Endless SHOCKのみどころ③ ダンスシーン

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「Endless SHOCK(エンドレスショック)」は堂本光一さん主演の日本一チケットが取れないと言われているミュージカル。「フライング」「階段落ち」などの演目も素晴らしいですが、ストーリーの素晴らしさをもっと知っていただきたい。帝国劇場での鑑賞経験はございませんが、精一杯魅力をお伝えします。

「『Endless SHOCK』入門 ~堂本光一主演ミュージカル~」はこちらから!

著者:しあ

40代後半女性。Endless SHOCKは博多座にて多数鑑賞。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。

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Endless SHOCK(エンドレスショック)はストーリーが素晴らしいです。

また、演目も素晴らしいものであり「ストーリーと演目の相乗効果」によって素晴らしい舞台になっていると思います。

このページではEndless SHOCKのみどころのひとつである「ダンスシーン」についてお伝えします。

 

ダンスシーンとは

 

Endless SHOCK(エンドレスショック)の多彩な演目の中でも、堂本光一さんの魅力を堪能できるのがダンスナンバー。

 

私は光一さんのダンスが大好きです。

本当にダンスが上手だし、身のこなしがキレイ。

私はそんなにダンスに詳しくはありませんが、光一さんのダンスは基本に忠実で、変な癖がなく、かといって個性がないわけではなく、一目で光一さんらしさが感じられます。

そんな光一さんのダンスを堪能できる演目をここではご紹介。

 

–以下ネタバレ的な内容を含みます–

ネタバレしたくない方のための「みどころまとめページ」は下記より! ネタバレしたくない方のための「みどころまとめページ」は下記より!

 

ダンスを堪能できる演目

SOLITARY

 

「SOLITARY」は極力まばたきをせず、じっくりと見てほしい最高のダンスナンバー。

何から何までカッコよくて、素晴らしすぎます。

私は、コンタクトレンズをしていることもあり、いつも目がカピカピになってしまいます…。

「目が何個もあればいいのに」と思うほど。

 

前キャストの演目が終わった後、ステージ中央暗闇の中、光一さんがスッと顔と手を上げて立っており、曲が始まった瞬間最高にカッコいいキレッキレのダンスで魅せてくれます。

全身黒の衣装ですが、ジャケットやパンツにはキラッキラの刺繍やスパンコールなどが施され、ジャケットの内側は赤になっていて、これが演出効果を醸し出しています。

このシーンは赤と黒を基調としており、キャスト全員衣装は赤か黒。

赤い照明がこの衣装と相まって本当に素晴らしい。

 

光一さんは、ハットをかぶっていますが、終盤そのハットを舞台袖に投げます、カッコよすぎてたまりません。

いちいち所作が美しいんです。

 

光一さんのダンスは頭のてっぺんから、足の先、指の先まで全てに神経が行き届いていて、本当にカッコいい。

また、両手を横に広げるなどの時にその両腕、両手がきちっと同じ高さなんです。

 

こんなにバランスよくきれいに魅せる人って、なかなかいないと思います。

私は、マイケル・ジャクソンのパフォーマンスも大好きなのですが、マイケルは「ダンサーよりダンスが上手いアーティスト」と、私は思っています。

マイケルのダンスの手の角度などの、シンメトリー(対称)がすごいな、と思うのです。

 

▼マイケルジャクソンのダンスイメージ

 

そんな風に光一さんも両手を広げた時や両足を広げた時など、ダンスにシンメトリーが感じられてとても美しく、見ていて気持ちいいです。

 

この「SOLITARY」では群舞(=群がって踊ること)が素晴らしいので、そこにも注目。

フォーメーションが逆三角形やX状になったりなど、2階席から見ると本当に美しく鳥肌が立ちます。

私は、Endless SHOCK は2階席から観るのが一番好きです。

 

 

Dancing On Broadway

 

2015年から曲が「AMERICA」から変わって、新曲としてこの曲「Dancing On Broadway」が披露されるようになりました。

この曲が披露されるのはカンパニーがブロードウェイに進出してからのショー。

「AMERICA」の時は、ゴールドのキラキラ衣装の光一さんでしたが「Dancing On Broadway」では肩にキラキラがついた黒のタキシード。

そのフォーマル感がブロードウェイの格式高さを表している感じで、この場所に来たカンパニーの喜びが表現されている、明るく楽しい演目。

光一さんのダンスも、ショー、レヴュー(演芸)の王道といった感じで本当にブロードウェイのショーを見ているよう。(生で観たことはないですが…)

 

Higher

 

マイケル・ジャクソンの振付師でもあった、トラヴィス・ペイン氏が振り付けをした曲。

光一さんたちがロスアンゼルスで直々にトラヴィス氏からレッスンを受けました。

とってもハードな振り付けで、光一さんが「勘弁して(笑)」と言うほど。

 

一年間入院していたコウイチが戻って来て、ブロードウェイでショーを続けるウチ(ライバル)の劇場で披露する曲。

 

一年間入院していた理由
「コウイチ」とライバル「ウチ」はショーの方針に関しての見解の違いから、火花を散らしていました。ある日ウチは、セットが舞台袖に引っ掛かるトラブルで舞台へ出るのを失敗してしまう。スタッフのせいにするウチにコウイチが苦言を呈して大喧嘩に。そして、ウチは演目で使う刀を真剣(本物の剣)にすり替える。それによりコウイチは大怪我をして入院することに。

詳しいストーリーは第1章(ここは第2章)の下記より。

 

コウイチのパフォーマンスに、ウチのショーの出演者みんなが圧倒され、一緒になって踊り、マスコミからも「コウイチ復活」と大絶賛されます。

ウチとしては「何しに来たんだよ!」といった心情でステージの端で一人蚊帳の外ですが…。

 

体全体を激しく使う振り付けで、躍動感たっぷりです。

こんな激しいダンスを1幕での壮絶な殺陣(たて)の後の2幕で披露するのは、本当にすごいと思います。

 

▼殺陣のイメージ

 

Dead or Alive

 

2013年から「In the Cemetery」に変わり、新曲としてこの曲「Dead or Alive」が披露されるようになりました。

「Dead or Alive」(生きるか死ぬか)のタイトル通り、コウイチが生死をさまよっている姿が描かれていると思います。

十字架を背に現れ、最後はまた十字架に戻っていくコウイチ。

蠢く(うごめく)ゾンビの中で、コウイチが必死にゾンビに連れていかれないように抵抗しながら踊る2幕のオープニングにふさわしいナンバー。

これもとても激しいダンスナンバー。

ゾンビが出ていることもあり、マイケル・ジャクソンの「スリラー」のミュージックビデオが思い出されます。

▼スリラーのMV

 

この曲もゾンビに扮したキャスト達との群舞がカッコいい。

また、終始激しく険しい光一さんの表情にも注目。

 

光一さんはダンスはもちろんですが、表情など、その楽曲の世界観を表現する力が素晴らしいと思います。

 

ストーリーを彩る素晴らしい演目は他にもあります。次のページでは、Endless SHOCKで大きな話題になっている殺陣シーンを紹介します。

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40代後半女性。Endless SHOCKは博多座にて多数鑑賞。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。

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「Endless SHOCK」鑑賞方法 【チケットの購入方法/Blu-ray、DVD】

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「Endless SHOCK(エンドレスショック)」は堂本光一さん主演の日本一チケットが取れないと言われているミュージカル。「フライング」「階段落ち」などの演目も素晴らしいですが、ストーリーの素晴らしさをもっと知っていただきたい。帝国劇場での鑑賞経験はございませんが、精一杯魅力をお伝えします。

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40代後半女性。Endless SHOCKは博多座にて多数鑑賞。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。

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Endless SHOCK(エンドレスショック)は劇場で鑑賞していただきたいのですが、人気の公演なのでチケットを取得するのが難しいです。

このページではチケット取得方法をお伝えします。また、自宅でも鑑賞していただきたいのでEndless SHOCKのBlu-rayやDVDの作品紹介をいたします。

 

チケットは正規のルートで入手しましょう

 

Endless SHOCKは大人気のミュージカルなので、ファンクラブに入っていてもチケットがなかなか取れません。

昨今、話題となっているチケットの高額転売にも利用されるため、本当に欲しいファンの元へチケットが回ってこないことも…。

転売目的で購入されたチケットは、チケット転売サイトに出品されていますが、そこで購入されたチケットだと特定された場合は、劇場で「無効チケット」として座席に規制テープが貼られています。

 

高い金額のチケットを購入し、交通費をかけて劇場へ行っても、チケットが無効になっていたら泣くに泣けません。

なので、チケットはがんばって正規のルートで購入しましょう。

それでは、具体的なEndless SHOCKのチケットの取り方についてご紹介します。

 

チケット入手方法

参考【2019年Endless SHOCK情報(帝国劇場)】

公演日程 2/4(月)~3/31(日)
料金 S席 13,000円/ A席 9,000円
出演 堂本光一(主演) 内博貴 他
一般販売 1/12(土)10:00~

 

チケットの獲得方法は、大きく分けると下記の4種類になります。

 

 

以下ではそれぞれのチケットの獲得方法について解説いたします。

 

ファンクラブで取る

 

KinKi Kids(キンキ キッズ)のファンクラブで申し込みができます。

でも、ファンクラブに入っていても抽選ですし、人気公演なのでチケットが取れないことも多いです。

▼「KinKi Kids」のファンクラブ詳細

ファンクラブ名 [Ki]×3(ケーアイバイスリー)
会員特典 ・会員証の発行
・会報の発行(不定期発行)
・コンサートチケットほか、できる限りのチケット優先申し込み
・メール伝言板サービス(最新情報をメールでご案内)
会費 入会金1000円+年会費4000円(合計5000円)
ホームページ(入会方法記載) https://www.fc-member.johnnys-net.jp/cms/page/how_to_mailingjoin

 

土日や祭日の公演は特に競争率が高く、それに比べると平日のチケットはほんの少しだけ狙い目かとも思います。

初日と千穐楽(せんしゅらく:公演最終日)はさらに人気が高いので、あらかじめハガキかメールで申し込み、抽選するようになっています。

私は、今まで初日と千穐楽に当選したことはありません…。

 

当選しないことを想定して、いつも多めに10何公演か申し込むのですが、1、2公演当選すればいいほうです。

Endless SHOCKには、ジャニーズJr.が出演しますので、ジャニーズJr.情報局の会員も申し込みができます。

こちらへ入会するのもおすすめ。

▼「ジャニーズJr.情報局」詳細

ファンクラブ名 ジャニーズジュニア情報局
会員特典 ・会員限定動画
・番組協力
ジャニーズJr.出演番組に参加(協力)するチャンス
・コンサート・舞台チケット
会員限定申込のコンサート・舞台など、できる限りのチケット優先申込みができます。
・会員限定情報
随時、会員専用ページとメール配信で最新情報をお知らせ。
会費 年会費2500円
ホームページ(入会方法記載) https://www.jr-member.johnnys-net.jp/cms/page/about_ji

 

ファンクラブに入会することによって「復活当選」「特別登録受付」によってチケットを獲得するチャンスを得ることができます。

 

復活当選

 

ファンクラブでチケットを申し込み、当選した人が代金を振り込まなかった場合などに落選者にチケットが回ってくることがあります。

落選者の中から抽選が行われ当選することを、ファンの間で「復活当選」と呼んでいます。

 

特別登録受付

 

ファンクラブの申し込み受付終了後に、特別登録受付のメールが届くことがあります。

登録をしておくとチケットが取れることも。

公演日直前の案内になることが多いですが、チケットが取れた場合のみメールまたは電話で連絡が届きます。

劇場内のファンクラブ受付でチケット引き換えになります。

 

劇場枠

 

各劇場で受付をするチケットです。

事前にハガキで申し込みますが、こちらも競争率が高いです。

私は今まで劇場枠で当選したことがありません。

 

クレジットカード枠

 

「JCBカード」「セディナカード」「三井住友VISAカード」など、クレジットカード会員向けのチケット購入サービスがあります。

クレジットカードを持っていても、このサービスがあることを知らない人も多いのでは?

クレジットカードを持っている人は、情報をチェックしてぜひ利用を。また、クレジットカードを持ってない人は、チケットサービスがあるカードを作っておくと便利です。

 

チケット購入サービス 対象カード
チケットセディナ セディナが発行しており「JCB」「VISA」「Master」の国際ブランドがついていればよい。要するに、下記のリンクの一覧の中にあるカードならどれでもOK!
セディナ公式
チケットJCB 加盟店が発行しているJCB付帯のブランドのクレジットカードならどれでも申し込める。要するにクレジットカードに「JCB」と書いてあれば申し込める。
Vpassチケット 三井住友カードから申し込み可能。三井住友が発行しているカードを持っていれば、Vpass会員になることができる。Vpass会員はもれなく応募可能。該当カードは現在、221種類。下記のリンク先のカードならどれでも応募可能。
三井住友カード公式

 

一般発売

 

一般発売もありますが、瞬時に完売となってしまいます。

一般発売はチケットぴあとローソンチケットで発売されていました。どちらもオンライン受付はなく電話受付のみでした。

Endless SHOCKに限らず一般発売は、いろんな優先予約の一番最後に発売されるものなので、競争率もかなり高くなります。

この一般発売になるまでに、ご紹介したさまざまな発売方法を駆使してぜひチケットを取ってくださいね。

 

 チケットぴあ

 

Blu-ray、DVD作品紹介

 

Endless SHOCKをBlu-ray、DVDで観たい方へ作品をご紹介します。Blu-ray、DVD共にリリースされている作品です。

 

Endless SHOCK 1000th Performance Annivaersary

2014年リリースの、2018年現時点での最新の作品です。

2013年の1000回記念公演をノーカット収録したもので、最新のEndlesss SHOCKとは曲や、演出の変更などが若干ありますが、Endless SHOCKを映像で見るならこれが一番のおすすめです。

ライバル役は屋良朝幸さん。

 

屋良朝幸(やら ともゆき)氏
1983年生まれ。ジャニーズ事務所所属。2006年には堂本光一氏から依頼を受け、光一氏のソロ曲「SNAKE」の振り付けを担当する。

 

 

Endless SHOCK 2012

2013年リリースの「2012年度版Endless SHOCK」。

完全予約生産限定発売ですが、まだネット上には購入できるものがあります。

堂本光一さんが自ら監修したノーカット収録です。

ライバル役は内博貴さん。リカ役は神田沙也加さん。

 

内博貴(うち ひろき)氏
1986年生まれ。NEWS、関ジャニ∞のメンバーとしても活躍を果たす。2010年よりEndlessSHOCKにライバル役「ウチ」として出演している。

神田沙也加(かんだ さやか)氏
1986年生まれ。映画「アナと雪の女王」の王女アナ役を吹き替え版で演じる。音楽ユニット「TRUSTRICK」として活動(現在休止)。母は歌手の松田聖子。

 

 

「内博貴さん」「神田沙也加さん」はこの舞台の見どころのひとつです!第3章(現在、第4章)で解説! 「内博貴さん」「神田沙也加さん」はこの舞台の見どころのひとつです!第3章(現在、第4章)で解説!

 

Document of Endless SHOCK  2012  明日の舞台へ

この作品は光一さんの舞台に対する想いや、Endless SHOCKの舞台裏、練習風景などが見られます。

なかなかドキュメンタリーを見ることはできないので、とても貴重なものです。

光一さんの努力やカンパニー、スタッフとの信頼関係が窺え、だからこんな素晴らしい舞台が創れるんだ、と実感します。

 

 

DVDのみの作品

Endless SHOCK

 

2006年リリース。

2005年のEndless SHOCKをノーカット収録。

 

 

Endless SHOCK 2008

 

2008年リリース。

2008 年のEndless SHOCKをノーカット収録。

 

 

Endless SHOCKは日々進化しているので、過去の作品と見比べて新しい発見をするのも楽しみの一つです。

堂本光一さんの魅力がたっぷりと詰まったこのミュージカルをぜひ劇場で、Blu-ray、DVDで楽しんでほしいと思います。

観終わった後にはきっと感動で胸がいっぱいになり、勇気と元気をもらえると思います。

 

次のページではEndless SHOCKのサウンドトラックを紹介します。

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著者:しあ

40代後半女性。Endless SHOCKは博多座にて多数鑑賞。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。

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「EndlessSHOCK」鑑賞方法 【博多座での楽しみ方】

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「Endless SHOCK(エンドレスショック)」は堂本光一さん主演の日本一チケットが取れないと言われているミュージカル。「フライング」「階段落ち」などの演目も素晴らしいですが、ストーリーの素晴らしさをもっと知っていただきたい。帝国劇場での鑑賞経験はございませんが、精一杯魅力をお伝えします。

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40代後半女性。Endless SHOCKは博多座にて多数鑑賞。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。

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Endless SHOCK(エンドレスショック)は「東京・帝国劇場」「大阪・梅田芸術劇場」「福岡・博多座」で上演されています。(今後の予定は未定)

私はいつも博多座で観ているのですが、博多座はとても魅力的な劇場です。

博多座での楽しみ方についてご紹介します。

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Endless SHOCKのみどころ② フライング/太鼓

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「Endless SHOCK(エンドレスショック)」は堂本光一さん主演の日本一チケットが取れないと言われているミュージカル。「フライング」「階段落ち」などの演目も素晴らしいですが、ストーリーの素晴らしさをもっと知っていただきたい。帝国劇場での鑑賞経験はございませんが、精一杯魅力をお伝えします。

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Endless SHOCK(エンドレスショック)はストーリーが素晴らしいです。

また、演目も素晴らしいものであり「ストーリーと演目の相乗効果」によって素晴らしい舞台になっていると思います。

Endless SHOCKの演目は「フライングがすごい!」など1シーンとして紹介されることがあります。ただ、ストーリーのつながりとともに演目を知ることで、よりEndless SHOCKという舞台の素晴らしさがわかるかと思います。

このページでは「フライング」「太鼓」についてお伝えします。

 

フライング

 

フライングとは「天井のワイヤーで吊られて(光一さんが)スタージ上や客席の上を飛び回るシーン」のことを指します。

Endless SHOCKがテレビなどで紹介される際に、よく話題となるのがフライングのシーン。

堂本光一さんが華麗に空中を舞っているあの姿です。

 

フライングはただ吊られているだけではダメなんです。

フライングをきれいに見せるには、体幹や姿勢が重要で、そのためには筋力も必要。

 

光一さんは全てを兼ね備えていてそのフライングは日本一と言われています。

光一さんほど、綺麗に空中を舞える人はいないそう。

 

フライングの方法

 

フライングはただ吊られているだけでは、体がぐらぐらしてしまいます。

光一さんの姿勢はピシッとしていて、片足を少し曲げるようにしてバランスをとっています。

 

▼片足を少し曲げるイメージ

 

こうすることで、体幹が整い上手く体に力が入るので、とても綺麗に飛ぶことができます。

光一さんはフライングをする際に体につけるハーネスを、背中が浮かないようにきつめにつけています。

 

▼ハーネスの装着イメージ。

 

 

こうすることでとても綺麗に見えるのですが、男性にとっては股間が痛いそう。

光一さんはそこのところを笑いながら語ったりもしますが、全ては最高のものを届けるため。

 

フライングは、自分で4、5歩ほど助走をつけて飛んでいきます。光一さんもそうやって舞台から飛び立ちます。

このフライングの時にステージ上で他のキャストが「天井から下りているワイヤー」と「光一さんの背中にあるハーネス」とをつなげるのですが、その時に光一さんの背中をトントンと叩きます。

 

これは、光一さん達の間で笑い話になっているのですが、光一さんの大親友でもあるTOKIOの長瀬智也さんが、昔ステージでフライングをする際に、まだワイヤーをつなげていないのに勢いよく走り出してしまってステージから落ちたとか…。

幸い大事には至らなかったようなのでよかったのですが、このハプニング以来ジャニーズでは「ちゃんと着けたよ」の意味を込めて背中をトントンするようになったそうです。

 

続いてEndless SHOCKでのフライング登場シーンと、フライング後に行われる太鼓についてご紹介します。

 

登場シーン

 

以下では、フライングの登場シーンとその魅力を紹介いたします。

 

–以下ネタバレ的な内容を含みます–

ネタバレしたくない方のための「みどころまとめページ」は下記より! ネタバレしたくない方のための「みどころまとめページ」は下記より!

 

 

フライングは何度かありますが、全て「劇中劇(キャストが演じる役が何かを演じている劇)」のシーンです。

一番最初のフライングは「シーン2 Off Broadwayのショー」で行われます。

 

一度目のフライングでは、それまでステージにいた光一さんが素早く移動し、突然天井から吊るされて登場しますので、知らない人は驚くと思います。

2階席の人は光一さんが目の前です。

 

歌いだしたところでワイヤーが切れる設定で、一旦ステージに戻り

「ショーにハプニングはつきもの。ショーを続けよう」

とコウイチ。

 

そしてステージから飛び立ち、華麗なフライングです。

遠心力でどんどん大きくなり、そして綺麗にステージに戻っていく姿はいつ見てもEndless SHOCKのオープニングにふさわしいワクワク感にあふれています。

 

私は何度も2階席で見ており、このシーンを知っているので、光一さんの様子を観察しています。

もちろん暗幕がしてあり暗がりですがよく見ていると、天井の通路を通ってくるところや、上から吊らされてススーっと定位置に下りるところなどがわかります。

いつも帝国劇場より小さい博多座で観ているので、感じられるのかもしれませんが…。

 

ちなみに、一度目のフライングがある「シーン2 Off Broadwayのショー」は、マジックなどショー的要素の詰まったシーンです。

ここでコウイチたちカンパニーのやっているショーが披露されることで、コウイチたちのショーにかける想いなどがわかると思います。

 

そしてその後の演目「Jungle」のシーンでのフライングは、上から吊るされたロープにつかまってのフライング。

足をロープに引っかけて、手をロープ上部に固定はしていますが、光一さん自身にワイヤーはついていません。

 

このフライングは2階席の中にまで入ってきそうな勢いで思わずのけぞってしまいます。

 

ラダーは天井から吊るされたいくつかの梯子を光一さんがフライングしながら飛び移っていく、人気が高い演目。

 

梯子が動くのでとてもむずかしいと思うのですが、光一さんが華麗に梯子を舞っていく姿は美しくて胸が熱くなります。

このラダーフライングの途中に、帝国劇場では2階席1列目前のスペースにスタッと降り立ちポージングします。

博多座では降り立つスペースがないため、2階席前で華麗にポージングです。

 

演目「夢幻」では、大きな赤い布を腕に巻きつけその力だけで飛ぶリボンフライングがあります。

赤い布は天井からワイヤーで吊られていますが、光一さんは布を腕に巻きつけただけなので、当然腕を離せば観客の上に落ちてしまいます。

赤い布を翻し飛ぶ姿は本当に美しい。

ストーリーを彩る素晴らしい演目だと思います。

 

太鼓

 

ブロードウェイで出逢ったパーカッショニストをカンパニーに迎え入れます。

このパーカッショニストを石川直さんが演じています。

石川さんは、実際に音楽集団Blast!などでも活躍にしており、世界的にもとても評価の高い方。

 

音楽集団Blast!
アメリカ発のエンターテイメント集団。演奏力や華麗なダンスパフォーマンスで楽しませる。石川直氏は日本人初の「Blast!」のメンバー。

▼石川直氏

 

もう一人、和太鼓奏者の日野一輝さんが出演しており、光一さん、ライバル役の内さんとで太鼓をたたくシーンがあります。

 

光一さんはリボンフライングをした後なので「腕がパンパン(笑)」だそう。
その中で、内さんと立ち位置を入れ替わりながら、丸く並べられた太鼓を連打する姿は圧巻です。

リボンフライングのある夢幻も太鼓のシーンも、衣装、音楽共に和のテイストなので、ダンスシーン含め「大和魂」のようなものが感じられる演目になっていると思います。

 

太鼓のシーンは、コウイチがウチ(ライバル)と和解し、自分がすでに亡くなっていること、そしてもう自分に残された時間がない事を知り、カンパニーでもう一度ひとつになってショーへと挑むことを誓った後に行われる演目の一つです。

コウイチ、ウチが太鼓を叩く場面もありますが、大太鼓が舞台上で叩かれる中、コウイチたちが和テイストのダンスを披露するシーンもあります。

コウイチとウチは、演目中にガッチリと手を握ったり、肩を組んでステージ後ろに下がっていったりと、互いを讃えるような演出(?)になっています。

「演出(?)」と書いたのは、演出には見えなくそこに本当の友情を感じるからです。

この太鼓のシーンはウチとコウイチの和解の後の演目なので、二人の友情が感じ取れるのです。

こんな風にEndless SHOCKはセリフや歌詞がないシーンでも、ストーリーを感じ取れるようになっていると思います 。

太鼓のシーンは演目とストーリーの相乗効果の素晴らしさを感じられるところのひとつです。

 

Endless SHOCKのみどころはこれだけではありません。続いては光一さんのダンスを堪能することができる「ダンスシーン」についてお伝えします。

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2.5次元舞台の擬人化もの【ヘタリア/青春鉄道/ラブ米】

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2.5次元舞台はアニメやゲームを舞台化した作品であり、近年ブームが起きています。その理由や作品を知ればきっと劇場に足を運びたくなることでしょう。

『2.5次元舞台』入門はこちらから!

著者:ゆうり藍

20代後半女性2.5次元舞台を中心に観劇が大好きなフリーライター。多い時で年間50公演以上観ることも。好きな作品は「ミュージカル テニスの王子様」「刀剣乱舞」「TRUMP」シリーズ「破壊ランナー」など。

お問い合わせはこちらから
twitter【ゆうり藍】https://twitter.com/yuriran1

 

 



 

2.5次元舞台には「擬人化」ジャンルの作品が多数上演されています。

その理由を知ると、さらに2.5次元舞台の楽しみ方が広がることでしょう。

 

擬人化とは

 

擬人化とは人間以外のものを人の形で表現することをいいます。

元々は「人間以外のものに人間的な特徴を与える表現様式全般」を指す言葉です。

たとえば、夏目漱石の「我輩は猫である」では本来人語を解するはずのない猫が語り手となり、人の言葉を理解し、人の言葉で思考するという点で擬人化された表現を用いた作品といえます。

▼夏目漱石「我輩は猫である」(画像クリックで商品詳細へ)

 

漫画やゲームのジャンルとしての擬人化はもう少し定義としては狭く「人間以外のものを人間の形を模したキャラクターにすること」を指すことが多いようです。

擬人化で有名なキャラクターと言えば「ミッキーマウス」「きかんしゃトーマス」などがあります。

▼ミッキーマウス

▼きかんしゃトーマス

擬人化の対象となるものは、動物や食べ物、艦船や刀といった形のあるものから、国や都道府県のような概念まで幅広く、様々な人気作が生まれてきました。

 

▼擬人化作品の例

擬人化したもの 作品名
動物 けものフレンズ
食べ物 ラブ米(本ページで紹介)
艦船 艦隊これくしょん-艦これ-
刀剣乱舞
ヘタリア(本ページで紹介)
都道府県 四十七大戦

 

「擬人化もの」の魅力

 

2.5次元舞台の勢いが増した2012年以降、擬人化ものの漫画やゲームを原作とした2.5次元舞台も多数上演されています。

もちろん擬人化もののヒット作があったというのは大きな理由でしょう。(ヒット作については下で紹介しています。)

しかし、擬人化ものの魅力、また多数上演される理由はそれだけではないと思います。

 

擬人化作品の魅力は「ドラマと演劇との違いを知ること」で理解できると思います。

ドラマの場合は、ある程度はセットを作り込んだり、多数のエキストラを使ったりしてリアリティを出さなければ視聴者は納得できないことでしょう。

しかし、2.5次元舞台つまりは演劇はそうではないのです。

 

演劇というのは「見立て」が根底にあります。

たとえば、ナレーションや登場人物の台詞で「ここは戦国時代」と語られれば、舞台上のセットが簡素なものであっても、城や合戦場の風景を頭の中で描きながら芝居を楽しむことができるでしょう。

時には、舞台上に数人の役者しかいなくても演技や音響の力で、何十万の軍勢がそこにいることを観客は感じることもできるでしょう。

つまり「見立て」が根底にあるという点が、演劇はドラマと大きく違う部分なのです。

 

演劇においては、大人が子供を演じる、男性が女性を演じる、女性が男性を演じるといったことを観客は自然に受け取ることがができると思います。

それは、舞台上にあるものから想像力をもって頭の中に情景を映し出す「見立て」の効果があるからこそなのです。

 

2.5次元舞台の世界でも「人間が人間以外のものを演じる擬人化もの」は、演劇ならではの「見立て」の魅力に触れることができます。

だからこそ、次々と上演されていくのではないかと思います。

 

 

 

「擬人化もの」作品

ミュージカル「ヘタリア」

ミュージカル「ヘタリア」の原作は、国を擬人化した大ヒット漫画「ヘタリア」シリーズです。原作が大ヒットし、舞台版のファンも多い作品です。

 

▼漫画「ヘタリア」(画像クリックで商品詳細へ)

「イタリア」「ドイツ」「日本」というように、各国を擬人化しており、物語では国民性が元になった個性豊かなキャラクターが登場します。

物語は歴史的なエピソードやエスニックジョーク(=様々な国の人や民族の国民性を揶揄し笑いを誘うこと。)が盛り込まれ、コミカルなシーンからぐっと感動するシーンまでたっぷり詰め込まれています。

劇中のミュージカルナンバーもそれぞれのキャラクター性(つまり国民性)が現れており必見です。

 

ミュージカル全3作と2018年3月に行われたFINAL LIVEにてミュージカル「ヘタリア」としての上演は終了していますが、ネット配信やDVDでの視聴は可能となっています。

 

▼ミュージカル「ヘタリア」PV

 

<この作品を観る方法>

 

▼サービス名クリックorタップで公式サイトへ進めます。

サービス名 購入方法
dアニメストア ・定額配信。月額400円(税抜き)で見放題。初回31日は無料で見放題
amazon ・Blu-ray/DVD
U-NEXT

・月額2149円(税込)で見放題会員になれば視聴可能。初回31日間無料お試し期間有り。

※アニメはdアニメストアU-NEXTで観ることができます。

 

※2.5次元舞台で人気作を劇場で鑑賞したいと考える場合は、先行販売でチケットを獲得することをおすすめします。

先行販売でのチケット獲得方法については下記のページ(次の章)にて解説! 先行販売でのチケット獲得方法については下記のページ(次の章)にて解説!

ミュージカル「青春鉄道」

ミュージカル「青春鉄道」は、鉄道路線を擬人化した漫画を原作とした作品です。舞台版はシリーズ化されており、評判のよい作品で私自身好きな作品であります。

 

▼漫画「青春鉄道」(画像クリックで商品詳細へ)

劇中には「宇都宮線」「高崎線」「東海道新幹線」など日常生活でも見聞きする鉄道路線がキャラクターとして登場します。

劇中のエピソードは実話を元にしたものが多いです。例えば「西武鉄道でメイドトレインが運行されたエピソード」「北陸新幹線の開業エピソード」「東北新幹線の全線開通日のエピソード(強風や人的ミスで運休や遅延が発生した) 」などです。

鉄道オタクでなくても楽しめますし、見終わった後には鉄道に興味が湧くのではないかと思います。

 

2018年11月までに3作が上演されており、各作品で登場する路線が異なります。

1作目から見るのがオススメですが、馴染みのある路線が登場する作品から見るのも良いでしょう。

 

<この作品を観る方法>

 

▼ミュージカル「青春鉄道」映像

 

<この作品を観る方法>

 

▼サービス名クリックorタップで公式サイトへ進めます。

サービス名 購入方法
amazon ・Blu-ray/DVD

 

RICE on STAGE「ラブ米」

米を擬人化したキャラクターたちが登場するのが、RICE on STAGE「ラブ米」です。舞台版はシリーズ化されています。評判がよい作品であり、また私が好きな作品でもあります。

 

原作は5分アニメで、米やパン、麺が擬人化されています。主人公の「ひのひかり」を筆頭に「ささにしき」「ひとめぼれ」といったお馴染みの品種が登場します。

▼アニメ「ラブ米」(画像クリックで商品詳細へ)

 

舞台は「キャラクターたちが協力して米の敵に立ち向かいながら成長していく様子」が描かれる1部と、「ハーベストショーというキャラクターたちによる歌やダンスのショー」が披露される2部という2部構成になっています。

米にまつわる豆知識やキーワードがあふれ、最後まで楽しく笑いながら見られる作品となっています。見ると絶対にご飯が食べたくなること間違いなしの作品で、実際に物販ではおにぎりが販売されていました。

 

▼RICE ON STAGE「ラブ米」ダイジェスト映像

 

<この作品を観る方法>

 

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DMM.com ・ダウンロード/ストリーミング

※アニメはdアニメストアで観ることができます。(定額配信。月額400円(税抜き)で見放題。初回31日は無料で見放題)

 

 

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2.5次元舞台の定番アイドルもの 【あんさんぶるスターズ!/ツキウタ。/他】

Webon紹介目次著者
2.5次元舞台はアニメやゲームを舞台化した作品であり、近年ブームが起きています。その理由や作品を知ればきっと劇場に足を運びたくなることでしょう。

『2.5次元舞台』入門はこちらから!

著者:ゆうり藍

20代後半女性2.5次元舞台を中心に観劇が大好きなフリーライター。多い時で年間50公演以上観ることも。好きな作品は「ミュージカル テニスの王子様」「刀剣乱舞」「TRUMP」シリーズ「破壊ランナー」など。

お問い合わせはこちらから
twitter【ゆうり藍】https://twitter.com/yuriran1

 

『2.5次元ミュージカル入門』目次へ  (全14ページ)

 

第2章では人気の2.5次元ミュージカル(舞台)作品をジャンル別に紹介しています。

このページでは2.5次元ミュージカルの定番となっているアイドル作品の中から

「あんさんぶるスターズ! オン・ステージ」

「2.5次元ダンスライブ ツキステ。」

舞台「劇団シャイニング from うたの☆プリンスさまっ♪」

を紹介します。

 

<第2章のページ>
スポーツ
アイドル】(当ページ)
擬人化
刀剣乱舞
男性向け

 

アイドル作品が人気の理由

 

前のページで紹介したスポーツ作品に並んで2.5次元ミュージカル(舞台)で好まれるジャンルに「アイドルもの」があります。

「アイドルもの」とは、その名の通り「アイドル」を題材にした作品のことです。

ストーリーは登場人物がアイドルを目指したり、アイドルとしての活動する姿が描かれたりしています。

 

アイドルもの作品は近年増加しています。

これは2.5次元舞台が急速に拡大した2015年以降、スマートフォン向けアプリゲームを中心にアイドルものの作品が流行したことが要因だと考えられます。

また、増加した背景には他にも理由があると筆者は考えます。

 

 

アイドルものの作品に欠かせないものは「歌」「ダンス」、そして「ファンサービス」です。

2.5次元舞台のアイドルものは、若手俳優によるファンサービスがしやすい作品となっているのが特徴です。

 

ファンサービスは「ファンサ」と略され、元は男性アイドルファン(=
男性アイドルが好きな女性ファン)の間で使われている用語でした。

男性アイドルがファンに向けて手を振ったり、ファンの掲げる手作りのうちわに書いてあるメッセージに応えてファンへピースサインや指差しを向けたり、ファンに向けてサービスをすることを意味します。

 

アイドルものの舞台では目の前にいるキャラクターに扮する役者がこのファンサを振りまいてくれます。アイドルものだからこそ体感できるのこのファンサこそ、アイドルもの作品の魅力です。

 

このファンサは原作ファンはもちろんのこと、役者ファンにとっても刺激的な体験であることは間違いありません。

キャラクターを演じているとはいえ、好きな役者からファンサがもらえるというのは嬉しいものです。

「若手俳優」に向けるファンの目線は「アイドル」に対するそれとよく似ています。

「アイドルもの」の舞台が増える背景にはアイドルと若手俳優の親和性も関係しているのではないでしょうか。

 

 

「アイドルもの」定番作品3選

「あんさんぶるスターズ! オン・ステージ」

 

「あんさんぶるスターズ! オン・ステージ」は、2015年にリリースされたスマートフォン向けアプリゲーム「あんさんぶるスターズ!」を原作とした舞台化です。

原作は、アイドル育成のための学園を舞台に「アイドルの卵たちが競い合いながら成長するボリュームある物語」や「多彩なキャラクター」で大人気の作品です。

舞台では原作の物語を丁寧に描きつつ、作中のライブシーンでは実際にキャストがパフォーマンスを披露します。

自分の推しアイドルが目の前にいること、時にはファンサをしてくれること。

この作品は、画面の向こうにしかいなかったキャラクターが会いにいける存在、しかもファンサまでしてくれるという2.5次元らしい感動を与えてくれる作品です。

 

▼『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』映像

 

<この作品を観る方法>

 

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サービス名 購入方法
dアニメストア ・定額配信。月額400円(税抜き)で見放題。初回31日は無料で見放題
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DMM.com ・月額レンタル。月ごとに決まった数のDVD/CDをレンタルすることができる。月980円で4枚、月に1880円で8枚、月2480円の借り放題プランがある。
ダウンロード/ストリーミング
GYAO! ・レンタル。視聴期間は決まっている。
U-NEXT
・月額2149円(税込)で見放題会員になれば視聴可能。初回31日間無料お試し期間有り。

 

※2.5次元舞台で人気作を劇場で鑑賞したいと考える場合は、先行販売でチケットを獲得することをおすすめします。

先行販売でのチケット獲得方法については下記のページ(次の章)にて解説! 先行販売でのチケット獲得方法については下記のページ(次の章)にて解説!

 

2.5次元ダンスライブ「ツキウタ。」ステージ(通称「ツキステ」)

 

「ツキウタ。」シリーズは各月をイメージした12人のアイドルたちの日常やお仕事風景を描くドラマCD(=映像がなく、CDに音声のみが収録されたドラマ))が原作の作品です。

通称「ツキステ」。

▼ドラマCD「ツキウタ。ドラマ!」

ドラマCDが原作ということもあり、キャラクターを演じる声優の存在が非常に大きいシリーズでもあります。

原作ファンにとってはビジュアルやストーリーはもちろんのこと、「声」がこのシリーズの中で重要な要素となっています。

 

舞台化にあたり、原作ファンの思い入れが深い「声」をどうするのかという問題を、本作はダンスライブという形式で解決しました。

舞台は2部に分かれており、1部の芝居がメインで役者の方が普通に喋ります。(歌がある場合は声優のCD音源を使用し、舞台オリジナルの劇中歌は役者の方が歌う。)

2部のライブシーンでは音源は声優の歌うCD音源を使用し、役者はダンスのみを行うこと(客席に向かって話す場面は役者がそのまま喋ります。) で、歌声は原作そのままに2.5次元化しました。

 

本作では1部がお芝居のパート、2部がライブパートと分けられています。1部のお芝居パートについてもドラマCD原作者が脚本を提供するなど、ファンタジー要素のある原作の空気感をそのままに、舞台ならではのオリジナルストーリーとして原作の作品世界を広げています。

 

▼「ツキステ。」ダイジェスト映像

 

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舞台「劇団シャイニング from うたの☆プリンスさまっ♪」

「劇団シャイニング」は原作と2.5次元舞台の関係性という意味で非常に面白い試みをした作品です。

「うたの☆プリンスさまっ♪」は女性向け恋愛アドベンチャーゲーム(いわゆる「乙女ゲー」)の中でも根強い人気を誇る作品です。

 

PSP(ゲーム)「うたの☆プリンスさまっ♪」
物語の舞台はアイドルや音楽家を夢見る少年少女が集う芸能専門学校。自分が作曲した楽曲でアイドル候補生をオーディション優勝へと導くことを目指す。

▼PSP「うたの☆プリンスさまっ♪」(画像クリックで商品詳細へ)

 

魅力的な男性アイドルたちが登場する本作品は、ゲームのみならず、アニメやCDにもその作品世界を広げています。

舞台化された「劇団シャイニング」とは、もともとドラマCDからスタートしました。ドラマCDの内容は、アイドルであるキャラクターたちが演劇作品に挑戦すると言う設定で、劇中劇とテーマソングが収録されています。

ドラマCDではありますが内容は舞台作品そのものなので、ファンの目線で見れば、「キャラクターたちが舞台作品に挑戦した」ということになります。

 

ファンは2次元の存在であるキャラクターや声を当てる声優陣への思い入れがかなり強いです。そうしたファンの気持ちを大切にしてか、「劇団シャイニング」を実際に役者が舞台に立って演じるような舞台化にあたって、役者はキャラクターそのものではなく「キャラクターがかつて演じた役を2代目として引き継いだ」という設定で演じています。

たとえばホームページ上のキャストコメントで出演者は「先代の○○さん(キャラクター)が演じた役を演じることができて嬉しいです」とあたかもキャラクターが存在するかのように話します。

 

 

これは「うたの☆プリンスさまっ♪」という作品が、キャラクターを「架空の存在」ではなく「同じ世界にいる存在」だというスタンスを大切に守り続けているからこその作品構造です。

2.5次元化するにあたっても、役者はキャラクターを演じるのではなく、キャラクターがかつて演じた役を演じることで、原作ファンにも現実には存在しない初演(キャラクターたちが演じた公演)を想像させるという体験を提供しました。

 

▼舞台「劇団シャイニング from うたの☆プリンスさまっ♪『JOKER TRAP』」ダイジェスト映像

 

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2.5次元舞台の男性向け作品 【けものフレンズ/Fate/Grand Order 】

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2.5次元舞台はアニメやゲームを舞台化した作品であり、近年ブームが起きています。その理由や作品を知ればきっと劇場に足を運びたくなることでしょう。

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著者:ゆうり藍

20代後半女性2.5次元舞台を中心に観劇が大好きなフリーライター。多い時で年間50公演以上観ることも。好きな作品は「ミュージカル テニスの王子様」「刀剣乱舞」「TRUMP」シリーズ「破壊ランナー」など。

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2.5次元舞台に男性は来るのか

 

従来の2.5次元舞台は女性をメインターゲットにしてきました。

しかしながら、女性向け作品の舞台化が飽和してくる中、男性をダーゲットにした2.5次元舞台上演も2017年頃から増えています。

今までは女性をターゲットにしてきた2.5次元舞台。男性向けの作品は増えていますが、男性は2.5次元作品を好きになり舞台に足を運ぶようになるのでしょうか。

 

舞台を好きになるためには、越えなくはいけない大きく2つのハードルがあります。

 

1つはこれまで見たことのない演劇作品に高いチケット代を払って行くということです。

チケットを買うことや劇場に足を運ぶことは、今まで演劇作品を見る習慣がなかった人にとっては大きなハードルです。

 

もう1つはまた見に行きたいと思うほど楽しい作品であることです。

1つ目のハードルを乗り越えて見に行っても面白くなければまた行こうとは思えません。

 

 

 

2.5次元舞台の観客は多くが女性です。

そのため、男性が行ってみようと思ったときにどうしても尻込みしてしまったり、「自分でも楽しめるのか」と考えてしまったりするのではないでしょうか。

 

そういった中、男性でも舞台に足を運びやすくなるような取り組みが行われています。

 

まず一つは、男性人気の高い「原作の舞台化」「キャストの起用」です。これにより、舞台に足を運ぶことのハードルが下がっていると思います。

また、ネット配信が盛んになるにつれて、劇場に足を運ばなくても観ることができるようになってきました。

しかし、肝心の作品を楽しむことができなければ2.5次元舞台のファンにはなりません。

 

「また行きたい」「この作品も舞台化してほしい」と感じるような質の高い作品がたくさん生まれることを期待しています。

 

男性向け2.5次元舞台作品

舞台「けものフレンズ」

 

舞台「けものフレンズ」はゲームやアニメからなる「けものフレンズプロジェクト」の1作品として、アニメの放送終了後に上演されました。

アニメ「けものフレンズ」は少女の姿をした動物たちの生活を生き生きと描き、放送開始後に急速に人気が拡大しました。

 

▼アニメ「けものフレンズ」(画像クリックで商品詳細へ)

 

本作ではメインキャラクターのサーバル、アライグマ、フェネック、そして5人組のペンギンの「PPP(作中に登場するアイドルユニット)」をアニメ版の声優がそのまま演じています。

 

声はキャラクターを構成する重要なファクターで、2.5次元舞台が苦手という人の中に「声が違うこと」を挙げる人もいます。

そうした中で、アニメそのままの声が響く本作は、2.5次元舞台に馴染みがない人でも入りやすい作品であるといえます。

 

本作では、登場するキャラクターが人間の姿をしているものの、あくまで動物であることがポイントです。

アニメで動物らしい動きや性格を描いたように、本作でも人間である役者が動物を演じることで、「人間の姿をした動物」としての姿を観客に見せます。

 

動物たちの賑やかな様子を垣間見られる本作は、2.5次元舞台のキャラクターがそこにいる魅力を存分に発揮しています。

 

▼舞台「けものフレンズ」のリハーサルの様子

 

<この作品を観る方法>

 

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※2.5次元舞台で人気作を劇場で鑑賞したいと考える場合は、先行販売でチケットを獲得することをおすすめします。

先行販売でのチケット獲得方法については下記のページ(次の章)にて解説! 先行販売でのチケット獲得方法については下記のページ(次の章)にて解説!

 

「Fate/Grand Order THE SRAGE」


(引用元:https://www.fate-go.jp/)

 

「Fate/Grand Order」は男女問わず大人気のスマートフォンゲームです。

主人公が「サーヴァント」と呼ばれる歴史や伝説上の偉人を召喚し、世界を救う物語となっています。

最初に舞台化されたのは男性キャラクターも多数登場する「6章 神聖円卓領域キャメロット」です。

 

▼舞台「Fate/Grand Order THE STAGE -神聖円卓領域キャメロット-」映像

 

会場は女性ファンが多いとはいえ、男性ファンの姿も珍しくはありませんでした。

舞台に行こうと思うファンが男女問わずいるというのは、原作が幅広い層に支持されていることを感じます。

 

原作ゲームではプレイヤーキャラクターである主人公の性別が選べます。

本作でもそれに合わせて男性主人公の回と女性主人公の回がWキャストで交互に上演されました。

「Fate/Grand Order」はアニメの放送もありましたが、男性主人公が採用されていました。自分がプレイしている性別のプレイヤーキャラクターがそこにいるというのは舞台だからこそできる演出です。

 

なぜアニメではWキャストはやらない?
主人公はキャラクターとしては1人なので、アニメでやろうとした場合「原作の持つ主人公の役割を2人のキャラクターに分ける」か、「同じアニメを2本違う主人公で作ること」になると思います。

前者の場合は、元の主人公のキャラクターとは別物になってしまうと思いますし、後者はアニメ作品としては採算や放送の観点から制作されることはないと思います。

舞台の場合はダブルキャストでの上演はよくあることですし、周囲もそれぞれのキャストに合わせた芝居をするので、公演によって違う主人公というのが実現しやすいのです。

 

本作の魅力は「原作ゲームをプレイしている時に想像したキャラクターの心情が、歌や芝居によって観客の心に響いてくる」ところです。

 

原作のシナリオが長いため、ストーリーはコンパクトにまとめられています。にも関わらず、メインキャラクターである「円卓の騎士」たちの想いは物語の中でしっかりと感じることができます。

2.5次元舞台を初めて見た人にも舞台上でキャラクターが生きている感覚を味わうことができた作品ではないでしょうか。

 

<この作品を観るには>

 

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2.5次元舞台の異例の存在 【刀剣乱舞】

Webon紹介目次著者
2.5次元舞台はアニメやゲームを舞台化した作品であり、近年ブームが起きています。その理由や作品を知ればきっと劇場に足を運びたくなることでしょう。

『2.5次元舞台』入門はこちらから!

著者:ゆうり藍

20代後半女性2.5次元舞台を中心に観劇が大好きなフリーライター。多い時で年間50公演以上観ることも。好きな作品は「ミュージカル テニスの王子様」「刀剣乱舞」「TRUMP」シリーズ「破壊ランナー」など。

お問い合わせはこちらから
twitter【ゆうり藍】https://twitter.com/yuriran1

 

 



 

「刀剣乱舞」は2.5次元舞台の中では異例の存在なのです。

「刀剣乱舞」というひとつの作品に対して、同時期に別の制作会社がそれぞれ舞台化しており「ミュージカル 刀剣乱舞」「舞台 刀剣乱舞」ではキャストや内容が異なるものなのです。

今回は、そんな異例の存在である「刀剣乱舞」について解説いたします。

 

「刀剣乱舞」とは


(引用元:http://games.dmm.com/detail/tohken/)

 

現在、アニメや映画と様々な展開をみせる刀剣乱舞ですが、元のはじまりは「刀剣乱舞-ONLINE-」というゲームです。

「刀剣乱舞-ONLINE-」は、2015年1月にブラウザゲーム(=インターネット上でインストールしないで遊べるゲーム)としてリリースされた女性を中心に大ヒットしました。内容は「刀剣男士」として擬人化された名高い名刀を育成するというもの。

魅力的な男性キャラクターはファンの心を掴み、ゲームを飛び越えてアニメ、コミックス、そして2.5次元舞台へと世界を広げています。

 

2.5次元舞台で異例の作品

 

「刀剣乱舞」の舞台化は異例の道程を辿っています。

まず、2015年10月にネルケプランニング(=舞台の制作会社)制作のミュージカル「刀剣乱舞」が上演されました。

 

▼ネルケプランニング公式ホームページ


(引用:https://www.nelke.co.jp/

 

その後、2016年5月にマーベラス(=ゲーム制作を主とした会社)制作の舞台「刀剣乱舞」が上演され、以降ミュージカル版と舞台(ストレートプレイ)版が別々に上演を重ねながらシリーズ化しています。

 

▼マーベラス公式ホームページ


(引用:https://www.marv.jp/

 

それぞれ登場するキャラクターも異なり、キャスト・スタッフもまったく違う体制でそれぞれ制作されています。

1つの原作に対して、同時期に別の制作会社がそれぞれ舞台化をするのは異例のことです。

 

 

なお、「刀剣乱舞」はアニメ作品も別々の会社が制作した「活撃 刀剣乱舞」と「刀剣乱舞 花丸」という2シリーズが存在します。

 

▼アニメ「活撃 刀剣乱舞」

 ▼アニメ「刀剣乱舞 花丸」

 

このように2つの2.5次元舞台が制作された背景として、原作ゲームである「刀剣乱舞」にはっきりとしたストーリーが存在しないことがあると考えられます。

「刀剣乱舞」には『刀剣の付喪神(つくもがみ:道具に宿る神や精霊)である刀剣男士の力を借りて、歴史を改変しようとする歴史修正主義者と戦う』という大枠の設定しかありません。

この設定とキャラクターのビジュアルとボイス、ゲーム中に登場するシステムが原作の要素であり、それを踏まえていればどんな物語でも作ることができるのが「刀剣乱舞」という作品の特徴であり魅力です。

プレイヤーそれぞれの本丸(このゲーム中で基地や拠点にあたるもの)やキャラクターである刀剣男士がいるように、それぞれのメディアミックス作品にもそれぞれの本丸と刀剣男士がいるのです。

そのため、ミュージカル版と舞台版は、原作を再現するという2.5次元舞台の使命を全うしつつ、それぞれのオリジナリティを出しながら上演されています。

 

ミュージカル「刀剣乱舞」

 

ミュージカル「刀剣乱舞」(通称「刀ミュ」)は2015年の「阿津賀志山異聞」トライアル公演を皮切りにコンスタントに上演が続けられています。

▼ミュージカル「刀剣乱舞」「阿津賀志山異聞」トライアル公演(画像クリックで商品詳細へ)

 

2018年10月までに本公演を6公演、劇中の楽曲を披露するライブ公演が4公演披露されています。

「刀ミュ」の特徴として伝統的な大衆演劇のスタイルにのっとって、1部をお芝居、2部をショーの形式で行うことが挙げられます。

 

「刀ミュ」1部と2部の違いを詳しく!
1部と2部の大きな違いは「ストーリーがあるかないか」です。

1部は過去の歴史的なイベントをテーマに敵と戦う話となっています。2部は「現代の戦い」と称して、観客に向けてアイドルのように歌って踊るという設定になっています。

2部は客席とのコールアンドレスポンスがあったり、キャラクター同士の掛け合いがあったりします。

 

2部で「現代の戦い」と称してアイドルのように歌い踊る刀剣男士たちに、観客は「なぜ?」と困惑しつつ引き込まれていきます。

それは「刀剣乱舞」という「自由な世界」では、刀を持たずに歌って踊る刀剣男士が「アリ」だと感じられるからです。

それだけ舞台上のキャストたちは説得力をもって刀剣男士を演じきってくれています。

また、「刀ミュ」は1作目の「阿津賀志山異聞」と4作目の「つはものどもがゆめのあと」で源義経と彼にまつわる人間たちをテーマにしています。

 

源義経
平安時代末期の武将。父は平氏との戦である「平治の乱」で破れて命を落とす。後に、兄の源頼朝とともに平氏を滅ぼす。幼い時の名前は「牛若丸」。「弁慶」という乱暴者を返り討ちにした有名な逸話がある

 

また、テーマは同じですが同じ時代を別の角度から描かれています。例えば、テーマは「源義経と彼にまつわる人間たち」ですが、源義経を中心にスポットを当てて描かれる作品があれば、周囲の人間にスポットを当てて描かれる作品もあります。

それにより同じ歴史的な出来事に抱く印象が変わるだけでなく、刀剣男士たちについても様々な面が見えてきます。

 

1作目と4作目では共通の刀剣男士が登場しますが、両作品で抱く印象は変わっていきます。

「刀ミュ」は刀剣男士たちのキャラクターに厚みを与えて私たち観客の前に現してくれるのです。

 

▼ミュージカル「刀剣乱舞」~真剣乱舞祭2016~ 映像

 

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舞台「刀剣乱舞」

 

舞台「刀剣乱舞」(通称「刀ステ」)は「虚伝 燃ゆる本能寺」というタイトルからスタートし、2018年10月現在5作品が上演されています。

 

▼作品一覧

作数 作品名 初演
1作目 虚伝 燃ゆる本能寺 2016年5月
2作目 義伝 暁の独眼竜 2017年6月
3作目 外伝 此の夜らの小田原 2017年11月
4作目 ジョ伝 三つら星刀語り 2017年12月
5作目 悲伝 結いの目の不如帰 2018年6月

▼舞台「刀剣乱舞」虚伝 燃ゆる本能寺 ダイジェスト映像

 

「刀ステ」は1公演ごとが独立した物語でありながら、シリーズ全体としては三日月宗近と山姥切国広というキャラクターに迫りながら成長や関係性の深化を描いています。

「刀剣乱舞」は史跡(歴史上価値の高い遺跡)がゲームのステージになっており、歴史そのものをゲームの舞台として見ることのできる作品です。

「刀ステ」でも本能寺の変や関ヶ原の合戦、永禄の変といった歴史的なイベントを主題にして物語が繰り広げられます。

そして歴史ものというのは悲劇はつきものです。

本作でも刀剣男士にとって昔の主である織田信長や足利義輝は歴史の中で死んでいきます。

そうした主を守れなかった悲しみや悔しさから刀剣男士の成長や変化を情感たっぷりに表現しているのが「刀ステ」の良さです。

また、「刀ステ」で重要な要素となっているのが殺陣(たて:刀で切り合う劇。チャンバラのようなもの)です。

殺陣を得意とした役者も多く参加している本作では、スピード感と迫力ある殺陣が魅力となっています。臨場感のある戦闘シーンは演劇だからこそ体験できるものの1つです。

 

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【2.5次元舞台作品が豊富なのはdアニメストア!初回31日間無料】



 

2.5次元ミュージカル人気スポーツ作品 【テニスの王子様・弱虫ペダル】

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2.5次元舞台はアニメやゲームを舞台化した作品であり、近年ブームが起きています。その理由や作品を知ればきっと劇場に足を運びたくなることでしょう。

『2.5次元舞台』入門はこちらから!

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20代後半女性2.5次元舞台を中心に観劇が大好きなフリーライター。多い時で年間50公演以上観ることも。好きな作品は「ミュージカル テニスの王子様」「刀剣乱舞」「TRUMP」シリーズ「破壊ランナー」など。

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『2.5次元ミュージカル入門』目次へ  (全14ページ)

 

このページから第2章。第2章では人気の2.5次元ミュージカル(舞台)作品をジャンル別に紹介していきます。

このページでは2.5次元ミュージカルの定番となっているスポーツ作品の中から「ミュージカル『テニスの王子様』」「舞台『弱虫ペダル』」「舞台『プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE』」を紹介します。

 

<第2章のページ>
スポーツ】(当ページ)
アイドル
擬人化
刀剣乱舞
男性向け

 

「スポーツもの」が人気の理由

 

いまや年間200本近い作品が上演されている2.5次元ミュージカル(舞台)。その中でも根強い人気を誇るのがスポーツ作品です。

スポーツを題材とした2.5次元ミュージカルは年間を通してコンスタントに上演されています。

 

スポーツものが人気であるのには2つの理由があると筆者は考えています。

 

スポーツものが人気の理由1つ目は、スポーツものというジャンル自体が漫画の題材として人気があり、舞台化に繋がっているということです。

少年漫画誌を見ると大抵1作品はスポーツものが連載されています。それだけ人気のあるジャンルであり、ヒット作も多数生まれています。

 

そして2つ目はスポーツと身体表現である演劇の相性が良いということです。

スポーツと演劇の共通点は「身体の動作によって行われる」ところにあります。

もちろん劇場のステージでスポーツの行われる広いグラウンドとまったく同じ動きをすることはできません。

しかし、役者の身体の動きや表現で、私たちの脳裏には試合風景や熱戦の様子が映し出されます。

この舞台上での表現が「私たちの想像力がかき立てられる」という演劇体験をするのに、スポーツものは適したジャンルの1つなのだと思います。

 

 

人気スポーツ作品

 

以下では2.5次元ミュージカルの人気スポーツ作品の中でも定番といえる作品を紹介します。

 

▼ここで紹介する作品

作品名 上演期間 備考
ミュージカル『テニスの王子様『 2003年4月30日~ 2019年3rdシーズン上演中
舞台『弱虫ペダル』 2012年2月1日~ 2019年「新インターハイ篇」上演決定
舞台『プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE』 2016年12月9日~ 2018年5月~6月エピソード5上演

 

ミュージカル『テニスの王子様』

【基本情報】

作品名 ミュージカル『テニスの王子様』
初演 2003年4月30日(東京芸術劇場)
主人公(越前リョーマ)のキャスト(初代) 柳浩太郎・Kimeru・遠藤雄弥
ストーリー 主人公が属する青春学園テニス部が全国大会優勝を目指す
チケット チケットぴあ
動画配信サービス U-NEXT
DVD・Blu-ray amazonで探す  楽天で探す
公式サイト https://www.tennimu.com/
「男性俳優のみ」「スポーツ漫画原作」などのミュージカルはミュージカル『テニスの王子』が初めての事だったので手探り状態でスタートした。上演当初は観客動員数も少なかったが口コミなどで徐々に広がり人気ミュージカルへ。2018年には累計250万人を動員(参照:https://www.tennimu.com/news/d724)を記録した。

 

第1章で解説したとおり、2.5次元ミュージカルのはしりとなったのがミュージカル「テニスの王子様」、通称「テニミュ」です。

 

「テニミュ」が2.5次元ミュージカルブームの火付け役となった経緯については第1章で解説!(現在第3章) 「テニミュ」が2.5次元ミュージカルブームの火付け役となった経緯については第1章で解説!(現在第3章)

 

テニミュは2.5次元ミュージカルの中でもシリーズがとても長く続いている作品になります。

主人公・越前リョーマの所属する青春学園テニス部が、「数ある強豪校と戦いながら全国大会優勝を目指す」といういたってシンプルなストーリーです。

 

 

公演ではテニスの試合をするシーンがほとんどを占めています。

 

役者はラケットを握り、ネットを挟んでラリーをします。

ボールは照明の明かりで表現され、見ているうちにテニスの試合が繰り広げられる物語の世界へと引き込まれます。

 

▼ミュージカル「テニスの王子様」ダイジェスト映像

 

もちろんミュージカルなので歌やダンスも挿入されますが、相手を挑発したり、反撃をしたりという「試合展開の表現」として活きてきます。

それゆえに、試合が終わった後は勝利した喜びや負けた悔しさを舞台上のキャラクターと一緒に味わうことになるのです。

この観客が物語の中に引きこまれるような感覚こそが、テニミュの大きな魅力であり、ロングヒットの作品となった理由だと思います。

 

 

本作は2018年現在3rdシーズンが上演中です。

原作の最終回までのストーリーを1stシーズン、2rdシーズンと繰り返しており、現在3周目にあたります。そのため配信やDVDで視聴する際は各シーズンの1作目から見るのがおすすめです。(3rdシーズンの場合は「青学VS不動峰」)

 

「シーズン」について

原作の1話から最終話までの原作のストーリーを1stシーズンで一通りやり、2ndシーズンで同じく1話から最終話までを、3rdシーズンでまた1話から最終話までを…という形で上演しています。

(正確には1話からすべての話の内容をなぞっているわけではありません。シーズンごとでも多少違いはあります。また、シーズンごとに役を演じる俳優は入れ替わります。) 

 

ミュージカル『テニスの王子様』を観る方法

▼サービス名クリックorタップで公式サイトへ進めます。

サービス名 購入方法
dアニメストア ・定額配信。月額400円(税抜き)で見放題。初回31日は無料で見放題
amazon ・DVD
DMM.com ・月額レンタル。月ごとに決まった数のDVD/CDをレンタルすることができる。月980円で4枚、月に1880円で8枚、月2480円の借り放題プランがある。
ダウンロード/ストリーミング
GYAO! ・レンタル。視聴期間は決まっている。
U-NEXT
・月額2149円(税込)で見放題会員になれば視聴可能。初回31日間無料お試し期間有り。

※2.5次元ミュージカルで人気作を劇場で鑑賞したいと考える場合は、先行販売でチケットを獲得することをおすすめします。

先行販売でのチケット獲得方法については下記のページ(次の章)にて解説! 先行販売でのチケット獲得方法については下記のページ(次の章)にて解説!

 

舞台『弱虫ペダル』

【基本情報】

作品名 舞台『弱虫ペダル』
初演 2012年2月1日(天王洲 銀河劇場)
主人公(小野田坂道)のキャスト(初代) 村井良大
ストーリー 千葉県立総北高等学校の新入生・小野田坂道が自転車競技部で仲間と共にインターハイ優勝を目指す。
チケット ローソンチケット
動画配信サービス U-NEXT
DVD・Blu-ray amazonで探す  楽天で探す
公式サイト http://www.marv.jp/special/pedal/index.html
自転車競技部の物語を自転車のハンドルだけを用いて表現している。原作「弱虫ペダル」は累計1700万部を超えるヒット、そして舞台化だけでなくテレビアニメ・テレビドラマ化もしている。

 

「弱虫ペダル」は週刊少年チャンピオンで連載中の自転車競技をテーマにした漫画です。

この作品の舞台化にあたって舞台上でどう自転車競技が表現されるのか、原作ファンであれば気になったことでしょう。

 

その答えとして、本作では自転車競技のレースを役者は「自転車のハンドルとその場での足踏み」によって表現します。

映像による演出もなく、肉体1つで激しくスピード感のあるレースを舞台の上に作り上げました。

 

▼舞台「弱虫ペダル」のダイジェスト映像

 

ハンドルだけを握りしめる姿は当初、困惑とともに迎えられました。しかし、この舞台を見に行った人は口々に「自転車が見える」と言います。

もちろん、目の前にいるのはハンドルを握りしめただけの役者です。

しかし、動きや台詞が重なり合って観客の頭の中には「はっきりと風を切る自転車に乗る彼らの姿」が浮かび上がります。

 

 

この想像力をかきたてるような演出は、原作を観客の目にビジュアルとして再現するところを超えて、原作と同じだけの感動や情景を観客の心に再現することに成功しました。

原作の連載も続く本作は、現在も舞台シリーズが続いています。

私たち観客の想像力を喚起させる舞台「弱虫ペダル」の世界を是非体験してみてください。

 

舞台『弱虫ペダル』を観る方法

▼サービス名クリックorタップで公式サイトへ進めます。

サービス名 購入方法
dアニメストア ・定額配信。月額400円(税抜き)で見放題。初回31日は無料で見放題
amazon ・DVD

 

舞台『プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE』

【基本情報】

作品名 舞台『プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE』
初演 2016年12月9日(シアター1010)
主人公(桜井奈々)のキャスト(初代) 桃瀬美咲
ストーリー 架空のスポーツ「ストライド」に青春をかける男子高校生と、それに憧れた女子高校生の物語。
チケット チケットぴあ
動画配信サービス dアニメストア
DVD・Blu-ray amazonで探す  楽天で探す
公式サイト http://trifle-stage.com/pos_s/
通称「プリステ」。原作では桜井奈々が主人公だが舞台では八神陸(俳優:伊崎龍次郎)・藤原尊(俳優:蒼木陣)のトリプル主人公で作られている。原作はゲーム・アニメ・ドラマCDなどになっている。

 

「弱虫ペダル」がハンドル1つで自転車競技を表現したのとは対極にあるのがこの舞台「プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE」です。

 

本作は「ストライド」と呼ばれる架空のスポーツをテーマにしたゲームの舞台化作品です。

ストライドは「障害物や高低差のあるコースをリレー形式で走り抜けるスポーツ」です。

 

▼舞台「プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE」PV映像

 

舞台版ではパルクールの指導者も参加し、指導を受けたキャストが実際に客席の通路やステージを走り回ることでストライドを表現します。

 

パルクール

障害物のあるコースを道具を使うことなく進み、目的地を目指すスポーツや動作鍛錬。跳ぶ・走る・登る事で進んでいく。

▼パルクールの様子

by Benjamin Hollis Some rights reserved

 

本作に登場するストライドは架空のスポーツであるにも関わらず、舞台作品となったことで「スポーツをやっている姿を目の前で観戦できる」という新たな体験をファンに与えました。

現実に「ない」ものも劇場という空間でなら「ある」ように見せてくれるという、2.5次元らしい作品です。

 

舞台『プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE』を観る方法

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サービス名 購入方法
dアニメストア ・定額配信。月額400円(税抜き)で見放題。初回31日は無料で見放題
amazon ・DVD

 

以上、2.5次元ミュージカルの人気スポーツ作品の紹介でした。

次のページでは2.5次元ミュージカルの人気アイドル作品を紹介します。

『2.5次元ミュージカル入門』目次へ  (全14ページ)

 

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Endless SHOCKのみどころ① ストーリー/劇中劇シェイクスピア

Webon紹介目次著者
「Endless SHOCK(エンドレスショック)」は堂本光一さん主演の日本一チケットが取れないと言われているミュージカル。「フライング」「階段落ち」などの演目も素晴らしいですが、ストーリーの素晴らしさをもっと知っていただきたい。帝国劇場での鑑賞経験はございませんが、精一杯魅力をお伝えします。

「『Endless SHOCK』入門 ~堂本光一主演ミュージカル~」はこちらから!

著者:しあ

40代後半女性。Endless SHOCKは博多座にて多数鑑賞。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。

お問い合わせはこちらから

 

『Endless SHOCK』目次へ  (全14ページ)

 

Endless SHOCK(エンドレスショック)には多くのみどころがあります。この第2章ではEndless SHOCKの6つのみどころについて解説していきます。

Endless SHOCKのみどころの中で、一番知ってほしいのがストーリーの素晴らしさです。

全ての演目はストーリーと繋がっているので、ストーリーを深く知ることでより演目の素晴らしさがわかると思います。

このページではまずは練り上げられた「ストーリー」と「劇中劇のシェイクスピア」について、お伝えいたします。

 

なお、これから解説していくみどころの詳しい解説ページはネタバレの内容を含みます。ネタバレしたくない方は下記のページよりみどころを知っていただければと思います。

 

ストーリー

 

Endless SHOCKは、光一さんが創り上げたストーリーが素晴らしいです。

Endless SHOCK以前のSHOCKシリーズとは脚本が変わっており、Endless SHOCKからは光一さんが全面的に脚本、音楽、演出に関わっています。

 

以前の「SHOCKシリーズ」については第1章で解説!(ここは第2章) 以前の「SHOCKシリーズ」については第1章で解説!(ここは第2章)

 

以前のSHOCKシリーズもEndless SHOCK同様にショーカンパニー(劇団のようなもの)のストーリーで、劇中劇として様々な演目を取り入れていました。

 

その豪華なパフォーマンスはジャニー喜多川社長(ジャニーズ事務所の社長)の「言葉がわからなくても、観てすごい!と思ってもらえるものを創る」という想いで始まったもの。

光一さんは「もっとストーリーにいろんな気持ちを込めたい、伝えたいことがある」とジャニー喜多川社長にストーリーや演出などの変更を申し入れたところ、快諾されます。

 

そしてポスターやパンフレットなどには

「作・構成・演出 ジャニー喜多川」

と表記されています。

これは「ジャニー喜多川社長への敬意」と「ジャニー喜多川社長の名前に傷をつけてならない。ジャニー喜多川社長が納得しないものを創ってはならない」という想いがあるから。

 

テーマ

 

Endless SHOCKでは、コウイチとライバルとの対立を通して

「Show must go on(何があってもショーを続けなければならない)」

のテーマが描かれています。

これは、舞台上の「ショー」のことだけではなく、「人生」にも置き換えられています。

 

光一さんは、観た人それぞれがそれぞれの「Show must go on 」を感じてもらえれば、と語っています。

 

コウイチのショーに全てを捧げた人生、ライバルのコウイチへの憧れ、嫉妬、成長、仲間との信頼関係…その全てに心が震え、Endless SHOCKを見終わった後には、きっと勇気をもらえると思います。

 

劇中劇「シェイクスピアシアター」

 

Endless SHOCKの中では、劇中劇として、シェイクスピアシアターがあります。

「シェイクスピアシアター」は「ウチの夢の中で演じられるシェイクスピアの劇」であり、ところどころウチとコウイチが入れ替わる演目です。
(「ウチ」はコウイチのライバル。キャストによってライバルの名前は変わりますがこのページでは「ウチ」としています)

 

この演目がとても素晴らしい。

「リチャード3世」「ハムレット」が上演されますが、現実のウチの心とリンクしており、ウチの懺悔と後悔が伝わってきます。

 

「リチャード3世」「ハムレット」
劇作家シャイクスピアの作品。コウイチがやりたがっていた作品。どちらも王位を狙って王を倒す内容が含まれていてウチの心とリンクしている。

 

また、堂本光一さんの迫力が凄まじく、圧倒されます。

 

—以下ネタバレ的な内容を含んだ解説になります。—

ネタバレしたくない方のための「みどころまとめページ」は下記より! ネタバレしたくない方のための「みどころまとめページ」は下記より!

 

このシェイクスピアシアターはウチの夢の中という設定。

ウチがショーで使う刀を真剣(本当に切れる剣)にすり替え、その刀で自らコウイチを刺してしまった事故から1年。

 

ウチが真剣にすり替えた経緯
コウイチとライバルのウチはショーの方針に関しての見解の違いから、火花を散らしていました。ある日ウチは、セットが舞台袖に引っ掛かるトラブルで舞台に出るのに失敗してしまう。それをスタッフのせいにするウチにコウイチが苦言を呈して大喧嘩に。その流れで刀を使う演目の「ジャパネスク」があり、そこでウチによる真剣へのすり替えが行われる・・・。

 

ウチはいつも同じ夢を見る、コウイチがやりたがっていたシェイクスピア。

ここから演目「シェイクスピアシアター」が始まります。

 

「裏切り者に復讐せよ!」というコウイチ演じる王の言葉に怯えるウチ。

そして一瞬にして、王からハムレットへと変わるコウイチ。

 

ハムレット
「ハムレット」はシェイクスピア作の悲劇であり、物語の主人公はデンマーク王子のハムレット。自身の父親を殺して王位を略奪した叔父に復讐するか思い悩み、そして叔父を討つ。ハムレット劇中の「生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ」というセリフは有名。

▼ハムレット(新潮文庫)(画像クリックで商品詳細へ)

 

「満点の星よ!大地よ!」と叫ぶ光一さんの姿がとても美しい。

「裏切り者に死を。生か死か…それが問題だ。どちらが男らしい生き方か。」

そう言うハムレットにウチは

「コウイチ!違うんだ、あれは事故なんだ!」

と。

 

ハムレットは「裏切り者に死を。その胸に剣を !!!!!」

この時の光一さんの迫力と大声に驚きます。

ウチを睨むその目の中の怒り、憎しみ、狂気に息を飲んでしまいます。

 

ここで、場面は「リチャード3世」へ。

 

リチャード3世
「リチャード3世」はシェイクスピアの作品で実際の歴史を基に作られた作品。人とは違う体つきで醜い容姿に生まれたリチャードは悪逆非道の限りを尽くし王の座を手に入れ、最終的に自分が殺した亡霊に苛まれながら戦死するという話。

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一見、光一さんがステージ奥に下がったと見せかけて、実はそれはダミーの人物で、実際はステージ上で蠢くキャスト(セットに扮していた)の中で着替え、ハムレットからすぐにリチャード3世へと早変わり。

ウチも「コウイチ待ってくれ!」と言いながら消えていきます。

 

リチャード3世に扮し、ステージ中央に立つ光一さんのオーラに圧倒されます。

五体の均整を奪われた体を引きずりながら、我が身の不遇を嘆くその姿からは狂気しか感じません。

 

注目してほしいのは、コウイチ演じるリチャード3世がウチ演じるリチャード3世と入れ替わるところ。

「こののどかな笛の音に酔いしれる平和な時世に、どんな楽しみがあるというのだ! と、なれば心を決めたぞ。」

「と、なれば心を決めたぞ」の部分でウチ扮するリチャード3世が現れます。

 

ウチはコウイチに胸ぐらをつかまれながら地面から現れ

「と、なれば心を決めたぞ。俺は悪党となって、この世の中のむなしい楽しみを憎んでやる」

このセリフを二人で言います。

 

ウチが突然現れるシーンはゾクゾクします。

ウチは、うつろに正面を向いたまま話し、コウイチはウチの胸ぐらをつかんだままウチを睨みながら話します。

その時の、コウイチの憎しみに溢れた表情がたまらない。

 

そしてコウイチは去っていき、ウチのリチャード3世が始まり、コウイチはリチャード3世から王へと変わります。

「思いおこすがいい。花の盛りにある私を刺したあの日のことを。絶望して死ねーーー!」

と言うコウイチ扮する王の言葉に、怯えるウチ扮するリチャード3世。

 

リチャード3世が王を刺した瞬間、リチャード3世はウチ自身に戻り

「違うんだコウイチーーーー!!!」

と叫び、この悪夢から目覚めます。

 

以上のように、シェイクスピアシアターでは、コウイチの表情、迫力、オーラ、そしてゾクゾクするシーンなどみどころが満載です。

次のページでは、Endless SHOCKを劇場で観たことない方でもテレビのニュースなどでお馴染みの「フライング」シーンについてお伝えします。

『Endless SHOCK』目次へ  (全14ページ)

 

 

目次著者

著者:しあ

40代後半女性。Endless SHOCKは博多座にて多数鑑賞。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。

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