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カンフー映画を見たことがありますか?ブルース・リー氏やジャッキー・チェン氏は「俳優が武術をする」というよりは、「武術家が演技をする」と表現したほうがしっくりきます。カンフー映画鑑賞歴27年の著者が語ります!
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著者:HARUKA
大阪府出身。趣味はドラム。中国武術は現在見習い中です。好きな映画ジャンルはダントツでカンフー映画!小学生の頃にジャッキー映画にはまり、今に至る。カンフースターは映画「霊幻道士」の道士役ラム・チェンイン氏が一番好きです。多くの人に新旧問わずカンフー映画に興味を持ってもらえたら嬉しいです。
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『カンフー映画入門』目次へ (全38ページ)
第4章ではおすすめのカンフー映画を13作品ご紹介しています。
このページではドニー・イェン氏がブルース・リー氏の師匠、イップマンを演じたカンフー映画シリーズの第1作「イップ・マン 序章」をご紹介します。
▼紹介するおすすめカンフー映画
「イップ・マン 序章」(2008年公開/2011年日本公開)
基本情報
作品名
イップ・マン 序章
公開年
2008年(日本公開2011年)
主演
ドニー・イェン
監督
ウィルソン・イップ
備考
イップ・マンシリーズの第1作。続編は「イップ・マン 葉問」「イップ・マン 継承」という順番。「イップ・マン 誕生」「イップ・マン 最終章」という作品もあるがこの2作品は続編ではなく主演・監督・製作の異なる関係のない作品。2019年に現地で4作目のイップ・マンが公開予定。
あらすじ
ある武術館の師範との手合せに勝ったイップ・マン(ドニー・イェン氏)は、町一番の武術家として知られるようになります。
そんな時、1937年に日中戦争が勃発。すぐにイップ・マンが済む佛山は日本軍の占領下となってしまいます。
イップ・マンの自宅は日本軍の司令部として没収され、一家は極貧生活を強いられます。家族のために石炭運びの仕事をする中、ある事件をきっかけにイップ・マンは日本兵に中国武術を教えることを強要されてしまいます。
それを拒否したイップ・マンは、中国武術の誇りをかけ、日本武術の名手である日本軍将校三浦(池内博之)と生死をかけた決闘をする・・・というストーリー
こんな人におすすめ!
ブルース・リー氏の唯一の師匠として知られている詠春拳の達人、イップ・マン氏。そんなイップ・マン氏が主人公の物語です。
ドニー・イェン氏が一躍スーパースターの仲間入りを果たすことができた渾身の作品を見たい方におすすめ!
▼実際のイップ・マン氏とブルース・リー氏が修行する様子
詠春拳(えいしゅんけん)
VIDEO
▲詠春拳 のイメージ
「実践本意の拳法」です。詠春拳は、今から400 年ほど前に中国の福建省で生まれたとされる武術で、女性武術家の「厳詠春」が創始したといわれています。「短橋狭たんきょうきょう 馬ま (手技が小さく、歩幅が狭い)」に属する武術です。
木人樁もくじんとう (木の人形)を使用した訓練でも有名です。
▼木人樁
「イップ・マン 序章」のみどころ!
みどころ1 ドニーイェン氏主演、驚異的ヒット作品!
かねてよりドニー・イェン氏とアクション映画でタッグを組んでいたウィルソン・イップ氏が監督、ドニー・イェン氏が主演の映画です。
ウィルソン・イップ氏(1965~)
香港の映画監督。「SPL/狼よ静かに死ね」「導火線 FLASH POINT」といったドニーイェン氏主演作品で監督を行っていた。「イップ・マン 序章」の続編「イップ・マン 葉問」「イップ・マン 継承」もウィルソン・イップ氏が監督。
1930年代の中国広東省佛山 ( ふっさん ) を舞台に、実在した詠春拳の達人であるイップ・マン氏をオリジナルストーリーで描いた作品です 。
一見、ドキュメンタリー映画のように見えますが、実在したイップ・マン氏をヒーローに仕立てたエンターテイメント映画です。
ある武術館の師範との手合せに勝ったイップ・マン(ドニー・イェン氏)は、町一番の武術家として知られるようになります。
そんな時、1937年に日中戦争が勃発。すぐにイップ・マンの住む佛山は日本軍の占領下となってしまいます。
日中戦争(1937~1945)
大日本帝国(当時の日本)と中華民国(当時の中国)の間で行われた戦争。南京などを日本軍が占領したり、途中からアメリカ・イギリス・ソ連などが参戦する大戦争となった。勃発原因や南京で行われたとされている大虐殺などは議論が未だにあり、見解は分かれる。
イップ・マンの自宅は日本軍の司令部として没収され、一家は極貧生活を強いられます。家族のために石炭運びの仕事をする中、ある事件をきっかけにイップ・マンは日本兵に中国武術を教えることを強要されてしまいます。
それを拒否したイップ・マンは、中国武術の誇りをかけ、日本武術の名手である日本軍将校三浦(池内博之)と生死をかけた決闘をするストーリーです。
池内博之氏(1976~)
日本の俳優。おもな出演作品にNHK大河ドラマ「新撰組」「八重の桜」、WOWOW「下町ロケット」など。中国・香港映画にも多数出演している。
▼池内博之氏
本作は中国、香港で驚異的大ヒットを記録し、後続にイップ・マンシリーズとして、「イップ・マン 葉問(2010)」「イップ・マン 継承(2015)」が製作されました。
1、2作目のアクション監督はサモハン氏、3作目はユエン・ウーピン氏が担当しています。
ユエン・ウーピン氏
ユエン・ウーピン氏はジャッキー・チェン氏の「蛇拳」「酔拳」で監督デビュー。「マトリックス」(’99)で国際的に有名になった。大ヒットしたマトリックスのカンフーアクション指導をしたのがユエン・ウーピン氏だった。
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みどころ2 ドニーイェン氏のアクション!
本作の見どころは、なんといってもドニー・イェン氏のアクションです。
ここぞとばかりに肝心な時に現れて、もの凄い説得力のある武術で相手をねじ伏せます。日本兵の道場で、一度に10人を相手にして闘うなど、完全にイップ・マン氏をヒーローとして描いた作品です。
また、ドニー・イェン氏の演技が、謙虚で穏やかな家族思いの武術家を演じているため、軍事的要素の強い壮絶な時代背景にもかかわらず、荒々しく見えないところが良いです。
本作のためにドニー・イェン氏は一から詠春拳を練習したそうで、もともとカンフーの基礎が備わっているだけに、どこから見てもドニー・イェン氏自身も詠春拳の達人のようです(実際に武術の達人ではありますが)。
みどころ3 「宇宙最強」になったドニーイェン氏!
このイップ・マンシリーズで、ドニー・イェン氏は一躍、アジア圏のスーパースターの仲間入りを果たしました。
現在55歳で遅咲きのスターと言われていますが、並々ならぬ努力のおかげで今や「宇宙最強」のあだ名がついているほどです。
また、本作には日本でも活躍している俳優の池内博之氏が敵の日本兵役で出演しており、クライマックスで素晴らしいアクションをドニー・イェン氏と共に披露しています。
彼は、本作撮影のひと月前から、アクション監督のサモハン氏より直々に訓練を受けて挑みました。
池内博之氏は他の中国・香港映画へも出演しており、2016年にはジャッキー・チェン氏主演の「レイルロード・タイガー」に敵役の日本兵として抜擢されています。
ジャッキー・チェン氏(1954~)
命がけのスタントで世間を魅了するカンフー映画スター。半身不随になりかけたり、全ての骨を骨折していたりしているのに、まだやるのか、と言いたくなるくらいのチャレンジ精神とファンを常に喜ばせようとする姿勢は脱帽。
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本作を観て面白いと感じた方は、後続の「イップ・マン 葉問(2010)」「イップ・マン 継承(2015)」もぜひ観てみてください!
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【編集部コラム】実際に観てみました!
今回のWebon「カンフー映画入門」を読み、実際に「イップ・マン 序章」を観ました。実はドニー・イェン氏が出ている作品を観るのはこれが初めてだったのですが一発でドニー・イェンファン になりました。
ドニー・イェン氏の演じるイップ・マンは日本と敵対する関係なのですが穏やかな性格で誰からも愛される人物。そのイップ・マンにぴったりなドニー・イェン氏の演技。そしてなんといってもアクションがカッコイイ!
カンフー映画と言われてブルース・リー氏の「燃えよドラゴン」などを思い浮かべる方がいるとしたらこの作品は「また違った素晴らしいカンフー映画」を見せてくれます。綺麗な映像で素敵な俳優陣が正義の為に振りかざす詠春拳。
観ればあなたも間違いなくドニー・イェン氏のファンになる事でしょう!
この映画のおすすめポイントおさらい!
本作は中国、香港で驚異的大ヒットを記録し、後続にイップ・マンシリーズとして、「イップ・マン 葉問(2010)」「イップ・マン 継承(2015)」が製作されました!
日本兵の道場で、一度に10人を相手にして闘うなど、完全にイップ・マン氏をヒーローとして描いた作品!
このイップ・マンシリーズで、ドニー・イェン氏は一躍、アジア圏のスーパースターの仲間入りを果たしました!
「イップ・マン 序章」視聴方法
<サービス名クリックorタップで公式サイトへ進めます>
以上、おすすめカンフー映画「イップ・マン 序章」でした。
次のページではドニー・イェン氏と金城武氏のW主演作「捜査官X」をご紹介します。
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著者:HARUKA
大阪府出身。趣味はドラム。中国武術は現在見習い中です。好きな映画ジャンルはダントツでカンフー映画!小学生の頃にジャッキー映画にはまり、今に至る。カンフースターは映画「霊幻道士」の道士役ラム・チェンイン氏が一番好きです。多くの人に新旧問わずカンフー映画に興味を持ってもらえたら嬉しいです。
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