ファイヤーキング ジェダイ解説<基礎知識・多く流通している理由など>

 

このページではミルクグラスの定番「ファイヤーキング ジェダイ」について分かりやすく解説をします。基礎的なことから、ジェダイがなぜ多く流通しているかなどについても解説します。

 

※このページはミルクグラス収集歴10年以上の大柴あまね氏による『ミルクグラス入門』の内容をWebon編集部がまとめたものです。

▼「ミルクグラス入門」(全14ページ)

 

ファイヤーキング  ジェダイとは

▲ファイヤーキング ジェダイ Dハンドルマグ

そもそもミルクグラスって何?

 

「ファイヤーキング ジェダイ」はミルクグラスの一種です。

ミルクグラスは1950年頃のアメリカで誕生したヴィンテージ食器です。乳白色が練り込まれたガラスである「ミルクグラス」を使用した食器のことを指します。「ミルクガラス」とも呼ばれます。

美しく可愛らしいミルク色のガラス食器は、アメリカの一般家庭だけでなく、数多くの飲食店で親しまれてきました。その波ははるか遠くの日本にも。そして現代ではヴィンテージ食器として収集家や愛好家に長く愛されています。

 

 

ファイヤーキング ジェダイとは

 

「ファイヤーキング ジェダイ」は「ファイヤーキング」というブランドのジェダイ(翡翠色)カラーの商品です。

「ファイヤーキング」はミルクグラスの製造販売を行うアンカーホッキング社の代名詞と言われるほど広く知れ渡っているブランドのミルクグラス。そんなファイヤーキングの中でも「ジェダイ」は代表的存在です。

 

なぜジェダイのマグカップをよく目にする?

 

ミルクグラスを探すと、緑色(正確には「翡翠色」)のマグカップをよく目にすると思います。

これはミルクグラスが誕生した間もない頃のアメリカでファイヤーキングのJADITE(ジェダイ=翡翠色)が大人気となったため多く生産され、ミルクグラスと言えばこの色になりました。

さらにあまりに人気だっためファイヤーキングというブランドだけでなく、他社も真似し「Jad-ite」や「Jade-ite」と微妙に名前を変えて販売された結果、似た色のものがたくさん出回ることとなったのです。

 

 

ファイヤーキングは当時のアメリカでも大人気でしたが、現代の日本人が特にとても好きで、日本ではこれに偏って流通しています。

そのため日本人が買ってくれるからという理由でバイヤーもたくさん仕入れています。現地のアメリカではもう無くなってきており、そのほとんどを日本人コレクターが所有しているという話をバイヤーさんから聞きました。

 

 

ファイヤーキング ジェダイが復活?

 

このファイヤーキングは1986年に製造が終了するまで大量生産され続け、レストランやカフェをはじめ家庭用食器としてもとても愛されていました。

アンカーホッキング社が製造を終了してからも中古品として世の中に出回り、現在ではヴィンテージ食器の代表として愛され続けています。

このアンカーホッキング社は現在でもたくさんのガラス製品を製造しているガラス会社なのですが、近年では「ファイヤーキングジャパン」として復活し、耐熱皿や所ジョージさんをはじめとした有名タレントのカップも販売しています。

 

▼ファイヤーキングジャパン公式HP


引用:https://fireking-japan.com/

 

ファイヤーキングの主な購入場所

 

ファイヤーキング専門店は全国にありますので、初めてならまず専門店から行ってみましょう。レアなものもありますが初めてでも手に取りやすい価格の商品も揃えられています。

おすすめは東京都杉並区高円寺にある「DEALERSHIP(ディーラーシップ)」です。常時2500個もの品ぞろえで、お気に入りの一品がきっと見つかります。

 

▼DEALERSHIPの店舗情報

店名 DEALERSHIP
営業時間 12:00-20:00
定休日 無休
公式ホームページ http://www.dealer-ship.com/
場所 東京都杉並区高円寺南3-45-18-2F
(JR 高円寺駅 南口より徒歩5分)

 

 

ファイヤーキング ジェダイ Dハンドルマグの相場

状態 相場
Mint(未使用品) 2万円前後
Excellent(使用感が少なく大変キレイ) 1万円~1万5千円程度
Very good(使用感あり) 6000円~1万円程度
Good(使用感はかなりあり) 3000円~5000円程度

※年代、傷の有無、箱の有無などでも大きく変わります。またイベントで購入すると若干安くなります。

 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

[VINTAGE] FireKing(ファイヤーキング) ジェダイDハンドルマグ
価格:8618円(税込、送料別) (2019/3/29時点)

 

ファイヤーキングの「Mint」などの状態についてはこちらで解説! ファイヤーキングの「Mint」などの状態についてはこちらで解説!

 

ジャネット・マッキーのジェダイとの違い

 

ガラス製造の長い歴史があるマッキー社とジャネット社。

マッキー社は1900年代に入りミルクグラス製造を開始。キッチンディナーウェア(家庭の食卓で使う食器類)を世に広めた功績はとても大きく、美しい食器だけでなく、多くのコレクターをも生み出したと言えるでしょう。

ジャネット社もライバル会社と競うようにミルクグラスを製造販売していました。

現在ではメジャーな色であるミルキーグリーンの「ジェダイ」は、実はこの時代のジャネット社が開発したのです。ジャネット社がジェダイを開発し、それをアンカーホッキング社が真似して作った「ファイヤーキングのジェダイ」が流行しました。

ジャネット・マッキーといえば、ジャネット社の時に製造されたジェダイカラーのミルクグラスです。現在人気のファイヤーキングのジェダイとはまた違い、白みの少し強い不透明感のある色が大きな特徴です。

 

 

以上「ファイヤーキング ジェダイ」の紹介でした。ミルクグラスについて詳しく知りたい方は「ミルクグラス入門」をご覧くださいませ。「基礎知識」「魅力」「歴史」「購入方法」などなどミルクグラスを体系的にゼロから学ぶことができます。

▼「ミルクグラス入門」(全14ページ)

ミルクグラス写真館 ~見て楽しむミルクグラス~

 

このページはミルクグラスを見て楽しんでいただくページです。

ミルクグラスマニアの大柴あまね氏(現在30代後半)10代の頃からミルクグラスの情報を収集し、そして集めてきたコレクションの数々をご覧ください。

ミルクグラスを視覚的に楽しむことで、きっと集めてみたくなることでしょう。

▼大柴あまね氏の『ミルクグラス入門』(全14ページ)はこちらから

 

コレクションの棚

 

こちらは、長年収集を重ねてきたミルクグラスのコレクションの棚です。ミルクグラスの収集棚は色が鮮やかで、眺めているだけで収集したくなってきます!

 

 

ミルクグラスをブランドごとに鑑賞する

ファイヤーキング

 

ミルクグラスの代表的なブランドであるファイヤーキング。

ファイヤーキングは種類豊富なのが特徴!色や形の組み合わせは、今となっては数えきれません!マグカップの側面の絶妙な曲線が素晴らしいですね。

 

▼Dハンドルマグ

▼ファイヤーキング ギンガムスタッキング

▼ファイヤーキング キンバリー

▼ファイヤーキングキンバリー バリエーション

▼右からキンバリー、コンコード、スタッキング

▼ファイヤーキング デミタスカップアンドソーサー

▼ファイヤーキング コンコード

▼ファイヤーキング リブボトム

 

 

パイレックス

 

大きな特徴は、ボウルやカップの周りをぐるりと覆う美しい模様。繊細な技術が生み出した、現代でも充分通用する細やかなデザインは当時から絶大な人気を誇りました。

 

▼クレイジーデイジーとコレールのソーサー

 

 

ヘーゼルアトラス

 

ヘーゼルアトラスの大きな特徴は、全体的に珍しい形のものが多く他のメーカーにはない形のマグやカップがあることです。パッと見てその形からヘーゼルアトラスのものだと分かるものが多くあります。

例えば「チャイルドマグ(子供用の小さいマグ)」は小さな子供でも持てるようハンドルが小さめに作られており、絵柄も子供の好むキャラクターや色に仕上げています。

 

▼ヘーゼルアトラス チャイルドマグ

▼ヘーゼルアトラス キャンディストライプタンブラー

 

 

フェデラル

 

ミルクグラスマニアの大柴氏のおすすめは黒地に金色の星座のイラストが施された「ゾディアック」です。

真っ黒のペイントはミルクグラスの良さを殺しているようにも見えますが、気品があってとても美しい色。

 

▼フェデラル ゾディアックマグ

▼フェデラル オーロラマグ(フェデラルの定番)

 

 

グラスベイク

 

スープに特化したマグがあるのがグラスベイクの特徴です。

「毎日使えるマグ」を追求しているメーカーの姿勢が使いやすさにあらわれています。400ccも入る大きなスープカップは毎食使える超実用品!

 

▼400cc入る大きなスープカップ

 

 

アドバタイジングカップ

 

ミルクガラスのカップには企業広告やロゴの入ったものがあります。広告入りのマグカップは「アドバタイジングカップ」と言い、「アドマグ」と省略して呼ばれております。アドマグ専門のコレクターもたくさんいます。

 

▼アドマグ

▼アドマグ

 

 

プレート

 

ミルクグラスはマグカップが多いですが、プレートなど、色々な種類のミルクグラスがあるのです。

 

▼プレート(スイーツとも相性バツグン!)

 

 

以上、ミルクグラス写真館でした。ミルクグラスは見ても楽しいですが、他にも様々な魅力があるのです。ぜひ、魅力を知ってミルクグラスを集めてみてはいかがでしょうか。

 

▼大柴あまね氏の『ミルクグラス入門』(全14ページ)はこちらから

おすすめミルクグラスをシーン別に紹介!

Webon紹介目次著者
ミルクグラスは1950年頃のアメリカで誕生したヴィンテージ食器です。ミルクグラスはヴィンテージなのに丈夫でリーズナブル!ハイセンスで可愛くどんな料理にも合わすことができる「日常で使えるヴィンテージ食器」なのです!

『ミルクグラス入門~日常で使えるヴィンテージ食器~』はこちらから!

著者:大柴あまね

30代後半女性。10代の頃からミルクグラスの情報を収集。20代後半から購入しはじめ収集歴は10年程度。現在は定期的に専門店に通い流通をチェックしている。

お問い合わせはこちらから

 

『ミルクグラス入門』目次へ  (全14ページ)

 

ミルクグラス(ミルクガラス)の魅力は、なんといっても「毎日使えるヴィンテージ食器」であること!

可愛いミルク色の食器が食卓に並んだら、お料理も映えてとてもオシャレになり、ミルキーカラーが優しい雰囲気を作ってくれます。

そんなミルクグラスを食卓で使ってみましょう。

このページでは「スイーツ」「朝食」「和食」などシーン別におすすめのミルクグラスを紹介いたします。

 

スイーツ

 

スイーツとミルクグラスは相性抜群です。

優しい色合いのミルクグラスのプレートに色鮮やかなスイーツを置いたら、それだけで一気に華やかに!ミルクグラスのプレートは単体では淡く優しい色なので、イチゴやチョコなどの濃いビビットなカラーが乗るととても映えるのです。

 

▼スイーツに合うおすすめミルクグラス(楽天)

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価格:8618円(税込、送料別) (2019/4/4時点)

 

またミルクグラスには様々な種類のプレートがありますので、どんな色のスイーツにも合わせることができるのです。

 

 

スイーツにはぜひとも、紅茶やコーヒーなどの飲み物をお供にしたいものですね。

ミルクグラスは毎日の飲み物のために色々なカップが作られています。たとえばコーヒー専用、紅茶専用はもちろん、炭酸ドリンク専用のソーダマグというカップもあります。

それぞれ形状が違います。

コーヒーは深みがある典型的なマグカップタイプです。紅茶用はコーヒー用よりも浅く飲み口が広いものです(西洋食器では共通の特徴です)。

ソーダマグは縦長で深く上部が広くなっています。これは注いだ時に泡がもこもこと増えて上がってきてもこぼれないようになっています。

 

▼ソーダマグ(画像クリックで商品詳細へ)

 

カップ&ソーサー

 

少しエレガントに過ごしたいならカップ&ソーサはいかがでしょうか。

カップ&ソーサは他のコップよりも薄い作りになっています。そのため、光に当たるとコーヒーの濃い色がうっすらと乳白色に透けて、ガラスの良さを楽しむことができます。

また飲み口が広いのも光に透けやすくなっている理由のひとつで、ソーサから持ち上げて傾けた時透けて美しい印象があります。

 

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朝食

 

朝食なら手軽なセットがおすすめです。

オシャレな形のプレートに専用のカップが組み合わされたスナックセットというものがあります。これなら朝のトーストとコーヒーが同じお皿に収まります。

オシャレなワンプレートでカフェ気分を味わえそうですね。

もしサラダやゆでたまごをつけたいなら、ドリンクを入れずにこのカップに盛り付けてみるのもありです。ランチにもおやつにも使えるカップとプレートのセットなのです。

 

▼朝食のおすすめのお手軽セット(楽天)

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和食

 

和食にもミルクグラスはぴったりです。

もしあなたが「純和食派」でも美しく可愛らしいミルクグラスが使えます。ミルクグラスはとにかくたくさんの種類がありますので、どんなお料理にもぴったりのものが必ず見つかります。

 

和食をシックに演出

 

もし和食をシック(=上品で落ち着いていること)に演出したいなら、オールドパイレックスの「Terra」シリーズがおすすめです。

グラスの落ち着いた色合いが緑茶に合うのはもちろん、ハンドルなしのカップは耐熱ガラスなので茶碗蒸しにもOK。

 

▼おすすめオールドパイレックス「Terra」シリーズ(楽天)

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色鮮やかな日本食に

 

色鮮やかなお料理なら、こちらのファイヤーキング・アイボリーカラーのスーププレートがおすすめです。肉じゃがなどの煮物が美しくまとまります。

スーププレートは微妙な深みが使いやすく、さらに色みを抑えたアイボリーが効いて違和感なく和の食卓に溶け込みます。

あえて真っ白ではないプレートの効果で、グッと日本らしさが出てきますね。

 

▼色鮮やかなお料理におすすめミルクグラス(楽天)

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味噌汁のお椀

 

味噌汁はお椀を使うべき?

いいえ、こちらの大きなスープマグはどうでしょうか?

汁物の色とマッチするイエロー系なら違和感なく並べられます。スープマグに入れればご飯のお供が可愛らしく見えます。和食に使っても食卓で浮くことはありません。

日本の料理と言えば「和食器」というイメージがあると思いますが、そんな常識を華麗に覆してくれるのがミルクグラスの良さなのです。

 

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ミルクグラスの食器をそろえて楽しむ

 

ミルクグラスにはそろえる楽しみがあります。下記の方法を参考にお試しくださいませ。

 

パターンでそろえる

▲ファイヤーキング・フルーレット

 

そろえる楽しみを堪能するのであればファイヤーキング・フルーレット(写真上)のように、使うものを一通り揃えてしまうのが一番簡単でしょう。

現在はコレクションとして販売されているため、カップ&ソーサですら別々に取引されていますが、元々はセットのものとして販売されていました。

現在では箱が残っているものは大変貴重です。箱に入っている品物は未使用品の証であり、未使用のミルクグラスはなかなか見つからない為とても貴重なのです。

状態がいいものは見つけたら即、手に入れたいですね。(ミルクグラスの状態については第3章で解説)

 

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ファイヤーキング フルーレット ディナーウエアーボックスセット 4P 【箱入りMINT】【あす楽】
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色でそろえる

 

ミルクグラスには様々な色や柄があります。色違いでシリーズ化されているものもありますが、色だけで集めてみてもいいでしょう。

 

【コラム】色違いでシリーズ化されているもの

ちなみに色違いでシリーズ化されているものでえば、ファイヤーキングの「スワール」が定番かと思います。

▼「スワール」(画像クリックで商品詳細へ)

「ピンク」と「金リムホワイト」があり、同じ形の食器でも色違いで出されています。また「ピーチラスター」も同じ形ですが色違いとして出されています。

 

チェック柄や単色、ドット柄など形やブランドが違っても黄色だけで集めてみることもできます。またピーチラスターだけで食卓を作ってみるなど、こだわり始めたら際限ありません。

 

【コラム】ピーチラスターの見分け方

ピーチラスターはファイヤーキングシリーズの一種。特徴は輝くようなテカテカの塗料でオレンジ色のものです。

▼ファイヤーキング ピーチラスター(画像クリックで商品詳細へ)

似たもので「カッパーティント」というものもありますが、こちらとの違いは「内側までインク塗装されているかどうか」です。ピーチラスターは「オレンジが濃い」「テカテカ」「内側まで塗装されている」カッパーティントは「オレンジが淡い」「テカリが弱い」「内側には塗装されていない」こちらで二つを見分けています。

ピーチラスターの色は他のメーカーも使用しており本来はファイヤーキングだけのものではありません。ですが一般的には「ファイヤーキングのピーチラスター」という意味で使われることが大変多いです。

 

色だけで揃えると、製造メーカーが使っている色の微妙な違いが分かってきます。

ファイヤーキングは青が濃いけれど、グラスベイクは少し薄くてほのかな雰囲気・・・そんな風に楽しめたら、あなたもビギナーさん卒業間近かもしれません!

 

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【税抜合計6000円以上お買い上げで20%OFF】 ファイヤーキング スタッキング マグカップ 【ミント】ボールドカラーズ 4カラー 箱付き【再入13回目】
価格:18360円(税込、送料別) (2019/4/4時点)

 

以上、おすすめミルクグラスをシーン別に紹介しました。

この章ではミルクグラスにどんな種類があるのかについてお伝えしてきました。次の章では6ページにわたってミルクグラスの主要な6つのブランドを紹介いたします。

『ミルクグラス入門』目次へ  (全14ページ)



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目次著者

著者:大柴あまね

30代後半女性。10代の頃からミルクグラスの情報を収集。20代後半から購入しはじめ収集歴は10年程度。現在は定期的に専門店に通い流通をチェックしている。

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ミルクグラスが登場する映画

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ミルクグラスは1950年頃のアメリカで誕生したヴィンテージ食器です。ミルクグラスはヴィンテージなのに丈夫でリーズナブル!ハイセンスで可愛くどんな料理にも合わすことができる「日常で使えるヴィンテージ食器」なのです!

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ミルクグラスがオシャレな小物として登場している作品はいくつかあります。ミルクグラスが好きな者としては、ミルクグラスを発見するだけでもとても楽しいです。

以下では、ミルクグラスが登場する映画やドラマを紹介します。

 

【コラム】マニアのミルクグラスの楽しみ方!

ミルクグラスが好き方は映画などで自然とミルクグラスを探してしまいます。私はミルクグラスオタクですので、映画のストーリーやセリフなどそっちのけで探して見てしまいます。

オタクではなくビギナー寄りの読者様に楽しんでいただきたいと思うのは、「古き良きアメリカの雰囲気に馴染んでいるところ」「ポップなカラー」「男性にも女性にも可愛らしく使える雰囲気」です。映画ではキッチンや食卓などミルクグラスが流通していた時代を再現していますので、良い使用例だなと思います。

食器単体で見るよりも使用例があったほうがより良さが伝わるかと思いますので、映画で使用されているところをぜひ見て頂きたいと思っています。

 

8月のメモワール

公開 1994年11月4日(日本)
製作国 アメリカ合衆国
上映時間 126分
監督 ジョン・アヴネット
キャスト イライジャ・ウッド
ケビン・コスナー

 

『8月のメモワール』はケビン・コスナーが主演の戦争をテーマにしたヒューマンドラマ。

 

▼ケビン・コスナー


By Georges Biard, CC 表示-継承 3.0, Link 

 

この中でダイナー(レストラン)にいるケビン・コスナーが使用しているカップがファイヤーキングのジェダイ、エキストラヘビーマグです。

 

▼ファイヤーキング ジェダイ エキストラヘビーマグ(画像クリックで楽天へ)

 

エキストラヘビーマグはレストランウェアとして、つまり業務用食器として作られたものですから、ダイナーのシーンに登場するのはごく自然な演出と言えます。

 

▼ストリーミングで鑑賞する

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ミルクグラスの購入方法 ~購入場所比較・状態の見分け方~

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アメリカンヴィンテージ雑誌などでは定番のミルクグラスですが、ほとんどの方は「見たことはあっても、販売店を知らない」か「販売されていることを知らない」かと思います。

ミルクグラスを集めたいと思った方のために、このページではミルクグラスの入手方法や取り扱い店をご紹介します。購入の際の注意点なども合わせてお伝えします。

 

ミルクグラスを集める楽しみ

▲筆者のミルクグラスのコレクション

 

最近はインテリア写真の投稿アプリを使う方が増えてきたことで、ミルクグラスをコレクションする方が増えてきたのでは?と思っています。

現在流行のインテリアやカラーの一つにモノトーンがありますが、そうした部屋にマッチする食器として「ミルクグラス」は投稿アプリに多く登場しています。目にする機会も増え、真似したい方も増えているのではないでしょうか。

集めて投稿するのも楽しみのひとつですがミルクグラス食器はかなりの種類があり、探せば必ず自分好みのものがありますのでお気に入りのミルクグラスを収集するのも楽しいです。

 

購入場所

 

ミルクグラスの購入場所は【専門店】【インターネット】【展示場やイベント】の3種類があります。以下ではそれぞれの購入場所についてご紹介いたします。

 

▼購入場所一覧

購入場所 こんな方におすすめ!
専門店 ・実際に商品を手に取りたい初心者
・店員さんに説明を聞きたい方
インターネット ・購入するものが決まっている方
・お店にないものが欲しいマニア
・金額を比較したい方
展示場やイベント ・大量に購入したい
・安さ重視
・目利きのマニア
・バイヤーと話し込みたいマニア

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ミルクグラスのバックスタンプとは ~ブランドと年代の見分け方~

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ブランドと年代の見分け方

 

ミルクグラスの歴史は意外に長く、その間にガラス製造会社の合併や吸収、分離などが繰り返されました。そのため製造された年代や製造会社の状況で食器に施される刻印が変化しています。

その刻印を見ることで、その食器がいつどこのメーカーによって製造されたか分かるのです。

刻印は主に食器の裏側に刻印されています。裏面の真ん中が基本です。これは「バックスタンプ」と呼ばれています。

 

▼マグカップの裏側に記載されたバックスタンプ


By 黄美智子投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link 

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アドバタイジングカップとは ~広告入りのミルクグラス~

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アドバタイジングカップとは

 

ミルクガラスのカップやボウルには企業広告やロゴの入ったものがあります。

これはアドバタイジング食器と呼ばれる分類ですが、企業広告が入っているものであればブランドの垣根を超えて「アドもの」「アドバタイズメント」などと呼ばれ親しまれています。

 

▼アドバタイジング食器:ボウル(画像クリックで商品詳細へ)

 

中でも広告入りのマグカップは「アドバタイジングカップ」と言い、「アドマグ」と省略して呼ばれております。アドマグ専門のコレクターもたくさんいます。

 

▼アドマグの例(画像クリックで商品詳細へ)

 

アドものは企業がチラシを撒くように顧客に配った完全に広告目的の食器です。1960年代からはじまり1980年まで製造され数多く出回りました。

配られた後は一般家庭で使用され、さらに企業マニアが収集するという過程を経て、現在たくさんのアドバタイズものが流通しています。

 

デザインによっては高値がついているもの、人気のものやレアなものなどがあります。自分の好きなものだけを集めるなどの楽しみ方があるのがアドバタイジングものの魅力です。

 

【コラム】当時のアドものの扱い

アドものが配られていた当時は「無料配布するフライヤー」というような扱いでした。マックでは朝マックのおまけだったそうです(おそらくコーヒーを入れてそのまま持って行くスタイルです)。また銀行やガソリンスタンドなどではオープン記念に渡すものでした。

アドマグは「無料でもらえて、つい家で使ってしまう食器」だったのだと思います。現在で言えば、エビスビールのおまけについてくる神泡グラスのようなものでしょうか。

既に生産されていないアドものですが、現在まで残っているのは各家庭か、配布している会社が保管していたものです。中には配布されず残っている未使用品もあったりします。とても貴重です。アドマグは無料配布品ですが、その時しか手に入らなかったものとしてレアになったものも数多くあります。

 

企業の系統別にアドマグを紹介

 

アドバタイジングものを作っていた企業の業態や業種には傾向がありました。以下では企業の系統別にアドバタイジングマグを紹介いたします。紹介しているマグは全て定番のものです。

 

ハンバーガー系

バーガーキング

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ハンバーガーショップでお馴染みの「バーガーキング」のマグです。ファイヤーキングのアドマグの中でもダントツの人気で、出回っていますがかなり高値がついています。

 

ファイヤーキング

アメリカのガラス製造メーカーであるアンカーホッキング社の看板商品となった耐熱用ミルクグラス。ヴィンテージ食器であり、国内・海外でたくさんのコレクターに愛されている。ファイヤーキングの詳しい解説は第2章の1ページ目にて

 

マクドナルド


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こちらもお馴染みのハンバーガーショップ「マクドナルド」のマグです。製造ブランドはファイヤーキングのものですが、流通数が多いので手を出しやすいアドものでしょう。

上の写真はカナダ版で、Mマークの下部に小さくカナダの赤いメープルリーフ(カエデの葉をあしらったカナダの国旗)が描かれています。

 


レストラン系

ボナンザ

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「ステーキハウスボナンザ」のマグです。

製造ブランドはファイヤーキング。ボナンザは積極的に広告として配っていたため、ボナンザのアドマグは特に多く出回っています。

ステーキハウスボナンザのものでも、マグの形違い、色違い、ロゴの大きさ違いなど、様々なデザインのものが存在します。当時のボナンザファンはたくさん集めていたことでしょう。

 

銀行系

ノースウエスタンバンク

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銀行系で人気の「ノースウエスタンバンク」のマグカップです。ノースウエスタンを示すように、方位磁石のNとWの間を矢印が示しているところがおしゃれですね。

こちらは色違いが数種類出回っています。ブランドはファイヤーキング、形はスタッキングマグ(上下に重ねることができるマグ)です。

 

スタッキングマグなどミルクグラスの形については前ページで解説! スタッキングマグなどミルクグラスの形については前ページで解説!

 

セキュリティバンクマグ


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「セキュリティバンクマグ」はグラスベイクというブランドが製造したアドマグです。

銀行系のマグは飲食店系よりも少し地味で落ち着いた印象があります。銀行の建物をそのまま描いたイラストがなんとも静けさを感じられるデザインです。

 

カフェ系

スタッキーズ

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ガソリンスタンドに併設されたコーヒーショップ「スタッキーズ」のアドマグ。こちらはファイヤーキングです。スタッキーズは可愛らしいカラーで今でも求める人が後を絶ちません。

 

ダンキンドーナツ


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「ダンキンドーナツ」はグラスベイクが手がけるアドマグです。ロゴのセンスが秀逸なダンキンドーナツのアドマグは現在でも人気で、プリントが剥がれやすいのでキレイに保存されたものは貴重品です。

 

自動車系

グッドイヤー

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タイヤメーカーの「グッドイヤー」のアドマグです。ファイヤーキングのDハンドルマグにプリントされているのは可愛い飛行船です。

 

Dハンドルマグ
取っ手(ハンドル)が「D」の形なのでこの名前で「Dハンドルマグ」と呼ばれている。

 

シェル石油

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日本でもおなじみの会社である「シェル石油」のアドマグです。現在良く見るロゴとはちょっと違うのが面白いところですね。

▼シェル石油のロゴ


By AntonioMartinOwn work, CC BY-SA 4.0, Link 

 

ロゴはファイヤーキングのリブドボトムマグにプリントされています。

 

リブボトムマグとは
リブ=波のような模様。ボトム=足の部分。ということでスタッキングマグ(足つきのマグ)の中でも足がなみなみになっているデザインのものを指します。

 

フォード

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自動車会社の「フォード」のロゴがプリントされたもの。

トライカウンティトラクターズという販売会社が当時フォード車を取り扱っていて、その時に製造されたアドマグです。(現在のトライカントリー社の公式HP

カップはファイヤーキングのDハンドル。

 

マグ以外のアドバタイジングもの

ハインツ

楽天で探す

 

ケチャップでお馴染みの食品メーカー「ハインツ」のアドバタイジングものです。こちらはなんと手のひらサイズのボウルにプリントされた珍しい一品。

ファイヤーキングのジェダイシリーズのチリボウルに赤で可愛らしくプリントされています。

 

ファイヤーキングのジェダイシリーズ

ミルクガラスの最も定番と言えるシリーズ。ミルクガラスが誕生して間もない頃に誕生し、大人気となった。あまりの人気ぶりから他社による類似品も多く出回った。ジェダイとは翡翠色のこと。

▼ファイヤーキング ジェダイ Dハンドルマグ

 

アドバタイジングのマグやボウルはここでは紹介しきれないくらい、とにかくたくさん流通しています。自分好みのものを探してみるのも楽しみ方のひとつ。

知っているロゴが集まると嬉しくなりますね。1960年代からはじまり1980年にアメリカで製造されたいたアドバタイジングものですが、当時どんな企業が活躍していたのか、楽しみながら眺めてみるのも良いでしょう。

 

次のページではおすすめミルクグラスを「朝食」「和食」などのシーン別に紹介いたしましす。

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著者:大柴あまね

30代後半女性。10代の頃からミルクグラスの情報を収集。20代後半から購入しはじめ収集歴は10年程度。現在は定期的に専門店に通い流通をチェックしている。

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ミルクグラスの種類 ~どんな色と形がある?~

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ミルクグラスは1950年頃のアメリカで誕生したヴィンテージ食器です。ミルクグラスはヴィンテージなのに丈夫でリーズナブル!ハイセンスで可愛くどんな料理にも合わすことができる「日常で使えるヴィンテージ食器」なのです!

『ミルクグラス入門~日常で使えるヴィンテージ食器~』はこちらから!

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ミルクグラスはマグカップが多く流通しているので、マグカップのイメージが強いと思います。

ただ、ひとえにミルクグラスと言ってもプレートや保存容器など様々な食器が作られています。またマグカップにも様々な形状のものがあるのです。

ここではミルクグラスの食器の種類や形状についてお伝えします。ぜひお気に入りのミルクグラスを探す参考にしてくださいませ。

 

マグカップ

▲筆者のマグコレクションの棚

 

まずはマグカップを紹介いたします。

「ミルクグラスといえばマグカップ!」と言われるほど定番のアイテムです。マグカップだけのコレクターもいることから、数ある食器の中でも流通するミルクグラスの大半はマグカップです。

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ミルクグラス(ミルクガラス)の歴史

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ミルクグラスは1950年頃のアメリカで誕生したヴィンテージ食器です。ミルクグラスはヴィンテージなのに丈夫でリーズナブル!ハイセンスで可愛くどんな料理にも合わすことができる「日常で使えるヴィンテージ食器」なのです!

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この章ではミルクグラスのややマニアックな内容である「歴史」「ミルクグラスが出てくる映画」についてお伝えします。

知ればさらにミルクグラスを楽しめることでしょう。このページではミルクグラスの歴史を解説いたします。

 

ミルクグラス(ミルクガラス)の誕生

 

「ミルクグラス(ミルクガラス)の歴史はアメリカの歴史」

そう言えるほど、ミルクグラス食器はアメリカの人々の生活に密着してきました。

1900年代のアメリカは大量生産の時代に突入しており、工場で美しいガラスを生産する技術が飛躍的に向上していった時代でした。

 

大量生産の時代

アメリカでは1920年代頃から自動車が普及するなど科学技術の発達により、生産にかかるコストが安くなり、あらゆる製品が安く手に入るようになった。それにともないガラスも大量生産できるようになった。

 

1932年にたくさんあったガラスボトル製造会社の一つであるジャネット社(Jeannette)は新しい食器シリーズ「キッチンウエアシリーズ」をリリースしました。

「キッチンウエアシリーズ」はクリアグラス(透明なグラス)などもありましたが、このシリーズにはミルクグラスが含まれていました。これがミルクグラスの歴史のはじまりです。(ちなみに、現在でも「キッチンウエアシリーズ」の入手は不可ではありませんが、ミルクグラス初期のものはかなり貴重なので、難しいかもしれません。持っていたら確実に長年のマニアです。)

 

ミルクグラスとクリアグラスの違い
クリアグラスは透明なグラスです。ミルクグラスはクリアグラスに乳白色を混ぜ込んだものです。

 

ジャネット社は後にファイヤーキングで有名になるミルキーグリーンカラーのシリーズ「ジェダイ(Jadite)」の名付け親でもあります。ジャネット社がジェダイを開発し、それを真似して作ったアンカーホッキング社のファイヤーキング「ジェダイ」が人気を獲得します。

 

ファイヤーキングとは

ミルクグラスの代表的なシリーズ。ファイヤーキングのジェダイ(翡翠色)は大人気となり、似たような商品が多く出回った。

▼ファイヤーキング  ジェダイ

▼詳しいファイヤーキングの紹介ページ

 

このようにしてミルクグラスは誕生、そして人気を獲得し、1950年代からのアメリカの食卓にて多くが使用されたのでした。

 

ブランドごとに見るミルクグラスの歴史

 

しかし、ミルクグラスと一口に言ってもそれぞれの会社が出しているブランドごとに歴史も異なります。

以下ではミルクグラスの歴史を、主要ブランドである【グラスベイク】【フェデラル】【ヘーゼルアトラス】【ファイヤーキング】の4種類に分けてお伝えします。

歴史を知ればブランドへの愛着も深まるかもしれません。

 

ミルクグラスの年表一覧

※それぞれのブランドの歴史の解説は年表の下にございます。

年代 グラスベイク フェデラル ヘーゼルアトラス ファイヤーキング
1853 マッキーグラスカンパニー創業
1900 フェデラル社創業
1902 ヘーゼルアトラス社創業
1905 アンカーホッキング社創業
1917 耐熱ガラスブランド「グラスベイク」誕生
1932 ジャネット社によりミルクグラス初リリース
1936 ミルクグラス製造開始
1941 「ファイヤーキング」リリース
1951 マッキー社がサッチャーグラス社に買収
1956 ヘーゼルアトラス社がCCC社に買収
1960~ アドバタイジングマグが数多く出回る(1980年まで)
1961 サッチャーグラス社をジャネット社が買収
1980年 フェデラル社買収、製造終了
1970年代 ヘーゼルアトラス製造終了
1983 グラスベイク製造終了
1986 ファイヤーキング製造終了

 

グラスベイク(GLASBAKE)

 

1853年に創業したマッキー社(マッキーグラスカンパニー)は、1917年に耐熱ガラスブランド「グラスベイク」を生み出しました。

グラスベイクは、当時のライバルである「コーニング社のパイレックス」に対抗するために作られた「耐熱で冷蔵温度でも耐えられるクリアガラス」です。これが成功し、後にミルクガラスの製造に移行しました。

当時のミルクグラスは一番大きいマグでも9オンスでしたがグラスベイクブランドのマグは10オンス(約300ml)マグも作られました。また当時画期的だったカラーインク吹き付け技術を使ってプリントマグが多く生産されたのもグラスベイクの特徴です。

 

【コラム】カラーインク吹き付けとは

白ベースのマグに塗料を塗ってあるものは、全てカラーインクを吹き付ける方法で塗装されています。特に全面に塗られた単色の物やグラデーションのものは「カラーインク吹き付けマグ」とされます。この技術を使ってプリントマグを広めていったのです

 

グラスベイクは大人気となり、1951年にサッチャーグラス社に買収されるまで長く愛されていました。

 

▼グラスベイクのスープマグ

 

マッキー社のミルクグラス部門「グラスベイク」はサッチャーグラス社に買収されますが、買収から10年後(1961年)に先述のジャネット社(キッチンウェアシリーズを開発した会社)が買収しています。

 

 

1961年以降に製造されたグラスベイクは、マッキー社ではなくジャネット社のものです。そして、現在残っている貴重な食器たちもほとんどがジャネット社のものなのです。

とはいっても、現在ではそんなグラスベイクも数が大変少なくなっており、レアアイテムとしてコレクターに大事にされています。

ミルクグラスの歴史の中には、ミルクグラスの製造が自由に行われ人気を博した一方で、買収やガラス製造会社の閉鎖などもたくさんあったのでした。

 

 

フェデラル

 

現在でも大人気のガラス製造会社「フェデラル社(federal)」は1900年にアメリカのオハイオ州で創業しました。

フェデラル社は現在でも数多く残っている可愛らしい色合いの製品を製造しました。現在ではフェデラルのマグに似た食器が多くありますが、それはフェデラルのデザインがあまりに高評価で、1940年頃に各メーカーが真似したためといわれています。

ミルクグラスの他にクリアガラス製品もたくさん製造しており、大量生産の時代の波によって、1960年代~1980年にかけてフェデラル社のアドバタイジングマグは数多く出回りました。

 

▼アドバタイジングマグ(詳しい解説は第1章にて)

 

特にディズニーのキャラクターがプリントされたものや、有名企業のロゴが入ったアドバタイジングマグなど、1960~1980年は広告としてマグカップが使われ始めた時代でもありました。

 

▼アドバタイジングマグ(銀行のロゴが入っている)(画像クリックで商品詳細へ)

 

そんな企業のオーダーによって、フェデラル社のミルクグラスは瞬く間に人々の生活に入り込んでいきました。

 

 

ヘーゼルアトラス


▲ヘーゼルアトラス社

 

フェデラル社の創業から2年後の1902年に「ヘーゼルアトラス社(Hazel-Atlas)」が設立されました。

ヘーゼルアトラス社は食品保存用のガラス容器が主力でしたが、1936年よりミルクグラスの製造を開始し始めます。

ヘーゼルアトラス社のミルクグラスは、パステルカラーの可愛らしい色合いが子どもに人気となりましたが、1956年にCCC(コンチネンタル・カン・カンパニー)社に買収され、事実上の閉鎖となりました。

 

▼ヘーゼルアトラスのチャイルドマグ(子供向けのマグカップ)

 

しかしその人気は続き、CCC社の傘下となっても1970年代まで「ヘーゼルアトラス(Hazel-Atlas)」の名前で製造されていました。

現在でもその時の可愛いパステルカラーのミルクグラスたちが残っており、コレクターを中心に大事にされています。

 

 

ファイヤーキング(Fire-King)

 

フェデラル社とへーゼルアトラス社とほぼ同時期である1905年に創設されたのが、現在でもミルクグラスの製造販売を行う「アンカーホッキング社(Anchor Hocking)」です。創業当初は「ホッキンググラス社」という名前でした。

アンカーホッキング社は、ミルクグラス好きなら誰もが知っている「ファイヤーキング(Fire-King)」というミルクグラスブランドを手掛けた製造会社です。

 

▼ファイヤーキングのミルクグラス

 

アンカーホッキング社は、なんと日本のスーパーやホームセンターでも販売されている金魚鉢も手掛けているから驚きです。実は私たち日本人の生活にもなじみのある会社なのです。

 

アンカーホッキング社はクリアガラスを製造していましたが、1941年に手掛けたミルクグラスブランド「ファイヤーキング」が大ヒットしました。現在ではファイヤーキングだけのマニアもいることからも当時の人気ぶりが伺えます。

このファイヤーキングはミルクグラス製造が終了する1986年まで大量生産され続け、レストランやカフェをはじめ家庭用食器としてもとても愛されていました。

製造が終了してからも中古品として世の中に出回り、現在ではヴィンテージ食器の代表として愛され続けています。

 

このアンカーホッキング社は現在でもたくさんのガラス製品を製造しているガラス会社なのですが、近年では「ファイヤーキングジャパン」として復活し、耐熱皿や所ジョージさんをはじめとした有名タレントのカップも販売しています。

▼所ジョージさんとファイヤーキングが共同制作したカップ(画像クリックで商品詳細へ)

 

▼ファイヤーキングジャパン公式HP


引用:https://fireking-japan.com/

 

 

ミルクグラスは当時の面影を残しながらも現代版に形を変えて、新たな時代を歩んでいるのです。

以上、ミルクグラスの歴史を紹介いたしました、次のページではミルクグラスが出てくる映画を紹介いたします。マニアは映画に出てくるミルクグラスを映画の内容そっちのけで楽しんでいたりするのです。

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グラスベイクとは 【ミルクグラス主要ブランド6選】

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この章ではミルクグラス(ミルクガラス)の主要ブランド6種類をページごとに解説しています。

お気に入りのミルクグラスを選ぶ参考にしてください。そして、見て触って気に入ったものを買うのがよいでしょう。

このページでは「グラスベイク」について紹介いたします。

 

▼主要ブランド6選

ブランド名 社名 特徴
ファイヤーキング アンカーホッキング ファイヤーキングジェダイはミルクグラスの代表的存在。種類が豊富。
パイレックス コーニング ボウルやカップの周りをぐるりと覆う美しい模様。
ヘーゼルアトラス ヘーゼルアトラス 全体的に珍しい形のものが多い。刻印のシンプルさが魅力。
フェデラル フェデラル 各メーカーも真似する。堂々としたプリントデザイン。
グラスベイク マッキーグラスカンパニー 未来的なミルクグラスで人気獲得。スープに特化したマグがある。
ジャネット・マッキー ジャネット・マッキー とにかく古くてレア。

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