ノワール小説おすすめ傑作20選 【裏社会編】

Webon紹介目次著者
ノワール文学(小説)を知っている方も知らない方も。「ノワール文学とは」から「おすすめノワール作品」までをご紹介。読めばノワール作品に興味が出る事間違い無し。

國谷正明氏による『ノワール文学(ノワール小説)入門』はこちらから

著者:國谷正明

北関東在住の1児のパパ。フリーランスのライターとして、ゲームのシナリオや小説の執筆、記事作成を中心に活動しています。趣味は作曲と爬虫類飼育。好きな作曲家はエリック・サティ。好きな映画監督は深作欣二。好きなアニメはスポンジボブ。好きな学問は民俗学。苦手な調味料はマヨネーズ。敬愛する作家はジム・トンプスン。いいにおいのする文章を書こうと日々苦心しています。お問い合わせはこちらから
facebook(國谷)

 

『ノワール文学入門』目次へ  (全16ページ)

 

第3章ではノワール文学(ノワール小説)に興味を持ったという方に向けて4ページに渡りおすすめ作品を

警察編】【裏社会編】【一般市民編】【探偵編

「主人公の職業別」に分類してご紹介していきます。

このページでは、ギャングや殺人鬼、ギャンブラーや犯罪常習者といったアウトローを主人公に据えたノワール作品をご紹介しています。

 

6 暗黒街のハリー(ジェイク・アーノット)

タイトル(原題) 暗黒街のハリー (The Long Firm)
著者 ジェイク・アーノット(Jake Arnott)
発表年 2001年
著者出身国 イギリス

 

本作「暗黒街のハリー」は、ゲイで拷問好きのギャング『ハリー・スタークス』の生きざまを、彼を取り巻く複数の人物の視点から描いた連作短編集ともいうべき一冊です。

主人公ハリーを含め、登場するキャラクターの多くが実在する人物をモデルにしているなど、ギャング好きには堪らない工夫が盛りこまれています。

また、「1960年代の裏社会」という使い古された題材を用いつつも、章ごとに文体をがらりと変える多重人格的な手法で目新しさを演出することにも成功しており、あらゆるノワールファンに強くアピールする魅力を備えています。

 

以下、「Book」データベースより引用。

 英国がまだ戦争の痛手から立ち直れず、不景気と不安が社会を覆っていた1960年代。ロンドンの裏社会でのしあがった一人のギャングがいた。

「拷問好き」と綽名され、詐欺、麻薬密売、ポルノ販売、買収、脅迫、さらには殺人にいたるまで、悪いことならなんでもこなし、いまやかのクレイ兄弟と覇を競うまでになった男、ハリー・スタークス。

だが、手下たちにも見えにくい意外な顔を、ハリーはまた持ちあわせていた。オペラを聞き、チャーチルを尊敬し、有名人には弱く、愛した青年たちや母親には優しい。

その真の姿を知る者はどこにもいない。

度胸と奸知と暴力を武器に、次々と敵を消し、金を掻き集め、やがて時代が彼を必要としなくなるまで、ハリーは暗黒街を駆け抜けていく…

激動の時代を背景に、一人のギャングが、いままさに伝説となってゆく。

 

▼著者おすすめノワール小説を読む

 

7 男の争い(オーギュスト・ル・ブルトン)

タイトル(原題) 男の争い (Du Rififi chez les Hommes)
著者 オーギュスト・ル・ブルトン(Auguste Le Breton)
発表年 1955年
著者出身国 フランス

 

本作「男の争い」は、フランスの暗黒街に生きる男たちの血みどろの争いと仁義を描いたロマン・ノワールの古典的な名作で、著者のブルトン自身も暗黒街の一員であったことが知られています。

フランスを代表する犯罪小説家のひとりに数えられるブルトンですが、日本語に翻訳されている作品は本書に加え、

同名映画の原作でもある「シシリアン(Le Clan des Siciliens)」、

▼シシリアン(映画版)

フランスの暗黒街に君臨した或る男の生涯に迫るノンフィクション「無法の群れ フランス暗黒街の回想(Les Pégriots)」

▼無法の群れ フランス暗黒街の回想

のわずか三作(2018年時点)であり、他作品の翻訳が期待されます。

 

ロマン・ノワール1950年代に入ると、フランス国内からもハードボイルド小説に影響を受けた暴力的な犯罪小説を執筆する作家たちが現れるようになります。フランスの伝統的なミステリの系譜にありながら、英米のハードボイルド小説に強い影響を受けた一連の作品は、ロマン・ノワールと称されました。詳しくは第1章で!(現在第3章)

 

 以下、「Book」データベースより引用。

 強盗の罪で服役したトニーは、五年の刑を終え、病を得てパリの街へ舞い戻った。旧友のジョーとともに計画していた大規模な宝石店強盗のためだ。

思わしくない体調をごまかしつつ、深夜の店に押し入ったトニーたちは、首尾よく二億五千万フランもの宝石を手にした。

だが、ふとしたことから彼らの犯行だと嗅ぎつけた凶悪なギャングのソラ三兄弟が、猟犬のように獲物の横取りを狙う。

凄惨な拷問、容赦ない暴行、襲撃、そして反撃―争奪戦が最高潮に達したとき、ついに敵は卑劣な手を!

巨匠ジュールズ・ダッシン監督が映画化した名品、ついに登場。

 

▼著者おすすめノワール小説を読む

 

8 絢爛たる屍(ポピー・Z・ブライト)

タイトル(原題) 絢爛たる屍 (Exquisite Corpse)
著者 ポピー・Z・ブライト(Poppy Z. Brite)
発表年 2003年
著者出身国 アメリカ

 

文春文庫の「スプラッタパンク・ホラーシリーズ」にラインナップされていることからもわかるように、本作「絢爛たる屍 」は犯罪小説というよりも残虐なホラー小説に近い感触を纏っています。

 

スプラッタパンク・ホラー生生しい殺害シーンなどグロテスクな描写が多くあるホラー映画。

 

しかし、倒錯した愛欲と狂おしい暴力衝動を真正面から描ききった本書は、ノワール文学としての要素を多分に内包しています。

また、文庫の裏表紙において著者を女流作家として紹介していますが、ポピー・Z・ブライトという名義はビリー・マーティン(Billy Martin)という男性の筆名であることがわかっています。

スポンサーリンク

 

以下、文庫裏表紙より引用。

脱獄した連続殺人鬼。ひそかに凄惨な殺人を繰り返す富豪の青年。

生きた者を愛せぬ二人の男が傷心の美青年と出会ったとき、爛れた地獄が口を開けた……。

倒錯性愛と頽廃の美を描く異能の女流作家ブライトの耽美的にして残虐な傑作。

エキゾティックな妖都ニューオーリンズの闇の底、狂気と背徳の愛が甘い腐臭を発して蠕動する。

 

▼著者おすすめノワール小説を読む

 

9 ドライブ(ジェイムズ・サリス)

タイトル(原題) ドライブ (Drive)
著者 ジェイムズ・サリス(James Sallis)
発表年 2005年
著者出身国 アメリカ

 

本作「ドライブ」は、スタント・ドライバーの傍ら、卓越した運転技術を買われて逃走車輌の運転稼業に手を染めた男の生きざまを描いた犯罪小説で、2012年の映画化にあたり「ドライヴ」と表記を改めました。

 

▼ドライヴ(映画版)

 

ミステリ界の巨匠ドナルド・E・ウェストレイク(Donald Edwin Westlake)の別名義のひとつであり「悪党パーカーシリーズ」で知られるリチャード・スターク(Richard Stark)を彷彿とさせる簡潔でスピーディーな文体が、本書の魅力の大きな要因となっています。

 

ドナルド・E・ウェストレイク(1933-2008)
ペンネームはリチャード・スターク他、複数ある。アメリカの小説家で犯罪小説など100冊以上を執筆。

▼ドナルド・E・ウェストレイク

by I, Dinkley CC 表示-継承 3.0

 

以下、「Book」データベースより引用。

親、師、友、恋人、愛する者はみな死んだ―すべてを失った男、ドライバー。

映画のスタント・ドライバーだった彼は、やがて、強盗の逃走車輛の運転手という裏の仕事に手を染める。

罪を犯すことにも慣れてきた頃、突如、強盗グループ内で仲間割れが生じた。命からがら逃げだした彼は、この裏切りの黒幕を探るべく車を駆るが…。

車とともに死地へと赴く青年の波瀾万丈の生きざまを描き出した衝撃のクライム・ノヴェル。

 

▼著者おすすめノワール小説を読む

 

10 ネヴァダの犬たち(ジョン・リドリー)

タイトル(原題) ネヴァダの犬たち(Stray Dogs)
著者 ジョン・リドリー(John Ridley)
発表年 1997年
著者出身国 アメリカ

▼著者:ジョン・リドリー

by Vontaub CC 表示-継承 3.0

 

本作「ネヴァダの犬たち」は、映画やテレビ番組の監督、脚本家としてハリウッドで活躍するジョン・リドリーの処女長編小説です。

1950年代のパルプ・マガジンの香り漂う古典的なノワール小説で、著者は本書の他にも

「愛はいかがわしく(Love is Racket)」

「地獄じゃどいつもタバコを喫う(Everybody Smokes in Hell)」

といった優れたノワール作品を執筆していますので、そちらも併せて読んでいただくことをおすすめします。

 

パルプ・マガジン1900~1950年頃にアメリカで広く流通していた大衆娯楽雑誌の総称。粗悪なパルプ紙を使用していたことからそう呼ばれた。ハードボイルドだけでなくホラーやSFなど、さまざまなジャンル小説の発展を大きく促した。代表的なものに、ウィアード・テイルズ、アメイジング・ストーリーズ、ダイム・ディテクティヴなどがある

 

以下、「Book」データベースより引用。

多額の借金をギャングに返すため、ギャンブラーのジョンは大金を抱え、愛車マスタングでネヴァダ砂漠を疾走していた。だが、突然車が故障した。

修理のため彼は、ちっぽけな町に立ち寄るが、強盗事件に巻き込まれて大事な金を失ってしまう。

金を返す時間が迫る中、彼は美貌の女とその夫の危険な関係の渦中に引きずりこまれていくが。

鮮烈なタッチで描くパルプ・ノワール。

オリヴァー・ストーン監督映画『Uターン』の原作。

 

▼著者おすすめノワール小説を読む

▼本作「ネヴァダの犬たち」の映画版

 

次のページでは「一般市民」が主人公のおすすめノワール小説を紹介していきます。

『ノワール文学入門』目次へ  (全16ページ)

 



スポンサーリンク

 

目次著者

著者:國谷正明

北関東在住の1児のパパ。フリーランスのライターとして、ゲームのシナリオや小説の執筆、記事作成を中心に活動しています。趣味は作曲と爬虫類飼育。好きな作曲家はエリック・サティ。好きな映画監督は深作欣二。好きなアニメはスポンジボブ。好きな学問は民俗学。苦手な調味料はマヨネーズ。敬愛する作家はジム・トンプスン。いいにおいのする文章を書こうと日々苦心しています。お問い合わせはこちらから
facebook(國谷)

ノワール小説おすすめ傑作20選 【警察編】

Webon紹介目次著者
ノワール文学(小説)を知っている方も知らない方も。「ノワール文学とは」から「おすすめノワール作品」までをご紹介。読めばノワール作品に興味が出る事間違い無し。

國谷正明氏による『ノワール文学(ノワール小説)入門』はこちらから

著者:國谷正明

北関東在住の1児のパパ。フリーランスのライターとして、ゲームのシナリオや小説の執筆、記事作成を中心に活動しています。趣味は作曲と爬虫類飼育。好きな作曲家はエリック・サティ。好きな映画監督は深作欣二。好きなアニメはスポンジボブ。好きな学問は民俗学。苦手な調味料はマヨネーズ。敬愛する作家はジム・トンプスン。いいにおいのする文章を書こうと日々苦心しています。お問い合わせはこちらから
facebook(國谷)

 

『ノワール文学入門』目次へ  (全16ページ)

 

このページから第3章です。第3章ではノワール文学(ノワール小説)に興味を持ったという方に向けて4ページに渡りおすすめ作品を

警察編】【裏社会編】【一般市民編】【探偵編

「主人公の職業別」に分類してご紹介していきます。

有名どころからマイナーな作品まで、筆者の独断と偏見で選出しておりますので、中には入手困難なものもあるかもしれませんが、みなさんの素敵な読書体験の手助けとなれば幸いです。

 

このページでは、警察官や保安官といった法の番人を主人公に据えたノワール作品をご紹介します。

 

1 自殺の丘 (ジェイムズ・エルロイ)

タイトル(原題) 自殺の丘(Suicide Hill)
著者 ジェイムズ・エルロイ(James Ellroy)
発表年 1986年
著者出身国 アメリカ合衆国

 

本作「自殺の丘」は「血まみれの月(Blood on the Moon)」「ホプキンズの夜(Because the Night)」に続く、ロイド・ホプキンズ三部作の最終章にあたります。

ロス市警強盗殺人課の部長刑事ロイド・ホプキンズを主人公に据えたこのシリーズでは、すべてを失いながらも狂気じみた執念で犯人を追い詰めていくホプキンズの姿が生々しい筆致で描かれています。

ストーリー上の繋がりが強いので、一作目から順に読んでいただくことをおすすめします。

 

▼ロイド・ホプキンズ シリーズ

発表年 タイトル
1作目 1983年 「血まみれの月」

2作目 1984年 「ホプキンズの夜」

3作目 1986年 「自殺の丘」

 

以下、「Book」データベースより引用。

ロス市内で3人組による銀行強盗事件が続けざまに起きた。

犯人は各銀行を入念に下調べし、不倫進行中の支店長に狙いをつけると、その愛人を人質にとるという手口だった…。

停職処分中のロス市警部長刑事ロイド・ホプキンズは上司に呼ばれ、処分がとけると同時にこの強盗事件の担当を命じられた。ただし、職場はFBIロサンジェルス支部銀行強盗課への出向だった。

調査を開始したホプキンズは、犯人たちに“知性”を嗅ぎ取った。

と同時に彼はこの一件が自分の最後の仕事になると思っていた。市警の上層部が彼を切りたがっていたのだ。そして、市警内の宿敵である上司との最終的対決も予感していた。

『血まみれの月』『ホプキンズの夜』に続くホプキンズ・シリーズ第3弾。

 

▼著者おすすめノワール小説を読む

 

2 血と暴力の国 (コーマック・マッカーシー)

タイトル(原題) 血と暴力の国(No Country for Old Man)
著者 コーマック・マッカーシー(Cormac McCarthy)
発表年 2005年
著者出身国 アメリカ合衆国

 

本作「血と暴力の国」は、全米批評家協会賞や全米図書館賞、ピューリッツァー賞を受賞するなど、現代のアメリカ文学界を代表する作家として名高いコーマック・マッカーシーが著した犯罪小説です。

純文学(娯楽性よりも芸術性に重きを置いた文芸のジャンル)系の作家というイメージが強いマッカーシーですが、本書の他にも「チャイルド・オブ・ゴッド(Child of God)」や「ブラッド・メリディアン(Blood Meridian)」といった作品において、人間の暗部を容赦なく描ききっています。

 

▼チャイルド・オブ・ゴッド

▼ブラッド・メリディアン

 

本作は、老保安官「ベル」ベトナム帰還兵「モス」冷酷な殺人者「シュガー」という三人の登場人物の視点で進行しますが、老保安官ベルが実質的な主人公であると解釈し、こちらのページにてご紹介させていただきます。

 

以下、「Book」データベースより引用。

ヴェトナム帰還兵のモスは、メキシコ国境近くで、撃たれた車両と男たちを発見する。麻薬密売人の銃撃戦があったのだ。

車には莫大な現金が残されていた。モスは覚悟を迫られる。

金を持ち出せば、すべてが変わるだろう…モスを追って、危険な殺人者が動きだす。

彼のあとには無残な死体が転がる。この非情な殺戮を追う老保安官ベル。

突然の血と暴力に染まるフロンティアに、ベルは、そしてモスは、何を見るのか―

“国境三部作”以来の沈黙を破り、新ピューリッツァー賞作家が放つ、鮮烈な犯罪小説。

 

▼著者おすすめノワール小説を読む

 

3 鬼警部アイアンサイド (ジム・トンプスン)

タイトル(原題) 鬼警部アイアンサイド(Ironside)
著者 ジム・トンプスン(Jim Thompson)
発表年 1967年
著者出身国 アメリカ合衆国

 

本作「鬼警部アイアンサイド」は、1967年から1975年にかけてアメリカで放映されていた刑事ドラマ「鬼警部アイアンサイド」のノヴェライズ(映画やドラマなどを小説化すること)です。

スポンサーリンク

テレビドラマの設定に準拠しながらも、ジム・トンプスンらしい要素が随所に現れており、ノワール色は薄いながらもトンプスンファンには堪らない警察小説となっています。

 

ジム・トンプスン

1906-1977。暗黒小説の巨匠として高い評価を得る。スタンリー・キューブリック監督の『突撃』の脚本も手がけている。

 

以下、「Book」データベースより引用。

何者かが放った一発の銃弾がサンフランシスコ市警察の敏腕刑事ロバート・アイアンサイドから下半身の自由を奪ってしまった。

だがその手腕を見込んだ警察は、彼を顧問として迎え、手足となる三人の部下を与える。車椅子を駆り、卑劣な犯罪との闘いの日々は続く…

謎めいた脅迫事件、有力者の息子が起こした轢き逃げ事件、そしてアイアンサイドの部下マークが関わる傷害致死事件。

鬼警部を窮地に追いこむ事件の連続、その背後でほくそ笑む黒幕とは?人気TVシリーズをもとにノワールの巨匠が書き下ろしたオリジナル・ストーリー、ついに登場。

 

▼著者おすすめノワール小説を読む

 

4 タルタロスの審問官(フランク・ティリエ)

タイトル(原題) タルタロスの審問官(Train D’enfer pour Ange Rouge)
著者 フランク・ティリエ(Franck Thilliez)
発表年 2007年
著者出身国 フランス

 

「タルタロスの審問官」はフランス人作家フランク・ティリエによるミステリ小説です。

トマス・ハリス(William Thomas Harris III)が著したサイコ・サスペンスの名作「羊たちの沈黙(The Silence of the Lamb)」を彷彿とさせる残酷な描写が強く目を引きますが、一方で古き良きロマン・ノワールの香りも色濃く漂っています。

 

羊たちの沈黙

精神科医ハンニバル・レクターという猟奇的な殺人を犯していく物語。殺害した人の臓器・肉を食べることから「人食いハンニバル」とも呼ばれる。

 

続編となる「七匹の蛾が鳴く(Deuils de miel)」も併せて読んでいただくことをおすすめします。

 

▼七匹の蛾が鳴く

 

以下、「Book」データベースより引用。

パリ警視庁警視シャルコの妻が誘拐された。シャルコは必死に愛する妻の行方を追うが、杳として知れない。

そんなとき、ある女性の惨殺死体が発見される。ロープで緊縛された上、皮膚をフックにかけて宙づりにされ、さらには眼球をくりぬかれた見るも無惨な死体。

そして明くる日、捜査の担当となったシャルコの元に、「気に入ってくれたかい?」と題されたメールが届き…。

ノワールの新星が描く、奈落よりも深い闇の世界。

 

▼著者おすすめノワール小説を読む

 

5 フィルス(アーヴィン・ウェルシュ)

タイトル(原題) フィルス(Filth)
著者 アーヴィン・ウェルシュ(Irvine Welsh)
発表年 1998年
著者出身国 イギリス

 

本作は、映画と原作小説がともに大ヒットを記録した処女作「トレインスポッティング(Trainspotting)」の著者アーヴィン・ウェルシュによる三作目の長編にあたります。

 

処女作 「トレインスポッティング」

第2作目長編 「マラボゥストーク」

 

実験的な作風で文学界に衝撃を与え続けてきたウェルシュの作品の中でも、本書は特に下劣で実験的な作品であるといえます。

ノワールはおろか警察小説の枠に収まらない前衛的な小説であるため、読み手を大きく選びますが、ノワール文学の可能性を力づくで押し広げた問題作として、無視することのできない一冊です。

 

以下、「Book」データベースより引用。

人生はゲーム、勝者はただひとり、それはおれ。

哲学的サナダムシを腹に宿した無敵のスコットランド人刑事ブルース・ロバートソンは、警部補に昇進するため、同僚刑事たちを陥れる裏工作に余念がない。

そこに殺人事件が発生するが、捜査は難航。果たして真犯人の正体は。

ロバートソンは昇進レースを勝ち抜き、妻子を取り戻せるのか。凍てつく十二月のエディンバラを舞台に繰り広げられる、前代未聞の極悪警察ミステリー。

鬼才アーヴィン・ウェルシュの代表作にして、英国で55万部突破の大ベストセラー。

 

▼著者おすすめノワール小説を読む

 

次のページでは著者がおすすめする「裏社会」がテーマになったノワール小説をご紹介していきます。

『ノワール文学入門』目次へ  (全16ページ)

 



スポンサーリンク

 

目次著者

著者:國谷正明

北関東在住の1児のパパ。フリーランスのライターとして、ゲームのシナリオや小説の執筆、記事作成を中心に活動しています。趣味は作曲と爬虫類飼育。好きな作曲家はエリック・サティ。好きな映画監督は深作欣二。好きなアニメはスポンジボブ。好きな学問は民俗学。苦手な調味料はマヨネーズ。敬愛する作家はジム・トンプスン。いいにおいのする文章を書こうと日々苦心しています。お問い合わせはこちらから
facebook(國谷)

邦楽ロックで使用される代表的な楽器

Webon紹介目次著者
邦楽ロックが大好きな筆者が邦楽ロックの基礎知識やおすすめのバンドなどを解説!

邦楽ロック入門 ~近年注目のおすすめバンドを聴こう~はこちらから!

著者:寺井まさき

めまぐるしい人生を駆け抜けられたのは「邦楽ロック」に救われてから。その魅力を一人でも多くの人に伝えたい。あなたなりの感じ方で邦楽ロックを楽しみ、好きになってもらえたら嬉しいです!お問い合わせはこちらから

 

『邦楽ロック入門』目次へ  (全12ページ)

 

スポンサーリンク



 

この章では邦楽ロックの基礎知識について4ページにわたってお伝えしております。このページでは邦楽ロックの楽器についてお伝えします

邦楽ロックは主に「ギター」「ベース」「ドラム」といった楽器で構成されます。簡単にわかりやすく各楽器の役割を紹介したいと思います。

 

邦楽ロックの主な楽器と役割

1 ギター

 

まずは、邦楽ロックの主な楽器の代表的な存在「ギター」から紹介いたします。

ギターの主な役割はコード(ド・ミ・ソなど複数の音が同時に鳴るハーモニーのこと)を弾くことです。

弦が通常6本あるので最大で6つの音を同時に鳴らすことができます。ドラムとベースが作り上げる音を土台に、ギターによってバンドの音楽に色を与える役割を担っています。

 

▼ギターの音

▼ギターが目立つ曲のイメージ

 

【編集部メモ】
日本のロックシーンを牽引しているギタリストと言えば「HI-STANDARD」の横山健が挙げられるでしょう。「カッコいい」を体現しているような曲の数々は今も世代を越えて支持されております。

 

2 ベース

 

ベースの主な役割は、「ギターには出せない低い音を出すこと」でバンドの演奏に厚みを出します。ベースがないとスカスカ感のある演奏となってしまいます。

ギターが一度に複数の音を鳴らすのに対して、ベースは単音(ひとつの音)のみを鳴らします。

 

▼ベースの音

▼ベースの音(ベンベンと低音で鳴り響いているのがベースです)

music by 魔王魂

 

【編集部メモ】
日本でNO1のベーシストと呼び声が高いのがRIZEのkenkenです。Dragon Ashなどにも参加しており、その演奏を聴けば地味なベースのイメージは一新されることでしょう。

 

3 ドラム

スポンサーリンク

 

ドラムはライブなどでは一番後ろにセットされ、客席からは見にくい位置で演奏するため一見すると地味に思われがちな楽器です。

しかし「指揮者」や「土台」と表現されるほど重要な役割を担っています。

バンドの演奏の「スピード」や「曲のノリ」は、ドラムによって決定されます。ドラムのリズムの安定がなければ演奏全体が崩れてしまいます。

 

▼ドラムの音

 

【編集部メモ】
ドラムが凄いと言われる有名なロックバンドと言えば「凛として時雨」です。2008年に発売された 「Telecastic fake show」を聴けば、初心者の方でも思わず「ドラムうますぎ・・・」と絶句してしまうことでしょう。

 

以上3つが邦楽ロックで演奏される代表的な楽器となります。

まとめると、「ドラム」が曲として不可欠なビートやリズムを生み出し、「ベース」が重みや厚みを加え安定感を出し、それに「ギター」が音階というをつけることで音楽として成立するわけです。

 

必ずしも3つが必要ではない

 

その他にも、現代の邦楽ロックは様々な楽器が用いられています。

ピアノ、シンセサイザー、キーボード、サックス、トランペットなどなど。

この楽器が入ってたら「邦楽ロックじゃない!」なんてことはありません。

 

また使う楽器は3つとも限らないのです。3つではなくてもよいという例を1つ紹介します。

 

日食なつこの『水流のロック』という曲です。

 

 

この曲は数年前に、テレビ朝日の音楽番組「関ジャム~完全燃SHOW」で紹介されて話題になり、YouTubeの視聴回数が100万回を超えました。

この曲はピアノとドラムだけ(おそらくベースなども入っていますが、ここでは言及しません)で演奏されています。

 

番組の中では、

「ピアノでギターとベースの役割を同時にこなしている。それだけではどうしてもリズムやビートを刻むことができないため、最低限の楽器としてドラムが使用されている。現代の音楽シーンは音を追加するという足し算の考え方であるが、この曲は無駄な音や楽器を引いていく引き算の考え方が応用されている」

と紹介されていました。

 

当時この曲をはじめて聴いた時、私は衝撃を受けました。

2つの楽器のみで、こんなかっこいい曲が作れるのかと。

私は音楽の専門的な知識を持ち合わせている訳ではありません。ただ、この曲の「引き算」という考え方がとても新鮮で、「音楽は自由なんだな」と思いました。

 

現在邦楽ロックで用いられる楽器はたくさんあります。しかしどの楽器を使うかは自由なのです。

そんな当たり前だけどなかなか気付けない、とても重要なことをこの曲は教えてくれました。

 

このページでは邦楽ロックに用いられる楽器についてご紹介いたしました。次のページでは、邦楽ロックの歴史をお伝えします。

わかりやすく簡単に説明しましすので、歴史を知ってより邦楽ロックを好きになっていただければと思います。

『邦楽ロック入門』目次へ  (全12ページ)

 

スポンサーリンク



 

目次著者

日本のノワール文学と代表的作家

Webon紹介目次著者
ノワール文学(小説)を知っている方も知らない方も。「ノワール文学とは」から「おすすめノワール作品」までをご紹介。読めばノワール作品に興味が出る事間違い無し。

國谷正明氏による『ノワール文学(ノワール小説)入門』はこちらから

著者:國谷正明

北関東在住の1児のパパ。フリーランスのライターとして、ゲームのシナリオや小説の執筆、記事作成を中心に活動しています。趣味は作曲と爬虫類飼育。好きな作曲家はエリック・サティ。好きな映画監督は深作欣二。好きなアニメはスポンジボブ。好きな学問は民俗学。苦手な調味料はマヨネーズ。敬愛する作家はジム・トンプスン。いいにおいのする文章を書こうと日々苦心しています。お問い合わせはこちらから
facebook(國谷)

 

『ノワール文学入門』目次へ  (全16ページ)

 

 

日本のノワール文学

 

日本のノワールもまたフランス同様、アメリカのハードボイルド小説が邦訳されたことをきっかけに発展しました。

 

アメリカのハードボイルド小説が世界に広まっていった経緯は第1章で解説!(現在第2章)

 

日本ノワールに影響を与えた作家

結城昌治(ゆうき しょうじ)

 

日本ハードボイルドの第一人者ともいえる人物が、結城昌治(ゆうき しょうじ)です。

結城昌治(本名:田村幸雄)は、1927年生まれのミステリ作家です。

彼は早稲田大学法律科を卒業後、東京地方検察庁に就職。事務官を務めますが、就職後まもなく肺結核を患い、数年にわたって療養生活を余儀なくされます。

入院中に執筆した小説が「エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン」の短編コンテストに入選。その後、東京地方検察庁を退職し、ミステリ小説家としての道を歩んでいきます。

 

エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン
1941年にアメリカで創刊したミステリ小説誌。フランス・オーストラリア・日本などでも各国版の「エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン」が発売された。

▼復刻 エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン〈No.1‐3〉

 

「ゴメスの名はゴメス」「夜の終わる時」「暗い落日」など傑作ハードボイルド小説を数多く執筆し、1970年に上梓した短編集「軍旗はためく下に」で直木賞を受賞しました。

同作は深作欣二監督によって映画化されており、戦争映画の名作として根強い人気を誇っています。

 

深作欣二
映画監督・脚本家。千葉真一の初主演作品となる『風来坊探偵 赤い谷の惨劇』で監督デビューした。代表作に「仁義なき戦い」シリーズ・「バトルロワイアル」など。

▼深作欣二氏

▼ゴメスの名はゴメス(画像クリックで書籍詳細へ)

▼夜の終わる時(画像クリックで書籍詳細へ)

▼暗い落日(画像クリックで書籍詳細へ)

▼小説「軍旗はためく下に」(画像クリックで書籍詳細へ)

▼映画「軍旗はためく下に」(画像クリックで作品詳細へ)

 

梁石日(ヤン・ソギル 通名:梁川正雄)

 

梁石日(ヤン・ソギル 通名:梁川正雄)は、1936年生まれのノワール作家です。

在日朝鮮人二世として大阪に生まれた彼は、定時制高校在学中に挑戦文学者/詩人の金時鐘(キム・シジョン)に出会い、詩の世界に没頭します。

その後、事業の失敗を機に大阪を出奔(しゅっぽん)し、仙台へ移り住んだのち、上京してタクシードライバーとして勤務。

スナックで酒を飲みながら語っていたタクシー客とのやりとりが、偶然その場に居合わせた出版編集者の目に留まり、1981年に編集者の勧めで執筆した「タクシー狂躁曲」でデビュー。

 

 

その後も、「夜の河を渡れ」「夜を賭けて」「カオス」など上質なノワール作品を数多く執筆しています。

山本周五郎賞にも選ばれた彼の代表作「血と骨」は、ビートたけし主演で映画化し、大きな話題を呼びました。

 

山本周五郎賞
新潮社の開催する文学賞。2018年受賞作は「ゲームの王国」(著:小川哲)。2018年の選考委員に石田衣良など。

▼夜の河を渡れ(画像クリックで書籍詳細へ)

▼夜を賭けて(画像クリックで書籍詳細へ)

▼カオス(画像クリックで書籍詳細へ)

▼小説「血と骨」(画像クリックで書籍詳細へ)

▼映画「血と骨」(画像クリックでDVD詳細へ)

スポンサーリンク

 

溝口敦(みぞぐち あつし)

 

溝口敦(みぞぐち あつし)は、1942年生まれのジャーナリスト/作家です。

早稲田大学経済学部を卒業後、雑誌編集者や広告代理店勤務を経て、フリーランスのジャーナリストとして活躍。

日本における組織犯罪問題の第一人者として、20代半ばからおよそ半世紀以上にわたって暴力団を取材し続けています。

 

 

ジャーナリストとして数多くのノンフィクション作品を上梓している他、「民暴の帝王」「武闘の帝王」「修羅の帝王」「錬金の帝王」など、長年の取材活動に裏打ちされた臨場感溢れるノワール小説の執筆を手掛けています。

 

▼民暴の帝王(画像クリックで書籍詳細へ)

▼武闘の帝王(画像クリックで書籍詳細へ)

▼修羅の帝王(画像クリックで書籍詳細へ)

▼錬金の帝王(画像クリックで書籍詳細へ)

 

小川勝己(おがわ かつみ)

 

小川勝己(おがわ かつみ)は、1965年生まれのミステリ作家です。2000年、「葬列」で横溝正史ミステリ大賞を受賞しデビュー。

 

横溝正史ミステリ大賞
株式会社KADOKAWA主催・テレビ東京協賛により行われている新人文学賞。探偵小説作家の横溝正史にちなんでミステリ作家を発掘するために開催された。2017年大賞は受賞者該当なし。

 

▼葬列(画像クリックで書籍詳細へ)

 

3、4歳の頃には既に物語を書いていたと語っており、影響を受けた作家としてジム・トンプスンと横溝正史の名を挙げています。

 

ジム・トンプスン
1906-1977。暗黒小説の巨匠として高い評価を得る。スタンリー・キューブリック監督の『突撃』の脚本も手がけている。

ジム・トンプスンは第3章で紹介!(現在第2章) ジム・トンプスンは第3章で紹介!(現在第2章)
横溝正史
推理小説家。「金田一耕助」主役の探偵小説シリーズ(八つ墓村 (角川文庫)など)で有名。

▼横溝正史

 

また、へヴィメタルのファンであることを公言しており、二作目の長編小説「彼岸の奴隷」において日本のへヴィメタルバンド『DEAD END』のヴォーカリストMorrie氏のソロ作の楽曲からタイトルを引用しているだけでなく、作中の重要な場面でも歌詞を引用するなど、激しい傾倒ぶりを示しています。

 

▼彼岸の奴隷(画像クリックで書籍詳細へ)

▼バンド「DEAD END」のヴォーカリスト「Morrie」氏

 

ジム・トンプスンやジェイムズ・エルロイがみせた狂気の模倣ともいうべき「彼岸の奴隷」は、日本ノワール史に残る傑作のひとつといえます。

 

ジェイムズ・エルロイ
(1948-)アメリカの小説家。ロス市警強盗殺人課の部長刑事「ロイド・ホプキンズ」を主人公に据えたこのシリーズで有名。

▼ジェイムズ・エルロイ

by Amadalvarez CC 表示-継承 4.0

ジェイムズ・エルロイは第3章で紹介!(現在第2章) ジェイムズ・エルロイは第3章で紹介!(現在第2章)

 

 

中村文則(なかむら ふみのり)

by CurryTime7-24 CC 表示-継承 3.0

 

また芥川賞や大江健三郎賞を受賞し、誰もが認める実力派作家である中村文則(なかむら ふみのり)が、ノワール文学の分野に貢献した作家に贈られるデイヴィッド・グーディス賞を2014年に日本人として初めて受賞するという快挙を成し遂げています。

 

▼中村文則の代表作「教団X」(画像クリックで書籍詳細へ)

デイヴィッド・グーディス賞
アメリカの文学賞。優れた犯罪小説家に贈られる。中村文則はノワール小説に貢献したとして贈られた。

 

次のページでは各国のノワール文学の特徴と代表的作家を紹介。様々な国のノワール小説に触れればきっとノワール小説をより楽しむことができるはずです。

『ノワール文学入門』目次へ  (全16ページ)

 



スポンサーリンク

 

目次著者

著者:國谷正明

北関東在住の1児のパパ。フリーランスのライターとして、ゲームのシナリオや小説の執筆、記事作成を中心に活動しています。趣味は作曲と爬虫類飼育。好きな作曲家はエリック・サティ。好きな映画監督は深作欣二。好きなアニメはスポンジボブ。好きな学問は民俗学。苦手な調味料はマヨネーズ。敬愛する作家はジム・トンプスン。いいにおいのする文章を書こうと日々苦心しています。お問い合わせはこちらから
facebook(國谷)

邦楽ロックとは

Webon紹介目次著者
邦楽ロックが大好きな筆者が邦楽ロックの基礎知識やおすすめのバンドなどを解説!

邦楽ロック入門 ~近年注目のおすすめバンドを聴こう~はこちらから!

著者:寺井まさき

めまぐるしい人生を駆け抜けられたのは「邦楽ロック」に救われてから。その魅力を一人でも多くの人に伝えたい。あなたなりの感じ方で邦楽ロックを楽しみ、好きになってもらえたら嬉しいです!お問い合わせはこちらから

『邦楽ロック入門』目次へ  (全12ページ)

 

スポンサーリンク



 

この章では4ページにわたって「邦楽ロックの基礎知識」についてお伝えします。基礎知識を知り、より邦楽ロックを好きになって欲しいと思います。

このページでは「邦楽ロックとは何か」についてお伝えします。

 

邦楽ロックとは

 

邦楽ロックという言葉(ジャンル)はすごく曖昧で、正確な定義はないです。

「ロック」という言葉がついていますが、一見すると「これはロックなのか・・・?」と思うような「ロック」というイメージからかけ離れた曲も「邦楽ロック」と呼ばれています。邦楽ロックと呼ばれる曲の範囲はとても広いのです。

邦楽ロックとは何かを理解していただくため、例として2曲紹介します。

 

ASIAN KUNG-FU GENERATION「遥か彼方」

 

まずは、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「遥か彼方」を聴いていただきたいです。この曲は「ロック」という言葉のイメージから、多くの人が想像するような曲ではないかと思います。

 

▼ASIAN KUNG-FU GENERATIONの『遥か彼方』

 

ASIAN KUNG-FU GENERATION
通称「アジカン」。1996年から活動をする4人組の邦楽ロックバンド。代表曲に「リライト」(5thシングル・2004)「ソラニン」(14thシングル・2010)など。

▼ASIAN KUNG-FU GENERATION

 

『はるか彼方』は人気アニメ「NARUTO」のオープニングの曲に使用されました。熱いメッセージがこめられた私の好きな曲の一つです。

 

▼NARUTO(ナルト)

 

いかにも「ロック」という感じのこの曲は、もちろん「邦楽ロック」のジャンルに入ります。

 

Awesome City Club「今夜だけ間違いじゃないことにしてあげる」

 

上記で紹介したASIAN KUNG-FU GENERATIONの曲はいかにも「邦楽ロック」という感じですが、このAwesome City Clubの『今夜だけ間違いじゃないことにしてあげる』は邦楽ロックの曲として聴くと、もしかすると違和感を覚えるかもしれません。

しかし、こちらも邦楽ロックの人気曲の一つです。

 

▼Awesome City Club「今夜だけ間違いじゃないことにしてあげる」(3rdシングル・2017)

Awesome City Club
2013年から活動している男3女2の5人組バンド。略して「ACC」とも呼ばれる。代表曲に「Don’t Think, Fee」(2ndシングル・2016)「今夜だけ間違いじゃないことにしてあげる」(先述)など。

 

この「クラブで流れていて、思わず踊りだしてしまいそうな曲」もれっきとした邦楽ロックなのです。

スポンサーリンク

実際のところ「邦楽ロック」というジャンルはその場面や話者によって指す範囲が異なることは事実です。

 

▼邦楽ロックのアーティストの例

アーティスト 公式PV
KANA-BOON
ONE OK ROCK
フレデリック
ゲスの極み乙女。
米津玄師
back number
マキシマム ザ ホルモン

 

邦楽ロックの定義

 

邦楽ロックという言葉は曖昧なものであり、定義づけるのは難しいです。

ここでは私の独断と偏見の元「邦楽ロック」を以下の様に定義づけます!

 

  • ①日本人(あるいは主な活動地域が日本である外国人)で、
  • ②ロックであること

 

①日本人(あるいは主な活動地域が日本である外国人)は説明の通りです。「邦楽」は『日本の音楽』という意味ですので。

ただ、②の「ロックであること」というのは、そもそも「ロックとは何か?」と思う方もいると思います。

ここで「ロック」とは

  • 曲を製作し、
  • バンド(音楽を演奏する集団)でよく用いられている楽器(ギターやドラム)を使って演奏されている、
  • メッセージ性がある音楽

というものをロックとしたいと思います。

つまり、バンドでよく用いられる楽器を演奏し、メッセージ性のある曲を作成している日本人(あるいは主な活動地域が日本である外国人)が邦楽ロックバンドというわけです。

 

邦楽ロックの楽器については次のページで解説!

 

定義は曖昧なものなので、まずはあれこれ考えるのではなく「なんとなくこんなもんだろうな」とぼんやりとしたイメージを大切にしてもらえれば徐々にわかってくると思います!

邦楽ロックというジャンルはとても曖昧です。私の定義づけに納得いかない人もいるかと思います。

ただ、邦楽ロックというジャンルの定義が人それぞれ異なっていいと思います。むしろ「異なっていること」が正解なのかもしれません。

 

次のページでは「邦楽ロックで使用される代表的な楽器」についてお伝えします。これを知れば、さらに「邦楽ロックとは何か」という理解が深まるかと思います。

『邦楽ロック入門』目次へ  (全12ページ)

 

スポンサーリンク



 

目次著者

ノワール文学(ノワール小説)入門

著者:國谷正明

北関東在住の1児のパパ。フリーランスのライターとして、ゲームのシナリオや小説の執筆、記事作成を中心に活動しています。敬愛する作家はジム・トンプスン。いいにおいのする文章を書こうと日々苦心しています。お問い合わせはこちらから
facebook(國谷)

 

ノワール小説というジャンルを知っていますか?読んでみれば誰でも少しは共感できる部分があるはずです。「ノワール文学とは何か」から「おすすめのノワール小説」までノワール文学が大好きな著者が解説をしていきます。

ノワールという言葉を始めて聞く方もノワール文学に既に興味がある方も読めばハマる事間違いなし!

 

~~ノワールの世界に触れることで、わたしたちは自分自身さえ自覚していない内面の奥深くを知ることができます。それは、わたしたちに新たな視点で世界を見るきっかけをもたらし、より味わい深い人生を送るための良い手助けとなることでしょう。~~
はじめに「はじめに ~ノワール文学を紹介するにあたって~」より

 

はじめに

ノワール文学を読んだ事がある方もノワール文学をまだ読んだ事が無い方もまずはノワール文学に対する著者の意見を聞いてみましょう。きっとノワール文学について興味が出て、読んでみたくなるはずです。

はじめに ~ノワール文学を紹介するにあたって~

 

第1章 ノワール文学とは

ノワール文学とは何か。ノワール文学の定義からノワール文学がどのようにして発生したのか、そして現在のノワール文学はどのようなものなのか。ノワール文学の基礎知識をここで学ぶ事でノワール文学により興味が出るでしょう。

ノワール文学とは 【ノワール文学の定義】

ノワール文学とは② 【ノワール文学の発生】

ノワール文学とは③ 【ノワール文学の発展】

ノワール文学とは④ 【ノワール文学の現在】

 

第2章 各国のノワール文学

世界各地で読まれているノワール文学。アメリカ・フランス、そして日本と地域によってノワール文学にどのような特色があるのかを知る事であなたにぴったりのノワール文学作家が見つかるかもしれません。

アメリカのノワール文学と代表的作家

フランスのノワール文学と代表的作家

日本のノワール文学と代表的作家

その他国々のノワール文学と代表的作家

 

第3章 ノワール小説傑作選

ノワール小説は警察や裏社会がテーマになっている物語が多く存在します。おすすめすべきノワール小説をテーマ別に紹介していますのでこちらの中から気になるノワール小説を是非お読みください!

ノワール小説おすすめ傑作20選 【警察編】

ノワール小説おすすめ傑作20選 【裏社会編】

ノワール小説おすすめ傑作20選 【一般市民編】

ノワール小説おすすめ傑作20選 【探偵編】

 

第4章 ポップカルチャーに潜むノワール

ノワールは小説だけにとどまりません。私たちが普段目にする映画やコミック、そして音楽の分野にまで影響を与えているのです。活字がどうしても苦手という方は映画や漫画・音楽からノワールに親しんでみてもいいかもしれません。

おすすめフィルム・ノワール傑作5選

おすすめノワールコミック(まんが)傑作5選

ブラックメタルとノワール文学の関係

 



スポンサーリンク

 

邦楽ロックが与えてくれるもの

Webon紹介目次著者
邦楽ロックが大好きな筆者が邦楽ロックの基礎知識やおすすめのバンドなどを解説!

邦楽ロック入門 ~近年注目のおすすめバンドを聴こう~はこちらから!

著者:寺井まさき

めまぐるしい人生を駆け抜けられたのは「邦楽ロック」に救われてから。その魅力を一人でも多くの人に伝えたい。あなたなりの感じ方で邦楽ロックを楽しみ、好きになってもらえたら嬉しいです!お問い合わせはこちらから

 

『邦楽ロック入門』目次へ  (全12ページ)

 



スポンサーリンク

 

邦楽ロックは日常に溢れている

 

私は「邦楽ロック」が好きなサラリーマンです。

「邦楽ロック」という名称に聞き覚えがない方もいるかもしれません。ただ、邦楽ロックは身近な場面でよく耳にしていると思います。

邦楽ロックはCM、アニメのテーマソング、スーパーの店内、高校野球の応援歌などの様々な場面で用いられています。

 

▼邦楽ロックのCM使用例

CM 曲名/アーティスト 映像
資生堂の日焼け止め『アネッサ』 多分、風。/サカナクション ▼CM
本田技研工業株式会社『VEZEL』 808/Suchmos ▼『808』MV

 

▼高校野球で使用された邦楽ロックの応援歌の例

曲名 アーティスト 公式PV
女々しくて。 ゴールデンボンバー
RPG SEKAI NO OWARI
心絵 ロードオブメジャー
風吹けば恋 チャットモンチー

 

邦楽ロックが与えてくれるもの

 

そんな邦楽ロックですが、私は「邦楽ロック」を聴くことで、得ることができるものが2つあると思っております。

それは、

  • 気付き
  • 色彩

です。

 

ここから話すことは精神的な話になりますが、わかりやすく具体的に説明できればと思います。

 

① 気づき

 

まずはRADWINPSの「おしゃかしゃま」を例に「気づき」とは何かについてお伝えします。

 

RADWINPS
2001年から活動している4人組の邦楽ロックバンド。大ヒット映画「君の名は」の主題歌「前前前世」などが代表曲。

 

RADWINPS「おしゃかしゃま」

▲『おしゃかしゃま』MV

 

<カラスが増えたから殺します

さらに猿が増えたから減らします

でもパンダは減ったから増やします

けど人類は増えても増やします

僕らはいつでも神様に

願って拝んでてもいつしか

そうさ僕ら人類が神様に

気付いてたらなってたの 何様なのさ>

 

これは私が大好きな邦楽ロックバンドRADWIMPSの『おしゃかしゃま』という曲の冒頭の歌詞です。

 

この歌詞を聴いてハッ!としない人はいないかと思います。

私も始めてこの曲を聴いたときに衝撃を受けました。

そして「確かにそうだな」と激しく同意させられました。

 

カラスや猿が増えて生活に支障が出たから殺す。

パンダは減ってしまって絶滅するとかわいそうだから増やす。

人間は増えても増やし続ける。

昔から人間は「神」という存在を「絶対的な人知を超越するもの」として崇めてきたが、知らぬ間に他の生物系を支配するようなそんな絶対的な存在になっていた。

 

そんなこと皆さん普段考えますか!?

私はまっっっっったく考えていませんでした(笑)

というか考えようとしても考えられません。

 

人口問題はニュースを見ていればたびたび報道される社会問題です。『おしゃかしゃま』は、その問題にフォーカスを当て、鋭い問いかけを投げかけています。

このように邦楽ロックは、普段過ごしている学校や職場では、なかなか気づくことができない、新しい視点から物事を考えるヒントを与えてくれるのです。

 

ONE OK ROCK「キミシダイ列車」

 

邦楽ロックが与えてくれる「気づき」について、私の好きな邦楽ロックバンドONE OK ROCKの曲を例に、さらにお伝えいたします。

 

ONE OK ROCK
2005年から活動している日本のロックバンド。海外でも人気が高い。ボーカルのTaka氏は森進一と森昌子の長男。代表曲に「wherever you are」など。

スポンサーリンク

 

ONE OK ROCKの『キミシダイ列車』という曲の歌詞の一部を引用します。

 

<こんりんざい僕は言わせぬから

「過去がこうだ!だから未来もこうさ!!」

もうくだらんこれだから嫌になる

「もういいやこのまま死んじゃって」

…って思うほどバカに生きてるから

ホラ気付けばまた今日も歌ってる!!>

 

「過去も同じようなことがあった。だからきっと未来も同じことの繰り返しだ。」

そんな風に諦めたことありませんか?

 

『簡単に諦めるのではなく「もういいや、このまま死んじゃって」と思えるぐらい努力してみようよ。そうすれば、うまくいかないこともうまくいくかもよ。』

この曲にはそんな熱いメッセージが込められています。

 

10年、20年と生きていれば、その人なりの物の見方や考え方、捉え方が定まってきます。

人間は変化を好まない動物です。たとえ変わろうと思っても何かのきっかけがなければ、変わることは容易ではありません。さらに変わることが必ずしもよいことであるとは思いません。

しかし、ものの見方や考え方の選択肢を一つ増えるだけで豊かな発想ができるようになります。

 

「上司が自分だけに厳しくするのは、嫌われているからなのかな。

いや、まてよ。もしかしたら、自分に期待を寄せてあえて成長を促すために厳しくしてくれているのかも!」

 

これは極端な例かもしれませんが、別の視点から物事を考えられるようになることで、新たな気付き発想が可能になります。

邦楽ロックは新たな気付きを与えてくるので、あなたの人生をより豊かにする可能性があると思っています。

 

② 色彩

 

邦楽ロックは人間誰しもが持っている「感情」に色を与え、あなたの目の前に広がる世界をより色濃いものへと変化させます。

 

RADWINPS「me me she」

 

例えばあなたが、長年付き合った彼女に別れを告げられ、途方にくれひどく落ち込んでいたとします。そんな時にこんな曲がテレビから流れてきたらどうでしょう。

 

▼「me me she」MV

 

<さよならと一緒に

教えて欲しかったよ

あの約束の破り方を

他の誰かの愛し方を

だけど本当は知りたくないんだ>

 

これはRADWIMPSの『me me she』という曲のサビの歌詞です。

こんなの大号泣不可避ですよね(笑)

実は私も失恋したときはよくこの曲を聞いて泣きまくる常習犯です(照)

 

失恋は誰しも経験したことがあるかと思います。

その時に感じる、無常観や後悔などはあなただけが感じる特別な感情ではありません。

同じ経験のある人が必ず抱く、要はあるあるな感情なのです。

 

失恋での悲しみを色で表すと真っ青が当てはまるかと思います。

悲しみの明け暮れているとき、自分の世界を「真っ青」にすればいい。

その沸き立つ感情を無理に押さえつける必要は無いのです。

そして嬉しいことがあったときは思いっきり喜び、その時間を楽しめばよいのです。

そうすることで、あなたの感情がより濃いものになり、見えるもの、聞くもの、感じるもの、それぞれがより色濃いものとなって感じることができるようになるはずです。

邦楽ロックはあなたが抱く感情に、より濃い色を加えることで色彩豊かな人生を送るための手助けをしてくれるのです。このことから、邦楽ロックを聴いて与えられるものは大きいと言えるかと思います。

 

第2章では感情別に邦楽ロックのおすすめをご紹介!(現在「はじめに」)

 

 

ここまで実際の邦楽ロックの歌詞を用いながら、皆さんに邦楽ロックが与えてくれるものについてお伝えしました。ぜひとも、皆さんには私の好きな邦楽ロックを好きになって欲しいと思っております。

次のページからは4ページにわたって「邦楽ロックの基礎知識」についてお伝えします。「邦楽ロックとは何か?」ということから、楽器、歴史、国内外での評価などについて解説いたします。

 

『邦楽ロック入門』目次へ  (全12ページ)

 



スポンサーリンク

 

目次著者

邦楽ロック入門 ~近年注目のおすすめバンドを聴こう~

著 寺井まさき

めまぐるしい人生を駆け抜けられたのは「邦楽ロック」に救われてから。その魅力を一人でも多くの人に伝えたい。あなたなりの感じ方で邦楽ロックを楽しみ、好きになってもらえたら嬉しいです!お問い合わせはこちらから

はじめに

邦楽ロックは聴くことによって得られるものがあり、人生を豊かにしてくれるものであると筆者は考えています。ここでは邦楽ロックが与えてくれるについてお伝えします。

邦楽ロックが与えてくれるもの

第1章 基礎知識

「邦楽ロック」は定義が曖昧でよくよく考えると「邦楽ロックって何だろう」と疑問に思う方も多いと思います。ここでは邦楽ロックの基礎知識についてお伝えします。

邦楽ロックとは
邦楽ロックで使用される代表的な楽器
邦楽ロックの歴史
映画ドラマの使用例・海外で活躍するバンド有料会員

第2章 曲・バンド

ここからは邦楽ロックおすすめの曲やバンドを紹介します。ジャンル別にお伝えしますので近年の邦楽ロック事情にについても詳しくなるかと思います。

初心者におすすめの邦楽ロック12選有料会員
おすすめバンド23選 【人気バンド編】
おすすめバンド23選 【ガールズバンド編】
おすすめバンド23選 【エモいバンド編】
おすすめバンド23選 【ボーカロイド編】

第3章 おわりに

邦楽ロックは筆者を救ってくれた存在です。最後に邦楽ロックに対する筆者の想いをお伝えいたします。

邦楽ロックの可能性は無限大
【番外編】
邦楽ロックの聴く以外の3つの楽しみ方有料会員

 

他の音楽Webonはこちら

音楽系Webonを是非お読みください!
スターダストレビュー・角松敏生・岡村靖幸・山下達郎・クラシックetc.