スタレビの楽しみ方① 【根本要のギター】

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「スターダスト・レビューが日本一のライブバンド」と言える理由を、数百本以上のライブに通い、ボーカル根本要のラジオを愛聴する筆者がお伝えいたします。スターダスト・レビューの「メンバー」「歴史」「魅力」など徹底解説!

スターダスト・レビュー入門 ~日本一のライブバンドと言える理由~ はこちらから

著者:しあ

40代後半女性。音楽が大好きでJ-POP K-POP 洋楽 演歌歌謡曲とさまざまな音楽を聴いています。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。音楽はとても生活を豊かにしてくれるもの。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。お問い合わせはこちらから

 

『スターダスト・レビュー入門』目次へ  (全14ページ)

 

 

▲右から2番目が根本要氏

 

このページから第3章。第3章ではスターダスト・レビューの曲以外の楽しみ方をご紹介。スターダスト・レビューには本当に様々な魅力があるのです。

このページではスターダスト・レビューのボーカル&ギター根本要氏のギターの魅力を解説していきます。

 

要さんのギター

▲根本要氏シグネチャーモデルのギター

 

スターダスト・レビューの根本要さんは、ボーカリストであるとともにギタリストでもあります。

 

しかもバンドの中にギターは要さんただ一人。

今は、サポートメンバーの岡崎さんがアコースティックギターを弾いていますが、岡崎さんが加わるまでギターは要さんだけでした。

 

▼アコースティックギター

 

 

多くのバンドは、ボーカルがギターを持つ場合でも、ギタリストは他にいることが多いですよね。

しかし、スタレビの場合はずーっとギターは要さんだけでやってきました。

 

これってよく考えると、すごいことだな~って思うのです。

メインボーカルを務めながら、バッキング(伴奏)からソロまですべてのギターをするなんて。

さらっとやっていますが、要さんのギターテクニックは本当にすごいのです。

 

ギターを手放さない

 

要さんは、いつでもどこでもギターを手放しません。

ラジオのゲスト出演、TVのトーク番組、雑誌等の取材・・・とにかくいつもギターを持っています。

 

ステージではエレキギターを弾いていますが、こういった取材の際にはいつもアコースティックギターを抱えています。

もう、ギターが体の一部なので常に持っていないと落ち着かないのです。

 

ツアーの移動中も公共交通機関以外はポロポロとギターを弾いており、それがメンバー、スタッフの子守歌になったりして・・・。

 

要さんのギターの魅力

 

ボーカリストとしてとても評価の高い要さんですが、ギタリストとしてもっともっと評価されていいと思います。

スタレビをよく知らない人からすると、ステージでずっと歌っており、ギターを弾いているとは思われていないかもしれませんね。

 

なのでそのように思っている方には

「要さんのギターにも注目してください!」

と叫びたいです。

 

私は、要さんのギターが大大大好きで、ステージでギターを弾いている姿はどんなイケメンギタリストよりも最高にカッコいい!と思っています(笑)

素人から見ても、ギターが本当に上手い!と思います。

 

楽器というのは、やはりその人の「人となり」が出るものだと思います。

これは、聴く側の感覚でしかないのでとても伝えづらいものなのですが・・・。

 

要さんのギターには優しさ暖かさがあふれていて、とても心地いいのです。

それは、音楽、ギターに対する愛情でもあり、要さんのギターからはそれがとても伝わってきます。

 

要さんのボーカル

 

ただ、ギターが好きで音楽を始めて、そもそもボーカルをするつもりではなく、「なんとなーく」ボーカルになってしまったという要さん。

実は誰かのバックバンドでギターを弾いていたかったそう。

それが、アマチュアの頃から、なんとなく歌うようになり、自分の歌が上手いかどうかもわからないままプロになり・・・。

 

そして何年か経って

「根本要、歌上手い」

と言われ始めた時に

「歌、もっとがんばんなきゃ」

と思い始めたそう。

 

それと同時に、歌が上手くなったらギターも上手くならなきゃ、と思ってプロとしての自覚が出たそう。

 

要さんは、いろんな音楽をよく聴く人で、好きになったものを自分に取り込みたいタイプ。

例えば海外のミュージシャンが素晴らしいプレイをした時に、自分もこんな風になりたいって思って努力するんですね。

要さんが敬愛しているスティングが2017年6月、来日公演を行いそのライブに参加した要さん。

 

スティングとは
1970年代後半から1980年代半ばに活躍したイギリスのロックバンド「ポリス(The Police)」でベーシスト兼ボーカルを務める。代表曲に映画「レオン」の主題歌になった「Shape of My Heart」がある。

▼スティング

 

そのパフォーマンスに自信を無くしたそうです。

自分よりも年上のスティングの歌、ギター共に素晴らしく、意気消沈。

「俺はまだまだだ」と思ったそう。

でも、その気持ちを糧に日々努力しているんですよね。

 

スタレビはよく練習するバンド

 

スタレビはとてもよく練習をしているそうです。

要さんも、メンバーに昔から練習しろ練習しろ、と言ってきました。

 

「俺より歌もギターも上手いのにデビューできない人もいる。俺たちはたまたま運が良かっただけなんだ。」

という要さん。

 

だからこそ、もっともっと上を目指したい。

こんな風に日々、積み重ねてきたことが今の要さん、スタレビにつながっているのだと思います。

 

根本要のギターを堪能するならこの曲がおすすめ

 

そんな、要さんのギターはスタレビのどの歌でも堪能できますが、一度聴いてみてほしいのが

「Cassiopeia」

という曲。

 

「Cassiopeia」はアマゾンで購入できます。(250円)

▼35th Anniversary BEST ALBUM 「スタ☆レビ -LIVE & STUDIO-」にも収録

 

この曲は日本のフュージョンバンド、カシオペアをリスペクトして創ったそう。

 

フュージョンバンド「カシオペア」とは
「フュージョン」は音楽のジャンルの一つで電子楽器を使用したジャズのようなもの。「カシオペア」は1979年に日本でデビューした。アルバム「THNDER LIVE」をきっかけに日本のみならず海外にも活動を広げる。

▼アルバム「THNDER LIVE」(画像クリックで商品詳細)

 

スタレビの「Cassiopeia」という楽曲は「なんかカシオペアっぽい曲を創りたい」ということで、創られたインストゥルメンタル(歌詞の無い演奏だけの曲)なのですが、本当にカシオペアっぽくカッコいい!

 

要さんのギターはもちろんですが、演奏スキルが高く、フュージョンバンドみたい。

ぜひスタレビの違った局面を聴いてほしいな、と思います。

 

以上、スタレビ根本要氏のギターの魅力でした。次のページではスターダスト・レビューの他アーティストとのコラボを紹介していきます。

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【スタレビの曲が多数聴ける。30日間無料体験有】

 

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ショパン「バラード1番」 初心者にもわかりやすく解説

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「クラシック音楽」と聞くとなんだか難しそうで敷居も高い。でもクラシック音楽を作っている作曲家だって人間です。面白いエピソードもたくさんあるんです。有名曲と作曲家を知りクラシック音楽を楽しみましょう!

「クラシック音楽初心者入門 ~有名曲・作曲家を学ぼう!~」はこちらから!

著者:めーぷる

国立大学医学部で大学生活を楽しみつつ、プログラマーとライターの仕事も手掛けています。幼少期からピアノとヴァイオリンを習っており、クラシック音楽、ジャズ、洋楽と幅広いジャンルの音楽に親しんでいます。趣味は幅広く、音楽の他にもバドミントン、スキー、スポーツ観戦、海外ドラマ、料理、カフェ巡りなど多岐にわたります。お問い合わせはこちらから

 

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<まずは聴いてみよう!>

クラシックの名曲を通じてクラシック音楽の魅力を学んでいきましょう!今回はショパンの「バラード1番」です。最初に音楽を聴いてから、記事を読むことでクラシックへの理解が増すことでしょう。

平昌オリンピックで、フィギュアスケートの羽生結弦選手が使用していたので、聴いたことがある人も多いのではないでしょうか。

▼羽生結弦選手

photo by David W. Carmichael CC 表示 3.0

 

 

さて、ピアノの名曲紹介もこのページでいよいよ最後です。

ラストを飾るのにふさわしい曲として、今回はショパンの「バラード1番」という曲を紹介します。

今や、日本人なら多くの方が知っているであろう曲ということが出来るでしょう。

なぜなら、この曲は平昌オリンピックで羽生結弦選手が見事に2連覇を成し遂げた時のショートプログラムの曲であるからです。

オリンピックでの羽生選手の流れるような演技というのはいまだに多くの人の記憶に残っていることでしょう。

 

今回はその余韻に浸りつつ、ショパンの「バラード1番」について掘り下げてみていきましょう。

 

ショパン

▲フレデリック・フランソワ・ショパン

 

ショパンは挙げればきりが無いほどの名曲を生み出したロマン派(※後述)の作曲家です。

彼の曲というのは現在でもテレビでBGMとして流れることがよくあるので、無意識のうちに耳にしているかもしれません。

ショパンはポーランドの作曲家です。

 

 

ショパンは8歳の時に既にコンサートを開くなど、演奏家としての才能も豊かでした。実際にピアノの名手として各地でコンサートを開いていたと言われています。

 

編集部コラム

前のページに出てきたフランツ・リストは10歳でコンサートを開き「スゴイなぁ」と思っていましたがショパンはなんと8歳でコンサートを開いていました!スポーツ選手は若い時に目立つ事が多いですが音楽家というのはさらに若い時から活躍するのですね!

 

しかし、彼のピアニストとしてのキャリアは生まれつき病弱な体の影響もあり、次第に陰りを見せることになります。

 

その一方で、彼がより豊かな才能を発揮したのは作曲面においてでした。

ショパンは自然と触れ合うことを好みました。

 

 

そのため、小さい頃から豊かな感性が育まれたのです。豊かな感性を活かして、響きの美しさというものを追求した作曲家こそがショパンなのです。

 

 

ロマン派音楽とは
ロマン派音楽は「ロマン主義」という感性の解放の欲求などに重きを置いた思想によって発展していった音楽のこと。

ショパンとリスト

▲フランツ・リスト

 

前のページではフランツ・リストについてご紹介しましたが、実は彼はショパンと同時代に活躍した作曲家です。

「ピアノの魔術師」と称されるリストに対して、ショパンは「ピアノの詩人」と言われるほど二人の対比というのは有名です。

 

 

実際に彼らは親交があったようです。

ショパンが書いた曲をリストがショパンの目の前で初見で弾いた際、リストは一つのミスもせず完璧に弾ききったという伝説も残っています。

その一方で、技巧的な曲を好むリストと情緒的な曲を好むショパンというのは正反対の存在でもありました。

そのため、お互いに自身の評論の中で相手のことを批判していたこともあります。

 

 

しかし、晩年になるとリストは『ショパン論』という自著の中でショパンの作品を絶賛しています。

ライバルでありましたが、やはりお互いに実力を認め合っていた中であるというのが伺えます。

 

 

バラード1番

バラードとは

 

「バラード」は私たちに馴染みのある歌などでも耳にする言葉です。

「バラード」という言葉の由来は中世の詩の形式の一つ「バラッド」にあります。

これを初めて器楽曲の名前として取り入れたのはショパンです。

※器楽曲=器楽の為のの曲。対義語の声楽曲。一般的な言葉で言えば「インストゥルメンタル」

ショパンは曲の題名に「バラード」という言葉を用いることで、古い歴史物語に基づいている曲であることを示唆しようとしたのだと考えられています。

 

「バラード1番」の物語

 

ショパンの「バラード」という曲集は4曲から構成されています。これら4曲は、それぞれ文学的な(物語のある)側面を持っています。

この物語性こそがショパンの「バラード」の最大の魅力であると言ってよいでしょう。

今回ご紹介している「バラード第1番」の物語は次の通りです。

 

 

『昔、リトアニアの深い森の湖にまつわる神秘的な謎を解こうと決心した勇敢な騎士がいて、湖に大きな網を投げて引き揚げてみると、なかに美しい姫君が入っていた。姫の話によれば、その昔この湖畔も立派な町であった。

あるときロシアとの戦争が起き、女たちは捕らわれの身になるよりは死を、と神に祈った。たちまち大地震が起きて城も町もみんな湖中に没した。女たちは水蓮に化身して、手をふれる者たちを呪った。

その水の国の姫君は、同族の出である騎士に危害を加えようとはせず、これ以上湖の神秘をあばくでないと言って、水のなかにすがたを消した』

(全音社「バラードとアンプロンプチュ」の楽曲解説より引用)

 

▼物語のイメージ

 

このような物語を思い浮かべながら聴くことで、より一層ショパンのバラード1番のドラスティックな展開を楽しむことができるでしょう。

 

▼バラード1番

 

さて、今回はショパンの「バラード1番」について見てきましたがいかがでしたでしょうか。

単なる音楽として聴くだけでなく、その物語にも注目すると非常に興味深い曲です。

ぜひ、リトアニアの騎士になった気分でドラマティックな曲調の変化を楽しんでください。

 

▼amazon MP3で購入できます

 

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著者:めーぷる

国立大学医学部で大学生活を楽しみつつ、プログラマーとライターの仕事も手掛けています。幼少期からピアノとヴァイオリンを習っており、クラシック音楽、ジャズ、洋楽と幅広いジャンルの音楽に親しんでいます。趣味は幅広く、音楽の他にもバドミントン、スキー、スポーツ観戦、海外ドラマ、料理、カフェ巡りなど多岐にわたります。お問い合わせはこちらから

フランツ・リスト「パガニーニ大練習曲第6番」 初心者にもわかりやすく解説

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「クラシック音楽」と聞くとなんだか難しそうで敷居も高い。でもクラシック音楽を作っている作曲家だって人間です。面白いエピソードもたくさんあるんです。有名曲と作曲家を知りクラシック音楽を楽しみましょう!

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<まずは聴いてみよう!>

クラシックの名曲を通じてクラシック音楽の魅力を学んでいきましょう!

今回はフランツ・リスト「パガニーニ大練習曲第6番」です。最初に音楽を聴いてから、記事を読むことでクラシックへの理解が増すことでしょう。また、聴きながら読むことでさらに理解が増すかと思います。

 

 

このページではフランツ・リストの作曲した「パガニーニ大練習曲第6番」についてご紹介します。

今までご紹介してきた「きらきら星変奏曲」「ピアノ協奏曲第2番」の2曲とは違い、メジャーな曲というわけではありませんが、非常に興味深い要素がたくさん詰まった曲です!

 

フランツ・リスト

▲フランツ・リスト

 

フランツ・リストは、クラシック音楽を語る上では欠かせない作曲家の一人だと言えます。

リストはオーストリア出身の音楽家・作曲家です。

リストは10歳の頃にはすでに自分でコンサートを開くなど、幼い時からピアノの演奏において神童ぶりを発揮していました。

10代の時点であのベートーヴェンからもその実力を絶賛されるなど、演奏家としては一流の域に既に達していました。

 

 

その後も順調に演奏家としてのキャリアを歩んでいき、次第に各地にリストの女性ファンが出現するようになります。

当時のファンというのは恐ろしいほどに熱狂的で、なんと「リストの入った浴槽に入っていた水ですら欲しがった」など、たくさんの伝説が残されています。

 

 

また、リストは演奏面においてのみならず、作曲面でも数々の名曲をこの世に残しています。

作曲した曲には自らの卓越した技巧を披露するための難曲が多く、今回ご紹介する「パガニーニ大練習曲」に収められている曲はどれもリストが残した難曲です。

また、リストは晩年になるとキリスト教に没頭するようになり、宗教的な側面が見られる曲を主に作曲するようになります。

当時の代表的な曲としては「エステ荘の噴水」という曲も挙げられます。興味のある方は「パガニーニ大練習曲第6番」と合わせて聴いてみる事で、その性格の違いというのを感じることが出来ることでしょう。

 

▼パガニーニ大練習曲第6番

▼エステ荘の噴水

エステ荘の噴水
「巡礼の年」というリストの曲集に収められた曲。この曲の半ばにはキリスト教新約聖書の一書であるヨハネ福音書から引用した「私が差し出した水は人の中で湧き出でる泉となり、永遠の生命となるであろう」言葉が掲げられている。

 

パガニーニとの出会い

▲ニコロ・パガニーニ

 

リストの人生を語る上で「パガニーニとの出会い」というのは欠かせません。

パガニーニはリストと同時期に活躍していたヴァイオリニストで、リストと同じくその卓越した演奏技術によって、一斉を風靡していました。

リストと同じく熱狂的なファンも多かったと言われています。

また、パガニーニは自身の超人的な技巧を披露するために数々の難曲を残しています。

このようにパガニーニは、あらゆる点でリストと非常によく似た人生を送っていたのです。

 

そんなある日リストはパガニーニの演奏会に赴き、彼の異次元の演奏技術に大きな影響を受けます。

リスト自身、すでにピアニストとしての名声を確立していたのですが、彼にとっても衝撃的な存在だったのです。

リストはパガニーニの演奏を聴いて、猛練習を始めます。その際に自分のための練習曲として作った曲集こそ、「パガニーニ大練習曲」なのです。

 

 

「パガニーニ」について詳しくは第2章バイオリン編で(このページは第1章ピアノ編)

 

パガニーニ大練習曲第6番

「パガニーニ大練習曲第6番」の構成

 

モーツァルトの「きらきら星変奏曲」をご紹介した際に「変奏曲」の構成についてご紹介したのを覚えていらっしゃるでしょうか。

今回ご紹介しているリストの「パガニーニ大練習曲第6番」もこの変奏曲という形式を取っています。

この曲は第2章で紹介するパガニーニの「24の奇想曲第24番」という曲をピアノ用に編曲した曲であり、その曲も変奏曲の形式を取っているのです。

 

「変奏(変奏曲)」とは
テーマ(主題)の部分をもとにその旋律(メロディー)は変化させずに、リズムや拍子を変化させたり、装飾音を付けたりすることを変奏と言います。

モーツァルトの「きらきら星変奏曲」では、きらきら星の「き~ら~き~ら~ぼ~し~よ~♪」という馴染みのあるメロディはそのままですが、アレンジが加えられおり急に早くなったりする箇所があったりします。実際に聴いてみると理解しやすいと思います。

▼きらきら星変奏曲

ちなみに変奏曲は今回の「パガニーニ大練習曲」のように当時「練習曲」としての意味合いが強かったので技術的に難しい曲が多くあります。

 

「パガニーニ大練習曲」の魅力

 

「パガニーニ大練習曲第6番」は技術的に非常に難しい箇所が沢山あり、それを軽々と弾きこなす演奏者の姿というのは大変見応えがあります。

また、リストがこの「パガニーニ大練習曲第6番」を作曲するにおいて元となった(編曲した)パガニーニの「24の奇想曲第24番」と聴き比べてみることで、その魅力というのはより引き立つはずです。

リストの編曲における才能というものをより深く味わうことが出来るに違いありません。

 

▼リストの「パガニーニ大練習曲第6番」

▼パガニーニ「24の奇想曲第24番」

 

さて、今回はリスト「パガニーニ大練習曲第6番」についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。ぜひ、リストとパガニーニという同時代に生まれた稀代の音楽家の姿を思い浮かべつつ聞いてみてください。

 

Amazon music Unlimitedでも聴けます

 

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モーツァルト「きらきら星変奏曲」 初心者にもわかりやすく解説

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<まずは聴いてみよう!>

クラシックの名曲を通じてクラシック音楽の魅力を学んでいきましょう!

今回は「きらきら星変奏曲」です。最初に音楽を聴いてから、記事を読むことでクラシックへの理解が増すことでしょう。

 

 

今回はモーツァルトの作品「きらきら星変奏曲」について紹介いたします。「きらきら星」と言えば、誰もがそのメロディーを聴いたことがあることでしょう。

この曲はあの有名なメロディーが「モーツァルトの自由奔放な感性によって次々と変幻自在なアレンジが繰り出されていく」という非常に親しみやすく、面白味のある曲です。

それではモーツァルトの魔法が繰り出す世界に足を踏み入れてみましょう♪

 

モーツァルト

▲ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト

 

モーツァルトは18世紀半ばにオーストリアのウィーンで生まれました。

 

ウィーン
クラシック音楽が盛んなオーストラリアの首都。ベートーヴェン・シューベルト・モーツァルトなど多くの作曲家が活躍し「音楽の都」とも呼ばれる。

 

3歳から現在のピアノの原型であるチェンバロという楽器に初めて触れます。

▼チェンバロ

 

モーツァルトは幼いころから音楽の才能を如何なく発揮し、国王の前で演奏会を行うなど早くからその名声を手にしました。

 

しかし、彼が秀でていたのはその演奏技術だけではありません。彼は5歳の時に初めての作品を制作し、その後は作曲の面でも大きな活躍を遂げます。

彼が制作する曲の一番の特徴は、彼の感性の豊かさが存分に発揮されている事です。

まるで幼い子供の視点に立っているかのような穢れのないクリアーな楽曲を数多く生み出しました。

 

今回の「きらきら星変奏曲」も彼の感性が遺憾なく生かされた作品です。

 

 

きらきら星

 

「きらきら星」というのは、もともと「きらきら星」という名前ではありませんでした。もともとの曲はフランスで流行していた恋のシャンソン(歌)で、特に題名はありませんでした。

 

きらきら星にはいくつもの歌詞が作られていき、その中の一つが

「ああ、お母さん、あなたに申しましょう (“Ah! vous dirai-je, maman”) 」

です。

これこそ正式な「きらきら星」なのです。

それをモーツァルトがピアノ用に編曲したのが、「きらきら星変奏曲」です。

 

きらきら星変奏曲

「変奏曲」とは

 

多くの方は「変奏曲」というワードを耳にしてもあまりピンと来ないのではないでしょうか。

「変奏」とはテーマ(主題)の部分をもとにその旋律(メロディー)は変化させずに、リズムや拍子を変化させたり、装飾音を付けたりすることです。

 

「変奏」をさらに噛み砕いて説明!
モーツァルトバージョンの「きらきら星変奏曲」だとアレンジが加えられており、きらきら星の「き~ら~き~ら~ほ~し~よ~♪」という馴染みのあるメロディはそのままに、急にテンポが早くなる部分があったりすると思います。これが「変奏」です。実際に聴いてみれば「変奏とは何か」が理解しやすいかと思います。

 

「変奏曲」とはそのような変奏を繰り返して進行して成り立っている楽曲のことです。

どの変奏でも必ずテーマの旋律が保たれたまま進行していくことが特徴です。

この変奏曲という形態はモーツァルトの他にもハイドンやシューマン、リストなどといった多くの偉大な作曲家が採用しています。

 

 

変奏曲というのは当時、練習曲としての意味合いが強かったので、技術的にも難しいものが多くなっています。

練習曲というと、つまらないものとして敬遠されがちですが、多くの人が練習曲として楽しく弾くことができるように、当時の作曲家たちは変奏曲のテーマとしてきらきら星のような簡単なメロディーを用いることが多かったようです。

 

「きらきら星変奏曲」の構成

 

きらきら星変奏曲の冒頭はまず、テーマ(みなさんがよく耳にするあの有名な箇所)から始まります。

そしてその後変奏の部分が始まり、全部で12の変奏が次々と繰り出されていきます。

また、この曲の変奏で重要な特徴として、長調(明るい曲調)の変奏だけでなく、短調(暗い曲調)の変奏も含まれているということが挙げられます。

 

変奏曲では基本的に同じ旋律を基調とした変奏が続くため、必然的に明るい曲調のみ、もしくは暗い曲調のみが続くことが多いです。

どの変奏もきらきら星の旋律(メロディー)だと「今は明るい曲調」「今は暗い曲調」と簡単にわかるようになっているので、聞いている人も楽しみやすい構成となっています。

 

きらきら星変奏曲の魅力

 

きらきら星変奏曲の魅力というのはなんといっても、あの有名な「きらきら星」の旋律を変幻自在に姿を変えながら進行していく面白さにあるでしょう。

次々と繰り出される変奏に思わず、モーツァルトの感性・発想力の豊かさに唸ってしまうことでしょう。

また、演奏する側にとっても、きらきら星変奏曲は練習曲として有用な曲です。楽しみながらピアノを上達させることができるという点でも非常に価値のある曲なのです。

 

 

このように「きらきら星変奏曲」を少し掘ってみてから聴くと今までとは違う聴き方ができると思います。是非もう一度聴いてみていただければと思います。

 

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ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」 初心者にもわかりやすく解説

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<まずは聴いてみよう!>

クラシックの名曲を通じてクラシック音楽の魅力を学んでいきましょう!

今回はラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」です。最初に音楽を聴いてから、記事を読むことでクラシックへの理解が増すことでしょう。また、聴きながら読むことでさらに理解が増すのでおすすめです。

【第1楽章】

【第2楽章】

【第3楽章】

 

 

このページでは作曲家ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」についてご紹介していきます。

ラフマニノフの協奏曲第2番は聞いたことがあるという人と言うのは多いはずです。

なぜなら4年前のソチオリンピック。フィギュアスケート・女子フリーで浅田真央選手がショートプログラムの失敗をものともしないような迫真の演技を見せたのを覚えているという方も少なくないでしょう。

その時浅田真央選手がフリースケーティングのプログラムとして用いた曲こそ、「ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番」だったのです。

▼ソチ五輪の浅田真央選手

photo by David W. Carmichael CC 表示-継承 3.0

 

そのほかにも、テレビのBGMやCMとして用いられている場合も多いので、意識せずとも聞いたことがあると言う方も少なくないでしょう。

 

セルゲイ・ラフマニノフ

 

ラフマニノフは19世紀後半から20世紀にかけて活躍したロシアの作曲家です。

ラフマニノフはピアニストとしても活躍しており、彼の手は大きいうえ柔軟性も極めて高かったためおよそ12度、つまりドからソまで届いたという伝説の持ち主としても有名です。

 


※ドから1オクターブ上のソまでは約37センチ

 

ラフマニノフはその類稀な才能と自らの恵まれた手を武器にピアニストとして大きな成功をおさめ、あの「フランツ・リストに匹敵する」という声すら上がるほどのピアノの名手でした。

 

フランツ・リストとは
フランツ・リストはオーストリア出身の音楽家・作曲家。10歳の頃にはすでに自分でコンサートを開くなど、幼い時からピアノの演奏において神童ぶりを発揮していた。

10代でベートーヴェンからもその実力を絶賛。リストの入った浴槽の水を欲しがる程の熱狂的なファンも出現したという逸話も。

▼フランツ・リスト

 

そんな彼は非常に有名な曲を残していますが、彼の残している曲というのは彼が生きている時代には評価が大きく二分されてしまっていたというのもまた事実です。

彼の残した名曲の数々は彼の死後になって再評価されたものというのも少なくないのです。

そのような死後再評価された彼の作品の中の一つが今回ご紹介している「ピアノ協奏曲第2番」なのです。

 

 

ピアノ協奏曲第2番

「ピアノ協奏曲」とは

 

クラシック音楽の曲にはさまざまな形態がありますが、その中の一つに「ピアノ協奏曲」というものがあります。

ピアノ協奏曲とは簡単に言えば「1人で演奏するピアノが他の楽器と協力して奏でる」曲になります。

ピアノ協奏曲の場合、ソリスト(1人で演奏する人)用のピアノがオーケストラの前に設置されており、オーケストラの伴奏(補助的な演奏)に合わせて、ソリストが旋律(メロディー)を奏でていくという形態が基本になります。

 

▼ピアノ協奏曲の様子(一番前にいるピアノの奏者が「ソリスト」)

photo by Justin Ruckman from Charlotte, NC, USA – Rachmaninov Piano Concerto No. 2, Mvt. I CC 表示 2.0

 

ピアノ協奏曲の中にはオーケストラがメロディーを、ソリストがピアノで伴奏をするという場合もあるのですが、基本的にはソリストの奏でる旋律(メロディー)がメインで楽曲が進行していくと考えて差し支えないでしょう。

 

 

ピアノ協奏曲の魅力はなんといってもピアノとオーケストラの抜群のコンピネーションが織りなす「掛け合い」にあるということができます。

この「掛け合い」について説明すると少し長くなってしまうので初心者の方はとりあえずここま理解しておけば十分でしょう。

 

「ピアノ協奏曲第2番」の構成と魅力

 

ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番は第1楽章、第2楽章、第3楽章の3つから構成されています。

 

第1楽章は荘厳な雰囲気のなかで進行していきます。

▼「ピアノ協奏曲第2番」第1楽章

 

重厚感のあるメロディーはロシア正教(ロシアのキリスト教の一つ)の鐘の音をモチーフにしています。

第2楽章では第1楽章とは打って変わって、甘美なメロディーで情感たっぷりに進行していきます。

▼「ピアノ協奏曲第2番」第2楽章

 

第3楽章では自由奔放な性格と叙情的(じょじょうてき:情緒溢れるものを感じること)な性格が入り乱れながら早いテンポで小気味良く進んでいきます。

▼「ピアノ協奏曲第2番」第3楽章

 

 

この曲は伝統的な3楽章構成をとっています。

ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番は極めて技巧的な箇所が多く、演奏家としても一流であったラフマニノフの技巧に匹敵するテクニックが要求され、ピアノ曲の中でも屈指の難曲です。

 

また、ラフマニノフのピアノ協奏曲というのはラフマニノフが20代前半の時に作曲されました。

ラフマニノフがピアノ協奏曲第2番を制作した時はラフマニノフはまだ作曲家として駆け出しの時期でした。

そのため、ピアノ協奏曲第2番というのはラフマニノフにとっては処女作と位置付けることのできる作品なのです。

当時は批評家たちの酷評に晒されることも多くありましたが、その後その魅力が再認識され、今日では名曲として親しまれています。

 

 

さて、このページではラフマニノフのピアノ協奏曲第2番について見てきましたが、いかがでしたでしょうか。

今までこの曲のことを知っていた人も、そうでなかった人も、今回の内容を踏まえて聴くことで新しい世界が開けてくることでしょう。

是非、多くのクラシック音楽に触れていただければと思います。

 

 

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目次著者

著者:めーぷる

国立大学医学部で大学生活を楽しみつつ、プログラマーとライターの仕事も手掛けています。幼少期からピアノとヴァイオリンを習っており、クラシック音楽、ジャズ、洋楽と幅広いジャンルの音楽に親しんでいます。趣味は幅広く、音楽の他にもバドミントン、スキー、スポーツ観戦、海外ドラマ、料理、カフェ巡りなど多岐にわたります。お問い合わせはこちらから

スターダスト・レビューおすすめアルバム 【37年間の作品から厳選】

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著者:しあ

40代後半女性。音楽が大好きでJ-POP K-POP 洋楽 演歌歌謡曲とさまざまな音楽を聴いています。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。音楽はとても生活を豊かにしてくれるもの。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。お問い合わせはこちらから

 

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▲左から:柿沼、根本、林、寺田

 

第2章ではスターダスト・レビューの魅力を解説しています。知ればスターダスト・レビューにハマるはず。

このページでは著者がおすすめするスターダスト・レビューのアルバムを紹介していきます。

 

筆者おすすめのアルバム一覧

 

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スターダスト・レビューおすすめアルバム6選

 

スタレビは2018年までに、オリジナルアルバムの他、ベストアルバム、アカペラ、ライブなど計41枚のアルバムをリリースしています。

ぜひこれは聴いてほしいというものを、キャリア37年の各年代から厳選してご紹介したいと思います。

 

1 「THANK YOU」 3rdアルバム・1985年発売

 

3枚目のオリジナルアルバム。

それまでの2枚のアルバムは、楽しさと共に少しあか抜けていないところが、かわいらしく魅力的だったと思うのですが、この「THANK YOU」は洗練されたキラキラとした印象。

 

1曲目の「THANK YOU」は今でもライブでよく歌われる人気曲。

 

 

「今夜はようこそここへ~」の歌いだしで始まるこの曲は、ご当地ネタを多く入れるスタレビのライブにとって、その土地へのご挨拶的な意味合いを含む歌。

曲の最後に要さんが英語を織り交ぜながら

「~愛してるぜ〇〇」

と各地方の名前を入れてくれるのがとてもうれしい。

 

ライブでは定番の「と・つ・ぜ・んFall In Love」のオリジナルが収録されていてとても初々しい。

 

 

「想い出にかわるまで」はギターのイントロとバックでズンチャズンチャ鳴っている柿沼さんのベースが超カッコいい!

 

 

ファンの間でも隠れた名曲と人気の高い「涙のエピローグ」は切ない歌詞がとても心に響きます。

 

 

初代キーボーディストの三谷さんはボーカルをとることもあったのですが「夜間飛行」はその伸びやかなボーカルスキルが楽しめます。

 

 

著者おすすめアルバム「THANK YOU」(1985年、2002年再発売)

 

2 「Brightest!」 9thアルバム・1991年発売

 

とても明るく輝いているアルバムで私の大好きな1枚。

車の中、電車の中、何聴こうかなと悩む時、なんとなくいつもこれを流している気がします。

それほど聴きやすく、名曲ぞろいのアルバム。

そして曲順がとてもいい!

 

「Celebrate」から 「Destiny」への流れが秀逸。

 

 

「Celebrate」のメンバーの歌いまわし、それにつながる「Destiny」の要さんと三谷さんのツインボーカルがとても気持ちいい。。

心地よく幸せ感いっぱいに包まれます。

 

▼元スタレビメンバーの三谷氏

 

この2曲はつながっていて「Destiny」の最後の

「君だけに贈るよ~Hoo!」

という締めで一気に気持ちが最高潮!

 

「Goin’ Back To 1981」はライブでも定番の1曲。デビュー時の1981年を歌ったもの。

 

 

バンド結成時の気持ちを今も忘れていないスタレビ、今でもこの曲をみんなで歌って盛り上がれるのは本当に素晴らしいこと。

 

著者おすすめアルバム「Brightest!」

 

3 「艶」 12thアルバム・1995年発売

 

三谷さん脱退後、4人で初めて製作したもので、スタレビ第二期の始まりのアルバム。

 

 

バンドサウンドにこだわって創られたもので、メンバーのそれぞれのプレイがとても楽しめる。

特に要さんのギターが冴え渡っている印象。

私はこの頃からギタリストとしての要さんがとても大好きになりました。

「空がこんなに青いはずがない」の要さんのギタープレイが素晴らしいのですが、なかなか難しくライブで演奏する時は苦労するそう。

 

著者おすすめアルバム「艶」

 

4 「還暦少年」 23rdアルバム・2018年発売

 

2018年時点で最も新しいオリジナルアルバム。

スタレビと仲の良い、スーパーギタリスト佐橋佳幸氏プロデュース。

 

佐橋佳幸(さはし よしゆき)
ギタリストで音楽プロデューサー。妻は女優の松たか子。

▼佐橋佳幸氏

 

2004年の発売のスタレビ18thアルバム「AQUA」以降、どのアルバムもスタレビの世界観は変わっておらず、ずっと大きな流れの中でアルバム制作している感じでとても統一感があります。

 

最新アルバムの「還暦少年」もその世界観を損なわず、しかも還暦過ぎてもまだまだこんなにやれるという決意表明のアルバム。

じゃないと、こんなタイトルつけられません。

 

一つ一つの音が際立ちながらも、それぞれが決して邪魔をしていない素晴らしい音創りはプロデューサーとしても名高い佐橋さんの手腕のたまもの。

 

タイトル曲の「還暦少年」は、年を重ねることを不安に思うすべての人に贈りたい。

60代になってもこんなに楽しい、まだまだやりたい、そんな意気込みを肩ひじ張らずに言えるスタレビ。

そんな姿を見て自分もこんな風に年を重ねたい、と思ってもらえたら、と思います。(私も含め)

 

「誰でも平等に年をとっていく、だったら楽しく年をとりたいよね。 例えば今までできたことができなくなった時、もっと別のやり方をしたらできるんじゃないかって思うんだ。」

 

こんな風に要さんはいつも、できないことを悔やむより、違う方法を探す人。

「お楽しみはいつもこれから 一緒に行こうぜ Come On!」

この言葉にきっと元気と勇気をもらえるはず。

 

「路傍の歌」は要さんの心の中にずっとある想いを、60歳になった今だからこそ詩にできた歌。

ただ淡々と、そこにありなさい、そのままでいいんだよ、と優しく語りかけてくれる歌。

 

 

スタレビはいつも希望を歌ってきました。

シンプルな優しい言葉で紡がれる小さな希望は、私たちの生活にいつも寄り添い、日々の生活を優しく照らしてくれています。

歌詞にあるように、誰かの心に「この歌が届くように・・・」私もそんなことを願っています。

 

著者おすすめアルバム「還暦少年」

 

5 「スターダスト・レビュー 35th Anniversary Tour スタ☆レビ」 5thライブアルバム・2016年発売(ベストアルバム)

 

手っ取り早くベストが聴きたいなら、数あるベストアルバムの中でもこれがおすすめ。

5枚組全62曲をライブバージョンで聴ける、まさにスタレビベストの真骨頂。

スタレビの曲を知りながら、しかもライブバンドとしてのスタレビが楽しめるアルバムです。

 

 

著者おすすめライブアルバム「スターダスト・レビュー 35th Anniversary Tour スタ☆レビ」

 

6 「ALWAYS」 3rdアカペラアルバム・2008年発売

 

スタレビのアカペラカバーアルバム。

現サポートメンバー添田さんと岡崎さんを加えた「アカペラ&コーラス」は、スタレビのボーカルワークをたっぷりと堪能することができます。

 

 

添田さんと岡崎さんのアレンジが楽しめるほか、初代、二代目キーボーディストの三谷さん、光田さんもアレンジなど制作に携わった豪華な1枚。

 

▼1998~2001年までスタレビメンバーだった光田健一氏

 

 

ムーンライダーズ、鈴木茂氏、山下達郎氏、オフコースなどスタレビが影響を受けたアーティストの曲をカバー。

 

▼ムーンライダーズ

▼鈴木茂

▼山下達郎

▼オフコース

 

各アーティストへの最大の敬意が感じられ、またそれを踏まえた上で、スタレビのカラーに染めているのはとても素晴らしい。

小田和正さんとのユニット、「オダ☆レビ」名義の、ファンへの想いが込められた「思い出は歌になった」はとても感動的。

 

▼小田和正

 

著者おすすめアカペラアルバム「ALWAYS」

 

以上、著者がおすすめするスターダスト・レビューのアルバム紹介でした!次のページから第3章。第3章ではスターダスト・レビューをもっと楽しむ方法をスタレビファンの著者が解説していきます!

 

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スターダスト・レビューおすすめの名曲 【代表曲「木蘭の涙」ほか】

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第2章ではスターダスト・レビューの魅力を解説しています。知ればスターダスト・レビューにハマるはず。

このページでは著者がおすすめするスターダスト・レビューの名曲を紹介していきます。

 

代表曲「木蘭の涙」(25thシングル・1993)

 

スターダスト・レビューの代表曲と言えば「木蘭の涙(もくれんの涙)」を思い浮かべる方が多いと思います。

さまざまなアーティストにカヴァーされているので、知っている人も多いのでは。

しかしスタレビにはこの「木蘭の涙」以外にも隠れた名曲、おすすめの曲があります。

 

要さん曰く

「隠れた名曲って言われるけど、俺たちは別に隠してないからね(笑) なかなか見つからないだけなんだ。」

と。

▼要さん・・・根本要、スターダスト・レビューのボーカル

ここでは

「ファン以外の人にはあまり知られてないけど、ぜひ聴いてほしいおすすめの曲」

をスタレビファン歴24年の私が独断と偏見でご紹介したいと思います。

選んだ曲はどれも順不同です。

 

 

スターダスト・レビューおすすめの名曲一覧

 

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曲名 収録アルバム 聴く方法
木蓮の涙 SOLA
Love Songs
CDアルバム
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トワイライト・アヴェニュー TO YOU -夢伝説-
Best Wishes
CDアルバム
Amazon Music Unlimited
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と・つ・ぜ・んFall In Love THANK YOU CDアルバム
Amazon Music Unlimited
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レコチョク
Syncopation Love Goodtimes&Badtimes CDアルバム
レコチョク
HELP ME CDアルバム
レコチョク
KEEP ON ROLLIN’ CDアルバム
レコチョク
約束 B.O.N.D. CDアルバム
春キャベツ 太陽のめぐみ CDアルバム
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道 ~The Song For Us~ SHOUT CDアルバム
レコチョク

 

おすすめの名曲8選

1 トワイライト・アヴェニュー (4thシングル・1983)

 

スタレビ初期の初めてのスマッシュヒット(知名度を上げるには充分な数売れた)曲。

美しくせつない歌詞とメロディ、そしてこの歌の世界は要さんの声と相まってとても心に響きます。

女性目線で

「友達から恋人へと発展できない恋のせつなさ、悲しみ」

が歌われているのですが、要さんの優しいボーカルがとてもよく合っていて切なくなります。

 

2番のサビ前に要さんのギターソロが、歌に少しかぶり気味に入ってくるのですが、このギターソロのメロディが秀逸!

 

ライブでもCDでも、いつも歌とギターに聴き惚れてしまいます。

この曲はアカペラバージョン(楽器無しで歌のみ)で歌われることも多く、それもとっても素晴らしいのですが、バンドバージョンのほうが曲の良さをより実感できると思います。

 

▼トワイライト・アベニューのバンドバージョン

 

「トワイライト・アベニュー」の誕生秘話
それまで、鳴かず飛ばずだったスターダスト・レビューが、スタッフから次の曲が売れないと後がないと言われ、初めて作詞家に依頼して書いてもらった4枚目のシングルが「トワイライト・アヴェニュー」。

▼詳しくは第1章で!

 

2 と・つ・ぜ・んFall In Love (3rdアルバム・1985「THANK YOU」収録)

 

スタレビのライブでは外せない、欠かせない大人気曲!

オリジナルバージョンをCDで聴くと、なぜこの曲が人気なのかがあまり感じられないかも・・・。

と、いうのもこの曲はライブで育っていった曲だから。

 

「オリジナルバージョン」と「現在のライブバージョン」とを聴き比べると、全体的に大きく手が加えられていて、とっても豪華なライブ映えするサウンドに!

「1、2 He we go Jump!!!!! 」

の要さんの掛け声とともに、みんなでジャンプするのが最高に楽しい!

 

と・つ・ぜ・んFall In Love収録アルバム「THANK YOU」(3rdアルバム・1985、2002再発売)

 

と・つ・ぜ・んFall In Loveは「スタ☆レビ -LIVE&STUDIO-」(11thベストアルバム・2016)にも収録

 

3 Syncopation Love (14thアルバム・1997「Goodtimes & Badtimes」収録)

 

スタレビのバンドとしてのスキルがたっぷりと楽しめる、派手なブラスアレンジ(金管楽器などのアレンジ)の効いた豪華なナンバー。

ちょっと色気のある歌詞が、この曲の疾走感とあってとてもカッコいい曲。

 

この曲が収録されているアルバム「Goodtimes & Badtimes」から、スタレビのバンドとしてのスキルがさらに加速していったような気がしています。

ライブでやるのが難しいようなので、最近はなかなかセットリスト(ライブで演奏する曲)に入りません。

 

おすすめ曲「Syncopation Love」の収録アルバム「Goodtimes&Badtimes」

 

4 HELP ME (12thアルバム・1995「艶」収録)

 

ビートの効いたカッコいいロックナンバー。

とにかくずっと腰でリズムをとっていられます。それぞれの楽器が際立ったビートの勢いがすごすぎる!スタレビの演奏力の高さが堪能できる曲。

アルバム「艶」に収録。

 

おすすめ曲「HELP ME」の収録アルバム「艶」

 

5 KEEP ON ROLLIN’ (12thアルバム・1995「艶」収録)

 

要さんのギターから始まる、最高にカッコいい軽快なロックンロールナンバー。

タイトル通り、「転がり続ける=走り続ける」というスタレビの決意表明のような曲。

初代キーボーディストの三谷さんが脱退した後のアルバム「艶」に収録されており、これからのスタレビの方向性を暗示した曲。

 

ライブでは会場みんなでリズムに乗って横揺れからこぶし振り上げ、さらにメンバーがステージを走り回るとっても楽しい曲。

 

おすすめ曲「KEEP ON ROLLIN'」の収録アルバム「艶」

 

6 約束 (21thアルバム・2012「B・O・N・D」収録)

 

大切な人を思う珠玉のバラード。

優しく深く暖かい愛を歌うスタレビの曲の中でも、秀逸な1曲。

この世界観はここ数年のスタレビの大きなテーマとなっていて、多くの人が共感できると思います。

 

私はスタレビのバラードではこの曲が一番好き。

 

「心が空を飛び越えてゆく どうしてこんなに君を好きだって思えるんだろう」

という歌詞に注目。

 

「どうしてこんなに君を好きなんだろう」

という言い回しではないところに、この詩の深さを感じます。

 

この曲はDHCのCMソングとして歌の一部が流れていて、その後ライブで歌われることはあっても、なかなかCD化されずファンもずっと心待ちにしていました。

やっとアルバム「B・O・N・D」に収録され、とても人気の高い曲です。

 

おすすめ曲「約束」の収録アルバム「B・O・N・D」

 

7 春キャベツ (20thアルバム・2009「太陽のめぐみ」収録)

 

ファンからの日々の悩みや相談を受けて

「元気にあなたらしく生きていってほしい」

そんな願いを込めて要さんが創った、暖かなメッセージソング。

 

スタレビの曲の多くは、そんなに派手さはないかもしれないけれど、とても人の気持ちに寄り添う歌詞が多いです。

優しく問いかけてくれるその言葉は、シンプルだけどとても心にじんわりと染み入ります。

スタレビのファンでいてずっと感じることは、スタレビって嘘がないんです。

だから、その嘘のない歌にとても励まされ、共感できるんです。

 

おすすめ曲「春キャベツ」の収録アルバム「太陽のめぐみ」アルバム

 

8 道 ~The Song For Us~ (22ndアルバム・2014「SHOUT」収録)

 

要さんがファンのために作った感動的なゴスペルバラード。

スタレビにとっての一番の誇りはファン。

一緒に歩いてきた道、これからも一緒に歩いていく道。スタレビからの大きな愛がファンを包む名曲。

ライブで聴いたとき涙が止まりませんでした。

改めて、スタレビのファンでよかった、出会えてよかった、と思わせてくれる名曲です。

 

おすすめ曲「道 ~The Song For Us~」の収録アルバム「SHOUT」

 

以上、著者がおすすめするスターダスト・レビューの名曲でした。次のページではスターダスト・レビューのおすすめアルバムを著者が厳選して紹介していきます。

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スタレビ根本・MCの魅力 【プールに落ちたコンタクトレンズ】

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第2章ではスターダスト・レビューの魅力を解説しています。知ればスターダスト・レビューにハマるはず。

このページではスターダスト・レビューのボーカルである根本氏のMCの魅力を紹介していきます。

 

根本要のトーク

▲写真左:根本要氏

 

スターダスト・レビューを語るとき「根本要さんのトーク」は絶対に欠かせません。

ライブに限らず、ラジオやTV、雑誌など、要さんのおもしろいトークは誰もが認めるところであり、誰もが要さんのおもしろい話を期待しています。

 

根本要氏のラジオについては第3章でも紹介!(現在第2章)

 

要さんはおもしろくてミュージシャンにあるまじき超常識人で、気配りの人。

決して人を傷つけないトークで笑いを起こして、みんなを笑顔にする。

この「誰からも愛される人柄」は本当に持って生まれたものだと思うのです。

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スターダスト・レビューのライブの魅力 【高い音楽性と低い腰】

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このページから第2章。第2章ではスターダスト・レビューの魅力を解説していきます。知ればスターダスト・レビューにハマるはず。

このページではスターダスト・レビューの醍醐味ともいえる「ライブ」について紹介していきます。

 

スタレビライブの醍醐味

▲左から:柿沼、根本、林、寺田

 

スターダスト・レビューのライブの醍醐味は、なんといってもその「演奏力」「パフォーマンス力の高さ」と誰でもが楽しめる「エンターテインメント性」

メンバーが何より、お客さんみんなに楽しんでほしいと心から思ってライブを創り上げているので、その気持ちがこちらにも伝わります。

 

音楽だけじゃなく、笑いも必要と思っており、常にいろんな仕掛けでファンを楽しませたいと思っているんですね。

 

また、どんなにキャリアを積み重ねても決しておごらず、常に低姿勢。

 

1曲1曲終わるごとのお辞儀の深さ、ファンへの感謝の言葉。

この

「高い音楽性と低い腰」

これこそがスタレビの生命線であり、ここまでライブバンドとしてのキャリアを積み重ねることができた要因だと思うのです。

 

スタレビライブの魅力

▼スタレビの代表曲「木蘭の涙」

 

スタレビのライブはとにかく

「カッコいい!」

そして

「楽しい!」

これが一番の魅力かな、と思います。

初めて行く人はその演奏力の高さに驚くと思います。

CDで聴くよりも音の厚み、響きが素晴らしく、圧倒的です。

 

スタレビがライブに力を入れている理由

 

長年、スタレビはライブに力を入れてきました。それはCDの売り上げやTV出演を主な活動場所にしなかった・・・できなかったから。

でも、そのことで全国各地で確実にファンを増やし、そのライブパフォーマンスは年々高くなり、今では「日本屈指のライブバンド」と呼ばれています。

 

37年というキャリアに裏付けされた圧巻のライブパフォーマンスは、ぐいぐいと観客を引き込んでいきます。

「知らない曲はみんな新曲です」

と要さん。

 

曲を知らなくても大丈夫、それでも十二分に楽しめるのがスタレビライブなのです。

 

スタレビのライブは通常のツアーだと、3時間半~4時間近くなりますが、そんな長時間を感じさせない、全然飽きさせないライブです。

終盤にはまだまだ

「もっと聴きたい一緒にいたい」

と思いますし、それはスタレビも同じでなかなかステージから降りない。

 

要さんもまだまだ話たりないのか、話を引き延ばします。

そんな要さんのMCはとにかく長い、そしておもしろい!

毎回笑いすぎておなか痛いし、涙でメイクはとれるし(笑)

 

スタレビ根本要のMCを楽しめるCD・DVD
スターダスト・レビューの35周年(2016年時)記念ベスト・アルバムに、CDの特典として「MCD」というMC(ライブ中のトーク)だけが収録されたCDがつけられているアルバムがあります。

▼「スタ☆レビ」-LIVE&STUDIO- (初回限定盤)

根本要氏のトークを楽しみたいならラジオも!詳しくは第3章で!(現在第2章)

 

臨機応変な対応力

 

スタレビのすごいところは、臨機応変な対応力。

2008年9月大分県城島高原での野外ライブ。

 

入場直前に大雨が降りだしながらも決行となったこのライブは、急遽セットリスト(ライブで演奏する曲)を全部組みなおします。

雨に濡れ立ちっぱなしのファンのために、ジッと聞くバラードが無い即席セットリストに仕上げました。

のちに、要さんはこの城島のライブが

「どんな状況でも何でもやれるという、スタレビのバンド力をさらに上げるきっかけになったね」

と語っています。

 

リクエストボタンの存在

 

スタレビの発表曲は数百曲。

バンドのツアーは通常、同じセットリストで行うことが多いですがスタレビの場合は、基本のセットリストを元に各地によって数曲、日替わりメニューを入れてきます。

その日替わり曲のうちの2曲は事前に観客のリクエストで選ぶことも。

 

10曲ぐらいの候補曲の中から選ぶのですが、ライブ会場に設置されたリクエストボタンに曲目が出ていて、その中から聴きたい曲のボタンを押します。

 

▼リクエストボタンのイメージ

 

この時点でファンは、この10曲は今日のセットリストには入ってないことを悟り、確実に、絶対に自分の聴きたい曲のボタンを押します。

 

私も含め、みんなで悩みながらボタンを押しているこの光景は楽しいです。

このリクエストボタンはあちこちに設置されているので、押しそびれることはないし、開演ギリギリまで投票可能。

しかもメンバーは何の曲が選ばれているか、ステージ上でこの「日替わり曲コーナー」が始まるまで知りません。

 

ステージ上で要さんが投票数と共にランキング形式でパネルで発表します。

このドキドキ感がファンにとっては楽しいけれど、メンバーにとっては冷や冷やもの。

ツアーで初めて選ばれた曲が入ってくる可能性があるから。

 

「30公演目で初めてこの曲が選ばれました~」

なんて瞬間は、それぞれメンバーは自分のことでいっぱいいっぱい。

もちろんリクエスト候補曲を練習してはいるようですが、久しぶりだとパニックになってあたふたしている姿がおかしい。

それでも、一瞬にしてその曲の世界に引き込むのは本当に素晴らしい。

 

参加型ライブ

 

そしてスタレビのライブは参加型。「一緒に楽しく歌って、踊って」が基本。

でも、決して強制的ではなく、やらなければばらない、なんて雰囲気は一切なし。

「みんな、自分の楽しみ方で楽しめばいい」それがスタレビのスタイル。

 

もちろん周りに迷惑をかけず、配慮は大切。

アカペラ(楽器を使わず歌う)では、客席をパート分けしてファンもコーラスに参加。

みんなスタレビと一緒に歌って踊って、を楽しんでいます。

 

それは要さんが最後に言うメンバー紹介

「スターダスト・レビューの最高のバックダンサー&コーラスはお前らだ~~!!」

に表れています。

スタレビのライブは入り口は広く出口は狭く、一度この魅力にハマったらなかなか抜け出せそうにないのです。

 

次のページではスターダスト・レビューのMC根本要氏のしゃべりの魅力について解説していきます。

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AAAの歴史~ドームアーティストになるまでの道のり~

前記事⇒AAAのメンバーを紹介~主な活躍・出演作品・メンバーカラーなど~

 

今やドームツアーを敢行するまで大きくなったAAA。
ファンとしてデビューから共に歩いてきましたが、ドームにたどり着くまでの道のりは長かったです。

一体どうやって6人は出会ったのか、一体どうやってドームを埋めるほどのアーティストになったのか。

音楽を専門に学んだ人間として、ファンの1人としての目線を書いていきます。

 

オーディションで出会ったメンバーたち

AAAは全員、avexが主催するオーディションで出会いました。

同時期のオーディションだったわけではなく、宇野実彩子さんが一番早くオーディションに合格。
続いて男性メンバー5人とも、男限定オーディションでの合格でした。
元メンバーの後藤友香里さんと伊藤千晃さんの2人は追加オーディションでの合格で加入しました。

嘘のような奇跡の話

デビューシングルと同時に、アーティストブックも販売されたのですが、その中には驚きの話が。

西島さんがオーディション会場で、最初に話しかけた4人が、今のメンバーだと言うのです。

無意識のうちに未来の仲間がわかっていたかのような不思議体験ですよね!

アーティストブックは、メンバー全員のあどけない表情や、Q&Aが盛りだくさんで読み応えがありますよ。

最近知った人はもちろん、5〜6年ファン歴を持つ人にもオススメです。

 

 

ストリートライブ時代

これはどのアーティスト・シンガーソングライターにも言えることですが、多くの人には「下積み時代」があります。

AAAにも下積み時代があり、デビューシングルを発売するまではストリートライブを行なっていました。

都内はもちろん札幌から福岡まで駆け巡り、自分たちを売りこむ日々です。

道行く人にチラシを配るも、目の前で捨てられるなんてこともしばしば。

この時チラシを捨てた人たちは、今のAAAを見てさぞ驚いていることでしょう!

 

賞を総ナメしたデビュー年

2005年にデビューしたAAAですが、同年の音楽祭において以下の受賞をしています。

○11月21日 ベストヒット歌謡祭2005
「新人賞」受賞
○12月17日 第38回日本有線大賞
「有線音楽賞」受賞
○12月31日 第47回日本レコード大賞
「最優秀新人賞」受賞

デビューしてからわずか3ヶ月で、こんな結果を残しました。

当時の私は小学生だったので、ただただ受賞を喜んでいましたが、大人になって振り返ってみると、なぜ受賞できたのかわかる部分があります。

それはもちろん、avexという大手の力もあるとは思います。
しかし、賞を受賞できるだけの歌唱力・パフォーマンス力があったことも確かです。

当時のAAAは、西島・宇野・浦田の3人が主にボーカルを務めていました。
現在は全員に歌のパートが割り振られていますが、当時はそうではありませんでした。

3人と5人の間には、圧倒的な歌唱力の差があったためにバランスが取れなかったんですね。
中でも特に宇野さんのパワフルな歌唱力は圧巻でした。

そしてもう一つは、他に類を見ないグループであったことです。

男女混合グループは多くいますが、それに加えてアクロバット・ラップをこなすというのは聞いたことがありません。

女性メンバーでもアクロバティックな振りをガンガンやってましたからね!

その点も大きく評価されたのではないかと思っています。

足りない部分を埋め合って勝ち取った賞だと言えます。

 

怒涛のリリースラッシュ

私はAAAの他にも、同じ年数応援しているアーティストたちがいます。

その中の一つはバンドなので、少し売り方が変わってきますが、比較してみると圧倒的な違いがあるんです。

それは、「楽曲リリース頻度」です。

 

AAAは追いかけるのが大変なくらい、リリース間隔が短い時期が多々ありました。

2008年1月9日にリリースした「MIRAGE」までの間に出した楽曲数は、16曲。

ほぼ月1ペースで新曲をリリースしていたんですね。

プラス、アルバムもリリースしていますから恐ろしいスピードです。

その後はしばらく落ち着きますが、10周年になる2015年に7作連続月1リリースをしています。

リリースペースが早いのには、メリットもデメリットもあります。

 

メリット

・次々と新しい曲を楽しめる(リスナー)
・リリースするたびに露出が増える(リスナー)
・話題性がある(アーティスト)
・色々な面を見せることができる(アーティスト)

デメリット

・出費が多くなる(リスナー)
・ハードスケジュールになる(アーティスト)
・1曲にかける時間が短くなる(アーティスト)
・製作費が半端なくかかる(アーティスト)

 

製作費に関しては売り上げが伴っていればデメリットから消えますね。

人数が多い分、歌・コーラスやダンスの振り・移動が細かく割り振りされています。
それを短時間でこなすには、箱詰めの状態で仕上げていたのではないかと思います……。

 

今は無きリリースイベント

AAAは、長年「リリイベ」と呼ばれるイベントを行なっていました。

CDをリリースするたびに、全国のショッピングモール等でイベントを行なっていたんですね。

その内容はさまざまなで、メンバー全員とのハイタッチ会だったり握手会だったり。
CDを買う枚数に応じた回数分、参加することができます。

今で言う、アイドルの握手会に近いですね!
違うところと言えば、メンバー別ではないところでしょうか。

このリリースイベントはもう5年ほど行われていません。
しかし、その頃にはすでにアリーナツアーを敢行していたので、だいぶ大きなアーティストとなっていました。

現在ではメンバー個人個人で、握手会などのイベントを行なっています。

大きくなっても、なるべく近くに感じられるようにしてくれるところは、昔から変わりません。

 

TKプロデュース時代

AAAの知名度をグッとあげることになった、「TKプロデュース時期」。

あの有名な小室哲哉さんが、2年にも渡って楽曲プロデュースをした時期がありました。

初プロデュースである「逢いたい理由」は、今でも知名度の高い楽曲の1つです。

この「逢いたい理由」から始まり「SAILING」まで一部を除き、TKプロデュース時期になります。

この間にリリースした楽曲は、9曲。
また、ライブでもピアノ演奏のために出演してくれたこともあります。

 

 

タイアップ曲で知名度はさらに飛躍

その後も地道にライブや楽曲リリースを続けていき、メンバーによってはドラマ・映画出演をしていきました。

これまで、数々のタイアップも取ってきましたが、その中でも大きなタイアップとなったのが

・仮面ライダー電王(Climax Jump)
・ONE PIECE(Wake up!)

です。

 

仮面ライダー電王をキッカケに、子ども・ママ層のファンを獲得し、ワンピースでさらに知名度を広げることとなりました。

また、2007年には福岡ソフトバンクホークスの球団歌をリメイクした「いざゆけ若鷹軍団2007」もリリースしています。

野球ファンの人は、これを機に知った人も多いのではないでしょうか。

AAAがドームツアーでできる程大きくなった理由~近道なんてなかった~

AAAがドームツアーをできるようになるほど大きくなった理由。

 

それは「頑張ることをやめなかったから」だと思っています。

私が見てきた限り、近道なんて一切なかったように思います。

小さなイベントを大切にし、地道に自分たちが広告役をした結果なのではないでしょうか。

 

自分たちがステージに立つためには、その裏でさまざまな努力があります。
ダンスやボイストレーニングはもちろん、メンバーによっては演技の勉強だってしたでしょう。

違った努力で言えば、体調を崩さないための健康管理だったり、アーティストとしての自分を保つ努力だったり。

何も特別なことなんてなく、ただやり遂げたのは「努力をすること」。

これに尽きると思います。

そう考えると、自分もなにか出来る気がしてきませんか?

 

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