさん。

師匠の7代目立川談志さんの影響かどうかはわかりませんが、そのひねくれ方、毒の強さは一級品です。

 

▼7代目立川談志さん

 

90年代には仲間の落語家たちと「“超”放送禁止落語界」と銘打った、差別用語連発の演目を披露する寄席を開催したというのだから驚きますね。

 

志らくさんは古典落語を演じる落語家ですが、真打昇進後に「シネマ落語」を開拓。

これは、ローマの休日を「吉原の休日」、タクシードライバーを「人力車」など、有名な映画の舞台を江戸時代に変えて演じるというもので、映画監督や映画評論家としても活躍する志らくさんならではの、エンターテイメント性あふれる落語です。

シネマ落語は定期的に公演が行われているので、古典落語がどうしてもとっつきにくいという方は、まずシネマ落語を聴いてみるのもありだと思います。

 

▼シネマ落語の参考情報

おすすめ作品

 

⚫志らく 第五集「青菜」「粗忽長屋」「品川心中 上下」 【DVD】

 

落語DVD 初の自身解説の副音声が入っています。

噺の解釈や演出の狙いから、自身へのダメだしまで、さまざまなことを落語と同時進行で解説。自身による立川志らく批評が楽しめる貴重な作品集です。

 

4 桃月庵白酒(とうげつあん はくしゅ)

生年月日 1968年12月26日
所属 落語協会
ジャンル 古典落語
師匠 五街道雲助

▼まくらを披露する桃月庵白酒さん

 

よく声が通り、聴き心地の良さが抜群の落語家です。

子供や酔っぱらい、泥棒、花魁(おいらん)まで、リアリティ溢れる人物描写が非常にわかりやすく、噺の筋がわからない人(落語初心者で噺を理解するのが難しい人)でも理解しやすいと思います。

丸顔でふっくらとした愛嬌のある風貌ですが、マクラ(演目に入るまえの小話)では、ちょっと毒っ気のある話を繰り広げるのも特徴。

そのギャップと舌鋒鋭い(ぜっぽうするどい:弁舌が鋭い)本格的な落語で聴く者を圧倒します。

地味な演目でも楽しく聴かせる天才、そんな白酒さんの、新感覚爆笑古典は必見です!

 

おすすめ作品

 

⚫毎日新聞落語会 桃月庵白酒3「らくだ」「死神」【Amazon Music Unlimited&CD】

この先いったいどうなるのかとハラハラドキドキさせられる「らくだ」と、ひと癖もふた癖ある死神の言動が面白い「死神」。

白酒流にアレンジされた古典落語の名作を存分に楽しめます。

 

以上、落語初心者でも楽しめるおすすめの落語家さん4選でした。

次のページは自宅での落語鑑賞方法についてお伝えします。落語は生の醍醐味を感じていただきたいですが、アプリやストリーミングを活用すれば自宅でも楽しむことができるのです。

『落語初心者入門』目次へ  (全23ページ)
 

【落語作品が数多く聴ける。無料体験あり】

 

目次著者

著者:ミドケン

落語が大好きなフリーライター。10年程前に落語にはまって以来、ほぼ毎日落語を聴いている。お問い合わせはこちらから

東京のおすすめ落語スポット7選 【寄席の鑑賞方法②】

Webon紹介目次著者
落語は誰が聴いてもわかりやすく面白い芸能です。落語の基本的な知識や初心者におすすめの演目の紹介、実際に落語を楽しむ方法などを通じて落語(特に古典)の魅力についてお伝えします。

落語初心者入門はこちらから!

著者:ミドケン

落語が大好きなフリーライター。10年程前に落語にはまって以来、ほぼ毎日落語を聴いている。お問い合わせはこちらから

 

『落語初心者入門』目次へ  (全23ページ)

 

落語の一番の醍醐味は、寄席などでプロの落語家の高座(落語の公演)を観ることです。

この第3章では【基礎知識】【東京のおすすめスポット】【おすすめ落語家】と3ページにわたって寄席の鑑賞方法をお伝えしております。

このページでは東京都内のおすすめ落語スポットを紹介しますので、ぜひ足を運んで生の落語を楽しんでみてください!

 

落語定席

 

1年365日、毎日落語を聴くことができる演芸場のことを「落語定席(らくごじょうせき)」と言います。

東京には定席が4つしかありません。

以下に東京の4つの定席である「浅草演芸ホール」「鈴本演芸場」「新宿末廣亭」「池袋演芸場」を紹介します。

演芸場ごとに演目や出演する演者の違いは、ほとんどありません。

私は明確な使い分けは特になく、その時の気分であったりその演芸場の近くに行ったついでに行く、といった感じです。

 

【編集部コラム】ほろ酔いで見る落語
以下で紹介する定席は全て飲食オーケーです。また「浅草演芸ホール」「鈴本演芸場」に関してはアルコールを飲みながら落語を観ることができます。アルコールを飲みながら、ほろ酔い状態で落語を観て笑っている瞬間は著しく幸福度が高いです。おつまみには音が出て迷惑にならないように「乾き物」がおすすめです。

 

浅草演芸ホール

 

東京オリンピックが開催された昭和39(1964)年に「浅草フランス座」を増築してつくられた演芸場です。

東京にある寄席の中で国内外の観光客が最もたくさん訪れ、活気のある寄席で連日賑わっています。

売店では、弁当や飲み物、お菓子などを販売しており飲食しながら落語を楽しむこともできます。(お酒を飲むのもOKです)

浅草演芸ホールや落語芸術協会のオリジナルグッズや、人気番組『笑点』のグッズも販売しているので、記念にそれらのグッズを買ってみるのも楽しいと思います。

 

また、浅草園芸ホールは初心者におすすめの演芸場です。

浅草という場所柄、最も古き良き演芸場の雰囲気を味わうことができます。街全体も楽しい雰囲気ですので初心者の方も気軽に足を運びやすいと思います。

 

詳細(料金・時間・場所)
演芸場 浅草演芸ホール
料金 大人:2800円(3000円)
学生:2300円(2500円)
子供(4歳以上):1500円(1500円)
※()は特別興行の価格。また、団体割引もございます。以下の料金は夜割18:00~、19:00~
大人:2300円、1800円
学生:1800円、1500円
子供:1300円、1300円
公演時間 昼の部:11時40分~16時30分
夜の部:16時40分~21時00分
定休日 年中無休
公式ホームーページ http://www.asakusaengei.com/ticket/#ticket1
電話番号 03-3841-6545
所在地 ・東京都台東区浅草1-43-12 (六区ブロードウエイ 商店街中央)
・浅草駅から徒歩5分
飲食 可能(アルコールもOK)

 

鈴本演芸場


photo by User:Kentin  CC 表示-継承 3.0

 

鈴本演芸場は、東京の落語定席で最も歴史のある演芸場で、母体となった「軍談席本牧亭」という講釈場が誕生したのが安政4年(1857)です。

開席160年以上という伝統ある演芸場は独自の雰囲気を醸し出しており、そこで聴く落語は何とも言えない極上の味わいがあります。

 

詳細(料金・時間・場所)
演芸場 鈴本演芸場
料金 一般:2800円
学生:2500円(中学生以上、24歳まで・要学生証提示)
子供:1500円(未就学児はご入場不可、小学生のみ)
公演時間 昼の部:12時開場、12時30分開演~16時30分終演
夜の部:17時開場、17時30分開演~20時40分終演
※昼夜完全入替制
定休日 12月29日~31日
公式ホームページ http://www.rakugo.or.jp/annai.html
電話番号 03-3834-5906
所在地 ・東京都台東区上野2-7-12
・JR御徒町駅北口より徒歩5分/JR上野不忍口より徒歩10分
飲食 可能(アルコールもOK)

 

新宿末廣亭

 

居酒屋やバーが軒を連ねる新宿三丁目に佇む江戸情緒たっぷりの建築物。それが新宿末廣亭です。

1897年に創業した「堀江亭」を1910年に浪曲師・末広亭清風が買い取って「末廣亭」と改名したのが始まりです。

当時は明治通りに面した繁華街にありましたが戦争で焼失し、昭和21年に現在の場所に再建されました。末廣亭は現存する最古の木造建築の寄席でもあります。

 

毎週土曜の夜に開催されている若手の落語家による「深夜寄席」も人気です。通常の興行の木戸銭(入場料)は3,000円ですが、こちらは1,000円という手ごろな価格で落語を楽しむことができます。

仕事帰りにふらりと訪れてみるのも良し、寄席が終わったあとに飲みに行くのも良し。いろいろな楽しみ方ができる演芸場です。友達と行くにはおすすめです。

 

詳細(料金・時間・場所)
演芸場 新宿末広亭(新宿末廣亭)
料金 一般:3000円
シニア(65歳~):2700円
学生:2500円
小学生:2200円
友の会会員:2500円
平日一般三十名以上:2700円
公演時間 昼の部:12:00~16:30
夜の部:17:00~21:00
入場可能時間:11:00~19:45
定休日 12月30日、31日
公式ホームページ http://www.suehirotei.com/guide.html
電話番号 03-3351-2974
所在地 ・東京都新宿区新宿3丁目6
・地下鉄丸ノ内線・新宿線新宿三丁目駅より徒歩1分
飲食 可能(アルコールNG)

 

池袋演芸場

 

1951年創業の池袋演芸場。1990年から改築による約3年の休業を挟んで、1993年から再開。

会場が地下に移されたことによって唯一地下にある定席になりました。

また、全て桟敷席(ざじきせき:一段高く作られた板の間の席)でしたが、改装により椅子席に生まれ変わりました。

池袋演芸場は他の定席と比べて木戸銭の安さが特徴です。

 

▼料金比較表(特別料金や割引き除く)

演芸場 料金
池袋演芸場 一般:2500円
学生:2000円
子供:1500円
浅草演芸ホール 大人:2800円
学生:2300円
子供:1500円
鈴本演芸場 一般:2800円
学生:2500円
子供:1500円
新宿末広亭 一般:3000円
学生:2500円
小学生:2200円

 

また、浴衣&着物割引、学生服割引、シルバー割引などの各種割引もあります。

演者の持ち時間が長いことも池袋演芸場の大きな特徴です。出演者を絞ることでひとりひとりの持ち時間を長く設定しているそうです。

好きな落語家の噺をたっぷり聴きたいという人にはぴったりの寄席です。

 

詳細(料金・時間・場所)
演芸場 池袋演芸場
料金 ●1日~20日
一般:2500円
学生:2000円
子供:1500円
<特別割引>
○浴衣&着物割引:2000円
○学生服割引(中学生・高校生対象):1500円
○シルバー割引:65歳以上2000円(証明書提示)
○親子割引:子供料金が1000円になる。●21日~30日
・昼の部
一般/学生:2000円
子供:1500円
・夜の部
日毎に料金が変わる
○親子割引:子供料金が1000円になる
公演時間 ・上席(1日~10日)
昼の部:12時開場/12時30分開演
夜の部:17時開演/終演20時30分
※特別興行を除き、昼夜入替えなし
・中席(11日~20日)
昼の部:12時開場/12時30分開演
夜の部:17時開演/終演20時30分
※特別興行を除き、昼夜入替えなし
・下席(21日~30日)
昼の部:13時30分開場/14時開演
夜の部:17時30分開場/18時開演/20時30分終演
※昼夜入替えあり
定休日 12月29日~31日
公式ホームページ http://www.ike-en.com/index2.html
電話番号 03-3971-4545
所在地 ・JR池袋駅西口から徒歩3分
飲食 可能(アルコールNG)

 

筆者に聴きました!演芸場の疑問

デートで寄席を使うのはあり?

 

Q. デートで寄席を使うのはありでしょうか?また、もし行くとしたら付き合う前の方がおすすめでしょうか?

A. デートで寄席はありだと思います。タイミングも付き合う前でも後でもかまいません。

ただ気をつけたいのが「演目や演者によって初心者にはわかりにくい場合がある」ということです。

対処法の1つとしては林家たい平(はやしや たいへい)さんや柳家喬太郎(やなぎや きょうたろう)さんなど、初心者にもわかりやすい落語をやっている人の独演会(落語会)に行くという手があります。

 

▼林家たい平さん

▼柳家喬太郎さん

 

もう1つの対処法はある程度演目の知識を頭に入れてから行くという楽しみ方です。

あるいは古典落語ではなく「新作落語」を演じる落語家の落語会に行くのもありです。新作落語ならコントを観ている感で知識なしで楽しめ、とてもわかりやすいです。

特に落語初心者同士のカップルであれば新作落語を観に行くのはおすすめです。

 

おすすめの席は?

 

Q. それぞれの演芸場でおすすめの席位置はありますでしょうか?また、前・真ん中・後ろで違いはあるのでしょうか?前の方の席だと笑わなかったら落語家さんからいじられそうな気がするのですが・・・。

A. それぞれの演芸場のおすすめの席位置というのはありませんが、共通しているのは、前のほうの席であればより落語家の息遣いを感じられるのでおすすめです。

細かい表情も見やすいです。ただ前の席だといじられる可能性はありますので、それが嫌な人は避けたほうがいいでしょう(ほとんどいじられることはないですが)。

笑う笑わないというのは個人の自由なので、どの席であっても違いはありません。

 

初心者におすすめの落語スポット3選

 

仕事帰りや用事のついでにふらっと立ち寄りやすいおすすめの落語スポットを紹介します。

 

1 らくごカフェ

 

古本街として有名な神田神保町にある、神田古書センターの5階に位置するのが「らくごカフェ」です。

日中はカフェとして営業していますが、夜は落語会が開催されています。

出演者はベテランから若手落語家まで多彩。

客席が約50席と小じんまりした作りなので、落語家との距離が近く、その臨場感がクセになりますよ!

 

名称 らくごカフェ
料金 ・1200円~2500円程度(落語のチケット)
・コーヒー500円
時間 ・月曜~土曜日の11時~18時はカフェタイム
定休日 ホームページ要確認
公式ホームページ https://rakugocafe.exblog.jp/
問い合わせ メール:rakugocafe@hotmail.co.jp
電話:03-6268-9818
所在地 ・東京都千代田区神田神保町2-3 神田古書センター 5F
・都営三田線・都営新宿線・半蔵門線神保町駅A6出口より徒歩1分

 

2 渋谷らくご


(引用元:渋谷らくご公式ホームページ

 

「渋谷らくご」は、渋谷区にある映画館・ユーロスペース内にあるライブホールの「ユーロライブ」で開催されている落語会です。

初心者でも気軽に立ち寄れる落語会を目指し、お笑い芸人のサンキュータツオさんを運営者として起用して、2014年11月にスタートしました。

渋谷という場所柄もあり、客層は女子率が高いので、女性でも気軽に落語を観に行ける落語新スポットです。

 

名称 渋谷らくご
料金 1000円~2500円程度
時間 要確認
定休日 要確認
公式ホームページ http://eurolive.jp/shibuya-rakugo/
電話番号 0120-240-540
所在地 ・渋谷区円山町1-5 KINOHAUS
・渋谷駅より徒歩約10分

 

3 そらまち亭


(引用:そらまち亭公式ホームページ

 

スカイツリーのお膝元・東京ソラマチの7階にある、美味しい料理と楽しい落語が楽しめる居酒屋です。

店内に設置された高座で、ねぎし三平堂(初代・林家三平が遺した品々を展示している資料館)プロデュースの落語や漫才などの演芸を楽しむことができます。

どの席からも演芸が観られるようにテレビモニターが設置されているので、お酒や料理と一緒に、まるでスポーツバーのように演芸を楽しめます。

 

名称 そらまち亭
料金 1000円~5000円
時間 営業時間/11:00-23:00
寄席スケジュール/18:30~(約30分間)
定休日 年中無休
公式ホームページ http://solamachitei.jp/
電話番号 03-5809-7047
所在地 ・東京都墨田区押上1-1-2 東京スカイツリータウン ソラマチ7F
・東武スカイツリーライン とうきょうスカイツリー駅すぐ

 

以上、東京都内の落語が365日観られる寄席と初心者おすすめスポットでした。

次のページではおすすめの落語家を紹介します。どの落語家さんを観るか迷った時に是非、参考にしてみてください。

『落語初心者入門』目次へ  (全23ページ)
 

【落語作品が数多く聴ける。無料体験あり】

 

目次著者

著者:ミドケン

落語が大好きなフリーライター。10年程前に落語にはまって以来、ほぼ毎日落語を聴いている。お問い合わせはこちらから

江戸落語と上方落語の5つの違い

Webon紹介目次著者
落語は誰が聴いてもわかりやすく面白い芸能です。落語の基本的な知識や初心者におすすめの演目の紹介、実際に落語を楽しむ方法などを通じて落語(特に古典)の魅力についてお伝えします。

落語初心者入門はこちらから!

著者:ミドケン

落語が大好きなフリーライター。10年程前に落語にはまって以来、ほぼ毎日落語を聴いている。お問い合わせはこちらから

 

『落語初心者入門』目次へ  (全23ページ)

 

落語は「江戸落語」「上方落語」で分けることができます。

両者の違いを知ることで「言葉遣い」や「演出の違い」を比較して楽しんだりすることができます。

例えば同じ内容の演目でもタイトルが違ったりします。

江戸落語では「時そば」と呼ばれる演目も、上方落語では「時うどん」になります。そして、落語中に行う「そば」と「うどん」のすすり方の動作が違うのです。

 

▼江戸と上方の違い一覧

江戸落語 上方落語
発祥地 江戸 関西(上方)
階級制度 見習い→前座→二つ目→真打ち なし
言葉 江戸弁 関西弁
道具 扇子・手ぬぐい 扇子・手ぬぐい・見台・ひざ隠し・小拍子
噺の演出の特徴 特になし ハメモノが入る演目が多い

 

江戸落語と上方落語の5つの違い

① 生まれ

 

江戸落語は、その名の通り江戸で生まれた落語です。

上方落語は、主に大阪で生まれた落語です。

 

上方落語は元禄期(1688年~1704年)頃に、京に露の五郎兵衛(つゆのごろべえ)、大坂に米沢彦八(よねざわひこはち)という人が現れ、神社の境内などで滑稽な話を披露するなどして活躍したのが始まりといわれています。

 

 

現在は京都の落語が衰退しています。

そのため、主に大阪で上演される落語のことを「上方落語」と呼ぶのです。

昔は「大阪落語」や「京都落語」と呼ばれていて、地域によって名称が違っていたようです。

 

上方落語は明治期に隆盛を迎えますが、昭和初期にはお笑い事務所である吉本興業の影響もあり演芸界が漫才中心となり落語人気にかげりが見え始めます。

戦後は上方落語を支えた人気落語家が相次いで亡くなると、落語の衰退が顕著になり「上方落語は滅んだ」ともいわれました。

しかし昭和末頃になると「六代目笑福亭松鶴」「三代目桂春團治」「三代目桂米朝」「五代目桂文枝」の4人が「上方落語の四天王」と呼ばれるようになり、上方落語の人気を復活させます。

 

▼六代目笑福亭松鶴

▼三代目桂春團治

▼三代目桂米朝

▼五代目桂文枝

現代の上方落語で主力を担うのは「桂一門」と「笑福亭一門」で、この2つの一門からは寄席だけでなくテレビでも活躍する多くの人気落語家たちが輩出されています。

 

② 階級制度

 

前ページの“落語家の階級”でも紹介しましたが、落語家には「真打」「二ツ目」「前座」という階級があります。

 

▼落語家の階級

 

ただしこれは江戸落語界だけの制度で、上方落語にはありません。

以前は上方落語にも「真打制度」はあったようですが、上方落語ブームが起こった昭和40年代に、その機能が事実上ストップしてしまいました。

現在は落語家内部の序列を表す「香盤」という仕組みが真打制度の代わりとなっており、基本的には芸歴によってそのランクが決まっているようです。

 

③ 言葉

 

基本的に江戸落語では江戸弁、上方落語では関西弁が使用されます。

ただ上方落語では登場人物によって「大阪言葉」や「京言葉」を使い分けることがあるといいます。

江戸落語では関西の言葉を喋る人物が登場する噺も多いため、江戸落語の落語家が関西弁を喋る機会もありますが、上方落語では江戸弁を喋る機会は多くはないようです。

そのため、関西出身ではない落語家が上方落語を覚えようとすると、関西弁から学ぶ必要があるため、苦労する人も多いといわれています。

 

④ 使用する道具

 

江戸落語も上方落語も、共通して使用する道具は、扇子と手ぬぐいです。

 

 

江戸落語では基本的にその二つの道具を使いながら、身振り手振りで描写をします。

 

ただ、上方落語には江戸落語で使用しない道具があります。

上方落語の場合は、まず落語家の前には「見台(けんだい)」と呼ばれる小さな机があります。見台の前には「ひざ隠し」と呼ばれる、落語家のひざを隠すための小さな衝立を置きます。

現代では、見台とひざ隠しの間にマイクを置いているそうです。

 

▼見台、および膝隠し。真ん中に黒い模様が書いてある方がひざ隠し。


photo by MASA CC 表示-継承 3.0

 

見台の上には「小拍子(こびょうし)」という道具が置いてあり、これで見台を叩いて音を鳴らして、場面転換を表現したり、戸を叩くときなどの効果音として使います。

 

 

⑤ 噺の特徴

 

江戸落語と違って上方落語では「ハメモノ」が入る演目が多くあります。

ハメモノとは「三味線や太鼓などの鳴り物を使用し、派手で陽気な雰囲気を出す演出方法」のことです。

旅の落語や歌舞伎を題材にした落語に入ることが多いです。

旅の落語「地獄八景亡者ノ戯(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)」 では「その道中の陽気なこと」という台詞をきっかけに囃子(はやし)が入り、楽しくウキウキした気分を表現します。

歌舞伎が題材の落語「七段目」では、「やぁやぁ若旦那」というのが囃子のきっかけ台詞になります。しかし、人によって台詞が違ったり、噺によっても違うので、旅の落語の「その道中の~」のように定番の台詞はありません。

 

【編集部コラム①】関西の方が笑いに貪欲?
江戸落語は「しっかりと噺を聴かせる」スタイルで、人情の機微を描いた笑いを求める傾向にあると言われています。上方落語の方が、ストーリーが奇想天外であり派手で陽気、「笑わせる意識が強い」と言われています。ただ、現在は東西のボーダーレス化が進んでいるため両者の違いはないと言われています。

江戸落語 しっかりと噺を聴かせる。人情の機微を描いた笑い。
関西落語 派手で陽気。爆笑を取りに行く。
【編集部コラム②】演目の違い
冒頭でもお話した通り、同じ噺でも江戸と上方では少し違うケースがあります。

江戸では「時そば」で上方では「時うどん」になります。

「時そば」はタイトルが違うだけでなく、江戸の場合だとある男が勘定をごまかしてそれを見ていた他の人が真似して失敗するという流れになり、上方の場合だと兄貴分が勘定をうまくごまかしたのを見て弟分が真似して失敗するという流れになります。

また「たちぎれ」という噺は元々は上方落語ですが、今では東京に定着している演目です。江戸発祥の「酢豆腐」という噺は上方では「ちりとてちん」となっています。

 

東西のボーダーレス化

 

30年ほど前までは東京で上方落語を聴こうと思ったら、大物落語家が出演するホール落語や特別な落語会くらいしかなく、江戸落語を関西で聴く機会にいたってはほとんどありませんでした。

しかし今では、東京の寄席でも上方の落語家による高座を観られる機会も増え、東京の落語ファンも上方落語を楽しめるようになっています。

現代では、言葉の違いと落語に出てくる地名の違いくらいしかなく江戸落語と上方落語のボーダーレス化が進んでいるといえます。

 

以上、この章(第1章)では基礎知識についてお伝えしてきました。大分イメージが掴めてきたのではないでしょうか。

次の章(第2章)からは「初心者におすすめ古典落語11選」を紹介します。実際に古典落語の噺に触れて、聴きたい演目を見つけていただきたいと思います。

『落語初心者入門』目次へ  (全23ページ)
 

【落語作品が数多く聴ける。無料体験あり】

 

目次著者

著者:ミドケン

落語が大好きなフリーライター。10年程前に落語にはまって以来、ほぼ毎日落語を聴いている。お問い合わせはこちらから

Endless SHOCKの6つのみどころ

Webon紹介目次著者
「Endless SHOCK(エンドレスショック)」は堂本光一さん主演の日本一チケットが取れないと言われているミュージカル。「フライング」「階段落ち」などの演目も素晴らしいですが、ストーリーの素晴らしさをもっと知っていただきたい。帝国劇場での鑑賞経験はございませんが、精一杯魅力をお伝えします。

「『Endless SHOCK』入門 ~堂本光一主演ミュージカル~」はこちらから!

著者:しあ

40代後半女性。Endless SHOCKは博多座にて多数鑑賞。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。

お問い合わせはこちらから

 

『Endless SHOCK』目次へ  (全14ページ)

 

Endless SHOCK(エンドレスショック)は、フライングや階段落ちのシーンなどがよく取り上げられますが他にも多くの魅力的な見どころがあるのです。

このWebon「Endless SHOCK入門」では見どころについて詳しく解説していますが、いずれもネタバレ的な内容が含まれてしまいます。

そのため、このページではネタバレしたくない人のためのEndless SHOCKの見どころをまとめさせていただきました。

ネタバレを含んだ詳しい見どころの解説を知りたい方は下記より! ネタバレを含んだ詳しい見どころの解説を知りたい方は下記より!

 

是非、Endless SHOCKの見どころを知ってEndless SHOCKを実際に観ていただきたいと思っています。

 

ちなみに、Endless SHOCKはいくつもの「演目」によって構成されています。

Endless SHOCKの演目は全てパンフレットに記載されています。

 

 

このような形で。

それを踏まえて、ご一読いただけますとより見どころが理解しやすくなるかと思います。

 

Endless SHOCKの見どころ① ストーリー/劇中劇シェイクスピア

 

Endless SHOCKは、光一さんが創り上げたストーリーが素晴らしいです。

ストーリーのテーマは「Show must go on(何があってもショーを続けなければならない)」です。Endless SHOCKでは、コウイチとライバルとの対立を通してこのテーマが描かれています。

 

これは、舞台上の「ショー」のことだけではなく、「人生」にも置き換えられています。

光一さんは「観た人それぞれがそれぞれの『Show must go on』を感じてもらえれば」と語っています。

コウイチのショーに全てを捧げた人生、ライバルのコウイチへの憧れ、嫉妬、成長、仲間との信頼関係…その全てに心が震え、Endless SHOCKを観終わった後には、きっと勇気をもらえると思います。

また、劇中劇の「シェイクスピアシアター」では、主人公コウイチの表情、迫力、オーラ、そしてゾクゾクするシーンは必見なのです。

 

ネタバレを含んだストーリー/シェイクスピアシアターの詳しい解説はこちら! ネタバレを含んだストーリー/シェイクスピアシアターの詳しい解説はこちら!

 

Endless SHOCKの見どころ② フライング/太鼓

 

フライングとは「天井のワイヤーで吊られて(光一さんが)スタージ上や客席の上を飛び回るシーン」のことを指します。

Endless SHOCKがテレビなどで紹介される際に、よく話題となるのがフライングのシーン。堂本光一さんが華麗に空中を舞っているあの姿です。

 

フライングはただ吊られているだけではダメなんです。フライングをきれいに見せるには、体幹や姿勢が重要で、そのためには筋力も必要。

光一さんは全てを兼ね備えていてそのフライングは日本一と言われています。光一さんほど、綺麗に空中を舞える人はいないそう。

 

フライングはただ吊られているだけでは、体がぐらぐらしてしまいます。

光一さんの姿勢はピシッとしていて、片足を少し曲げるようにしてバランスをとっています。

 

▼片足を少し曲げるイメージ

 

また、太鼓のシーンは圧巻です。このシーンには、世界的にとても評価の高いパーカッショニストの石川直氏や、和太鼓奏者の日野一輝氏が出演しています。

▼石川直氏

 

太鼓のシーンは、ハードなシーンの後にあるので光一さんは腕がパンパンだそう。

 

ネタバレを含んだフライング/太鼓の詳しい解説はこちら! ネタバレを含んだフライング/太鼓の詳しい解説はこちら!

 

Endless SHOCKの見どころ③ ダンスシーン

 

Endless SHOCKの多彩な演目の中でも、堂本光一さんの魅力を堪能できるのがダンスナンバー。

私は光一さんのダンスが大好きです。

本当にダンスが上手だし、身のこなしがキレイ。

私はそんなにダンスに詳しくはありませんが、光一さんのダンスは基本に忠実で、変な癖がなく、かといって個性がないわけではなく、一目で「光一さんらしさ」が感じられるダンス。

 

ダンスシーンはいくつかあります。

 

演目「SOLITARY」は極力まばたきをせず、じっくりと見てほしい最高のダンスナンバー。

何から何までカッコよくて、素晴らしすぎます。私は、コンタクトレンズをしていることもあり、いつも目がカピカピになってしまいます…。

「目が何個もあればいいのに」と思うほど。

 

前のキャストの演目が終わった後、ステージ中央暗闇の中、光一さんがスッと顔と手を上げて立っており、曲が始まった瞬間、最高にカッコいいキレッキレのダンスで魅せてくれます。

全身黒の衣装ですが、ジャケットやパンツにはキラッキラの刺繍やスパンコールなどが施され、ジャケットの内側は赤になっていて、これが演出効果を醸し出しています。

光一さんは、ハットをかぶっていますが、終盤そのハットを舞台袖に投げます、カッコよすぎてたまりません。いちいち所作が美しいんです。

 

また、2015年から「AMERICA」という曲に変わり、新曲として披露されるようになった「Dancing On Broadway」は、光一さんの衣装が肩にキラキラがついた黒のタキシードのダンスシーンです。明るく楽しい演目。

 

演目「HIGHER」は、マイケル・ジャクソンの振付師でもあった、トラヴィス・ペイン氏が振り付けをした曲。光一さんたちがロスアンゼルスでトラヴィス氏から直々にレッスンを受けました。

とってもハードな振り付けで、光一さんが「勘弁して(笑)」と言うほど。

 

ネタバレを含んだダンスシーンの詳しい解説はこちら! ネタバレを含んだダンスシーンの詳しい解説はこちら!

 

Endless SHOCKの見どころ④ 殺陣・階段落ち

 

Endless SHOCKの中でも大きな話題となっているのが、約15分ほどに渡って行われる激しい殺陣のシーン。Endless SHOCKでは堂本光一さん、キャスト全員が本格的な殺陣にこだわって、このシーンを創り上げています。

動きの激しさと手数の多さは、実際に生で観るとその迫力に圧倒されます。

しかも、舞台が上がったり下がったり回ったりするのです。その中で殺陣を行っているのですから、一歩間違えば大事故につながりそうな場面なんです。

 

アクション・コーディネーターの諸鍛治裕太さんが、光一さんに殺陣の指導を始めたのが2004年頃。

 

諸鍛治裕太(もろかじ ゆうた)
1965年生まれ。映画・ドラマ・舞台と数々のアクションのコーディネートを行う。手掛けた作品に映画「バトル・ロワイヤル」「あずみ」、ドラマ「SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜」などがある。

 

その時に殺陣の激しさに光一さんが倒れたそうですが、「俺できる。俺ガンバレ俺ガンバレ。」と自分に言い聞かせていたそう。

その姿に諸鍛治さんは感動したとの事。

「あれはすごい、やめたいじゃなくて、自分に活を入れている姿には脱帽。」

と語っていました。

 

殺陣シーンは迫力がすごいだけでなく、登場人物に感情移入するあまり観ているだけなのにぐったりします。周りの人たち(著者の周りの観客)も疲れたように「はぁ~っ」と言っているので、同じ気持ちかもしれません。

 

▼階段落ちのシーンのイメージ

 

階段落ちは、転がるのは割と簡単で止める方が難しいそう。光一さんは階段落ちの際、下から5.6段目の階段で、転がりながら足で階段をダンっと踏んでブレーキをかけるそう。

そうしないと、ステージ下まで転がってしまうかもしれないから。冷静に転がっていることに驚きます。かすり傷や打撲はあるにせよ、大きな怪我がない事に感心します。

 

ネタバレを含んだ殺陣/階段落ちの詳しい解説はこちら! ネタバレを含んだ殺陣/階段落ちの詳しい解説はこちら!

 

Endless SHOCKの見どころ⑤ 夜の海

 

「夜の海」は、Endless SHOCK 2幕のクライマックスで上演される、とてもとても感動的な美しい演目です。

光一さんがジャニー喜多川社長(=ジャニーズ事務所の社長)に「夜の海」を演目にと提案したところ「こんな暗い曲をラストに持ってくるなんて信じられない」と言われたそう。

でも、ここでぶつかっておかなければジャニーさんを超えられないと感じ、

「絶対良いシーンになるからやらせて。」

と想いをぶつけたとの事。

 

「夜の海」では後ろのパネルには大きな満月と、夜の海が映っています。

この曲のダンスがとても美しく素晴らしいです。

 

終盤、客席に背を向け、一度舞台後ろに下がった後、光一さんを先頭に逆三角形の形になって踊りながら、ステージに進んでくるシーンがあります。

私はこのシーンが大好きで、いつもいつも感動で鳥肌が立ちます。

このシーンは2階席から観るととても美しいので、ぜひ体験してみてほしいと思います。

 

この曲だけに限らずEndless SHOCK全体として群舞が多く、それも見どころの一つとなっています。

そんなところも注目して観てほしいと思います。

最初は、ジャニー喜多川社長に反対された「夜の海」ですが、だからこそ絶対に良いシーンにする、と言う光一さんの想いが詰まった演目だと思います。

 

ネタバレを含んだ「夜の海」詳しい解説はこちら! ネタバレを含んだ「夜の海」詳しい解説はこちら!

 

Endless SHOCKの見どころ⑥ 共演者 内博貴さん/神田沙也加さん

 

Endless SHOCKでは、内博貴さんと屋良朝幸さんがライバル役を多く演じてきました。

 

内博貴(うち ひろき)氏
1986年生まれ。NEWS、関ジャニ∞のメンバーとしても活躍を果たす。2010年よりEndlessSHOCKにライバル役「ウチ」として出演している。

屋良朝幸(やら ともゆき)氏
1983年生まれ。ジャニーズ事務所所属。2006年には堂本光一氏から依頼を受け、光一氏のソロ曲「SNAKE」の振り付けを担当する。

 

私は、内さんのライバル役が大好きなんです。

これは屋良さんがどうだとか、嫌いだとかそういったことでは決してありません。

屋良さんのことも大好きです。

 

それぞれのライバル役には同じストーリーでも、個性が感じられます。

 

私は「屋良さん」のライバル役には「圧倒的な強さ」を感じます。

それと逆に「内さん」のライバル役には「弱さ」を感じます。

 

 

屋良さんの演じるライバル役「ヤラ」にはコウイチに対する「俺の方がコウイチより上」という気持ちが感じられ、「コウイチを超えてやる」という気持ちが強く伝わってきます。

内さんの演じるライバル役「ウチ」には「コウイチを超えたい、超えてやる。でも絶対に適わない」という弱さが伝わってきます。

観ていて伝わってくるウチの弱さ、情けなさがとても魅力的なんです。

 

観る側にとっては、同じ役でもこんなに感じ方が違うのか~と楽しみがあります。

人気のミュージカルや舞台では、ダブルキャスト(二人の俳優が同じ役を演じること)、トリプルキャストが組まれていますが、そういった違いを楽しむのも素敵ですよね。

 

またリカ役(ヒロイン)を演じる神田沙也加さんにも、注目していただきた方です。

 

神田沙也加(かんだ さやか)氏
1986年生まれ。映画「アナと雪の女王」の王女アナ役を吹き替え版で演じる。音楽ユニット「TRUSTRICK」として活動(現在休止)。母は歌手の松田聖子。

 

何公演か観て私はその歌声にとても魅了されました。

光一さんと沙也加さんがデュエットする「ONE DAY」という曲ではコウイチに対するリカの想いが伝わってきてとてもとても感動しました。

 

沙也加さんのリカ役は、歌、演技、ダンス、そしてかわいらしさ、どれもが素敵でした。Endless SHOCKでリカ役は毎年キャストが変わり、その誰もがリカというキャラクターを素敵に演じています。

 

 

このページでは見どころについて解説してきましたが、次のページから主演「堂本光一さん」の魅力についてお伝えします。KinKi Kidsの時とは違う、Endless SHOCKを通して感じられる光一さんの魅力を知っていただきたいです。

『Endless SHOCK』目次へ  (全14ページ)

 

 

目次著者

著者:しあ

40代後半女性。Endless SHOCKは博多座にて多数鑑賞。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。

お問い合わせはこちらから

「Endless SHOCK」鑑賞方法 【サウンドトラック】

Webon紹介目次著者
「Endless SHOCK(エンドレスショック)」は堂本光一さん主演の日本一チケットが取れないと言われているミュージカル。「フライング」「階段落ち」などの演目も素晴らしいですが、ストーリーの素晴らしさをもっと知っていただきたい。帝国劇場での鑑賞経験はございませんが、精一杯魅力をお伝えします。

「『Endless SHOCK』入門 ~堂本光一主演ミュージカル~」はこちらから!

著者:しあ

40代後半女性。Endless SHOCKは博多座にて多数鑑賞。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。

お問い合わせはこちらから

 

『Endless SHOCK』目次へ  (全14ページ)

 

Endless SHOCK(エンドレスショック)は観るだけなく、耳でも楽しむことができます。

このページではEndless SHOCKのサウンドトラックを紹介します。

 

Endless SHOCK のサウンドトラック

 

Endless SHOCK のサウンドトラックは、2018年現在で2枚リリースされています。

 

1枚目は2006年にリリースされた「KOHICHI DOMOTO Endless SHOCK Original Sound Track」。

▼「KOHICHI DOMOTO Endless SHOCK Original Sound Track」(画像クリックで商品詳細へ)

 

2枚目は2017年にリリースされた「KOHICHI DOMOTO Endless SHOCK Original Sound Track 2」。

▼「KOHICHI DOMOTO Endless SHOCK Original Sound Track 2」(画像クリックで商品詳細へ)

 

2枚目のサウンドトラックは1枚目から11年ぶりにリリースされたもので、ファン待望のものとなりました。

 

Endless SHOCK内の演目も、以前と違い新曲に変わっているので、まず聴いてみるなら今のEndless SHOCKが感じられる2枚目の方がおすすめ

ボーカル曲(歌詞のある曲)が多く、光一さんはもちろんその他出演者のボーカルも入っているので、Endless SHOCKの舞台を再現している創りになっています。

以下では2017年にリリースされた2枚目のサウンドトラック「KOHICHI DOMOTO Endless SHOCK Original Sound Track 2」を紹介します。

 

2017年リリース「KOHICHI DOMOTO Endless SHOCK Original Sound Track 2」収録曲

CONTINUE-prologue-

 

光一さん作曲。

オープニングで歌われる、Endless SHOCKを象徴する華やかで明るい曲。

エンディングでも歌われるのですが、アレンジが違っていて、とても感動的なシーンになっています。

 

Yes My Dream

 

光一さん作詞。

カンパニーが千穐楽(せんしゅうらく:最終日)を迎えたシーンで歌われる楽曲。

カンパニーの舞台にかける想いや喜びが歌われています。

 

ONE DAY

 

光一さんとリカ役の神田沙也加さんのデュエット。

▼神田沙也加さん

 

とても美しいバラードで、二人の歌声に感動します。

舞台セットの屋上のシーンで歌われるのですが、「夢を叶えるんだ」という想いが歌われています。

夢を追いかけるコウイチを不安に思うリカに、コウイチは「心配なんてしなくていい」と。

この曲ではいつも涙が出ます。

 

共演者 神田沙也加さんについては第2章(現在、第4章)で解説! 共演者 神田沙也加さんについては第2章(現在、第4章)で解説!

 

It’s A Wonderful Day

 

千穐楽の翌日の休演日、カンパニー一同でブロードウェイの街へ繰り出したシーンで歌われます。

タイトル通り、とても楽しい曲。

舞台ではウチがリカに告白するシーンも。

この場所で、石川直さん扮するパーカッショニストと出逢います。

 

パーカッショニスト石川直
パーカッショニストは打楽器奏者のこと。石川直氏は役で演じているだけではなく、自身もパーカッショニストである。

▼石川直氏

 

Dancing On Broadway

 

コウイチたちが憧れのブロードウェイのステージに立ったシーンで歌われる曲。

喜びと希望にあふれたとてもゴージャスな曲。

2015年に新曲として披露されたので、まだEndless SHOCKのBlu-rayなどには収録されていません。(2018年12月現在)

先日(2018年11月)、堂本光一さんがNHKのSONGSに出演しこの曲を披露。映像としては初披露となりました。

もちろん、Endless SHOCKカンパニーでの出演です。

舞台の再現にとても心が躍りました。

 

ダンスシーンについては第2章(現在、第4章)で解説! ダンスシーンについては第2章(現在、第4章)で解説!

 

SOLITARY

 

光一さんファンなら絶対に外せない最高にカッコいいダンスナンバー。

曲だけを聴いても本当にカッコいいです。

私は、この1曲を何度リピートしたかわかりません。

 

光一さんのソロアルバム「BPM」にも収録されており、Endless SHOCKのサウンドトラックに収録されるまでの間は、このアルバムに収録されたものを聴いていました。

ようやくEndless SHOCKのサウンドトラックに収録された、ファン待望の楽曲です。

 

▼アルバム「BPM」(画像クリックで商品詳細へ)

 

Dead or Alive

 

こちらもカッコいいダンスナンバー。

ゾンビの中で光一さんが踊る曲です。

 

New York Dream

 

コウイチと劇場のオーナーがシルクハットとステッキで踊るおしゃれなナンバー。
オーナー役を演じる前田美波里さんのボーカルが楽しめます。

舞台では、舞台女優として活躍されている美波里さんのボーカル、ダンスが堪能できます。

 

Higher

 

マイケル・ジャクソンの振付師でもあるトラヴィス・ペイン氏のハードな振り付けがカッコいいダンスナンバー。

Endless SHOCK の中でも人気の高い曲。

 

夜の海

 

Endless SHOCKのクライマックスで披露される、光一さん作曲の楽曲。

この演目は涙がいつも溢れてきます。

この曲は光一さんらしさが詰まったものだと思いますし、Endless SHOCK を代表する曲。

 

「夜の海」については第2章(現在、第4章)で解説! 「夜の海」については第2章(現在、第4章)で解説!

 

Missing Heart / Don’t Look Back~戻れない日々

 

この2曲は光一さん作曲。

実はこの2曲はつながっています。

舞台では「Don’t Look Back」が初めからありましたが、ウチとコウイチの喧嘩のシーンで2015年に「Missin Heart」が登場しました。この2曲がつながっていることは聴けばわかると思います。

「Don’t Look Back」がサビで「Missing Heart」が A メロ、B メロのような…。

「Don’t Look Back」の「We’ll be together in my heart forever」と
「Missing Heart」の「We can not ceme back in your heart forever」の
メロディーが同じです 。

 

「Don’t Look Back~戻れない日々」は、2006年の光一さんのソロアルバム「Mirror」に歌詞違いの「追憶の雨」という曲として収録されています。

 

▼アルバム「Mirror」(画像クリックで商品詳細へ)

 

2006年リリース「KOHICHI DOMOTO Endless SHOCK Original Sound Track」収録曲

1枚目のサウンドトラックに収録されているもので光一さん作曲のものは「So Feel It Coming」「Why don’t you dance with me?」があります。

「Why don’t you dance with me?」を含め、今では舞台では披露されていない曲として、他に「AMERICA」「Love and Loneliness」「In the Cemetery」「One」を収録。

 

2枚目のサウンドトラックには収録されていませんが、今でも舞台で披露されている曲は

「So Feel It Coming」「NEW HORIZON」

です。

 

この2曲は1幕前半で披露されるので、とてもワクワクする曲。

特に私は、「NEW HORIZON」が大好きです。

 

この曲では、カンパニーが手をクラップ(たたく)する振り付けがあるのですが、それに合わせるように私たち観客も手拍子をします。

コンサートと違いミュージカルなので、観客は拍手以外はしません。

ですがこの曲の時だけは手拍子をするので、会場が一つになっているのが感じられてとても幸せな気持ちになります。

 

1枚目と2枚目、聴き比べてみるとEndless SHOCKの進化が感じられて楽しいと思います。

 

収録曲一覧

2006年リリース、アルバム「KOHICHI DOMOTO Endless SHOCK Original Sound Track」

曲番号 タイトル
1 OVERTURE(INST)
2 So Feel It Coming
3 NEW HORIZON
4 AMERICA
5 Love and Loneliness
6 花魁(INST)
7 戦車(INST)
8 合戦(INST)
9 死闘(INST)
10 罠(INST)
11 In the Cemetry
12 Why don’t you dance with me?
13 Flying2(INST)
14 マスク(INST)
15 夜の海
16 大桜(INST)
17 CONTINUE
18 One (通常盤のみ収録)

 

2017年リリース「KOHICHI DOMOTO Endless SHOCK Original Sound Track 2」

※15-17曲目は通常版のみに収録されている曲です。

曲番号 タイトル
1 OVERTURE 2009〜20XX
2 CONTINUE -prologue-
3 Yes, My Dream
4 ONE DAY
5 It’s A Wonderful Day
6 Dancing On Broadway
7 SOLITARY
8 Dead or Alive
9 New York Dream
10 Higher
11 ONE DAY -reprise-
12 MUGEN(夢幻)
13 夜の海
14 CONTINUE
15 Missing Heart
16 合戦2(INST)
17 Don’t Look Back 〜戻れない日々

 

 

ここまでEndless SHOCKの魅力をお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。劇場に足を運んで、実際にEndless SHOCKの素晴らしさを体験していただければ幸いでございます。

『Endless SHOCK』目次へ  (全14ページ)

 

 

目次著者

著者:しあ

40代後半女性。Endless SHOCKは博多座にて多数鑑賞。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。

お問い合わせはこちらから

堂本光一の魅力② 最高のエンターテイナー

Webon紹介目次著者
「Endless SHOCK(エンドレスショック)」は堂本光一さん主演の日本一チケットが取れないと言われているミュージカル。「フライング」「階段落ち」などの演目も素晴らしいですが、ストーリーの素晴らしさをもっと知っていただきたい。帝国劇場での鑑賞経験はございませんが、精一杯魅力をお伝えします。

「『Endless SHOCK』入門 ~堂本光一主演ミュージカル~」はこちらから!

著者:しあ

40代後半女性。Endless SHOCKは博多座にて多数鑑賞。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。

お問い合わせはこちらから

 

『Endless SHOCK』目次へ  (全14ページ)

 

前ページでは堂本光一さんのEndless SHOCK(エンドレスショック)という「舞台にかける情熱」についてお伝えしましたが、このページでは「最高のエンターテイナー」としての光一さんの魅力についてお伝えします。

光一さんが素晴らしいエンターテイナーであるからこそ、ストーリーに感情移入して感動することができるのだと思います。

 

KinKi Kidsとは違う堂本光一さん

 

Endless SHOCK(エンドレスショック)の中には様々な演目があり、観る人を楽しませています。

 

 

KinKi Kidsの堂本光一さんしか知らない人は、これほどの演目を行っていることに驚くのではないでしょうか。

私は、光一さんのことを「本当に素晴らしいエンターテイナーだな」と思っています。

 

Endless SHOCKをたくさんの人に見てもらいたいと思っていますが、チケットが取れない公演でもあるので、そもそも観たい人全員が観れていないのかもしれません。

光一さんの素晴らしいパフォーマンスを多くの人に見てほしいし、KinKi Kidsの光一さんとはまた違う、光一さんの素晴らしさをもっと知ってほしいなと思っています。

 

本物の表現者

 

マイケルジャクソンの振り付けを担当したトラヴィス・ペイン氏が、光一さんのことを絶賛していました。

トラヴィス氏は、Endless SHOCKの演目「Higher」の振り付けを担当。

“堂本光一の魅力② 最高のエンターテイナー” の続きを読む

堂本光一の魅力① 舞台にかける情熱

Webon紹介目次著者
「Endless SHOCK(エンドレスショック)」は堂本光一さん主演の日本一チケットが取れないと言われているミュージカル。「フライング」「階段落ち」などの演目も素晴らしいですが、ストーリーの素晴らしさをもっと知っていただきたい。帝国劇場での鑑賞経験はございませんが、精一杯魅力をお伝えします。

「『Endless SHOCK』入門 ~堂本光一主演ミュージカル~」はこちらから!

著者:しあ

40代後半女性。Endless SHOCKは博多座にて多数鑑賞。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。

お問い合わせはこちらから

『Endless SHOCK』目次へ  (全14ページ)

 

Endless SHOCK(エンドレスショック)では「KinKi Kids」としての光一さんとはまた違った魅力を知ることができます。

この第3章では光一さんの魅力を「舞台にかける情熱」「最高のエンターテイナー」というトピックに分けてお伝えしていきます。

このページでは光一さんの「舞台にかける情熱」についてお伝えします。光一さんの強い想いがあるからこそ、ストーリーで感動できる素晴らしい舞台が創り上げられているのだと思います。

 

1公演にかける思い

 

堂本光一さんのライフワークともいえるEndless SHOCK(エンドレスショック) 。

「その日の1公演をぶっ倒れるまでやる」

それが光一さんのポリシー。

“堂本光一の魅力① 舞台にかける情熱” の続きを読む

Endless SHOCKのみどころ⑥ 共演者 内博貴さん/神田沙也加さん

Webon紹介目次著者
「Endless SHOCK(エンドレスショック)」は堂本光一さん主演の日本一チケットが取れないと言われているミュージカル。「フライング」「階段落ち」などの演目も素晴らしいですが、ストーリーの素晴らしさをもっと知っていただきたい。帝国劇場での鑑賞経験はございませんが、精一杯魅力をお伝えします。

「『Endless SHOCK』入門 ~堂本光一主演ミュージカル~」はこちらから!

著者:しあ

40代後半女性。Endless SHOCKは博多座にて多数鑑賞。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。

お問い合わせはこちらから

 

『Endless SHOCK』目次へ  (全14ページ)

 

ここまで、Endless SHOCK(エンドレスショック)のストーリーの素晴らしさや、演目について紹介してきました。

このページではEndless SHOCKを彩る魅力的な共演者であるライバル役「内博貴さん」ヒロイン「神田沙也加さん」を紹介します。

 

内博貴さん(ライバル役)の魅力

 

Endless SHOCKはブロードウェイを目指す主人公「コウイチ」率いるカンパニー(=劇団のようなもの)の物語です。

ライバル役はストーリーの重要な役割を担っています。

今年2018年は中山優馬さんが、初めてライバル役を演じました。

 

中山優馬(なかやま ゆうま)氏
1994年生まれ。ジャニーズ事務所所属。

 

それまでのEndless SHOCKでは、内博貴さんと屋良朝幸さんがライバル役を多く演じてきました。

 

内博貴(うち ひろき)氏
1986年生まれ。NEWS、関ジャニ∞のメンバーとしても活躍を果たす。2010年よりEndlessSHOCKにライバル役「ウチ」として出演している。

屋良朝幸(やら ともゆき)氏
1983年生まれ。ジャニーズ事務所所属。2006年には堂本光一氏から依頼を受け、光一氏のソロ曲「SNAKE」の振り付けを担当する。

 

帝国劇場以外の地方公演が始まってからは、帝国劇場では屋良さん、地方劇場では内さんが演じることが多かったです。

私はいつも博多座で観ていますが、屋良さんがライバル役を演じたのは博多座では一度だけ。

なので私は、生では屋良さんバージョンを一度しか観ておらず、内さんバージョンを多く観ています。

 

私は、内さんのライバル役が大好きなんです。

これは屋良さんがどうだとか、嫌いだとかそういったことでは決してありません。

屋良さんのことも大好きです。

 

それぞれのライバル役には同じストーリーでも、個性が感じられます。

 

私は「屋良さん」のライバル役には「圧倒的な強さ」を感じます。

それとは逆に「内さん」のライバル役には「弱さ」を感じます。

 

 

屋良さんの演じるライバル役「ヤラ」にはコウイチに対する「俺の方がコウイチより上」という気持ちが感じられ、「コウイチを超えてやる」という気持ちが強く伝わってきます。

内さんの演じるライバル役「ウチ」には「コウイチを超えたい、超えてやる。でも絶対に適わない」という弱さが伝わってきます。

観ていて伝わってくるウチの弱さ、情けなさがとても魅力的なんです。

 

内さん自身がEndless SHOCKのパンフレットで、「台本にはコウイチを超えてやるっていう野心が描かれていますが、コウイチの事は超えられないってウチはどこかでわかってる。僕はそういう解釈です。」と語っていました。

 

私は、基本的に買ったら満足するタイプでパンフレットなどもすぐには見ないんです…。結構時間が経ってから見たりします。

なので後から内さんがこう語っていたの見て、私の解釈って間違っていなかったんだ!と、とても感激しました。

 

観る側にとっては、同じ役でもこんなに感じ方が違うのか~と楽しみがあります。

人気のミュージカルや舞台では、ダブルキャスト(二人の俳優が同じ役を演じること)、トリプルキャストが組まれていますが、そういった違いを楽しむのも素敵ですよね。

 

レベルアップする内さん

 

内さんバージョンを多く観てきて思うのが「毎年毎年とてもレベルアップしている」ということです。

歌も、ダンスも、芝居も、殺陣もとても素晴らしくなっています。

 

初めてライバル役を演じた時は、楽屋で「怖い…。」と言っていた内さん。

きっとたくさん努力しているんだろうな~と思います。

 

また、光一さんと内さんはとっても仲が良く、本当の兄弟みたい。

地方公演の時にはいつも一緒に食事をとってます。

特に博多の街、博多の食事が大好きで、二人とも「東京に帰りたくない(笑)」なんて言っています。

背の大きな内さんと背の小さい光一さんが仲良くしている姿は、ゴールデンレトリバーとポメラニアンがじゃれあっているよう。

人見知りであまり心を開かない光一さんが、ここまで内さんに心を開いているのは、内さんの天真爛漫で嘘のない人柄のおかげかな、と思います。

 

神田沙也加さん(ヒロイン)の魅力

 

神田沙也加さんは、Endless SHOCKが初めて博多座で上演されたとき(2012年)のリカ役(ヒロイン)でした。

 

神田沙也加(かんだ さやか)氏
1986年生まれ。映画「アナと雪の女王」の王女アナ役を吹き替え版で演じる。音楽ユニット「TRUSTRICK」として活動(現在休止)。母は歌手の松田聖子。

 

私は、沙也加さんのファンでしたので、初めてEndless SHOCKが博多座にやってくることに加え、リカ役が沙也加さんということで、楽しみがさらに大きくなりました。

 

実際、何公演か観てその歌声にとても魅了されました。

光一さんと沙也加さんがデュエットする「ONE DAY」という曲ではリカのコウイチへの想いが伝わってきてとてもとても感動しました。

 

沙也加さんのリカ役は、歌、演技、ダンス、そしてかわいらしさ、どれもが素敵でした。

リカ役は毎年キャストが変わり、その誰もがリカというキャラクターを素敵に演じています。

「リカとはこういう女性」というものを私に最初に示してくれた沙也加さん。

沙也加さんが私にとって、初めて生で観るリカ役でよかったと思っています。

 

Endless SHOCKが終わった後、沙也加さんは「いつかまたリカをやらせてもらえたら…」と語っていました。

私もいつかまた、沙也加さんのリカを見ることが出来たらうれしいな、と思っています。

 

この章では見どころについて解説してきましたが、次のページ(第3章)から主演「堂本光一さん」の魅力についてお伝えします。KinKi Kidsの時とは違う、Endless SHOCKを通して感じられる光一さんの魅力を知っていただきたいです。

『Endless SHOCK』目次へ  (全14ページ)

 

 

目次著者

著者:しあ

40代後半女性。Endless SHOCKは博多座にて多数鑑賞。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。

お問い合わせはこちらから

Endless SHOCKのみどころ⑤ 夜の海

Webon紹介目次著者
「Endless SHOCK(エンドレスショック)」は堂本光一さん主演の日本一チケットが取れないと言われているミュージカル。「フライング」「階段落ち」などの演目も素晴らしいですが、ストーリーの素晴らしさをもっと知っていただきたい。帝国劇場での鑑賞経験はございませんが、精一杯魅力をお伝えします。

「『Endless SHOCK』入門 ~堂本光一主演ミュージカル~」はこちらから!

著者:しあ

40代後半女性。Endless SHOCKは博多座にて多数鑑賞。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。

お問い合わせはこちらから

 

『Endless SHOCK』目次へ  (全14ページ)

 

Endless SHOCK(エンドレスショック)はストーリーが素晴らしいです。また、演目も素晴らしいものであり「ストーリーと演目の相乗効果」によって素晴らしい舞台になっていると思います。

このページではEndless SHOCKの中でも、特に感動的な演目「夜の海」についてご紹介します。

 

「夜の海」について

 

夜の海は、Endless SHOCK 2幕のクライマックスで上演される、とてもとても感動的な美しい演目です。

 

光一さんがジャニー喜多川社長(=ジャニーズ事務所の社長)に「夜の海」を演目にと提案したところ「こんな暗い曲をラストに持ってくるなんて信じられない」と言われたそう。

でも、ここでぶつかっておかなければジャニーさんを超えられないと感じ、

「絶対良いシーンになるからやらせて。」

と想いをぶつけたとの事。

 

今では「夜の海」は、Endless SHOCKを代表する曲となっており、ファンの間でも大人気。

Endless SHOCKグッズとして、オルゴールにもなりました。

“Endless SHOCKのみどころ⑤ 夜の海” の続きを読む

Endless SHOCKのみどころ④ 殺陣・階段落ち

Webon紹介目次著者
「Endless SHOCK(エンドレスショック)」は堂本光一さん主演の日本一チケットが取れないと言われているミュージカル。「フライング」「階段落ち」などの演目も素晴らしいですが、ストーリーの素晴らしさをもっと知っていただきたい。帝国劇場での鑑賞経験はございませんが、精一杯魅力をお伝えします。

「『Endless SHOCK』入門 ~堂本光一主演ミュージカル~」はこちらから!

著者:しあ

40代後半女性。Endless SHOCKは博多座にて多数鑑賞。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。

お問い合わせはこちらから

 

『Endless SHOCK』目次へ  (全14ページ)

 

Endless SHOCK(エンドレスショック)はストーリーが素晴らしいです。また、演目も素晴らしいものであり「ストーリーと演目の相乗効果」によって素晴らしい舞台になっていると思います。

このページでは「殺陣/階段落ち」の演目についてお伝えいたします。 

 

殺陣シーンについて

 

Endless SHOCKの中でも大きな話題となっているのが、約15分ほどに渡って行われる激しい殺陣のシーン。

 

Endless SHOCKでは堂本光一さん、キャスト全員が本格的な殺陣にこだわって、このシーンを創り上げています。

動きの激しさと手数の多さは、実際に生で観るとその迫力に圧倒されます。

しかも、舞台が上がったり下がったり回ったりするのです。

その中で行っているのですから、一歩間違えば大事故につながりそうな場面なんです。

 

アクション・コーディネーターの諸鍛治裕太さんが、光一さんに殺陣の指導を始めたのが2004年頃。

 

諸鍛治裕太(もろかじ ゆうた)
1965年生まれ。映画・ドラマ・舞台と数々のアクションのコーディネートを行う。手掛けた作品に映画「バトル・ロワイヤル」「あずみ」、ドラマ「SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜」などがある。

 

その時に殺陣の激しさに光一さんが倒れたそうですが、「俺できる。俺ガンバレ俺ガンバレ。」と自分に言い聞かせていたそう。

その姿に諸鍛治さんは感動したとの事。

「あれはすごい、やめたいじゃなくて、自分に活を入れている姿には脱帽。」

と語っていました。

 

そんな殺陣のシーンをご紹介します。

ちなみにニュースなどでよく取り上げられる「階段落ち」のシーンも、この殺陣のシーンの中の一コマです。こちらも合わせてご紹介します。

 

–以下ネタバレ的な内容を含みます–

ネタバレしたくない方のための「みどころまとめページ」は下記より! ネタバレしたくない方のための「みどころまとめページ」は下記より!

 

 

殺陣/階段落ち 登場シーン解説

 

下記では、演目「ジャパネスク」にて行われる殺陣シーンについて解説いたします。また、こちらの「ジャパネスク」では殺陣シーンと共に行われる「階段落ち」も見どころなのです。

 

 

「殺陣シーン」は、Endless SHOCKの1幕最後の演目、ジャパネスクで行われます。

 

リカ演じるお姫様がウチ(コウイチのライバル)陣営にとらわれ、それをコウイチ陣営が助けるという劇中劇が行われます。

 

「Endless SHOCK」のあらすじ
Endless SHOCKは、ブロードウェイを目指す主人公「コウイチ」率いるカンパニー(劇団のようなもの)の物語。仲間との衝突、和解を繰り返しながら、皆と心を一つにshowに自分の全てを捧げていくコウイチの姿が描かれている。「現実の芝居部分」と「劇中劇」とで物語は進行していく。

 

殺陣に入る前に光一さんは客席から登場します。

ウチが客席に向かって矢を放つ、それを客席後方でコウイチが手で取り阻害する。

コウイチがステージに駆け上がり、激しい戦いが始まる。

キャスト全員休む暇なく激しい殺陣の連続です。

 

光一さんは、このジャパネスクでは

「ウチとコウイチの気持ちのぶつかり合い。それを殺陣という物を通して表現している。」

と語っています。

 

この場面は観ているこちらも苦しくなる。

殺陣の迫力と共に、気持ちが伝わるからか、私はとても辛い気持ちになってしまいます。

なので、1幕終わった後には観ているだけだったのに、ぐったりします(笑)

でも、周りの人たちも疲れたように「はぁ~っ」と言っているので、同じ気持ちかもしれません。

 

【シーン解説!】殺陣の迫力と共に伝わってくる気持ち

この演目「ジャパネスク」では殺陣の前に出トチリしたウチの怒りをきっかけに、コウイチと激しく言い争いをしていてお互いの気持ちをぶつけあっています。

コウイチはカンパニーのリーダーとして、常にいろんなことを考えている。こうすればよくなる、ああすればよくなる、と。

そんなコウイチにウチは「お前のせいでみんなふりまわされてるんだ。」「またShow must go onかよ。続ける続けるって何を続けるんだよ」と言い、コウイチは「立ち止まったらそこですべてが終わってしまう」と言う。

そんな二人のすれ違い、対立が殺陣を通して表現されていると思います。

殺陣を通して、お互いの気持ちがぶつかり合っている、その気持ちが強く伝わってきます。

また、コウイチが相手側にボコボコにやられながらも何度も立ち上がる姿が「Show must go on 」の精神と重なり涙が出ます。

 

そして大階段が現れ、最上段にはとらわれたお姫様とウチが。

コウイチは階段を上がっていき、お姫様を助けるためウチと戦います。

 

そこでウチが刀を(わざと)落としてしまい機転を利かせた仲間が予備の刀をコウイチに渡します。

受け取ったコウイチは、それが真剣(本当に切れる剣)だと気づき驚く。

「Show must go on 何があってもショーを続けるんだろ?さあ、続けてみろよ」

と言わんばかりのしてやったり顔のウチ。

 

コウイチは、そんなウチの目の前に刀を突き刺し、

「抜けよ。抜けーーーーー!!」

とウチを挑発。

 

コウイチの「来い。」という言葉に驚くウチ。

しかしその迫力にパニックなり、ショーを続けコウイチを刺してしまう。

この出来事にウチはうずくまり泣き叫ぶ。

コウイチは「続けろー」と言い、自ら階段上で刀を掲げポーズ。

そして真剣で刺された血まみれのコウイチは、階段の最上段から転がり落ちてしまう。

 

▼階段落ちのイメージ

 

転がり落ちてもコウイチは最後までショーを続け、気力を振り絞り立ち上がり、手を上げ勝利のポーズをとって終演。

帝国劇場では奈落(=舞台の真下にあるスペース)に落ちますが、博多座では後ろに倒れ幕が下ります。

 

【筆者に聴きました!】階段落ちのここがすごい!
階段落ちは転がるのは割と簡単で、止める方が難しいそう。光一さんは階段落ちの際、下から5.6段目の階段で、転がりながら足で階段をダンっと踏んでブレーキをかけるそう。

そうしないと、ステージ下まで転がってしまうかもしれないから。冷静に転がっていることに驚きます。かすり傷や打撲はあるにせよ、大きな怪我がない事に感心します。

 

演目「ジャパネスク」前の楽屋シーンでは、演目「SOLITARY」の「ラストが暗くないか?」と仲間に言われたコウイチが「次のジャパネスクが、ハッピーエンドだからこれくらいでいいんだよ。」と語っています。

なので本来なら(事故が無ければ)、お姫様を助けウチ陣営をやっつけ、ハッピーエンドなのかな、と思います。

 

余談ですが、コウイチが階段最上段で壁を背にしてウチに刺されるシーン、光一さんの頭付近から血が噴き出します。

これは後ろの壁から噴き出しているのですが、その後光一さんの顔も血まみれになるんです。

それってどうやって?と思っていたのですが、2階席サイドの席から見ると光一さんが自分で顔に血糊を塗ってるのがわかりました。

壁の後ろの小さい穴から誰かが黒いスポンジを光一さんに渡して、前に立ちはだかっている内さんの陰に隠れ、下を向いてそのスポンジを顔に塗り、そのまま下に落としていました。

その場面を初めて見た時、こんな壮絶なシーンを演じながらも、冷静に段取りをしていることにちょっと驚いてしまいました。

 

殺陣のシーンは迫力があるだけではなく、コウイチとウチの気持ちが伝わってきてとても感動します。

次のページでは、クライマックスで上演される、特に感動的な演目である「夜の海」についてお伝えします。

『Endless SHOCK』目次へ  (全14ページ)

 

 

目次著者

著者:しあ

40代後半女性。Endless SHOCKは博多座にて多数鑑賞。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。

お問い合わせはこちらから