20年以上ロリータファッションを愛し続けた筆者がロリータファッションの基礎知識とリアル過ぎるロリータ事情を語ります!これからロリータを着る人必読!現実とのバランスのとり方も含めてロリータについてまるっと学べるロリータ入門の決定版!
ロリータファッション入門 ~現実世界とのバランスを考えた楽しみ方~(全22ページ)はこちらから!
はじめに
第1章 魅力は何か?
第2章 流行の変遷
第3章 ジャンル
第4章 化粧・髪型・洋服のポイント
第5章 現実とのバランスを考えて楽しもう
第6章 ロリータを理解する
おわりに
著者:佐藤遊佳(さとう ゆうか)
高校卒業と同時にロリータファッションに目覚め、以来13年間私服ではずっとロリータ服やゴシック&ロリータ服を着続ける。鍼灸師として患者さんを診るかたわら、ロリータファッションの服飾小物、アクセサリーの個人作家として活動。現在は結婚し地元で鍼灸院を開業し、執筆活動もしている。
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この章ではロリータの【化粧とヘアメイクのポイント】【洋服の揃え方】について解説しています。
このページではロリータファッションで最低限知っておきたい「洋服の揃え方」について解説いたします。
「服の揃え方」の基本的な考え方
photo by Oliver Ayala,CC BY 2.0
ロリータファッションでは服だけ着ても完成度は上がりません。
先に揃えるべきは大物より小物なのです。
ロリータのお洋服は高価なことが多いものです。着こなしの主役となるワンピースやジャンパースカートは2~3万円しますし、高価なものだと5万円前後のこともあるでしょう。
▼写真左がジャンパースカート(袖のないワンピース)、写真右がワンピース
ロリータが流行る前、頭物から鞄・靴などロリータファッションを全身フルセットで揃えると、10万円は軽く超えると言われていました。ところが今はロリータ服専門店でなくても、可愛い靴や小物が手に入ります。
流行の前、リボンやストラップの付いた愛らしい靴や鞄はロリータブランドでなければ買えませんでした。それが数千円で手に入るのですから、これを使わない手はありません。
お洋服本体だけ買ってもロリータ服は着こなせません。
ロリータなワンピースなのに、靴下がなんの飾りもないハイソックス、足元がスニーカー、ナイロンリュック…。これではファッションとしての完成度が上がらないのです。
「ロリータファッションを着たい!」
と思いつめて、いきなりお洋服本体を手に入れたい気持ちはとてもよく分かります。ですが、大物より小物を先に揃えなければ、ロリータ服を実際にバランスよく着こなすことは出来ないのです。
本体以外のお値段を試算してみました。
頭物・靴・鞄・ドロワーズ・パニエ・ソックス。ロリータブランドですべて購入すると、6万円くらいが相場です。
「小物に至るまで憧れのブランドでなければ気が済まない!」
という人もいるでしょう。でも、ロリータブランドにこだわらず揃えていけば安価に抑えられます。(ただしドロワーズとパニエはロリータブランドでなければ定番としての取り扱いがありません。)
ロリータファッションの揃え方
photo by DozoDomo,CC BY-SA 2.0
以下ではロリータファッションの揃え方について、パーツごとに解説していきます。
① ドロワーズとパニエ
ロリータファッションを着ると決めた時、どんな物より真っ先に買うべきもの。
それは「ドロワーズ」です。
簡単に言うとブルマ、スカートの下に履くアンダーウェアです。
ロリータのスカートは「パニエ」というアンダースカートでフワフワに膨らませますから、総じてミニ丈になりがち。大変悲しいことに盗撮されることもありますので、ドロワーズは必須アイテムなのです。
▼ドロワーズ
By Lourdes Cardenal CC 表示-継承 3.0, Link
たいていは膝よりやや上の丈のドロワーズが多いのですが、超ミニスカート用にミニ丈の「ブルマーズ」、ロングスカート用のロング丈まで各種存在します。
ドロワーズはレースやピンタックやリボンで装飾されていることが多く、スカートのすそからドロワーズのレースを少し見せる着丈が可愛いのです。色や丈は後から買いそろえていくとして、とりあえずオーソドックスな白いものを用意しておきましょう。
▼ピンタック(細かくつまんだヒダ)
「パニエ」もスカートを膨らませるためには必須です。
2~3枚重ねばきする人もいるアイテムで、これで愛らしいフワフワのスカートを実現させるのです。
▼パニエ(筆者撮影)
パニエ、ドロワーズはロリータブランド専門店に行けば必ず置いてあります。どちらも1万円前後が主流です。
② 頭物
ロリータファッションで外せないのが「頭物」です。
「頭物(あたまもの)」とは、頭に乗せる飾りです。ロリータファッションは通常のファッションより大きくて目立つ装飾のものが多くなります。
ロリータの頭物の元祖といえば「ヘッドドレス」でした。リボンやレースは過剰なものの、立体感はあまり無かったように記憶しています。
▼ヘッドドレスを装着したロリータさん
By 司徒寧寧 – 魔法設計師 get permission from 司徒寧寧(Her reputation) to put this photo published by Attribution-Share Alike 2.0 (CC相名標示-相同方式分享2-0授權釋出), CC 表示-継承 2.0, Link
楕円形のものが主流でしたが、「丸型ヘッドドレス」という丸いものもありました。
有名な頭物には他に、大きなリボン・ドレスハット(シルクハットのような形や夜会用のようなドレッシーなもの)・ボンネットなどがあります。これらはノーマルなヘッドドレスより立体的です。
▼立体的なボンネット(筆者撮影)
ちなみにボンネットはロリータブランドか、ロリータ服飾小物店でしか手に入りません。お洋服ではなく小物専門の個人ブランドがたくさんあるので、そちらでの購入になります。ただ、流行が終わってからボンネットを入手するのは難しくなったので、中古品で入手する人が多いようです。
「トリプルフォーチュン」というブランドがボンネットの老舗でしたが、今は洋服にシフトし新品を入手し辛いかもしれません。
▼トリプルフォーチュン公式HP
(引用」Triple fortune.)
③ 靴下・靴
ロリータファッションの靴下や靴は独特です。
ただ普通の靴下屋さんに行けば、今なら「オーバーニー(膝が隠れる長い靴下)」も「履き口にフリルやレースが付いたもの」も普通に購入可能です。
▼写真左「履き口にフリルやレースが付いたもの」、写真右「オーバーニー」
オーバーニーは膝より上の丈のロングソックスで、パニエでふんわり膨らんだスカートに好相性。
ロリータファッションは、タイツ・オーバーニー(膝上)・ニー(いわゆるハイソックス)・クルー(足首)丈のソックスで、柄がプリントされていたりボーダーだったり、フリルとレースがついているものでコーディネイトすることがほとんどです。
▼いろいろな靴下の例(筆者撮影)
「靴」はつま先の丸い靴である「ラウンドトゥ」が好まれ、サンダルのように爪や肌の一部が出る靴は好まれません。
「ヒール」はデザインによりますが、ストラップやリボンが多用された、まるで子供用のような可愛らしい靴が多いです。
これも今はカジュアルブランドで探せば見つかるデザインになりました。
④ 鞄
ロリータさんといえば可愛い鞄。
ロリータファッションの鞄は「容量重視」か「デザイン重視」の二通りの選び方があります。
女性は荷物が多いので大容量の鞄が人気の反面、デザイン性を重視するあまり飴玉くらいしか入らないような小さなものまで存在します。
背負うと背中に翼が生えたように見えるリュック、ぬいぐるみのおなかが物入れになっている鞄、イチゴやキャンディーの形、バイオリンやピアノの形。これらは「可愛い物ならなんでも取り入れる」というロリータを象徴するようなデザインだと思います。
▼翼が生えるリュック(筆者撮影)
プレーンな合皮のトートバッグでも大丈夫ですが、スポーティーなリュックやカジュアルすぎる布鞄はロリータファッションには似合いません。
ちなみにロリータが流行してから、専門店ではない一般店でも以上のようなデザインのカバンが手に入りました。ところが流行が終わったので、一般店ではなかなか見かけなくなりました。
そのため、以上のようなデザインの鞄はやはり専門店でなければ出にくいかもしれません。
⑤ 本体
ロリータ服の本体はそもそもロリータ服ブランド(専門店)でしか買えません。
古着屋さんでも入手可能ですがロリータ服専門古着屋(クローゼットチャイルドなど)になると思います。
専門店以外で買えるもの、例えばコスプレ衣装として「ロリータ」「ゴスロリ」と書かれたものは、コスプレ衣装であってロリータ服ではありません。
ロリータファッション流行後と前で値段は大きく変わりませんでしたが、今では流行の衰退とともに高くなってきました。特に限定品は生産数が少ないので、ワンピースが3万円前後だったものが、今は4~5万円となっているものも普通にあります。
ロリータファッションには専門のブランドがいくつかありますが、 おすすめブランドを個人がすすめるのは難しいです。なぜなら好みがはっきり分かれるから。
ウェブ、雑誌、店頭で自分で見て決めるのが一番です。値段も一概には言えないので、お金がない場合は手作りしかないと思います。
以上、この章ではロリータファッションの「化粧とヘアメイクのポイント」「服の揃え方」についてお伝えいたします。
次の章からはロリータファッションの現実的な側面をお伝えいたします。ロリータファッションはとにかく可愛いですが、普通のファッションとは違い、日常生活とのバランスをどう取るかが重要となってきます。これからロリータを着る方の参考になれば幸いです。
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はじめに
第1章 魅力は何か?
第2章 流行の変遷
第3章 ジャンル
第4章 化粧・髪型・洋服のポイント
第5章 現実とのバランスを考えて楽しもう
第6章 ロリータを理解する
おわりに
著者:佐藤遊佳
高校卒業と同時にロリータファッションに目覚め、以来13年間私服ではずっとロリータ服やゴシック&ロリータ服を着続ける。鍼灸師として患者さんを診るかたわら、ロリータファッションの服飾小物、アクセサリーの個人作家として活動。現在は結婚し地元で鍼灸院を開業し、執筆活動もしている。
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