カンフー映画とは ~ファン歴27年が楽しみ方も解説~

 

このページでは「カンフー映画とは何か」とということをカンフー映画ファン歴27年のHARUKA氏が楽しみ方も含めて解説いたします。読めばカンフー映画のことが理解でき、さらにカンフー映画をさらに楽しめるようになることでしょう。

 

※このページはWebon編集部がカンフー映画ファン歴27年のHARUKA氏の「カンフー映画入門」の内容をまとめたものです。

▼HARUKA氏 著『カンフー映画入門』(全38ページ)

 

カンフー映画とは

 

カンフー映画とは1960年代の中国・香港で生まれ俳優の身体能力を最大限に生かした肉体技が繰り出されるアクションシーンが特徴的な映画」の事を指します。

ストーリーは復讐や敵討ちのものが多く、その多くは誰が観てもわかりやすく飲み込みやすいものばかりです。

 

カンフー映画の魅力 ~どう観れば楽しめる?~

 

カンフー映画は、俳優の身体能力を生かしたアクションシーンが多いのが特徴で、ストーリーは誰が観てもわかりやすいものばかりです。

カンフー俳優のスターたちは全員一流の武術家です。

カンフースターであるジェット・リー氏は中国全国武術大会において5年連続で優勝し、中国の至宝とも呼ばれました。このように「俳優が武術をする」というよりは「武術家が演技をする」と表現したほうがしっくりくるのもカンフー映画の特徴です。

 

▼ジェット・リー氏(解説はこちらで!)

 

ただ、中には例外もあり「グランド・マスター」(2013)という作品において、俳優のチャン・チェン氏は「八極拳(カンフー拳法の一種)の遣い手」という役作りのために、伝統武術である八極拳を3年がかりで体得しました。

そしてなんと2012年には、中国吉林省(きつりんしょう)で行われた八極拳の全国大会において彼は優勝を果たしました。これは、俳優が映画を通じて武術家になった一例です。

 

▼チャン・チェン氏


photo by Sry85 CC 表示 2.5

カンフー映画は、主人公や登場人物が「武術(多くは中国拳法)によって鍛え抜かれた肉体技をいかに魅力的に見せるか」が重要視され、それが映画の一番の見どころとされています。

 

カンフー映画の歴史 ~誕生した経緯~

 

カンフー映画が生み出された1960年代後半の香港は、文化大革命の影響により、社会状況は混乱した状態でした。

 

文化大革命

1966~1977年に終結宣言が行われるまで行われた中国の革命運動。国家主席の座を譲った前国家主席の毛沢東氏が復権のために学生などを煽動し、政府に対する暴力的な運動などが繰り返し行われた。

▼毛沢東氏

photo by Zhang Zhenshi CC 表示 2.0

 

文化大革命は経済に甚大な被害をもたらし、社会的不公平と貧富の差が生まれていました。

過酷な社会情勢下で、いかにお金をかけずに自力でビジネスを成功させるか。どのようにして日々食べていくかについて誰もが知恵を絞っていた時代です。

生活が懸かっていたからこそ、彼らのその熱意は並々ならぬものでした。

 

1958年に香港の企業家ランラン・ショウ氏が立ち上げた香港映画会社「シヨウ・ブラザーズ」は、文化大革命下で弾圧を受けていた中国の伝統音楽劇である「京劇映画」に見切りをつけます。

 

▼ランランショウ氏

京劇

京劇は歌、舞踊、セリフ、アクロバティックな立ち回りから成る中国の総合芸術であり、オペラやミュージカルに近い音楽劇です。役者のきらびやかな衣装や派手な化粧に訓練された演技力、そして中国の伝統的な民族楽器の生演奏が舞台を華やかに盛り立てます。(京劇について詳しくはこちら

▼京劇の様子

photo by d’n’c Some rights reserved

 

そしてシヨウ・ブラザーズ社は若者に支持され始めていた、話し言葉調の広東語映画界のカンフー映画に進出し始めました。(広東語は中国の広州や香港などで使われる言語)

 

▼広東語が使われている広州市と香港

 

1965年にシヨウ・ブラザーズ社は「邵氏影城(シャオシーインチォン)」と呼ばれる巨大スタジオを香港・清水湾に建設します。

 

▼邵氏影城

photo by Baycrest CC 表示-継承 2.5

▼邵氏影城の場所

 

そして30年間の間に700本の映画を製作し、多くの名監督・名優・名作を輩出し、香港映画の黄金時代を築き上げました。

この頃のシヨウ・ブラザーズ社は「東洋のハリウッド」と呼ばれました。

 

 

シヨウブラザーズ社のヒット作

 

シヨウ・ブラザーズ社が大きく成功を収めた代表作は「大酔侠(だいすいきょう)」(1966)でした。

 

大酔侠(1966)

上海出身の女優チェン・ペイペイ氏扮する女剣士が主役の京劇要素が入った映画。

▼大酔侠(映っているのがチェン・ペイペイ氏)

 

その大酔侠を撮影した監督、キン・フー氏は若い頃から中国の伝統音楽劇である京劇に傾倒(けいとう:ある物事に熱中する事)しており、この大酔侠では「剣劇映画(けんげきえいが)」(剣を用いた戦いをする映画)に「京劇」の要素を取り入れて脚色しました。

 

※イラストはイメージです

 

例えば、相手の体から刀を抜くと血がビュウッと吹き出たり、腕が切り落とされたりという残酷描写が演出として加えられました。

そしてこのような本格的な「剣術アクション」と「素早い編集」が融合する事によって、「京劇アダプテーション」と呼ばれる新しいアクション映画のスタイルを打ち出しました。

 

 

この「大酔侠」という作品は香港・東南アジアで驚異的にヒットし、監督による演出がいかに意味を有するかということを知らしめることになりました。

 

そしてこの成功などをきっかけに、シヨウ・ブラザーズ社は後に世界的に有名になる『カンフー映画』と呼ばれるジャンルの作品を次々に製作し「香港映画=カンフー映画」という認識が定着しました。

カンフー映画とは何か、カンフー映画がどのように始まっていったのか、お分かりいただけましたでしょうか。

 

 

知っておきたい!カンフー映画のスター俳優たち!

ジミー・ウォング氏

ブルース・リー氏やジャッキー・チェン氏よりも前に活躍をしていたというレジェンド的な存在。また香港カンフー映画ブームの基礎を作ったパイオニアとしてカンフー映画を語る上で欠かせない俳優です。

▼ジミー・ウォング氏について詳しく知りたい方はこちら!

 

ブルース・リー

 

続いて、極限まで鍛え抜かれた肉体と精神を持つブルース・リー氏は、ジミー・ウォング氏の映画を観て「自分はもっと凄い蹴りができる」と激怒し、わざわざアメリカから香港へ舞い戻りカンフー映画を刷新しました。

そして、たった4本の主演作のみで当時の映画界に強大な伝説を残し、32歳という若さでこの世を去りました。

ブルー・スリーは肉体や武術の技を極限まで突き詰めて鍛え上げた人物として、歴代のアクションスターの中で最も「本物」という言葉がふさわしい俳優です。

▼ブルー・スリー氏について詳しく知りたい方はこちら!

 

サモハン


photo by Sasoriza / Bryan Chan CC 表示-継承2.0

 

「洪家班(こうかはん)」というアクションチームを持ち、多くのヒット作の製作・監督を行うカンフー映画界の主要人物です。

自身が監督・主演の「燃えよデブゴン」(’78)を製作します。この映画がきっかけで史上最強の「動けるデブ」として有名になりました。

▼サモハン氏について詳しく知りたい方はこちら!

 

ジャッキー・チェン

 

ジャッキー氏は命がけのスタントが魅力の俳優です。半身不随になりかけたり、全ての骨を骨折していたりしているのに、まだやるのか、と言いたくなるくらいのチャレンジ精神とファンを常に喜ばせようとする姿勢には脱帽です。

▼ジャッキー・チェン氏の詳しい解説はこちら!

 

ジェット・リー

 

更に今まで挙げたスターだけに止まらず、新たなカンフースター俳優が頭角を現します。そのうちの1人が中国全国武術大会において5年連続優勝し、中国の至宝とも呼ばれたジェット・リー氏。

ジェット・リー氏は本名のリー・リンチェイ名義で出演した中国・香港合作の「少林寺」(’82)にてデビュー。華麗かつ鮮やかなカンフーと純朴な風貌で少林寺ブームを巻き起こしました。

▼ジェット・リー氏の詳しい解説はこちら!

 

ドニー・イェン


photo by Roger Wo [1]https://www.flickr.com/photos/rogerwo/754841756/

 

現在最も活躍し「最後の本格派」と言われる凄腕武術家「宇宙最強の男」の異名を持つドニー・イェン氏。

▼ドニー・イェン氏の詳しい解説はこちら!

 

上記で紹介したスター俳優達に共通している点は、全員一流の武術家という事です。中国の武術家達が映画界に一石を投じたことは、世界中のカルチャーに大きな影響を及ぼしました。

彼らの強靭かつ、芸術とも捉えられる美しい肉体技に触発された方は沢山いることでしょう。

何を隠そう筆者の私もカンフー・スター達の影響を受けた一人で、今や長年憧れだったカンフーを実際に修行する身ともなり、人生において大きな影響を受けました。

 

 

以上「カンフー映画とは何か」について解説いたしました。カンフー映画についてさらに詳しく知りたい方は、以下よりカンフー映画入門をご覧くださいませ!

 

▼カンフー映画をさらに詳しく知りたい方は『カンフー映画入門』へ!

 

 

『カンフー映画入門』目次著者

はじめに

はじめに ~カンフー映画を楽しもう!~

第1章 カンフー映画とは

カンフー映画とは 【カンフー映画の歴史①】

ジミー・ウォング氏の時代 【カンフー映画の歴史②】

ブルース・リー氏の時代 【カンフー映画の歴史③】

ジャッキー・チェン氏の時代「酔拳・蛇拳」 【カンフー映画の歴史④】

ジャッキー・チェン氏の時代「プロジェクトA」 【カンフー映画の歴史⑤】

ジェット・リー氏とドニー・イェン氏の時代 【カンフー映画の歴史⑥】

第2章 カンフー映画スター俳優9選

ジミー・ウォング(王羽) 【カンフー映画スター俳優9選①】

ブルース・リー(李小龍) 【カンフー映画スター俳優9選②】

サモハン(洪金寶、サモ・ハン・キンポー) 【カンフー映画スター俳優9選③】

ジャッキー・チェン(成龍) 【カンフー映画スター俳優9選④】

ユン・ピョウ(元彪) 【カンフー映画スター俳優9選⑤】

ユン・ワー(元華) 【カンフー映画スター俳優9選⑥】

ラム・チェンイン(林正英) 【カンフー映画スター俳優9選⑦】

ジェット・リー(李 連杰) 【カンフー映画スター俳優9選⑧】

ドニー・イェン(甄子丹) 【カンフー映画スター俳優9選⑨】

第3章 カンフー映画を観る方法

カンフー映画を観る方法 【動画配信サービス比較】

第4章 おすすめカンフー映画13選

燃えよドラゴン(1973) 【おすすめカンフー映画13選①】

片腕カンフー対空飛ぶギロチン(1975) 【おすすめカンフー映画13選②】

酔拳(1978) 【おすすめカンフー映画13選③】

豚(とん)だカップル拳(1979) 【おすすめカンフー映画13選④】

ユン・ピョウinドラ息子カンフー(1981) 【おすすめカンフー映画13選⑤】

少林寺(1982) 【おすすめカンフー映画13選⑥】

霊幻道士(1985) 【おすすめカンフー映画13選⑦】

プロジェクトA(1983) 【おすすめカンフー映画13選⑧】

スパルタンX(1984) 【おすすめカンフー映画13選⑨】

七小福(夢に生きた子供達)(1988) 【おすすめカンフー映画13選⑩】

シティーハンター(1993) 【おすすめカンフー映画13選⑪】

イップ・マン 序章(2008) 【おすすめカンフー映画13選⑫】

捜査官X(2011) 【おすすめカンフー映画13選⑬】

第5章 カンフー映画の寄り道話

『七小福』とは 【ジャッキー達の子供時代】

アンジェラ・マオ 【女性カンフー映画スター3選①】

ノラ・ミャオ 【女性カンフー映画スター3選②】

ムーン・リー 【女性カンフー映画スター3選③】

千葉真一 【日本のアクションスター俳優①】

真田広之 【日本のアクションスター俳優②】

第6章 カンフーを習おう!

カンフー(功夫)とは

カンフーの種類 【長拳・南拳・太極拳】

大阪のカンフー教室・カンフー漫画「拳児」

著者:HARUKA

大阪府出身。趣味はドラム。中国武術は現在見習い中です。好きな映画ジャンルはダントツでカンフー映画!小学生の頃にジャッキー映画にはまり、今に至る。カンフースターは映画「霊幻道士」の道士役ラム・チェンイン氏が一番好きです。多くの人に新旧問わずカンフー映画に興味を持ってもらえたら嬉しいです。

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京劇とは ~京劇の衰退の歴史もマニアがわかりやすく解説!~

 

このページでは「京劇とは何か」ということを解説いたします。

また、京劇衰退の詳細や京劇の役者学校を題材にした映画「七小福」についても合わせてお伝えします。

※このページはWebon編集部がカンフー映画マニア歴27年のHARUKA氏の「カンフー映画入門」の内容をまとめたものです。

▼HARUKA氏 著『カンフー映画入門』(全38ページ)

 

京劇とは


photo by d’n’c Some rights reserved 

▲京劇の様子

 

京劇は歌、舞踊、セリフ、アクロバティックな立ち回りから成る中国の総合芸術であり、オペラやミュージカルに近い音楽劇です。

役者のきらびやかな衣装や派手な化粧に訓練された演技力、そして中国の伝統的な民族楽器の生演奏が舞台を華やかに盛り立てます。

起源は1790年「清」の時代、皇帝である乾隆帝(けんりゅうてい)の80歳を祝う為に安徽省(あんきしょう)の地方劇の4つの劇団が北京に進出し、大人気を博して定着したとされています。

その後、他の地方劇や民間芸能の影響も受け、徐々に「京劇」の形を整えていきました。そして宮廷の支援を受けながら庶民層にも愛されて、首都・北京に君臨するようになりました。

 

京劇からカンフー映画への移行

 

京劇は衰退し変わってカンフー映画が登場しました。以下のことを知れば京劇のことをより深く理解できることでしょう。

 

京劇が衰退した理由

 

中国の伝統芸能である京劇は民衆にとても受け入れられていましたが、中国で1966年から行われた文化大革命という革命運動により弾圧を受けるなどで衰退していきます。

 

文化大革命

1966~1977年に終結宣言が行われるまで行われた中国の革命運動。国家主席の座を譲った前国家主席の毛沢東氏が復権のために学生などを煽動し、政府に対する暴力的な運動などが繰り返し行われた。

▼毛沢東氏

photo by Zhang Zhenshi CC 表示 2.0

 

文化大革命は経済に甚大な被害をもたらし、社会的不公平と貧富の差が生まれていました。過酷な社会情勢下で、いかにお金をかけずに自力でビジネスを成功させるか。どのようにして日々食べていくかについて誰もが知恵を絞っていた時代です。

生活が懸かっていたからこそ、彼らのその熱意は並々ならぬものでした。

1958年に香港の企業家ランラン・ショウ氏が立ち上げた香港映画会社「シヨウ・ブラザーズ」は、文化大革命下で弾圧を受けていた中国の伝統音楽劇である「京劇映画」に見切りをつけます。

それと同時期に香港などで使われる広東語の映画が流行るようになり、その流れから香港のカンフー映画がヒットしていきました。

 

京劇の要素を取り入れた映画がヒット!カンフー映画の誕生

 

1958年に香港の企業家ランラン・ショウ氏が立ち上げた香港映画会社「シヨウ・ブラザーズ」は、文化大革命下で弾圧を受けていた中国の伝統音楽劇である「京劇映画」に見切りをつけます。

そしてシヨウ・ブラザーズ社は若者に支持され始めていた、話し言葉調の広東語映画界のカンフー映画に進出し始めました。(広東語は中国の広州や香港などで使われる言語)

シヨウ・ブラザーズ社が大きく成功を収めた代表作は「大酔侠(だいすいきょう)」(1966)でした。

 

▼大酔侠

その大酔侠を撮影した監督、キン・フー氏は若い頃から中国の伝統音楽劇である京劇に傾倒(けいとう:ある物事に熱中する事)しており、この大酔侠では「剣劇映画(けんげきえいが)」(剣を用いた戦いをする映画)に「京劇」の要素を取り入れて脚色しました。

 

※イラストはイメージです

 

例えば、相手の体から刀を抜くと血がビュウッと吹き出たり、腕が切り落とされたりという残酷描写が演出として加えられました。

そしてこのような本格的な「剣術アクション」と「素早い編集」が融合する事によって、「京劇アダプテーション」と呼ばれる新しいアクション映画のスタイルを打ち出しました。

 

 

この「大酔侠」という作品は香港・東南アジアで驚異的にヒットし、監督による演出がいかに意味を有するかということを知らしめることになりました。

そしてこの成功などをきっかけに、シヨウ・ブラザーズ社は後に世界的に有名になる『カンフー映画』と呼ばれるジャンルの作品を次々に製作し「香港映画=カンフー映画」という認識が定着しました。

 

このあたりのカンフー映画の歴史について詳しくはこちら!

 

中国の京劇役者養成学校

 

京劇の役者養成学校が香港にありました。「中国戯劇学院」と言います。

著名な卒業生にジャッキー・チェン氏など。親元を離れた幼い子供が集った全寮制の学院。入学後には身体技を中心に演技力や表現力などかなり厳しい訓練を受けました。

ジャッキー・チェン氏、サモハン氏、ユン・ピョウ氏、ユン・ワー氏などの有名カンフー・スターを輩出しました。

 

選ばれた集団「七小福」

 

中国戯劇学院の最も優秀とされる7人の子供の子役集団は「七小福」と呼ばれました。

七小福結成当時の初期メンバーがジャッキー氏、サモハン氏、ユン・ピョウ氏、ユン・ワー氏達の7名でした。(7名の紹介は下でします。)

時代の流れにより、京劇の人気は衰退し、京劇の立ち位置は「大衆文化」から「古風な伝統芸能」へと移り変わってしまいました。

当然、中国戯劇学院への公演依頼も次第に減っていきました。そしてどんどん生徒も減り、ついに1971年に「七小福」は解散をしてしまいました。

 

七小福や中国戯劇学院の生活について詳しくはこちら!

 

京劇役者養成学校の映画「七小福」で京劇を知ろう!

作品名 七小福(邦題:七小福 夢に生きた子供達)
公開年 1988年
主演 サモハン
監督 アレックス・ロゥ
ジャッキー氏、サモハン氏、ユン・ピョウ氏の少年時代を描いた作品。皆、実際に京劇学院(俳優養成学校)で「七小福」というグループのメンバーだった。内容はカンフー映画ではなく文芸作品。

 

1988年香港で公開され、日本では1992年に邦題「七小福 夢に生きた子供達」として公開された作品です。幼いころのジャッキー氏、サモハン氏、ユン・ピョウ氏達が共に学んだ京劇学院での生活を描いた映画です。

「幼少期のジャッキー氏が母親に連れられて京劇学院へ入るところ」から「青年期に学院が解散してしまい、映画界へそれぞれが入っていくところ」までが描かれています。

60年代の時代背景もよく表しており、子供たちが毎日真剣に京劇の練習に励むのに反して、ジワリジワリと時代の流行りに押され、徐々に京劇が衰退していく様子は切なく感じます。

そして、学院長の幼なじみがラストでその衰退を顕著に表します。幼なじみが京劇への夢を持ちながらも映画のスタントマンを仕方なく務めていた矢先に、撮影現場で事故が起こります。

クライマックスとも言えるここでのサモハン氏とラム・チェンイン氏の演技の掛け合いは、京劇を実際にやっていた彼らだからこそ説得力があり、このシーンで私は泣いてしまいました。

 

▼Amazonで販売さています。

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サービス名 取り扱い 視聴方法
TSUTAYA TV 見放題ではなく500円~で視聴可能。DVD宅配サービスTSUTAYA DISCASも取り扱いあり(最低1007円(税込)~の会員か530円(税込:送料込)の単品料金で利用可能)
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U-NEXT 見放題ではなく540円~で視聴可能
DVD(amazon)

 

 

以上「京劇」についての解説でした。

また『カンフー映画入門』ではカンフー映画の歴史やスター俳優やおすすめ映画などを知ることができます。ぜひともご覧くださいませ。

▼『カンフー映画入門』(全38ページ)

5分でわかる!ジミー・ウォング ~ファンが語る概要・魅力・おすすめ作品~

 

このページではカンフー映画界のレジェンド的存在である「ジミー・ウォング」がどんな人物なのかを大体5分で理解できるよう概要・魅力・おすすめ作品をお伝えします。

もちろんジミー・ウォング氏のことを5分で説明するのは困難ですので、さらに深く知りたい方は『カンフー映画入門』をご覧ください。

※このページはカンフー映画ファン歴27年のHARUKA氏による『カンフー映画入門』の内容をWebon編集部がまとめたものです。

▼『カンフー映画入門』(全38ページ)

 

ジミー・ウォングとは

生年月日 1943年3月28日(75歳)
初期ヒット作 「片腕必殺剣」(1967年)
現在 療養中(2019年2月現在)

 

カンフー映画ブームの基礎を作ったパイオニア的存在。ブルース・リー氏などのスターが出る前から活躍していたカンフー映画界のレジェンドです。

 

どのようにカンフー映画の礎を築いたのか?

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ジミー・ウォング氏は、主演をつとめた「片腕必殺剣」(’67)が空前のヒットを記録し、香港一のトップスターとなります。

「片腕必殺剣」は片腕を失った主人公が剣を操る剣劇アクション映画。

そんな「片腕必殺剣」の悲壮感を帯びたたたずまいと、迫力あるアクションで観客の心を掴み、「天皇巨星(天皇級のビッグスターの意)」と呼ばれるほどの人気を博し香港随一のスーパースターになりました。

その後もジミー・ウォング氏主演作品が公開され、多くの作品がヒットします。ジミー氏を次々と主演に起用した香港の映画会社であるシヨウ・ブラザーズ社はアジア最大の映画会社へと成長しました。

1970年には監督、脚本、主演を本人が担当した「吼えろ!ドラゴン 起て!ジャガー」が大ヒット。この作品が後のカンフー映画ブームの基礎を築いたと言われています。

 

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この作品以前のカンフー映画は刀剣アクションが中心でしたが、突きや蹴りの拳脚アクションを中心とするこの映画の大ヒットによって、1970年代の香港において熱狂的に迎えられるカンフー映画ブームを決定づけました。

 

 

人気低迷からの復活!ジャッキー氏も逆らえない存在!?

 

しかし、自らの私生活における数々の不祥事によって社会的信頼を失ってしまいます。

 

【編集部メモ】ジミー・ウォング氏の不祥事

ジミー・ウォング氏は私生活で裏社会とのつながりが噂されたり、暴力事件、映画会社との裁判などの不祥事を起こしてしまった事が人気低迷のきっかけになったと言われている。

 

その後ジミー・ウォング氏は香港の映画界へと復帰。

一時期ブルース・リー氏に人気をさらわれたが、「片腕ドラゴン」(’72)、「片腕カンフー対空飛ぶギロチン」(’76)で自身が監督・主演で発表しました。

 

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さまざまなアイデアを駆使した作品に出演し、人気を回復させます。80年代以降は台湾を本拠地として、俳優業よりもプロデューサーとして活動しますが、黒社会とのつながりは根強く、その後も香港・台湾映画界において影響力を持っていました。

ジャッキー・チェン氏、サモ・ハン・キンポー氏、アンディ・ラウ氏等の香港トップスター達も、ジミー・ウォング氏には逆らえないほどの存在です。

 

 

カンフー映画マニアから観たジミー・ウォング

 

他のアクションスターよりも武術が飛びぬけて優れているというわけではないですが、ブルース・リー氏やジャッキー・チェン氏よりも前に活躍をしていたというレジェンド的な存在かつ、香港カンフー映画ブームの基礎を作ったパイオニアとしてカンフー映画を語る上で欠かせない俳優です。

 

ジミー・ウォング出演のおすすめ作品

 

以下ではジミー・ウォング氏が出演しているおすすめカンフー映画作品を紹介します。

 

片腕カンフー対空飛ぶギロチン

作品名 片腕カンフー対空飛ぶギロチン
公開年 1976年
主演 ジミー・ウォング
監督 ジミー・ウォング
備考 ジミー・ウォング監督&主演「片腕ドラゴン」の続編

▼片腕ドラゴン(画像クリックで動画詳細へ)

▼あらすじ

前作で片腕になりながらも強敵を倒した主人公は、今回は武術道場を開いている。そして参加した大武闘大会で“空飛ぶギロチン”(というより回転ノコなんだけど…)を駆使する謎の老人を見る。その老人こそ、前作で仕留めた悪漢の師匠であった!

(引用:https://movie-tsutaya.tsite.jp/netdvd/dvd/goodsDetail.do?titleID=0080152682&pT=null)

 

「片腕カンフー対空飛ぶギロチン」はカンフー映画のレジェンド「ジミー・ウォング」の代表作を観たい方におすすめです。

コメディ要素も満載なので「カンフー」というアクションに馴染みが無い方でも楽しく観る事ができるでしょう。中国の清の時代が舞台なので日本とは異なる文化背景も楽しむことができます。

今や購入すると中古でも5,000円以上する貴重な作品です。(TUTAYA DISCASではレンタル可能です。)

 

みどころのひとつはラストシーン。

作中で過去の情事により「片腕ドラゴン(ジミー・ウォング氏)」は、ヨーヨー状の円盤型ギロチンを扱う強敵「ギロチン」から復讐の的にされます。

 

 

強敵「ギロチン」は目が見えないため、片腕の人であれば「片腕ドラゴン」ではないかと疑い片端から殺していきます。

ギロチンで人の首をスパッとちょん切る様は漫画のようですが、その描写がかえって残酷に映ります。

ラストシーンの「片腕ドラゴン」VS「ギロチン」の闘いシーンはややスローモーションでハイライトのように見せているところがグッと引き込まれます。

 

更にDVDの特典として、ジミー・ウォング氏本人のインタビューがついているのですが、カンフー映画を知る上でとても興味深いコメントを聞くことができます。

 

 

 

捜査官X

作品名 捜査官X(原題:武侠)
公開年 2011年
主演 ドニー・イェン&金城武
監督 ピーター・チャン
備考 多くの映画祭に招待された作品

  • 第64回カンヌ国際映画祭特別招待作品
  • 第16回釜山国際映画祭特別招待作品
  • 第7回大阪アジアン映画祭クロージング作品
  • 第55回サンフランシスコ国際映画祭特別招待作品
  • 第2回フランス中国映画祭上映作品
  • 第28回LAアジア太平洋映画祭特別招待作品
  • 第67回エディンバラ国際映画祭特別招待作品
  • 第16回ファンタジア国際映画祭特別招待作品
  • 第11回NYアジアン映画祭特別上映作品

▼あらすじ

1971年、中国雲南省の小さな村で起こった強盗殺人事件をきっかけに物語は始まる。 事件を捜査するため村へ訪れた捜査官シュウ(金城武氏)は、死体を調べるうちに強盗犯人2人が指名手配中の凶悪犯であることを知る。 事件当時、製紙工場に勤める職人リウ(ドニー・イェン氏)が偶然居合わせており、リウが必死に応戦したことにより、強盗犯人2人は打ち所が悪く死亡。 しかし、シュウは入念に検死や現場検証を重ね、リウは偶然に正当防衛できたわけではなく、意図的に致命傷を狙ったのではないかと疑問を抱く。 人間の経脈やツボについての卓越した知識や、豊かな想像力でもって事件解明に挑むシュウは、やがてリウの隠された過去である凶悪な暗殺集団の一味だった事実へと辿りつく・・・

 

2000年代において打ち出された古き良きオーソドックスな武侠映画を観たいという方におすすめの作品です。

カンフー映画は原則として身体の技が見どころになるのに対し、武侠映画は主に刀剣を使ったアクションが見どころとなる映画。(定義には諸説あります)

カンフー映画は中華圏で流行っていた武侠映画から発展してきた背景があります。刀や剣で戦うのが中心であった武侠映画で拳を使って戦う「カンフー映画」の土台を作ったのがこの「捜査官X」に出演するジミー・ウォング氏なのです。

 

▼武侠映画などのカンフー映画の歴史についてはこちらのページで解説!

 

原題はストレートな「武侠」というタイトルの通り、ストーリーも1970年代から流行りだした古き良きオーソドックスな「カンフー映画」そのものです。

ラスボス役にはなんと初期カンフー映画ブームを生み出した「片腕ドラゴン」のジミー・ウォング氏!本作は17年ぶりの映画出演ということでした。

ラストシーンはカンフー映画通の人でしたら、少し「あ!」と感じるかもしれません。

ラスボスの「片腕ドラゴン」を過去に演じたジミー・ウォング氏相手に、主人公のドニー・イェン氏は片腕で闘いに挑むのです。

ジミー・ウォング氏へのオマージュを感じられる演出です。

 

▼片腕ドラゴン(画像クリックでamazon prime videoへ。300円で視聴可能です)

 

 

▼サービス名クリックorタップで公式サイトへ進めます

サービス名 取り扱い 視聴方法
TSUTAYA TV 1007円~(税込)の見放題対象。DVD宅配サービスTSUTAYA DISCASも取り扱いあり(最低1007円(税込)~の会員か530円(税込:送料込)の単品料金で利用可能)
Amazon Prime Video 400円(税込)のプライム会員で視聴可能
YouTube 300円~で視聴可能
DVD(amazon)

ジミー・ウォングの主な出演作品・視聴方法

発表年 タイトル
1966 「虎侠殲仇(フーシァジィェンチヨウ)日本版(無し)英題(タイガーボーイ)」
1967 「片腕必殺剣(原題:獨臂刀(ドゥビーダオ))」
「大刺客」
1968 「大女侠(原題:金燕子(ジンイェンズー)英題:ゴールデンシャロウ)」
1970 「吼えろ!ドラゴン 起て!ジャガー(原題:龍虎鬥)」
1971 「新・座頭市 破れ唐人剣」
1972 「片腕ドラゴン」
1973 「ドラゴン武芸帖」
「戦神灘」
「いれずみドラゴン 嵐の血斗」
1974 「怒れるドラゴン 不死身の四天王」
1975 「スカイ・ハイ」
1976 「片腕カンフー対空飛ぶギロチン」
2012 「捜査官X」

▼各動画配信サービスの料金とジミー・ウォング氏作品の取り揃え数を表した表です!

TSUTAYA TV Amazon Prime Netflix Hulu dTV U-NEXT
料金(税込/月額) 1007円~ 400円 864円~ 1007円~ 540円 2149円
作品数 × × ×

※〇:豊富 △:ややあり ×:ほぼ無し

 

以上「ジミー・ウォング」の紹介でした。ジミー・ウォング氏についてさらに詳しく知りたい方は下記のページをご覧くださいませ。

 

また『カンフー映画入門』ではカンフー映画の歴史やスター俳優、そして「カンフーとはどんな拳法か?」ということまでを知ることができます。ぜひともご覧くださいませ。

▼『カンフー映画入門』(全38ページ)

5分でわかる!ドニー・イェン ~ファンが語る概要・魅力・おすすめ作品~

 

このページでは「宇宙最強」と言われたカンフー映画スター俳優「ドニー・イェン」がどんな人物なのかを大体5分で理解できるよう概要・魅力・おすすめ作品をお伝えします。

もちろんドニー・イェンさんを5分で説明するのは困難ですので、さらに深く知りたい方は『カンフー映画入門』をご覧ください。

※このページはカンフー映画ファン歴27年のHARUKA氏による『カンフー映画入門』の内容をWebon編集部がまとめたものです。

 

▼『カンフー映画入門』(全38ページ)

 

ドニー・イェンとは

photo by Roger Wo [1]https://www.flickr.com/photos/rogerwo/754841756/

生年月日 1963年7月27日
出身 中国広東省
身長 173㎝
代表作 「イップマン」シリーズ(2008~)
現在 俳優として活躍中

 

「宇宙最強」「最後の本格派」

 

「宇宙最強」と呼ばれたカンフー映画スター俳優。

最近の香港では「誰が一番のアクションスター?」と尋ねれば、「ドニー・イェン」と返ってくるほど人気があるそうです(ちなみに、筆者が大阪・日本橋にある中華食材を販売しているお店の中国人青年にも同様に尋ねてみたところ、彼も「ドニー」と答えていました)。

彼の最大の特徴であり武器は、これまでのアクションスターと異なり、キャラクターによってアクションのスタイルを大きく演じ分けられることです。その武術の腕前からは「最後の本格派」と呼ばれています。

 

ドニー・イェンは何で有名になったの?

▲葉問(イップマン)~序章~(画像クリックで商品詳細へ)

 

ドニー氏がブレイクしたきっかけは「イップ・マン」です。

この作品でドニー・イェン氏は名実ともに「宇宙最強」の異名を取りました。そして世界的なアクション俳優として、ブルース・リー氏やジャッキー・チェン氏等の名優と並ぶ名声を得たのです。

「葉問(イップマン)~序章~」は公開されたのは2008年で、当時のドニー氏の年齢は45歳。ドニー氏は「遅咲きのスター」と言われています。

「イップマン 序章」については「カンフー映画初心者入門」で紹介!

 

ドニー・イェン氏は、2000年からハリウッド映画「ハイランダー/最終戦士」への出演をきっかけにハリウッドへも進出し、2015年にはスターウォーズのスピンオフ作品「ローグワン/スター・ウォーズ・ストーリー」にも出演を果たしました。

 

▼ハイランダー/最終戦士(画像クリックで商品詳細へ)

▼ローグワン/スター・ウォーズ・ストーリー(画像クリックで商品詳細へ)

 

 

カンフーマニアから見たらどんな俳優?

 

母親を武術家に持つドニー・イェン氏は昔からブルース・リー氏の大ファンだったそうです。幼い頃から武術に励み17歳で北京へ武術留学をしました。1984年に映画デビュー。そして2008年(公開当時45歳)にイップマンが大ヒット。

遅咲きながらもすごく努力家なアクションスターだと思います。

ヒットに恵まれない時期もありましたが、映画「イップマン」シリーズが大ヒットして本当に良かったです。

ブルース・リー氏を意識しているというだけあり、カンフー以外にもプロレス技、ボクシングや総合格闘技等を自ら研究しており、映画によって様々な武術を使い分けていることに驚きました。

そして今年55歳にも関わらず、キレッキレの動きには脱帽です。ドニー・イェン氏の動きからは、日々の行いを、手を抜かずに取り組むことの大切さを感じます。

これからも第一線で活躍するアクションスターだと思うので、今後の活躍が楽しみです。

 

ドニー・イェン氏出演のおすすめ作品

 

以下ではドニー・イェン氏が出演しているおすすめカンフー映画作品を紹介します。

 

イップ・マン 序章

作品名 イップ・マン 序章
公開年 2008年(日本公開2011年)
主演 ドニー・イェン
監督 ウィルソン・イップ

▼あらすじ

ある武術館の師範との手合せに勝ったイップ・マン(ドニー・イェン氏)は、町一番の武術家として知られるようになります。 そんな時、1937年に日中戦争が勃発。すぐにイップ・マンが済む佛山は日本軍の占領下となってしまいます。 イップ・マンの自宅は日本軍の司令部として没収され、一家は極貧生活を強いられます。家族のために石炭運びの仕事をする中、ある事件をきっかけにイップ・マンは日本兵に中国武術を教えることを強要されてしまいます。 それを拒否したイップ・マンは、中国武術の誇りをかけ、日本武術の名手である日本軍将校三浦(池内博之)と生死をかけた決闘をする・・・というストーリー

 

ブルース・リー氏の唯一の師匠として知られている詠春拳の達人、イップ・マン氏。そんなイップ・マン氏が主人公の物語です。ドニー・イェン氏がイップ・マンを演じています。

ドニー・イェン氏が一躍スーパースターの仲間入りを果たすことができた渾身の作品を見たい方におすすめです。

 

▼実際のイップ・マン氏とブルース・リー氏が修行する様子

 

一見、ドキュメンタリー映画のように見えますが、実在したイップ・マン氏をヒーローに仕立てたエンターテイメント映画です。本作は中国、香港で驚異的大ヒットを記録し、後続にイップ・マンシリーズとして「イップ・マン 葉問(2010)」「イップ・マン 継承(2015)」が製作されました。

 

本作の見どころは、なんといってもドニー・イェン氏のアクションです。ここぞとばかりに肝心な時に現れて、もの凄い説得力のある武術で相手をねじ伏せます。

また、ドニー・イェン氏の演技が、謙虚で穏やかな家族思いの武術家を演じているため、軍事的要素の強い壮絶な時代背景にもかかわらず、荒々しく見えないところも◎。

本作のためにドニー・イェン氏は一から詠春拳を練習したそうで、もともとカンフーの基礎が備わっているだけに、どこから見てもドニー・イェン氏自身も詠春拳の達人のようです(実際に武術の達人ではありますが)。

本作を観て面白いと感じた方は、後続の「イップ・マン 葉問(2010)」「イップ・マン 継承(2015)」もぜひ観てみてください!

 

▼画像クリックで商品詳細へ(どちらもAmazon prime videoで各400円~で視聴可能です※期間限定で見放題の時もあります)

 

▼サービス名クリックorタップで公式サイトへ進めます

サービス名 取り扱い 視聴方法
TSUTAYA TV 見放題ではなく別途有料(税抜400円~)。DVD宅配サービスTSUTAYA DISCASも取り扱いあり(最低1007円(税込)~の会員か530円(税込:送料込)の単品料金で利用可能)
Amazon Prime Video 見放題ではなく200円~で視聴可能
U-NEXT 月額2149円(税込)で見放題会員になれば視聴可能(「葉問」も有り。「継承」は無し)
YouTube 300円~で視聴可能(「葉問」「継承」も有)
DVD(amazon)

 

捜査官X

作品名 捜査官X(原題:武侠)
公開年 2011年
主演 ドニー・イェン&金城武
監督 ピーター・チャン
備考 多くの映画祭に招待された作品

  • 第64回カンヌ国際映画祭特別招待作品
  • 第16回釜山国際映画祭特別招待作品
  • 第7回大阪アジアン映画祭クロージング作品
  • 第55回サンフランシスコ国際映画祭特別招待作品
  • 第2回フランス中国映画祭上映作品
  • 第28回LAアジア太平洋映画祭特別招待作品
  • 第67回エディンバラ国際映画祭特別招待作品
  • 第16回ファンタジア国際映画祭特別招待作品
  • 第11回NYアジアン映画祭特別上映作品

▼あらすじ

1971年、中国雲南省の小さな村で起こった強盗殺人事件をきっかけに物語は始まる。 事件を捜査するため村へ訪れた捜査官シュウ(金城武氏)は、死体を調べるうちに強盗犯人2人が指名手配中の凶悪犯であることを知る。 事件当時、製紙工場に勤める職人リウ(ドニー・イェン氏)が偶然居合わせており、リウが必死に応戦したことにより、強盗犯人2人は打ち所が悪く死亡。 しかし、シュウは入念に検死や現場検証を重ね、リウは偶然に正当防衛できたわけではなく、意図的に致命傷を狙ったのではないかと疑問を抱く。 人間の経脈やツボについての卓越した知識や、豊かな想像力でもって事件解明に挑むシュウは、やがてリウの隠された過去である凶悪な暗殺集団の一味だった事実へと辿りつく・・・

 

ドニー・イェン氏はじめ豪華キャストで撮影されたカンフー映画です。

2000年代において打ち出された古き良きオーソドックスな武侠映画を観たいという方におすすめです。

カンフー映画は原則として身体の技が見どころになるのに対し、武侠映画は主に刀剣を使ったアクションが見どころとなる映画です。(武侠映画の定義はいくつかあります。)

カンフー映画は中華圏で流行っていた武侠映画から発展してきた背景があります。刀や剣で戦うのが中心であった武侠映画で拳を使って戦う「カンフー映画」の土台を作ったのがこの「捜査官X」に出演するジミー・ウォング氏なのです。

▼武侠映画などのカンフー映画の歴史についてはこちらのページで解説!

 

原題はストレートな「武侠」というタイトルですし、ストーリーも1970年代から流行りだした古き良きオーソドックスな「カンフー映画」そのものです。

 

 

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サービス名 取り扱い 視聴方法
TSUTAYA TV 1007円~(税込)の見放題対象。DVD宅配サービスTSUTAYA DISCASも取り扱いあり(最低1007円(税込)~の会員か530円(税込:送料込)の単品料金で利用可能)
Amazon Prime Video 400円(税込)のプライム会員で視聴可能
YouTube 300円~で視聴可能
DVD(amazon)

 

ドニー・イェン主な出演作品・視聴方法

発表年 タイトル
1984 「ドラゴン酔太極拳」
1988 「タイガー刑事」
1990 「タイガーコネクション」
1991 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地黎明」
1995 「精武門」(ドラマシリーズ)
1997 「ドラゴン危機一発‘97」
1998 「ドニー・イェン/COOL
2002 HERO
2005 SPL/狼よ、静かに死ね」
2007 「導火線 FLASH POINT
2008 「イップマン 序章」
2010 「イップマン 葉問」

▼各動画配信サービスの料金とドニー・イェン氏作品の取り揃え数を表した表です!

TSUTAYA TV Amazon Prime Netflix Hulu dTV U-NEXT
料金(税込/月額) 1007円~ 400円 864円~ 1007円~ 540円 2149円
ドニーイェン

※◎・〇:豊富 △:ややあり ×:ほぼ無し

 

以上「ドニー・イェン」の紹介でした。ドニー氏についてさらに詳しく知りたい方は下記のページをご覧くださいませ。

 

また『カンフー映画入門』ではカンフー映画の歴史やスター俳優、そして「カンフーとはどんな拳法か?」ということまでを知ることができます。ぜひともご覧くださいませ。

▼『カンフー映画入門』(全38ページ)

5分でわかる!サモ・ハン・キンポー ~ファンが語る概要・魅力・おすすめ作品~

 

このページでは「サモ・ハン・キンポー」がどんな人物なのかを大体5分で理解できるよう概要・魅力・おすすめ作品をお伝えします。

もちろんサモ・ハンキ・ンポーさんを5分で説明しきるのは困難ですので、さらに深く知りたい方は『カンフー映画入門』をご覧ください。

※このページはカンフー映画ファン歴27年のHARUKA氏による『カンフー映画入門』の内容をWebon編集部がまとめたものです。

 

▼『カンフー映画入門』(全38ページ)

 

サモハン(サモ・ハン・キンポー)とは?

photo by Sasoriza / Bryan Chan CC 表示-継承2.0

生年月日 1949年12月11日
前名称 サモ・ハン・キンポー
身長 170㎝
出身 香港
子供 ジミー・ハン(タレント)他
愛称 大大哥(タイタイコー:大兄貴という意味)

 

サモハン氏は、大きな体格にもかかわらず俊敏なアクションをこなすカンフー映画のスター俳優です。

サモハン氏が有名になったきっかけは、自身が監督・主演の映画「燃えよデブゴン」(’78)です。

 

▼画像は「燃えよデブゴン2」。(「燃えよデブゴン」の続編ではありません。)

この映画はサモハン氏の体型からは想像もつかないキレのあるアクションを繰り出す様は、ハイレベルかつ見事な香港カンフー映画でした。この映画がきっかけで史上最強の「動けるデブ」として有名になりました。

ちなみに、サモハン氏に対して私は最初「ジャッキー映画によく出てくる脇役」だと思っていました。ところが「洪家班(こうかはん)」というアクションチームを持ち、多くのヒット作の製作・監督がサモハン氏であり、カンフー映画界の主要人物だと知って驚きました。

 

サモハン氏が香港映画界に与えた影響!

 

1973年にカンフー映画界のスターであるブルース・リー氏が死に、それと共に香港のカンフー映画は衰退し、コメディ映画に市場を取って代わられていました。

そんな中サモハン氏が『燃えよデブゴン』を製作するなどして活躍したことで、香港映画界へ新たなシーンを打ち出すことに成功しました。

 

そして1980年代半ばに入ると、サモハン氏は製作者としての才能を更に発揮。

80年代の作品にはジャッキー・チェン氏等の香港の豪華俳優陣を集めた「福星シリーズ」と呼ばれる映画がありますが、全てサモハンの主演・監督作品です。

サモハン氏が製作した「五福星」(1983年公開)は香港で映画の興行成績年間1位を収め、日本でもヒットしました。

 

▼五福星(画像クリックでDVD詳細へ)

 

また、サモハン氏は「霊幻道士」(1985年公開)を製作し大ヒット。「霊幻道士」はチャイニーズホラー映画の元祖となり、日本でキョンシー(中国のゾンビ)ブームが起こりました。

▼霊幻道士(画像クリックでDVD詳細へ)

サモハン氏の世界進出!

 

1990年代後半アメリカでもカンフーブームが起き、様々な香港の俳優等がアメリカへ進出をしました。

サモハン氏も1998年~2000年に放送されたアメリカの連続テレビドラマ「LA大捜査線 マーシャル・ロー」にて主演として出演。作品は好評で、サモハン氏はアメリカでも大人気となりました。

また、ハリウッド進出を機に名前を「サモ・ハン・キンポー」から「サモハン」と短縮しました。

 

▼LA大捜査線 マーシャル・ロー出演陣(写真左から2番目がサモハン)

現在、サモハン氏は66歳で香港映画界のレジェンドかつ最前線で活躍をしています。近年の作品の一つとして2016年にサモハンの集大成とも言える「おじいちゃんはデブゴン」を発表しています。

 

▼おじいちゃんはデブゴン(画像クリックでDVD詳細へ)

 

サモハン氏出演のおすすめ作品

 

以下ではサモハン氏が出演しているおすすめカンフー映画作品を紹介します

 

「豚(とん)だカップル拳」

作品名 豚だカップル拳
公開年 1979年(日本未公開)
主演 サモ・ハン・キンポー、ラウ・カーウィン(W主演)
監督 ラウ・カーウィン(ブルース・ロー)
「燃えよデブゴンシリーズ」とは?

「豚だカップル拳」は「燃えよデブゴン6」などとタイトルがついている事も多いです。燃えよデブゴンシリーズは、燃えよデブゴン1、燃えよデブゴン2…という風に1~10までナンバリングされたりしていますが、数字の順に制作年が若いわけではありません。さらに続編という訳でもないのです。

日本でフジテレビが「燃えよデブゴン」というサモハン氏の作品がヒットした事から付けた名称です。本作においても中国での原題タイトルは「搏命単刀奪命槍」であり、特に「燃えよデブゴン」とは付いていません。

 

「豚だカップル拳」は少し変り種の作品。コミカルで痛快・愉快でユニークな設定のコメディカンフー映画です。

大枠のストーリーは

「槍の達人(ラウ)と刀の達人(サモハン)が、年に一度決まった場所で決着をつけるために闘ってきた。しかし決着がつかないまま年老いてきた。そこで、互いに弟子をとり修行をさせて10年後に闘わせ決着をつけようとする」

というもの。

年老いた槍の達人(ラウ)の弟子役には若きサモハンが、年老いた刀の達人(サモハン)の弟子役を若きラウが演じます。

 

 

少し変り種の作品。コミカルで痛快・愉快!サモハン氏主演のコメディカンフー映画を観たい方におすすめ!

 

アクションも素晴らしくかっこいい!

本作のアクションも冒頭からサモハン氏とラウ氏の武器によるそれぞれの演武が観られ、素晴らしくかっこいいです。劇中のアクションの立ち回りもかなりスピーディーで惚れ惚れします。

痛快コメディに加え、シンプルかつ本格的なアクションを観ることができ、とてもおススメです。

「豚だカップル拳」のサモハンが個人的には一番お気に入りです。「豚だカップル拳」では映画の演出のアイデアと言い、武術の技と言い、素晴らしいサモハン氏を観ることができます。

 

 

プロジェクトA

作品名 プロジェクトA
公開年 1983年
主演 ジャッキー・チェン
監督 ジャッキー・チェン
備考 主演、監督、武術指導、脚本、主題歌をジャッキー・チェンが務めた。ジャッキー氏が骨折してまで行われた「時計台のシーン」は伝説となっている。

▼あらすじ

ストーリーは1990年代のイギリス植民地である香港が舞台。警察という合法的な組織が海賊を倒すという勧善懲悪作品です。乱闘などを起こし、初めは互いに敵対していた海上・陸上部隊がいつしか結束して「悪を倒す」というひとつの目標に向かって突撃していきます。

 

サモハン氏・ジャッキー氏・ユン・ピョウ氏はカンフー映画の黄金トリオと称されます。この黄金トリオの代表作と言えば「プロジェクトA」です。

 

▼ジャッキー・チェン氏

▼ユン・ピョウ氏(日本ではアイドル扱いされていたカンフースター)

 

テンポ感も良く、ジャッキー氏、サモハン氏、ユン・ピョウ氏の黄金トリオでおくる炸裂アクションを夢中で楽しめる作品!

3人の炸裂するアクションを楽しみたい方におすすめ!!

 

 

スパルタンX

作品名 スパルタンX
公開年 1984年
主演 ジャッキー・チェン
監督 サモ・ハン・キンポー(現サモハン)

▼あらすじ

現代のスペイン・バルセロナが舞台になっています。 パン屋の2階に下宿するトーマス(ジャッキー氏)といとこのデイヴィッド(ユン・ピョウ氏)は、ホットドッグなどのファーストフードを売って暮らしていました。 スケボーを乗りこなして注文を聞きフードを届けるトーマスと、調理をするデイヴィッド。そんな生活を送っていると、ある日彼らのもとに、シルビアという美しい女性が助けを求めて逃げ込んできます。 ちょうどその頃、私立探偵事務所の見習い探偵モビー(サモハン氏)のもとへ「シルビアという女性を探してほしい」という依頼が舞い込みます。実はシルビアは、資産家の伯爵の隠し子で遺産目的のために命を狙われていました。

 

「スパルタンX」はサモハン氏監督、ジャッキー氏主演の人気カンフー映画です。こちらも黄金トリオが好きなら絶対観るべき作品です!

「スパルタンX」は「プロジェクトA」撮影完了後にスペインを中心にヨーロッパで撮影されました。「プロジェクトA」同様にコメディ要素もありますが、異国の風情満載かつハラハラドキドキするシーンが盛りだくさんです。

ジャッキー氏、サモハン氏、ユン・ピョウ氏の3人が剣を持って息を合わせて「一心同体、三銃士!中国式免許皆伝!」(日本語吹き替え版)と言うシーンはとてもお茶目でカッコいいです。

 

▼そのシーンのイメージ

 

サモハン氏やジャッキー氏の映画ならではのコミカルさは残しつつも、オートバイ集団との殺陣や激しいカーチェイスなど、ハラハラドキドキの本格アクション映画となっています。

 

 

サモハン氏の主な出演作品と視聴方法一覧

発表年 タイトル 視聴可能動画サイト
1972 「アンジェラ・マオの女活殺拳」
1973 「燃えよドラゴン」
1978~ 「燃えよデブゴン」シリーズ Hulu(4・7・10)
1983 「五福星」 Hulu
1985 「香港発活劇エキスプレス 大福星」 Hulu
1988 「七小福 夢に生きた子供たち」
1998~2000 ドラマ「LA大捜査線 マーシャル・ロー」
2016 「おじいちゃんはデブゴン」 Hulu

 

以上「サモ・ハン・キンポー」の紹介でした。サモハン氏についてさらに詳しく知りたい方は下記のページをご覧くださいませ。

また『カンフー映画入門』ではカンフー映画の歴史やスター俳優、そして「カンフーとはどんな拳法か?」ということまでを知ることができます。ぜひともご覧くださいませ。

 

▼『カンフー映画入門』(全38ページ)

 

 

マニア厳選!おすすめカンフー映画13選!

 

このページではカンフー映画マニア歴27年のHARUKA氏の「おすすめカンフー映画13選」を見所とともに紹介いたします。

さらに詳しくカンフー映画について知りたい方は「カンフー映画入門」をご覧くださいませ。

※このページはWebon編集部が「カンフー映画入門」の内容をまとめたものです。ちなみにHARUKA氏はカンフー映画マニア過ぎて、実際のカンフーの修行をしています。

 

▼HARUKA氏 著『カンフー映画入門』(全38ページ)

 

観る前に知っておきたい!カンフー映画の魅力!

 

カンフー映画は、俳優の身体能力を生かしたアクションシーンが多いのが特徴で、ストーリーは誰が観てもわかりやすいものばかりです。

カンフー俳優のスターたちは全員一流の武術家です。

カンフースターであるジェット・リー氏は中国全国武術大会において5年連続で優勝し、中国の至宝とも呼ばれました。「俳優が武術をする」というよりは「武術家が演技をする」と表現したほうがしっくりくるジャンルです。

 

▼ジェット・リー氏(解説はこちらで!)

 

カンフー映画は、主人公や登場人物が「武術(多くは中国拳法)によって鍛え抜かれた肉体技をいかに魅力的に見せるか」が重要視され、それが映画の一番の見どころとされています。ぜひ武術・肉体技に注目し、おすすめ映画をご覧くださいませ。

 

▼このページで紹介するおすすめカンフー映画9選

名前 公開年 主演
1 燃えよドラゴン 1973年 ブルース・リー
2 片腕カンフー対空飛ぶギロチン 1975年 ジミー・ウォング
3 酔拳 1978年 ジャッキー・チェン
4 豚(とん)だカップル拳 1979年 サモハン(サモ・ハン・キンポー)/ラウ・カーウィン
5 ユン・ピョウinドラ息子カンフー 1981年 ユン・ピョウ
6 少林寺 1982年 ジェット・リー
7 霊幻道士 1985年 ラム・チェンイン
8 プロジェクトA 1983年 ジャッキー・チェン
9 スパルタンX 1984年 ジャッキー・チェン
10 七小福(夢に生きた子供達) 1988年 サモハン(サモ・ハン・キンポー)
11 シティーハンター 1993年 ジャッキー・チェン
12 イップ・マン 序章 2008年 ドニー・イェン
13 捜査官X 2011年 ドニー・イェン/金城武

 

おすすめカンフー映画9選!

① 燃えよドラゴン

作品名 燃えよドラゴン
公開 1973年
主演 ブルース・リー
監督 ロバート・クローズ

▼あらすじ

3年ごとに武術トーナメントが開かれる香港の小島。そこは、かつて少林寺の修道僧であった麻薬密売組織の支配者ハンが麻薬と暴力で君臨していた。一方、少林寺で修行を続ける若者リーは、ハンの部下に殺された妹の復讐のため、ひとり悪の要塞島に乗り込む。麻薬と陰謀が渦巻く要塞島に、ブルース・リーの怒りが炸裂する! (引用:amazon

 

『燃えよドラゴン』はカンフー映画スター俳優のブルース・リー氏の名言「Don’t think, Feel.(考えるな、感じろ)」が誕生した映画。

カンフー映画初心者向けの映画であり、「ブルース・リーの代表作を観てみたい」という方におすすめです!

 

▼ブルース・リー氏(←詳しい紹介はこちら

 

この映画はブルース・リー氏のヌンチャクさばきも話題になりました。この映画の後半で、敵の持っているヌンチャクを、ブルース・リー氏のもともと持っていた鉄の棒2本で奪い、元のヌンチャクの持ち主に返り討ちを食らわせるシーンがあります。

このシーンを当時スクリーンで観た少年たちは、大いに影響を受け、ヌンチャクを自分で作ったり買ったりしてブルース・リー氏の真似をしていたそうです。

他にもスタントマン時代のジャッキー・チェン氏が登場しており、ブルース・リー氏に抱きつきかかるも、髪の毛を掴まれて倒されるシーンも見どころです。

日本でも流行った名場面が盛りだくさん!アクション・名言・ヌンチャクなど当時流行したものばかり登場するカンフー映画なのです!

 

 

② 片腕カンフー対空飛ぶギロチン

作品名 片腕カンフー対空飛ぶギロチン
公開年 1976年
主演 ジミー・ウォング
監督 ジミー・ウォング

▼あらすじ

前作で片腕になりながらも強敵を倒した主人公は、今回は武術道場を開いている。そして参加した大武闘大会で“空飛ぶギロチン”(というより回転ノコなんだけど…)を駆使する謎の老人を見る。その老人こそ、前作で仕留めた悪漢の師匠であった!

(引用:https://movie-tsutaya.tsite.jp/netdvd/dvd/goodsDetail.do?titleID=0080152682&pT=null)

 

『片腕カンフー対空飛ぶギロチン』は『片腕ドラゴン』の続編です。前作を観ていなくても楽しめる作品です!

この作品はカンフー映画のレジェンド「ジミー・ウォング」の代表作を観たい方におすすめ!

 

▼ジミー・ウォング氏(←詳しい紹介はこちら

 

ジミー・ウォング氏はカンフー映画ブームの基礎を作ったパイオニア的存在。ブルース・リー氏などのスターが出る前から活躍していたカンフー映画界のレジェンドです。

コメディ要素も満載なので「カンフー」というアクションに馴染みが無い方でも楽しく観る事ができるでしょう。中国の清の時代が舞台なので日本とは異なる文化背景も楽しむことができます!

また、コメディ要素満載のキャラクターが登場します。

かつらがずれているのが目に見えてわかりながらも長いおさげで相手を倒す「弁髪(べんぱつ)」、ヨガ使いで手がビヨーンと伸びる「インド人」、なぜかムエタイも参加しているなど。ツッコミどころ満載です。

コメディ要素はありながら、本格的な中国の伝統武術が垣間見えるところも素晴らしく、本格的なカンフーを見せることができるところにも説得力を感じる事ができる映画です。

 

▼片腕ドラゴン(画像クリックで動画詳細へ)

 

 

③ 酔拳

作品名 酔拳
公開年 1978年
主演 ジャッキー・チェン
監督 ユエン・ウーピン

▼あらすじ

カンフー道場のドラ息子、ウォン・フェイフォンは真面目に練習しない、町に出れば悪戯ばかりという放蕩ぶり。

見兼ねた父親は、息子を改心させようと、カンフーの達人、ソウ・ハッイーを呼び寄せた。厳しい修業で知られるソウ・ハッイーの元での修行を強いられたウォンは、酔えば酔うほど強くなる、という秘伝の拳法”酔八仙”を受け継ぐために苛酷な修業に励む。

そしてついに、奥義”酔八仙” を修得する!

(引用:https://www.amazon.co.jp/)

 

『酔拳』はカンフー映画初心者へおすすめ

笑って楽しめて、身体技に「おぉ~」と唸る、ジャッキー日本初上陸作品

ちなみに日本では「酔えば酔うほど強くなる」のキャッチコピーで売り出していましたが、実際の酔拳は飲酒して使う拳ではありません。映画の演出として、お酒を飲んで闘うシーンが採用されているのです。

この映画の注目ポイントは、主人公の師匠・スー役のユエン・シャオティエン氏です。カンフー映画の「”元祖”師匠役」と言っても過言ではないでしょうか。

 

▼師匠スー(ユエン・シャオティエン氏)

師匠のもとで修行するシーンを演じるジャッキーは演技を通り越して、本当に修行をしているよう。実際、寝る間を惜しんで演技練習をしたそうです。

少なからず、この修行シーンを真似した人は多いのではないでしょうか。

カンフー映画マニアのHARUKA氏は「くるみを指で割るシーンがあるのですが、私はピーナッツで真似していたことがある」そうです。

 

 

④ 豚(とん)だカップル拳

作品名 豚だカップル拳
公開年 1979年
主演 サモ・ハン・キンポー、ラウ・カーウィン(W主演)
監督 ラウ・カーウィン(ブルース・ロー)
備考 「燃えよデブゴン」シリーズ、「燃えよデブゴン6」などとタイトルがついている事も多いが数字の順に制作年が若いわけではない。さらに続編という訳でもなく日本でフジテレビが「燃えよデブゴン」というサモハン氏の作品がヒットした事から付けられた名称である。

 

少し変り種の作品。コミカルで痛快・愉快でユニークな設定のコメディカンフー映画です。

大枠のストーリーは

「槍の達人(ラウ)と刀の達人(サモハン)が、年に一度決まった場所で決着をつけるために闘ってきた。しかし決着がつかないまま年老いてきた。そこで、互いに弟子をとり修行をさせて10年後に闘わせ決着をつけようとする」

というもの。

年老いた槍の達人(ラウ)の弟子役には若きサモハンが、年老いた刀の達人(サモハン)の弟子役を若きラウが演じます。

 

 

サモハン氏主演のコメディカンフー映画を観たい方におすすめ!

▼サモハン


photo by Sasoriza / Bryan Chanhttps://www.flickr.com/photos/sasoriza/114349755/ CC 表示-継承 2.0

 

 

⑤ ユン・ピョウinドラ息子カンフー

作品名 ユン・ピョウinドラ息子カンフー
公開年 1981年
主演 ユン・ピョウ
監督 サモ・ハン・キンポー(現サモハン)
備考 監督は俳優としても有名なサモ・ハン・キンポー氏。

▼あらすじ

名家のドラ息子・チャンは誰と闘っても必ず勝つと有名でした。そんなある日チャンの友人が、町にやってきた京劇の一座の女形をデートに誘いますが断られます。その腹いせにルン(デートに誘われた女形)と友人は格闘に発展し、友人は敗北。 チャンもルンと対戦することになりますが、太刀打ちできず。 この時、チャンが今まで自分が誰にも負けなかった理由が発覚。実は、裏で自分を過保護に思う父親が対戦相手にお金を払って負けさせていたのです・・・

 

「コミカルで笑いのあるカンフー映画」はジャッキー・チャン氏だけではありません!ジャッキー氏の盟友「ユン・ピョウ」氏の活躍を知らない方へおすすめします。ユン・ピョウ氏は、日本ではアイドル扱いをされていたカンフー映画スターで足技がとにかく美しい。

 

 

タイトル通り主人公はユン・ピョウ氏ですが、ラム・チェンイン氏も主人公と言えるくらい圧倒的な存在感を放っています。

ラム・チェンイン氏は京劇(中国伝統の音楽劇)の女役を演じていますが、この劇中で彼が見せる武術(詠春拳)の華麗さは、カンフー映画史上最高のひとつとされています。

ラム・チェンイン氏出演作品の中で最も華麗な武術(詠春拳)の技を堪能できる映画です。

 

▼真ん中で座っているのがラム・チェンイン氏

 

 

⑥ 少林寺

作品名 少林寺
公開年 1982年
主演 リー・リンチェイ(現ジェット・リー)
監督 チャン・シン・イェン

▼あらすじ

かつて「中国・隋朝末期に悪の皇帝から後に唐の皇帝になる帝王を救った」と言われている武術修行を極めた13人の少林僧が悪の手から少林寺を守る物語・・・

 

カンフー映画を観るならば、外すことができない作品!

日本でも有名になった「少林寺」「少林寺拳法」の火付け役となった作品。

カンフー映画スター俳優、ジェット・リー氏の映画デビュー作としても有名。この作品では俳優が武術家を演ずるのではなく、多くの本物の武術家たちが少林僧や悪役を演じています。

 

▼ジェット・リー氏

 

俳優陣はジェット・リー氏を含め中国武術大会でのチャンピオンや、武術隊でコーチを務めていた方々で、相当スキルの高い武術家を集めて撮影された作品として、公開当時大いに話題になりました。

また、本物の武術家なだけに全編ノースタントでアクションシーンが撮影されています。※ノースタント=スタントマンを使わずに俳優がスタントを行う事

本編を観ると「身体技が凄い」とただただ感嘆するばかりです。

作品の設定上、少林寺の僧侶役たちは修行シーンがあり、武術が凄い印象を受けるのですが、悪役も相当な武術家なので、複数人相手の殺陣はもちろん1対1の闘いも見どころ満載です。

特に1対1で闘うシーンは、2人1組の演武(えんぶ:武術を披露する事)のようで、アクションでコミュニケーションを取りながらも身体技の芸術を観ているようです。

本作が大ヒットしたことによって、瞬く間に全世界に少林寺の存在を知らしめることとなり、多くの観光客や修行を希望する人たちが少林寺に押し寄せました。

 

 

⑦ 霊幻道士

作品名 霊幻道士(れいげんどうし)
公開年 1985年
主演 ラム・チェンイン
監督 リッキー・ラゥ

▼あらすじ

化けモノ退治を生業とするガウ (チェン) 道士が、大富豪ヤンから先代の改葬を依頼される。墓を掘りおこしてみると、身体を縦にして埋葬したために、先代は怨念を抱き成仏できないでいた。

ガウ道士は、弟子のモン (モンチョイ) とセン (チュウサム) とともにその遺体を持ち帰るが、いつのまにかキョンシーとなって蘇った先代はヤンを殺害して逃亡。

3人はヤンの美しい娘ティン (ティンティン) を守るため、キョンシーを迎え討つことに。ところが、モンがキョンシーの毒にやられてしまい…。※() 内は吹替版の役名。(引用:Hulu

 

中国の妖怪「キョンシー」ブームを巻き起こした映画です。キョンシーシリーズがこの映画の後に多く発表されました。

「キョンシー」は元祖・チャイニーズホラー映画であり、かつて日本でもキョンシーブームが起こりました。

今は亡きラム・チェンイン氏が最も活躍した映画です!

▼真ん中で座っているのがラム・チェンイン氏

 

見た目、立ち振る舞いからしてイメージ通りの完璧な道士を演じており、もはや「彼が道士像を創り上げた」といっても過言ではありません。

また、劇中のキョンシー退治に使う小道具やアイテム、道士や弟子達がやっているまじない的な動作もかなり魅力。

「人の髪の毛を一本抜いて、お札に包んで飲み込めば、自分の動作と同じ動作を相手にもさせてコントロールできる」

「キョンシーが近づいてきたら息を止めると自分の気配を消せる」

などのシーンは観ていてワクワクします。

 

 

⑧ プロジェクトA

作品名 プロジェクトA
公開年 1983年
主演 ジャッキー・チェン
監督 ジャッキー・チェン

▼あらすじ

舞台は1990年代のイギリスの直民地となっている香港。最初は乱闘などを起こし敵対していた水上警察と陸上警察だったが、海賊を倒すために結束し・・・。

主演、監督、武術指導、脚本、主題歌をジャッキー・チェンが務めた。

ジャッキー氏が骨折してまで行われた「時計台のシーン」は伝説となっています。

高さ25mの時計台からジャッキー氏がスタントを使わずに落下する、というシーンで命がけで行われました、さらにNG1回を含む計3回もジャッキー氏本人が落下した事も伝説と言われる理由です。(NGシーンもエンドクレジットで観られます。)

 

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このシーンではジャッキー氏は一度は首の骨を折り、頸椎(けいつい)を損傷しました。それでも、下に張っているテントが突き破れなかったなど、納得がいかない点があり、ジャッキー氏は同シーンの撮影を取り直しました。

アクション以上に、プロ根性の質が真似できません。

 

ちなみにジャッキー氏本人が歌うテーマ曲「東方的威風」もぜひチェックしてもらいたい一曲です。多くの芸人さんにものまねされ、数ある香港映画・カンフー映画のテーマ曲の中でも最も人気があります。

 

 

 

⑨ スパルタンX

作品名 スパルタンX
公開年 1984年
主演 ジャッキー・チェン
監督 サモ・ハン・キンポー(現サモハン)

▼あらすじ

現代のスペイン・バルセロナが舞台になっています。 パン屋の2階に下宿するトーマス(ジャッキー氏)といとこのデイヴィッド(ユン・ピョウ氏)は、ホットドッグなどのファーストフードを売って暮らしていました。 スケボーを乗りこなして注文を聞きフードを届けるトーマスと、調理をするデイヴィッド。そんな生活を送っていると、ある日彼らのもとに、シルビアという美しい女性が助けを求めて逃げ込んできます。 ちょうどその頃、私立探偵事務所の見習い探偵モビー(サモハン氏)のもとへ「シルビアという女性を探してほしい」という依頼が舞い込みます。実はシルビアは、資産家の伯爵の隠し子で遺産目的のために命を狙われていました。

 

本作は「プロジェクトA」撮影完了後にスペインを中心にヨーロッパで撮影されました。「プロジェクトA」同様にコメディ要素もありますが、異国の風情満載かつハラハラドキドキするシーンが盛りだくさんです。

本作の最も注目すべきシーンは、敵陣の古城へ乗り込んだ際に、当時現役の格闘王者であったベニー・ユキーデ氏対ジャッキー氏、キース・ヴィタリ氏対ユン・ピョウ氏の1対1の闘いシーンです。

 

▼ベニー・ユキーデ氏(アメリカの元キックボクシング選手)


photo by Hjelm001 CC 表示-継承 3.0

 

古城での闘いは、本物の選手とのハイレベルな本格格闘シーンとして見応えがあります。

 

また、ジャッキー氏、サモハン氏、ユン・ピョウ氏の3人が剣を持って息を合わせて「一心同体、三銃士!中国式免許皆伝!」(日本語吹き替え版)と言うシーンはとてもお茶目でカッコいいです。

 

▼そのシーンのイメージ

 

サモハン氏やジャッキー氏の映画ならではのコミカルさは残しつつも、オートバイ集団との殺陣や激しいカーチェイスなど、ハラハラドキドキの本格アクション映画となっています。

 

 

⑩ 七小福(夢に生きた子供達)

 

作品名 七小福(邦題:七小福 夢に生きた子供達)
公開年 1988年
主演 サモハン
監督 アレックス・ロゥ

▼あらすじ

「幼少期のジャッキーが母親に連れられて京劇学院へ入るところ」から「青年期に学院が解散してしまい、映画界へ入っていくところ」までが描かれています。

 

映画のタイトルになっている「七小福」というのは、実際にある京劇学院(俳優養成学校)です。

 

京劇学院「七小福」については第5章で詳しく紹介!(現在第4章)

 

内容はカンフー映画ではなく文芸作品。カンフー俳優のスターであるジャッキー氏、サモハン氏、ユン・ピョウ氏の少年時代を描いた作品です。

彼らがどのようにして幼少期を過ごし、映画の世界へ足を踏み入れたか、その原点がわかる作品です。

毎日の厳しい訓練の中にもほのぼのとした子供たちの純粋さやあどけなさが描かれており、同時に時代の流れによって京劇が人々に求められなくなった様子が描かれています。(京劇=きょうげき:中国の伝統的な音楽劇)

登場人物の繊細な心の動きや表情に、切なさで胸が熱くなる感動作品です。

これまでVHSのみで、DVD化や動画配信はされておらずがっかりしていたのですが、公開30周年記念ということで昨年(2018年)11月7日にDVDBlu-ray化され、発売されました。

▼Amazonで販売さています。

 

60年代の時代背景もよく表しており、子供たちが毎日真剣に京劇の練習に励むのに反して、ジワリジワリと時代の流行りに押され、徐々に京劇が衰退していく様子は切なく感じます。京劇の衰退、時代背景に涙!

 

 

⑪ シティーハンター

作品名 シティーハンター
公開年 1993年
主演 ジャッキー・チェン
監督 バリ―・ウォン

▼あらすじ

社長令嬢・清子(後藤久美子氏)を捜索中、清子が乗ってしまった船にテロ集団も乗り込んでおり、冴羽獠(ジャッキー氏)がこの危機に挑んでいく・・・

 

1980年代後半の週刊少年ジャンプに連載された漫画「シティーハンター」を実写化した香港映画。原作からは大きく脚色されています。

 

▼漫画シティーハンター(画像クリックで商品詳細へ)

 

ジャッキー氏のアクションも好きだけど、コメディ全開を楽しみたい方へおすすめ

本作品はジャッキー氏の映画において、日本の漫画「シティーハンター」を実写化したという珍しい作品です。

 

当時1980年代後半~1990年代前半の日本の文化色がとても色濃く出されている作品です。

作中にはかつて日本で流行った「あ、これ知ってる!」や「ジャッキーがこんなこともするんだ!」と感じるシーンが散りばめられているので、懐かしい日本を観るといった意味でも楽しむことができます。

日本でも流行り始めたスケボーや、日本のお笑いコンビ・とんねるずの「ガラガラヘビがやってくる」を、香港の人気ポップスユニットがカバーするなどのシーンがあります。

他にも、ジャッキー・チェン氏が日本でよく知られている格闘ゲーム「ストリートファイター2」のキャラクターに扮して闘うシーンは、秀逸というかシュールで完全にギャグです!

 

 

⑫ イップ・マン 序章

作品名 イップ・マン 序章
公開年 2008年(日本公開2011年)
主演 ドニー・イェン
監督 ウィルソン・イップ

▼あらすじ

ある武術館の師範との手合せに勝ったイップ・マン(ドニー・イェン氏)は、町一番の武術家として知られるようになります。 そんな時、1937年に日中戦争が勃発。すぐにイップ・マンが済む佛山は日本軍の占領下となってしまいます。 イップ・マンの自宅は日本軍の司令部として没収され、一家は極貧生活を強いられます。家族のために石炭運びの仕事をする中、ある事件をきっかけにイップ・マンは日本兵に中国武術を教えることを強要されてしまいます。 それを拒否したイップ・マンは、中国武術の誇りをかけ、日本武術の名手である日本軍将校三浦(池内博之)と生死をかけた決闘をする・・・というストーリー

 

イップ・マンシリーズの第1作。ブルース・リー氏の唯一の師匠として知られている詠春拳の達人、イップ・マン氏。そんなイップ・マン氏が主人公の物語です。

 

▼実際のイップ・マン氏とブルース・リー氏が修行する様子

 

一見、ドキュメンタリー映画のように見えますが、実在したイップ・マン氏をヒーローに仕立てたエンターテイメント映画です。本作は中国、香港で驚異的大ヒットを記録し、後続にイップ・マンシリーズとして、「イップ・マン 葉問(2010)」「イップ・マン 継承(2015)」が製作されました。

カンフー映画のスター俳優のドニー・イェン氏が一躍スーパースターの仲間入りを果たすことができた渾身の作品を見たい方におすすめ!

 

▼ドニー・イェン氏

photo by Roger Wo [1]https://www.flickr.com/photos/rogerwo/754841756/

 

本作の見どころは、なんといってもドニー・イェン氏のアクションです。ここぞとばかりに肝心な時に現れて、もの凄い説得力のある武術で相手をねじ伏せます。

また、ドニー・イェン氏の演技が、謙虚で穏やかな家族思いの武術家を演じているため、軍事的要素の強い壮絶な時代背景にもかかわらず、荒々しく見えないところも◎。

本作のためにドニー・イェン氏は一から詠春拳を練習したそうで、もともとカンフーの基礎が備わっているだけに、どこから見てもドニー・イェン氏自身も詠春拳の達人のようです(実際に武術の達人ではありますが)。

 

 

⑬ 捜査官X

基本情報

作品名 捜査官X(原題:武侠)
公開年 2011年
主演 ドニー・イェン&金城武
監督 ピーター・チャン
備考 多くの映画祭に招待された作品

  • 第64回カンヌ国際映画祭特別招待作品
  • 第16回釜山国際映画祭特別招待作品
  • 第7回大阪アジアン映画祭クロージング作品
  • 第55回サンフランシスコ国際映画祭特別招待作品
  • 第2回フランス中国映画祭上映作品
  • 第28回LAアジア太平洋映画祭特別招待作品
  • 第67回エディンバラ国際映画祭特別招待作品
  • 第16回ファンタジア国際映画祭特別招待作品
  • 第11回NYアジアン映画祭特別上映作品

▼あらすじ

1971年、中国雲南省の小さな村で起こった強盗殺人事件をきっかけに物語は始まる。 事件を捜査するため村へ訪れた捜査官シュウ(金城武氏)は、死体を調べるうちに強盗犯人2人が指名手配中の凶悪犯であることを知る。 事件当時、製紙工場に勤める職人リウ(ドニー・イェン氏)が偶然居合わせており、リウが必死に応戦したことにより、強盗犯人2人は打ち所が悪く死亡。 しかし、シュウは入念に検死や現場検証を重ね、リウは偶然に正当防衛できたわけではなく、意図的に致命傷を狙ったのではないかと疑問を抱く。 人間の経脈やツボについての卓越した知識や、豊かな想像力でもって事件解明に挑むシュウは、やがてリウの隠された過去である凶悪な暗殺集団の一味だった事実へと辿りつく・・・

 

2000年代において打ち出された古き良きオーソドックスな武侠映画を観たいという方におすすめ!

ドニー・イェン氏はじめ豪華キャストで撮影されたカンフー映画です。

カンフー映画は原則として身体の技が見どころになるのに対し、武侠映画は主に刀剣を使ったアクションが見どころとなる映画です。

カンフー映画は中華圏で流行っていた武侠映画から発展してきた背景があります。刀や剣で戦うのが中心であった武侠映画で拳を使って戦う「カンフー映画」の土台を作ったのがこの「捜査官X」に出演するジミー・ウォング氏なのです。

▼武侠映画などのカンフー映画の歴史についてはこちらのページで解説!

 

原題はストレートな「武侠」というタイトルの通り、ストーリーも1970年代から流行りだした古き良きオーソドックスな「カンフー映画」そのものです。

 

 

以上「おすすめカンフー映画13選」でした。『カンフー映画入門』ではカンフー映画の歴史やスター俳優、また「カンフーとはどんな拳法か?」ということまでを知ることができます。ぜひともご覧くださいませ。

 

▼『カンフー映画入門』(全38ページ)

 

『カンフー映画入門』目次著者

はじめに

はじめに ~カンフー映画を楽しもう!~

第1章 カンフー映画とは

カンフー映画とは 【カンフー映画の歴史①】

ジミー・ウォング氏の時代 【カンフー映画の歴史②】

ブルース・リー氏の時代 【カンフー映画の歴史③】

ジャッキー・チェン氏の時代「酔拳・蛇拳」 【カンフー映画の歴史④】

ジャッキー・チェン氏の時代「プロジェクトA」 【カンフー映画の歴史⑤】

ジェット・リー氏とドニー・イェン氏の時代 【カンフー映画の歴史⑥】

第2章 カンフー映画スター俳優9選

ジミー・ウォング(王羽) 【カンフー映画スター俳優9選①】

ブルース・リー(李小龍) 【カンフー映画スター俳優9選②】

サモハン(洪金寶、サモ・ハン・キンポー) 【カンフー映画スター俳優9選③】

ジャッキー・チェン(成龍) 【カンフー映画スター俳優9選④】

ユン・ピョウ(元彪) 【カンフー映画スター俳優9選⑤】

ユン・ワー(元華) 【カンフー映画スター俳優9選⑥】

ラム・チェンイン(林正英) 【カンフー映画スター俳優9選⑦】

ジェット・リー(李 連杰) 【カンフー映画スター俳優9選⑧】

ドニー・イェン(甄子丹) 【カンフー映画スター俳優9選⑨】

第3章 カンフー映画を観る方法

カンフー映画を観る方法 【動画配信サービス比較】

第4章 おすすめカンフー映画13選

燃えよドラゴン(1973) 【おすすめカンフー映画13選①】

片腕カンフー対空飛ぶギロチン(1975) 【おすすめカンフー映画13選②】

酔拳(1978) 【おすすめカンフー映画13選③】

豚(とん)だカップル拳(1979) 【おすすめカンフー映画13選④】

ユン・ピョウinドラ息子カンフー(1981) 【おすすめカンフー映画13選⑤】

少林寺(1982) 【おすすめカンフー映画13選⑥】

霊幻道士(1985) 【おすすめカンフー映画13選⑦】

プロジェクトA(1983) 【おすすめカンフー映画13選⑧】

スパルタンX(1984) 【おすすめカンフー映画13選⑨】

七小福(夢に生きた子供達)(1988) 【おすすめカンフー映画13選⑩】

シティーハンター(1993) 【おすすめカンフー映画13選⑪】

イップ・マン 序章(2008) 【おすすめカンフー映画13選⑫】

捜査官X(2011) 【おすすめカンフー映画13選⑬】

第5章 カンフー映画の寄り道話

『七小福』とは 【ジャッキー達の子供時代】

アンジェラ・マオ 【女性カンフー映画スター3選①】

ノラ・ミャオ 【女性カンフー映画スター3選②】

ムーン・リー 【女性カンフー映画スター3選③】

千葉真一 【日本のアクションスター俳優①】

真田広之 【日本のアクションスター俳優②】

第6章 カンフーを習おう!

カンフー(功夫)とは

カンフーの種類 【長拳・南拳・太極拳】

大阪のカンフー教室・カンフー漫画「拳児」

著者:HARUKA

大阪府出身。趣味はドラム。中国武術は現在見習い中です。好きな映画ジャンルはダントツでカンフー映画!小学生の頃にジャッキー映画にはまり、今に至る。カンフースターは映画「霊幻道士」の道士役ラム・チェンイン氏が一番好きです。多くの人に新旧問わずカンフー映画に興味を持ってもらえたら嬉しいです。

お問い合わせはこちらから

マニア厳選!カンフー映画のスター俳優9選

 

 

このページではカンフー映画マニア歴27年のHARUKA氏が厳選した、知っておきたいカンフー映画スター俳優9人をその魅力とともに紹介いたします。

 

▼『カンフー映画』をさらに詳しく知りたい方はこちらのページより!

 

知っておきたい!カンフー映画の俳優は本物の武術家!

 

カンフー映画とは香港で発展した映画で「俳優が武術をやっているのではなく一流の武術家が演技をしているのである」とカンフー映画マニアのHARUKA氏は語ります。

例えば、スター俳優である「ジェット・リー」氏は中国全国武術大会において5年連続優勝しております。

カンフー映画界を代表するスター俳優は、華麗なる武術の実力を武器に、1970年代~1990年代にかけて世界にカンフー映画ブームを巻き起こしているのです。

 

▼このページで紹介する9人のカンフー映画スター俳優

名前 人物概要 主な出演作品
1 ジミー・ウォング カンフー映画界のレジェンド 「片腕必殺剣」
2 ブルース・リー 「本物」のアクションスター 「燃えよドラゴン」
3 サモハン カンフー映画界の主要人物 「燃えよデブゴン」
4 ジャッキー・チェン 世界のジャッキー 「酔拳」「プロジェクトA」
5 ユン・ピョウ カンフー映画アイドルスター 「ユン・ピョウinドラ息子カンフー」
6 ユン・ワー 中華圏芸能界屈指の名バイプレイヤー 「霊幻道士」
7 ラム・チェンイン 詠春拳の達人 「霊幻道士」
8 ジェット・リー 少林寺ブームの立役者 「少林寺」
9 ドニー・イェン 遅咲きのカンフー映画スター 「イップマン」

 

カンフー映画スター俳優9選

ジミー・ウォング(王羽)

生年月日 1943年3月28日(75歳)
初期ヒット作 「片腕必殺剣」(1967年)
現在 療養中(2019年2月現在)

 

ジミー・ウォングは他のアクションスターよりも武術が飛びぬけて優れているというわけではないですが、ブルース・リー氏やジャッキー・チェン氏よりも前に活躍をしていたというレジェンド的な存在。

また香港カンフー映画ブームの基礎を作ったパイオニアとしてカンフー映画を語る上で欠かせない俳優です。

ジミー・ウォング氏は「片腕必殺剣(原題:獨臂刀(ドゥビーダオ))」(’67)で空前のヒットを記録し、香港一のトップスターとなりました。

 

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「片腕必殺剣」は片腕を失った主人公が剣を操る剣劇アクション映画。そんな「片腕必殺剣」の悲壮感を帯びたたたずまいと、迫力あるアクションで観客の心を掴み、「天皇巨星(=天皇級のビッグスターの意)」と呼ばれるほどの人気を博しました。

1970年には監督、脚本、主演を本人が担当した「吼えろ!ドラゴン 起て!ジャガー (原題:龍虎鬥)」が大ヒット。この作品が後のカンフー映画ブームの基礎を築いたと言われています。

 

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▼ジミー・ウォング氏について詳しく知りたい方はこちら!

 

ブルー・スリー(李小龍)

生年月日 1940年11月27日
主な主演作 ドラゴン危機一発、燃えよドラゴンなど
名言 「Don’t think, feel.」(考えるな、感じろ。「燃えよドラゴン」より)等

 

ブルー・スリーは肉体や武術の技を極限まで突き詰めて鍛え上げた人物として、歴代のアクションスターの中で最も「本物」という言葉がふさわしい俳優。

多様な格闘技からそれぞれの長所を採り入れた独自の武道「截拳道(ジークンドー)」を創設し、アメリカで多数の弟子を育てます。

主演映画第一弾「ドラゴン危機一髪」(’71)、続く「ドラゴン怒りの鉄拳」(’72)が爆発的な人気とりなります。

 

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「ドラゴン怒りの鉄拳」から有名な怪鳥音がトレードマークのひとつともなります。怪鳥音とはブルース・リー氏が発する「アチョー」という奇声の事。

ブルース・リー氏は武術界においても映画界においても多大な影響を及ぼした人物といえるでしょう。

 

▼ブルー・スリー氏について詳しく知りたい方はこちら!

 

サモハン(洪金寶、サモ・ハン・キンポー)

photo by Sasoriza / Bryan Chan CC 表示-継承2.0

生年月日 1949年12月11日
前名称 サモ・ハン・キンポー
主な主演作 燃えよデブゴン

 

「洪家班(こうかはん)」というアクションチームを持ち、多くのヒット作の製作・監督を行うカンフー映画界の主要人物です。

「豚だカップル拳」では映画の演出のアイデアと言い、武術の技と言い、素晴らしいサモハン氏を観ることができます。

尊敬するブルース・リー氏へのオマージュとして、自身が監督・主演の「燃えよデブゴン」(’78)を製作します。

当時出回っていた、ブルース・リー氏そっくりさん出演の映画とは一線を画す作品であり、サモハン氏の体型からは想像もつかないキレのあるアクションを繰り出す様は、ハイレベルかつ見事な香港カンフー映画であした。

この映画がきっかけで史上最強の「動けるデブ」として有名になりました。

 

▼サモハン氏について詳しく知りたい方はこちら!

 

ジャッキー・チェン(成龍)

生年月日 1954年4月7日
身長 174㎝
初期ヒット作 「蛇拳」「酔拳」

 

ジャッキー氏は命がけのスタントが魅力の俳優です。半身不随になりかけたり、全ての骨を骨折していたりしているのに、まだやるのか、と言いたくなるくらいのチャレンジ精神とファンを常に喜ばせようとする姿勢には脱帽。

 

▼ジャッキー氏の命がけのスタントが観れるのは「プロジェクトA」です。作品解説は以下のページより!

 

1978年に出演した映画「蛇拳」、「酔拳」で大ブレイクを果たします。1998年には米国俳優クリス・タッカー氏と共演作「ラッシュアワー」がハリウッドで大ヒットし、ここから「世界のジャッキー・チェン」となりました。

 

▼ジャッキー・チェン氏の詳しい解説はこちら!

 

ユン・ピョウ(元彪)

生年月日 1957年7月26日
初期ヒット作 「猿拳」(1979)
出演日本作品 「孔雀王」「無問題2」

 

ジャッキー氏やサモハン氏と息の合ったアクションやユン・ピョウ氏の身体を張ったスタントに本格的なアクションスターを感じました

サモハン氏から「顔が良いから役者の方が向いている」と勧められ、サモハン監督の「猿拳」(’79)で主演デビューを果たした。

 

▼猿拳(画像クリックでDVD詳細へ)

この映画が大ヒットし、ユン・ピョウも一躍トップスターの仲間入りを果たします。

「自殺以外のスタントは何でもやれる」と豪語していただけあり、サッカーとカンフーを合体させた作品「チャンピオン鷹」(’83)では高所からのダイビングや燃え盛る炎の中へ飛び込むなど決死のスタントを自ら演じています。

 

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足技がとにかく美しい俳優です!

 

▼ユン・ピョウ氏の詳しい解説はこちら!

 

ユン・ワー(元華)

▼右上がユン・ワー氏

生年月日 1950年9月2日
主な配役 師匠・ラスボス・悪役・キョンシー
スタント ブルース・リー氏のスタントを多く務める
主な出演作 霊幻道士

 

香港映画界、及び中華圏芸能界屈指の名バイプレイヤー。日本でいうところの大杉漣や遠藤憲一といったバイプレイヤーを思い浮かべてもらえばよいでしょう。

中華圏では、「李小龍的御用替身(ブルース・リー氏のご指名専門スタントマン)」として名高いです。

日本でも大ヒットしたアクションホラーコメディ映画「霊幻道士」(’85)ではメイクなどでわかりづらいが、中国の妖怪「キョンシー」役を演じました。

 

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「イースタンコンドル」(’87)、「サイクロンZ」(’88)ではインパクトの強い悪役を演じ、個性派俳優として一躍脚光を浴びます。

 

▼イースタンコンドル(画像クリックでDVD詳細へ)

▼ユン・ワー氏の詳しい解説はこちら!

 

ラム・チェンイン(林正英)


▲真ん中で座っているのがラム・チェンイン氏

生年月日 1952年12月27日/享年1997年11月8日(45歳)
ヒット作 「霊幻道士」「香港発活劇エクスプレス 大福星」

 

ユン・ピョウ氏の主演映画「ユン・ピョウinドラ息子カンフー」(’82)では、カンフーの達人である京劇の女形役を演じました。

 

▼ユン・ピョウinドラ息子カンフー(画像クリックでDVD詳細へ)

この作中でラム・チェンイン氏が見せるカンフー(詠春拳)は、カンフー映画史上最高の一つとされており、ラム・チェンイン氏出演映画の中でも最も華麗なカンフー(詠春拳)を見ることができる作品です。

 

▼「ユン・ピョウinドラ息子カンフー」の詳しい解説はこちら!

 

そして、サモハン氏がプロデュースのキョンシー(中国の妖怪)映画「霊幻道士」(’85)において、道士役を務めるが、これが当たり役となります。。

日本においても大ヒットし、「ラム・チェンイン=道士」というイメージが定着した。以後、数々のキョンシー映画において道士役を演じることになりました。

 

▼「霊幻道士」の詳しい解説はこちらより!

カンフー映画マニアのHARUKA氏が最も好きなアクションスターとして挙げ、その魅力について「真面目そうな風貌に似合わずおちゃめな面が垣間見えるところもとても良いです。」と語ります。

 

▼ラム・チェンイン氏の詳しい解説はこちら!

 

ジェット・リー(李 連杰)

生年月日 1963年4月26日
本名 リー・リンチェイ(李連杰)
初期ヒット作 「少林寺」(1982)

 

ジェット・リー氏は本名のリー・リンチェイ名義で出演した中国・香港合作の「少林寺」(’82)にてデビュー。

 

▼少林寺(画像クリックでDVD詳細へ)

 

華麗かつ鮮やかなカンフーと純朴な風貌で少林寺ブームを巻き起こしました。

ジェット・リー氏は「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ天地黎明」(’91)において中国の伝説的武術家である黄飛鴻(ウォン・フェイフォン)を演じ、これが当たり役となります。

 

▼ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ天地黎明(画像クリックでDVD詳細へ)

 

同作品はシリーズ化され、ジェット・リー氏の代表作となりました。

 

▼ジェット・リー氏の詳しい解説はこちら!

 

ドニー・イェン(甄子丹)

photo by Roger Wo [1]https://www.flickr.com/photos/rogerwo/754841756/

生年月日 1963年7月27日
代表作 「イップマン」シリーズ(2008~)

 

ドニー・イェン氏が世界的にもアクション俳優として、ブルース・リー氏やジャッキー・チェン氏等の名優と堂々と並ぶ名声を決定づけた作品が「イップマン 序章」(’08)、「イップマン 葉問」(’10)です。

 

▼イップマン 序章(画像クリックでDVD詳細へ)

▼イップマン 葉問(画像クリックでDVD詳細へ)

 

ドニー・イェン氏は、ブルース・リー氏の師でもあったことで有名な、実在した武術家イップマン氏を演じた。

この作品は興行的にも評価的にも大成功し、瞬く間にドニー・イェン氏は脚光を浴び、時の人となり名実ともに「宇宙最強」の異名がつきました。

 

ドニー・イェン氏は、ブルース・リー氏を意識しているというだけあり、カンフー以外にもプロレス技、ボクシングや総合格闘技等を自ら研究しており、映画によって様々な武術を使い分けているそうです。

 

▼ドニー・イェン氏の詳しい解説はこちら!

 

以上がカンフー映画の俳優スター9選でした。カンフー映画についてさらに詳しく知りたい方は、以下よりカンフー映画入門をご覧くださいませ!

 

▼カンフー映画をさらに詳しく知りたい方は『カンフー映画入門』へ!

 

『カンフー映画入門』目次著者

はじめに

はじめに ~カンフー映画を楽しもう!~

第1章 カンフー映画とは

カンフー映画とは 【カンフー映画の歴史①】

ジミー・ウォング氏の時代 【カンフー映画の歴史②】

ブルース・リー氏の時代 【カンフー映画の歴史③】

ジャッキー・チェン氏の時代「酔拳・蛇拳」 【カンフー映画の歴史④】

ジャッキー・チェン氏の時代「プロジェクトA」 【カンフー映画の歴史⑤】

ジェット・リー氏とドニー・イェン氏の時代 【カンフー映画の歴史⑥】

第2章 カンフー映画スター俳優9選

ジミー・ウォング(王羽) 【カンフー映画スター俳優9選①】

ブルース・リー(李小龍) 【カンフー映画スター俳優9選②】

サモハン(洪金寶、サモ・ハン・キンポー) 【カンフー映画スター俳優9選③】

ジャッキー・チェン(成龍) 【カンフー映画スター俳優9選④】

ユン・ピョウ(元彪) 【カンフー映画スター俳優9選⑤】

ユン・ワー(元華) 【カンフー映画スター俳優9選⑥】

ラム・チェンイン(林正英) 【カンフー映画スター俳優9選⑦】

ジェット・リー(李 連杰) 【カンフー映画スター俳優9選⑧】

ドニー・イェン(甄子丹) 【カンフー映画スター俳優9選⑨】

第3章 カンフー映画を観る方法

カンフー映画を観る方法 【動画配信サービス比較】

第4章 おすすめカンフー映画13選

燃えよドラゴン(1973) 【おすすめカンフー映画13選①】

片腕カンフー対空飛ぶギロチン(1975) 【おすすめカンフー映画13選②】

酔拳(1978) 【おすすめカンフー映画13選③】

豚(とん)だカップル拳(1979) 【おすすめカンフー映画13選④】

ユン・ピョウinドラ息子カンフー(1981) 【おすすめカンフー映画13選⑤】

少林寺(1982) 【おすすめカンフー映画13選⑥】

霊幻道士(1985) 【おすすめカンフー映画13選⑦】

プロジェクトA(1983) 【おすすめカンフー映画13選⑧】

スパルタンX(1984) 【おすすめカンフー映画13選⑨】

七小福(夢に生きた子供達)(1988) 【おすすめカンフー映画13選⑩】

シティーハンター(1993) 【おすすめカンフー映画13選⑪】

イップ・マン 序章(2008) 【おすすめカンフー映画13選⑫】

捜査官X(2011) 【おすすめカンフー映画13選⑬】

第5章 カンフー映画の寄り道話

『七小福』とは 【ジャッキー達の子供時代】

アンジェラ・マオ 【女性カンフー映画スター3選①】

ノラ・ミャオ 【女性カンフー映画スター3選②】

ムーン・リー 【女性カンフー映画スター3選③】

千葉真一 【日本のアクションスター俳優①】

真田広之 【日本のアクションスター俳優②】

第6章 カンフーを習おう!

カンフー(功夫)とは

カンフーの種類 【長拳・南拳・太極拳】

大阪のカンフー教室・カンフー漫画「拳児」

著者:HARUKA

大阪府出身。趣味はドラム。中国武術は現在見習い中です。好きな映画ジャンルはダントツでカンフー映画!小学生の頃にジャッキー映画にはまり、今に至る。カンフースターは映画「霊幻道士」の道士役ラム・チェンイン氏が一番好きです。多くの人に新旧問わずカンフー映画に興味を持ってもらえたら嬉しいです。

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七小福とは 【ジャッキー達の子供時代】

Webon紹介目次著者

カンフー映画を見たことがありますか?ブルース・リー氏やジャッキー・チェン氏は「俳優が武術をする」というよりは、「武術家が演技をする」と表現したほうがしっくりきます。カンフー映画鑑賞歴27年の著者が語ります!

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はじめに

はじめに ~カンフー映画を楽しもう!~

第1章 カンフー映画とは

カンフー映画とは 【カンフー映画の歴史①】

ジミー・ウォング氏の時代 【カンフー映画の歴史②】

ブルース・リー氏の時代 【カンフー映画の歴史③】

ジャッキー・チェン氏の時代「酔拳・蛇拳」 【カンフー映画の歴史④】

ジャッキー・チェン氏の時代「プロジェクトA」 【カンフー映画の歴史⑤】

ジェット・リー氏とドニー・イェン氏の時代 【カンフー映画の歴史⑥】

第2章 カンフー映画スター俳優9選

ジミー・ウォング(王羽) 【カンフー映画スター俳優9選①】

ブルース・リー(李小龍) 【カンフー映画スター俳優9選②】

サモハン(洪金寶、サモ・ハン・キンポー) 【カンフー映画スター俳優9選③】

ジャッキー・チェン(成龍) 【カンフー映画スター俳優9選④】

ユン・ピョウ(元彪) 【カンフー映画スター俳優9選⑤】

ユン・ワー(元華) 【カンフー映画スター俳優9選⑥】

ラム・チェンイン(林正英) 【カンフー映画スター俳優9選⑦】

ジェット・リー(李 連杰) 【カンフー映画スター俳優9選⑧】

ドニー・イェン(甄子丹) 【カンフー映画スター俳優9選⑨】

第3章 カンフー映画を観る方法

カンフー映画を観る方法 【動画配信サービス比較】

第4章 おすすめカンフー映画13選

燃えよドラゴン(1973) 【おすすめカンフー映画13選①】

片腕カンフー対空飛ぶギロチン(1975) 【おすすめカンフー映画13選②】

酔拳(1978) 【おすすめカンフー映画13選③】

豚(とん)だカップル拳(1979) 【おすすめカンフー映画13選④】

ユン・ピョウinドラ息子カンフー(1981) 【おすすめカンフー映画13選⑤】

少林寺(1982) 【おすすめカンフー映画13選⑥】

霊幻道士(1985) 【おすすめカンフー映画13選⑦】

プロジェクトA(1983) 【おすすめカンフー映画13選⑧】

スパルタンX(1984) 【おすすめカンフー映画13選⑨】

七小福(夢に生きた子供達)(1988) 【おすすめカンフー映画13選⑩】

シティーハンター(1993) 【おすすめカンフー映画13選⑪】

イップ・マン 序章(2008) 【おすすめカンフー映画13選⑫】

捜査官X(2011) 【おすすめカンフー映画13選⑬】

第5章 カンフー映画の寄り道話

『七小福』とは 【ジャッキー達の子供時代】

アンジェラ・マオ 【女性カンフー映画スター3選①】

ノラ・ミャオ 【女性カンフー映画スター3選②】

ムーン・リー 【女性カンフー映画スター3選③】

千葉真一 【日本のアクションスター俳優①】

真田広之 【日本のアクションスター俳優②】

第6章 カンフーを習おう!

カンフー(功夫)とは

カンフーの種類 【長拳・南拳・太極拳】

大阪のカンフー教室・カンフー漫画「拳児」

著者:HARUKA

大阪府出身。趣味はドラム。中国武術は現在見習い中です。好きな映画ジャンルはダントツでカンフー映画!小学生の頃にジャッキー映画にはまり、今に至る。カンフースターは映画「霊幻道士」の道士役ラム・チェンイン氏が一番好きです。多くの人に新旧問わずカンフー映画に興味を持ってもらえたら嬉しいです。

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『カンフー映画入門』目次へ  (全38ページ)

 

このページから第5章。第5章ではカンフー映画をもっと楽しむために知っておくといい知識を紹介していきます。このページでは「七小福(読み方:しちしょうふく)」というカンフー映画スター俳優のジャッキー氏やサモハン氏が過ごした少年時代のグループについて紹介をしていきます。

 

<第5章のページ>
七小福】(当ページ)
アンジェラ・マオ
ノラ・ミャオ
ムーン・リー
千葉真一
真田広之

 

七小福とは

 

ジャッキー・チェン氏、サモハン氏、ユン・ピョウ氏、ユン・ワー氏などの有名カンフー・スターを輩出した香港の役者養成所「中国戯劇学院(ちゅうごく ぎげき がくいん)」。

そんな中国戯劇学院の最も優秀とされる7人の子供の子役集団を「七小福(しちしょうふく)」と呼びます。

 

中国戯劇学院

中国の京劇役者養成学校。著名な卒業生にジャッキー・チェン氏など。親元を離れた幼い子供が集った全寮制の学院。入学後には身体技を中心に演技力や表現力などかなり厳しい訓練を受けた。

 

七小福結成当時の初期メンバーがジャッキー氏、サモハン氏、ユン・ピョウ氏、ユン・ワー氏達の7名でした。(7名の紹介は下でします。)

その後、時の流れと共に生徒が入学したり、卒業したりしてメンバーに空きが出ると新しいメンバーが選ばれました。

また、七小福の正式メンバーが病気や他の公演で出演する際の代役としても、別で7名選ばれていたそうです。

 

明確な文献が見当たりませんでしたが「七小福」というのは、学院で公演に出演できることが許された「初期メンバーの呼称」だと私は認識しています。(ジャッキー氏の自伝や様々な情報から総合で判断した私の認識となります。)

 

彼ら「七小福」の師匠は、于占元(ユー・イエムユン)氏と言います。

于占元氏はすでに、1997年9月8日に老衰(ろうすい)で他界されています。

 

于占元(ユー・イエムユン)氏(1905~1997)

中国・北京生まれの中国戯劇学院の先生。ジャッキー氏やサモハン氏を輩出した「七小福」の師匠でもある。ジャッキー氏らの少年時代を描いた映画『七小福』ではサモハン氏が于占元氏の役を演じている。

 

「七小福」のメンバー

 

  1. ユエン・ロン(現サモハン)
  2. ユエン・タイ
  3. ユン・ワー
  4. ユエン・ウー
  5. ユエン・クワイ
  6. ユン・ピョウ
  7. ユエン・ロー(現ジャッキー・チェン)

※赤字のメンバーは以下で解説

 

1 ユエン・ロン(サモハン)氏(1949~)

多くのヒット作の製作・監督・出演をするカンフー映画の主要人物。大きな体格にも関わらず、俊敏な動きで観る人を圧倒する。

photo by Sasoriza / Bryan Chanhttps://www.flickr.com/photos/sasoriza/114349755/ CC 表示-継承 2.0

 

3 ユン・ワー氏(1950~)

「霊幻道士」のキョンシー役や、ブルース・リー氏の専属スタントマンを務めたカンフー映画スター。「サイクロンZ」などでも名悪役としても活躍する。

▼右上がユン・ワー氏

 

6 ユン・ピョウ氏(1957~)

日本ではアイドル扱いをされていたカンフー映画スター。

ジャッキー・チェン氏やサモハン氏と息の合ったアクション、身体を張ったスタントに「本格的なアクションスター」を感じさせる。足技がとにかく美しい。


 

7 ユエン・ロン(ジャッキー・チェン)氏(1954~)

命がけのスタントで世間を魅了するカンフー映画スター。半身不随になりかけたり、全ての骨を骨折していたりしているのに、まだやるのか、と言いたくなるくらいのチャレンジ精神とファンを常に喜ばせようとする姿勢は脱帽。

 

今紹介したように「七小福」のメンバーには最初

  • ユエン・ロン(現サモハン)
  • ユエン・タイ
  • ユン・ワー
  • ユエン・ウー
  • ユエン・クワイ
  • ユン・ピョウ
  • ユエン・ロー(現ジャッキー・チェン)

の7名が選ばれました。

また、舞台へ出演するメンバーは固定ではなく、最盛期では少なくとも70名は在籍しており、ローテーションをしていたようです。

彼らは町の古い公演会場、結婚式やお祭り、遊園地の劇場などで主に京劇(きょうげき)を披露しました。

この70人は「七小福」ではなく(ホテルや劇場などの対外的な)公演に出演することができる(許可された)生徒を指すのだと思います。

 

京劇

京劇は歌、舞踊、セリフ、アクロバティックな立ち回りから成る中国の総合芸術であり、オペラやミュージカルに近い音楽劇。

役者のきらびやかな衣装や派手な化粧に訓練された演技力、そして中国の伝統的な民族楽器の生演奏が舞台を華やかに盛り立てる。

▼京劇の様子

photo by d’n’c Some rights reserved

 

中国戯劇学院の生活

 

ジャッキー・チェン氏の自伝「I AM JACKIE CHAN」によると、中国戯劇学院はとても厳しい全寮制の学院で、6歳の新入生から一番年長の生徒まで、皆、朝5時に起きて夜中12時に就寝するまでの間は訓練に明け暮れていたそうです。

 

I AM JACKIE CHAN(画像クリックで商品詳細へ)

 

毎日過酷な訓練のため、自由時間はほとんどなく、食べることが唯一の楽しみだったようです。

ジャッキー・チェン氏は、この学院時代、両親が香港を離れることをきっかけに、師の「ゴッドサン」に指名され、他の生徒の2倍練習を要求され、罰せられる時も他の生徒の2倍罰せられたようです。(ここでは「ゴッドサン」は養子に近く、『他の生徒の模範生』の事を指します)

 

また、今ではカンフー映画界のレジェンド的存在になったサモハン氏は、中国戯劇学院では一番年長で「ビッグ・ブラザー」と呼ばれ威張っていたそうで、ジャッキー・チェン氏とはよく喧嘩したそうです。

 

京劇の衰退と七小福の解散

 

時代の流れにより、京劇の人気は衰退し、京劇の立ち位置は「大衆文化」から「古風な伝統芸能」へと移り変わってしまいました。

当然、中国戯劇学院への公演依頼も次第に減っていきました。

 

京劇の衰退とカンフー映画の隆盛

中国の伝統芸能である京劇は民衆にとても受け入れられていましたが、中国で1966年から行われた文化大革命という革命運動により弾圧を受けるなどで衰退していきます。それと同時期に香港などで使われる広東語の映画が流行るようになり、その流れから香港のカンフー映画がヒットしていきました。

カンフー映画の歴史について詳しくは第1章で解説しておりますので気になる方はご参照ください。

 

サモハン氏は京劇の人気が衰退してきた時期に、練習中に踵(くるぶし)をケガしてしまい、やむを得ず入院しました。

 

退院後、入院中のストレスから過剰に太ってしまい、師匠から舞台に上がることを許されず、それを機に学院を去り映画界へと切り替えてしまったようです。

ちなみにジャッキー氏の自伝によると、中国戯劇学院の生徒達は映画の仕事も経験していたようですが、スタントマンとしてではなくエキストラなどとして学院の生徒が貸し出されていたようです。

 

そしてどんどん生徒も減り、ついに1971年に「七小福」は解散をしてしまいました。

 

2017年七小福のメンバーが再開

 

最近の話題では、第20回上海国際映画祭において、ジャッキー・チェン氏が設立した常設部門「アクション映画ウイーク」の受賞式が、2017年6月22日に開催されました。

 

アクション映画ウィーク

ジャッキー・チェン氏が設立したアクション作品、俳優、アクション監督に対して授与する章。毎年6月に中国・上海で行われる上海国際映画祭の中で開催される。

 

このステージにジャッキー・チェン氏やサモハン氏、ユン・ピョウ氏らをはじめ、多くの「七小福」のメンバーたちが世界各地から上海へ駆けつけ、久しぶりに再会を果たしました。

 

その時の様子はこちらです(中国語サイト)↓

http://www.siff.com/a/2017-06-23/1887.html

https://stars.udn.com/star/story/10090/2541477

 

実際に「七小福」出身のサモハン氏が出演している映画「七小福 夢に生きた子供達」は、カンフー・スター達が経験した成長過程の雰囲気を味わえる唯一の作品です。

気になる方はぜひ観てみてください。

 

▼七小福 夢に生きた子供達(画像クリックで商品詳細へ。)

 

以上、ジャッキー・チェン氏らカンフー映画スター俳優が少年時代に過ごしたグループ「七小福」の紹介でした。

次のページでは女性カンフー映画スター、アンジェラ・マオ氏を紹介します。

『カンフー映画入門』目次へ  (全38ページ)

 

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目次著者

はじめに

はじめに ~カンフー映画を楽しもう!~

第1章 カンフー映画とは

カンフー映画とは 【カンフー映画の歴史①】

ジミー・ウォング氏の時代 【カンフー映画の歴史②】

ブルース・リー氏の時代 【カンフー映画の歴史③】

ジャッキー・チェン氏の時代「酔拳・蛇拳」 【カンフー映画の歴史④】

ジャッキー・チェン氏の時代「プロジェクトA」 【カンフー映画の歴史⑤】

ジェット・リー氏とドニー・イェン氏の時代 【カンフー映画の歴史⑥】

第2章 カンフー映画スター俳優9選

ジミー・ウォング(王羽) 【カンフー映画スター俳優9選①】

ブルース・リー(李小龍) 【カンフー映画スター俳優9選②】

サモハン(洪金寶、サモ・ハン・キンポー) 【カンフー映画スター俳優9選③】

ジャッキー・チェン(成龍) 【カンフー映画スター俳優9選④】

ユン・ピョウ(元彪) 【カンフー映画スター俳優9選⑤】

ユン・ワー(元華) 【カンフー映画スター俳優9選⑥】

ラム・チェンイン(林正英) 【カンフー映画スター俳優9選⑦】

ジェット・リー(李 連杰) 【カンフー映画スター俳優9選⑧】

ドニー・イェン(甄子丹) 【カンフー映画スター俳優9選⑨】

第3章 カンフー映画を観る方法

カンフー映画を観る方法 【動画配信サービス比較】

第4章 おすすめカンフー映画13選

燃えよドラゴン(1973) 【おすすめカンフー映画13選①】

片腕カンフー対空飛ぶギロチン(1975) 【おすすめカンフー映画13選②】

酔拳(1978) 【おすすめカンフー映画13選③】

豚(とん)だカップル拳(1979) 【おすすめカンフー映画13選④】

ユン・ピョウinドラ息子カンフー(1981) 【おすすめカンフー映画13選⑤】

少林寺(1982) 【おすすめカンフー映画13選⑥】

霊幻道士(1985) 【おすすめカンフー映画13選⑦】

プロジェクトA(1983) 【おすすめカンフー映画13選⑧】

スパルタンX(1984) 【おすすめカンフー映画13選⑨】

七小福(夢に生きた子供達)(1988) 【おすすめカンフー映画13選⑩】

シティーハンター(1993) 【おすすめカンフー映画13選⑪】

イップ・マン 序章(2008) 【おすすめカンフー映画13選⑫】

捜査官X(2011) 【おすすめカンフー映画13選⑬】

第5章 カンフー映画の寄り道話

『七小福』とは 【ジャッキー達の子供時代】

アンジェラ・マオ 【女性カンフー映画スター3選①】

ノラ・ミャオ 【女性カンフー映画スター3選②】

ムーン・リー 【女性カンフー映画スター3選③】

千葉真一 【日本のアクションスター俳優①】

真田広之 【日本のアクションスター俳優②】

第6章 カンフーを習おう!

カンフー(功夫)とは

カンフーの種類 【長拳・南拳・太極拳】

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著者:HARUKA

大阪府出身。趣味はドラム。中国武術は現在見習い中です。好きな映画ジャンルはダントツでカンフー映画!小学生の頃にジャッキー映画にはまり、今に至る。カンフースターは映画「霊幻道士」の道士役ラム・チェンイン氏が一番好きです。多くの人に新旧問わずカンフー映画に興味を持ってもらえたら嬉しいです。

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真田広之 【日本のアクションスター俳優②】

Webon紹介目次著者

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はじめに ~カンフー映画を楽しもう!~

第1章 カンフー映画とは

カンフー映画とは 【カンフー映画の歴史①】

ジミー・ウォング氏の時代 【カンフー映画の歴史②】

ブルース・リー氏の時代 【カンフー映画の歴史③】

ジャッキー・チェン氏の時代「酔拳・蛇拳」 【カンフー映画の歴史④】

ジャッキー・チェン氏の時代「プロジェクトA」 【カンフー映画の歴史⑤】

ジェット・リー氏とドニー・イェン氏の時代 【カンフー映画の歴史⑥】

第2章 カンフー映画スター俳優9選

ジミー・ウォング(王羽) 【カンフー映画スター俳優9選①】

ブルース・リー(李小龍) 【カンフー映画スター俳優9選②】

サモハン(洪金寶、サモ・ハン・キンポー) 【カンフー映画スター俳優9選③】

ジャッキー・チェン(成龍) 【カンフー映画スター俳優9選④】

ユン・ピョウ(元彪) 【カンフー映画スター俳優9選⑤】

ユン・ワー(元華) 【カンフー映画スター俳優9選⑥】

ラム・チェンイン(林正英) 【カンフー映画スター俳優9選⑦】

ジェット・リー(李 連杰) 【カンフー映画スター俳優9選⑧】

ドニー・イェン(甄子丹) 【カンフー映画スター俳優9選⑨】

第3章 カンフー映画を観る方法

カンフー映画を観る方法 【動画配信サービス比較】

第4章 おすすめカンフー映画13選

燃えよドラゴン(1973) 【おすすめカンフー映画13選①】

片腕カンフー対空飛ぶギロチン(1975) 【おすすめカンフー映画13選②】

酔拳(1978) 【おすすめカンフー映画13選③】

豚(とん)だカップル拳(1979) 【おすすめカンフー映画13選④】

ユン・ピョウinドラ息子カンフー(1981) 【おすすめカンフー映画13選⑤】

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七小福(夢に生きた子供達)(1988) 【おすすめカンフー映画13選⑩】

シティーハンター(1993) 【おすすめカンフー映画13選⑪】

イップ・マン 序章(2008) 【おすすめカンフー映画13選⑫】

捜査官X(2011) 【おすすめカンフー映画13選⑬】

第5章 カンフー映画の寄り道話

『七小福』とは 【ジャッキー達の子供時代】

アンジェラ・マオ 【女性カンフー映画スター3選①】

ノラ・ミャオ 【女性カンフー映画スター3選②】

ムーン・リー 【女性カンフー映画スター3選③】

千葉真一 【日本のアクションスター俳優①】

真田広之 【日本のアクションスター俳優②】

第6章 カンフーを習おう!

カンフー(功夫)とは

カンフーの種類 【長拳・南拳・太極拳】

大阪のカンフー教室・カンフー漫画「拳児」

著者:HARUKA

大阪府出身。趣味はドラム。中国武術は現在見習い中です。好きな映画ジャンルはダントツでカンフー映画!小学生の頃にジャッキー映画にはまり、今に至る。カンフースターは映画「霊幻道士」の道士役ラム・チェンイン氏が一番好きです。多くの人に新旧問わずカンフー映画に興味を持ってもらえたら嬉しいです。

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『カンフー映画入門』目次へ  (全38ページ)

 

第5章ではカンフー映画をもっと楽しむために知っておくといい知識を紹介しています。

海外のアクション映画にも出演した日本を代表するアクションスター俳優として、千葉真一氏と真田広之氏を欠かすことはできません。彼らは、現在でも国内外で活躍し、海外からも広く認知されています。

このページでは真田広之氏をご紹介します。

 

<第5章のページ>
七小福
アンジェラ・マオ
ノラ・ミャオ
ムーン・リー
千葉真一
真田広之】(当ページ)

 

真田広之

photo by Keith McDuffee from Northborough, MA, USAFlickr Uploaded by stemoc CC 表示 2.0

~基本情報~

本名 下澤 廣之(しもさわ ひろゆき)
生年月日 1960年10月12日
出身 日本・東京都品川区
身長 170cm
配偶者 手塚理美(女優)
公式サイト ▼真田広之公式サイト
http://www.axonentertainment.co.jp/hiroyukisanada/
備考 幼少期にスカウトされ、幼児向け雑誌のモデルなどを経て5歳で劇団ひまわりへ入団した。海外でも活躍し、その英語力はネイティブも絶賛すると言われる。

主な出演作品

浪曲子守唄 1966年
直撃!地獄拳 1974年
柳生一族の陰謀 1978年
忍者武芸帖 百地三太夫 1980年
吼えろ!鉄拳 1981年
龍の忍者 1982年
高校教師 1999年
ラストサムライ 2003年
上海の伯爵夫人 2005年
PROMISE 無極 2005年
ラッシュアワー3 2007年
リベンジ 2011年
ウエストワールド シーズン2 2018年

 

真田広之氏を理解する3つのポイント

1 デビュー

 

1966年に千葉真一氏主演映画「浪曲子守唄」に「下沢広之」名義でデビューしました。(真田広之氏の本名は下澤 廣之(しもさわ ひろゆき))

 

▼千葉真一氏

photo by Christian Razukas,; cropped by JaqenImage:Sonny chiba.jpg; originally from Sonny Chiba at the Hawaii Int’l Film Festival CC 表示-継承 2.0

 

中学校入学と同時に千葉真一氏が設立したJAC(現:㈱ジャパンアクションエンタープライズ)へ入団し、同時期に日本舞踊の玉川流にも入門しました。

 

日本舞踊・玉川流

古くからある日本舞踊の流派。現在も多くの生徒を抱え、役者を目指す方などが習っている。

 

1974年には映画「直撃!地獄拳」に出演しました。その後、千葉氏のアドバイスにより、学業に専念するために芸能活動を一旦休止します。

 

▼直撃!地獄拳(画像クリックで商品詳細へ)

 

4年後の1978年に映画「柳生一族の陰謀」のオーディションに合格し、芸能活動を再開しました。

 

▼柳生一族の陰謀(画像クリックで商品詳細へ)

 

そして「忍者武芸帖 百地三太夫」(1980)で初主演を果たすことになります。

 

▼忍者武芸帖 百地三太夫(画像クリックで商品詳細へ)

 

再デビュー後は千葉真一氏の命名により、千葉真一の「真」と千葉の本名・前田禎穂の「田」を組み合わせ「真田広之」と名乗ることになりました。

 

2 アクション俳優へ

 

1981年には映画「吼えろ!鉄拳」にて吹き替え無しのスタントを自身で行い、本格派アクション俳優としての地位を確立させました。

映画「吼えろ!鉄拳」のアクション監督は千葉真一氏です。

 

▼吼えろ!鉄拳(画像クリックで商品詳細へ)

 

さらに翌年にはアクションスター「デューク真田」として、香港のアクション映画「龍の忍者」(1982)に出演し、カンフー・スターのコナン・リー氏と共演しました。

本作は笑いもあり、アクションも空手とカンフーで闘う2人のコンビネーションが軽妙な作品です。

 

▼龍の忍者(画像クリックで商品詳細へ)

 

また、真田広之氏はアクションだけでなく幅広い役もこなせる俳優としての活躍も目覚ましく、1999年には女子高生と教師の禁断の愛を描いたドラマ「高校教師」に出演し、話題となりました。

私が真田広之氏を知ったのはこのドラマがきっかけだったので、まさか本格派アクション俳優だったとは知りませんでした。

 

▼高校教師(画像クリックで商品詳細へ)

 

3 海外での活躍

 

2000年代に入ると海外での活動が活発になります。

1999年から2000年にかけて、イギリスの劇団ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー公演の「リア王」(蜷川幸雄氏演出)に唯一の日本人キャストとして出演しました。

 

ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー公演の「リア王」

ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーはイギリス・イングランドを拠点に活動する劇団。歴史の古い劇団・大規模な劇団のため、多数の有名なイギリスの俳優が過去に在籍していた。現在はチャールズ皇太子が理事長を務めている。

「リア王」という作品はイングランドの劇作家で「ロミオとジュリエット」などを生み出したシェイクスピアが作った。

▼シェイクスピア

▼蜷川幸雄氏

 

これを機に、「ラストサムライ」(2003、アメリカ)、「上海の伯爵夫人」(2005、イギリス)、「PROMISE 無極」(2005、日中韓米)などの海外映画へ出演し、日本を代表とする俳優として海外でも広く知られるようになりました。

 

▼ラストサムライ(画像クリックで商品詳細へ)

▼上海の伯爵夫人(画像クリックで商品詳細へ)

▼PROMISE 無極(画像クリックで商品詳細へ)

 

そして2007年にはジャッキー・チェン氏と「ラッシュアワー3」にて初共演を果たしました。

 

▼ラッシュアワー3(画像クリックで商品詳細へ)

 

若かりし頃に人気を博した、スタント無しで迫力あるアクションを彷彿させる立ち回りや刀裁きのアクションを、ジャッキー・チェン氏と共に披露しています。

日本と香港のアクション界を代表するスター対決が観られる作品です。

 

現在はロサンゼルスに拠点を置き、国際派俳優として活躍しています。

2018年は、アメリカのケーブルテレビ局HBOが製作するドラマ「ウエストワールド シーズン2」でムサシというストーリーの鍵を握る重要な役どころを演じています。

 

▼ウエストワールド シーズン2(画像クリックで商品詳細へ)

 

乗馬や二刀流での立ち回りシーンなど全ての殺陣を、吹き替え無しで本人が演じています。

https://www.star-ch.jp/drama/westworld/

 

真田広之氏作品の鑑賞方法

 

浪曲子守唄(1966) ・見当たらず
直撃!地獄拳(1974) DVD
Amazon Prime Video
TSUTAYA TV
TSUTAYA DISCAS
U-NEXT
柳生一族の陰謀(1978) DVD
Amazon Prime VideoTSUTAYA TV
TSUTAYA DISCAS
Hulu
U-NEXT
忍者武芸帖 百地三太夫(1980) DVD
吼えろ!鉄拳(1981) DVD
Amazon Prime Video
TSUTAYA TV
TSUTAYA DISCAS
龍の忍者(1982) DVD
TSUTAYA DISCAS
U-NEXT
高校教師(1999) DVD(BOX)
Amazon Prime Video
TSUTAYA TV
TSUTAYA DISCAS
Hulu
U-NEXT
ラストサムライ(2003) DVD
AmazonPrimeVideo
TSUTAYA TV
TSUTAYA DISCAS
Hulu
dTV
U-NEXT
上海の伯爵夫人(2005) DVD
TSUTAYA DISCAS
PROMISE 無極(2005) DVD
TSUTAYA DISCAS
ラッシュアワー3(2007) DVD
TSUTAYA DISCAS
dTV
U-NEXT
ウエストワールド シーズン2(2018) DVD(BOX)
AmazonPrimeVideo

 

以上、日本のアクションスター俳優、真田広之氏でした。

次のページから第6章。第6章ではカンフー映画が大好きで実際にカンフーを習ってしまった著者がカンフーについて解説していきます。

『カンフー映画入門』目次へ  (全38ページ)

 

【カンフー映画の取り揃えが豊富なのは「TSUTAYA TV」&「TSUTAYA DISCAS」!】

 

目次著者

はじめに

はじめに ~カンフー映画を楽しもう!~

第1章 カンフー映画とは

カンフー映画とは 【カンフー映画の歴史①】

ジミー・ウォング氏の時代 【カンフー映画の歴史②】

ブルース・リー氏の時代 【カンフー映画の歴史③】

ジャッキー・チェン氏の時代「酔拳・蛇拳」 【カンフー映画の歴史④】

ジャッキー・チェン氏の時代「プロジェクトA」 【カンフー映画の歴史⑤】

ジェット・リー氏とドニー・イェン氏の時代 【カンフー映画の歴史⑥】

第2章 カンフー映画スター俳優9選

ジミー・ウォング(王羽) 【カンフー映画スター俳優9選①】

ブルース・リー(李小龍) 【カンフー映画スター俳優9選②】

サモハン(洪金寶、サモ・ハン・キンポー) 【カンフー映画スター俳優9選③】

ジャッキー・チェン(成龍) 【カンフー映画スター俳優9選④】

ユン・ピョウ(元彪) 【カンフー映画スター俳優9選⑤】

ユン・ワー(元華) 【カンフー映画スター俳優9選⑥】

ラム・チェンイン(林正英) 【カンフー映画スター俳優9選⑦】

ジェット・リー(李 連杰) 【カンフー映画スター俳優9選⑧】

ドニー・イェン(甄子丹) 【カンフー映画スター俳優9選⑨】

第3章 カンフー映画を観る方法

カンフー映画を観る方法 【動画配信サービス比較】

第4章 おすすめカンフー映画13選

燃えよドラゴン(1973) 【おすすめカンフー映画13選①】

片腕カンフー対空飛ぶギロチン(1975) 【おすすめカンフー映画13選②】

酔拳(1978) 【おすすめカンフー映画13選③】

豚(とん)だカップル拳(1979) 【おすすめカンフー映画13選④】

ユン・ピョウinドラ息子カンフー(1981) 【おすすめカンフー映画13選⑤】

少林寺(1982) 【おすすめカンフー映画13選⑥】

霊幻道士(1985) 【おすすめカンフー映画13選⑦】

プロジェクトA(1983) 【おすすめカンフー映画13選⑧】

スパルタンX(1984) 【おすすめカンフー映画13選⑨】

七小福(夢に生きた子供達)(1988) 【おすすめカンフー映画13選⑩】

シティーハンター(1993) 【おすすめカンフー映画13選⑪】

イップ・マン 序章(2008) 【おすすめカンフー映画13選⑫】

捜査官X(2011) 【おすすめカンフー映画13選⑬】

第5章 カンフー映画の寄り道話

『七小福』とは 【ジャッキー達の子供時代】

アンジェラ・マオ 【女性カンフー映画スター3選①】

ノラ・ミャオ 【女性カンフー映画スター3選②】

ムーン・リー 【女性カンフー映画スター3選③】

千葉真一 【日本のアクションスター俳優①】

真田広之 【日本のアクションスター俳優②】

第6章 カンフーを習おう!

カンフー(功夫)とは

カンフーの種類 【長拳・南拳・太極拳】

大阪のカンフー教室・カンフー漫画「拳児」

著者:HARUKA

大阪府出身。趣味はドラム。中国武術は現在見習い中です。好きな映画ジャンルはダントツでカンフー映画!小学生の頃にジャッキー映画にはまり、今に至る。カンフースターは映画「霊幻道士」の道士役ラム・チェンイン氏が一番好きです。多くの人に新旧問わずカンフー映画に興味を持ってもらえたら嬉しいです。

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捜査官X(2011) 【おすすめカンフー映画13選⑬】

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カンフー映画を見たことがありますか?ブルース・リー氏やジャッキー・チェン氏は「俳優が武術をする」というよりは、「武術家が演技をする」と表現したほうがしっくりきます。カンフー映画鑑賞歴27年の著者が語ります!

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はじめに

はじめに ~カンフー映画を楽しもう!~

第1章 カンフー映画とは

カンフー映画とは 【カンフー映画の歴史①】

ジミー・ウォング氏の時代 【カンフー映画の歴史②】

ブルース・リー氏の時代 【カンフー映画の歴史③】

ジャッキー・チェン氏の時代「酔拳・蛇拳」 【カンフー映画の歴史④】

ジャッキー・チェン氏の時代「プロジェクトA」 【カンフー映画の歴史⑤】

ジェット・リー氏とドニー・イェン氏の時代 【カンフー映画の歴史⑥】

第2章 カンフー映画スター俳優9選

ジミー・ウォング(王羽) 【カンフー映画スター俳優9選①】

ブルース・リー(李小龍) 【カンフー映画スター俳優9選②】

サモハン(洪金寶、サモ・ハン・キンポー) 【カンフー映画スター俳優9選③】

ジャッキー・チェン(成龍) 【カンフー映画スター俳優9選④】

ユン・ピョウ(元彪) 【カンフー映画スター俳優9選⑤】

ユン・ワー(元華) 【カンフー映画スター俳優9選⑥】

ラム・チェンイン(林正英) 【カンフー映画スター俳優9選⑦】

ジェット・リー(李 連杰) 【カンフー映画スター俳優9選⑧】

ドニー・イェン(甄子丹) 【カンフー映画スター俳優9選⑨】

第3章 カンフー映画を観る方法

カンフー映画を観る方法 【動画配信サービス比較】

第4章 おすすめカンフー映画13選

燃えよドラゴン(1973) 【おすすめカンフー映画13選①】

片腕カンフー対空飛ぶギロチン(1975) 【おすすめカンフー映画13選②】

酔拳(1978) 【おすすめカンフー映画13選③】

豚(とん)だカップル拳(1979) 【おすすめカンフー映画13選④】

ユン・ピョウinドラ息子カンフー(1981) 【おすすめカンフー映画13選⑤】

少林寺(1982) 【おすすめカンフー映画13選⑥】

霊幻道士(1985) 【おすすめカンフー映画13選⑦】

プロジェクトA(1983) 【おすすめカンフー映画13選⑧】

スパルタンX(1984) 【おすすめカンフー映画13選⑨】

七小福(夢に生きた子供達)(1988) 【おすすめカンフー映画13選⑩】

シティーハンター(1993) 【おすすめカンフー映画13選⑪】

イップ・マン 序章(2008) 【おすすめカンフー映画13選⑫】

捜査官X(2011) 【おすすめカンフー映画13選⑬】

第5章 カンフー映画の寄り道話

『七小福』とは 【ジャッキー達の子供時代】

アンジェラ・マオ 【女性カンフー映画スター3選①】

ノラ・ミャオ 【女性カンフー映画スター3選②】

ムーン・リー 【女性カンフー映画スター3選③】

千葉真一 【日本のアクションスター俳優①】

真田広之 【日本のアクションスター俳優②】

第6章 カンフーを習おう!

カンフー(功夫)とは

カンフーの種類 【長拳・南拳・太極拳】

大阪のカンフー教室・カンフー漫画「拳児」

著者:HARUKA

大阪府出身。趣味はドラム。中国武術は現在見習い中です。好きな映画ジャンルはダントツでカンフー映画!小学生の頃にジャッキー映画にはまり、今に至る。カンフースターは映画「霊幻道士」の道士役ラム・チェンイン氏が一番好きです。多くの人に新旧問わずカンフー映画に興味を持ってもらえたら嬉しいです。

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第4章ではおすすめのカンフー映画を13作品ご紹介しています。

このページではドニー・イェン氏と金城武氏がW主演のカンフー映画「捜査官X」をご紹介します。

 

▼紹介するおすすめカンフー映画

名前 公開年 主演
1 燃えよドラゴン 1973年 ブルース・リー
2 片腕カンフー対空飛ぶギロチン 1975年 ジミー・ウォング
3 酔拳 1978年 ジャッキー・チェン
4 豚(とん)だカップル拳 1979年 サモハン(サモ・ハン・キンポー)/ラウ・カーウィン
5 ユン・ピョウinドラ息子カンフー 1981年 ユン・ピョウ
6 少林寺 1982年 ジェット・リー
7 霊幻道士 1985年 ラム・チェンイン
8 プロジェクトA 1983年 ジャッキー・チェン
9 スパルタンX 1984年 ジャッキー・チェン
10 七小福(夢に生きた子供達) 1988年 サモハン(サモ・ハン・キンポー)
11 シティーハンター 1993年 ジャッキー・チェン
12 イップ・マン 序章 2008年 ドニー・イェン
13 捜査官X⇐当ページ 2011年 ドニー・イェン/金城武

 

「捜査官X」(2011年公開/2012年日本公開)

基本情報

作品名 捜査官X(原題:武侠)
公開年 2011年
主演 ドニー・イェン&金城武
監督 ピーター・チャン
備考 多くの映画祭に招待された作品

  • 第64回カンヌ国際映画祭特別招待作品
  • 第16回釜山国際映画祭特別招待作品
  • 第7回大阪アジアン映画祭クロージング作品
  • 第55回サンフランシスコ国際映画祭特別招待作品
  • 第2回フランス中国映画祭上映作品
  • 第28回LAアジア太平洋映画祭特別招待作品
  • 第67回エディンバラ国際映画祭特別招待作品
  • 第16回ファンタジア国際映画祭特別招待作品
  • 第11回NYアジアン映画祭特別上映作品

 

ドニー・イェン氏(1963~)

カンフー以外にもプロレス技、ボクシングや総合格闘技等を自ら研究しており、映画によって様々な武術を使い分けられるカンフー映画スター。現在も第1線で活躍中。

photo by Roger Wo [1]https://www.flickr.com/photos/rogerwo/754841756/

 

金城武 氏(1973~)

父は日本人、母は台湾人、台湾生まれの俳優。日本・中国・香港・台湾で活動を行っている。主な出演映画に「LOVERS」「レッドクリフ」など。

▼金城武 氏

 

あらすじ

1971年、中国雲南省の小さな村で起こった強盗殺人事件をきっかけに物語は始まる。

事件を捜査するため村へ訪れた捜査官シュウ(金城武氏)は、死体を調べるうちに強盗犯人2人が指名手配中の凶悪犯であることを知る。

事件当時、製紙工場に勤める職人リウ(ドニー・イェン氏)が偶然居合わせており、リウが必死に応戦したことにより、強盗犯人2人は打ち所が悪く死亡。

しかし、シュウは入念に検死や現場検証を重ね、リウは偶然に正当防衛できたわけではなく、意図的に致命傷を狙ったのではないかと疑問を抱く。

人間の経脈やツボについての卓越した知識や、豊かな想像力でもって事件解明に挑むシュウは、やがてリウの隠された過去である凶悪な暗殺集団の一味だった事実へと辿りつく・・・

 

こんな人におすすめ!

 

2000年代において打ち出された古き良きオーソドックスな武侠映画を観たいという方におすすめ!

ドニー・イェン氏はじめ豪華キャストで撮影されたカンフー映画です。

 

「武侠映画」について

カンフー映画は原則として身体の技が見どころになるのに対し、武侠映画は主に刀剣を使ったアクションが見どころとなる映画です。※「武術に長け、義理を重んじる主人公の物語」を武侠映画と定義する場合もあります。おそらく今回の映画の「武侠」は後者でしょう。

カンフー映画は中華圏で流行っていた武侠映画から発展してきた背景があります。刀や剣で戦うのが中心であった武侠映画で拳を使って戦う「カンフー映画」の土台を作ったのがこの「捜査官X」に出演するジミー・ウォング氏なのです。

ジミー・ウォング氏についてはこのページの「みどころ」でも紹介しますがカンフー映画の歴史において、とても重要な人物なので知るとカンフー映画がもっと面白く観られます!

カンフー映画の歴史については第1章で紹介しています!

 

「捜査官X」のみどころ!

みどころ1 W主演ドニー・イェン氏&金城武氏、そしてジミー・ウォング氏の出演!

 

原題はストレートな「武侠」というタイトルの通り、ストーリーも1970年代から流行りだした古き良きオーソドックスな「カンフー映画」そのものです。

 

1970年代から流行り出した古き良き「カンフー映画」については第1章で詳しく解説!

 

1971年、中国雲南省の小さな村で起こった強盗殺人事件をきっかけに物語は始まります。

 

 

事件を捜査するため村へ訪れた捜査官シュウ(金城武氏)は、死体を調べるうちに強盗犯人2人が指名手配中の凶悪犯であることを知ります。

事件当時、製紙工場に勤める職人リウ(ドニー・イェン氏)が偶然居合わせており、リウが必死に応戦したことにより、強盗犯人2人は打ち所が悪く死亡していました。

しかし、シュウは入念に検死や現場検証を重ね、リウは偶然に正当防衛できたわけではなく、意図的に致命傷を狙ったのではないかと疑問を抱きます。

人間の経脈やツボについての卓越した知識や、豊かな想像力でもって事件解明に挑むシュウは、やがてリウの隠された過去である凶悪な暗殺集団の一味だった事実へと辿りつきます。

 

 

撮影地もストーリーと同じく中国雲南省の山奥ですが、本作はキャストがとても豪華な映画です。

W主演にドニー・イェン氏と金城武氏。

ラスボス役にはなんと初期カンフー映画ブームを生み出した「片腕ドラゴン」のジミー・ウォング氏!本作は17年ぶりの映画出演ということでした。

 

ジミー・ウォング氏(1943~)

カンフー映画ブームの基礎を作ったパイオニア的存在。ブルース・リー氏などのスターが出る前から活躍していたカンフー映画界のレジェンド。

 

みどころ2 女優クララ・ウェイ氏のアクション!

 

また、日本ではあまり知られていないかもしれませんが、暗殺集団の一味でリウの追手役を女優クララ・ウェイ氏が演じています。

 

クララ・ウェイ氏(1960~)

香港の女優。恵 英紅(ワイ・インホン)またはカラ・ワイとも呼ばれる。多くの香港カンフー映画に出演。香港のアカデミー賞とも言われる香港電影金像奨の主演女優賞を3度受賞している。

▼クララ・ウェイ氏

photo by Geraldshields11 CC 表示-継承 4.0

 

香港映画会社シヨウ・ブラザーズのチャン・ツェー氏監督にジミー・ウォング氏もクララ・ウェイ氏も見出され映画デビューをしました。

 

シヨウ・ブラザーズ

シヨウ・ブラザーズは1958年に企業家ランラン・ショウ氏が立ち上げた香港映画会社。京劇映画という中国の伝統的な音楽劇に見切りをつけ、当時若者に支持され始めていた広東語映画界のカンフー映画に進出し始めた。

チャン・ツェー氏(1923~2002)

香港・台湾の映画監督。カンフー映画などを多く手掛け、2002年に香港のアカデミー賞とも言われる「香港電影金像奨」にて生涯の功績を讃えられ「終身成就賞」を受賞。

 

その後、武術指導で著名なラウ・カーリョン氏に抜擢されて、クララ・ウェイ氏は女性カンフー・スターのひとりとして多くのカンフー映画に出演し、活躍しました。

 

ラウ・カーリョン氏(1934~2013)

香港の著名な俳優・監督。主な監督作品に「少林寺三十六房」など。

 

クララ・ウェイ氏は2000年代に入った頃には体調不良などを訴えていましたが、本作では久しぶりのアクションを披露しています。

特に、リウを家々の屋根の上を飛び越えて走り追いかけるのですが、ワイヤーや安全装置は一切つけずに撮影されたとのことで、衰えを見せることなくキレッキレの動きを見ることができます。

 

みどころ3 ラストシーンにも注目!

 

そして、ドニー・イェン氏を紹介した第2章のページでも少し触れましたが、本作ではスタントコーディネーターとして、日本人の谷垣健治氏が携わっています。

 

谷垣健治氏

日本のアクション映画監督。アクション監督を務めた主な作品に「宮本武蔵」(ドラマ)、「るろうに剣心」など。

ドニー・イェン氏との繋がりが深く、2018年公開予定のドニー・イェン氏主演作「肥龍過江」では監督を務めている。

 

また、スタントコーディネーターだけではなく、なんと、強盗犯のうちの一人を演じています(刀を振り回している方)。

 

また、ラストシーンはカンフー映画通の人でしたら、少し「あ!」と感じるかもしれません。

ラスボスの「片腕ドラゴン」を過去に演じたジミー・ウォング氏相手に、ドニー・イェン氏は片腕で闘いに挑むのです。

ジミー・ウォング氏へのオマージュを感じられる演出です。

 

片腕ドラゴン

ジミー・ウォング氏主演のヒット作品。片腕になった主人公が敵を倒すストーリー。

▼片腕ドラゴン(画像クリックでamazon prime videoへ。300円で視聴可能です)

 

【編集部コラム】実際に観てみました!

実際に「捜査官X」を観てみました!ドニー・イェン氏主演作品を観るのは「イップ・マン 序章」に続いて2作品目。こちらもさすが今回おすすめされているだけあってとても面白かったです!(「イップ・マン 序章」の紹介は一つ前のページで)

捜査官Xのドニー・イェン氏もイップマンを演じた時と同様にとても素敵な人物を演じており、それがとてもドニー・イェン氏にぴったり!もうドニー・イェン氏に惚れてしまいそうです。

序盤から捜査官Xはドニー・イェン氏と強盗犯によるアクションがあるのですが(強盗犯の1人が谷垣健治氏だという事は驚きでしたが)そこからもうこの捜査官Xというカンフー映画に引き込まれました。ドニー・イェン氏が2人の悪役相手に戦う姿は武術の達人そのもの

さらに今作の役では「一般人のふりをして倒す」というものなので「本当に一般人のように、たまたま相手を倒してしまった。けれどどこか武術の達人のようだ。」という演技を見事に演じきっていて「あっぱれ!」でした。

カンフー映画に興味が無かった方もアクション・ストーリー共にとても楽しめる作品なので一度騙されたと思って観てみていただければと思います!

 

この映画のおすすめポイントおさらい!

 

  • W主演ドニー・イェン氏&金城武氏、そしてドニー・イェン氏の出演!

原題はストレートな「武侠」というタイトルの通り、ストーリーも1970年代から流行りだした古き良きオーソドックスな「カンフー映画」そのもの!

  • 女優クララ・ウェイ氏のアクション!

クララ・ウェイ氏は2000年代に入った頃には体調不良などを訴えていましたが、本作では久しぶりのアクションを披露!

  • ラストシーンにも注目!

ラスボスの「片腕ドラゴン」を過去に演じたジミー・ウォング氏相手に、ドニー・イェン氏は片腕で闘いに挑む!

 

「捜査官X」視聴方法

 

<サービス名クリックorタップで公式サイトへ進めます>

サービス名 取り扱い 視聴方法
TSUTAYA TV 1007円~(税込)の見放題対象。DVD宅配サービスTSUTAYA DISCASも取り扱いあり(最低1007円(税込)~の会員か530円(税込:送料込)の単品料金で利用可能)
Amazon Prime Video 400円(税込)のプライム会員で視聴可能
Hulu ×
dTV ×
U-NEXT ×
YouTube 300円~で視聴可能
DVD(amazon)

 

以上、おすすめカンフー映画「捜査官X」でした。

次のページから第5章。第5章ではカンフー映画をより楽しむための寄り道話をご紹介。深くまでカンフー映画を楽しんでいただければと思います!

『カンフー映画入門』目次へ  (全38ページ)

 

【カンフー映画の取り揃えが豊富なのは「TSUTAYA TV」&「TSUTAYA DISCAS」!】

 

目次著者

はじめに

はじめに ~カンフー映画を楽しもう!~

第1章 カンフー映画とは

カンフー映画とは 【カンフー映画の歴史①】

ジミー・ウォング氏の時代 【カンフー映画の歴史②】

ブルース・リー氏の時代 【カンフー映画の歴史③】

ジャッキー・チェン氏の時代「酔拳・蛇拳」 【カンフー映画の歴史④】

ジャッキー・チェン氏の時代「プロジェクトA」 【カンフー映画の歴史⑤】

ジェット・リー氏とドニー・イェン氏の時代 【カンフー映画の歴史⑥】

第2章 カンフー映画スター俳優9選

ジミー・ウォング(王羽) 【カンフー映画スター俳優9選①】

ブルース・リー(李小龍) 【カンフー映画スター俳優9選②】

サモハン(洪金寶、サモ・ハン・キンポー) 【カンフー映画スター俳優9選③】

ジャッキー・チェン(成龍) 【カンフー映画スター俳優9選④】

ユン・ピョウ(元彪) 【カンフー映画スター俳優9選⑤】

ユン・ワー(元華) 【カンフー映画スター俳優9選⑥】

ラム・チェンイン(林正英) 【カンフー映画スター俳優9選⑦】

ジェット・リー(李 連杰) 【カンフー映画スター俳優9選⑧】

ドニー・イェン(甄子丹) 【カンフー映画スター俳優9選⑨】

第3章 カンフー映画を観る方法

カンフー映画を観る方法 【動画配信サービス比較】

第4章 おすすめカンフー映画13選

燃えよドラゴン(1973) 【おすすめカンフー映画13選①】

片腕カンフー対空飛ぶギロチン(1975) 【おすすめカンフー映画13選②】

酔拳(1978) 【おすすめカンフー映画13選③】

豚(とん)だカップル拳(1979) 【おすすめカンフー映画13選④】

ユン・ピョウinドラ息子カンフー(1981) 【おすすめカンフー映画13選⑤】

少林寺(1982) 【おすすめカンフー映画13選⑥】

霊幻道士(1985) 【おすすめカンフー映画13選⑦】

プロジェクトA(1983) 【おすすめカンフー映画13選⑧】

スパルタンX(1984) 【おすすめカンフー映画13選⑨】

七小福(夢に生きた子供達)(1988) 【おすすめカンフー映画13選⑩】

シティーハンター(1993) 【おすすめカンフー映画13選⑪】

イップ・マン 序章(2008) 【おすすめカンフー映画13選⑫】

捜査官X(2011) 【おすすめカンフー映画13選⑬】

第5章 カンフー映画の寄り道話

『七小福』とは 【ジャッキー達の子供時代】

アンジェラ・マオ 【女性カンフー映画スター3選①】

ノラ・ミャオ 【女性カンフー映画スター3選②】

ムーン・リー 【女性カンフー映画スター3選③】

千葉真一 【日本のアクションスター俳優①】

真田広之 【日本のアクションスター俳優②】

第6章 カンフーを習おう!

カンフー(功夫)とは

カンフーの種類 【長拳・南拳・太極拳】

大阪のカンフー教室・カンフー漫画「拳児」

著者:HARUKA

大阪府出身。趣味はドラム。中国武術は現在見習い中です。好きな映画ジャンルはダントツでカンフー映画!小学生の頃にジャッキー映画にはまり、今に至る。カンフースターは映画「霊幻道士」の道士役ラム・チェンイン氏が一番好きです。多くの人に新旧問わずカンフー映画に興味を持ってもらえたら嬉しいです。

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