このページでは「宇宙最強」と言われたカンフー映画スター俳優「ドニー・イェン」がどんな人物なのかを大体5分で理解できるよう概要・魅力・おすすめ作品をお伝えします。
もちろんドニー・イェンさんを5分で説明するのは困難ですので、さらに深く知りたい方は『カンフー映画入門』をご覧ください。
※このページはカンフー映画ファン歴27年のHARUKA氏による『カンフー映画入門』の内容をWebon編集部がまとめたものです。
▼『カンフー映画入門』(全38ページ)
ドニー・イェンとは
photo by Roger Wo [1] – https://www.flickr.com/photos/rogerwo/754841756/
生年月日 |
1963年7月27日 |
出身 |
中国広東省 |
身長 |
173㎝ |
代表作 |
「イップマン」シリーズ(2008~) |
現在 |
俳優として活躍中 |
「宇宙最強」「最後の本格派」
「宇宙最強」と呼ばれたカンフー映画スター俳優。
最近の香港では「誰が一番のアクションスター?」と尋ねれば、「ドニー・イェン」と返ってくるほど人気があるそうです(ちなみに、筆者が大阪・日本橋にある中華食材を販売しているお店の中国人青年にも同様に尋ねてみたところ、彼も「ドニー」と答えていました)。
彼の最大の特徴であり武器は、これまでのアクションスターと異なり、キャラクターによってアクションのスタイルを大きく演じ分けられることです。その武術の腕前からは「最後の本格派」と呼ばれています。
ドニー・イェンは何で有名になったの?
▲葉問(イップマン)~序章~(画像クリックで商品詳細へ)
ドニー氏がブレイクしたきっかけは「イップ・マン」です。
この作品でドニー・イェン氏は名実ともに「宇宙最強」の異名を取りました。そして世界的なアクション俳優として、ブルース・リー氏やジャッキー・チェン氏等の名優と並ぶ名声を得たのです。
「葉問(イップマン)~序章~」は公開されたのは2008年で、当時のドニー氏の年齢は45歳。ドニー氏は「遅咲きのスター」と言われています。
「イップマン 序章」については「カンフー映画初心者入門」で紹介!
ドニー・イェン氏は、2000年からハリウッド映画「ハイランダー/最終戦士」への出演をきっかけにハリウッドへも進出し、2015年にはスターウォーズのスピンオフ作品「ローグワン/スター・ウォーズ・ストーリー」にも出演を果たしました。
▼ハイランダー/最終戦士(画像クリックで商品詳細へ)
▼ローグワン/スター・ウォーズ・ストーリー(画像クリックで商品詳細へ)
ドニー氏の略歴などについて詳しく知りたい方はこちら!
カンフーマニアから見たらどんな俳優?
母親を武術家に持つドニー・イェン氏は昔からブルース・リー氏の大ファンだったそうです。幼い頃から武術に励み17歳で北京へ武術留学をしました。1984年に映画デビュー。そして2008年(公開当時45歳)にイップマンが大ヒット。
遅咲きながらもすごく努力家なアクションスターだと思います。
ヒットに恵まれない時期もありましたが、映画「イップマン」シリーズが大ヒットして本当に良かったです。
ブルース・リー氏を意識しているというだけあり、カンフー以外にもプロレス技、ボクシングや総合格闘技等を自ら研究しており、映画によって様々な武術を使い分けていることに驚きました。
そして今年55歳にも関わらず、キレッキレの動きには脱帽です。ドニー・イェン氏の動きからは、日々の行いを、手を抜かずに取り組むことの大切さを感じます。
これからも第一線で活躍するアクションスターだと思うので、今後の活躍が楽しみです。
ドニー・イェン氏出演のおすすめ作品
以下ではドニー・イェン氏が出演しているおすすめカンフー映画作品を紹介します。
イップ・マン 序章
作品名 |
イップ・マン 序章 |
公開年 |
2008年(日本公開2011年) |
主演 |
ドニー・イェン |
監督 |
ウィルソン・イップ |
▼あらすじ
ある武術館の師範との手合せに勝ったイップ・マン(ドニー・イェン氏)は、町一番の武術家として知られるようになります。 そんな時、1937年に日中戦争が勃発。すぐにイップ・マンが済む佛山は日本軍の占領下となってしまいます。 イップ・マンの自宅は日本軍の司令部として没収され、一家は極貧生活を強いられます。家族のために石炭運びの仕事をする中、ある事件をきっかけにイップ・マンは日本兵に中国武術を教えることを強要されてしまいます。 それを拒否したイップ・マンは、中国武術の誇りをかけ、日本武術の名手である日本軍将校三浦(池内博之)と生死をかけた決闘をする・・・というストーリー
ブルース・リー氏の唯一の師匠として知られている詠春拳の達人、イップ・マン氏。そんなイップ・マン氏が主人公の物語です。ドニー・イェン氏がイップ・マンを演じています。
ドニー・イェン氏が一躍スーパースターの仲間入りを果たすことができた渾身の作品を見たい方におすすめです。
▼実際のイップ・マン氏とブルース・リー氏が修行する様子
一見、ドキュメンタリー映画のように見えますが、実在したイップ・マン氏をヒーローに仕立てたエンターテイメント映画です。本作は中国、香港で驚異的大ヒットを記録し、後続にイップ・マンシリーズとして「イップ・マン 葉問(2010)」「イップ・マン 継承(2015)」が製作されました。
本作の見どころは、なんといってもドニー・イェン氏のアクションです。ここぞとばかりに肝心な時に現れて、もの凄い説得力のある武術で相手をねじ伏せます。
また、ドニー・イェン氏の演技が、謙虚で穏やかな家族思いの武術家を演じているため、軍事的要素の強い壮絶な時代背景にもかかわらず、荒々しく見えないところも◎。
本作のためにドニー・イェン氏は一から詠春拳を練習したそうで、もともとカンフーの基礎が備わっているだけに、どこから見てもドニー・イェン氏自身も詠春拳の達人のようです(実際に武術の達人ではありますが)。
本作を観て面白いと感じた方は、後続の「イップ・マン 葉問(2010)」「イップ・マン 継承(2015)」もぜひ観てみてください!
▼画像クリックで商品詳細へ(どちらもAmazon prime videoで各400円~で視聴可能です※期間限定で見放題の時もあります)
▼サービス名クリックorタップで公式サイトへ進めます
サービス名 |
取り扱い |
視聴方法 |
TSUTAYA TV |
〇 |
見放題ではなく別途有料(税抜400円~)。DVD宅配サービスTSUTAYA DISCASも取り扱いあり(最低1007円(税込)~の会員か530円(税込:送料込)の単品料金で利用可能) |
Amazon Prime Video |
〇 |
見放題ではなく200円~で視聴可能 |
U-NEXT |
〇 |
月額2149円(税込)で見放題会員になれば視聴可能(「葉問」も有り。「継承」は無し) |
YouTube |
〇 |
300円~で視聴可能(「葉問」「継承」も有) |
DVD(amazon) |
〇 |
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捜査官X
作品名 |
捜査官X(原題:武侠) |
公開年 |
2011年 |
主演 |
ドニー・イェン&金城武 |
監督 |
ピーター・チャン |
備考 |
多くの映画祭に招待された作品
- 第64回カンヌ国際映画祭特別招待作品
- 第16回釜山国際映画祭特別招待作品
- 第7回大阪アジアン映画祭クロージング作品
- 第55回サンフランシスコ国際映画祭特別招待作品
- 第2回フランス中国映画祭上映作品
- 第28回LAアジア太平洋映画祭特別招待作品
- 第67回エディンバラ国際映画祭特別招待作品
- 第16回ファンタジア国際映画祭特別招待作品
- 第11回NYアジアン映画祭特別上映作品
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▼あらすじ
1971年、中国雲南省の小さな村で起こった強盗殺人事件をきっかけに物語は始まる。 事件を捜査するため村へ訪れた捜査官シュウ(金城武氏)は、死体を調べるうちに強盗犯人2人が指名手配中の凶悪犯であることを知る。 事件当時、製紙工場に勤める職人リウ(ドニー・イェン氏)が偶然居合わせており、リウが必死に応戦したことにより、強盗犯人2人は打ち所が悪く死亡。 しかし、シュウは入念に検死や現場検証を重ね、リウは偶然に正当防衛できたわけではなく、意図的に致命傷を狙ったのではないかと疑問を抱く。 人間の経脈やツボについての卓越した知識や、豊かな想像力でもって事件解明に挑むシュウは、やがてリウの隠された過去である凶悪な暗殺集団の一味だった事実へと辿りつく・・・
ドニー・イェン氏はじめ豪華キャストで撮影されたカンフー映画です。
2000年代において打ち出された古き良きオーソドックスな武侠映画を観たいという方におすすめです。
カンフー映画は原則として身体の技が見どころになるのに対し、武侠映画は主に刀剣を使ったアクションが見どころとなる映画です。(武侠映画の定義はいくつかあります。)
カンフー映画は中華圏で流行っていた武侠映画から発展してきた背景があります。刀や剣で戦うのが中心であった武侠映画で拳を使って戦う「カンフー映画」の土台を作ったのがこの「捜査官X」に出演するジミー・ウォング氏なのです。
▼武侠映画などのカンフー映画の歴史についてはこちらのページで解説!
原題はストレートな「武侠」というタイトルですし、ストーリーも1970年代から流行りだした古き良きオーソドックスな「カンフー映画」そのものです。
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ドニー・イェン主な出演作品・視聴方法
発表年 |
タイトル |
1984 |
「ドラゴン酔太極拳」 |
1988 |
「タイガー刑事」 |
1990 |
「タイガーコネクション」 |
1991 |
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地黎明」 |
1995 |
「精武門」(ドラマシリーズ) |
1997 |
「ドラゴン危機一発‘97」 |
1998 |
「ドニー・イェン/COOL」 |
2002 |
「HERO」 |
2005 |
「SPL/狼よ、静かに死ね」 |
2007 |
「導火線 FLASH POINT」 |
2008 |
「イップマン 序章」 |
2010 |
「イップマン 葉問」 |
▼各動画配信サービスの料金とドニー・イェン氏作品の取り揃え数を表した表です!
※◎・〇:豊富 △:ややあり ×:ほぼ無し
以上「ドニー・イェン」の紹介でした。ドニー氏についてさらに詳しく知りたい方は下記のページをご覧くださいませ。
また『カンフー映画入門』ではカンフー映画の歴史やスター俳優、そして「カンフーとはどんな拳法か?」ということまでを知ることができます。ぜひともご覧くださいませ。
▼『カンフー映画入門』(全38ページ)