捜査官X(2011) 【おすすめカンフー映画13選⑬】

Webon紹介目次著者

カンフー映画を見たことがありますか?ブルース・リー氏やジャッキー・チェン氏は「俳優が武術をする」というよりは、「武術家が演技をする」と表現したほうがしっくりきます。カンフー映画鑑賞歴27年の著者が語ります!

「カンフー映画入門 ~観れば観るほど強くなる!?~」はこちらから!

はじめに

はじめに ~カンフー映画を楽しもう!~

第1章 カンフー映画とは

カンフー映画とは 【カンフー映画の歴史①】

ジミー・ウォング氏の時代 【カンフー映画の歴史②】

ブルース・リー氏の時代 【カンフー映画の歴史③】

ジャッキー・チェン氏の時代「酔拳・蛇拳」 【カンフー映画の歴史④】

ジャッキー・チェン氏の時代「プロジェクトA」 【カンフー映画の歴史⑤】

ジェット・リー氏とドニー・イェン氏の時代 【カンフー映画の歴史⑥】

第2章 カンフー映画スター俳優9選

ジミー・ウォング(王羽) 【カンフー映画スター俳優9選①】

ブルース・リー(李小龍) 【カンフー映画スター俳優9選②】

サモハン(洪金寶、サモ・ハン・キンポー) 【カンフー映画スター俳優9選③】

ジャッキー・チェン(成龍) 【カンフー映画スター俳優9選④】

ユン・ピョウ(元彪) 【カンフー映画スター俳優9選⑤】

ユン・ワー(元華) 【カンフー映画スター俳優9選⑥】

ラム・チェンイン(林正英) 【カンフー映画スター俳優9選⑦】

ジェット・リー(李 連杰) 【カンフー映画スター俳優9選⑧】

ドニー・イェン(甄子丹) 【カンフー映画スター俳優9選⑨】

第3章 カンフー映画を観る方法

カンフー映画を観る方法 【動画配信サービス比較】

第4章 おすすめカンフー映画13選

燃えよドラゴン(1973) 【おすすめカンフー映画13選①】

片腕カンフー対空飛ぶギロチン(1975) 【おすすめカンフー映画13選②】

酔拳(1978) 【おすすめカンフー映画13選③】

豚(とん)だカップル拳(1979) 【おすすめカンフー映画13選④】

ユン・ピョウinドラ息子カンフー(1981) 【おすすめカンフー映画13選⑤】

少林寺(1982) 【おすすめカンフー映画13選⑥】

霊幻道士(1985) 【おすすめカンフー映画13選⑦】

プロジェクトA(1983) 【おすすめカンフー映画13選⑧】

スパルタンX(1984) 【おすすめカンフー映画13選⑨】

七小福(夢に生きた子供達)(1988) 【おすすめカンフー映画13選⑩】

シティーハンター(1993) 【おすすめカンフー映画13選⑪】

イップ・マン 序章(2008) 【おすすめカンフー映画13選⑫】

捜査官X(2011) 【おすすめカンフー映画13選⑬】

第5章 カンフー映画の寄り道話

『七小福』とは 【ジャッキー達の子供時代】

アンジェラ・マオ 【女性カンフー映画スター3選①】

ノラ・ミャオ 【女性カンフー映画スター3選②】

ムーン・リー 【女性カンフー映画スター3選③】

千葉真一 【日本のアクションスター俳優①】

真田広之 【日本のアクションスター俳優②】

第6章 カンフーを習おう!

カンフー(功夫)とは

カンフーの種類 【長拳・南拳・太極拳】

大阪のカンフー教室・カンフー漫画「拳児」

著者:HARUKA

大阪府出身。趣味はドラム。中国武術は現在見習い中です。好きな映画ジャンルはダントツでカンフー映画!小学生の頃にジャッキー映画にはまり、今に至る。カンフースターは映画「霊幻道士」の道士役ラム・チェンイン氏が一番好きです。多くの人に新旧問わずカンフー映画に興味を持ってもらえたら嬉しいです。

お問い合わせはこちらから

 

『カンフー映画入門』目次へ  (全38ページ)

 

第4章ではおすすめのカンフー映画を13作品ご紹介しています。

このページではドニー・イェン氏と金城武氏がW主演のカンフー映画「捜査官X」をご紹介します。

 

▼紹介するおすすめカンフー映画

名前 公開年 主演
1 燃えよドラゴン 1973年 ブルース・リー
2 片腕カンフー対空飛ぶギロチン 1975年 ジミー・ウォング
3 酔拳 1978年 ジャッキー・チェン
4 豚(とん)だカップル拳 1979年 サモハン(サモ・ハン・キンポー)/ラウ・カーウィン
5 ユン・ピョウinドラ息子カンフー 1981年 ユン・ピョウ
6 少林寺 1982年 ジェット・リー
7 霊幻道士 1985年 ラム・チェンイン
8 プロジェクトA 1983年 ジャッキー・チェン
9 スパルタンX 1984年 ジャッキー・チェン
10 七小福(夢に生きた子供達) 1988年 サモハン(サモ・ハン・キンポー)
11 シティーハンター 1993年 ジャッキー・チェン
12 イップ・マン 序章 2008年 ドニー・イェン
13 捜査官X⇐当ページ 2011年 ドニー・イェン/金城武

 

「捜査官X」(2011年公開/2012年日本公開)

基本情報

作品名 捜査官X(原題:武侠)
公開年 2011年
主演 ドニー・イェン&金城武
監督 ピーター・チャン
備考 多くの映画祭に招待された作品

  • 第64回カンヌ国際映画祭特別招待作品
  • 第16回釜山国際映画祭特別招待作品
  • 第7回大阪アジアン映画祭クロージング作品
  • 第55回サンフランシスコ国際映画祭特別招待作品
  • 第2回フランス中国映画祭上映作品
  • 第28回LAアジア太平洋映画祭特別招待作品
  • 第67回エディンバラ国際映画祭特別招待作品
  • 第16回ファンタジア国際映画祭特別招待作品
  • 第11回NYアジアン映画祭特別上映作品

 

ドニー・イェン氏(1963~)

カンフー以外にもプロレス技、ボクシングや総合格闘技等を自ら研究しており、映画によって様々な武術を使い分けられるカンフー映画スター。現在も第1線で活躍中。

photo by Roger Wo [1]https://www.flickr.com/photos/rogerwo/754841756/

 

金城武 氏(1973~)

父は日本人、母は台湾人、台湾生まれの俳優。日本・中国・香港・台湾で活動を行っている。主な出演映画に「LOVERS」「レッドクリフ」など。

▼金城武 氏

 

あらすじ

1971年、中国雲南省の小さな村で起こった強盗殺人事件をきっかけに物語は始まる。

事件を捜査するため村へ訪れた捜査官シュウ(金城武氏)は、死体を調べるうちに強盗犯人2人が指名手配中の凶悪犯であることを知る。

事件当時、製紙工場に勤める職人リウ(ドニー・イェン氏)が偶然居合わせており、リウが必死に応戦したことにより、強盗犯人2人は打ち所が悪く死亡。

しかし、シュウは入念に検死や現場検証を重ね、リウは偶然に正当防衛できたわけではなく、意図的に致命傷を狙ったのではないかと疑問を抱く。

人間の経脈やツボについての卓越した知識や、豊かな想像力でもって事件解明に挑むシュウは、やがてリウの隠された過去である凶悪な暗殺集団の一味だった事実へと辿りつく・・・

 

こんな人におすすめ!

 

2000年代において打ち出された古き良きオーソドックスな武侠映画を観たいという方におすすめ!

ドニー・イェン氏はじめ豪華キャストで撮影されたカンフー映画です。

 

「武侠映画」について

カンフー映画は原則として身体の技が見どころになるのに対し、武侠映画は主に刀剣を使ったアクションが見どころとなる映画です。※「武術に長け、義理を重んじる主人公の物語」を武侠映画と定義する場合もあります。おそらく今回の映画の「武侠」は後者でしょう。

カンフー映画は中華圏で流行っていた武侠映画から発展してきた背景があります。刀や剣で戦うのが中心であった武侠映画で拳を使って戦う「カンフー映画」の土台を作ったのがこの「捜査官X」に出演するジミー・ウォング氏なのです。

ジミー・ウォング氏についてはこのページの「みどころ」でも紹介しますがカンフー映画の歴史において、とても重要な人物なので知るとカンフー映画がもっと面白く観られます!

カンフー映画の歴史については第1章で紹介しています!

 

「捜査官X」のみどころ!

みどころ1 W主演ドニー・イェン氏&金城武氏、そしてジミー・ウォング氏の出演!

 

原題はストレートな「武侠」というタイトルの通り、ストーリーも1970年代から流行りだした古き良きオーソドックスな「カンフー映画」そのものです。

 

1970年代から流行り出した古き良き「カンフー映画」については第1章で詳しく解説!

 

1971年、中国雲南省の小さな村で起こった強盗殺人事件をきっかけに物語は始まります。

 

 

事件を捜査するため村へ訪れた捜査官シュウ(金城武氏)は、死体を調べるうちに強盗犯人2人が指名手配中の凶悪犯であることを知ります。

事件当時、製紙工場に勤める職人リウ(ドニー・イェン氏)が偶然居合わせており、リウが必死に応戦したことにより、強盗犯人2人は打ち所が悪く死亡していました。

しかし、シュウは入念に検死や現場検証を重ね、リウは偶然に正当防衛できたわけではなく、意図的に致命傷を狙ったのではないかと疑問を抱きます。

人間の経脈やツボについての卓越した知識や、豊かな想像力でもって事件解明に挑むシュウは、やがてリウの隠された過去である凶悪な暗殺集団の一味だった事実へと辿りつきます。

 

 

撮影地もストーリーと同じく中国雲南省の山奥ですが、本作はキャストがとても豪華な映画です。

W主演にドニー・イェン氏と金城武氏。

ラスボス役にはなんと初期カンフー映画ブームを生み出した「片腕ドラゴン」のジミー・ウォング氏!本作は17年ぶりの映画出演ということでした。

 

ジミー・ウォング氏(1943~)

カンフー映画ブームの基礎を作ったパイオニア的存在。ブルース・リー氏などのスターが出る前から活躍していたカンフー映画界のレジェンド。

 

みどころ2 女優クララ・ウェイ氏のアクション!

 

また、日本ではあまり知られていないかもしれませんが、暗殺集団の一味でリウの追手役を女優クララ・ウェイ氏が演じています。

 

クララ・ウェイ氏(1960~)

香港の女優。恵 英紅(ワイ・インホン)またはカラ・ワイとも呼ばれる。多くの香港カンフー映画に出演。香港のアカデミー賞とも言われる香港電影金像奨の主演女優賞を3度受賞している。

▼クララ・ウェイ氏

photo by Geraldshields11 CC 表示-継承 4.0

 

香港映画会社シヨウ・ブラザーズのチャン・ツェー氏監督にジミー・ウォング氏もクララ・ウェイ氏も見出され映画デビューをしました。

 

シヨウ・ブラザーズ

シヨウ・ブラザーズは1958年に企業家ランラン・ショウ氏が立ち上げた香港映画会社。京劇映画という中国の伝統的な音楽劇に見切りをつけ、当時若者に支持され始めていた広東語映画界のカンフー映画に進出し始めた。

チャン・ツェー氏(1923~2002)

香港・台湾の映画監督。カンフー映画などを多く手掛け、2002年に香港のアカデミー賞とも言われる「香港電影金像奨」にて生涯の功績を讃えられ「終身成就賞」を受賞。

 

その後、武術指導で著名なラウ・カーリョン氏に抜擢されて、クララ・ウェイ氏は女性カンフー・スターのひとりとして多くのカンフー映画に出演し、活躍しました。

 

ラウ・カーリョン氏(1934~2013)

香港の著名な俳優・監督。主な監督作品に「少林寺三十六房」など。

 

クララ・ウェイ氏は2000年代に入った頃には体調不良などを訴えていましたが、本作では久しぶりのアクションを披露しています。

特に、リウを家々の屋根の上を飛び越えて走り追いかけるのですが、ワイヤーや安全装置は一切つけずに撮影されたとのことで、衰えを見せることなくキレッキレの動きを見ることができます。

 

みどころ3 ラストシーンにも注目!

 

そして、ドニー・イェン氏を紹介した第2章のページでも少し触れましたが、本作ではスタントコーディネーターとして、日本人の谷垣健治氏が携わっています。

 

谷垣健治氏

日本のアクション映画監督。アクション監督を務めた主な作品に「宮本武蔵」(ドラマ)、「るろうに剣心」など。

ドニー・イェン氏との繋がりが深く、2018年公開予定のドニー・イェン氏主演作「肥龍過江」では監督を務めている。

 

また、スタントコーディネーターだけではなく、なんと、強盗犯のうちの一人を演じています(刀を振り回している方)。

 

また、ラストシーンはカンフー映画通の人でしたら、少し「あ!」と感じるかもしれません。

ラスボスの「片腕ドラゴン」を過去に演じたジミー・ウォング氏相手に、ドニー・イェン氏は片腕で闘いに挑むのです。

ジミー・ウォング氏へのオマージュを感じられる演出です。

 

片腕ドラゴン

ジミー・ウォング氏主演のヒット作品。片腕になった主人公が敵を倒すストーリー。

▼片腕ドラゴン(画像クリックでamazon prime videoへ。300円で視聴可能です)

 

【編集部コラム】実際に観てみました!

実際に「捜査官X」を観てみました!ドニー・イェン氏主演作品を観るのは「イップ・マン 序章」に続いて2作品目。こちらもさすが今回おすすめされているだけあってとても面白かったです!(「イップ・マン 序章」の紹介は一つ前のページで)

捜査官Xのドニー・イェン氏もイップマンを演じた時と同様にとても素敵な人物を演じており、それがとてもドニー・イェン氏にぴったり!もうドニー・イェン氏に惚れてしまいそうです。

序盤から捜査官Xはドニー・イェン氏と強盗犯によるアクションがあるのですが(強盗犯の1人が谷垣健治氏だという事は驚きでしたが)そこからもうこの捜査官Xというカンフー映画に引き込まれました。ドニー・イェン氏が2人の悪役相手に戦う姿は武術の達人そのもの

さらに今作の役では「一般人のふりをして倒す」というものなので「本当に一般人のように、たまたま相手を倒してしまった。けれどどこか武術の達人のようだ。」という演技を見事に演じきっていて「あっぱれ!」でした。

カンフー映画に興味が無かった方もアクション・ストーリー共にとても楽しめる作品なので一度騙されたと思って観てみていただければと思います!

 

この映画のおすすめポイントおさらい!

 

  • W主演ドニー・イェン氏&金城武氏、そしてドニー・イェン氏の出演!

原題はストレートな「武侠」というタイトルの通り、ストーリーも1970年代から流行りだした古き良きオーソドックスな「カンフー映画」そのもの!

  • 女優クララ・ウェイ氏のアクション!

クララ・ウェイ氏は2000年代に入った頃には体調不良などを訴えていましたが、本作では久しぶりのアクションを披露!

  • ラストシーンにも注目!

ラスボスの「片腕ドラゴン」を過去に演じたジミー・ウォング氏相手に、ドニー・イェン氏は片腕で闘いに挑む!

 

「捜査官X」視聴方法

 

<サービス名クリックorタップで公式サイトへ進めます>

サービス名 取り扱い 視聴方法
TSUTAYA TV 1007円~(税込)の見放題対象。DVD宅配サービスTSUTAYA DISCASも取り扱いあり(最低1007円(税込)~の会員か530円(税込:送料込)の単品料金で利用可能)
Amazon Prime Video 400円(税込)のプライム会員で視聴可能
Hulu ×
dTV ×
U-NEXT ×
YouTube 300円~で視聴可能
DVD(amazon)

 

以上、おすすめカンフー映画「捜査官X」でした。

次のページから第5章。第5章ではカンフー映画をより楽しむための寄り道話をご紹介。深くまでカンフー映画を楽しんでいただければと思います!

『カンフー映画入門』目次へ  (全38ページ)

 

【カンフー映画の取り揃えが豊富なのは「TSUTAYA TV」&「TSUTAYA DISCAS」!】

 

目次著者

はじめに

はじめに ~カンフー映画を楽しもう!~

第1章 カンフー映画とは

カンフー映画とは 【カンフー映画の歴史①】

ジミー・ウォング氏の時代 【カンフー映画の歴史②】

ブルース・リー氏の時代 【カンフー映画の歴史③】

ジャッキー・チェン氏の時代「酔拳・蛇拳」 【カンフー映画の歴史④】

ジャッキー・チェン氏の時代「プロジェクトA」 【カンフー映画の歴史⑤】

ジェット・リー氏とドニー・イェン氏の時代 【カンフー映画の歴史⑥】

第2章 カンフー映画スター俳優9選

ジミー・ウォング(王羽) 【カンフー映画スター俳優9選①】

ブルース・リー(李小龍) 【カンフー映画スター俳優9選②】

サモハン(洪金寶、サモ・ハン・キンポー) 【カンフー映画スター俳優9選③】

ジャッキー・チェン(成龍) 【カンフー映画スター俳優9選④】

ユン・ピョウ(元彪) 【カンフー映画スター俳優9選⑤】

ユン・ワー(元華) 【カンフー映画スター俳優9選⑥】

ラム・チェンイン(林正英) 【カンフー映画スター俳優9選⑦】

ジェット・リー(李 連杰) 【カンフー映画スター俳優9選⑧】

ドニー・イェン(甄子丹) 【カンフー映画スター俳優9選⑨】

第3章 カンフー映画を観る方法

カンフー映画を観る方法 【動画配信サービス比較】

第4章 おすすめカンフー映画13選

燃えよドラゴン(1973) 【おすすめカンフー映画13選①】

片腕カンフー対空飛ぶギロチン(1975) 【おすすめカンフー映画13選②】

酔拳(1978) 【おすすめカンフー映画13選③】

豚(とん)だカップル拳(1979) 【おすすめカンフー映画13選④】

ユン・ピョウinドラ息子カンフー(1981) 【おすすめカンフー映画13選⑤】

少林寺(1982) 【おすすめカンフー映画13選⑥】

霊幻道士(1985) 【おすすめカンフー映画13選⑦】

プロジェクトA(1983) 【おすすめカンフー映画13選⑧】

スパルタンX(1984) 【おすすめカンフー映画13選⑨】

七小福(夢に生きた子供達)(1988) 【おすすめカンフー映画13選⑩】

シティーハンター(1993) 【おすすめカンフー映画13選⑪】

イップ・マン 序章(2008) 【おすすめカンフー映画13選⑫】

捜査官X(2011) 【おすすめカンフー映画13選⑬】

第5章 カンフー映画の寄り道話

『七小福』とは 【ジャッキー達の子供時代】

アンジェラ・マオ 【女性カンフー映画スター3選①】

ノラ・ミャオ 【女性カンフー映画スター3選②】

ムーン・リー 【女性カンフー映画スター3選③】

千葉真一 【日本のアクションスター俳優①】

真田広之 【日本のアクションスター俳優②】

第6章 カンフーを習おう!

カンフー(功夫)とは

カンフーの種類 【長拳・南拳・太極拳】

大阪のカンフー教室・カンフー漫画「拳児」

著者:HARUKA

大阪府出身。趣味はドラム。中国武術は現在見習い中です。好きな映画ジャンルはダントツでカンフー映画!小学生の頃にジャッキー映画にはまり、今に至る。カンフースターは映画「霊幻道士」の道士役ラム・チェンイン氏が一番好きです。多くの人に新旧問わずカンフー映画に興味を持ってもらえたら嬉しいです。

お問い合わせはこちらから

ジミー・ウォング(王羽) 【カンフー映画スター俳優9選①】

Webon紹介目次著者

カンフー映画を見たことがありますか?ブルース・リー氏やジャッキー・チェン氏は「俳優が武術をする」というよりは、「武術家が演技をする」と表現したほうがしっくりきます。カンフー映画鑑賞歴27年の著者が語ります!

「カンフー映画入門 ~観れば観るほど強くなる!?~」はこちらから!

はじめに

はじめに ~カンフー映画を楽しもう!~

第1章 カンフー映画とは

カンフー映画とは 【カンフー映画の歴史①】

ジミー・ウォング氏の時代 【カンフー映画の歴史②】

ブルース・リー氏の時代 【カンフー映画の歴史③】

ジャッキー・チェン氏の時代「酔拳・蛇拳」 【カンフー映画の歴史④】

ジャッキー・チェン氏の時代「プロジェクトA」 【カンフー映画の歴史⑤】

ジェット・リー氏とドニー・イェン氏の時代 【カンフー映画の歴史⑥】

第2章 カンフー映画スター俳優9選

ジミー・ウォング(王羽) 【カンフー映画スター俳優9選①】

ブルース・リー(李小龍) 【カンフー映画スター俳優9選②】

サモハン(洪金寶、サモ・ハン・キンポー) 【カンフー映画スター俳優9選③】

ジャッキー・チェン(成龍) 【カンフー映画スター俳優9選④】

ユン・ピョウ(元彪) 【カンフー映画スター俳優9選⑤】

ユン・ワー(元華) 【カンフー映画スター俳優9選⑥】

ラム・チェンイン(林正英) 【カンフー映画スター俳優9選⑦】

ジェット・リー(李 連杰) 【カンフー映画スター俳優9選⑧】

ドニー・イェン(甄子丹) 【カンフー映画スター俳優9選⑨】

第3章 カンフー映画を観る方法

カンフー映画を観る方法 【動画配信サービス比較】

第4章 おすすめカンフー映画13選

燃えよドラゴン(1973) 【おすすめカンフー映画13選①】

片腕カンフー対空飛ぶギロチン(1975) 【おすすめカンフー映画13選②】

酔拳(1978) 【おすすめカンフー映画13選③】

豚(とん)だカップル拳(1979) 【おすすめカンフー映画13選④】

ユン・ピョウinドラ息子カンフー(1981) 【おすすめカンフー映画13選⑤】

少林寺(1982) 【おすすめカンフー映画13選⑥】

霊幻道士(1985) 【おすすめカンフー映画13選⑦】

プロジェクトA(1983) 【おすすめカンフー映画13選⑧】

スパルタンX(1984) 【おすすめカンフー映画13選⑨】

七小福(夢に生きた子供達)(1988) 【おすすめカンフー映画13選⑩】

シティーハンター(1993) 【おすすめカンフー映画13選⑪】

イップ・マン 序章(2008) 【おすすめカンフー映画13選⑫】

捜査官X(2011) 【おすすめカンフー映画13選⑬】

第5章 カンフー映画の寄り道話

『七小福』とは 【ジャッキー達の子供時代】

アンジェラ・マオ 【女性カンフー映画スター3選①】

ノラ・ミャオ 【女性カンフー映画スター3選②】

ムーン・リー 【女性カンフー映画スター3選③】

千葉真一 【日本のアクションスター俳優①】

真田広之 【日本のアクションスター俳優②】

第6章 カンフーを習おう!

カンフー(功夫)とは

カンフーの種類 【長拳・南拳・太極拳】

大阪のカンフー教室・カンフー漫画「拳児」

著者:HARUKA

大阪府出身。趣味はドラム。中国武術は現在見習い中です。好きな映画ジャンルはダントツでカンフー映画!小学生の頃にジャッキー映画にはまり、今に至る。カンフースターは映画「霊幻道士」の道士役ラム・チェンイン氏が一番好きです。多くの人に新旧問わずカンフー映画に興味を持ってもらえたら嬉しいです。

お問い合わせはこちらから

 

『カンフー映画入門』目次へ  (全38ページ)

 

このページから第2章。第2章ではカンフー映画のスター俳優をご紹介。

まずはカンフー映画のレジェンド、ジミー・ウォング氏からです。

 

▼紹介する9人のカンフー映画スター俳優

名前 人物概要 主な出演作品
1 ジミー・ウォング⇐当ページ カンフー映画界のレジェンド 「片腕必殺剣」
2 ブルース・リー 「本物」のアクションスター 「燃えよドラゴン」
3 サモハン カンフー映画界の主要人物 「燃えよデブゴン」
4 ジャッキー・チェン 世界のジャッキー 「酔拳」「プロジェクトA」
5 ユン・ピョウ カンフー映画アイドルスター 「ユン・ピョウinドラ息子カンフー」
6 ユン・ワー 中華圏芸能界屈指の名バイプレイヤー 「霊幻道士」
7 ラム・チェンイン 詠春拳の達人 「霊幻道士」
8 ジェット・リー 少林寺ブームの立役者 「少林寺」
9 ドニー・イェン 遅咲きのカンフー映画スター 「イップマン」

 

ジミー・ウォング(王羽)

生年月日 1943年3月28日(75歳)
初期ヒット作 「片腕必殺剣」(1967年)
現在 療養中(2019年2月現在)

 

【ジミー・ウォングってどんな俳優?】

他のアクションスターよりも武術が飛びぬけて優れているというわけではないですが、ブルース・リー氏やジャッキー・チェン氏よりも前に活躍をしていたというレジェンド的な存在かつ、香港カンフー映画ブームの基礎を作ったパイオニアとしてカンフー映画を語る上で欠かせない俳優です。

ジミー・ウォング氏が活躍した時代は第1章で紹介しています!

 

主な出演作品

発表年 タイトル
1966 「虎侠殲仇(フーシァジィェンチヨウ)日本版(無し)英題(タイガーボーイ)」
1967 「片腕必殺剣(原題:獨臂刀(ドゥビーダオ))」
「大刺客」
1968 「大女侠(原題:金燕子(ジンイェンズー)英題:ゴールデンシャロウ)」
1970 「吼えろ!ドラゴン 起て!ジャガー(原題:龍虎鬥)」
1971 「新・座頭市 破れ唐人剣」
1972 「片腕ドラゴン」
1973 「ドラゴン武芸帖」
「戦神灘」
「いれずみドラゴン 嵐の血斗」
1974 「怒れるドラゴン 不死身の四天王」
1975 「スカイ・ハイ」
1976 「片腕カンフー対空飛ぶギロチン」
2012 「捜査官X」

 

ジミー・ウォング氏の略歴

デビュー

 

17歳でシヨウ・ブラザーズ社のオーディションに合格する。

 

シヨウ・ブラザーズ社とは

シヨウ・ブラザーズは1958年に企業家ランラン・ショウ氏が立ち上げた香港映画会社。京劇映画という中国の伝統的な音楽劇に見切りをつけ、当時若者に支持され始めていた広東語映画界のカンフー映画に進出し始めた。

 

チャン・ツェー監督によって抜擢され、「虎侠殲仇(フーシァジィェンチヨウ)(日本版(無し)英題(タイガーボーイ))」(’66)にて主演デビューを果たす。

 

チャン・ツェー氏(1923~2002)

香港・台湾の映画監督。カンフー映画などを多く手掛け、2002年に香港のアカデミー賞とも言われる「香港電影金像奨」にて生涯の功績を讃えられ「終身成就賞」を受賞。

 

続くチャン・ツェー監督の「片腕必殺剣(原題:獨臂刀(ドゥビーダオ))」(’67)で空前のヒットを記録し、香港一のトップスターとなる。

 

▼片腕必殺剣(画像クリックで商品詳細へ)

 

「片腕必殺剣」は片腕を失った主人公が剣を操る剣劇アクション映画。

そんな「片腕必殺剣」の悲壮感を帯びたたたずまいと、迫力あるアクションで観客の心を掴み、「天皇巨星(てんのうきょせい、ティエン・ファン・ジュ・シン、天皇級のビッグスターの意)」と呼ばれるほどの人気を博した。

 

カンフー映画の礎を築く

 

その後も「大刺客」(’67)、「大女侠(原題:金燕子(ジンイェンズー)英題:ゴールデンシャロウ)」(68)といったジミー・ウォング氏主演作品がシヨウ・ブラザーズ社をアジア最大の映画会社へと成長させる。

 

▼大刺客(画像クリックで商品詳細へ)

▼大女侠(画像クリックで商品詳細へ)

 

1970年には監督、脚本、主演を本人が担当した「吼えろ!ドラゴン 起て!ジャガー (原題:龍虎鬥)」が大ヒット。

この作品が後のカンフー映画ブームの基礎を築いたと言われている。

 

▼吼えろ!ドラゴン 起て!ジャガー(画像クリックで商品詳細へ)

 

この作品以前の刀剣アクションが中心の武侠映画と異なり、突きや蹴りの拳脚アクションを中心とするこの映画の大ヒットによって、1970年代の香港において熱狂的に迎えられるカンフー映画ブームを決定づけた。

 

武侠映画とは

カンフー映画は原則として身体の技が見どころになるのに対し、武侠映画は主に刀剣を使ったアクションが見どころとなる映画。

時代設定はざっくりと、武侠映画の場合「秦の始皇帝時代から明朝、清朝」くらいまでの長い時代にわたっており、カンフー映画は「清朝末期から中華民国期」あたりに集中しているものが多い。

 

しかし、自らの私生活における数々の不祥事によって社会的信頼を失ってしまう。シヨウ・ブラザーズ社との確執もあり、台湾へ拠点を移し、俳優活動を続ける。

 

【編集部メモ】ジミー・ウォング氏の不祥事

ジミー・ウォング氏は私生活で裏社会とのつながりが噂されたり、暴力事件、映画会社との裁判などの不祥事を起こしてしまった事が人気低迷のきっかけになったと言われている。

 

映画界へ復帰

 

そこへレイモンド・チヨウ氏(現ゴールデン・ハーベスト会長。2018年7月時点)の計らいで映画会社ゴールデン・ハーベストと契約を交わし、ジミー・ウォング氏は香港の映画界へと復帰。

 

ゴールデン・ハーベスト社

1970年に設立された映画製作会社。1971年にブルース・リー氏を主演とする「ドラゴン危機一発」「ドラゴン怒りの鉄拳」などを発表し大ヒット。その後もジャッキー・チェン氏主演の「ヤングマスター」「プロジェクトA」などのヒット作も生んでいる。

もともとは大手香港映画会社ショウ・ブラザーズの制作本部長を務めていたレイモンド・チヨウ氏とプロデューサーのレナード・ホー氏らが設立。

▼ゴールデン・ハーベスト社とシヨウ・ブラザーズ社の関係

ゴールデン・ハーベスト社については第1章で詳しく解説!

 

翌1971年には「新・座頭市 破れ唐人剣」で勝新太郎氏と共演。

 

▼新・座頭市 破れ唐人剣

▼勝新太郎氏

 

一時期ブルース・リー氏に人気をさらわれたが、「片腕ドラゴン」(’72)、「片腕カンフー対空飛ぶギロチン」(’76)で自身が監督・主演で発表した。

 

▼ブルー・スリー氏

▼片腕ドラゴン(画像クリックで商品詳細へ)

▼片腕カンフー対空飛ぶギロチン(画像クリックで商品詳細へ)

 

人気の回復

 

その他の主演作として「ドラゴン武芸帖」(’73)、「戦神灘」(’73)、「いれずみドラゴン 嵐の血斗」(’73)、「怒れるドラゴン 不死身の四天王」(’74)、「スカイ・ハイ」(’75)等さまざまなアイデアを駆使した作品に出演し、人気を回復させる。

 

▼いれずみドラゴン 嵐の血斗(画像クリックで商品詳細へ)

▼怒れるドラゴン 不死身の四天王(画像クリックで商品詳細へ)

▼スカイ・ハイ(画像クリックで商品詳細へ)

 

80年代以降は台湾を本拠地として、俳優業よりもプロデューサーとして活動するが、黒社会とのつながりは根強く、その後も香港・台湾映画界において影響力を持っていた。

ジャッキー・チェン氏、サモ・ハン・キンポー氏、アンディ・ラウ氏等の香港トップスター達も、ジミー・ウォング氏には逆らえないほどの存在である。

 

▼ジャッキー・チェン氏

▼サモ・ハン・キンポー氏

photo by Sasoriza / Bryan Chan CC 表示-継承2.0

アンディ・ラウ氏(1961~)

香港の俳優、歌手、映画プロデューサー。ジャッキー・チェン氏らと共に四大天王と呼ばれ、出演映画作品は100本以上。主な出演作品に「少林サッカー」など。

▼アンディ・ラウ氏

photo by Original image: Pete Yeung derivative work: deerstop. AndyLau2005_2.jpg CC 表示-継承 2.0

 

近年の出演作品のひとつである「捜査官X」(’12)で、金城武氏やドニー・イェン氏と共演している。

 

▼捜査官X(画像クリックで商品詳細へ)

▼金城武氏

 

2011年にジミー・ウォング氏は脳卒中で倒れ、その後一時復帰をしたものの、2016年に脳出血で再び倒れ、現在(2018年7月)は台湾の病院で療養中。

 

ジミー・ウォング氏作品の視聴方法

 

各動画配信サービスの料金とジミー・ウォング氏作品の取り揃え数を表した表です!

TSUTAYA TV Amazon Prime Netflix Hulu dTV U-NEXT
料金(税込/月額) 1007円~ 400円 864円~ 1007円~ 540円 2149円
作品数 × × ×

※〇:豊富 △:ややあり ×:ほぼ無し

 

以上、カンフー映画スター俳優紹介「ジミー・ウォング」氏でした。

次のページではブルース・リー氏を紹介します。是非お読みください!

『カンフー映画入門』目次へ  (全38ページ)

 

【カンフー映画の取り揃えが豊富なのは「TSUTAYA TV」&「TSUTAYA DISCAS」!】

 

目次著者

はじめに

はじめに ~カンフー映画を楽しもう!~

第1章 カンフー映画とは

カンフー映画とは 【カンフー映画の歴史①】

ジミー・ウォング氏の時代 【カンフー映画の歴史②】

ブルース・リー氏の時代 【カンフー映画の歴史③】

ジャッキー・チェン氏の時代「酔拳・蛇拳」 【カンフー映画の歴史④】

ジャッキー・チェン氏の時代「プロジェクトA」 【カンフー映画の歴史⑤】

ジェット・リー氏とドニー・イェン氏の時代 【カンフー映画の歴史⑥】

第2章 カンフー映画スター俳優9選

ジミー・ウォング(王羽) 【カンフー映画スター俳優9選①】

ブルース・リー(李小龍) 【カンフー映画スター俳優9選②】

サモハン(洪金寶、サモ・ハン・キンポー) 【カンフー映画スター俳優9選③】

ジャッキー・チェン(成龍) 【カンフー映画スター俳優9選④】

ユン・ピョウ(元彪) 【カンフー映画スター俳優9選⑤】

ユン・ワー(元華) 【カンフー映画スター俳優9選⑥】

ラム・チェンイン(林正英) 【カンフー映画スター俳優9選⑦】

ジェット・リー(李 連杰) 【カンフー映画スター俳優9選⑧】

ドニー・イェン(甄子丹) 【カンフー映画スター俳優9選⑨】

第3章 カンフー映画を観る方法

カンフー映画を観る方法 【動画配信サービス比較】

第4章 おすすめカンフー映画13選

燃えよドラゴン(1973) 【おすすめカンフー映画13選①】

片腕カンフー対空飛ぶギロチン(1975) 【おすすめカンフー映画13選②】

酔拳(1978) 【おすすめカンフー映画13選③】

豚(とん)だカップル拳(1979) 【おすすめカンフー映画13選④】

ユン・ピョウinドラ息子カンフー(1981) 【おすすめカンフー映画13選⑤】

少林寺(1982) 【おすすめカンフー映画13選⑥】

霊幻道士(1985) 【おすすめカンフー映画13選⑦】

プロジェクトA(1983) 【おすすめカンフー映画13選⑧】

スパルタンX(1984) 【おすすめカンフー映画13選⑨】

七小福(夢に生きた子供達)(1988) 【おすすめカンフー映画13選⑩】

シティーハンター(1993) 【おすすめカンフー映画13選⑪】

イップ・マン 序章(2008) 【おすすめカンフー映画13選⑫】

捜査官X(2011) 【おすすめカンフー映画13選⑬】

第5章 カンフー映画の寄り道話

『七小福』とは 【ジャッキー達の子供時代】

アンジェラ・マオ 【女性カンフー映画スター3選①】

ノラ・ミャオ 【女性カンフー映画スター3選②】

ムーン・リー 【女性カンフー映画スター3選③】

千葉真一 【日本のアクションスター俳優①】

真田広之 【日本のアクションスター俳優②】

第6章 カンフーを習おう!

カンフー(功夫)とは

カンフーの種類 【長拳・南拳・太極拳】

大阪のカンフー教室・カンフー漫画「拳児」

著者:HARUKA

大阪府出身。趣味はドラム。中国武術は現在見習い中です。好きな映画ジャンルはダントツでカンフー映画!小学生の頃にジャッキー映画にはまり、今に至る。カンフースターは映画「霊幻道士」の道士役ラム・チェンイン氏が一番好きです。多くの人に新旧問わずカンフー映画に興味を持ってもらえたら嬉しいです。

お問い合わせはこちらから