ロリータファッションの流行の終息と海外展開

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20年以上ロリータファッションを愛し続けた筆者がロリータファッションの基礎知識とリアル過ぎるロリータ事情を語ります!これからロリータを着る人必読!現実とのバランスのとり方も含めてロリータについてまるっと学べるロリータ入門の決定版!

ロリータファッション入門 ~現実世界とのバランスを考えた楽しみ方~(全22ページ)はこちらから!

著者:佐藤遊佳(さとう ゆうか)

高校卒業と同時にロリータファッションに目覚め、以来13年間私服ではずっとロリータ服やゴシック&ロリータ服を着続ける。鍼灸師として患者さんを診るかたわら、ロリータファッションの服飾小物、アクセサリーの個人作家として活動。現在は結婚し地元で鍼灸院を開業し、執筆活動もしている。

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この章では4ページにわたってロリータファッションが流行になった経緯から、流行が終息した現在の状況までをお伝えします。

ロリータファッションの国内の流行は終息しましたが、あくまで終息したのは「流行」であり、ロリータファッション自体が終わった訳ではありません。現在でも一定数の愛好家がいて、そしてロリータのファンは海外に広がっているのです。

このページではロリータファッションの流行が終息した要因、そしてその後のロリータ界について解説いたします。

 

▼2章で解説するロリータの流行と終息

 

ロリータファッションの流行の変遷一覧


photo by Luis Orellana, CC BY 2.0

1980年代前半 ピンクハウス(ファッションブランド)などの少女趣味的な服が流行しだす。

▼現在のピンクハウス

1980年代後半 ロリータ服ブランドが設立され始め着る人が現れる。
1990年代 ロリータファッションが愛好家の間で流行開始。
2000年代 2004年に映画「下妻物語」が公開しロリータ大流行。2000~2015年くらいまでが流行爛熟期。
2015年以降 市場が縮小傾向をたどる。

 

流行が終息した理由


photo by GoToVan

 

最近の流行はユニクロなどを代表とするファストファッション。

若い年齢層は「安くてシンプルな」ファストファッションを取り入れたコーディネートを好んでいますから、若いロリータさんが減りました。

流行当時から着ているロリータさんは30代、40代であることが多く、そのことも「いい歳して」「もう若くないのに」と言われる原因になっています。

 

ロリータファッションの流行が終息したのは、私をはじめロリータファッションを流行最盛期に着ていた世代が、結婚・子育て年代になったことも大きいでしょう。

今は数百円から洋服が買える時代。

そんな中、ワンピースだけで軽く3~5万円もするロリータ服を購入するのは難しいものがあります。

私も一人暮らし時代はお給料をロリータ服に回す余裕がありましたが、結婚して家庭を持った今、お恥ずかしながらスターバックスでお茶することすらままなりません。スターバックスに1回行くくらいなら、主人のお弁当に牛肉を入れてあげたいです。

可愛いけれど動きにくい服では子どもが抱っこできません。ヘアゴムやヘアピンひとつでさえ、子どもに引きちぎられて終わりです。ロリータ服はとても着ていられないでしょう。

 

 

これらの理由に伴い、国内のロリータ産業は衰退しました。毎年数回は必ず行われていたロリータの服飾ブランド販売会は終了する所が増え、大手のブランドでさえ倒産や撤退したものがあります。

 

ストリートシーンを引っ張って来た「KERA!」や「ゴスロリバイブル」といったロリータ系の雑誌も2017年には廃刊。今まであったブランドで「買いたくても買えない」「買いたいアイテムが売っていない」といった状況も見受けられます。

▼ゴスロリバイブル

 

流行が終息して肩身が狭くなったロリータ

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