岡村靖幸のデビュー当時

Webon紹介目次著者
歌手として強烈な個性を放ち、時には「気持ち悪い」とも称される「岡村靖幸」。デビュー前から岡村靖幸をリアルタイムで見てきた筆者が、その魅力を紐解きます。

『岡村靖幸』入門 ~超個性的シンガーの魅力に迫る~ はこちらから

著者:しあ

40代後半女性。音楽が大好きでJ-POP K-POP 洋楽 演歌歌謡曲とさまざまな音楽を聴いています。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。音楽はとても生活を豊かにしてくれるもの。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。お問い合わせはこちらから

 

『岡村靖幸入門』目次へ  (全13ページ)

 

岡村靖幸のデビュー曲「Out of Blue」(1986)

 

第1章の1ページ目でも書きましたがそもそも岡村さんの名前を知ったのは、吉川晃司さんへの曲提供でした。

 

岡村さんは吉川さん、渡辺美里さんへの曲提供を多く行っており、そこで名前を度々見つけ、とても興味がありました。

 

音楽が好きで、音楽雑誌を読んだり、いろいろとアンテナを張っているとたくさんの情報が入ってきます。

 

私が岡村さんと出会った1985年頃はネットなんてない時代ですから、今よりも情報を得ることに一所懸命だったと思います

岡村さんが、作曲家を経ていよいよシンガーとしてデビューする、ということは音楽雑誌にも取り上げられ注目されていました。

 

 

岡村さんが楽曲を提供していた渡辺美里さんと同じレコード会社「EPICソニー」からデビューするということでした。当時とても勢いのあったEPICソニーですから、プロモーションにも割と力を入れていたと思います。

EPICソニーは全国のレコード店などを通じてPVの上映会、フィルムコンサートをよく行っていたんです。

 

私は、友達とその上映会によく行っていました。

その上映会では、一早く所属アーティストのPVだったり、情報が見られたんですよね。

そこで、期待の新人、岡村靖幸さんのデビュー曲「Out of Blue」のPVを目にするのです。

 

 

「Out of Blue」

 

イントロのギターのフレーズ・・・一瞬で「カッコいい~~!!」と思いました。

曲は文句なしによかったですし、声も、歌い方もカッコいい!と思いました。

 

初めはとても映像が暗くてイマイチ顔がよく見えないんです。

 

雨の中(人工雨)ワンカットでずっと踊りながら歌っていて、最後の方になると少し照明が明るくなり、顔もアップになって、バーンっと、自分でシャツもはだけたりして、とにかくセクシーでカッコよかったですね。

 

 

このPVを見た時は少しだけ、俳優の三上博史さんに似てるって思いました。

 

▼写真:三上博史

 

▼「Out of Blue」を聴きたい方は、画像クリックで商品詳細へ

賛否両論の「Out of Blue」

 

私は「Out of Blue」は本当に名曲だと思い、大大大好きで、後にライブで聴いた時は感動しました。

 

私は岡村さんを「すごくカッコいい」って思ったんですけど、一緒に行った友達は賛否両論、好き嫌いが分かれました。

「気持ち悪い」っていう子もいました。

 

このPVにはそんなに気持ち悪い要素はないのに(笑)

しいていえば、挑戦的な目つきでしょうか?

 

当時は高校生でおこづかいもそんなになく、欲しいレコード全ては買えないのでシングルはレンタルしました。

B面の「幾千年分のPAIN」もよかったし、声や歌い方にとっても魅了されました。

デビューしてからは、音楽雑誌に頻繁に載っていて、PVで見たのと顔の印象が違うなって思ったのと、インタビューでよくエッチな発言もしていたので、少し気持ち悪い要素もありつつ(笑)岡村靖幸という人が段々とわかってきた感じでした。

おかしなことを言っても、基本的に真面目に答えていく岡村さんの姿はとても好印象でした。

 

HOUND DOGの大友康平さんがDJを務めるラジオに、ゲストとして来た時に、前日に(もしくは当日)親知らずを抜いたそうで、ラジオ越しにも声の調子で顔の腫れがわかるほどで、もごもごと、とても申し訳なさそうに話していたのがかわいらしかったです。

 

HOUND DOGとは
1980年「嵐の金曜日」でデビューした大友康平を中心とした日本のロックバンド。代表曲に「ff(フォルテシモ)」などがある。

 

著者は「Young oh!oh!」「Dog Days」でさらに虜に


▲岡村靖幸ファーストアルバム『yellow』(画像クリックで商品詳細へ)

 

ファーストアルバムに収録されていて、3枚目のシングルでもある「Young oh! oh!」(1987)、4枚目のシングル「Dog Days」(1987)はポップでキャッチーな曲で大好きでした。

 


 

私は、どんどんと岡村さんの魅力にとりつかれていきました。

5枚目のシングル「イケナイコトカイ」(1988)は名バラードで多くの音楽ファンの支持を得ました。

 

 

デビューしたての時はその言動から、少しキワモノ扱い?っぽくも無きにしも非ずでしたが、この「イケナイコトカイ」では、曲のクオリティの高さでさらにファン層を広げたと思います。

 

▼岡村靖幸デビュー当時の発表楽曲

曲名 発表年月日
Out of Blue 1986年12月1日
Check Out Love 1987年3月5日
Young oh! oh! 1987年5月21日
Dog Days 1987年7月22日
イケナイコトカイ 1988年2月1日

 

岡村さんを知ったきっかけが吉川晃司さん、と言いましたが、デビュー当時吉川さんと岡村さんは尾崎豊さんも含めて大親友となっていました。

3人それぞれから互いの話がよく出ていたので、そんな話からも岡村さんをより深く知ることができていました。

 

吉川さんは私にとって、音楽を好きになる原点でした。吉川さんが尾崎さんと親友になり、彼の話を良くしていたことから、私は尾崎さんも好きになりました。

なので、この3人の関係性というのは私にとって、とっても意味のある大きなものなのです。

次のページではこの3人の関係性について話していきます。3人の関係性を知る事でさらに岡村さんの事を深く知れることでしょう。

 

『岡村靖幸入門』目次へ  (全13ページ)

 

【岡村靖幸のアルバムが多数聴ける。30日間無料体験有】

 

目次著者

著者:しあ

40代後半女性。音楽が大好きでJ-POP K-POP 洋楽 演歌歌謡曲とさまざまな音楽を聴いています。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。音楽はとても生活を豊かにしてくれるもの。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。お問い合わせはこちらから

「作曲家」岡村靖幸の活動② ~渡辺美里への提供曲~

Webon紹介目次著者
歌手として強烈な個性を放ち、時には「気持ち悪い」とも称される「岡村靖幸」。デビュー前から岡村靖幸をリアルタイムで見てきた筆者が、その魅力を紐解きます。

『岡村靖幸』入門 ~超個性的シンガーの魅力に迫る~ はこちらから

著者:しあ

40代後半女性。音楽が大好きでJ-POP K-POP 洋楽 演歌歌謡曲とさまざまな音楽を聴いています。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。音楽はとても生活を豊かにしてくれるもの。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。お問い合わせはこちらから

 

『岡村靖幸入門』目次へ  (全13ページ)

【岡村靖幸ファン必読!!】
『だいすき!岡村靖幸!』好評発売中!

著:しあ 価格580円
販売サイトへ(amazon)
Kindle Unlimitedで読み放題!

渡辺美里への楽曲提供

▼岡村靖幸簡易年表

1984年(19歳) 岡村靖幸作曲家になる
1986年1月1日 吉川晃司「キャンドルの瞳」リリース
1986年7月2日 渡辺美里「Lovin’you」リリース
1986年12月 岡村靖幸歌手デビュー

 

▲渡辺美里氏

 

吉川晃司さんへの提供曲は「奪われたWink 」(1986)の一曲だけですが、岡村さんの提供曲と言えば、何よりも渡辺美里さんだと思います。

1980年代から90年代にかけて、渡辺美里さんだけで23曲提供しています。

渡辺美里さん2枚目のオリジナルアルバムで2枚組の「Lovin’ you」(1986)においては、20曲中8曲の作曲をしています。(このページの文末に提供曲一覧を記載しています)

 

 

この渡辺美里さんの「Lovin’ you」は岡村さんはまだ歌手としてのデビュー前でしたが、当時とても勢いに乗っていた小室哲哉氏、大江千里氏などを作家として起用していて、とてもクオリティの高いアルバムです。

とにかく名曲ぞろいなので、美里さんファンでなくても岡村さんファンならぜひとも聴いてほしいアルバムです。

 

 

大江千里とは

1993年に「ワラビーをぬぎすてて」でデビュー。「十人十色」「格好悪いふられ方」がヒットする。

 

美里さんへの提供曲の印象

 

美里さんへの提供曲は、いわゆる岡村靖幸感を感じないものもあります。

それは、やはり美里さんのイメージに合ったものを、と求められていたからなのかな、と思います。

岡村さんは、作曲家という仕事に対して

「自分のエゴを出す仕事ではない。このアーティストのイメージに合ったこんな曲を創ってほしい、というニーズに応えて創るもの。」

と語っていました。

 

シンガー岡村靖幸として認知されてからは、岡村さんっぽい曲を創ってくださいとオファーされることが多かったのではないかと思いますが、まだデビュー前の岡村さんは「美里さんにぴったりの曲を」と思い創っていたのでしょう。

しかし、そのどれもが名曲ぞろいで、改めて岡村さんのソングライティングの高さを知ることができるのです。

 

岡村さんは

「ソロの自分の曲を創る際は、いかに自分を出すかが大事」

と言っています。

自分の曲と提供曲とでソングライティングを使い分けていて、高いクオリティを保っているのは、もしかすると商業作曲家としても成功出来ていたのでは、と思ってしまいます。

 

下記では、美里さんへの提供曲で、私の好きなベスト3をご紹介します。

 

著者の好きな「岡村靖幸」の渡辺美里への提供曲ベスト3

1 虹をみたかい

 

岡村靖幸テイスト満載の曲です。

美里さんの歌詞に岡村さんのメロディがバッチリとハマっていて、さらに美里さんのパンチのあるボーカルがこの曲を更に際立たせています。

美里さんへの初期の提供曲はあまり岡村節を感じさせませんが、これは作、編曲、コーラスと関わっており、とてもパワフル、ソウルフルでファンキー!

めちゃめちゃカッコいい曲になっています。

 

脳内で岡村さんが歌っているのを想像してみると、何だかクセが強い感じがして・・・やはり美里さんへ提供した美里さんボーカルだからこそ、より輝く曲なのかな、と思います。

でも、岡村さんバージョンも聴いてみたいなあ~~ライブで聴いたらすっごくカッコいいと思うのです。

▼「虹をみたかい」Amazon Music Unlimitedで聞き放題

 

2 跳べ模型ヒコーキ

 

シンプルだけど、心にとても響くせつないメロディ。

美里さんの作詩で、最初の「路面電車の~」の歌詞とメロディに一気に心を掴まれます。

この曲が収録されているアルバム「Flower bed」が大好きで、その中でもこの曲が一番好きでした。

夏に発売されたアルバムで、歌詞にも「夏のにおいが~」とあり、今でも夏が来るとこの曲が無性に聴きたくなります。

岡村さんが創り出す美しいメロディラインに、とても魅了される曲です。

▼アルバム『Flower bed』Amazon Music Unlimitedで全曲聞き放題

 

3 Lovin’ you

 

美里さんの曲の中でも大人気の、名バラードだと思います。

美里さんバージョンを聴くとあまり岡村さんぽさを感じないのだけど、岡村さんが歌っているのを聴くと(岡村さんバージョンのCDはありません)不思議・・・とてもとても岡村さんぽいのです。

Bメロ、サビのところはうわ~岡村ちゃんだな~と思います。

 

ちなみに、岡村さんバージョンの「Lovin’you」は1988年のテレビ番組で披露されていたようです。

▼アルバム『Lovin’you』Amazon Music Unlimitedで全曲聞き放題

 

作曲家岡村靖幸も高評価

 

小中学校と田原俊彦さん、近藤真彦さん、松田聖子さん、中森明菜さんなど、アイドルが好きだった私も、前ページで書いたように、吉川晃司さんとの出逢いによって音楽への興味がとても湧いてくるようになりました。

 

中学3年生ぐらいからは、いろいろな音楽を聴くようになりました。

今でこそ、クラス中みんなが音楽を聴いたり、ライブに行ったりが当たり前だと思いますが、この時代はまだそんな感じではなく、はっきりと音楽ファンとそうでない子の違いがありました。

私を含め、音楽ファンの子たちの間では美里さんは大人気で、アルバムをみんな聴いていました。

 

その中で、岡村靖幸の創った曲いいよね、という話に当然なっていました。

また、当時私たち音楽ファンの愛読書「PATi PATi (パチパチ)」には若い世代のアーティストがたくさん載っており、大人気の雑誌でした。

美里さんも毎月載っており、アルバム制作秘話などが聞けました。

そこで、美里さんからまだデビュー前の岡村さんの話なども少しだけ聞けたりして、だんだんと岡村靖幸の輪郭が見えてきた感じです。

▼「PATi PATi (パチパチ)」2012年5月号

 

渡辺美里への提供曲一覧

 

文中に紹介している曲や、下記で紹介しているアルバムの曲は全てAmazon Music Unlimitedで聴くことができます。

 

アルバム『eyes』

▼画像クリックで商品詳細へ

・GROWIN’ UP(1985年 作曲、コーラス)
・すべて君のため(1985年 作曲)
・Lazy Crazy Blueberry Pie(1985年 作曲、編曲、コーラス)
・Bye Bye Yesterday(1985年 作曲)

 

アルバム『Lovin’you』

▼画像クリックで商品詳細へ


<ディスク1>

・Long Night(1986年 作曲)
・素敵になりたい(1986年 作曲、コーラス)
・19才の秘かな欲望(1986年 作曲)
・Resistance(1986年 作曲

<ディスク2>

・悲しき願い (Here&There) (1986年 作曲)
・みつめていたい (Restin’InYourRoom) (1986年 作曲)
・A Happy Ending(1986年 作曲)
・Lovin’ You(1986年 作曲)

 

シングル『BELIEVE / Half Moon』

▼画像クリックで商品詳細へ

・Half Moon(1986年 作曲、編曲、コーラス)

 

アルバム『ribbon』

▼画像クリックで商品詳細へ

・シャララ(1988年 作曲)
・19才の秘かな欲望 (The Lover Soul Version) (1988年 作曲)

 

アルバム『Flower bed』

▼画像クリックで商品詳細へ

・跳べ模型ヒコーキ(1989年 作曲)
・冷たいミルク(1989年 作曲)

 

シングル『虹をみたかい』

▼画像クリックで商品詳細へ

・虹をみたかい(1989年 作曲、編曲)
・虹をみたかい (Honey-bee Version) (1990年 作曲、編曲、コーラス)←こちらの曲を聴きたい場合は、下記リンクより。

 

 

アルバム『tokyo』

▼画像クリックで商品詳細へ

・虹をみたかい (tokyo mix) (1990年 作曲、編曲、コーラス)

 

アルバム『Lucky』

▼画像クリックで商品詳細へ

・はだかの気持(1991年 作曲、編曲、コーラス)

 

シングル『泣いちゃいそうだよ』

▼画像クリックで商品詳細へ

・泣いちゃいそうだよ(1992年 作曲)

 

アルバム『BIG WAVE』

▼画像クリックで商品詳細へ

・ジャングルチャイルド(1993年 作曲、コーラス)
・BIG WAVEやってきた(1993年 作曲)
・若きモンスターの逆襲(1993年 作曲、コーラス)
・さえない20代(1993年 作曲)

 

『岡村靖幸入門』目次へ  (全13ページ)

 

【岡村靖幸のアルバムが多数聴ける。30日間無料体験有】

 

目次著者

著者:しあ

40代後半女性。音楽が大好きでJ-POP K-POP 洋楽 演歌歌謡曲とさまざまな音楽を聴いています。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。音楽はとても生活を豊かにしてくれるもの。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。お問い合わせはこちらから

スタレビの楽しみ方② 【他アーティストとのコラボ】

Webon紹介目次著者
「スターダスト・レビューが日本一のライブバンド」と言える理由を、数百本以上のライブに通い、ボーカル根本要のラジオを愛聴する筆者がお伝えいたします。スターダスト・レビューの「メンバー」「歴史」「魅力」など徹底解説!

スターダスト・レビュー入門 ~日本一のライブバンドと言える理由~ はこちらから

著者:しあ

40代後半女性。音楽が大好きでJ-POP K-POP 洋楽 演歌歌謡曲とさまざまな音楽を聴いています。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。音楽はとても生活を豊かにしてくれるもの。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。お問い合わせはこちらから

 

『スターダスト・レビュー入門』目次へ  (全14ページ)

 

 

第3章ではスターダスト・レビューの曲以外の楽しみ方を紹介しています。スターダスト・レビューには本当に様々な魅力があるのです。

このページではスターダスト・レビューと他アーティストのコラボについて、著者がその魅力を解説していきます。

 

スタレビのコラボの魅力

 

スタレビのおもしろいところは、スタレビの単独ライブ以外の楽しみ方がたくさんあること。

スタレビは昔から、いろんなアーティストと楽しく音楽をするのが大好き。

 

例えば何組かのアーティストが出演するイベントでは、自分の出番が終わったらおしまい、ではなく最後にみんなでセッションをしたいのです。

中には、そういったものを好まないアーティストもいますが、スタレビは「せっかくみんな集まったんだからその日だけのスペシャルなことをしたい」と思っているんですね。

そんな風にいろんなアーティストとコラボしたいスタレビには、いくつかのユニットがあります。

“スタレビの楽しみ方② 【他アーティストとのコラボ】” の続きを読む