5つの興味・関心から理解するブラジル人の性格

Webon紹介目次著者
ブラジルに行ったことはありますか?ブラジルと言えばサッカー・サンバ・カーニバル…でもそれだけじゃもちろんありません!

「ブラジル生活入門 ~魅力満載ブラジルライフ~」はこちらから!

著者:パパガイオ

ブラジルの酸いも甘いも知り尽くしている在住歴17年の女性。日本で知り合った日系ブラジル人の主人と子供3人で、ブラジルライフを満喫中です!特にトロピカルフルーツや自由な感じがお気に入り。どんなかな?とちょっとでも気になったらぜひ覗いてみてください。面白い発見があるかもしれませんよ?

 

『ブラジル生活入門』目次へ  (全13ページ)

 

 

5つの興味・関心から理解するブラジル人の性格

 

ブラジル人が興味のあること、関心事に焦点を当ててもブラジル人の性格が見えてきます。

ここでは、サッカー・ファッション・買い物・雪・音楽について紹介します。

 

1 サッカー

 

ブラジル人にとって一番の関心事はサッカー、これは間違いありません!

世界で唯一ワールドカップ5回も優勝しているブラジルでは、サッカーは生活の一部になっています。

好きで日常的にプレーする人もいれば、ストレス発散の手段としてたまにプレーしている人もいます。

 

ブラジルのワールドカップ
優勝回数は世界最多の5回(2018年現在)。優勝年は58,62,70,94,02年。2018年ロシア大会はベスト8。

 

『サッカー場があればあるほど犯罪が減る』というデータもあるようで、サッカーグラウンドは至る所で見られます。

野球のように道具が必要なスポーツと違って、ボールひとつさえあればよいというシンプルさも国民に受け入れられているのでしょう。

 

ゲーム機やおもちゃを買えない貧しい少年ほど熱心に練習するので上手ですね。雨が降っても暑くても寒くても、サッカー場ではいつでも必ずサッカーしている人がいます。

 

▼サッカーブラジル代表のサポーター

photo by Marcello Casal Jr/ABrAgテェncia Brasil CC BY 3.0 br

 

もちろん男子ほどではありませんが、女子サッカーも人気です。

女の子でも家族全員でサッカーを見ることは多いので、普通に生活の一部になりますね。

 

そして日本では考えられないですが、ブラジル代表のサッカーの試合時間は学校も仕事も休みになります。(日本ではもちろん休みになりませんよね)

 

予約しておいた診察も、当然のようにキャンセルになります。

テレビ付きのレストランや軽食屋はお客さんが増えるのでさすがに休みにはなりませんが、それ以外のお店にはお客さんが来なくなってしまうため従業員もサッカー観戦です。

町は黄色と緑のブラジル色でいっぱいになります。

車のボンネットにブラジルの国旗をつけたり、お店の制服をブラジル代表のユニフォームに替えたり、国民一丸となって応援します。

 

2 ファッション

 

日本人にも人気のサッカーブラジル代表のネイマール選手はピアス・ネックレス、どれをとってもおしゃれなので、ブラジル人男性はおしゃれなのでは?

と思うかもしれませんが、来てみるとびっくり、おしゃれの「お」の字もありません。

 

▼ネイマール選手

photo by Granada CC 表示-継承 4.0

 

一般男性は普通のポロシャツにジーンズそして運動靴です。

 

あれは有名なネイマールだからこそ許される格好で、普通の男性があれをするとゲイだと言ってからかわれるため誰も挑戦しないようです。

そもそもブランド店に行かないとあまりおしゃれな服も見つかりません。そのかわり肉体美にはこだわりがあり、ジムに通って筋肉をつけるため努力します。

 

▼ブラジルの男性

photo by Gerardo Lazzari

 

女性もジャストフィットのジーンズにピッタリしたタンクトップやシャツを合わせるのが基本ですが、スカートやワンピースもあり、女性はそれぞれ自分らしさを出しています。

 

▼ブラジルの女性

photo by Gerardo Lazzari

 

ブラジル女性の美意識は高く、毎週行きつけのサロンに行って髪を整えたり、手足のネイルをしたり、脱毛したりします。

サロンでのおしゃべりも楽しいみたいですね。

髪は女性というより男性が女性のロングヘアを好む傾向があるようで、若い女性がショートヘアにするとまたレズビアンなどとからかわれます。

 

ボディラインはとても重要で、特にお尻が大きく形がきれいな女性が人気です。

町で美女とすれ違うと、男性は必ず振り返ってお尻をチェックします。また意外に、筋肉質な太い足も人気です。

 

私は女なので、きれいな女性より鼻の下を伸ばしただらしない男性の顔をチェックするのが楽しいです。

 

3 買い物

 

何でも現金払いが主流の日本人と違って、買い物は分割払いにする人が多いのがブラジルです。

食品やガソリン代まで分割払いするのにはびっくりします。

 

また、テレビが189レアル(約6000円)でなんて安い!と思ったら、それは一回の支払い額で、横に細かく10回などと書かれています。

それでは「実際の値段がわかりにくいことこの上ない」と思いますが、どこに行ってもこの調子なので、ブラジル人には毎月いくら払うのかの方が重要という事なのでしょう。

 

ブラジルはインフレ率が高い国なので利子さえつかなければ後払いした方が得、という考えが常にあるみたいです。

でもやはりお金持ちは一括払いでのさらなる割引を交渉しますから、富める者はどんどん富み、貧しきものはますます貧しくという構図はここでも顕在です。

 

インフレ率が高いとは?
インフレが進むと物価が高くなるのでお金の価値は相対的に下がります。つまりお金を現金で持っていると損をする事になります(価値が下がってしまう為)。

分割ができるのであれば(さらに利子も無ければ)その時の物価で買えるので購入した方が得をできるという考え方が生まれます。

これが『インフレ率が高い』という国です。

対して日本はデフレが続いていたので物価がどんどん安くなり「価値が相対的に見て高くなっていく現金を持っていた方が(貯金をしていた方が)得」という事になっていたので貯金する人が増えました。

 

まとめ買いが基本

 

また、食料品や生活用品の買い物は、月に一回まとめてするのがブラジル流です。

もちろん野菜やパンなどは日もちしませんから家の近くの野菜屋さんやパン屋さんで何度か買い足す必要がありますが、それ以外のものについては大きなスーパーで巨大なカートを山盛りにして買い占めます。

 

肉や魚も新鮮なものを食べたいなら近くで買いますが、冷凍してしまう人も多いです。

大きなスーパーの方がそれぞれの値段は安く大量割引もありますし、少し家から遠いというのがまとめ買いの理由です。

何度も行くより手間も時間も省けていいという考え方です。

 

ブラジル人の食事・料理については前のページでも解説しておりますのでご覧いただければと思います。

 

4 雪に対する憧れ

 

ブラジル南部のごく一部では雪が降ることもあるとは聞きますが、一般のブラジル人にとって雪は永遠の憧れです。

ましてやクリスマスが夏というブラジルでは絶対にクリスマスに雪を見ることはありません(ブラジル人のほとんどはキリスト教なのでクリスマスは一般的な行事です)。

 

ショッピングモールでは毎年クリスマスの時期に日本と同じように「もみの木」や「トナカイ」「サンタクロース」「雪だるま」といった飾りつけが行われます。

そして、決まった時間に人工雪を降らすという演出があり、ブラジル人は感嘆しながら写真を撮ります。

日本に住む日本人にはありがたさがわからないだろうなあと思う瞬間です。

 

5 音楽

 

ブラジルのバー(日本人が考えるおしゃれなバーとはイメージが違います。大衆居酒屋といった感じでしょうか)やレストランでは、よくライブが聞けます。

 

ギターの弾き語りで、音楽は有名なもののカバーばかりです。

音楽文化が発展しているブラジルではジャンルも

サンバ

ボサノヴァ

ショーロ

MPB

ノルデスチ

アシェー

セルタネージョ

といろいろです。

 

とは言ってもおしゃべり好きなブラジル人ですから、バックミュージックとして流れているだけで聞き入ってるのは私ぐらいでしょうか。

歌手は無名の人ばかりですが上手な人が多く、さすがは音楽の国という感じがします。

 

生演奏のあるお店ではお会計の時に100~200円ほど余分にとられますが、こちらはブラジルのありがたさを感じる瞬間です。

ちなみに、意外ですがラテン系ミュージック(レゲエなどの音楽ジャンル)はブラジルにはなく、これには私はがっかりしました。

 

『ブラジル生活入門』目次へ  (全13ページ)



スポンサーリンク

『ブラジル生活入門』が書籍になりました!内容充実!ブラジルに興味のある方は必読の一冊です!!

タイトル:あなたの知らない本当のブラジル 在住17年主婦が語る「あり得ない」話が面白い!

価格:680円 Kindle Unlimitedで読み放題

目次著者

著者:パパガイオ

ブラジルの酸いも甘いも知り尽くしている在住歴17年の女性。日本で知り合った日系ブラジル人の主人と子供3人で、ブラジルライフを満喫中です!特にトロピカルフルーツや自由な感じがお気に入り。どんなかな?とちょっとでも気になったらぜひ覗いてみてください。面白い発見があるかもしれませんよ?

はじめに ~クラシック音楽と他音楽の違い~

Webon紹介目次著者
「クラシック音楽」と聞くとなんだか難しそうで敷居も高い。でもクラシック音楽を作っている作曲家だって人間です。面白いエピソードもたくさんあるんです。有名曲と作曲家を知りクラシック音楽を楽しみましょう!

「クラシック音楽初心者入門 ~有名曲・作曲家を学ぼう!~」はこちらから!

著者:めーぷる

国立大学医学部で大学生活を楽しみつつ、プログラマーとライターの仕事も手掛けています。幼少期からピアノとヴァイオリンを習っており、クラシック音楽、ジャズ、洋楽と幅広いジャンルの音楽に親しんでいます。趣味は幅広く、音楽の他にもバドミントン、スキー、スポーツ観戦、海外ドラマ、料理、カフェ巡りなど多岐にわたります。お問い合わせはこちらから

 

『クラシック音楽初心者入門』目次へ  (全13ページ)

 

クラシック音楽の現状

 

はじめまして。めーぷると申します。

私は、現在国立大学の医学部に通っておりますが、小さいころからピアノとヴァイオリンを習っており、学校から帰ってきてからの時間のほとんどを練習に費やし、様々なコンクールにも挑戦してきました。

私のこれまでの人生は「クラシック音楽とともにあった」と言っても過言ではありません。

それほどクラシック音楽が生み出す世界観というものにのめり込んできました。

しかしながら、これまで自分の身の回りには「クラシック音楽に興味を持っている友人」はほとんどいませんでした。

自分にとって家族のような存在であるクラシック音楽も、現代社会では敬遠されがちであるというのが現実だったのです。

 

クラシック初心者入門で伝えたいこと

 

これまでの人生の多くをクラシック音楽に捧げてきたからこそ、私はクラシック音楽の魅力というものをより多くの方々に知ってもらえるようにしたいのです。

一種の使命感のようなものでもあるのかもしれません。

 

そこで、このWebonでは、私はみなさんにクラシック音楽の持つ魅力を名曲を紹介しながらお伝えしていきたいと思います。

これを読めば普段、クラシック音楽そのものを楽しむことがほとんどない方にとってクラシック音楽の魅力を知る契機となるでしょう。

また、これから楽器を始めたいという方にとっては自分の目標を設定するにあたって非常に価値があることでしょう。

 

始めのころはクラシックを聴いてもピンと来ないかもしれませんが、これから紹介する名曲を通してクラシック音楽に触れることで、きっとみなさんがいままで知りえなかった新しい世界を少しずつ知ることができるはずです。

 

クラシック音楽と他音楽の違い

 

ここからはクラシック音楽にあまり馴染みが無かった方のために「クラシック音楽と他ジャンルの音楽との違い」を分かりやすくお伝えしたいと思います。

 

1 クラシック音楽は「発掘する」もの

 

他ジャンルの音楽の場合、その曲の作者がこの世に存在している場合が多いです。

その為作曲者がどのような意図・メッセージを込めて曲を書いたのかなどを、作曲者本人、もしくはあらゆる情報媒体を介して容易に、かつ正確に知ることができます。

例えばJ-popやロックであれば歴史がクラシックに比べれば浅いのであなたが知った曲についての情報はどこかにあるでしょう。

 

しかし、クラシック音楽の場合は数百年前の音楽であり、作曲者がこの世を去ってから多くの月日が流れているために、その曲に込められた意図・メッセージというのは楽譜という「化石」の一部を手掛かりに、私たちが「発掘」して読み解いていかねばならないのです。

その結果、演奏者によって異なる解釈が生まれるのです。

もちろん聴くだけでも解釈は生まれますのでとにかく多くの解釈が生まれる、というのがクラシック音楽と他音楽の大きな違いとなるのです。

 

 

2 クラシック音楽は静寂で生まれる

 

クラシック音楽と他ジャンルの音楽には演奏の場においても大きな違いがあります。

他のジャンルの音楽というのはたいてい賑やかな場、つまり喧騒の中で生み出されるものです。

例えばバンドミュージックであれば皆で演奏して作り上げていきます。ジャズの即興であれば「演奏中」という喧騒の中で生まれます。

 

それに対して、クラシック音楽というのは静寂の中で紡がれていきます

作曲者が譜面に向かい、一人で作成する。それを演奏者は個々で奏でる。そして静寂のコンサートホールで演奏が行われる・・・

それを妨げるものは一切ないのです。

静寂の中で紡がれる一つ一つの音を通して、演奏者が内に秘める感情の揺れ動き・自らの作品に対する解釈の発露(はつろ:心の中の思いなどがあらわになること)を楽しむことができることにこそ、クラシック音楽の真の魅力が詰まっているのです。

 

 

クラシック楽曲の魅力

 

ここまでクラシック音楽と他の音楽との違いをお伝えいたしましたが、クラシック音楽と一口に言ってもそれぞれの楽曲にはそれぞれの個性的な魅力があります。

例えば、きらきら星変奏曲では、有名な「きらきら星」の旋律を変幻自在に姿を変えながら進行していく面白さがあります。

また、「パガニーニ大練習曲第6番」は技術的に非常に難しい箇所が沢山あり、それを軽々と弾きこなす演奏者の姿というのは大変見応えがあったりします。

そのような曲ごとの魅力的なポイントに注目することで、きっとクラシックの楽しみ方は変わってくるはずです。

 

 

また、それぞれの曲が作成されるには様々な背景があり、それを知って曲を聴くことで普通に聴いていたのでは感じることができないクラシックの世界に出会うことができます。

名曲を通じて、このようなクラシック音楽の魅力を感じていただければと思っております。

それでは、次のページから実際にクラシック音楽の名曲をご紹介しながら誰にでも分かりやすくクラシック音楽の魅力について解説をさせていただきます。

 

『クラシック音楽初心者入門』目次へ  (全13ページ)

 

 

目次著者

著者:めーぷる

国立大学医学部で大学生活を楽しみつつ、プログラマーとライターの仕事も手掛けています。幼少期からピアノとヴァイオリンを習っており、クラシック音楽、ジャズ、洋楽と幅広いジャンルの音楽に親しんでいます。趣味は幅広く、音楽の他にもバドミントン、スキー、スポーツ観戦、海外ドラマ、料理、カフェ巡りなど多岐にわたります。お問い合わせはこちらから

ブラックメタルとノワール文学の関係

Webon紹介目次著者
ノワール文学(小説)を知っている方も知らない方も。「ノワール文学とは」から「おすすめノワール作品」までをご紹介。読めばノワール作品に興味が出る事間違い無し。

國谷正明氏による『ノワール文学(ノワール小説)入門』はこちらから

著者:國谷正明

北関東在住の1児のパパ。フリーランスのライターとして、ゲームのシナリオや小説の執筆、記事作成を中心に活動しています。趣味は作曲と爬虫類飼育。好きな作曲家はエリック・サティ。好きな映画監督は深作欣二。好きなアニメはスポンジボブ。好きな学問は民俗学。苦手な調味料はマヨネーズ。敬愛する作家はジム・トンプスン。いいにおいのする文章を書こうと日々苦心しています。お問い合わせはこちらから
facebook(國谷)

 

『ノワール文学入門』目次へ  (全16ページ)

 

 

第4章では小説以外で見る事ができるノワール作品について紹介しています。

人間の心の闇を描くための手段は文学だけに留まらず、絵画や彫刻といった美術の分野でも、人間の暗部を題材にした作品が数多く存在しています。それは音楽においても例外ではありません。

第1章で述べた通り(現在のページは第4章)、「ノワール(Noir)」という言葉はフランス語で「黒」を意味します。そして奇遇にも、人間の暗部を描いた音楽の中に、同じくを意味する言葉を冠したジャンルが存在します。

「ブラックメタル」と呼ばれるそれらの音楽はヘヴィメタルのサブジャンル(そのジャンルの下位に位置するジャンル)のひとつで、より過激に先鋭化していくヘヴィメタルの進化の過程の中で、先祖返りをするかのように誕生しました。

 

すこし強引な導入となってしまいましたが、このページでは番外的にノワール文学の音楽版ともいうべきブラックメタルについてご紹介していきます。

“ブラックメタルとノワール文学の関係” の続きを読む