『ミルクグラス入門～日常で使えるヴィンテージ食器～』はこちらから！
はじめに
ミルクグラス（ミルクガラス）とは ～毎日使えるヴィンテージ食器の魅力～
第1章 ミルクグラスの種類
第2章 ミルクグラス主要ブランド6選
第3章 ミルクグラスを購入する
ミルクグラスのバックスタンプとは ～ブランドと年代の見分け方～
第4章 ミルクグラスのマニアックな知識
『ミルクグラス入門』目次へ （全14ページ）
ミルクグラスはマグカップが多く流通しているので、マグカップのイメージが強いと思います。
ただ、ひとえにミルクグラスと言ってもプレートや保存容器など様々な食器が作られています。またマグカップにも様々な形状のものがあるのです。
ここではミルクグラスの食器の種類や形状についてお伝えします。ぜひお気に入りのミルクグラスを探す参考にしてくださいませ。
マグカップ
▲筆者のマグコレクションの棚
まずはマグカップを紹介いたします。
「ミルクグラスといえばマグカップ！」と言われるほど定番のアイテムです。マグカップだけのコレクターもいることから、数ある食器の中でも流通するミルクグラスの大半はマグカップです。
マグカップが多く流通している理由は「はじめに」で解説！
マグは「コレクターやマニアなら持っていないはずはない」と言われるアイテムで、「好きになったきっかけはマグカップだった」という人も多く、発売当時から現代まで様々な人に愛され続けています。
そんなマグカップにも様々なものがあります。たとえば「Dハンドル」と呼ばれる、こちらのマグは、取っ手（ハンドル）が「D」の形なのでこの名前で呼ばれます。
▼Ｄハンドルのマグ
他にも多くのマグカップがあります。
上下に重ねることができる「スタッキングマグ」
▼スタッキングマグ
ちょっと小さめサイズの子供用のマグである「チャイルドマグ」。ヘーゼルアトラスというブランドは多くの子供向けの食器シリーズを手掛けており、チャイルドマグもヘーゼルアトラスのものが有名です。
▼ヘーゼルアトラス チャイルドマグ
樽型で大きな形の「バレルマグ」
▼バレルマグ（画像クリックで商品詳細へ
足のついた背の高い「フッテッドマグ（足付きマグ）」。
フッテッドマグを手掛けているメーカーはあまりなくフェデラルというブランドが多く製造してきました。
▼フェデラル：フッテッドマグ（画像クリックで商品詳細へ）
スタッキングマグ（足つきのマグ）の中でも足がなみなみになっているデザインの「リブボトムマグ」。リブ＝波のような模様、ボトム＝足の部分。
▼リブボトムマグ
コレクターには「スキャロップボトム（ホタテ貝の足）」と呼ばれる「コンコードマグ」。
▼コンコードマグ
ちなみにこれだけ多くのデザインがあるのは、用途による使い分けを目的として作られたのではなく、どちらかといえば見て楽しむデザイン性を目的として製造されていたものと思われます。「コレクション目的」と言っても良いかもしれません。
▼マグカップの種類・特徴一覧
| マグの種類 | 特徴 |
| Dハンドルマグ | 取っ手が「D」の形 |
| スタッキングマグ | 上下に重ねることが可能 |
| チャイルドマグ | 子供向けで小さい |
| バレルマグ | 樽型で大きい |
| フッテッドマグ | 足が付いて背が高い |
| リブボトムマグ | 足がなみなみの形 |
| コンコードマグ | スキャロップボトム（ホタテ貝の足）と呼ばれる |
プレート
ミルクグラスでマグの次にメジャーなのが「プレート（お皿）」です。
サラダプレート・ディナープレート・ブレッドプレートの3種類が主に作られました。各ブランドごとに3種類のプレートがシリーズとして販売されていて、それぞれお揃いのデザインで制作されています。
▼コーニング サラダプレート
▼ファイヤーキング ディナープレート
▼ファイヤーキング ブレッド&バタープレート
中には以下のような可愛らしい仕切り付きのお皿もあります。
スイーツを乗せても良さそうですね。
このコンパートメントプレートは「ディバイデッド（divided＝分割された）ディッシュ」とも呼ばれます。
▼ファイヤーキング 3コンパートメントプレート
ミキシングボウル
キッチンウェアとして絶大な人気を誇ったミルクグラス。
中でもカラフルな「ミキシングボウル」は置いておくだけでも可愛いアイテムです。サラダなどを盛りつけて食卓を彩る食器にもなります。
▼ミキシングボウルの例：オールドパイレックス クレイジーデイジー
フタつき保存容器
ミルクグラスにはフタがついている食品保存容器が数種類あります。
中にはクリアガラスのフタのものもありますが、容器部分はすべてミルクグラスで作られています。可愛らしいデザインで冷蔵庫にしまっても華やかです。
キャセロール
キャセロールはシチューなどを入れて食卓に出せる保存容器です。保存というよりも料理を華やかに飾るイメージの容器ですね。
▼オールドパイレックス スクエアフラワー
リフリッジレーター
リフリッジレーターとは英語で冷蔵庫のこと。こちらは保存を目的とした容器ですので、重ねておく事もできます。
▼ファイヤーキング リフリッジレーター
ティーセット
ティータイムに登場するミルクグラスもあります。
シリーズとして作成されていますので、同じ色、同じデザインで揃えると一層華やかになります。
カップアンドソーサー
カップアンドソーサーはマグカップに次ぐ定番アイテムの一つです。マグとはまた違った繊細な印象で、ティータイムが一気に優雅になりますね。
▼ファイヤーキング デミタス カップアンドソーサー
シュガー＆クリーマー
カップアンドソーサーが主役なら「シュガー＆クリーマー」は砂糖入れとクリームを入れる名脇役。フタもミルクグラスで作られています。
▼ファイヤーキング ジェイド シュガーアンドクリーマー（画像クリックで商品詳細へ）
キャニスター
紅茶の葉や数々の調味料を入れるフタ付きの入れ物です。
フタは金属で別に作られたものがほとんどであるため、中には錆びて使えなくなったものも多くあります。
キレイなものが手に入ったらラッキーかもしれません。
▼グリースジャー ファイヤーキング（画像クリックで商品詳細へ）
▼ジャネット ジェダイ キャニスター（画像クリックで商品詳細へ）
ミルクグラスの色
このようにたくさんのミルクグラスを見てお気づきかもしれませんが、とても鮮やかでカラフルだと思いませんか？
今の日本にはない派手さもありますが、どの食器もはっきりとした色合いで仕上げられています。これがミルクグラス食器の大きな特徴です。
このような色付けが実現できたのは、工場でガラス食器が大量生産できるようになり、塗料の吹き付け技術が上がったこと。そして取れにくい塗料が次々と開発されたことで食器の発色が格段に上がったことが理由です。
この美しい色合いこそがミルクグラスがアメリカで爆発的にヒットした理由と言えます。
以上、このページではミルクグラスにどんな種類や形があるのかについてお伝えしました。次のページでは1960年代から1980年まで広告目的で配られた「アドバタイジングカップ」についてお伝えします。
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はじめに
ミルクグラス（ミルクガラス）とは ～毎日使えるヴィンテージ食器の魅力～
第1章 ミルクグラスの種類
第2章 ミルクグラス主要ブランド6選
第3章 ミルクグラスを購入する
ミルクグラスのバックスタンプとは ～ブランドと年代の見分け方～
第4章 ミルクグラスのマニアックな知識