定番ロリータファッション解説 ~白ロリ・黒ロリ・甘ロリの違いは?~

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20年以上ロリータファッションを愛し続けた筆者がロリータファッションの基礎知識とリアル過ぎるロリータ事情を語ります!これからロリータを着る人必読!現実とのバランスのとり方も含めてロリータについてまるっと学べるロリータ入門の決定版!

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著者:佐藤遊佳(さとう ゆうか)

高校卒業と同時にロリータファッションに目覚め、以来13年間私服ではずっとロリータ服やゴシック&ロリータ服を着続ける。鍼灸師として患者さんを診るかたわら、ロリータファッションの服飾小物、アクセサリーの個人作家として活動。現在は結婚し地元で鍼灸院を開業し、執筆活動もしている。

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ロリータファッションに限らず、全てのファッションにおいてジャンルの定義はあいまいです。おおよそのジャンルは分けられるけれど、細かなジャンル分けは「着ている本人がどう思っているか」次第なのです。

とはいえ、ある程度の傾向はもちろん存在します。

この章ではロリータファッションのジャンルについて【定番】【ゴシック&ロリータファッション】【サブカルチャーと融合して生まれたジャンル】【ジャンルに対する考え方】に分けてご紹介いたします。

このページでは定番のロリータファッションについて紹介します。

 

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定番ロリータファッションに必須の要素


By Gabu-chan from San Francisco – Nana Kitade, CC 表示 2.0, Link 

 

ロリータには様々なジャンルがありますが絶対的に必要なのは「少女性」です。決して子供っぽさではありません。少女特有の愛らしさ、優美さ、無垢な要素です。

たまにロリータファッションに精神論が必要かどうか議論されますが、個人的にはゴシックもしくはゴシック&ロリータよりはその必要性が薄いと感じています。

 

【コラム】精神論とは何か?

精神論とは、極端に「少女性」にこだわることを意味しています。ロリータ服を着ていたら男性とはしゃべらないとか、絶対に乙女文学を読んでいるとかいった極端な発想です。

強者になるとお手洗いに行くのも我慢します(可愛い少女や人形は排泄しないという精神論)。また、ロリータ服を着ている間は汗も止まるという方も居ました(自分はお人形だから汗をかかないという自己暗示が高じている)。

そういった中身にこだわるロリータさんもとても素敵ですし、私自身ロリータファッションのモデルとして写真に撮られる時は呼吸を止めていましたが(苦笑)、すべての人にそうした精神論を求めるのは厳しいと思います。あくまでファッションなので大らかに楽しまないと。

 

ロリータ思考には可愛いものを愛でるという性質が確かにありますが、ファッションとなれば話は別です。

中身がどうこういうよりもまず見た目が「可愛いこと」。

「少女性」を必要とし可愛い要素を詰め込んだロリータファッションは、リボン、フリル、レースなどの少女服の要素やふんわり広がった袖やスカートなどが特徴です。

ロリータファッションのメインになるのは「ワンピース」か「ジャンパースカート」です。

▼写真左がジャンパースカート、写真右がワンピース

 

ジャンパースカートは必ずブラウスと重ね着します。

ブラウス+スカートのコーディネートもありますが、ワンピースかジャンパースカートの方が多いようです。

 

 

ロリータ必須アイテム

▼ロリータ必須アイテム一覧

装着箇所 アイテム
ヘッドドレス、リボン
ブラウス 衿は丸衿、袖はパフ袖
スカート ドロワーズ、パニエ
靴下 タイツ、オーバーニーソックス

 

ロリータファッションには必須のアイテムがいくつかあります。その前にまず前提としてお話しておきたいのが、今も昔もロリータファッションに過度な露出は好まれないということです。

小女の無垢な愛らしさを表現している服に露出はNGです。

特にメイド文化が流行り始めた頃から露出に敏感な方が増えました。性的なアピールをしているわけではないので、露出は極力排除したいのです。

そのため、夏でも長袖を着るか、半袖でも手袋などをする人が多く、クラシカルロリータ(=大人っぽいロリータ 本ページで後述)さんは特に露出を好みません。ジャンパースカート(袖のないワンピース)はブラウスとセットで重ね着が好ましいです。

 

そんなロリータに必須のアイテムは膨らんだスカートの下に履く「ドロワーズ」です。ものすごく古い言い方をすればちょうちんブルマー。「戦時中のもんぺみたい」と言ったら全ロリータさんに怒られるでしょうか。

▼ドロワーズ


By Lourdes Cardenal CC 表示-継承 3.0, Link 

 

もちろんロリータのドロワーズは着こなしの重要アイテムなので、レースやリボンでこれでもかと装飾されています。ロング丈をスカートの裾からチラリと見せるコーディネートは可愛いですよ。何の装飾もなくシンプルに短い丈のミニブルマもあります。

 

ロリータは膨らんだスカートを履くのが定番ですが、スカートを膨らませるのは「パニエ」という張りのある生地で作られたアンダースカートです。

▼パニエの例(筆者撮影)

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また衿(えり)は丸みを帯びた「丸衿」、袖はふっくらした「パフ袖」が定番です。

▼パフ袖の例(筆者撮影)

▼丸衿と袖のレースの装飾例(筆者撮影)

 

頭物としてヘッドドレス(レースやリボンで形作られた楕円状や帯状の飾り)やリボンなども欠かせません。

 

足元の露出はタイツや、膝上丈の「オーバーニーソックス」という長い靴下で抑えます。

ピンタック(直線状のひだ)やギャザー(布が寄った状態)が施されたロリータの服は、レースやリボンなどの装飾の量と同様、ものすごく生地の量を使います。だからお値段も高いのです。

 

 

「服の色や柄で分ける」基本的なジャンルの分け方

 

ロリータファッションのジャンルの分け方は服の色や柄で分けるのが基本となります。

ピンク、水色、白、花柄など可愛らしさを強調したものなら、まず「ロリータ」といっていいでしょう。特にスカートの丈が膝くらいのものが定番となります。

 

白ロリ/黒ロリ/甘ロリ

 

全身白なら「白ロリ」、黒なら「黒ロリ」と言うこともあります。

▼白ロリの例(筆者撮影)

▼黒ロリの例・右側(筆者撮影)

 

ピンクや水色は色ではなく「甘ロリ(甘めの色柄のロリータ)」と呼ぶこともあります。

▼甘ロリの例(筆者撮影)

 

白ロリは広義の甘ロリに入りますが、黒ロリを甘ロリの中に含めることはあまりないように思います(やはり色のイメージでしょう)。

頭にはヘッドドレスと言われる可愛らしい装飾の頭飾りをつけます。大きなリボン、お人形のようなボンネットなどもあります。

 

 

エレガントロリータ/クラシカルロリータ

 

定番のロリータの中でも、ちょっと大人っぽい雰囲気なのが「エレガントロリータ」「クラシカルロリータ」です。これらふたつは特に分ける必要もなく、ほぼ同義である気がします。

▼クラシカルロリータ(エレガントロリータ)の例(筆者撮影)

 

文字通り「エレガントであること」「クラシカル(古典的・伝統的)であること」が定義で、略して「クラロリ」と言うこともあります。

分かりやすいのはスカートの丈でしょうか。定番ロリータである「甘ロリ」「白ロリ」「黒ロリ」はスカートが膝丈もしくは膝上であることが多い中、クラシカルロリータは膝下~足首丈が多いようです。

 

 

ミニ丈でもタイツなどで露出を控え、足元もリボン全開のフラットタイプより、少しヒールがあったりするブーツタイプが人気です。

リボンのサイズや数は定番ロリータよりも控えめで、ちょっと大人のお姉さんといった雰囲気です。

基本は無地か、細かな花柄。

甘ロリには大人気のスイーツ柄も、このジャンルでは色や雰囲気がポップになり過ぎないよう細心の注意でデザインされます。アンティーク人形のドレスのような花柄も人気です。

ロリータはハイウエストでスカートがポンポンに膨らんでいるのに対し、クラロリはウエスト位置が低めでスカートのボリュームもやや控えめ。

頭物はカチューシャなど控えめにするか、逆に大きな羽根飾りなどのついた思い切りドレッシーなもの、帽子型の「ドレスハット」などで装う人が多いようです。

 

 

▼定番ロリータ一覧

定番ロリータ 特徴
白ロリ 全身白
黒ロリ 全身黒
アマロリ ピンクか水色
クラシカルロリータ(エレガントロリータ) エレガントな雰囲気

 

以上が「定番」のロリータファッションのジャンルの紹介でした。続いては「ゴシック&ロリータファッション」についてお伝えします。

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目次著者

著者:佐藤遊佳

高校卒業と同時にロリータファッションに目覚め、以来13年間私服ではずっとロリータ服やゴシック&ロリータ服を着続ける。鍼灸師として患者さんを診るかたわら、ロリータファッションの服飾小物、アクセサリーの個人作家として活動。現在は結婚し地元で鍼灸院を開業し、執筆活動もしている。

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