『ミルクグラス入門~日常で使えるヴィンテージ食器~』はこちらから!
はじめに
ミルクグラス(ミルクガラス)とは ~毎日使えるヴィンテージ食器の魅力~
第1章 ミルクグラスの種類
第2章 ミルクグラス主要ブランド6選
第3章 ミルクグラスを購入する
ミルクグラスのバックスタンプとは ~ブランドと年代の見分け方~
第4章 ミルクグラスのマニアックな知識
『ミルクグラス入門』目次へ (全14ページ)
この章ではミルクグラス(ミルクガラス)の主要ブランド6種類をページごとに解説しています。
お気に入りのミルクグラスを選ぶ参考にしてください。そして、見て触って気に入ったものを買うのがよいでしょう。
このページでは「パイレックス」について紹介いたします。
▼主要ブランド6選
ブランド名 | 社名 | 特徴 |
ファイヤーキング | アンカーホッキング | ファイヤーキングジェダイはミルクグラスの代表的存在。種類が豊富。 |
パイレックス | コーニング | ボウルやカップの周りをぐるりと覆う美しい模様。 |
ヘーゼルアトラス | ヘーゼルアトラス | 全体的に珍しい形のものが多い。刻印のシンプルさが魅力。 |
フェデラル | フェデラル | 各メーカーも真似する。堂々としたプリントデザイン。 |
グラスベイク | マッキーグラスカンパニー | 未来的なミルクグラスで人気獲得。スープに特化したマグがある。 |
ジャネット・マッキー | ジャネット・マッキー | とにかく古くてレア。 |
パイレックス(Pyrex)とは
パイレックスは老舗メーカー「コーニング社」のガラス製品ブランドです。
コーニング社はミルクグラス誕生(1950年頃)以前の1851年に創業しました。アメリカのニューヨーク州に本社がある世界最大級のガラス製品メーカーです。
コーニング社は生活に使用される様々なガラスを製造していましたが、世界で初めて耐熱ガラスを製造したことをきかっけに食器製造に乗り出すようになりました。
ちなみにパイレックスは、パイレックスの製造会社が変わる前と後でコレクターが区別するために「オールドパイレックス」と呼ぶことがあります。「オールドパイレックス」は、ミルクグラス全盛期の1940年代から1970年代に作られた、パイレックスのミルクグラスを指して言われます。
このページでは「オールドパイレックス」を紹介しております。
パイレックスはコーニング社で開発された耐熱ガラスブランドです。ただ、コーニング社だけのものではなくワールドキッチン社やイワキ硝子にも「パイレックス」という商品があります。こちらの関係について説明いたします。
パイレックスはコーニング社がスタートさせましたが、1998年に製造権を手放し現在はワールドキッチン社に引き継がれています。ワールドキッチン社のジャパン部門がパイレックスを製造し流通させているのが現代のパイレックスです。
また、60年代に日本がパイレックスの輸入を始め、70年代に朝日テクノガラス株式会社(現在のAGCテクノグラス社)が、ライセンス契約を結びその技術を引き継ぎました。こちらの展開するブランドがイワキ硝子です。そのため「PYLEX」と「iwaki」の両方のスタンプ(刻印)があるものがあります。これも現代のパイレックスです。
このどちらでもなく、正真正銘コーニングが製造していたものが「オールドパイレックス」と呼ばれています。
1960年代には、パイレックス製であっても「コーニング」「ワールドキッチン」「イワキ硝子」3つのスタンプが混在しているところは面白いところです。
特徴
オールドパイレックスの大きな特徴は、ボウルやカップの周りをぐるりと覆う美しい模様です。
繊細な技術が生み出した、現代でも充分通用する細やかなデザインは当時から絶大な人気を誇りました。
色々なシリーズがありながらそのどれもが特徴的なデザインです。長年熱烈なファンが居続けるのもうなずけますね。
好きなところ
パイレックスはテーブルに並べられる華やかな食器もたくさん製造していますが、冷蔵庫で活躍する保存容器にも力を入れています。
リフリッジレーターと呼ばれる冷蔵庫用の食品保存容器は、フタがクリアガラス、容器部分がミルクグラスでできたもの。
食卓を飾る食器は数あれど、冷蔵庫の中まで可愛らしくしてしまうパイレックスのリフリッジレーター。バター専用保存容器のバターディッシュや、塩コショウ容器のシェイカーと共についたくさん集めたくなる魅力があります。
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主な購入場所
オールドパイレックスは専門店があまりなく、他のブランドと一緒に販売されているところがほとんどです。
手に取って見てみたいならミルクグラス全般を取り扱うお店へ、そうでなければインターネットでの購入がオススメです。
比較的安価なものが多いので、週末のフリーマーケットや骨董市で探すと、お買い得なものやレアな一品に出会うことができます。
定番商品の相場(クレイジーデイジーマグ)
状態 | 相場 |
Mint(未使用品) | 3000円~4000円 |
Excellent(使用感が少なく大変キレイ) | 2000円~3000円 |
Very good(使用感あり) | 1000円~2000円 |
Good(使用感はかなりあり) | 1000円~2000円 |
オールドパイレックスは比較的安価な物が多く出回っていますので、状態の良いものが安価で出ている時はすぐに購入するのがおすすめです。
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おすすめの一品
私のおすすめは「スプリングブロッサム」または「クレイジーデイジー」と呼ばれる、緑色のシリーズです。
小さなお花の模様が可愛らしくミルクグラスの色によく映えます。このシリーズは年代や食器によって葉の描き方が変化したため、販売時期によってはレアな柄もあるとも言われています。
これだけのコレクターもいるほど大人気のシリーズで、パイレックスの姉妹ブランド「コレール」や「Gemco」からも発売されました。
コレールのソーサにオールドパイレックスのカップを乗せて使う、なんていうツウな使い方もできますね。
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以上「パイレックス」を紹介しました。次のページでは全体的に珍しい形のものが多く、他のメーカーにはない形のマグやカップのある「ヘーゼルアトラス」を紹介します。
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はじめに
ミルクグラス(ミルクガラス)とは ~毎日使えるヴィンテージ食器の魅力~
第1章 ミルクグラスの種類
第2章 ミルクグラス主要ブランド6選
第3章 ミルクグラスを購入する
ミルクグラスのバックスタンプとは ~ブランドと年代の見分け方~
第4章 ミルクグラスのマニアックな知識