天月-あまつき-のファンクラブ・ライブグッズ・期間限定イベント

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超有名歌い手「天月-あまつき-」。「小さな恋のうた」の歌ってみた動画は6900万回の再生回数を越え、女子中高生で知らない人はいないと言われています。そんな天月-あまつき-の基礎知識からオリジナルキャラ「正宗くん」の魅力までファンが徹底解説!

『天月-あまつき-』入門 ~女子中高生は全員知っている!?超有名歌い手の魅力に迫る~はこちらから!

著者:Ayaka

ボカロ・歌い手が好き。特に天月さん、まふまふさんのファン。天月さんの2018~2019年冬ツアーは9公演中4公演参加。2019年6月リリースの天月さんの新曲CDは18枚予約。30代以上の世代にもボカロや歌い手の素晴らしさを伝えたいと思っている。

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天月さんはファンをいつも楽しませてくれるエンターテイナーです。

このページでは天月さんの常にファンを飽きさせない「ファンとの交流」の魅力を「ファンクラブ」「ライブのグッズ」「期間限定イベントを多く開催」の3つの項目に分けてお伝えします。

 

① ファンクラブ「月ノ山天文部」

 

天月さんは歌い手の中でも珍しくファンクラブが存在します。ファンクラブに入会することでファンの楽しみは増えます。

天月さんのファンクラブは「月ノ山天文部」という名前で、オフィシャルサイトに会員IDでログインをすると、会員限定のコンテンツを見ることができます。

「月ノ山天文部」公式サイト


(引用:月ノ山天文部© 2019 AMATSUK)

 

ファンクラブに入会するとライブのチケットが取りやすくなります。「月ノ山天文部」先行のチケット受付期間があるので、会員はそこから申し込むことが可能です。

ファンクラブ先行のチケットは一般のチケットの席より、前列であることが多いです。ライブで近くで天月さんを見たいという方はファンクラブ会員になるのがおすすめです。

私も会員となり天月さんのことを熱心に応援しております。

 

ファンクラブ会員には会報が年に3回届きます。

天月さんが顔を隠さず美しいショットで紙面に登場しています。

ライブのレポートであったり、天月さんの好きな食べ物についてなど色々と掲載されておりファンとしては必見です。

また天月さんのファンクラブに入会すると、とてもおしゃれな会員証をもらうことができます。自分のIDがそこに記載されているので、記念になりますし、大切にしたいと思えます。

その他「記念日カードの進呈」「ファン会員限定イベント」に参加できるなどの特典もあります!天月さんのライブに沢山行きたい人は絶対にファンクラブに入会した方が良いと思います。 “天月-あまつき-のファンクラブ・ライブグッズ・期間限定イベント” の続きを読む

天月-あまつき-とは 【基本情報・歌ってみた動画の特徴など】

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超有名歌い手「天月-あまつき-」。「小さな恋のうた」の歌ってみた動画は6900万回の再生回数を越え、女子中高生で知らない人はいないと言われています。そんな天月-あまつき-の基礎知識からオリジナルキャラ「正宗くん」の魅力までファンが徹底解説!

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天月-あまつき-の基本情報

 

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おでこ #天月

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名前 天月-あまつき-
生年月日 1991年6月30日
出身地 東京都
デビュー 2009年よりニコニコ動画で活動開始。2014年「Hello, World!」にてメジャーデビュー。

略歴

 

「天月-あまつき-」(以下、天月)さんは1991年生まれの歌い手です。

2014年7月16日にファーストメジャーアルバム「Hello, World!」にてメジャーデビューを果たしました。

▼ファーストメジャーアルバム「Hello, World!」(画像クリックで商品詳細へ)

2016年に投稿した「小さな恋のうた」の歌ってみた動画をきっかけに、10代から20代の若者に広く知られるようになりました。

2018年夏には一人で武道館ライブを成功させました。

2019年1月にリリースされた「恋人募集中(仮)」というシングルもオリコンチャートで第2位という結果。

▼「恋人募集中(仮)」MV

🌙恋人募集中(仮)の魅力については第2章1ページ目で紹介🌙

 

2019年5月6日にはコミュニティ開設10周年を迎えました。

 

コミュニティとは
コミュニティとは「ニコニコ動画の公式サービス内であるニコニコミュニティのこと。コミュニティの参加者のみが動画の投稿、再生、コメントを行うことが可能になる。」のことであり、天月さんのコミュニティ名は「あまつきが照らす頃」 。コミュニティでは、新曲がアップされた時にTwitterやラインで天月さんが通知を行ったりする。

 

活動10周年という節目の年である2019年7月には大阪城ホールにてワンマンライブも開催します。

活動10周年を迎えますます勢いに乗っているアーティストです。

現在では天月さんは大手歌い手として、10代から20代の若者を中心に絶大な人気を誇っています。(歌い手が好きな人の界隈ではトップクラスに人気のある歌い手を「大手歌い手」と呼んでいます。)

ちなみに天月さんは歌い手だけでなくアプリゲーム「シチュカレ」「ウインドボーイズ!」などの声優の仕事もされています。

▼シチュカレ:人気声優の声が楽しめるアプリ

▼ウインドボーイズ:『吹奏楽×男子高校生×青春』をテーマに描く


(引用:ウインドボーイズ公式

 

歌ってみた動画の特徴

 

天月さんの魅力は何といっても透明感のある少年のような歌声

そして端整な顔立ちでまるで絵本から抜け出したような王子様そのものです。

そんな天月さんはニコニコ動画やYouTubeで歌ってみた動画を現在も投稿しています。顔出しをしないことが多い他の歌い手より、顔を出しての歌動画も多く投稿しているので、動画では天月さんの姿や歌声を堪能することができます。

天月さんはボカロのカバーもしますが、他の歌い手よりも流行のJ-POPをカバーすることが多いのが特徴です。そのため、ボカロや歌い手になじみのない方も受け入れやすい存在と言えるでしょう。

歌い手の人気に火がついたきっかけと言われる天月さんの「小さな恋のうた」の歌ってみた動画は、2019年5月現在で6,900万回再生されています。

▼天月「小さな恋のうた」

 

自身で作詞作曲もしており、2019年6月に発売される「Ark/スターライトキセキ」という新曲も両方とも天月さんが作詞作曲を手掛けています。

ちなみにギターやピアノなどの楽器を弾くことも得意で、ドラムのレッスンを始めたこともTwitterで報告しています。

 

 

一般的な芸能人より身近で応援できる魅力

 

歌い手の活動はネットが主になります。

天月さんの場合はテレビへの出演が他の歌い手より多いです。

新曲がリリースされる時には、歌番組や「めざましテレビ」などで特集されることもしばしばです。天月さんの場合は一般的な歌手と一般的な歌い手の間のような存在となっています。

一般的な芸能人より身近に感じながら応援することができ、なおかつ一般人に近い存在である天月さんには尊敬や憧れがあります。

 

ライブに足を運ぶと、天月さんを身近に応援できる魅力が理解できると思います。

ライブの後には会場の出口で必ず天月さんからのメッセージカードが配られます。カードにはライブへの想いなどが書かれており、それを見ると天月さんのライブに来ることができて本当によかったと毎回思います。

▼ライブの後にもらえるメッセージカード

 

天月さんは人を楽しませることが好きなエンターテイナーで、ファン思いで、いつも楽しいイベントなどを企画してくれます。

 

 

他の歌い手のファンでいた期間もあったのですが、一番ファンとして楽しいのが天月さんでした。

お金は少しかかりますが、それでも天月さんにもっと活躍してもらいたいという思いから、ライブに足を運んだり、グッズを色々購入しながら応援しています。

Twitterもほぼ毎日更新してくれたりと、やはり一般的な芸能人より身近に感じながら応援できるというのが最も大きい魅力だと思います。

 

さてこのページでは天月さんについて簡単に紹介しましたが、次のページではより詳しく天月さんの人物像に迫ってまいります。

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著者:Ayaka

ボカロ・歌い手が好き。特に天月さん、まふまふさんのファン。天月さんの2018~2019年冬ツアーは9公演中4公演参加。2019年6月リリースの天月さんの新曲CDは18枚予約。30代以上の世代にもボカロや歌い手の素晴らしさを伝えたいと思っている。

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谷山浩子とは

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ファン歴30年以上が谷山浩子さんの曲世界を紹介。トラウマソングとして有名なNHK『みんなのうた』への提供曲「まっくら森の歌」をはじめ、あまりにも独特すぎる不思議な曲の世界にの数々に虜になること間違いなし!?

谷山浩子入門 ~『みんなのうた』でトラウマを与えた音楽家!?唯一無二のダークファンタジー世界~はこちらから!

はじめに

谷山浩子とは

第1章 谷山浩子の曲世界

『みんなのうた』~カワイイのに怖い曲~編

コラボ編

ファンタジー世界編

第2章 谷山浩子の軌跡

谷山浩子の軌跡

第3章 ラジオとライブ

ラジオとライブ

著者:加藤千鶴

1972年生まれのライター。谷山浩子ファン歴30年以上。小学6年生の時にラジカセから流れる音楽に魅了され日本のポップス・ロックを聴き続けてきました。谷山浩子さんはみんなのうたの「恋するニワトリ」でハマりました。音楽以外では、演劇やダンスなどの舞台鑑賞と、シュノーケリングなどの旅行、FMラジオが趣味。

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『谷山浩子入門』目次へ  (全6ページ)

 

谷山浩子とは【基本情報】

名前 谷山浩子(たにやま ひろこ)
生年月日 1956年8月29日
出身地 東京都杉並区生まれ(神奈川県横浜育ち)
職業 シンガーソングライター
シンガーソングライター。多くの楽曲提供をしておりNHK『みんなのうた』への提供曲「まっくら森の歌」はみんなのうた三大トラウマソングとして知られている。映画『ゲド戦記』の挿入歌「テルーの唄」、映画『コクリコ坂から』の劇中挿入歌を担当。斉藤由貴、持田香織(EveryLittleThing)、豊崎愛生、上坂すみれにも楽曲を提供。ラジオ番組『オールナイトニッポン』のパーソナリティ、童話、小説、などその活動は多岐にわたる。メルヘンで怖い独自の世界観の楽曲でファンを獲得している。

 

谷山浩子さんをご存知でしょうか?

NHK『みんなのうた』で子どもの頃に聞いていた方が多いかもしれません。

「まっくら森の歌が怖かった・・・」という声も少なくないようです。

透明感のあるやさしいメロディーと歌、不思議でコワい歌詞の世界、それが谷山浩子さんの魅力です。

歌の中では

募る思いで町は砂漠になったり(「不眠の力」)

森が燃え上がったり(「Elfin」)

ブラックホールに花が咲くこともあります。(「花さかニャンコ」)

現実離れした空想世界は、ポップスというジャンルを飛び越えて、ファンタジーやアニメなどの方が近いかもしれません。

いっしょに谷山浩子さんの世界をのぞいてみましょう。

 

代表的な仕事

 

代表的なお仕事は「みんなのうた」とアニメ等への楽曲提供です。

浩子さんは1972年のデビュー以来49枚(組)のアルバムをリリースしてきたシンガーソングライターです。デビュー当時のジャンルでいうとニューミュージック。ピアノを弾きながら歌います。

 

ニューミュージック

1970年代から1980年代にかけて流行した日本のポピュラー音楽のジャンル。フォークソングにロックの要素が混じった、当時としては新しい音楽。吉田拓郎はニューミュージックの代表と称される。井上陽水、松任谷由実、さだまさし等もニューミュージックのミュージシャンとされる。

 

浩子さんの楽曲で一般的によく知られているのは、NHK『みんなのうた』の曲です。

有名なのは「恋するニワトリ」「まっくら森の歌」。

2019年4月には新作「花さかニャンコ」が放送になりました。

可愛くて突飛な設定、時々コワい独特の世界は、長く愛されています。

▼曲名と内容

曲名 内容
恋するニワトリ 風見鶏に恋したニワトリの叶わぬ恋。
まっくら森の歌 魚は空に、小鳥は水に、時計を見ればさかさままわりしている不思議な「まっくら森」が描写されている。
花さかニャンコ 花を咲かせる猫が描写されている。ケンカをする人、指、花、銀河、ブラックホール、色んなところに花を咲かせていく。

 

もう一つ、目にする機会が多いのが他の歌手への楽曲提供です。

1980年代には斉藤由貴さんが歌う「土曜日のタマネギ」「MAY」の作詞を担当し、ヒットしました。

 

アニメや声優とのコラボが多いのも特徴です。

ジブリ映画『ゲド戦記』では手嶌葵さんが歌った挿入歌「テルーの唄」の作曲を担当。アニメの世界との親和性の高さはいろいろなところで発揮されています。

 

浩子さんのコラボ楽曲については第1章2ページ目で紹介! 浩子さんのコラボ楽曲については第1章2ページ目で紹介!

 

浩子さんはシンガーソングライターとしての活動がメインですが、いわゆる「ヒット曲」はありません。

シングル「風になれ~みどりのために~」「ひとみの永遠」はCMソングとして、お茶の間に流れました。

ちなみにファンの間では「海の時間」「王国」などの曲が代表曲として愛されています。

 

谷山浩子さんの楽曲の特徴

 

浩子さんの曲調はピアノ弾き語りがメインでパーソナルな印象を与えます。歌詞の世界観はほかの音楽では類を見ない独特のファンタジー世界です。

多くの曲のテーマは「届かない恋心」や「人と交われない孤独感」。

▼「届かない恋心」「人と交われない孤独感」が描かれた曲

テーマ 曲名
届かない恋心 「電波塔の少年」「SORAMIMI~空が耳をすましている~」「ラ・ラ・ルウ」
人と交われない孤独感 「銀河通信」「ひとりでお帰り」「よその子」

 

そして、同じく重要な位置を占めるのが、物語の世界を歌った曲です。

 

 

多くの楽曲で現実離れした展開を見せ、その想像力と幻想的な世界観が魅力です。

思い詰めた心が、妄想という枠を超越した壮大な幻想世界を生み出します。その様子は 「はてしない物語」などの濃厚に構築されたファンタジー小説を連想します。

現実から広がる妄想、そして妄想から広がっていく壮大な世界観です。

▼ミヒャエル・エンデ「はてしない物語」(『ネバーエンディング・ストーリー』として映画化されている)

曲調は世界観に合う壮大な曲やマイナーコードの曲が多いのですが、入門編としておすすめなのが明るく親しみやすいメロディーに、奇妙だったり、壊れた世界を歌う怖い内容の歌詞が合わさった曲です。

唯一無二のコワくてカワイイ世界。不思議でクセになります。中には、想像も及ばないヘンテコな生き物に寄生されるキッチュな世界も。

独特の世界観をぜひ体験していただきたいと思います。

 

谷山浩子さんの人柄

 

浩子さんは1996年に結婚。夫は中学校の時の初恋の人でした。(2019年に死別)

趣味は、読書、映画・TVドラマ鑑賞など。『三国志』などの歴史小説・マンガや、『指輪物語』『ゲド戦記』などのファンタジー小説が大好き。

パソコンはまだ一般的でなかった時代からのユーザーで、1985年からパソコン通信に参加。パソコン通信(1980年代より行われたパソコンを使ったデータ通信)やホームページで交流するアーティストとして一部で有名でした。

現在はTwitterでよくつぶやいています。

NHKドラマ『半分、青い。』では、主人公のマンガ家修行・活動を描いた時期に、盛んにツイートしていました。浩子さんは『半分、青い。』の楽曲を手掛けているなどの関係がある訳ではないのですが、TVドラマが好きなのとマンガが好きなのが両方重なって、かなりハマったように見えました。

 

 

ネコはよく曲にも出てきます。進化や宇宙の話も好きなようです。物語とともに、曲への影響を感じます。

 

浩子さんという人柄を一言で表すなら「発想がとってもオリジナルな自由人」だと思います。

曲もほかに例を見ないものですが、ライブのトークなどを聞いていても、トークの連想のしかたが突飛で驚くことが時々あります。

トークが無軌道に進む様子や、ネットでの積極的な交流など「こうあるべき」という束縛からすごく自由だと感じます。

 

以上、谷山浩子さんがどんな方なのかざっくりと紹介しました。

次の章からは浩子さんの楽曲を【『みんなのうた』~カワイイのに怖い曲~編】【コラボ編】【ファンタジー世界編】に分けて3ページにわたって紹介いたします。

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はじめに

谷山浩子とは

第1章 谷山浩子の曲世界

『みんなのうた』~カワイイのに怖い曲~編

コラボ編

ファンタジー世界編

第2章 谷山浩子の軌跡

谷山浩子の軌跡

第3章 ラジオとライブ

ラジオとライブ

著者:加藤千鶴

1972年生まれのライター。谷山浩子ファン歴30年以上。小学6年生の時にラジカセから流れる音楽に魅了され日本のポップス・ロックを聴き続けてきました。谷山浩子さんはみんなのうたの「恋するニワトリ」でハマりました。音楽以外では、演劇やダンスなどの舞台鑑賞と、シュノーケリングなどの旅行、FMラジオが趣味。

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ボカロ、歌い手って何? ~トップクラスの人気!天月-あまつき-という存在~

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ボカロ・歌い手が好き。特に天月さん、まふまふさんのファン。天月さんの2018~2019年冬ツアーは9公演中4公演参加。2019年6月リリースの天月さんの新曲CDは18枚予約。30代以上の世代にもボカロや歌い手の素晴らしさを伝えたいと思っている。

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ボカロ、歌い手が大好きなAyakaと申します。

「ボカロ」「歌い手」という言葉は知っていても、意味がよくわからない方もいるのではないでしょうか。

 

ボカロ、歌い手って何?

 

「ボカロ」は「ボーカロイド(VOCALOID)」の略です。

ボーカロイドとは音楽関連製品を制作するメーカーYAMAHAが開発した音楽ソフトです。歌詞とメロディーをパソコンに入力し歌声を作り出すことができます。今ではこの製品だけでなく、この技術を総称して「ボーカロイド」と言います。

ボーカロイドは、歌詞とメロディを入力すれば「初音ミク」などの「擬人化したキャラクター」に歌を歌わすことができます。楽曲を作成する人はボカロPと呼ばれます。

▼ボーカロイドで作られた楽曲:初音ミク『千本桜』

 

ボカロ曲を歌う人のことを一般的に「歌い手」と呼びます。

歌い手の方はニコニコ動画などのサイトに「歌ってみた動画」を投稿したり、YouTubeに自身が歌った動画をアップロードしたりして活動をしています。ライブを行っている歌い手の方も多くいます。

 

ネットシーンで活躍する歌い手の方は現在、日陰の存在です。

「インターネットカラオケマン」と揶揄されることもしばしばあります。

ただ、歌い手さんの中には自身で作詞作曲をし、アーティストとしてもっと世間から注目されるべき存在の方もいます。

その一人が天月-あまつき-さん(以下、天月)です。

 

歌い手の中でトップクラスの人気を誇る天月-あまつき-さん

 

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ポッキーの日だから鶏肉食べた🐔 #ポッキーの日

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▲天月さん(1991年生まれ。男性)

 

天月さんは、歌い手の中でもトップクラスに知名度と人気があります。

主にネットで活動をされている天月さんですが、若者の間ではほとんどの人がその存在を知っています。中高生の女子では、天月さんを知らない方はほぼいないと思います。

 

天月さんはボカロ以外にもJ-POPをカバーすることが多い歌い手さんです。天月さんのJ-POPカバーで最も再生回数があるのが「小さな恋のうた」です。

YouTubeでの動画再生数は2019年5月現在、6,900万回を突破しています。この曲がきっかけで歌い手の人気に火が付いたと言っても過言ではありません。

▼天月「小さな恋のうた」

 

MONGOL800さんの大人気曲「小さな恋のうた」は今では天月さんのライブでは欠かせないものとなりました。

 

女子中高生には人気があるものの、30代以上の方は天月さんを知らない方がほとんどではないでしょうか。そもそも歌い手の存在もあまり知らないのではないでしょうか。

私も決して若者と呼べる年齢ではありません。ただ、ボカロと出逢い、そこから歌い手の方の歌声を聴き、こんなにも素晴らしい音楽がネット上で無料で聴くことができるのか、ということに感動しました。

歌い手にまだなじみのない30代以上の方にもぜひその世界を知って欲しいと思っております。

 

歌い手を知る第一歩としては、天月さんがおすすめです。歌い手の中でもJ-POPのカバーが多いので、初めて歌い手の歌を聴く方でも受け入れやすいでしょう。

まずは「小さな恋のうた」を聴き、天月さんの少年のような透き通った素晴らしい歌声を感じていただきたいと思います。

 

天月さんは私が最も心惹かれたアーティストです。

このWebonでは天月さんの魅力を、より深く、より親身に感じていただけるように執筆させていただきました。

多くの方が天月さん、ひいては歌い手の魅力を知っていただければ幸いです。

次の章では天月さんがどんな人物なのかを紹介いたします。

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ボカロ・歌い手が好き。特に天月さん、まふまふさんのファン。天月さんの2018~2019年冬ツアーは9公演中4公演参加。2019年6月リリースの天月さんの新曲CDは18枚予約。30代以上の世代にもボカロや歌い手の素晴らしさを伝えたいと思っている。

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天月-あまつき-のおすすめ楽曲 【歌ってみた編】

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超有名歌い手「天月-あまつき-」。「小さな恋のうた」の歌ってみた動画は6900万回の再生回数を越え、女子中高生で知らない人はいないと言われています。そんな天月-あまつき-の基礎知識からオリジナルキャラ「正宗くん」の魅力までファンが徹底解説!

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ボカロ・歌い手が好き。特に天月さん、まふまふさんのファン。天月さんの2018~2019年冬ツアーは9公演中4公演参加。2019年6月リリースの天月さんの新曲CDは18枚予約。30代以上の世代にもボカロや歌い手の素晴らしさを伝えたいと思っている。

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この章では天月さんのおすすめの楽曲を【歌ってみた編】【J-POPカバー編】【オリジナル編】に分けて3ページにわたって紹介します。

このページでは天月さんの歌ってみたのおすすめ曲について紹介したいと思います。

 

① 脳漿炸裂ガール【天月&伊東歌詞太郎】

 【原曲】「脳漿炸裂ガール」とは?

「脳漿炸裂ガール」は2012年10月に投稿されたボカロP「れるりり」の楽曲。投稿5ヶ月で再生回数が150万回を突破する。2013年には小説化もされている。

 

「脳漿炸裂ガール」の歌ってみた動画は、2012年10月24日にニコニコ動画に投稿された伊藤歌詞太郎さんとのコラボ曲。

 

伊藤歌詞太郎
2012年に活動開始、2014年メジャーデビューのシンガーソングライター。現在の動画再生回数は8000万回を突破。狐の仮面がトレードマーク。中国の上海や北京などでもワンマンライブを成功させる。

 

天月さんの「脳漿炸裂ガール」の歌ってみた動画は2019年6月現在、ニコニコ動画での回数は463万回を突破している大人気曲です。

「脳漿炸裂ガール」の原曲は人気のある曲なので、多くの歌い手さんがこぞってこちらの曲を歌い投稿していました。原曲は再生回数が737万回を突破していますが次に歌ってみたで再生回数が多いのが、この天月&伊東歌詞太郎の歌ってみたなのです。

 

私も個人的にすごく好きな曲で、他の歌ってみたと比較してみても、天月&伊東歌詞太郎の歌ってみたは聴き易いです。

この曲は途中でアドリブ(アレンジ)を利かせるところがあるのですが、天月さんと伊東さんのアドリブはくすっと笑えるような楽しさがあります。

ボカロの中でも人気曲ですので、是非聴いてみてください。

 

②  ロメオ【まふまふ×天月】

 原曲】「ロメオ」とは? 

2017年2月に投稿されたHoneyWorks(ボカロで楽曲を発表しているクリエイター集団。関連作品の動画再生回数4億回以上。)のオリジナル曲。

 

大手歌い手のまふまふさんとのコラボ曲である「ロメオ」。

まふまふさんと天月さんの組み合わせは「まふ月」と呼ばれ、大人気です。

このロメオはまふ月コラボ第6弾となっていて、歌ってみたが投稿されるや否やたくさんのリスナーの心を鷲掴みにしました。

まふ月歌ってみたコラボ一覧はこちら!(クリックorタップで開く)
年月 楽曲
1 2012年8月 チルドレンレコード
2 2013年1月 過食性:アイドル症候群
3 2013年10月 ハウトゥー世界征服
4 2014年7月 No Logic
5 2015年6月 竹取オーバーナイトセンセーション
6 2017年2月 ロメオ
7 2017年12月 ノンファンタジー
8 2018年4月 アウトサイダー
9 2018年10月 夢ファンファーレ

 

まふ月の「ロメオ」の歌ってみた動画は2017年2月27日にニコニコ動画に投稿され、2019年6月現在の再生数は244万回を突破しています。

 

天月さんの魅力として、かっこよく歌う時と可愛く歌う時、面白く歌う時など、様々なパターンの歌い方をすることが挙げられます。

そしてこのロメオはまさに「かっこよく歌う」パターン。

途中のセリフの「おいで」はイケボすぎて、多くの女性ファンを虜にしました。

「ロメオ」はHoneyWorks(通称ハニワ)と呼ばれる女子中高生に大人気のグループが作詞作曲をしたものが原曲となっています。まふ月はHoneyWorksの「夢ファンファーレ」「ノンファンタジー」なども歌っているので、ハニワが気になる方にもとてもおすすめです。

 

【筆者に聞いてみた】まふ月に対する特別な想い

Q.(Webon編集部)Ayaka氏はまふまふさんのファンでもあるとお伺いしましたが、まふ月に対してはやはり特別な思いがあるのでしょうか。

A.(筆者 Ayaka)私自身まふまふさんも好きなので、まふ月が2人で歌う姿には感動します。 またそれだけでなく2016年6月30日の天月さんの誕生日には、まふまふさんが描き下ろした「ミカヅキリサイズ」という曲をニコニコ動画に投稿しています。 投稿日時と二人の組み合わせを見た時に、二人はやはり信頼関係の絆で結ばれているのだなと感動しました。

▼「ミカヅキリサイズ」

「それはきっと恋でした。」という天月さんのアルバムにもまふまふさんが書き下ろした曲「ヒロイックシンドローム」が入っており、その曲を天月さんが大好きそうに大切そうにライブで歌われている姿が印象的でした。 このように二人がお互いにリスペクトし合っている友人同士というのが私はすごく好きです。まふまふさんと天月さんは2019年6月23日開催の「ひきフェス」にて二人でオリジナル曲「かまってちょうだい」を歌いました。動画では見ていたものの、実際に二人で「かまってちょうだい」を歌う姿に感動し、笑顔が零れ、とても幸せを感じました。

 

③  ホシアイ

 原曲】「ホシアイ」とは? 

2012年6月にニコニコ動画に投稿されたボカロP「レフティーモンスター」の楽曲。七夕ソングとして親しまれ、多くの歌い手にカバーされる。

 

天月さんのソロでの歌ってみた「ホシアイ」。

天月さんのライブではもはや欠かすことのできない定番曲です。

天月さんを語る上で、この曲は絶対に外すことができません。

「天月」という名前の通り天体系の曲を歌うことも多い天月さん。

「ホシアイ」はファーストメジャーアルバムにも収録されていて、天月さん自身も思い入れの深い曲となっています。

▼ファーストメジャーアルバム「ホシアイ」(画像クリックで昇進詳細へ)

2014年7月7日の七夕にニコニコ動画に投稿され、2019年6月現在の再生数は189万回を突破しています。

「ホシアイ」では優しく大切そうに、歌詞を丁寧に歌う天月さんの魅力を堪能することができます。

ただそこには力強さもあり、切なさも感じられるような歌い方も。

天月さんの魅力が凝縮された歌ってみたとなっています。

 

ちなみに、他の天月さんの天体系の曲では、オリジナル曲で「ほしのこもりうた」であったり「StarMan!!」という曲を作っていたりします。またナユタン星人というボカロPの作る曲は天体系の曲が多くそれを天月さんが何曲か歌ったりしています。

その中でも特に「ホシアイ」という曲に関してはファンも天月さん自身も思い入れの深い曲となってます。

 

まとめ

 

今回は天月さんのおすすめの歌ってみたを3曲紹介しました。

「脳漿炸裂ガール」は楽しそうに歌っている天月さん、

「ロメオ」はとにかく王子様のようなかっこいい天月さん、

「ホシアイ」は優しさ溢れる天月さんを聴くことができます。

もちろん他にも天月さんの歌ってみたは素晴らしいものが沢山あります。

是非、自分のお気に入りの曲を見つけていただけましたら嬉しいです。

次のページでは天月さんのJ-POPカバーのおすすめ曲を紹介します。

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著者:Ayaka

ボカロ・歌い手が好き。特に天月さん、まふまふさんのファン。天月さんの2018~2019年冬ツアーは9公演中4公演参加。2019年6月リリースの天月さんの新曲CDは18枚予約。30代以上の世代にもボカロや歌い手の素晴らしさを伝えたいと思っている。

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天月-あまつき-のおすすめ楽曲 【J-POPカバー編】

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超有名歌い手「天月-あまつき-」。「小さな恋のうた」の歌ってみた動画は6900万回の再生回数を越え、女子中高生で知らない人はいないと言われています。そんな天月-あまつき-の基礎知識からオリジナルキャラ「正宗くん」の魅力までファンが徹底解説!

『天月-あまつき-』入門 ~女子中高生は全員知っている!?超有名歌い手の魅力に迫る~はこちらから!

著者:Ayaka

ボカロ・歌い手が好き。特に天月さん、まふまふさんのファン。天月さんの2018~2019年冬ツアーは9公演中4公演参加。2019年6月リリースの天月さんの新曲CDは18枚予約。30代以上の世代にもボカロや歌い手の素晴らしさを伝えたいと思っている。

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この章では天月さんのおすすめの楽曲を【歌ってみた編】【J-POPカバー編】【オリジナル編】に分けて3ページにわたって紹介しています。

天月-あまつき-さん(以下、天月)は他の歌い手と比べて、J-POPのカバーが多いのも魅力的です。

今回は天月さんのおすすめのJ-POPカバーについてご紹介します。

 

① 小さな恋のうた【MONGOL800】

▲「小さな恋のうた」

 

天月さんの「小さな恋のうた」は2019年6月現在、ニコニコ動画での再生回数は313万回を突破し、YouTubeでは再生回数7000万回を超える大人気曲です。

天月さんがMONGOL800さんの「小さな恋のうた」をカバーしたのは2016年5月21日のことでした。それから天月さんと言えば「小さな恋のうた」という認識が広まっていきました。

今では天月さんの代表曲は「小さな恋のうた」であり、原曲を歌っているMONGOL800さんを知らない人は「小さな恋のうた」が天月さんのオリジナル曲であると思うほどです。

天月さんが歌う「小さな恋のうた」は本当に曲調と声がぴったり合っていて、すごく素敵です。

ライブでも歌えば盛り上がる、天月リスナーが何回でも聴きたくなる曲となっています。

 

② 前前前世/スパークル【RADWIMPS】

▲「前前前世」

▲「スパークル」

 

天月さんは映画「君の名は。」で使われたRADWIMPSさんの「前前前世」と「スパークル」をカバーしています。

どちらも天月さんの少年のような透き通る声が魅力的となっている2曲。

RADWIMPSさんのオリジナルが好きな方にも是非聴いていただきたいカバーとなりました。

 

J-POPカバーをすると、どうしても歌い手の方は「インターネットカラオケマン」などと揶揄されることがあります。

しかし、天月さんの場合は決してそのようなことはありません。

カバー曲が天月さんのオリジナルの曲のように聴こえます。カバー曲を自分のものとするのが天月さんの大きな魅力なのです。

J-POPのカバーの場合は原曲をどこまでアレンジするのかというのも問題ですが、この2曲は原曲の雰囲気を壊すことなく、天月さんの雰囲気や声質に合わせてアレンジされていてとても素敵な仕上がりです。

「前前前世」では天月さんの歌声が活かされるような、バラードテイストのアレンジがされています。

2曲ともずっと聴いていたい、幸せな気持ちになれる曲となっています。

 

③ 灰色と青【米津玄師】

▲「灰色と青」

 

こちらは天月さんのご友人である佐香智久さん(少年Tさん)とのコラボ曲。

 

佐香智久
1991年生まれのシンガーソングライター。2009年に「少年T」という名義で活動開始。2012年「佐香智久」名義でメジャーデビュー。「Web界のプリンス的存在」とも言われる。動画総再生回数は 1,350万回以上。オリコンデイリーランキングで最高9位を獲得。

 

米津玄師さんと菅田将暉さんが歌った「灰色と青」のカバー曲です。

天月さんは米津玄師さんの曲では他にも「Lemon」であったり「ピースサイン」をカバーしているのですが「灰色と青」は切なくも力強く歌う天月さんが素敵な1曲です。

ソロもとても素敵な天月さんですが、佐香さんとの組み合わせも非常に魅力的です。

佐香さんとは他にも最近では「僕のキモチ」(WaT)をカバーされています。佐香さんの歌声も素敵ですので、是非、天月さんと一緒に聴いてみてください。

▼「僕のキモチ」

 

まとめ

 

J-POPカバーの良いところは、ボカロに慣れていない方でも聴き易いというところです。

天月さんを知る上で最初に是非聴いていただきたい3曲について紹介しました。

「小さな恋のうた」は多くの人に知られている曲ですので、最初に聴いてみてください。

米津玄師さんも大人気なので、ご存知の方も多いでしょう。米津さんの曲のカバーも最高に素敵です。

他にも今流行りのあいみょんさんであったり、Aimerさんなど女性の方のカバーもする天月さん。

天月さんは女性のカバー曲を歌っても本当に違和感がありません。まるで自分のオリジナル曲のように上手に歌う天月さんの女性曲のカバーが好きです。

 

天月さんのJ-POPカバーを聴けば、その才能の深さに脱帽することは間違いありません。

次のページでは天月さんのオリジナルのおすすめ曲について紹介いたします。

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ボカロ・歌い手が好き。特に天月さん、まふまふさんのファン。天月さんの2018~2019年冬ツアーは9公演中4公演参加。2019年6月リリースの天月さんの新曲CDは18枚予約。30代以上の世代にもボカロや歌い手の素晴らしさを伝えたいと思っている。

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天月-あまつき-のおすすめ楽曲 【オリジナル編】

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この章では天月さんのおすすめの楽曲を【歌ってみた編】【J-POPカバー編】【オリジナル編】に分けて3ページにわたって紹介しています。

天月さんはボカロを歌ったりJ-POPをカバーするだけでなく、自分自身で作詞作曲もされる方です。

オリジナル曲も大人気で、たくさんご紹介したい曲があるのですが、今回はその中でも、初めて天月さんを聴く方におすすめな楽曲を紹介します。

 

① かいしんのいちげき!

▲「かいしんのいちげき!」

 

天月さんが作詞作曲された大人気曲「かいしんのいちげき!」

「ありきたりでも一途なラブソング」という天月さんの言葉の通り「学生時代の恋愛」をテーマにした可愛らしい恋愛ソングとなっています。

ニコニコ動画とYouTubeの両方に投稿されていて「動画がとにかく可愛い!」と喜ぶリスナーが続出。

この続きの曲として「恋に溺れて」も天月さんの作詞作曲なのですが、こちらも大人気となっています。

この2曲は合わせて聴いてみると、天月さんの世界にどっぷりと浸かることができます

▼「恋に溺れて」

 

天月さんの恋愛ソングは恋に不器用な人がテーマであることが多いです。なかなか簡単にうまくいかない恋愛だけど、恋愛に一生懸命な恋愛ソングが多いです。

「不倫」であったり「略奪」など大人にありがちな暗いテーマではなく、いつもキラキラとした若者の前向きな恋愛ソングとなっています。どちらかというと若者に向けて歌っていることが多いです。

「かいしんのいちげき!」「恋に溺れて」はアニメーションのMVになっており、どちらも茶々ごまさんというイラストレーターの方が描いています。天月さんはどちらのMVも「可愛いので何回も観て」とおっしゃっています。

この曲に限らず、天月さんのアニメーションのMVはキラキラとした世界観のものが多いです。天体系のようなアニメーションや綺麗めなおしゃれなMVがたくさんあります。

 

② スターライトキセキ/Ark

▲「スターライトキセキ」

▲「Ark」

 

2019年6月26日発売の5thシングル「スターライトキセキ」と「Ark」は両A面シングルで、どちらも天月さんが作詞作曲をされた曲です。

▼5thシングル「スターライトキセキ/Ark」(画像クリックで商品詳細へ)

「スターライトキセキ」はキラキラとした青春が描かれている、天月さんの世界そのもの。

夏に向けて作られた曲で、学生時代の夏休みにこんな素敵な曲が聴けていたら、もっと青春を楽しめたのかな、と大人の私も思ってしまうような曲となっています。

特にサビがキャッチーでつい口ずさんでしまうような、親しみやすい曲。

 

そして「Ark」は「スターライトキセキ」とは全く違う方向性の曲で、絶望と救いをテーマとした楽曲。

こちらは少しダークな天月さんを堪能することができます。

MVは天月さんが出演していて、実写というのもリスナーの心を大きく掴みました。非常にかっこいいMVとなっているので、気になった方は是非、シングルをお手に取ってみてください。

 

【コラム】なぜ「Ark」のMVが実写であることが心を掴んだ?

歌い手さんは、実写を嫌う傾向が多いです。ニコニコ動画に実写を投稿する歌い手さんはほぼいません。動画に投稿されるのはほぼアニメーションです。YouTubeにたまに実写の動画があがるものの、基本的にTwitterなどに投稿される写真も顔はスタンプで隠し、顔などがよく見えるシーンは少ないです。しかしファンとしては他のミュージシャンのように実写でのMVが見たい人が多くいます。そのため、シングルとして実写のMVがあると喜ぶファンが多くなっています。結果「Ark」のMVは多くの支持を獲得したのです。

 

③ 恋人募集中(仮)

▲「恋人募集中(仮)」

 

「恋人募集中(仮)」は天月さんの4thシングル。

▼シングル「恋人募集中(仮)」(画像クリックで商品詳細へ)

「恋がしたい したい したい」というフレーズから始まるこちらの曲。

サビでもこの歌詞が再び登場し、恋愛が本当にしたいという気持ちが歌われています。

恋がしたい男性心を歌うこの楽曲のMVもやはり天月さんが出演していて、特にサビでダンスをしたり、天月さんがあっかんべーをするところが可愛いと評判のMV。

 

またタイトルに「(仮)」がついているのが、天月さんらしいと思います。

天月さんは「かっこいいのにかっこつけない」「ベタが好きなのにベタだと恥ずかしい」と思うような少しシャイな性格です。「(仮)」は天月さんの照れ隠しのように感じました。

草食系のような彼の性格の一面が垣間見えるような気がして「恋人募集中」だけだと、恥ずかしいと思って「(仮)」をつけられたのかなと思い、ファンの一人として天月さんらしいなと微笑ましく感じました。

 

番外編 イデア(作詞:宮田レフティリョウ&天月 作曲:宮田レフティリョウ&レフティモンスター)

▲「イデア」

 

こちらは天月さんと宮田レフティリョウさんとの共作となっています。

3rdアルバム「それはきっと恋でした。」に収録されている「イデア」はファンの間でも大人気曲。

▼3rdアルバム「それはきっと恋でした。」(画像クリックで商品詳細へ)

「何万回だって君を想うよ」という歌詞であったり、途中の長めのセリフの部分であったり「今、会いに行くから」という天月さんの言葉がぐっと胸に迫る素晴らしい楽曲となっています。

「大人なんてくだらない生き物」「たいせつなものは目には見えない」などドキっとするような歌詞にも注目です。

 

まとめ

 

天月さんのオリジナル曲はどれも素晴らしく、ただの歌ってみたであったり、J-POPのカバーをしていたりするだけの歌い手ではないのです。

天月さんは歌い手という枠を超え、もはや一人のアーティストとして、世の中に素敵な音楽を送り出している方です。

非常に尊敬しますし、実際に曲を聴けば人気の理由がお分かりいただけるかと思います。

以上、この章では天月さんのおすすめ楽曲を紹介しました。

次のページでは天月さんのライブを紹介します。

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著者:Ayaka

ボカロ・歌い手が好き。特に天月さん、まふまふさんのファン。天月さんの2018~2019年冬ツアーは9公演中4公演参加。2019年6月リリースの天月さんの新曲CDは18枚予約。30代以上の世代にもボカロや歌い手の素晴らしさを伝えたいと思っている。

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JAGATARA入門 ~ヘビを食いちぎる!?1980年代を駆け抜けた伝説のバンド~

はじめに

伝説のバンド「JAGATARA」はボーカルの江戸アケミによる蛇を食いちぎるなどの過激なパフォーマンスが注目されました。精神疾患を患い36歳でこの世を去った江戸アケミの音楽に向き合う様は「真面目に生きることは壮絶である」ということをまざまざと見せつけられる思いです。

このWebonではJAGATARAの軌跡と共に作品を紹介していきます。江戸アケミの生き様や作品の魅力を是非知っていただきたいです。

JAGATARAとは

第1章 活動休止までの軌跡

「自分で自分をカミソリで切りつける」など過激なライヴ・パフォーマンスが話題になったJAGATARA。名盤「南蛮渡来」の作品紹介や、江戸アケミが精神疾患が発症した経緯などをお伝えします。

軌跡① 【ヘビを食いちぎる過激パフォーマンス】
軌跡② 【江戸アケミ精神疾患の発症】

第2章 復帰後の軌跡

江戸アケミは奇跡の復帰を果たします。アルバム「裸の王様」は薬漬けでまだひどい状態とは感じられない切れ味鋭いボーカル。江戸アケミの死、そしてその後のJAGATARAについてもお伝えします。

軌跡③ 【江戸アケミの復帰】
軌跡④ 【江戸アケミの死】

 

著者 積 緋露雪

1964年生まれ。音楽雑誌「CDで~た」の執筆・編集・企画を担当。ライター歴20年以上。小説『審問官』シリーズ出版。
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JAGATARAの軌跡④ 【江戸アケミの死】

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鶏やヘビを食いちぎるなどの過激なパフォーマンスで注目を浴びたJAGATARA。精神疾患を患いながらも奇跡の復帰を遂げた江戸アケミ。そして死まで。1980年代を駆け抜けた伝説のバンドの軌跡をお伝えします!

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著者 積 緋露雪

1964年生まれ。音楽雑誌「CDで~た」の執筆・編集・企画を担当。ライター歴20年以上。小説『審問官』シリーズ出版。

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『JAGATARA入門』目次へ  (全5ページ)

 

前ページでは江戸アケミの復帰後の軌跡についてお伝えしました。

このページでは、メジャーデビュー、江戸アケミの死、死後リリースされたアルバム「おあそび」などについてお伝えします。

 

▼このページで紹介する出来事

年月 出来事
1988年4月 アルバム「それから」でメジャーデビュー
1989年12月 アルバム「ごくつぶし」(江戸アケミ生前最後のアルバム)
1990年1月 江戸アケミ死亡
1990年7月 アルバム「おあそび」
全体年表はこちら(クリックorタップで開く)
年月 出来事
1979年 最初のギグ
1980年 過激なパフォーマンスに走る
1982年5月 デビューアルバム「南蛮渡来」
1983年5月 シングル「家族百景」
1983年 スタジオ制作
1983年11月頃~ 江戸アケミ精神疾患発症・JAGATARA活動休止
1985年9月 「アースビート伝説85」江戸アケミ出演(復帰の第一歩)
1987年3月 アルバム「裸の王様」リリース
1987年12月 アルバム「ニセ予言者ども」
1988年4月 アルバム「それから」でメジャーデビュー
1989年12月 アルバム「ごくつぶし」(江戸アケミ生前最後のアルバム)
1990年1月 江戸アケミ死亡
1990年7月 アルバム「おあそび」

 

【1988年4月】メジャー・デビューに対する複雑な思い

 

JAGATARAは1988年、アルバム「それから」でメジャー・デビューを飾りました。

しかし、江戸アケミはメジャー・デビューすることに関してディレンマを抱えることになったのです。

そもそも江戸アケミはメジャーのレコード会社を信用しておらず、毛嫌いしていました。

それは、メジャーで活動すると色々と制約を受けてしまい、自分たちの活動が自由にできなくなってしまうという理由からです。

それでもメジャー・デビューすることを決断した江戸アケミは再び、情緒不安定な状態になり、なかなかメジャー・デビューすることを決断してしまったことを受け入れられなかったのでした。

 

【コラム】なぜメジャーデビューを決断した?

これは推測でしかありませんが、江戸アケミにもメジャーに対する憧れのようなものがあり、それには抗えなかったのだと思います。例えば、それは有名になりたいなどといった欲です。江戸アケミもやはり普通に出世欲がある人間だったのだと思います。

 

江戸アケミはメンバーに対して何度も何度もなぜメジャー・デビューするのかということを問いただし、また、自問自答しては答えを見いだせないまま、心は乱れるばかりだったのです。

最終的に江戸アケミは答えを求めることをやめて、メジャー・デビューしたことに関する複雑な思いに蓋をしました。

しかし、「それから」制作の頃からJAGATARAのメンバー間の関係にも微妙なずれが生まれ始めました。

それは音楽性の違いであったり、意思疎通の小さな齟齬であったり、原因は様々です。

 

「それから」はどんなアルバム?


▲アルバム「それから」

 

「それから」を聴いた第一印象は、なんだか倦み疲れているという印象なのです。

「裸の王様」「ニセ予言者ども」、そしてJAGATARAがサントラを担当した映画「ロビンソンの庭」での颯爽とはつらつとしたJAGATARAの音楽はもう「それから」には存在していないのです。

確かにいえることは「それから」でJAGATARAは何かが根本的に変わってしまったということです。

 

微妙な揺れを見せるアフロビートに、なんだか今にも壊れそうな危うさを覚えてしまう「TABOO SYNDROME」では、江戸アケミの日常生活が赤裸々に歌われています。

メジャー・デビューするに当たり非常に神経質になっていた江戸アケミの日常生活は、精神疾患が再び悪化したのではないかと思わせるような奇行が目立つようになりました。

例えば“くそをつかんでうろつき”などの奇行が日常茶飯事であったようです。

このナンバーで江戸アケミは気分が落ち込んでしょうがないということを訴えているのです。

この原因がメジャー・デビューにあったのですから、「それから」はなんとも皮肉なアルバムなのです。

跳ねるに思いっきり跳ねていない感のあるファンク・ビートが、それでもうねり回る「GODFATHER」は、どうして皮肉なアルバムに聴こえてしまうのかを考えたとき、もしかすると「GODFATHER」で何か新しいことがやりたかったのかもしれません。

ギターのリフが繰り返す中、江戸アケミはこのナンバーで“音楽演劇”を行っているのです。

歌うところは歌を歌っているのですが、映画の「ゴッドファーザー」にかけてのものなのか、それに似たような物語が台詞のやりとりで進んでゆくのです。

江戸アケミはこのナンバーでついに歌を超越し、ミュージカルとは全く異質の“音楽演劇”を、つまりそれは現代版義太夫を創出したといえるのです。

ホーン・セクションが華やかなR&Bナンバーに仕上がっている「BLACK JOKE」まで聴き進んでゆくと、「それから」の第一印象の倦み疲れた印象にも慣れ、江戸アケミのヴォーカルにやっと以前にあった力強さが宿り始め、聴かせるのです。

「CASH CARD」は、英国のプログレッシヴ・ロックの大御所、ピンク・フロイドの「マネー」を彷彿とさせる音楽世界を展開しています。

▼ピンク・フロイド「マネー」

 

キャッシュ・カードが持つ便利さに潜む落とし穴を江戸アケミは、皮肉たっぷりに歌い上げています。

EBBYが作曲し、江戸アケミが詞を書いた「つながった世界」は、打ち込みを取り入れた楽曲でリズムは非常に複雑な構成をしています。

▼EBBY(JAGATARAのギター)

 

中でも“今が最高だと転がっていこうぜ”と歌う箇所で江戸アケミは、ビートに乗った悦楽のようなものを感じていたかもしれないと思わせるほど、ビートとヴォーカルが渾然一体となって押し寄せてくるのです。

「ある平凡な男の一日」は、スチール・パン(ドラム缶から作られた打楽器)の音色がとても印象的なカリブ海の音楽を思わせるナンバー。平凡な男が、もらったばかりの給料をすべて使い果たし、それでも“俺の女房”は許してくれるとのろけを歌にしたものです。

JAGATARAとしては面白い試みのナンバーです。

そして、これも名曲の誉れ高い「中産階級ハーレム-故ジョン・レノンと全フォーク・ミュージシャンに捧ぐ-」では、生ギターで江戸アケミが弾き語りをしていて、中産階級においてのなんとも居心地の悪さを胸底から吐き出すように歌い上げています。

最後の息を吐ききってホーンが事切れた後に江戸アケミが“だいじょうぶマイフレンド”と叫ぶところは秀逸です。

 

【コラム】どういった点が秀逸?

江戸アケミにまだ精神疾患の症状があり「中産階級ハーレム~」ではかなりシリアスな内容の絶望的な内容の歌を歌っているのですが、エンディングで“頭をからっぽにするんだ”と何度も叫んでいます。そのあまりにも病的に聞こえてしまうことに対するカタルシスとして江戸アケミが最後に“だいじょうぶマイフレンド”と叫ぶのです。これで、聴くものも江戸アケミは大丈夫だとほっと一息つけるのです。この効果は絶大です。

 

ラスト・ナンバーの「ヘイ・セイ!(元年のドッジボール)」はスカ・ナンバーで、江戸アケミの口癖だったという“お前はお前のロックンロールをやれ”という歌詞が含まれていて、メジャー・デビューを果たした自身に対する皮肉を歌っているようでもあります。

このナンバーはあまり注目されませんが、意外と江戸アケミの当時の本音が詰まったナンバーといえ、最後はJAGATARAらしくハチャメチャなカオス状態で終わりを迎えます。

 

【1989年12月】生前最後のアルバム「ごくつぶし」リリース


▲アルバム「ごくつぶし」

 

1989年12月、江戸アケミ生前の最後のアルバム「ごくつぶし」がリリースされます。

 

「ごくつぶし」はどんなアルバム?

 

この「ごくつぶし」は江戸アケミの36年という人生の集大成にふさわしい力作となっています。

まず、23分以上もの大作「SUPER STAR ?」はラテン・ビートを軸に、様々に変化を遂げるナンバーです。

これは「それから」の「GODFATHER」で切り開いた“音楽演劇”と呼ぶしかない物語を語り尽くすように歌う、つまり、ファンキーなラテン・ビートの現代版義太夫を江戸アケミは思う存分このナンバーで繰り広げています。

物語はオカマのジョニーの甦生の壮大な物語で、あるいはそれは江戸アケミが自分の死を予感していたとしか思えない内容なのです。

 

「BIG DOOR」も18分あまりに及ぶ、これまた大作です。

このナンバーはフリー・ジャズかインプロヴィゼーション(即興演奏)かクラシックの現代音楽に通じるものがあり、ここに江戸アケミの“狂気”が閉じ込められています。

すでにこの頃、江戸アケミはヘトヘトに精神的に疲れ果てて、再び精神疾患の症状が顕著に表れ始めていた時期で、都会の中を白いライオンが蠢くという内容の詞は、実際に江戸アケミがそのようなことを体験した事実が書かれています。

演奏はもうハチャメチャでありながら、奏者の息はぴったりと合っているという奇妙なナンバーでもあります。

 

「MUSIC MUSIC」では江戸アケミはひたすらロックというものを問うています。

サウンドはJAGATARAの初期のパンキッシュな要素が見られる上に、オーソドックスなロック・サウンドで構成されています。

“俺にはロックなんかいらない”と歌う江戸アケミの胸中は相当複雑なものを抱え込んでいたように思います。

 

【1990年1月】江戸アケミの死

 

1990年1月27日、江戸アケミが自宅浴槽で溺死しているのを発見されます。

享年36です。

それが江戸アケミの限界だったのかもしれません。

それまでの江戸アケミは、肉体は充実していくのに精神的にはヘトヘトで、死の直前、江戸アケミはJAGATARAをやめると言い残して亡くなりました。

JAGATARAそのものが空中分解寸前だったのです。

メンバーの目指す方向の違いや音楽に求めることの違いなど、様々なことが重なってのことでした。

そんなときの江戸アケミの突然の死でした。

 

【1990年7月】アルバム「おあそび」リリース

 

レコード会社との契約上、JAGATARAはもう一枚アルバムをリリースしなければなりませんでした。

そこでOTOが中心となり「それから」と「ごくつぶし」の音源を元に、南アフリカのメマハラティーニ&マホテラ・クイーンズなど海外のミュージシャンが参加し、JAGATARAの音楽の本質をさらけ出して見せたアルバムが「おあそび」です。

▼アルバム「おあそび」

ただし「そらそれ」だけは江戸アケミが生前にレコーディングした最後のナンバーで、アフリカの土着音楽のビートに楽しそうに乗る江戸アケミのヴォーカルは、新たな何かを見出したかのようで、その死が惜しまれてなりません。

 

その後も相次ぐメンバーの死

 

江戸アケミの死後、JAGATARAのメンバー2人が相次いで亡くなります。

1992年4月8日、JAGATARAの最初期からのメンバー、渡辺正巳(ベース)が急性肺炎のために亡くなります。享年38です。

同年12月9日、JAGATARAで異彩を放つサックスを吹いていた篠田昌已が心筋梗塞で亡くなります。享年34です。

JAGATARAの中でも特に江戸アケミに近しかった2人が相次いで亡くなりました。

ここに何か人生の綾を見てしまうのですが、それにしても2人とも若すぎます。

 

JAGATARAは現在進行系

 

その他のJAGATARAのメンバーはそれぞれ今もJAGATARAを背負って音楽活動などをしています。

それはJAGATARAを伝説のバンドにせずに、いつまでも現在進行形のバンドにしておきたいからに他なりません。

JAGATARAは江戸アケミという稀有な才能の周りに才能ある人たちが集った“運動体”であり、また、JAGATARAはデビュー・アルバム「南蛮渡来」から「ごくつぶし」へと音楽的に一気に駆け上ってしまった感があり、太く短く、そして大きく輝いたバンドで、JAGATARAのメンバーだった人たちの心の中では今もJAGATARAは伝説のバンドとして過去のバンドではなく、現在も現役のバンドとして存在し続けているのです。

▼2019年6月に開設されたJAGATARA公式Twitter


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目次著者

著者 積 緋露雪

1964年生まれ。音楽雑誌「CDで~た」の執筆・編集・企画を担当。ライター歴20年以上。小説『審問官』シリーズ出版。

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JAGATARAの軌跡③  【江戸アケミの復帰】

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鶏やヘビを食いちぎるなどの過激なパフォーマンスで注目を浴びたJAGATARA。精神疾患を患いながらも奇跡の復帰を遂げた江戸アケミ。そして死まで。1980年代を駆け抜けた伝説のバンドの軌跡をお伝えします!

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前ページでは江戸アケミの精神疾患が発症するまでの軌跡を振り返ってまりました。

このページでは、江戸アケミの復帰の第一歩となるコンサート「アースビート伝説85」への出演から、アルバム「ニセ予言者ども」のリリースまでの軌跡を振り返ってまいりましょう。

 

▼このページで紹介する出来事

年月 出来事
1985年9月 「アースビート伝説85」江戸アケミ出演(復帰の第一歩)
1987年3月 アルバム「裸の王様」リリース
1987年12月 アルバム「ニセ予言者ども」
全体年表はこちら(クリックorタップで開く)
年月 出来事
1979年 最初のギグ
1980年 過激なパフォーマンスに走る
1982年5月 デビューアルバム「南蛮渡来」
1983年5月 シングル「家族百景」
1983年 スタジオ制作
1983年11月頃~ 江戸アケミ精神疾患発症・JAGATARA活動休止
1985年9月 「アースビート伝説85」江戸アケミ出演(復帰の第一歩)
1987年3月 アルバム「裸の王様」リリース
1987年12月 アルバム「ニセ予言者ども」
1988年4月 アルバム「それから」でメジャーデビュー
1989年12月 アルバム「ごくつぶし」(江戸アケミ生前最後のアルバム)
1990年1月 江戸アケミ死亡
1990年7月 アルバム「おあそび」

 

【1983年~1985年】江戸アケミ活動休止中のJAGATARA

 

江戸アケミは発病後に入院しましたが、それでも外出許可がもらえた時などはライヴに出演していたりもしていました。

しかし、故郷の高知県に帰郷した江戸アケミは前述の通り四万十川をぼうっと眺めるのを日課にして、回復をじっと待っていたのです。

その間、江戸アケミ以外のメンバーはどうしていたかというと、江戸アケミの復帰を我慢強く待ちながらも、それぞれ演奏の技術を向上させようとセッションを重ねたり、または自身のバンドを作るなどして音楽活動を継続していました。

この江戸アケミの活動休止期間というのは、JAGATARAというバンドの形が、それまで江戸アケミという強烈な個性の渦に各メンバーが丸ごと呑み込まれた形でのバンド形式から、各メンバーが力をつけることで、各メンバーが小さいながらもしっかりと渦を巻きながら江戸アケミの強烈な渦に丸ごと呑み込まれることなく各自が自存しながらも連動する“共同体”へと次第にバンドの形式が変化してゆく過程でもあったのです。

つまり江戸アケミ以外のメンバーもJAGATARAが活動休止していた時間にそれぞれ実力をつけ、また自分を見つめ直す時間が持てたことにより、各メンバーにもまた江戸アケミの強烈な個性と対峙できる“個性”が備わったのです。

こうして江戸アケミ不在のJAGATARAは活動休止という窮地の時間の中、江戸アケミ以外の各メンバーはたくましく成長を遂げたのでした。

 

【1985年】「アースビート伝説85」で江戸アケミ復帰の第一歩を飾る

 

江戸アケミが精神疾患を発症してから約3年経った1985年9月15日。

東京都・日比谷野音で世界各国の音楽が集結したコンサート「アースビート伝説85」が雨降る中、決行されました。

このコンサートに江戸アケミは高知県から駆けつけ、久しぶりにJAGATARAとして出演することになったのです。

これはギターのOTOらが江戸アケミの復帰を切望したから奇跡的に実現したといっても過言ではありません。

江戸アケミはというと、薬のせいでろれつが回らずにしゃべられないにもかかわらず、演奏が始まるとむっくりと何かが江戸アケミの内部で目覚めたかのように身体は踊り出し力強い歌声を発するのでした。

症状的に厳しい状態であったにも関わらず、復帰できたことは奇跡に近いものがあります。

このコンサートにはJAGATARAの外に、八丈太鼓(日本)、ハムザ・エル・ディン(スーダン)、フランシス・シルヴァ(ブラジル)、ネパール民族舞踏団(ネパール)、フールズ(日本)、後に芥川賞を受賞することになる町田康氏が「町田町蔵」名義で率いた町田町蔵+人民オリンピックショー(日本)などバラエティに富んだ出演者が出演しました。なお、町田町蔵と江戸アケミはセッションをする間柄でした。

この「アースビート伝説85」で江戸アケミは復帰への第一歩を踏み出したのです。

 

【1987年1月】江戸アケミが再上京しアルバム「裸の王様」完成


▲アルバム「裸の王様」(画像クリックで商品詳細へ)

 

この頃、江戸アケミはOTOの言うことだけは聞いたそうです。

そのOTOの強い勧めもあって江戸アケミは病気は根治していないにもかかわらず、再上京します。

当時の江戸アケミは薬のせいでぼうっとし、ろれつがよく回らない状態なのでしたが、ひとたび歌になると病気を発症する以前よりもなお一層ビートに乗り、歌う姿は神々しく見えていたそうです。

JAGATARAのメンバーはこの頃、衣装をそろえ、JAGATARAが変わったことを強く印象づけるのでした。

そして1987年1月にアルバム「裸の王様」が完成します。

 

「裸の王様」はどんなアルバム?

 

アフロビート全開でどこか切なさが漂うアルバム・タイトル曲「裸の王様」で幕を開けるアルバム「裸の王様」。江戸アケミが薬漬けでまだ、ひどい状態だとは微塵も感じられないほど溌剌と切れ味鋭いヴォーカルが収録されています。

またサックスが一際光る演奏を聴かせていています。

なるほど、JAGATARAの各メンバーは演奏力をかなり上げたと思われます。

各メンバーが演奏力を上げると自然と江戸アケミに意見が言えるようになり、実際に、JAGATARAの各メンバーはかなり議論を重ねて音作りなどをしていたそうです。

新たに加わったYukarie(ユカリ)の女声コーラスがとてもよい味を出している「岬でまつわ」もアフロビートが効いたナンバーで、うねるビートに全身全霊で乗る江戸アケミのヴォーカルは聴き応え十分です。

ギターが光る「ジャンキー・ティーチャー」もアフロビート・ナンバーです。

とはいえ、ここはJAGATARAです。JAGATARAの音楽は一筋縄ではいかず単にアフロビートをそのまま取り入れることはなく、アイデア満載なのです。

基本のビートはアフロビートなのですがビートに乗った江戸アケミは破天荒ともいえるように暴れ回ります。

また、例えばフランク・ザッパのようにハチャメチャなのです。

それでいて、カオスには陥らず、江戸アケミがその強烈な個性で、曲をギリギリの線でなんとかまとめてしまうのです。その豪腕ぶりに凄みがあります。

「ジャンキー・ティーチャー」はかなりユニークなナンバーといえ、途中、“危ないね 危ないね 危ないね”と不安を煽るようなサウンドがあるかと思えば、エンディングでは江戸アケミがジャンキー・ティーチャー(聴いている人を指している)に対して“この中にたったひとつだけ正解がある”などとがなり立て、挑発します。

最後は哀愁漂い名曲と言われているレゲエ・ナンバーの「もうがまんできない」です。

“ちょっとのひずみならがまん次第でなんとかやれる”と歌う江戸アケミは最後は“心の持ちようさ”とかなり深刻に歌い上げ、この言葉が胸に突き刺さるのです。

 

【1987年12月】アルバム「ニセ予言者ども」リリース


▲アルバム「ニセ予言者ども」

 

1987年12月にはアルバム「ニセ予言者ども」をリリースします。

 

「ニセ予言者ども」はどんなアルバム?

 

ファンク・ビートが跳ね暴れる「少年少女」「みちくさ」で、江戸アケミはビートに全身全霊で乗っているのです。

「少年少女」では夢や未来ある少年少女の現実からの解放を歌い上げ、

「みちくさ」ではホーン・セクションが花を添えながら、“時は流れ 人はまた去る”と歌っては“おまえの考えひとつで どうにでもなるさ”と江戸アケミ自身にいい聞かせるように歌っています。

江戸アケミの精神疾患でJAGATARAが活動休止せざるを得なかったことを指して「みちくさ」といっているのか、“やりたいことがたくさん残ってる”と叫ぶ江戸アケミは活動再開したことに対してやる気満々といった気概が伝わってきます。

しかし一方で、それは江戸アケミの遺言にも聞こえるのです。

 

これまた、ファンク・ビートが跳ね回る「ゴーグル、それをしろ」でも江戸アケミは全身全霊でビートに乗っています。

現実が幻想という化け物に取り憑かれているのでそれを避けるために“ゴーグル”をしろと江戸アケミは訴えているのです。

“俺は何でも見てきた 魂の抜け殻になった奴らを”と歌うところなど、グサリと心に突き刺さる強烈な印象を残すナンバーが「ゴーグル、それをしろ」です。

 

最後は哀愁を帯びたアフロビート・ナンバーで名曲といわれている「都市生活者の夜」です。

“昨日は事実 今日は存在 明日は希望”という歌詞がとても印象に残るこのナンバーで、江戸アケミは都市生活者が否応なく帯びてしまう存在の哀しみを実によく表現していて、深く深く歌詞が心に染み入る名曲と呼ばれるにふさわしいナンバーが「都市生活者の夜」なのです。

 

【コラム】「ニセ予言者ども」が傑出したアルバムである理由

このアルバムでの江戸アケミは弾けるファンク・ビートに日本人離れしたリズム感で乗り、また収録されたナンバーの歌詞が、心に突き刺さるものであったり、じんわりと心に染み入るものであったり。その歌詞が激しい江戸アケミのヴォーカルとは裏腹にまだ、精神疾患が根治していなかった江戸アケミの「存在の哀しみ」が滲み出たナンバーばかりなのです。

「やりたいことがいっぱい残ってる」といった「魂の叫び」を上げもしています。また、バンド演奏もこのアルバムではほどよい緊張感の中、引き締まった演奏で、心にビンビンと響くのです。JAGATARAの「顔」であったファンク・ビートがこのアルバムは傑出してよく、また、アフロビート(ジャズやファンクの要素を下地としたアフリカ音楽)も取り入れてのナンバーの哀愁など、JAGATARAのこれからを決定したアルバムと言っても過言ではありません。

 

さて、このページでは江戸アケミ復帰後のJAGATARAの軌跡を振り返ってまいりました。次のページではJAGATARAのメジャーデビューから、江戸アケミの死後リリースされた「おあそび」などについてお伝えします。

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目次著者

著者 積 緋露雪

1964年生まれ。音楽雑誌「CDで~た」の執筆・編集・企画を担当。ライター歴20年以上。小説『審問官』シリーズ出版。

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