おすすめミルクグラスをシーン別に紹介!

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ミルクグラスは1950年頃のアメリカで誕生したヴィンテージ食器です。ミルクグラスはヴィンテージなのに丈夫でリーズナブル!ハイセンスで可愛くどんな料理にも合わすことができる「日常で使えるヴィンテージ食器」なのです!

『ミルクグラス入門~日常で使えるヴィンテージ食器~』はこちらから!

著者:大柴あまね

30代後半女性。10代の頃からミルクグラスの情報を収集。20代後半から購入しはじめ収集歴は10年程度。現在は定期的に専門店に通い流通をチェックしている。

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ミルクグラス(ミルクガラス)の魅力は、なんといっても「毎日使えるヴィンテージ食器」であること!

可愛いミルク色の食器が食卓に並んだら、お料理も映えてとてもオシャレになり、ミルキーカラーが優しい雰囲気を作ってくれます。

そんなミルクグラスを食卓で使ってみましょう。

このページでは「スイーツ」「朝食」「和食」などシーン別におすすめのミルクグラスを紹介いたします。

 

スイーツ

 

スイーツとミルクグラスは相性抜群です。

優しい色合いのミルクグラスのプレートに色鮮やかなスイーツを置いたら、それだけで一気に華やかに!ミルクグラスのプレートは単体では淡く優しい色なので、イチゴやチョコなどの濃いビビットなカラーが乗るととても映えるのです。

 

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またミルクグラスには様々な種類のプレートがありますので、どんな色のスイーツにも合わせることができるのです。

 

 

スイーツにはぜひとも、紅茶やコーヒーなどの飲み物をお供にしたいものですね。

ミルクグラスは毎日の飲み物のために色々なカップが作られています。たとえばコーヒー専用、紅茶専用はもちろん、炭酸ドリンク専用のソーダマグというカップもあります。

それぞれ形状が違います。

コーヒーは深みがある典型的なマグカップタイプです。紅茶用はコーヒー用よりも浅く飲み口が広いものです(西洋食器では共通の特徴です)。

ソーダマグは縦長で深く上部が広くなっています。これは注いだ時に泡がもこもこと増えて上がってきてもこぼれないようになっています。

 

▼ソーダマグ(画像クリックで商品詳細へ)

 

カップ&ソーサー

 

少しエレガントに過ごしたいならカップ&ソーサはいかがでしょうか。

カップ&ソーサは他のコップよりも薄い作りになっています。そのため、光に当たるとコーヒーの濃い色がうっすらと乳白色に透けて、ガラスの良さを楽しむことができます。

また飲み口が広いのも光に透けやすくなっている理由のひとつで、ソーサから持ち上げて傾けた時透けて美しい印象があります。

 

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朝食

 

朝食なら手軽なセットがおすすめです。

オシャレな形のプレートに専用のカップが組み合わされたスナックセットというものがあります。これなら朝のトーストとコーヒーが同じお皿に収まります。

オシャレなワンプレートでカフェ気分を味わえそうですね。

もしサラダやゆでたまごをつけたいなら、ドリンクを入れずにこのカップに盛り付けてみるのもありです。ランチにもおやつにも使えるカップとプレートのセットなのです。

 

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和食

 

和食にもミルクグラスはぴったりです。

もしあなたが「純和食派」でも美しく可愛らしいミルクグラスが使えます。ミルクグラスはとにかくたくさんの種類がありますので、どんなお料理にもぴったりのものが必ず見つかります。

 

和食をシックに演出

 

もし和食をシック(=上品で落ち着いていること)に演出したいなら、オールドパイレックスの「Terra」シリーズがおすすめです。

グラスの落ち着いた色合いが緑茶に合うのはもちろん、ハンドルなしのカップは耐熱ガラスなので茶碗蒸しにもOK。

 

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色鮮やかな日本食に

 

色鮮やかなお料理なら、こちらのファイヤーキング・アイボリーカラーのスーププレートがおすすめです。肉じゃがなどの煮物が美しくまとまります。

スーププレートは微妙な深みが使いやすく、さらに色みを抑えたアイボリーが効いて違和感なく和の食卓に溶け込みます。

あえて真っ白ではないプレートの効果で、グッと日本らしさが出てきますね。

 

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味噌汁のお椀

 

味噌汁はお椀を使うべき?

いいえ、こちらの大きなスープマグはどうでしょうか?

汁物の色とマッチするイエロー系なら違和感なく並べられます。スープマグに入れればご飯のお供が可愛らしく見えます。和食に使っても食卓で浮くことはありません。

日本の料理と言えば「和食器」というイメージがあると思いますが、そんな常識を華麗に覆してくれるのがミルクグラスの良さなのです。

 

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ミルクグラスの食器をそろえて楽しむ

 

ミルクグラスにはそろえる楽しみがあります。下記の方法を参考にお試しくださいませ。

 

パターンでそろえる

▲ファイヤーキング・フルーレット

 

そろえる楽しみを堪能するのであればファイヤーキング・フルーレット(写真上)のように、使うものを一通り揃えてしまうのが一番簡単でしょう。

現在はコレクションとして販売されているため、カップ&ソーサですら別々に取引されていますが、元々はセットのものとして販売されていました。

現在では箱が残っているものは大変貴重です。箱に入っている品物は未使用品の証であり、未使用のミルクグラスはなかなか見つからない為とても貴重なのです。

状態がいいものは見つけたら即、手に入れたいですね。(ミルクグラスの状態については第3章で解説)

 

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色でそろえる

 

ミルクグラスには様々な色や柄があります。色違いでシリーズ化されているものもありますが、色だけで集めてみてもいいでしょう。

 

【コラム】色違いでシリーズ化されているもの

ちなみに色違いでシリーズ化されているものでえば、ファイヤーキングの「スワール」が定番かと思います。

▼「スワール」(画像クリックで商品詳細へ)

「ピンク」と「金リムホワイト」があり、同じ形の食器でも色違いで出されています。また「ピーチラスター」も同じ形ですが色違いとして出されています。

 

チェック柄や単色、ドット柄など形やブランドが違っても黄色だけで集めてみることもできます。またピーチラスターだけで食卓を作ってみるなど、こだわり始めたら際限ありません。

 

【コラム】ピーチラスターの見分け方

ピーチラスターはファイヤーキングシリーズの一種。特徴は輝くようなテカテカの塗料でオレンジ色のものです。

▼ファイヤーキング ピーチラスター(画像クリックで商品詳細へ)

似たもので「カッパーティント」というものもありますが、こちらとの違いは「内側までインク塗装されているかどうか」です。ピーチラスターは「オレンジが濃い」「テカテカ」「内側まで塗装されている」カッパーティントは「オレンジが淡い」「テカリが弱い」「内側には塗装されていない」こちらで二つを見分けています。

ピーチラスターの色は他のメーカーも使用しており本来はファイヤーキングだけのものではありません。ですが一般的には「ファイヤーキングのピーチラスター」という意味で使われることが大変多いです。

 

色だけで揃えると、製造メーカーが使っている色の微妙な違いが分かってきます。

ファイヤーキングは青が濃いけれど、グラスベイクは少し薄くてほのかな雰囲気・・・そんな風に楽しめたら、あなたもビギナーさん卒業間近かもしれません!

 

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以上、おすすめミルクグラスをシーン別に紹介しました。

この章ではミルクグラスにどんな種類があるのかについてお伝えしてきました。次の章では6ページにわたってミルクグラスの主要な6つのブランドを紹介いたします。

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著者:大柴あまね

30代後半女性。10代の頃からミルクグラスの情報を収集。20代後半から購入しはじめ収集歴は10年程度。現在は定期的に専門店に通い流通をチェックしている。

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ミルクグラスの購入方法 ~購入場所比較・状態の見分け方~

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ミルクグラスは1950年頃のアメリカで誕生したヴィンテージ食器です。ミルクグラスはヴィンテージなのに丈夫でリーズナブル!ハイセンスで可愛くどんな料理にも合わすことができる「日常で使えるヴィンテージ食器」なのです!

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アメリカンヴィンテージ雑誌などでは定番のミルクグラスですが、ほとんどの方は「見たことはあっても、販売店を知らない」か「販売されていることを知らない」かと思います。

ミルクグラスを集めたいと思った方のために、このページではミルクグラスの入手方法や取り扱い店をご紹介します。購入の際の注意点なども合わせてお伝えします。

 

ミルクグラスを集める楽しみ

▲筆者のミルクグラスのコレクション

 

最近はインテリア写真の投稿アプリを使う方が増えてきたことで、ミルクグラスをコレクションする方が増えてきたのでは?と思っています。

現在流行のインテリアやカラーの一つにモノトーンがありますが、そうした部屋にマッチする食器として「ミルクグラス」は投稿アプリに多く登場しています。目にする機会も増え、真似したい方も増えているのではないでしょうか。

集めて投稿するのも楽しみのひとつですがミルクグラス食器はかなりの種類があり、探せば必ず自分好みのものがありますのでお気に入りのミルクグラスを収集するのも楽しいです。

 

購入場所

 

ミルクグラスの購入場所は【専門店】【インターネット】【展示場やイベント】の3種類があります。以下ではそれぞれの購入場所についてご紹介いたします。

 

▼購入場所一覧

購入場所 こんな方におすすめ!
専門店 ・実際に商品を手に取りたい初心者
・店員さんに説明を聞きたい方
インターネット ・購入するものが決まっている方
・お店にないものが欲しいマニア
・金額を比較したい方
展示場やイベント ・大量に購入したい
・安さ重視
・目利きのマニア
・バイヤーと話し込みたいマニア

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ミルクグラス(ミルクガラス)の歴史

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ミルクグラスは1950年頃のアメリカで誕生したヴィンテージ食器です。ミルクグラスはヴィンテージなのに丈夫でリーズナブル!ハイセンスで可愛くどんな料理にも合わすことができる「日常で使えるヴィンテージ食器」なのです!

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この章ではミルクグラスのややマニアックな内容である「歴史」「ミルクグラスが出てくる映画」についてお伝えします。

知ればさらにミルクグラスを楽しめることでしょう。このページではミルクグラスの歴史を解説いたします。

 

ミルクグラス(ミルクガラス)の誕生

 

「ミルクグラス(ミルクガラス)の歴史はアメリカの歴史」

そう言えるほど、ミルクグラス食器はアメリカの人々の生活に密着してきました。

1900年代のアメリカは大量生産の時代に突入しており、工場で美しいガラスを生産する技術が飛躍的に向上していった時代でした。

 

大量生産の時代

アメリカでは1920年代頃から自動車が普及するなど科学技術の発達により、生産にかかるコストが安くなり、あらゆる製品が安く手に入るようになった。それにともないガラスも大量生産できるようになった。

 

1932年にたくさんあったガラスボトル製造会社の一つであるジャネット社(Jeannette)は新しい食器シリーズ「キッチンウエアシリーズ」をリリースしました。

「キッチンウエアシリーズ」はクリアグラス(透明なグラス)などもありましたが、このシリーズにはミルクグラスが含まれていました。これがミルクグラスの歴史のはじまりです。(ちなみに、現在でも「キッチンウエアシリーズ」の入手は不可ではありませんが、ミルクグラス初期のものはかなり貴重なので、難しいかもしれません。持っていたら確実に長年のマニアです。)

 

ミルクグラスとクリアグラスの違い
クリアグラスは透明なグラスです。ミルクグラスはクリアグラスに乳白色を混ぜ込んだものです。

 

ジャネット社は後にファイヤーキングで有名になるミルキーグリーンカラーのシリーズ「ジェダイ(Jadite)」の名付け親でもあります。ジャネット社がジェダイを開発し、それを真似して作ったアンカーホッキング社のファイヤーキング「ジェダイ」が人気を獲得します。

 

ファイヤーキングとは

ミルクグラスの代表的なシリーズ。ファイヤーキングのジェダイ(翡翠色)は大人気となり、似たような商品が多く出回った。

▼ファイヤーキング  ジェダイ

▼詳しいファイヤーキングの紹介ページ

 

このようにしてミルクグラスは誕生、そして人気を獲得し、1950年代からのアメリカの食卓にて多くが使用されたのでした。

 

ブランドごとに見るミルクグラスの歴史

 

しかし、ミルクグラスと一口に言ってもそれぞれの会社が出しているブランドごとに歴史も異なります。

以下ではミルクグラスの歴史を、主要ブランドである【グラスベイク】【フェデラル】【ヘーゼルアトラス】【ファイヤーキング】の4種類に分けてお伝えします。

歴史を知ればブランドへの愛着も深まるかもしれません。

 

ミルクグラスの年表一覧

※それぞれのブランドの歴史の解説は年表の下にございます。

年代 グラスベイク フェデラル ヘーゼルアトラス ファイヤーキング
1853 マッキーグラスカンパニー創業
1900 フェデラル社創業
1902 ヘーゼルアトラス社創業
1905 アンカーホッキング社創業
1917 耐熱ガラスブランド「グラスベイク」誕生
1932 ジャネット社によりミルクグラス初リリース
1936 ミルクグラス製造開始
1941 「ファイヤーキング」リリース
1951 マッキー社がサッチャーグラス社に買収
1956 ヘーゼルアトラス社がCCC社に買収
1960~ アドバタイジングマグが数多く出回る(1980年まで)
1961 サッチャーグラス社をジャネット社が買収
1980年 フェデラル社買収、製造終了
1970年代 ヘーゼルアトラス製造終了
1983 グラスベイク製造終了
1986 ファイヤーキング製造終了

 

グラスベイク(GLASBAKE)

 

1853年に創業したマッキー社(マッキーグラスカンパニー)は、1917年に耐熱ガラスブランド「グラスベイク」を生み出しました。

グラスベイクは、当時のライバルである「コーニング社のパイレックス」に対抗するために作られた「耐熱で冷蔵温度でも耐えられるクリアガラス」です。これが成功し、後にミルクガラスの製造に移行しました。

当時のミルクグラスは一番大きいマグでも9オンスでしたがグラスベイクブランドのマグは10オンス(約300ml)マグも作られました。また当時画期的だったカラーインク吹き付け技術を使ってプリントマグが多く生産されたのもグラスベイクの特徴です。

 

【コラム】カラーインク吹き付けとは

白ベースのマグに塗料を塗ってあるものは、全てカラーインクを吹き付ける方法で塗装されています。特に全面に塗られた単色の物やグラデーションのものは「カラーインク吹き付けマグ」とされます。この技術を使ってプリントマグを広めていったのです

 

グラスベイクは大人気となり、1951年にサッチャーグラス社に買収されるまで長く愛されていました。

 

▼グラスベイクのスープマグ

 

マッキー社のミルクグラス部門「グラスベイク」はサッチャーグラス社に買収されますが、買収から10年後(1961年)に先述のジャネット社(キッチンウェアシリーズを開発した会社)が買収しています。

 

 

1961年以降に製造されたグラスベイクは、マッキー社ではなくジャネット社のものです。そして、現在残っている貴重な食器たちもほとんどがジャネット社のものなのです。

とはいっても、現在ではそんなグラスベイクも数が大変少なくなっており、レアアイテムとしてコレクターに大事にされています。

ミルクグラスの歴史の中には、ミルクグラスの製造が自由に行われ人気を博した一方で、買収やガラス製造会社の閉鎖などもたくさんあったのでした。

 

 

フェデラル

 

現在でも大人気のガラス製造会社「フェデラル社(federal)」は1900年にアメリカのオハイオ州で創業しました。

フェデラル社は現在でも数多く残っている可愛らしい色合いの製品を製造しました。現在ではフェデラルのマグに似た食器が多くありますが、それはフェデラルのデザインがあまりに高評価で、1940年頃に各メーカーが真似したためといわれています。

ミルクグラスの他にクリアガラス製品もたくさん製造しており、大量生産の時代の波によって、1960年代~1980年にかけてフェデラル社のアドバタイジングマグは数多く出回りました。

 

▼アドバタイジングマグ(詳しい解説は第1章にて)

 

特にディズニーのキャラクターがプリントされたものや、有名企業のロゴが入ったアドバタイジングマグなど、1960~1980年は広告としてマグカップが使われ始めた時代でもありました。

 

▼アドバタイジングマグ(銀行のロゴが入っている)(画像クリックで商品詳細へ)

 

そんな企業のオーダーによって、フェデラル社のミルクグラスは瞬く間に人々の生活に入り込んでいきました。

 

 

ヘーゼルアトラス


▲ヘーゼルアトラス社

 

フェデラル社の創業から2年後の1902年に「ヘーゼルアトラス社(Hazel-Atlas)」が設立されました。

ヘーゼルアトラス社は食品保存用のガラス容器が主力でしたが、1936年よりミルクグラスの製造を開始し始めます。

ヘーゼルアトラス社のミルクグラスは、パステルカラーの可愛らしい色合いが子どもに人気となりましたが、1956年にCCC(コンチネンタル・カン・カンパニー)社に買収され、事実上の閉鎖となりました。

 

▼ヘーゼルアトラスのチャイルドマグ(子供向けのマグカップ)

 

しかしその人気は続き、CCC社の傘下となっても1970年代まで「ヘーゼルアトラス(Hazel-Atlas)」の名前で製造されていました。

現在でもその時の可愛いパステルカラーのミルクグラスたちが残っており、コレクターを中心に大事にされています。

 

 

ファイヤーキング(Fire-King)

 

フェデラル社とへーゼルアトラス社とほぼ同時期である1905年に創設されたのが、現在でもミルクグラスの製造販売を行う「アンカーホッキング社(Anchor Hocking)」です。創業当初は「ホッキンググラス社」という名前でした。

アンカーホッキング社は、ミルクグラス好きなら誰もが知っている「ファイヤーキング(Fire-King)」というミルクグラスブランドを手掛けた製造会社です。

 

▼ファイヤーキングのミルクグラス

 

アンカーホッキング社は、なんと日本のスーパーやホームセンターでも販売されている金魚鉢も手掛けているから驚きです。実は私たち日本人の生活にもなじみのある会社なのです。

 

アンカーホッキング社はクリアガラスを製造していましたが、1941年に手掛けたミルクグラスブランド「ファイヤーキング」が大ヒットしました。現在ではファイヤーキングだけのマニアもいることからも当時の人気ぶりが伺えます。

このファイヤーキングはミルクグラス製造が終了する1986年まで大量生産され続け、レストランやカフェをはじめ家庭用食器としてもとても愛されていました。

製造が終了してからも中古品として世の中に出回り、現在ではヴィンテージ食器の代表として愛され続けています。

 

このアンカーホッキング社は現在でもたくさんのガラス製品を製造しているガラス会社なのですが、近年では「ファイヤーキングジャパン」として復活し、耐熱皿や所ジョージさんをはじめとした有名タレントのカップも販売しています。

▼所ジョージさんとファイヤーキングが共同制作したカップ(画像クリックで商品詳細へ)

 

▼ファイヤーキングジャパン公式HP


引用:https://fireking-japan.com/

 

 

ミルクグラスは当時の面影を残しながらも現代版に形を変えて、新たな時代を歩んでいるのです。

以上、ミルクグラスの歴史を紹介いたしました、次のページではミルクグラスが出てくる映画を紹介いたします。マニアは映画に出てくるミルクグラスを映画の内容そっちのけで楽しんでいたりするのです。

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